JP2607717Y2 - 金属製眼鏡フレーム - Google Patents

金属製眼鏡フレーム

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JP2607717Y2
JP2607717Y2 JP1992092704U JP9270492U JP2607717Y2 JP 2607717 Y2 JP2607717 Y2 JP 2607717Y2 JP 1992092704 U JP1992092704 U JP 1992092704U JP 9270492 U JP9270492 U JP 9270492U JP 2607717 Y2 JP2607717 Y2 JP 2607717Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に、ニッケル・チタ
ン系の超弾性合金部品を含む金属製眼鏡フレームの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、その機能性や意匠性の優秀さな
どから、種々の金属製眼鏡フレームが提供されている
が、その中でも、特に、ニッケル・チタン系の超弾性合
金を利用した眼鏡フレームが大いに脚光を浴びている。
それは、このニッケル・チタン系合金の超弾性により、
掛け心地の良さは勿論のこと、各部品の原形への回復力
・原形の維持力等が期待できるので、例え、不測の外力
が加わっても、型くずれしたり壊れたりする心配が少な
い利点を有するからである。
【0003】そして、この超弾性合金部品を含む金属製
眼鏡フレームにあって、当該超弾性部品を相手部品の対
応個所に接合する場合には、相手部品が同種金属部品で
あっても異種金属部品であっても、通常は、この接合部
位に金属キャップをカシメにより固定して、当該金属キ
ャップを相手部品にろう付けするか、或いは、特開昭6
3−214716号公報等に示す如く、超弾性合金部品
の接合部位にろう付けに馴染む金属材料のメッキを施
し、当該メッキ層を利用して、相手部品にろう付けする
ことにより、眼鏡フレームを組み立てている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来にあっ
ては、斯る全ての超弾性合金部品を任意断面形状の単線
材で構成して、該超弾性合金部品の接合部位を相手部品
にろう付けする関係で、超弾性合金部品に大きな捻じり
力等が加わると、特に、その接合部に応力が集中して、
折損してしまう恐れを十分に有していた。しかも、接合
部はろう付けによる熱影響を受けて脆弱となっているの
で、この点からも、折損が助長されることとなる。従っ
て、折角、原形への回復力・原形の維持力等が期待でき
る超弾性に着目して、超弾性合金を部品の一部に利用し
たにも拘らず、従来にあっては、この接合部又はその近
傍の折損により、超弾性効果を大いに発揮させることが
できなくなってしまう大きな問題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来の金
属製眼鏡フレームの課題を有効に解決するために開発さ
れたもので、超弾性合金部品を含む金属部品同士の接合
により組み立てられる金属製眼鏡フレームを前提とし
て、上記超弾性合金部品を、中心部が太径の超弾性合金
線材で外周部が当該超弾性合金線材よりも細径のステン
レス線材の撚り線構造となす構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっては、超弾性合金部品が
中心部に超弾性合金線材を有し外周部にステンレス線材
を有する撚り線構造となっているので、例え、当該部品
に大きな捻じり力が加わっても、その撚り線相互間に働
く減衰作用で、接合部に対する応力の集中を効果的に緩
和して、従来の如く、接合部又はその近傍からの折損を
有効に防止することが可能となる。従って、超弾性効果
を十二分に発揮できる金属製眼鏡フレームを初めて提供
できる訳である。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述する。まず、実施例に係る金属製眼鏡フレームの基
本構成を説明すると、本実施例にあっても、一応、図1
に示す如く、一対のリム1の内側に架橋されるブレース
バー2・ブリッジ3と、各リム1の外側に設けられる一
対のテンプル4とを、超弾性合金で成形することを前提
とするものであるが、その他リム1やパッド足5などの
部品をも上記超弾性合金で成形することを否定するもの
ではない。又、超弾性合金については、超弾性を有する
ニッケル・チタン系の形状記憶合金を使用するものとす
る。
【0008】そして、本実施例は、斯る構成を前提とし
て、上記のブレースバー2・ブリッジ3及びテンプル4
に関して、従来と異なり、図4に示す如く、中心部が太
径の超弾性合金線材S1で外周部が当該超弾性合金線材
S1よりも細径のステンレス線材S2から成る撚り線で
構成すると共に、該撚り線構造の各部品2・3・4の接
合部位に、ろう付けに馴染む金属材料、例えば、ステン
