JP2608761B2 - 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体 - Google Patents

7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体

Info

Publication number
JP2608761B2
JP2608761B2 JP63151997A JP15199788A JP2608761B2 JP 2608761 B2 JP2608761 B2 JP 2608761B2 JP 63151997 A JP63151997 A JP 63151997A JP 15199788 A JP15199788 A JP 15199788A JP 2608761 B2 JP2608761 B2 JP 2608761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bromo
carboline
group
reaction
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63151997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01319482A (ja
Inventor
正昭 久保
宏 梅沢
和弘 大蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP63151997A priority Critical patent/JP2608761B2/ja
Publication of JPH01319482A publication Critical patent/JPH01319482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2608761B2 publication Critical patent/JP2608761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の改良
された製造方法およびその過程で単離される新規な中間
体に関するものである。
7−ブロモ−β−カルボリン誘導体は、医薬、農薬等
において有用なインドールアルカロイド類特に6−ブロ
モインドール骨格を有するアルカロイド類の重要な合成
中間体であり、またそれ自身も医薬品としての薬効が期
待されている。
従来の技術 7−ブロモ−β−カルボリン化合物の製造方法は、従
来ほとんど知られていない。
発明が解決しようとする問題点 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法として
は、いくつかのルートが考えられる。例えば、6−ブロ
モトリプタミンをα−ケト酸エステルと縮合すれば簡単
に合成できそうだが、6−ブロモトリプタミンの製造は
甚だ困難で、単なるトリプタミンの臭素化では得ること
ができない。また、2位のアミノ基を保護していないβ
−カルボリン誘導体の臭素化では、臭素の位置選択性が
異なり、6−ブロモ−β−カルボリン誘導体が主生成物
となってしまう。本発明者らは、β−カルボリン誘導体
の臭素化反応において、7位に選択的に臭素を導入する
新規な方法をみいだし、本発明を完成させた。
問題点を解決する為の手段 本発明は、一般式(I) (式中、R1は水素原子又は炭素数1ないし5のアルキル
基を表し、R2は炭素数1ないし5のアルキル基又はベン
ジル基を表し、R3は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はベンジルオキシ基を表す) で示されるβ−カルボリン誘導体を有機溶剤中でアルカ
リの存在下臭素化剤と反応させ、一般式(II) (式中、R1、R2、R3は前記定義におなじ) で示される4a−ブロモ−β−カルボリン誘導体とし、つ
いで酸の存在下に撹拌し、転位反応させることを特徴と
する一般式(III) (式中、R1、R2、R3は前記定義におなじ) で示される7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方
法、およびその過程で単離される下記一般式(II) (式中、R1は水素原子又は炭素数1ないし5のアルキル
基を表し、R2は炭素数1ないし5のアルキル基又はベン
ジル基を表し、R3は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はベンジルオキシ基を表す) で示される4a−ブロモ−β−カルボリン誘導体に関する
ものである。
本発明の出発物質である一般式(I)の化合物は、例
えば、トリプタミンとα−ケト酸エステルとを縮合して
得られる1−アルキル−1−アルコキシカルボニル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−9H−β−カルボリン化合物の2
位アミノ基に通常の化学的手段で保護基を導入すること
によって容易に得ることができる。保護基としては、ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基、エトキシカル
