JP2607990B2 - 海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法 - Google Patents
海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、医薬、化粧品、
農薬等に利用されるアルギン酸、カラギーナン等の海草
由来多糖類の均一球状微粒子及びその製造方法に関す
る。
農薬等に利用されるアルギン酸、カラギーナン等の海草
由来多糖類の均一球状微粒子及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来の技術として、食品の増
粘剤、ゲル化剤、安定剤として用いられているアルギン
酸、カラギーナン等の海草由来多糖類を酵母あるいは酵
素を包括したまま数mm〜数cmの大きさの球状粒子に
成形し、さらに固定化生体触媒のカプセルとして利用す
る方法がすでに知られている。
粘剤、ゲル化剤、安定剤として用いられているアルギン
酸、カラギーナン等の海草由来多糖類を酵母あるいは酵
素を包括したまま数mm〜数cmの大きさの球状粒子に
成形し、さらに固定化生体触媒のカプセルとして利用す
る方法がすでに知られている。
【0003】この公知の方法は、具体的にはあらかじめ
アルギン酸、カラギーナン等を溶解させた水溶液に酵
母、酵素又は所定の物質を分散させ、ついでこの分散液
中の上記多糖類と反応して不溶化物を生成する反応液に
上記分散液に注射針、ノズル、ガラス毛細管等を使って
滴下し、上記酵母、酵素又は所定の物質を包括したまま
上記所定の大きさの球状カプセルを製造するものであ
る。
アルギン酸、カラギーナン等を溶解させた水溶液に酵
母、酵素又は所定の物質を分散させ、ついでこの分散液
中の上記多糖類と反応して不溶化物を生成する反応液に
上記分散液に注射針、ノズル、ガラス毛細管等を使って
滴下し、上記酵母、酵素又は所定の物質を包括したまま
上記所定の大きさの球状カプセルを製造するものであ
る。
【0004】しかしながら、実際には上記方法ではカプ
セルの大きさを10μm程度以下で且つ均一な球状微粒
子に成形することは技術的に困難乃至不可能である。
セルの大きさを10μm程度以下で且つ均一な球状微粒
子に成形することは技術的に困難乃至不可能である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記のよ
うな問題点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、海草由来多糖
類が溶解した水溶液をミクロ多孔膜体を介して有機溶剤
中に圧入分散させることにより油中水型エマルションを
調製し、所定の処理を施した場合には、サブミクロン乃
至ミクロンオーダーの海草由来多糖類の球状微粒子が連
続的に得られることを見出した。
うな問題点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、海草由来多糖
類が溶解した水溶液をミクロ多孔膜体を介して有機溶剤
中に圧入分散させることにより油中水型エマルションを
調製し、所定の処理を施した場合には、サブミクロン乃
至ミクロンオーダーの海草由来多糖類の球状微粒子が連
続的に得られることを見出した。
【0006】即ち、本発明は、 (i)海草由来多糖類を溶解させた水溶液を、疎水化処理
が施されたミクロ多孔膜体を介して有機溶剤中に圧入分
散させることにより、油中水型エマルションを調製する
工程、 (ii)上記油中水型エマルションを上記海草由来多糖類と
不溶化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも
1種の水溶液と混合する工程により得られることを特徴
とする海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法に係る
ものである。
が施されたミクロ多孔膜体を介して有機溶剤中に圧入分
散させることにより、油中水型エマルションを調製する
工程、 (ii)上記油中水型エマルションを上記海草由来多糖類と
不溶化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも
1種の水溶液と混合する工程により得られることを特徴
とする海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法に係る
ものである。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】まず、本発明においては海草由来多糖類の
均一球状微粒子を得ることが最終的な目的であり、その
ためにアルギン酸、カラギーナン等の海草由来多糖類の
1種又は2種以上を0.1〜5重量%、好ましくは0.
5〜2重量%となるような水溶液を調製する。
均一球状微粒子を得ることが最終的な目的であり、その
ためにアルギン酸、カラギーナン等の海草由来多糖類の
1種又は2種以上を0.1〜5重量%、好ましくは0.
