JP2607574B2 - 光機能性素子 - Google Patents

光機能性素子

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JP2607574B2 JP32843487A JP32843487A JP2607574B2 JP 2607574 B2 JP2607574 B2 JP 2607574B2 JP 32843487 A JP32843487 A JP 32843487A JP 32843487 A JP32843487 A JP 32843487A JP 2607574 B2 JP2607574 B2 JP 2607574B2
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勝美 吉野
隆一 杉本
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勝美 吉野
三井東圧化学株式会社
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光機能性素子に関する。更に詳しくは導電性
高分子化合物を用いた光スイッチ、制御、記録等の機能
を有する光機能性素子に関する。
〔従来の技術〕
近年、大量の情報の処理、伝達、変換、記録、表示等
を行う上で物質の光スイッチ、制御、記録等の光機能性
を応用することは極めて重要になってきている。中で
も、光による書き込み、或いは光による読みだしの方式
をとるものが最も高性能、大容量のものとして注目され
ている。例えば、記録方式を例に挙げれば、これまで金
属板或いは有機薄膜に穿孔する方式、光磁気記録方式、
アゾベンゼン、フルギド等の光励起による光異性化を利
用する方式、フォトケミカルホールバーニング効果を利
用するもの等、多くの方法が提案され、その一部は実用
化されているものもある。
一方、導電性高分子化合物は共役系が高度に発達して
いる高分子化合物であり、可視域に吸収端を有している
ので光との相互作用を言う面から非常に興味深い対象で
ある。これらの性質を利用した変色スィッチ(例えば、
工業材料、第31巻、第10号、第69頁)や記録膜等(例え
ば、ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライド フ
ィジックス,24(1985)L33)も提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の光機能性素子は、その方法が複雑であったり、
高価であったり、書き換えが不可能であったり、安定性
に欠ける等、種々の問題を有している。
このような状況下で、新しい原理による光機能性素子
が切に求められる。
本発明は導電性高分子化合物膜の光吸収スペクトルま
たは光反射スペクトルが加熱及び/または光照射するこ
とにより大きく変化することを利用する新しい原理の光
機能性素子を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
従来、導電性高分子化合物は、いかなる溶媒にも不溶
であり、加熱によっても溶融しないものがほとんどであ
ったが、最近、側鎖に長いアルキル鎖を有する複素5員
環式化合物重合体はある種の溶媒に可溶で、また溶融す
ることも見出された。特に、この場合溶媒に溶解した状
態では、温度変化によって溶液の吸収スペクトルが可逆
的に変化することが知られている。例えば、ポリ(3−
ヘキシルチオフェン)の塩化メチレン溶液では室温では
赤色であるが約40℃以上に加熱すると黄色になり、それ
以下に温度を下げるとまた赤色に戻るという変化が知ら
れている(例えば、ジャパニーズ ジャーナル オブ
アプライド フィジックス,26(1987)L137)。この現
象は大変興味深いが色の変化が完全に可逆であるのでメ
モリーとしては使えない。また溶液であるので取り扱い
が困難である。そこで本発明者らは前記目的を達成する
ために鋭意検討した結果、特定の構造を有する高分子化
合物を薄膜状態で使用すれば、熱や光でスペクトル変化
をコントロールすることが出来、さらにメモリー効果が
現れるため熱や光で書き込み可能な記録素子としても使
用できることを見出して本発明を完成した。
即ち、本発明は、特定構造の複素5員環式化合物の重
合体よりなる薄膜の光吸収スペクトルまたは光反射スペ
クトルが加熱及び/または光照射することにより変化す
る事を利用する光機能性素子であって、該複素5員環式
化合物重合体単体または該重合体とマトリックス化合物
との複合体であることを特徴とする光機能性素子であ
る。
本発明において用いることができる高分子化合物は主
として共役結合を主鎖に有する高分子化合であり、なか
でも複素5員環の3位の位置あるいは3、4位の位置に
置換基を有する複素5員環式化合物重合体が好ましい。
これらは 一般式〔I〕 (式〔I〕中、R1、R2は水素原子、アルカリ金属原子
または炭化水素残基、Z1,Z2は二重結合、三重結合、ヘ
テロ原子またはヘテロ原子を含む原子団、Xは酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子、イミノ基、ア
ルキルイミノ基又はアリールイミノ基を示す。k、L、
m、nは0を含む正の整数である。) で示される複素5員環式化合物重合体で複素5員環核上
の3位あるいは3位、4位に置換基を有しており、この
ような置換基としてはブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、等の直
鎖アルキル基のほかに、シクロヘキシル、シクロオクチ
ルなどの環状アルキル基、あるいは分枝構造を有するア
ルキル基などが挙げられる。これらの置換基にはZ1,Z2
で示してあるように二重結合、三重結合、ヘテロ原子ま
たはヘテロ原子を含む原子団、ハロゲン、ニトロ、シア
ノ、アルコキシ、アリール、アルケニルなどの基を有し
ていてもよい。
これらの基の具体例としては などが挙げられる。ここでR′、R″およびRは水素
原子、アルキル基、アリール基を示し、同一基内の