ボニル基ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブチルオ
キシカルボニル基が好ましく利用される。
一般式(II)の化合物を具体的に列挙するならば、例
えば、1−メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−β−カルボリン、1−メチル−1−メトキシカルボ
ニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン、1−
メチル−1−エトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−β−カルボリン1−エチル−1−メトシカルボニ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カルボリン等の2−
ホルミル2−アセチル、2−ベンジルオキシカルボニル
および2−tert−ブチルオキシカルボニル誘導体等を挙
げることができる。
一般式(I)の化合物は、有機溶剤中でアルカリの存
在下臭素化剤を反応させて一般式(II)の化合物に導か
れる。
臭素化剤としては、臭素やN−ブロモスクシンイミド
等が好ましく、その使用量は式(I)の化合物に対して
0.7〜1.5モル当量、好ましくは0.8〜1.1モル当量が使用
される。反応の溶媒には、臭素化反応に不活性な有機溶
媒であれば何れでも使用可能である。これらの溶媒とし
ては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロ
ロエタンのようなハロゲン化脂肪族炭化水素やメタノー
ル、イソプロパノール、エタノールのようなアルコール
化合物、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの
ようなアミド化合物およびヘキサン、シクロヘキサン、
ヘプタンのような脂肪族炭化水素類を挙げることができ
る。また、2種以上の溶剤を混合して使用することもで
きる。アルカリは副生してくる臭化水素を中和もしくは
捕捉する為のもので、その種類は特に限定されない。例
えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム等の炭酸塩が好適である。アルカリの使用量は臭
素に対して0.7〜2.5モル当量、好ましくは1.0〜1.7モル
当量が良い。アルカリの添加なしには4a−ブロモ−β−
カルボリン誘導体は得られず、副生する臭化水素により
アミノ保護基の脱離や臭素化の位置選択性の顕著な低下
が見られる。また、臭化カリウムおよび臭化ナトリウム
等のアルカリ金属塩を反応系に添加することにより、ア
ルカリによる中和速度を早める場合がある。臭素化の反
応温度は、特に限定はないが、反応が発熱である為、溶
剤の沸点以下好ましくは水もしくは氷塩で冷却して行う
のが好ましい。
臭素化反応によって得られた一般式(II)の化合物
は、反応液を水洗処理した後、溶媒をヘキサン等に置き
換えて再結晶させて単離することができる。本化合物
は、文献未記載の新規化合物である。本化合物は、一般
に150℃程度まで安定であり、また溶液状態において
も、中性もしくはアルカリ性であれば安定である。
一般式(II)の化合物は、単離精製を行わないで臭素
化反応終了液のままでも、次の転位反応に移行すること
ができる。勿論、精製した(II)の化合物を再び適当な
溶媒に溶解し、酸の存在下に撹拌すれば、転位反応は速
やかに進行し、一般式(III)で示される7−ブロモ−
β−カルボリン誘導体に導くことができる。
この転位反応は、有機溶媒中、酸の存在下であれば実
施可能であるが、臭化水素酸、パラトルエンスルホン
酸、酢酸などを溶解もしくは懸濁させたクロロホルム、
メタノール、N,N−ジメチルアセトアミドのごとき有機
溶媒中で特に好適に実施できる。酸の使用量は、反応液
に対して10-1〜104ppmの範囲にあれば良く、一般式(I
I)の化合物から遊離してくる微量の酸によっても転位
反応を起こすことができる。反応温度は、高すぎると選
択率の低下の原因となることがあるので、溶媒の沸点以
下、好ましくは室温もしくは氷冷下で行うのが好まし
い。
転位反応が進行すると、一般式(III)の化合物が析
出し始めるので反応を止め、濃縮後冷却ないし水などの
不溶性溶媒を添加することによって容易に一般式(II
I)の化合物を得ることができる。
転位反応によって得られた一般式(III)の化合物
は、溶媒中鉱酸で処理して2位の保護基を脱離して下記
一般式の7−ブロモ−β−カルボリン誘導体に導くこと
ができる。
この脱保護反応は、塩化水素や臭化水素を溶解したア
ルコール溶媒や塩素系溶媒やアミド系溶媒もしくは酢酸
やプロピオン酸のごとき有機酸溶媒中で好適に実施でき
る。鉱酸の使用量は生成物が塩を形成する為、等モル以
上を必要とし通常1.0〜3倍モルが使用される。反応温
度は室温から溶媒の沸点まで広範囲に選択できるがあま
り高いと脱炭酸を伴う分解反応が起こるため80℃以下の
温度で行うのが好ましい。
保護基を除去した7−ブロモ−β−カルボリン誘導体
は、反応液から直接鉱酸塩として単離することができ
る。また、アルカリで中和後溶媒から再結晶することに
よって臭素化の異性体を含まない高純度の目的物を得る
ことができる。
臭素化反応が終了した時点での臭素化の位置選択性