5〜2重量%となるような水溶液を調製する。
【0009】次いで、疎水化処理を施したミクロ多孔膜
体を介して、その両側に上記海草由来多糖類の水溶液と
有機溶剤を満たし、片側の該水溶液に圧力を加えてミク
ロ多孔膜体の細孔に浸入させ、反対側の有機溶剤中に分
散乳化させることにより、均一な水滴からなる油中水型
(W/O型)エマルションが得られる。
体を介して、その両側に上記海草由来多糖類の水溶液と
有機溶剤を満たし、片側の該水溶液に圧力を加えてミク
ロ多孔膜体の細孔に浸入させ、反対側の有機溶剤中に分
散乳化させることにより、均一な水滴からなる油中水型
(W/O型)エマルションが得られる。
【0010】上記有機溶剤の種類については特に限定さ
れないが、水に対する溶解度が5%以下のものが好まし
い。また、有機溶剤中に含有させる界面活性剤は、非イ
オン系界面活性剤を用い、その添加量としては、有機溶
剤の10重量%以下、特に0.1〜3重量%程度が好ま
しい。尚、非イオン系界面活性剤は特にその種類につい
て限定されない。
れないが、水に対する溶解度が5%以下のものが好まし
い。また、有機溶剤中に含有させる界面活性剤は、非イ
オン系界面活性剤を用い、その添加量としては、有機溶
剤の10重量%以下、特に0.1〜3重量%程度が好ま
しい。尚、非イオン系界面活性剤は特にその種類につい
て限定されない。
【0011】本発明において最も重要な点は、均一な大
きさの球状微粒子を製造する手段として予め均一な水滴
からなるW/O型エマルションを調製しておくことにあ
る。これは、W/O型エマルションの水滴の大きさ及び
その粒子径分布が最終目的物である海草由来多糖類の球
状微粒子の大きさ及びその粒子径分布を決定するという
事実に基づいている。従って、本発明では、特願昭63
−24498号に開示された均一な水滴からなるW/O
型エマルションを調製する方法が適用される。
きさの球状微粒子を製造する手段として予め均一な水滴
からなるW/O型エマルションを調製しておくことにあ
る。これは、W/O型エマルションの水滴の大きさ及び
その粒子径分布が最終目的物である海草由来多糖類の球
状微粒子の大きさ及びその粒子径分布を決定するという
事実に基づいている。従って、本発明では、特願昭63
−24498号に開示された均一な水滴からなるW/O
型エマルションを調製する方法が適用される。
【0012】またさらに、本発明では、上記特願昭63
−24498号に記載されているように疎水化処理を施
したミクロ多孔膜体を使用する。疎水化処理を施したミ
クロ多孔膜体は、均一な細孔径を有するものであればよ
く、細孔径も目的物の球状微粒子の粒子径に対応して
0.1〜10μmの範囲で適宜選択すればよい。
−24498号に記載されているように疎水化処理を施
したミクロ多孔膜体を使用する。疎水化処理を施したミ
クロ多孔膜体は、均一な細孔径を有するものであればよ
く、細孔径も目的物の球状微粒子の粒子径に対応して
0.1〜10μmの範囲で適宜選択すればよい。
【0013】本発明で用いるミクロ多孔膜体の具備すべ
き条件としては下記の通りである。 (イ)細孔径分布ができるだけ狭く且つ貫通細孔を有す
る。 (ロ)細孔径を0.1〜10μmの範囲で調整すること
が可能である。 (ハ)分散相となるべき液体を圧入するに際し、圧密変
形乃至破壊されない充分な機械的強度を有する。 (ニ)有機溶剤に侵されない化学的耐久性を有する。
き条件としては下記の通りである。 (イ)細孔径分布ができるだけ狭く且つ貫通細孔を有す
る。 (ロ)細孔径を0.1〜10μmの範囲で調整すること
が可能である。 (ハ)分散相となるべき液体を圧入するに際し、圧密変
形乃至破壊されない充分な機械的強度を有する。 (ニ)有機溶剤に侵されない化学的耐久性を有する。
【0014】上記のような特性を満足するミクロ多孔膜
体としては、無機質及び有機質のもので公知のものが使
用でき、例えば特許第1504002号に開示されてい
るCaO−B2O3−SiO2−Al2O3系多孔質ガ
ラス、特許第1518989号(米国特許第46578
75号)に開示されているCaO−B2O3−SiO2
−Al2O3−Na2O系多孔質ガラス等を膜状体に成
形したものが挙げられる。これらの多孔質ガラスは、細
孔径が極めて狭い範囲内に制御されており、しかも細孔
の縦断面が円筒状となっているのが特徴である。膜体の
厚さも特に限定されないが、その強度等を考慮すると
0.4〜2mmとすることが好ましい。
体としては、無機質及び有機質のもので公知のものが使
用でき、例えば特許第1504002号に開示されてい
