JP2607510Y2 - シャープペンシル - Google Patents
シャープペンシルInfo
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- JP2607510Y2 JP2607510Y2 JP1993072087U JP7208793U JP2607510Y2 JP 2607510 Y2 JP2607510 Y2 JP 2607510Y2 JP 1993072087 U JP1993072087 U JP 1993072087U JP 7208793 U JP7208793 U JP 7208793U JP 2607510 Y2 JP2607510 Y2 JP 2607510Y2
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- Japan
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- cylinder
- tip
- mechanical pencil
- lower cam
- cam
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シャープペンシルに
係り、特に先端パイプが必要に応じて固定もしくはスラ
イドすることが可能な兼用機能を備えたシャープペンシ
ルに関する。
係り、特に先端パイプが必要に応じて固定もしくはスラ
イドすることが可能な兼用機能を備えたシャープペンシ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】シャープペンシルは、通常先端の先具の
開口から突出して芯を案内・保護する先端パイプを備え
ている。従来、この先端パイプは、大別して使用時に先
具から突出・固定している固定型のものと、使用による
芯の摩耗に応じて次第に退没するスライド型のもの(例
えば実公昭50−10829号に記載)があった。な
お、固定型のものにおいても、不使用時は先端パイプの
保護の観点から先端パイプと先具が一体となったものが
外筒内に収納されるものがあった。
開口から突出して芯を案内・保護する先端パイプを備え
ている。従来、この先端パイプは、大別して使用時に先
具から突出・固定している固定型のものと、使用による
芯の摩耗に応じて次第に退没するスライド型のもの(例
えば実公昭50−10829号に記載)があった。な
お、固定型のものにおいても、不使用時は先端パイプの
保護の観点から先端パイプと先具が一体となったものが
外筒内に収納されるものがあった。
【0003】ところで、前者の固定型の先端パイプは、
製図などの定規を用いて使用する場合に好適であった。
しかしながら、1回分のノックで先端パイプから突出し
た芯が摩耗するとまたノックして芯を送り出さなければ
ならなかった。他方、後者のスライド型の先端パイプ
は、芯の消耗に応じて漸次退没するので上記固定型に比
べると芯の繰り出しは頻繁にしなくとも良かった。しか
しながら、先端パイプが芯の消耗に応じて退没するので
製図時に定規が先端パイプに触れて先端パイプがめくれ
て押し上げられ、芯が折れる等、製図には適していない
一面があった。
製図などの定規を用いて使用する場合に好適であった。
しかしながら、1回分のノックで先端パイプから突出し
た芯が摩耗するとまたノックして芯を送り出さなければ
ならなかった。他方、後者のスライド型の先端パイプ
は、芯の消耗に応じて漸次退没するので上記固定型に比
べると芯の繰り出しは頻繁にしなくとも良かった。しか
しながら、先端パイプが芯の消耗に応じて退没するので
製図時に定規が先端パイプに触れて先端パイプがめくれ
て押し上げられ、芯が折れる等、製図には適していない
一面があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案は上
記固定型とスライド型の先端パイプの夫々の長所を生か
して必要に応じて先端パイプを固定したり、スライド可
能にしたシャープペンシルを提供することを目的とす
る。
記固定型とスライド型の先端パイプの夫々の長所を生か
して必要に応じて先端パイプを固定したり、スライド可
能にしたシャープペンシルを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、こ
