JP2607211Y2 - 湾曲部を有する線状体挿通管 - Google Patents

湾曲部を有する線状体挿通管

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JP2607211Y2
JP2607211Y2 JP1993074849U JP7484993U JP2607211Y2 JP 2607211 Y2 JP2607211 Y2 JP 2607211Y2 JP 1993074849 U JP1993074849 U JP 1993074849U JP 7484993 U JP7484993 U JP 7484993U JP 2607211 Y2 JP2607211 Y2 JP 2607211Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば病人や寝たきり
老人(以下、被介護者と称する。)の一部あるいは全体
を吊り上げる介護機器等に用いるのに好適な線状体挿通
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、被介護者の排泄処理,着替え,
入浴等を行う場合には、被介護者の人体の一部あるいは
全体を持ち上げたり、浮かしたりする必要がある。この
ため、介護者には多大な労力が要求される。そこで、介
護者の労力を低減するために、介護機器が用いられてい
る。通常、介護機器の多くは、被介護者の人体の一部あ
るいは全体をハンガーやハンモック等の支持具で吊り上
げるようになっている。
【0003】吊り上げる機械では、例えば公開実用平成
3−53993号の荷役装置のようなものがある。この
装置の特徴は、ワイヤーの軸線方向を変更させるワイヤ
ーシーブにおいて、該ワイヤーシーブを小径ガイドロー
ラー群で構成するもので、その効果は、シーブ下端から
の懸吊長さを、改善前の単数箇滑車時と同じに納めるこ
とができる他、ワイヤーの摩耗低減がある。しかし、荷
役形態(巻き揚げ形態)や支持する架構が大形である
他、ワイヤーの露出が目につく。また、ワイヤーの軸線
方向を変更するもので、小形のものの例示では、公開実
用平成2−88996号のロープガイドがある。この特
徴技術は、ワイヤーの軸線方向変更のために、滑車の代
用品として円弧形に折曲成形した管材を用いるもので、
管が複数条の場合、複数個の折曲げ成形した、管材を用
いる形態である。
【0004】しかしながら、前記公開実用平成3−53
993号を介護機器に適用した場合、ワイヤーの露出部
が多く安全性に難点がある。また、支持する架構が大形
であるために利便性が劣る。また、小形である公開実用
平成2−88996号を介護機器に適用した場合、公開
実用平成3−53993号と同様、ワイヤーの露出部が
多い難点がある。特に管が複数条の場合、複数個の折曲
げ管材を要する他、ワイヤーの露出条数が多くなる。更
に、ワイヤーガイド部管材内面は滑り材を施している
が、ワイヤーに張力がかかる時の摩擦は、公開実用平成
3−53993号より多大なものとなる。このように摩
擦により、ワイヤーを損傷させ、あるいはワイヤーに作
用する荷重が増加されるために、巻き揚げ機の操作に要
する動力が、多い等の短所がある。
【0005】本考案は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、湾曲部を有し、内部に、一端部に荷重が掛
けられ、他端部が引っ張り手段によって引っ張られる、
複数の線状体が挿通された線状体挿通管であって、線状
体は線状体挿通管によって保護され、湾曲部の内部には
線状体を案内する滑車を回転自在に設けたことを特徴と
している。
【0006】
【作用】線状体挿通管の湾曲部においては、線状体が滑
車によって案内され、湾曲部の内周面に接触することが
ない。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。図1は、本考案に係るワイヤー挿通管を備
えた介護機器の一例を示すものであり、介護機器10
は、ベッド2を跨ぐように床上に設置された、断面視円
形の中空のパイプ材からなる架構11と、被介護者を支
持するための支持具(図示なし)と、この支持具を吊下
するワイヤー(線状体)W,Wと、これらワイヤーW,
Wを巻き揚げるため、架構11の側面に取付けられた巻
き揚げ機13とから概略構成されている。
【0008】架構11には、その内部を前記ワイヤー
W,Wを通すためのワイヤー挿通管14が設けられてい
る。ワイヤー挿通管14は、巻き揚げ機13から鉛直上
方に向けて立ち上がる立ち上がり部14aと、ベッド2
の幅方向に延在する水平部14bと、これら立ち上がり
部14aと水平部14bとの間に形成された湾曲部14
cとから形成されている。水平部14bには、水平部1
4bから分岐して鉛直下方に向けて湾曲しつつ延在する
分岐部(湾曲部)14d,14dが形成され、各分岐部
14dの先端には開口部15a,15bがそれぞれ形成
されている。
【0009】図2に示すように、湾曲部14cの内部に
は、二組のガイド機構17a,17bが設けられてい
る。このガイド機構17a,17bは、以下のような構
成とされている。
【0010】すなわち、図2(b)および(c)に示す
ように、湾曲部14cの内部には、その両側に断面視略
カマボコ状で湾曲部14cに沿って延在する支持部材1
8,18が対向配置されている。これら支持部材18,
18間には、回転軸19,19,…が一定間隔で設けら
れている。そして、これら回転軸19,19,…には、
ガイド機構17aの滑車16a,16a,…と、ガイド
機構17bの滑車16b,16b,…とが回転自在に支
持されている、滑車16aと16bとは湾曲部14cに
沿って交互に配置されている。そして、一方のワイヤー
Wがガイド機構17aの滑車16a,16a,…にガイ
ドされ、他方のワイヤーWがガイド機構17bの滑車1
6b,16b,…にガイドされるようになっている。
【0011】また、図1に示したように、水平部14b
から分岐する各分岐部(湾曲部)14dも湾曲している