レス鋼等の金属材料で成形された密着コイルばね6を外
嵌して、該密着コイルばね6をリム1の対応個所にろう
付けせんとするものである。
【0009】そこで、便宜上、ブレースバー2を取り上
げて具体的に説明すると、上記密着コイルばね6の内径
をブレースバー2の接合端部を緊密に嵌入できる大きさ
に設定して、該密着コイルばね6の内径を強制的に拡げ
ながら、図2に示す如く、内部に超弾性合金の撚り線か
ら成るブレースバー2の接合端部を嵌入すると、その撚
り線端部を不用意にバラケさせることなく、密着コイル
ばね6がブレースバー2の接合端部に緊密強固に外嵌さ
れるので、後は、この密着コイルばね6をリム1の対応
個所にろう付け7すれば、従来の如き金属キャップやメ
ッキ層を利用しなくとも、図3に示す如く、ブレースバ
ー2がリム1に必要な強度を伴って確実に接合される。
従って、後は、ブリッジ3やテンプル4についても、具
体的には図示しないが、これと同様に、その接合部位に
密着コイルばね6を緊密強固に外嵌して、リム1の対応
個所にろう付け7すれば、これにより、図1に示す金属
製眼鏡フレームが確実に組み立てられることとなる。
【0010】又、本実施例の眼鏡フレームにあっても、
超弾性が特に要求される部品、即ち、ブレースバー2・
ブリッジ3及びテンプル4を超弾性合金で成形している
関係で、不測の外力等が加わっても、原形への回復力・
原形の維持力を発揮して、型くずれしたり壊れたりする
心配が少なくなることは言うまでもないが、特に、各部
品2・3・4が超弾性合金線材S1とステンレス線材S
2から成る撚り線構造を呈している関係で、例え、当該
部品2・3・4に大きな捻じり力が加わっても、その撚
り線相互間に働く減衰作用で、接合部に対する応力の集
中を効果的に緩和できるので、従来の如く、接合部又は
その近傍から折損してしまうことを有効に防止すること
が可能となる訳である。
【0011】その上、本実施例における撚り線構造は、
図4に示す如く、撚り線の中心部の線材に太径の超弾性
合金線材S1を使用し、外周部の線材に該超弾性合金線
材S1よりも細径のステンレス線材S2を使用する関係
で、芯材となる超弾性合金線材S1は、太径による十分
な強度と剛性を有しながらも、大きく撓むことが可能と
なり、その外周部は細径のステンレス線材S2であるが
故に、超弾性合金線材S1に追随して大きく撓むことが
可能となって、全体としては、金属製眼鏡フレームとし
て要求される強度と剛性と大きな撓みを提供できる。
【0012】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、例え、超弾性合金部品に大きな捻じり力等が加
わっても、その撚り線相互間に働く減衰作用で、接合部
に対する応力の集中を効果的に緩和して、従来の如く、
接合部又はその近傍からの折損を有効に防止することが
可能となるので、超弾性効果を十二分に発揮できる金属
製眼鏡フレームを初めて提供できることとなった。その
上、撚り線構造の中心部に太径の超弾性合金線材を使用
し、その外周部に当該超弾性合金線材よりも細径のステ
ンレス線材を使用しているので、芯材となる超弾性合金
線材は、太径による十分な強度と剛性を有しながらも、
大きく撓むことが可能となり、その外周部は細径のステ
ンレス線材であるが故に、超弾性合金線材に追随して大
きく撓むことが可能となって、全体としては、金属製眼
鏡フレームとして要求される強度と剛性と大きな撓みを
提供できる。更に、撚り線の外周にステンレス線材が存
在することは、ろう付け強度が向上するので、ろう付け
接合部又はその近傍からの折損を高次元で解決できるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る金属製眼鏡フレームの基
本構成を示す外観図である。
【図2】ブレースバーの撚り線構造と密着コイルばねの
関係を一部切欠して示す拡大説明図である。
【図3】ブレースバーをリムの対応個所にろう付けによ
り接合した状態を示す要部拡大図である。
【図4】撚り線構造を示す端面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−67312(JP,U) 実開 昭55−121216(JP,U) 実開 昭62−129525(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超弾性合金部品を含む金属部品同士の接
    合により組み立てられる金属製眼鏡フレームにおいて、
    上記超弾性合金部品を、中心部が太径の超弾性合金線材
    で外周部が当該超弾性合金線材よりも細径のステンレス
    線材の撚り線構造となしたことを特徴とする金属製眼鏡
    フレーム。
JP1992092704U 1992-12-25 1992-12-25 金属製眼鏡フレーム Expired - Fee Related JP2607717Y2 (ja)

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