の考案によれば、先端に先具手段を備えた外筒と、この
外筒内に移動自在に設けられた内筒と、この内筒の先部
に設けられたチャック手段と、このチャック手段のチャ
ック部に遊嵌されたチャックリングと、このチャックリ
ングの軸方向の移動を規制する手段と、上記内筒と外筒
との間に設けられかつカム装置を備えた一対の上・下カ
ム筒と、下カム筒の先部に設けられたスリーブと、上記
チャック手段を後方に付勢する第1の弾性体と、上記下
カム筒を後方に付勢する第2の弾性体と、上記スリーブ
の前部と当接自在でかつ摺動自在とされたスライダと、
このスライダと一体に設けられた先端パイプと、上記上
カム筒に設けられた回転操作部材とから構成されて成る
シャープペンシルにおいて、上記下カム筒の先部に係合
突起を有し、かつこの係合突起が上記先具手段の後部に
形成された割り溝に係合されて回り止め手段を構成して
成るシャープペンシルが得られる。
の考案によれば、先端に先具手段を備えた外筒と、この
外筒内に移動自在に設けられた内筒と、この内筒の先部
に設けられたチャック手段と、このチャック手段のチャ
ック部に遊嵌されたチャックリングと、このチャックリ
ングの軸方向の移動を規制する手段と、上記内筒と外筒
との間に設けられかつカム装置を備えた一対の上・下カ
ム筒と、下カム筒の先部に設けられたスリーブと、上記
チャック手段を後方に付勢する第1の弾性体と、上記下
カム筒を後方に付勢する第2の弾性体と、上記スリーブ
の前部と当接自在でかつ摺動自在とされたスライダと、
このスライダと一体に設けられた先端パイプと、上記上
カム筒に設けられた回転操作部材とから構成されて成る
シャープペンシルにおいて、上記下カム筒の先部に係合
突起を有し、かつこの係合突起が上記先具手段の後部に
形成された割り溝に係合されて回り止め手段を構成して
成るシャープペンシルが得られる。
【0006】
【作用】外筒の後端部に設けられた回転操作部材を回転
して、上・下カム筒に設けられたカム装置を作動させる
ことにより、下カム筒が押し下げられてスライダが前進
せしめられる結果、先端パイプが先具の先端から突出せ
しめられる。この時、上カム筒の後部は外筒の肉厚部に
当接しており、そこでスプリングに抗してカム機構を構
成する下カム筒が前進してスライダを押し出しているの
で、スライダの後退が阻止されて先端パイプが固定され
る。他方、回転操作部材の逆方向の回転により、下カム
筒が後方へ移動した場合は、スライダが後退可能とな
り、先端パイプが芯の消耗に従って後方へスライドす
る。
して、上・下カム筒に設けられたカム装置を作動させる
ことにより、下カム筒が押し下げられてスライダが前進
せしめられる結果、先端パイプが先具の先端から突出せ
しめられる。この時、上カム筒の後部は外筒の肉厚部に
当接しており、そこでスプリングに抗してカム機構を構
成する下カム筒が前進してスライダを押し出しているの
で、スライダの後退が阻止されて先端パイプが固定され
る。他方、回転操作部材の逆方向の回転により、下カム
筒が後方へ移動した場合は、スライダが後退可能とな
り、先端パイプが芯の消耗に従って後方へスライドす
る。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの考案の実施例
を詳細に説明する。図1〜図5は、この考案の一実施例
を示し、図においてシャープペンシルの握持用の外筒1
の先端内周のメネジ部1aには先具コネクタ2のオネジ
部2aが螺合されている。この先具コネクタ2の前部に
はおねじ部2cが、また後部には一対の割り溝2bが夫
々形成されている。そしてこのおねじ部2cには小孔3
aを有する先具3の後部内側に形成されためねじ部3b
が螺合せしめられている。また、外筒1内には軸方向に
移動自在に内筒4が挿入されており、この内筒4には芯
が充填され得るようなスペースが形成されており、芯を
貯蔵・供給するいわゆる芯タンクとして機能する。
を詳細に説明する。図1〜図5は、この考案の一実施例
を示し、図においてシャープペンシルの握持用の外筒1
の先端内周のメネジ部1aには先具コネクタ2のオネジ
部2aが螺合されている。この先具コネクタ2の前部に
はおねじ部2cが、また後部には一対の割り溝2bが夫