ので、その内部には、上記湾曲部14cと同様に、一定
間隔で配置された滑車20からなるガイド機構21が設
けられている。ただし、各分岐部14dには、ワイヤー
Wが一本通るのみであるので、ガイド機構21は一組の
み配設された構成となっている。
【0012】また、巻き揚げ機13には、それぞれのワ
イヤーWを別々に巻き揚げるための巻き揚げ機構(図示
なし)と、それぞれの巻き揚げ機構を操作するハンドル
22,22が備えられている。
【0013】そして、前記ワイヤーW,Wのうち、一方
のワイヤーWは、その基端部が巻き揚げ機13の一方の
巻き揚げ機構(図示なし)に接続され、その先端部が、
ワイヤー挿通管14を通って開口部15aから外方に突
出するよう配設されている。また、他方のワイヤーW
は、同様にして、基端部が巻き揚げ機13の他方の巻き
揚げ機構(図示なし)に接続され、先端部が開口部15
bから外方に突出するよう配設されている。そして、こ
れらワイヤーW,Wの先端部には、支持具(図示なし)
を吊下するためのフック23がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0014】上記構成の介護機器10では、巻き揚げ機
13の各ハンドル22を回転操作してそれぞれのワイヤ
ーWを巻き取ることにより、フック23に吊下された支
持具(図示なし)を上昇させて、被介護者の人体の一部
あるいは全体を吊り上げることができる。
【0015】この介護装置10に用いられるワイヤー挿
通管14では、その湾曲部14cおよび分岐部14dの
各内部に複数の滑車16,20からなるガイド機構1
7,21が備えられ、各ワイヤーWがこれら滑車16,
20に案内される構成とされている。したがって、巻き
揚げ機13でワイヤーWを巻き揚げて支持具(図示な
し)を吊り上げ、被介護者の人体の一部あるいは全体を
吊り上げるときに、ワイヤーWが湾曲部14cおよび分
岐部14dの各内周面に擦れることがない。よって、ワ
イヤーWが切断されるのを防止することができる。しか
も、巻き揚げ機13のハンドル22の操作に要する力も
軽減することができる。
【0016】なお、上記実施例において、巻き揚げ機1
3をハンドル22で手動操作する構成としたが、これに
代えて電動モータ等を用い、自動的にワイヤーWを巻き
揚げる構成としてもよい。
【0017】また、上記実施例において、ワイヤー挿通
管14では、二本のワイヤーW,Wを案内する構成とし
たが、これ以上の本数のワイヤーWを通す場合にも適用
することができる。例えば、図3に示すように、四本の
ワイヤーWが通る構成とされたワイヤー挿通管24で
は、前記ガイド機構17と同様に、支持部材18,18
間に一定間隔で回転軸19,19,…が設けられ、各回
転軸には滑車25が二個一組で、交互に配設された構成
とされ、これにより四本のワイヤーWを案内できるよう
になっている。
【0018】また、上記実施例のワイヤー挿通管14
は、例えば以下のような介護機器にも適用することがで
きる。図4に示す介護機器30は、壁面31に取り付け
られた巻き揚げ機13’と、壁面31に沿って上方に延
びるワイヤー挿通管32と、天井33に取り付けられた
滑車34とから構成されている。このワイヤー挿通管3
2には、前記ワイヤー挿通管14と同様に湾曲部32a
内に図示しない滑車からなるガイド機構が備えられてい
る。このような介護機器30では図4(a)に示すよう
に、便器35の利用時に被介護者を吊り上げたり、ま
た、図4(b)に示すように、被介護者の首を斜め上向
きに引っ張ることができる。この場合においても、ワイ
ヤー挿通管32に備えられたガイド機構(図示なし)に
より、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0019】
【0020】さらに、上記実施例において、被介護者の
人体を吊り上げる介護機器20,30にワイヤー挿通管
14,32を備える例を用いたが、もちろん、これを荷
物等の物品を吊り上げるための荷揚げ機等、他の吊り上
げ機器にも適用することができるのは言うまでもなく、
この場合においても上記と同様の効果を奏することが可
能となる。
【0021】複数の線状体が、一つの線状体挿通管内に
挿通されるので、小型化され、持ち運びや使用時の利便
性が向上する。また、線状体は、大半を線状体挿通管に
よって保護されるので、安全性が向上する。更に滑車を
回転自在に設けたものであるから、線状体が湾曲部内周
面に接触することがなく、したがって、ワイヤーの摩耗
による切断を防止することができるとともに、巻き揚げ
機の動力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るワイヤー挿通管を備えた介護機器
の一例を示す斜視図である。
【図2】同ワイヤー挿通管を示す正面図、軸線方向断面
図、径方向断面図である。
【図3】同ワイヤー挿通管の他の一例を示す径方向断面
図である。
【図4】同ワイヤー挿通管を備えた介護機器の他の一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 介護機器 13 巻き揚げ機 14 線状体挿通管 14c 湾曲部 14d 分岐部(湾曲部) 16 滑車 20 滑車 W ワイヤ(線状体)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】湾曲部を有し、内部に、一端部に荷重が掛
    けられ、他端部が引っ張り手段によって引っ張られる、
    複数の線状体が挿通された線状体挿通管であって、線状
    体は線状体挿通管によって保護され、湾曲部の内部には
    線状体を案内する滑車を回転自在に設けたことを特徴と
    する、湾曲部を有する線状体挿通管。
JP1993074849U 1993-12-28 1993-12-28 湾曲部を有する線状体挿通管 Expired - Fee Related JP2607211Y2 (ja)

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