R′、R″は同一又は異なっていてもよい。
また、この薄膜は上記複素5員環式化合物重合体とマ
トリックス化合物との複合体であってもよい。ここでマ
トリックス化合物としては上記複素5員環式化合物重合
体を分散、溶解等が可能で薄膜の形状を保持できるもの
であればよく、種々の高分子化合物や、水ガラスのよう
な無機化合物等のうち、本素子の吸収スペクトルや反射
スペクトルの変化が分かり易いように、できるだけ透明
性の良好な化合物が用いられる。また、機械的強度、安
定性などの物性を改良する目的で種々の可塑剤や充填剤
を添加することもできる。
本発明の光機能性素子の基本的構造は、複素5員環式
化合物重合体単体または該重合体とマトリックス化合物
との複合体よりなる膜から成るものであり、非常に構造
が単純であるので製造も容易であり安価に提供すること
が可能である。膜の光吸収スペクトルを利用する場合は
光が透過できる程度の薄膜にすれば良く、その場合は、
基板等の支持材の上に形成される。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
実施例1 複素5員環式化合物重合体として、3−デシルチオフ
ェンをクロロフォルム中で三塩化鉄を触媒として重合し
たポリ(3−デシルチオフェン)を用いて、それを塩化
メチレンに溶かした溶液と別に用意したポリスチレンを
塩化メチレンに溶かした溶液とを混合してから、ガラス
板上にキャスティングして乾燥させて素子とした。ポリ
(3−デシルチオフェン)とポリスチレンの混合割合を
変えて、ポリ(3−デシルチオフェン)がそれぞれ重量
比で8%(厚さ1μ)、4%(厚さ4μ)、2%(厚さ
23μ)含まれている素子の吸収スペクトルの温度依存性
を調べたところ第1図、第2図、第3図に示したように
変化した。すなわちこれらの素子はいずれも室温では赤
色を示しているが温度を上げていくと橙色から黄色にな
る。
実施例2 実施例1で作成した素子〔ポリ(3−デシルチオフェ
ン)が重量比で4%(厚さ4μ)含まれている素子〕を
用いて、室温で赤色の状態でアルゴンレーザー(5145
Å、1W)を照射したところ、光照射部のみが黄色に変色
した。
実施例3 実施例1と同様にしてポリスチレンの代わりにポリメ
チルメタクリレートを用いて素子を製作した。この素子
の吸収スペクトルの温度変化は実施例1の時と同様であ
り、アルゴンレーザー(5145Å、1W)の照射によって赤
色から黄色に変色した。
実施例4 実施例1において複素5員環式化合物重合体として、
ポリ(3−デシルチオフェン)の代わりにポリ(3−ペ
ンチルチオフェン)(10%、厚さ1μ)を用いて実施例
1と同様の素子を作成した。この素子の吸収スペクトル
の温度依存性は第4図に示したように実施例1の時と同
様であり、すなわち室温では赤色を示しているが温度を
上げていくと橙色から黄色になる。
実施例5 実施例4で作成した素子〔ポリ(3−ペンチルチオフ
ェン)が重量比で10%(厚さ1μ)含まれている素子〕
を用いて、180℃に加熱したのち室温まで急冷したとこ
ろ吸収スペクトルは第5図に示したように加熱時の吸収
スペクトルのままであった。すなわち、スペクトルの変
化がメモリーされた。
実施例6 実施例5で使用した素子(スペクトルの変化がメモリ
ーされて、黄色になっているもの)を用いて、180℃に
再加熱したのち室温まで非常にゆっくり冷却したところ
吸収スペクトルは第5図に示したように加熱前の状態に
戻っていた。すなわち、メモリーの消去が可能である。
実施例5及び同6を組み合わせることにより書き換え可
能な記録素子にすることができる。
実施例7 実施例4で作成した素子〔ポリ(3−ペンチルチオフ
ェン)が重量比で10%(厚さ1μ)含まれている素子〕
を用いて、室温で赤色の状態でルビーレーザー(20nsec
30MW)を照射したところ、光照射部のみが黄色に変色
した。この素子は30日後でも光照射部のみが黄色に変色
したままであった。すなわち、光書き込みによって記録
がメモリーされた。
実施例8 実施例7で光書き込みによって記録がメモリーされた
素子を180℃に再加熱したのち室温まで非常にゆっくり
冷却したところ吸収スペクトルは光照射前の状態に戻っ
ていた。すなわち、光書き込みによって記録がメモリー
されたものでも消去が可能である。すなわち、書き換え
可能な記録素子にすることができる。
実施例9 実施例1で得たポリ(3−デシルチオフェン)の溶液
を直接にガラス板上にキャスティングして厚さ1μのフ
ィルムとして素子を得た。この素子の吸収スペクトルの
温度依存性を調べたところ、第6図に示すように変化し
た。また、色調の変化は実施例1と同様であった。
〔発明の効果〕
本発明の素子はその素子構造が極めてシンプルである
ためその作成が容易であり、安価に提供することができ
る。また大型化が可能であり、しかも熱あるいは光によ
り書き換えも可能で、使用する材料の分子構造により様
々なスペクトル範囲で使用することができ工業上その価
値が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の素子の吸収スペクトルの温
度依存性を示す曲線である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表わされる複素5員環
    式化合物の重合体又は該重合体とマトリックス化合物と
    の複合体よりなる薄膜の光吸収スペクトルまたは光反射
    スペクトルが加熱及び/または光照射することにより変
    化する光機能性素子。 (式〔I〕中、R1、R2は水素原子、アルカリ金属原子ま
    たは炭化水素残基、Z1,Z2は二重結合、三重結合、ヘテ
    ロ原子またはヘテロ原子を含む原子団、Xは酸素原子、
    硫黄原子、セレン原子、テルル原子、イミノ基、アルキ
    ルイミノ基又はアリールイミノ基を示す。k、L、m、
    nは0を含む正の整数である。
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