は、優先的に7位に起こるが、6位臭素化体も少量副生
する。その生成比は20:1ないし4:1である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1 1のフラスコに2−ホルミル−1−メチル−1−メ
トキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ9H−β−カ
ルボリン136.2gとクロロホルム212g、メタノール106gお
よび炭酸水素ナトリウム63.0gを加え、懸濁状態で撹拌
した。これを−17〜−14℃に保ってから臭素79.9gを含
有するクロロホルム溶液292gを3時間かけて徐々に滴下
し、更に2時間熟成させた。その後400mlの水を加え15
分撹拌した後、分液してクロロホルム層を得た。クロロ
ホルムを減圧下に300g除去し、n−ヘキサン400mlを加
えると結晶が析出した。これを濾取後減圧乾燥して4a−
ブロモ−2−ホルミル−1−メチル−1−メトキシカル
ボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4aH−β−カルボリン
165.4g(収率94.2%)が得られた。
この生成物87.8gを500mlフラスコに入れクロロホルム
250ml、ジメチルアセトアミド40mlおよびパラトルエン
スルホン酸5.0mgを加えて撹拌した。室温で48時間撹拌
を続けると、白色の結晶が析出を始めた。反応液よりク
ロロホルムを200ml除去した後、氷水で冷却し結晶を得
た。また、濾液より充分にクロロホルムを除去した後、
水40mlを加えて結晶を析出させ、先の結晶と合一して減
圧乾燥した。かくして7−ブロモ−2−ホルミル−1−
メトキシカルボニル−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−9H−β−カルボリンの粗生成物86.7gが得られ
た。ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、7−ブ
ロモ体と6−ブロモ体の生成比は7:1であった。
この化合物70.0gをメタノール140mlに懸濁させ、塩化
水素ガス10.9gを吹込み、50℃で20時間かきまぜた。反
応終了後、氷水で冷却し析出する結晶を濾取した。白色
粉末状固体として7−ブロモ−1−メチル−1−メトキ
シカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−β−カル
ボリン塩酸塩51.7g(収率72.2%)が得られた。ガスク
ロマトグラフィーによる分析の結果、このものには対応
する6−ブロモ異性体の混入は、まったく認められなか
った。
塩酸塩濾取後の濾液に70mlの水を加えてから10%炭酸
ナトリウム水溶液56mlを滴下して加え、メタノールを減
圧下に留去して析出する固体を濾取した。これをメタノ
ールから再結晶してプリズム晶の7−ブロモ−1−メチ
ル−1−メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−9H−β−カルボリン4.54g(収率8.81%)を得た。
前述の塩酸塩も同様の操作で、ほぼ定量的にフリー体
に変換することができた。
各種分析の結果は以下のとうりである。
融点;179〜179.5℃ MS m/z:324(M+,3%),322(3%),266(12%),265
(91%),264(15%),263(100%) NMR(CDCl3)δ;1.67(s,3H,CH3),2.33(s,1HNH),2.7
0(t,2H,J=5,CH2),3.17(t,2H,J=5,CH2),3.75(s,3
H,CO2CH3),7.0〜7.5(m,3H,aromatic−H),8.3(bs,1
H,indole−NH)ppm IR ν;1740(C=0)cm-1 実施例 2 500mlのフラスコに1−メチル−1−メトキシカルボ
ニル−2−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−β
−カルボリン68.1gとクロロホルム107ml、ジメチルアセ
トアミド107ml、臭化カリウム35.7gおよび炭酸水素ナト
リウム25.2gを加え、懸濁状態で撹拌した。これを0〜
5℃に保ってから臭素44.0gを含有するクロロホルム溶
液143mlを6時間かけて滴下した。この間の反応温度
は、0〜5℃であった。さらに同温度で2時間かきまぜ
た後、2.5重量%亜硫酸ナトリウム水溶液143mlを加えて
30分間撹拌した。その後分液し、クロロホルム層を水洗
してから減圧下にクロロホルム200mlを留去し、n−ヘ
キサン200mlを加えると結晶が析出した。これを濾取後
減圧乾燥した淡黄色の粉末固体として4a−ブロモ−2−
ホルミル−1−メトキシカルボニル−1−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−4aH−β−カルボリンの粗生成物8
5.9g(収率97.8%)を得た。
精製後、各種分析試験の結果は以下のとうりである。
融点;183.5〜185℃(分解) NMR(CDCl3)δ;1.60(m,0.85H,δ−H−a),1.92(s,
0.45H,CH3),2.20(s,2.55H,CH3),2.67(m,0.85H,δ−