るCaO−B2O3−SiO2−Al2O3系多孔質ガ
ラス、特許第1518989号(米国特許第46578
75号)に開示されているCaO−B2O3−SiO2
−Al2O3−Na2O系多孔質ガラス等を膜状体に成
形したものが挙げられる。これらの多孔質ガラスは、細
孔径が極めて狭い範囲内に制御されており、しかも細孔
の縦断面が円筒状となっているのが特徴である。膜体の
厚さも特に限定されないが、その強度等を考慮すると
0.4〜2mmとすることが好ましい。
【0015】ミクロ多孔膜体を疎水化する方法として
は、化学的な結合、吸着を利用する方法、物理的に膜体
表面をコーティングする方法等があるが、特に限定され
ることはなく、均一な水滴からなるW/O型エマルショ
ンが調製できればよい。例えば、シリル化剤、シランカ
ップリング剤あるいは金属系のカップリング剤を使用し
て膜体表面を疎水性の官能基で修飾したり、シリコーン
系、フッ素系のコーティング剤で膜体表面をコーティン
グする方法等が挙げられる。
は、化学的な結合、吸着を利用する方法、物理的に膜体
表面をコーティングする方法等があるが、特に限定され
ることはなく、均一な水滴からなるW/O型エマルショ
ンが調製できればよい。例えば、シリル化剤、シランカ
ップリング剤あるいは金属系のカップリング剤を使用し
て膜体表面を疎水性の官能基で修飾したり、シリコーン
系、フッ素系のコーティング剤で膜体表面をコーティン
グする方法等が挙げられる。
【0016】次いで、海草由来多糖類と不溶化物を生成
しうる化合物の水溶液を上記W/O型エマルションと混
合することにより、海草由来多糖類の均一球状微粒子が
得られる。この場合において、上記化合物は海草由来多
糖類と不溶化物を生成しうるものであればよいが、特に
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、多価金属塩及び
ポリカチオン高分子が好ましく、これらの中の1種又は
2種以上を使用する。これらの化合物を0.01mol
/l乃至飽和濃度の範囲で調整したものを反応水溶液と
し、少なくとも反応が完結するのに必要な量を用意す
る。
しうる化合物の水溶液を上記W/O型エマルションと混
合することにより、海草由来多糖類の均一球状微粒子が
得られる。この場合において、上記化合物は海草由来多
糖類と不溶化物を生成しうるものであればよいが、特に
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、多価金属塩及び
ポリカチオン高分子が好ましく、これらの中の1種又は
2種以上を使用する。これらの化合物を0.01mol
/l乃至飽和濃度の範囲で調整したものを反応水溶液と
し、少なくとも反応が完結するのに必要な量を用意す
る。
【0017】上記の反応水溶液による方法に対して、上
記多糖類のうち熱水に溶解し低温で不溶化するものにつ
いては、上記W/O型エマルションの状態のままで温度
調整を行なうこことにより、該エマルション中の水滴に
含まれる上記多糖類成分を不溶化させ、球状微粒子とし
て不溶化物を回収をする方法を採用することが好まし
い。
記多糖類のうち熱水に溶解し低温で不溶化するものにつ
いては、上記W/O型エマルションの状態のままで温度
調整を行なうこことにより、該エマルション中の水滴に
含まれる上記多糖類成分を不溶化させ、球状微粒子とし
て不溶化物を回収をする方法を採用することが好まし
い。
【0018】また、上記の反応水溶液による方法におい
て、上記W/O型エマルションを海草由来多糖類と不溶
化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも1
種の水溶液と混合する工程において、上記油中水型エマ
ルションを上記油中水型エマルション中の水滴粒子より
も大きな細孔径を有する親水性ミクロ多孔膜体を介し
て、上記W/O型エマルションを該多糖類と上記反応水
溶液中に圧入分散させることにより、水中油中水型(W
/O/W型)エマルションを生成させる場合には、より
短時間で且つ効率的に反応を終結させ、海草由来多糖類
の均一球状微粒子を得ることができる。
て、上記W/O型エマルションを海草由来多糖類と不溶
化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも1
種の水溶液と混合する工程において、上記油中水型エマ
ルションを上記油中水型エマルション中の水滴粒子より
も大きな細孔径を有する親水性ミクロ多孔膜体を介し
て、上記W/O型エマルションを該多糖類と上記反応水