々形成されている。そしてこのおねじ部2cには小孔3
aを有する先具3の後部内側に形成されためねじ部3b
が螺合せしめられている。また、外筒1内には軸方向に
移動自在に内筒4が挿入されており、この内筒4には芯
が充填され得るようなスペースが形成されており、芯を
貯蔵・供給するいわゆる芯タンクとして機能する。
【0008】この内筒4の先端にはチャック5の後部が
圧入されて固設されている。そして、このチャック5の
先端のチャック部5aにはチャックリング6が遊嵌され
ている。なお、チャック5は戻しバネ7によって後方へ
付勢されている。また、外筒1と内筒4との間に上カム
筒8及び下カム筒9が夫々設けられている。さらに、こ
の下カム筒9は、先具コネクタ2の割り溝2bと係合す
る係合突起9aを有し、かつ先具3の後端との間に巻装
されたスプリング10によって外筒1に対して後方に付
勢されている。また、この下カム筒9の先部にはスリー
ブ11が一体的に設けられ、このスリーブ11は、後述
するカム装置の作用によってスライダ12の後部と当接
自在に設けられている。
圧入されて固設されている。そして、このチャック5の
先端のチャック部5aにはチャックリング6が遊嵌され
ている。なお、チャック5は戻しバネ7によって後方へ
付勢されている。また、外筒1と内筒4との間に上カム
筒8及び下カム筒9が夫々設けられている。さらに、こ
の下カム筒9は、先具コネクタ2の割り溝2bと係合す
る係合突起9aを有し、かつ先具3の後端との間に巻装
されたスプリング10によって外筒1に対して後方に付
勢されている。また、この下カム筒9の先部にはスリー
ブ11が一体的に設けられ、このスリーブ11は、後述
するカム装置の作用によってスライダ12の後部と当接
自在に設けられている。
【0009】なお、このスライダ12は、スライダ本体
12aと、このスライダ本体12aの前部の中心を貫通
・固定された先端パイプ13と、スライダ本体12aの
後部に嵌合・固定されたゴムパッキン12bとから構成
されて成り、その内部中心を芯が挿通可能なように貫通
孔12c(図3)が形成されている。更に、このスライ
ダ本体12aの外周にはゴムリング12dが設けられて
いる。
12aと、このスライダ本体12aの前部の中心を貫通
・固定された先端パイプ13と、スライダ本体12aの
後部に嵌合・固定されたゴムパッキン12bとから構成
されて成り、その内部中心を芯が挿通可能なように貫通
孔12c(図3)が形成されている。更に、このスライ
ダ本体12aの外周にはゴムリング12dが設けられて
いる。
【0010】また、図3に示された様に、外筒1の後方
内壁部にはストッパ用の肉厚部1bが形成されている。
この肉厚部1bには、上カム筒8に形成された段部8a
が当接しており、このため上カム筒8は回転可能である
が後方向にはロックされている。そして、漏斗状の消し
ゴム取付部材14が内筒4の後端内に挿入されて固定さ
れている。更に、消しゴム取付部材14内には消しゴム
受け部材15が固着された消しゴム16が取り外し自在
に設けられている。また、上カム筒8の後部の径小部8
bは外筒1の後端から突出しており、この突出した径小
部8bには、回転操作部材としてのローレットリング1
7が圧入・嵌合されている。
内壁部にはストッパ用の肉厚部1bが形成されている。
この肉厚部1bには、上カム筒8に形成された段部8a
が当接しており、このため上カム筒8は回転可能である
が後方向にはロックされている。そして、漏斗状の消し
ゴム取付部材14が内筒4の後端内に挿入されて固定さ
れている。更に、消しゴム取付部材14内には消しゴム
受け部材15が固着された消しゴム16が取り外し自在
に設けられている。また、上カム筒8の後部の径小部8
bは外筒1の後端から突出しており、この突出した径小
部8bには、回転操作部材としてのローレットリング1
7が圧入・嵌合されている。
【0011】なお、上述した上カム筒8の後端部と下カ
ム筒9との先端部とでカム装置を形成している。即ち、
ローレットリング17の回転操作により回転される上カ
ム筒8の先部はカム18に形成されており、他方先具コ
ネクタ2の割り溝2bとの下カム筒9の係合突起9aと
の規制関係で軸方向にのみ移動可能の下カム筒9の後部
は、カムフォロワ(従動節)19として形成されてい