H−e),2.96(m,0.3H,δ−H),3,48(m,0.85H,γ−
H−a),3.61(s,0.45H,COOCH3),3.80(s,2.55H,COOC
H3),3.92(m,0.3H.γ−H),4.79(m,0.85H,γ−H−
e),7.85−7.12(m,4H,aromatic−H),8.15(s,0.15
H,CHO),8.48(s,0.85H,CHO)ppm (2種のコンフォメーションが85:15の割合で存在す
る) IR ν;775(C−H),1580(C=N),1666(C=
0),1746(C=0)cm-1 実施例 3 500mlのフラスコに1−メチル−1−メトキシカルボ
ニル−2−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−β
−カルボリン68.1gとジクロロメタン107ml、ジメチルア
セトアミド107ml臭化カリウム30.9gおよび炭酸水素ナト
リウム25.2gを加え、懸濁状態で撹拌した。これを−5
〜0℃に保ってから臭素44.0gを含有するジクロロメタ
ン溶液143mlを3時間かけて滴下した。さらに同温度で
2時間かきまぜた後、2.5重量%亜硫酸ナトリウム水溶
液143mlを加えて30分間撹拌した。その後分液し、ジク
ロロメタン層を水洗して減圧下にジクロロメタン200ml
を留去し、n−ヘキサン200mlを加えると結晶が析出し
た。これを濾取後減圧乾燥して4a−ブロモ−2−ホルミ
ル−1−メトキシカルボニル−1−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロ−4aH−β−カルボリン86.2g(収率98.1
%)を得た。
実施例 4 500mlのフラスコに2−ホルミル−1−メチル−1−
メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−β
−カルボリン68.1gとクロロホルム107ml、ジメチルアセ
トアミド107ml、臭化カリウム35.7gおよび炭酸水素ナト
リウム25.2gを加え、懸濁状態で撹拌した。これを0〜
5℃に保ってから臭素44.0gを含有するクロロホルム溶
液143mlを2時間かけて徐々に滴下し、更に2時間熟成
させた。その後2.5重量%亜硫酸水溶液を加え30分撹拌
した後、分液してクロロホルム層を得た。これに無水硫
酸マグネシウム10gを加え、10分間撹拌した後濾過し
た。得られた溶液を500mlのフラスコ中で150時間撹拌を
続けると、白色の結晶が析出してきた。クロロホルムを
200ml除去した後、氷水で冷却し、結晶を濾取した。ま
た、濾液より充分にクロロホルムを除去した後、水80ml
を加えて析出した結晶を集め、先の結晶と合一して減圧
乾燥し、7−ブロモ−2−ホルミル−1−メチル−1−
メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−β−カ
ルボリンの粗生成物88.3gが得られた。ガスクロマトグ
ラフィーによる分析の結果、7−ブロモ体と6−ブロモ
体の比は、14:1であった。
実施例 5 500mlフラスコに4a−ブロモ−2−ホルミル−1−メ
トキシメチル−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4
aH−β−カルボリン87.8gを入れクロロホルム424g、メ
タノール106gおよび臭化水素酸水溶液0.60gを加えて撹
拌した。室温で2時間撹拌を続けると、白色の結晶が析
出を始めた。反応液を氷水で冷却後、結晶を濾取し、濾
液は炭酸ナトリウム水溶液で中和後分液してクロロホル
ム層を得た。これより充分にクロロホルムを除去した
後、水40mlを加えて結晶を析出させ、先の結晶と合一し
て減圧乾燥した。かくして7−ブロモ−2−ホルミル−
1−メトキシカルボニル−1−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−9H−β−カルボリンの粗生成物86.7gが得ら
れた。ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、7−
ブロモ体と6−ブロモ体の生成比は5:1であった。
発明の効果 本発明により7−ブロモ−β−カルボリン誘導体を高
収率、高選択的に得ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水素原子又は炭素数1ないし5のアルキル
    基を表し、R2は炭素数1ないし5のアルキル基又はベン
    ジル基を表し、R3は水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基又はベンジルオキシ基を表す) で示されるβ−カルボリン誘導体を有機溶剤中でアルカ
    リの存在下臭素化剤と反応させ、一般式(II) (式中、R1、R2、R3は前記定義におなじ)で示される4a
    −ブロモ−β−カルボリン誘導体とし、ついで酸の存在
    下に撹拌し、転位反応させることを特徴とする一般式
    (III) (式中、R1、R2、R3は前記定義におなじ)で示される7