溶液中に圧入分散させることにより、水中油中水型(W
/O/W型)エマルションを生成させる場合には、より
短時間で且つ効率的に反応を終結させ、海草由来多糖類
の均一球状微粒子を得ることができる。
【0019】以下、本発明方法について詳述する。
【0020】本発明方法で用いられるW/O型エマルシ
ョンを調製するための装置例の簡単な図を図1に示す。
この装置において、まず最初に円筒型膜体(外径10m
m、長さ210mm)を組み込むことのできるモジュー
ル(1)の内側に疎水化処理した膜体(2)を装着す
る。圧力容器(3)には水相として海草由来多糖類を溶
解させた水溶液を入れ、窒素ボンベ(4)を用いて加圧
上昇させてライン(5)、モジュール(1)内の円筒型
膜体(2)の外側及び圧力計(6)を備えたライン
(7)を満たす。次にバルブ(8)を閉じて、膜体の細
孔を透過しない程度の圧力を水相に加える。一方、油相
として有機溶剤を入れたタンク(9)からポンプ(1
0)及び圧力計(11)を備えたライン(12)、モジ
ュール(1)内の円筒型膜体(2)の内側及び圧力計
(13)と流量計(14)を備えたライン(15)を経
て油相を循環させる。この場合、円筒型膜体(2)内側
の油相流動速度は所定の値になるようにバルブ(1
6)、(17)及び(18)で調節する。次いで、水相
が膜体細孔を透過してW/O型エマルションを生成する
ように水相側圧力を設定し、そのまま所定の水相濃度に
なるまで装置の運転を継続してW/O型エマルションを
調製する。
ョンを調製するための装置例の簡単な図を図1に示す。
この装置において、まず最初に円筒型膜体(外径10m
m、長さ210mm)を組み込むことのできるモジュー
ル(1)の内側に疎水化処理した膜体(2)を装着す
る。圧力容器(3)には水相として海草由来多糖類を溶
解させた水溶液を入れ、窒素ボンベ(4)を用いて加圧
上昇させてライン(5)、モジュール(1)内の円筒型
膜体(2)の外側及び圧力計(6)を備えたライン
(7)を満たす。次にバルブ(8)を閉じて、膜体の細
孔を透過しない程度の圧力を水相に加える。一方、油相
として有機溶剤を入れたタンク(9)からポンプ(1
0)及び圧力計(11)を備えたライン(12)、モジ
ュール(1)内の円筒型膜体(2)の内側及び圧力計
(13)と流量計(14)を備えたライン(15)を経
て油相を循環させる。この場合、円筒型膜体(2)内側
の油相流動速度は所定の値になるようにバルブ(1
6)、(17)及び(18)で調節する。次いで、水相
が膜体細孔を透過してW/O型エマルションを生成する
ように水相側圧力を設定し、そのまま所定の水相濃度に
なるまで装置の運転を継続してW/O型エマルションを
調製する。
【0021】また、原料となる海草由来多糖類の水溶液
からW/O型エマルションとW/O/W型エマルション
を経由して均一球状微粒子ができるまでの一連のプロセ
スの概念図を図2に示す。左から右に向かって反応の様
子を表している。
からW/O型エマルションとW/O/W型エマルション
を経由して均一球状微粒子ができるまでの一連のプロセ
スの概念図を図2に示す。左から右に向かって反応の様
子を表している。
【0022】まず(A)においては、図1に示した方法
で海草由来多糖類の水溶液(19)を疎水性ミクロ多孔
膜体(20)を介して、連続油相(21)に圧入分散さ
せ、均一粒径水滴(22)よりなるW/O型エマルショ
ンをつくる。このエマルションを(B)で先の水滴粒子
(19)よりも大きな細孔径を有する親水性ミクロ多孔
膜体(23)を介して海草由来多糖類を不溶化しうる化
合物の水溶液(反応水溶液)(24)に圧入・分散さ
せ、該膜体(23)の細孔径に対応した数ミクロンから
数十ミクロンの大きさのW/O/W型エマルションを生
成する。こうして得られるW/O/W型エマルションで
は油相に含まれる界面活性剤が反応水溶液(24)中の
陽イオンのために活性を失い、このためW/O/W型エ
マルションが不安定となり、内水相の水滴(22)を放
出する。これらの水滴は反応水溶液(24)と直ちに接
触反応し、(C)に示されるように均一な大きさの球状
微粒子(25)を形成する。次いで、最終段階である
(D)においては、内水相のない油滴(26)と海草由
来多糖類の均一微粒子(25)はその比重差により水相
(27)を隔てて完全に分離するに至る。
で海草由来多糖類の水溶液(19)を疎水性ミクロ多孔
膜体(20)を介して、連続油相(21)に圧入分散さ
せ、均一粒径水滴(22)よりなるW/O型エマルショ
ンをつくる。このエマルションを(B)で先の水滴粒子