る。より詳しく述べると、これらカム18とカムフォロ
ワ19とは夫々ガイド部となる傾斜部18a,19a
と、これらに隣接して形成された係止突部18b,係止
溝19bとから夫々構成されている。なお、図中符号2
0は消しゴムのキャップである。
ム筒9との先端部とでカム装置を形成している。即ち、
ローレットリング17の回転操作により回転される上カ
ム筒8の先部はカム18に形成されており、他方先具コ
ネクタ2の割り溝2bとの下カム筒9の係合突起9aと
の規制関係で軸方向にのみ移動可能の下カム筒9の後部
は、カムフォロワ(従動節)19として形成されてい
る。より詳しく述べると、これらカム18とカムフォロ
ワ19とは夫々ガイド部となる傾斜部18a,19a
と、これらに隣接して形成された係止突部18b,係止
溝19bとから夫々構成されている。なお、図中符号2
0は消しゴムのキャップである。
【0012】このような構成のシャープペンシルは、次
の様にして組み立てられる。まず、カム筒8,9内にチ
ャック5等を組み込んだ内筒4を外筒1の前部から落し
込む。すると、外筒1の後部の内側に形成された肉厚部
1bに上カム筒8の段部8aが当接してセットされる。
次に先具コネクタ2と先具3とを螺合せしめて先具手段
を形成して後方より先端パイプ13を前にしてスライダ
12を挿入する。次に、下カム筒9の先端のスリーブ1
1にスプリング10を巻装する。然る後、先具手段を構
成する先具コネクタ2に形成された割り溝2bを下カム
筒9の突起9aに合わせてセットして組み立てる。その
後、外筒1の後部に突出した上カム筒8に消しゴム16
等をセットする。そして最後に、上カム筒8の後端から
回転操作部材であるローレットリング17を嵌め込めば
良い。
の様にして組み立てられる。まず、カム筒8,9内にチ
ャック5等を組み込んだ内筒4を外筒1の前部から落し
込む。すると、外筒1の後部の内側に形成された肉厚部
1bに上カム筒8の段部8aが当接してセットされる。
次に先具コネクタ2と先具3とを螺合せしめて先具手段
を形成して後方より先端パイプ13を前にしてスライダ
12を挿入する。次に、下カム筒9の先端のスリーブ1
1にスプリング10を巻装する。然る後、先具手段を構
成する先具コネクタ2に形成された割り溝2bを下カム
筒9の突起9aに合わせてセットして組み立てる。その
後、外筒1の後部に突出した上カム筒8に消しゴム16
等をセットする。そして最後に、上カム筒8の後端から
回転操作部材であるローレットリング17を嵌め込めば
良い。
【0013】以下、上記実施例によるシャープペンシル
の動作について図4および図5を用いて説明する。図4
(A)は、先端パイプ13が先具内に完全に収納された
状態を示し、この時上カム筒8の先端のカム18は、下
カム筒9の後端のカムフォロア19の係止溝19b内に
位置する。ローレットリング17を矢印方向に回転せし
めると、カム18は係止溝19bを離れて傾斜部19a
を移動する。なお、この時、上カム筒8の後端は外筒1
の後部の内壁の肉厚部1bに当接しているので、カムフ
ォロワ19はスプリング10の付勢力に抗して徐々に先
方向に押し出される。すると、下カム筒9の先部に圧入
されたスリーブ11がスプリング10に抗して前進し、
先端パイプ13が先具3の小孔3aから突出せしめられ
る。(図4(A))更に、ローレットリング17が回転
されると、カム18はカムフォロワ19の傾斜部19a
を移動して図4(B)の状態を経て図4(C)の位置に
到達して停止せしめられる。そこで、先端パイプ13は
十分に突出せしめられこの位置で固定される。この状態
で製図するためには消しゴムキャップ20の後端をノッ
クすれば良い。(図4(D))
の動作について図4および図5を用いて説明する。図4
(A)は、先端パイプ13が先具内に完全に収納された
状態を示し、この時上カム筒8の先端のカム18は、下
カム筒9の後端のカムフォロア19の係止溝19b内に
位置する。ローレットリング17を矢印方向に回転せし
めると、カム18は係止溝19bを離れて傾斜部19a
を移動する。なお、この時、上カム筒8の後端は外筒1
の後部の内壁の肉厚部1bに当接しているので、カムフ
ォロワ19はスプリング10の付勢力に抗して徐々に先
方向に押し出される。すると、下カム筒9の先部に圧入