    −ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(II) (式中、R1は水素原子又は炭素数1ないし5のアルキル
    基を表し、R2は炭素数1ないし5のアルキル基又はベン
    ジル基を表し、R3は水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基又はベンジルオキシ基を表す) で示される4a−ブロモ−β−カルボリン誘導体。
JP63151997A 1988-06-20 1988-06-20 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体 Expired - Lifetime JP2608761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63151997A JP2608761B2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63151997A JP2608761B2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01319482A JPH01319482A (ja) 1989-12-25
JP2608761B2 true JP2608761B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=15530809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63151997A Expired - Lifetime JP2608761B2 (ja) 1988-06-20 1988-06-20 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2608761B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01319482A (ja) 1989-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0586471B1 (fr) Derives de perhydroisoindole et leur preparation
JPH0730018B2 (ja) 新規化合物の3−アミノ−2−オキソアゼチジン誘導体及びそれらの製造法
JP2527319B2 (ja) 7―ブロモ―β―カルボリン誘導体の製造方法
JP2608761B2 (ja) 7−ブロモ−β−カルボリン誘導体の製造方法およびその中間体
JP2003507453A (ja) ライノウイルスプロテアーゼ・インヒビター及び鍵中間体の調製の為の合成経路
KR910006125B1 (ko) 아세메타신의 제조방법
JP3207017B2 (ja) ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体
AU670708B2 (en) Palladium catalyzed vinylic substitution reactions with 2-substituted-pyridines
US4075219A (en) Epimerization process
JPH0613477B2 (ja) 5−ヒドラジノ−1h−ピラゾ−ル系化合物
JPH05140157A (ja) フエノチアジン誘導体
KR950001026B1 (ko) 페니실란산 유도체의 개선된 제조방법
JP3046258B2 (ja) 1−クロロカルボニル−4−ピペリジノピペリジンまたはその塩酸塩の製造方法
JPS595595B2 (ja) 15−ヒドロキシイミノ−e−ホモエブルナン誘導体の製造方法
JP2002179612A (ja) 2,3−ジブロモ琥珀酸類の製造方法
WO1986002069A1 (en) Biotin intermediates and process therefor
JPH0812658A (ja) シドノン類の製造法
JPH07267950A (ja) 5−クロロ−n−(4,5−ジヒドロ−1h−イミダゾール−2−イル)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−アミン又はその酸付加塩の製造方法
JP4374088B2 (ja) 新規な4,4−ジフルオロベンゾアゼピンケタール誘導体、およびそれを経由する4,4−ジフルオロベンゾアゼピン−5−オン誘導体の製造方法
KR100498894B1 (ko) 1-클로로카르보닐-4-피페리디노피페리딘 또는 그의 염산염 제조방법
JPH0558977A (ja) インドールアルカロイド誘導体製造用の新規中間体化合物
JP2001328993A (ja) 光学活性ホスフィン化合物
JPH01163154A (ja) テトラヒドロフタルイミド系化合物の製造法、その中間体および該中間体の製造法
JPS6246534B2 (ja)
SE453094B (sv) Anvendning av ett magnesiumhalogenidkomplex av alfa-brompropionsyra som mellanprodukt for framstellning av 2-arylpropionsyror