(19)よりも大きな細孔径を有する親水性ミクロ多孔
膜体(23)を介して海草由来多糖類を不溶化しうる化
合物の水溶液(反応水溶液)(24)に圧入・分散さ
せ、該膜体(23)の細孔径に対応した数ミクロンから
数十ミクロンの大きさのW/O/W型エマルションを生
成する。こうして得られるW/O/W型エマルションで
は油相に含まれる界面活性剤が反応水溶液(24)中の
陽イオンのために活性を失い、このためW/O/W型エ
マルションが不安定となり、内水相の水滴(22)を放
出する。これらの水滴は反応水溶液(24)と直ちに接
触反応し、(C)に示されるように均一な大きさの球状
微粒子(25)を形成する。次いで、最終段階である
(D)においては、内水相のない油滴(26)と海草由
来多糖類の均一微粒子(25)はその比重差により水相
(27)を隔てて完全に分離するに至る。
【0023】図2(B)から(C)の状態へ至るのに要
する時間は短く、通常所定量のW/O型エマルションの
圧入操作を終えて直ちに微粒子の回収を行なってもよ
い。
する時間は短く、通常所定量のW/O型エマルションの
圧入操作を終えて直ちに微粒子の回収を行なってもよ
い。
【0024】これに対して親水性ミクロ多孔膜体を用い
ずに単にW/O型エマルションと海草由来多糖類と不溶
化物を生成しうる化合物の水溶液(24)とを混合攪拌
してもこの反応機構は起こるが、反応が完結するには数
時間を要する。また、攪拌にホモジナイザーや高速攪拌
機を用いて、強制的に反応させる場合には微粒子の破壊
が起こり均一球状微粒子を得ることが困難となる。
ずに単にW/O型エマルションと海草由来多糖類と不溶
化物を生成しうる化合物の水溶液(24)とを混合攪拌
してもこの反応機構は起こるが、反応が完結するには数
時間を要する。また、攪拌にホモジナイザーや高速攪拌
機を用いて、強制的に反応させる場合には微粒子の破壊
が起こり均一球状微粒子を得ることが困難となる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような優れた効
果が達成される。 (a)従来の方法では極めて困難であった、サブミクロ
ンからミクロンの大きさを有し、その粒子径が均一な海
草由来多糖類球状微粒子を得ることができる。 (b)食品添加物である海草由来多糖類を主成分とし、
さらには多孔質な構造を有する球状微粒子を得ることが
できる。 (c)比較的簡単な装置を使用し、且つ比較的簡単な操
作で連続的に均一微粒子を調製することができる。
果が達成される。 (a)従来の方法では極めて困難であった、サブミクロ
ンからミクロンの大きさを有し、その粒子径が均一な海
草由来多糖類球状微粒子を得ることができる。 (b)食品添加物である海草由来多糖類を主成分とし、
さらには多孔質な構造を有する球状微粒子を得ることが
できる。 (c)比較的簡単な装置を使用し、且つ比較的簡単な操
作で連続的に均一微粒子を調製することができる。
【0026】上記(a)〜(c)により、本発明は、海
草由来多糖類球状微粒子が食品添加物あるいはマイクロ
カプセルとして利用できる各種の分野、例えば医学・薬
剤、農薬、食品、化粧品等において極めて有効である。
草由来多糖類球状微粒子が食品添加物あるいはマイクロ
カプセルとして利用できる各種の分野、例えば医学・薬
剤、農薬、食品、化粧品等において極めて有効である。
【0027】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明瞭にする。
ころをより一層明瞭にする。
【0028】
【実施例1】特公昭63−66777号公報に記載され
た方法に従って得られた平均細孔径が0.70μmと
2.56μmの円筒型多孔質ガラス膜体を250℃、1
2時間脱気乾燥後、脱水トルエンを溶媒とするオクタデ
シルトリクロロシランの5容積%溶液に110℃で8時
間浸し、さらに取り出した膜体をただちに脱水トルエン
を溶媒とするトリメチルクロロシランの1容積%溶液に
室温で2時間浸して疎水化処理を行なった。
た方法に従って得られた平均細孔径が0.70μmと
2.56μmの円筒型多孔質ガラス膜体を250℃、1
2時間脱気乾燥後、脱水トルエンを溶媒とするオクタデ
シルトリクロロシランの5容積%溶液に110℃で8時
間浸し、さらに取り出した膜体をただちに脱水トルエン
を溶媒とするトリメチルクロロシランの1容積%溶液に
室温で2時間浸して疎水化処理を行なった。
【0029】また、水相として2重量%のアルギン酸ナ
トリウム水溶液、油相としてシクロヘキサンとn−へキ
サンを容積比4:1で混合したものにソルビタンモノオ