されたスリーブ11がスプリング10に抗して前進し、
先端パイプ13が先具3の小孔3aから突出せしめられ
る。(図4(A))更に、ローレットリング17が回転
されると、カム18はカムフォロワ19の傾斜部19a
を移動して図4(B)の状態を経て図4(C)の位置に
到達して停止せしめられる。そこで、先端パイプ13は
十分に突出せしめられこの位置で固定される。この状態
で製図するためには消しゴムキャップ20の後端をノッ
クすれば良い。(図4(D))
【0014】更に、この先端固定の状態からスライド状
態に移行するためには、ローレットリング17を上記と
反対方向に回転すると、図5(a)の状態から図5
(b)の状態を経て図5(c)の状態に移行すれば良
い。また、この状態で筆記を行うためには、図5(d)
に示すようにノックを行えば良い。なお、図中符号lは
ノックストロークを示し、図5(d)の状態においてノ
ックするとカム18がカムフォロワ19に係合され、ノ
ック操作が可能となり芯を送り出すことができる。
態に移行するためには、ローレットリング17を上記と
反対方向に回転すると、図5(a)の状態から図5
(b)の状態を経て図5(c)の状態に移行すれば良
い。また、この状態で筆記を行うためには、図5(d)
に示すようにノックを行えば良い。なお、図中符号lは
ノックストロークを示し、図5(d)の状態においてノ
ックするとカム18がカムフォロワ19に係合され、ノ
ック操作が可能となり芯を送り出すことができる。
【0015】上記動作により、先具2の先端から先端パ
イプ13と芯とを突出せしめた状態にて筆記を行うとス
ライダ12の働きにより先端パイプ13が芯の消耗に従
って後退するので1回のノックでかなりの筆記が可能と
なる。なお、このスライダ12の動作の詳細は上述した
実公昭50−10829号にも記載されている。
イプ13と芯とを突出せしめた状態にて筆記を行うとス
ライダ12の働きにより先端パイプ13が芯の消耗に従
って後退するので1回のノックでかなりの筆記が可能と
なる。なお、このスライダ12の動作の詳細は上述した
実公昭50−10829号にも記載されている。
【0016】更に、図6は、この考案の他の実施例を示
し、この場合前述の回転操作部材は、上カム筒8の後端
部に圧入されたローレットリング17に代えて、この回
転操作部材を延出して後部外筒21として形成すればク
リップ22も一体として形成可能となる。この場合ロー
レットリング17のごとく部材に滑り止めとしてのロー
レット切りをしなくともクリップ22によって外筒を回
転すれば同様の操作が得られる。しかも、この場合前記
実施例のごとくクリップ22は抱きクリップではなく回
転操作部材として一体的に形成できるので美観上も好ま
しい。
し、この場合前述の回転操作部材は、上カム筒8の後端
部に圧入されたローレットリング17に代えて、この回
転操作部材を延出して後部外筒21として形成すればク
リップ22も一体として形成可能となる。この場合ロー
レットリング17のごとく部材に滑り止めとしてのロー
レット切りをしなくともクリップ22によって外筒を回
転すれば同様の操作が得られる。しかも、この場合前記
実施例のごとくクリップ22は抱きクリップではなく回
転操作部材として一体的に形成できるので美観上も好ま
しい。
【0017】次に、図7及び図8は、この考案の更に他
の実施例を示し、これまで述べた実施例においては、カ
ム装置の動作を確実にするためにカムフォロワ19内に
係止溝19bを形成して下カム筒9の戻りを阻止してい
た。これに対して、この実施例では、下カム筒9の上部
外壁部に係止突起9bを形成して上カム筒8におけるカ
ムガイド溝(係止突起ガイド溝)8cに係止突起9bを
係止せしめて同様に下カム筒9の戻りを阻止している。
即ち、下カム筒9の上方を径小部9cに形成すると共に
この径小部9cの外壁部に係止突起9bを形成し,この
部分を上カム筒8内にセットすると、この係止突起9b
が上カム筒8におけるカムガイド溝8cに当接するよう
な位置に形成されている。
の実施例を示し、これまで述べた実施例においては、カ
ム装置の動作を確実にするためにカムフォロワ19内に
係止溝19bを形成して下カム筒9の戻りを阻止してい
た。これに対して、この実施例では、下カム筒9の上部
外壁部に係止突起9bを形成して上カム筒8におけるカ