レートが0.25重量%の涜度になるように添加したヘ
キサン溶液21を用意した。
トリウム水溶液、油相としてシクロヘキサンとn−へキ
サンを容積比4:1で混合したものにソルビタンモノオ
レートが0.25重量%の涜度になるように添加したヘ
キサン溶液21を用意した。
【0030】W/O型エマルションの調製には図1に示
す装置を用い、前記の手順に従って平均細孔径が0.7
0μmの膜体の場合には180kPa、2.56μmの
膜体の場合には50kPaの圧力で水相を膜細孔に透過
させ、水相の濃度が約20容積%のW/O型エマルショ
ンを調製した。
す装置を用い、前記の手順に従って平均細孔径が0.7
0μmの膜体の場合には180kPa、2.56μmの
膜体の場合には50kPaの圧力で水相を膜細孔に透過
させ、水相の濃度が約20容積%のW/O型エマルショ
ンを調製した。
【0031】上記エマルションを15重量%の塩化カル
シウム水溶液21と混合し、3時間スターラーを用いて
撹拌し反応させた。この後、濾別分離し、水洗、アルコ
ール洗浄し、50℃で乾燥させ、図3に示すように平均
粒子径0.24μm(a)と0.6μm(b)の均一な
大きさのアルギン酸カルシウム球状微粒子が得られた。
シウム水溶液21と混合し、3時間スターラーを用いて
撹拌し反応させた。この後、濾別分離し、水洗、アルコ
ール洗浄し、50℃で乾燥させ、図3に示すように平均
粒子径0.24μm(a)と0.6μm(b)の均一な
大きさのアルギン酸カルシウム球状微粒子が得られた。
【0032】
【実施例2】実施例1で調製した水相濃度が約20容積
%のW/O型エマルションを親水性ミクロ多孔膜を介し
てW/O/W型エマルションとし、15重量%の塩化カ
ルシウム水溶液との反応を図1に示す装置を用いて行な
った。
%のW/O型エマルションを親水性ミクロ多孔膜を介し
てW/O/W型エマルションとし、15重量%の塩化カ
ルシウム水溶液との反応を図1に示す装置を用いて行な
った。
【0033】まず、特公昭63−66777号公報に記
載された方法に従って得られた平均細孔径が3.16μ
mである親水性の円筒型多孔質ガラス膜体をモジュール
(1)の内側に装着し、圧力容器(3)にW/O型エマ
ルションを1l入れ、塩化カルシウム水溶液をタンク
(9)に入れて、実施例1と同様の操作でW/O型エマ
ルションを膜透過させ、塩化カルシウム水溶液中に分散
させた。尚、膜透過前の円筒型膜体(2)外側の設定圧
力は10kPa、膜透過はこれを50kPaに昇圧して
行なった。圧力容器(3)内にW/O型エマルション1
lをすべて圧入するのに約30分を要したが、その時点
ですでに反応が完結したのですぐに回収操作を行なっ
た。得られた微粒子の平均粒子径は実施例1の結果とほ
ぼ同じであった。
載された方法に従って得られた平均細孔径が3.16μ
mである親水性の円筒型多孔質ガラス膜体をモジュール
(1)の内側に装着し、圧力容器(3)にW/O型エマ
ルションを1l入れ、塩化カルシウム水溶液をタンク
(9)に入れて、実施例1と同様の操作でW/O型エマ
ルションを膜透過させ、塩化カルシウム水溶液中に分散
させた。尚、膜透過前の円筒型膜体(2)外側の設定圧
力は10kPa、膜透過はこれを50kPaに昇圧して
行なった。圧力容器(3)内にW/O型エマルション1
lをすべて圧入するのに約30分を要したが、その時点
ですでに反応が完結したのですぐに回収操作を行なっ
た。得られた微粒子の平均粒子径は実施例1の結果とほ
ぼ同じであった。
【0034】
【実施例3】平均細孔径が3.16μm、2.56μ
m、1.36μm、0.70μmの4種類の円筒型多孔
質ガラス膜体を水溶性有機シリコーンレジン(KP−1
8c信越化学(株)製)18%水溶液に2時間浸し、1
10℃で6時間乾燥して疎水化処理を行なった。
m、1.36μm、0.70μmの4種類の円筒型多孔
質ガラス膜体を水溶性有機シリコーンレジン(KP−1
8c信越化学(株)製)18%水溶液に2時間浸し、1
10℃で6時間乾燥して疎水化処理を行なった。
【0035】また、水相として2重量%のアルギン酸ナ
トリウム水溶液、油相としてソルビタンモノオレートが
0.5重量%の濃度になるように添加したn−ヘキサン
1lを用意した。
トリウム水溶液、油相としてソルビタンモノオレートが
0.5重量%の濃度になるように添加したn−ヘキサン
1lを用意した。
【0036】以下、実施例1の手順に従ってW/O型エ
マルションを調製した。尚、水相の膜透過圧力は、平均
細孔径が3.16μmの膜体で30kPa、2.56μ
mのものでは50kPa、1.36μmのものでは10
0kPa、0.70μmのものでは180KPaとし
た。これにポリオキシエチレン(20)ソルビタントリ
オレートをn−ヘキサンに対して0.5重量%の濃度に
なるように添加し、ただちに20重量%の塩化カルシウ
ム水溶液1lと混合して均一な大きさのアルギン酸カル
シウム球状微粒子を得た。
マルションを調製した。尚、水相の膜透過圧力は、平均
細孔径が3.16μmの膜体で30kPa、2.56μ
mのものでは50kPa、1.36μmのものでは10
0kPa、0.70μmのものでは180KPaとし
た。これにポリオキシエチレン(20)ソルビタントリ
オレートをn−ヘキサンに対して0.5重量%の濃度に
なるように添加し、ただちに20重量%の塩化カルシウ
ム水溶液1lと混合して均一な大きさのアルギン酸カル
シウム球状微粒子を得た。
【0037】さらに、使用した膜体の平均細孔径とW/
O型エマルションの水滴及び得られたアルギン酸カルシ
ウム球状微粒子の平均粒子径との関係を調べたところ、
図4に示すように細孔径と粒子径の間には直線関係が成
立した。W/O型エマルションの水滴粒子は反応によっ
て約65%収縮したが、いずれも均一球状微粒子よりな
るアルギン酸カルシウムが得られた。
O型エマルションの水滴及び得られたアルギン酸カルシ
ウム球状微粒子の平均粒子径との関係を調べたところ、
図4に示すように細孔径と粒子径の間には直線関係が成
立した。W/O型エマルションの水滴粒子は反応によっ
て約65%収縮したが、いずれも均一球状微粒子よりな
るアルギン酸カルシウムが得られた。
【0038】
【実施例4】実施例3で疎水化処理した平均細孔径が
2.56μmの円筒型多孔質ガラス膜体を用い、同様の
手順でW/O型エマルションを調製し、これを10重量
%の塩化第II鉄水溶液と混合撹拌して反応させた。そ
の結果、実施例1とほとんど同じ平均粒子径を有するほ
ぼ均一の大きさのアルギン酸鉄球状微粒子が得られた。
2.56μmの円筒型多孔質ガラス膜体を用い、同様の
手順でW/O型エマルションを調製し、これを10重量
%の塩化第II鉄水溶液と混合撹拌して反応させた。そ
の結果、実施例1とほとんど同じ平均粒子径を有するほ
ぼ均一の大きさのアルギン酸鉄球状微粒子が得られた。
【0039】
【実施例5】水相は、κカラギーナンを2重量%の濃度
になるように約50℃で溶解した温水溶液とし、これを
図1の装置の圧力容器(3)に入れた。図1の装置は、
窒素ボンベ(4)、タンク(9)、ポンプ(10)、圧
力計(6)(11)及び(13)を除いてすべて約50
℃に設定した恒温槽に浸漬しており、κカラギーナンの
不溶化が起こらないようにした。次いで、実施例3の方
法と同じ手順で疎水化処理した平均細孔径2.56μm
の円筒型多孔質ガラス膜体を用いてW/O型エマルショ
ンを調製し、この後−10℃に冷却して水滴溶解物質を
不溶化させた。最後に不溶化した微粒子を瀘過分別し、
アルコール洗浄して、50℃で乾燥させ、平均粒子径
2.4μmの均一な大きさのκカラギーナン球状微粒子
を得た。
になるように約50℃で溶解した温水溶液とし、これを
図1の装置の圧力容器(3)に入れた。図1の装置は、
窒素ボンベ(4)、タンク(9)、ポンプ(10)、圧
力計(6)(11)及び(13)を除いてすべて約50
℃に設定した恒温槽に浸漬しており、κカラギーナンの
不溶化が起こらないようにした。次いで、実施例3の方
法と同じ手順で疎水化処理した平均細孔径2.56μm
の円筒型多孔質ガラス膜体を用いてW/O型エマルショ
ンを調製し、この後−10℃に冷却して水滴溶解物質を
不溶化させた。最後に不溶化した微粒子を瀘過分別し、
アルコール洗浄して、50℃で乾燥させ、平均粒子径
2.4μmの均一な大きさのκカラギーナン球状微粒子
を得た。
【0040】
【比較例1】1重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液1
lとソルビタンモノオレートが0.5重量%の濃度にな
るように添加したn−ヘキサン1lの混合液を常法に従
ってホモジナイザーを用い、8000rpmで15分間
処理し、W/O型エマルションを調製した。これを実施
例3と同じ手順で反応させた。
lとソルビタンモノオレートが0.5重量%の濃度にな
るように添加したn−ヘキサン1lの混合液を常法に従
ってホモジナイザーを用い、8000rpmで15分間
処理し、W/O型エマルションを調製した。これを実施
例3と同じ手順で反応させた。
【0041】その結果、アルギン酸カルシウムは、0.