ムガイド溝(係止突起ガイド溝)8cに係止突起9bを
係止せしめて同様に下カム筒9の戻りを阻止している。
即ち、下カム筒9の上方を径小部9cに形成すると共に
この径小部9cの外壁部に係止突起9bを形成し,この
部分を上カム筒8内にセットすると、この係止突起9b
が上カム筒8におけるカムガイド溝8cに当接するよう
な位置に形成されている。
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば外
筒の後端部に設けられた回転操作部を回転することによ
り、先端芯パイプが突出・固定化する。内筒が前進して
スライダを押し出しているので、スライダの後退が阻止
される。他方、操作部の逆回転により内筒が後方へ移動
した場合はスライダが後退可能となり、先端パイプがス
ライドする。依って、上記固定型とスライド型の芯パイ
プの夫々の長所を生かして必要に応じて芯パイプを固定
したり、スライド可能にしたシャープペンシルを提供す
ることが可能となる。
筒の後端部に設けられた回転操作部を回転することによ
り、先端芯パイプが突出・固定化する。内筒が前進して
スライダを押し出しているので、スライダの後退が阻止
される。他方、操作部の逆回転により内筒が後方へ移動
した場合はスライダが後退可能となり、先端パイプがス
ライドする。依って、上記固定型とスライド型の芯パイ
プの夫々の長所を生かして必要に応じて芯パイプを固定
したり、スライド可能にしたシャープペンシルを提供す
ることが可能となる。
【図1】この考案の実施例によるシャープペンシルの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】図1におけるカム機構の分解斜視図である。
【図3】この考案の実施例によるシャープペンシルの断
面図である。
面図である。
【図4】この考案の実施例によるシャープペンシルの先
端パイプ収納から固定状態への動作状態及びノック操作
を示す説明図である。
端パイプ収納から固定状態への動作状態及びノック操作
を示す説明図である。
【図5】この考案の実施例によるシャープペンシルの先
端パイプの固定状態からスライド状態への動作及びノッ
ク操作を示す説明図である。
端パイプの固定状態からスライド状態への動作及びノッ
ク操作を示す説明図である。
【図6】この考案の他の実施例によるシャープペンシル
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図7】この考案の更に他の実施例によるシャープペン
シルの部分断面図である。
シルの部分断面図である。
【図8】図7のシャープペンシルの要部分解斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 外筒,1a メネジ部,1b 肉厚部 2 先具コネクタ(先具手段),2a オネジ部,2b
割り溝, 2c おねじ部 3 先具(先具手段),3a小孔,3b めねじ部 4 内筒 5 チャック(チャック手段),5a チャック部 6 チャックリング 7 戻しバネ(第1の弾性体) 8 上カム筒,8a 段部,8b 径小部,8c カム
ガイド溝(係止突起ガイド溝) 9 下カム筒,9a 係合突起,9b係止突起,9c径
小部 10 スプリング(第2の弾性体) 11 スリーブ 12 スライダ,12a スライダ本体,12b ゴム
パッキン, 12c 貫通孔,12d ゴムリング 13 先端パイプ 14 消しゴム取付部材 15 消しゴム受け部材 16 消しゴム 17 ローレットリング 18 カム,18a 傾斜部,18b 係止突部 19 カムフォロワ,19a 傾斜部,19b 係止溝 20 消しゴムキャップ 21 後部外筒 22 クリップ
割り溝, 2c おねじ部 3 先具(先具手段),3a小孔,3b めねじ部 4 内筒 5 チャック(チャック手段),5a チャック部 6 チャックリング 7 戻しバネ(第1の弾性体) 8 上カム筒,8a 段部,8b 径小部,8c カム
ガイド溝(係止突起ガイド溝) 9 下カム筒,9a 係合突起,9b係止突起,9c径
小部 10 スプリング(第2の弾性体) 11 スリーブ 12 スライダ,12a スライダ本体,12b ゴム
パッキン, 12c 貫通孔,12d ゴムリング 13 先端パイプ 14 消しゴム取付部材 15 消しゴム受け部材 16 消しゴム 17 ローレットリング 18 カム,18a 傾斜部,18b 係止突部 19 カムフォロワ,19a 傾斜部,19b 係止溝 20 消しゴムキャップ 21 後部外筒 22 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−185398(JP,A) 実開 平4−52089(JP,U) 実開 平7−23588(JP,U) 特公 昭58−39680(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 21/00 - 21/22
Claims (5)
- 【請求項1】 先端に先具手段を備えた外筒と、この外
筒内に移動自在に設けられた内筒と、この内筒の先部に
設けられたチャック手段と、このチャック手段のチャッ
ク部に遊嵌されたチャックリングと、このチャックリン
グの軸方向の移動を規制する手段と、上記内筒と外筒と
の間に設けられかつカム装置を備えた一対の上・下カム
筒と、下カム筒の先部に設けられたスリーブと、上記チ
ャック手段を後方に付勢する第1の弾性体と、上記下カ
ム筒を後方に付勢する第2の弾性体と、上記スリーブの
前部と当接自在でかつ摺動自在とされたスライダと、こ
のスライダと一体に設けられた先端パイプと、上記上カ
ム筒に設けられた回転操作部材とから構成されて成るシ
ャープペンシルにおいて、上記下カム筒の先部に係合突
起を有し、かつこの係合突起が上記先具手段の後部に形
成された割り溝に係合されて回り止め手段を構成して成
ることを特徴とするシャープペンシル。 - 【請求項2】 前記第2の弾性体による下カム筒の戻り
を阻止する係止手段を有することを特徴とする請求項1
に記載のシャープペンシル。 - 【請求項3】 前記係止手段が、前記下カム筒のカムフ
ォロワに形成された係止用溝であることを特徴とする請
求項2に記載のシャープペンシル。 - 【請求項4】 前記回転操作部材が、後方に延出して後
部外筒を形成し、かつこの後部外筒の外周部にクリップ
が一体的に形成されて成ることを特徴とする請求項1に
記載のシャープペンシル。 - 【請求項5】 前記先具手段が、後部内周部にメネジ部
が形成された先具と、このメネジ部に螺合するオネジ部
を先端に備え、かつ後部外周に前記外筒のメネジ部と螺
合するオネジ部を有する先具コネクタとから構成されて
成ることを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072087U JP2607510Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072087U JP2607510Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シャープペンシル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733686U JPH0733686U (ja) | 1995-06-20 |
JP2607510Y2 true JP2607510Y2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=13479276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993072087U Expired - Fee Related JP2607510Y2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | シャープペンシル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607510Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP1993072087U patent/JP2607510Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0733686U (ja) | 1995-06-20 |
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