5〜15μmの範囲に幅広くばらついた非球状微粒子し
か得られなかった。
5〜15μmの範囲に幅広くばらついた非球状微粒子し
か得られなかった。
【0042】これより、ホモジナイザー等の従来の乳化
機では均一な球状微粒子を得ることが不可能であること
がわかる。
機では均一な球状微粒子を得ることが不可能であること
がわかる。
【0043】
【比較例2】公称孔径1μmの円筒型焼結セラミックス
膜体(三井研削砥石(株)製)を用い、実施例3の方法
と同じ手順で疎水化処理をし、W/O型エマルションの
調製、反応操作を行なった。
膜体(三井研削砥石(株)製)を用い、実施例3の方法
と同じ手順で疎水化処理をし、W/O型エマルションの
調製、反応操作を行なった。
【0044】その結果、多孔質ガラス膜体を使用した場
合のような均一の大きさのアルギン酸カルシウム球状微
粒子は得られなかった。
合のような均一の大きさのアルギン酸カルシウム球状微
粒子は得られなかった。
【図1】W/O型エマルションを調製するための装置の
概略図である。
概略図である。
【図2】本発明方法により、水溶液反応によって微粒子
が生成する機構を概念的に示した図である。
が生成する機構を概念的に示した図である。
【図3】実施例1で得られた微粒子の粒子構造を示す図
面に代える電子顕微鏡写真である。
面に代える電子顕微鏡写真である。
【図4】W/O型エマルション水滴及び得られたアルギ
ン酸カルシウム球状微粒子の平均粒子径と使用した膜体
の平均細孔径との関係を示すグラフである。
ン酸カルシウム球状微粒子の平均粒子径と使用した膜体
の平均細孔径との関係を示すグラフである。
1 モジュール 2 ミクロ多孔膜体 3 圧力容器 4 窒素ボンベ 5 分散相ライン 6 圧力計 7 分散相ライン 8 バルブ 9 タンク 10 ポンプ 11 圧力計 12 連続相ライン 13 圧力計 14 流量計 15 連続相ライン 16 バルブ 17 バルブ 18 バルブ 19 海草由来多糖類水溶液 20 疎水性ミクロ多孔膜体 21 連続油相 22 水滴粒子 23 親水性ミクロ多孔膜体 24 反応水溶液 25 均一球状微粒子 26 油滴 27 連続水相
Claims (3)
- 【請求項1】 (i)海草由来多糖類を溶解させた水溶液
を、疎水化処理が施されたミクロ多孔膜体を介して有機
溶剤中に圧入分散させることにより、油中水型エマルシ
ョンを調製する工程、 (ii)上記油中水型エマルションを上記海草由来多糖類と
不溶化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも
1種の水溶液と混合する工程 により得られることを特徴とする海草由来多糖類の均一
球状粒子の製造方法。 - 【請求項2】 (i)海草由来多糖類を溶解させた水溶液
を、疎水化処理が施されたミクロ多孔膜体を介して有機
溶剤中に圧入分散させることにより、油中水型エマルシ
ョンを調製する工程、 (ii)上記油中水型エマルションを温度調整により、上記
油中水型エマルション中の水滴に含有されている該多糖
類を不溶化する工程 により得られることを特徴とする海草由来多糖類の均一
球状粒子の製造方法。 - 【請求項3】油中水型エマルションを海草由来多糖類と
不溶化物を生成しうるアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、多価金属塩及びポリカチオン高分子の少なくとも
1種の水溶液と混合する工程において、上記油中水型エ
マルションを上記油中水型エマルション中の水滴粒子よ
りも大きな細孔径を有する親水性ミクロ多孔膜体を介す
ることにより、水中油中水型エマルションを生成させる
ことを特徴とする請求項1記載の海草由来多糖類の均一
球状粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3177840A JP2607990B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3177840A JP2607990B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04318029A JPH04318029A (ja) | 1992-11-09 |
JP2607990B2 true JP2607990B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=16038039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3177840A Expired - Fee Related JP2607990B2 (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | 海草由来多糖類の均一球状粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607990B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0778126B2 (ja) * | 1992-02-10 | 1995-08-23 | 日清紡績株式会社 | 多糖類真球状粒子及び製造方法 |
ES2235642B2 (es) * | 2003-12-18 | 2006-03-01 | Gat Formulation Gmbh | Proceso de multi-microencapsulacion continuo para la mejora de la estabilidad y almacenamiento de ingredientes biologicamente activos. |
JP2012045475A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Seiko Epson Corp | ゲル製造装置及びゲル製造方法 |
CN108348407B (zh) * | 2015-11-25 | 2021-03-12 | 麻沼株式会社 | 胶囊的制备方法 |
JP6809547B2 (ja) * | 2019-02-04 | 2021-01-06 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 疎水性アルギン酸粒子群及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5674130A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-19 | Nippi:Kk | Production of fine spherular particle of water-soluble high polymer |
-
1991
- 1991-04-16 JP JP3177840A patent/JP2607990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04318029A (ja) | 1992-11-09 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |