JP2607129B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2607129B2
JP2607129B2 JP63158329A JP15832988A JP2607129B2 JP 2607129 B2 JP2607129 B2 JP 2607129B2 JP 63158329 A JP63158329 A JP 63158329A JP 15832988 A JP15832988 A JP 15832988A JP 2607129 B2 JP2607129 B2 JP 2607129B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは特定の非対
称スクエアリウム化合物を含有する感光層を有する電子
写真感光体に関する。
[従来の技術] 従来、電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛、
硫化カドミウム、シリコン等の無機光導電性化合物を主
成分とする感光層を有する無機感光体が広く用いられて
きた。しかし、これらは感度、熱安定性、耐湿性、耐久
性、製造コスト等において必ずしも満足し得るものでは
ない。例えば、セレンは結晶化すると感光体としての特
性が劣化してしまうため、製造上も難しく、また熱や指
紋等が原因となり結晶化し、感光体としての性能が劣化
してしまう。また硫化カドミウムでは耐湿性や耐久性、
酸化亜鉛でも耐久性等に問題がある。
これら無機感光体の持つ欠点を克服する目的で様々な
有機光導電性化合物を主成分とする感光層を有する有機
感光体の研究・開発が近年盛んに行なわれている。例え
ば特公昭50−10496号公報には、ポリ−N−ビニルカル
バゾールと2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノンを含
有する感光層を有する有機感光体の記載がある。しか
し、この感光体は、感度及び耐久性において必ずしも満
足できるものではない。このような欠点を改良するため
にキャリア発生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質
に分担させ、より高性能の有機感光体を開発する試みが
なされている。このようないわゆる機能分離型の感光体
は、それぞれの材料を広い範囲から選択することがで
き、任意の性能を有する感光体を比較的容易に作成し得
ることから多くの研究がなされてきた。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のような機能分離型の電子写真感光体において、
そのキャリア発生物質として、数多くの化合物が提案さ
れている。無機化合物をキャリア発生物質として用いる
例としては、たとえば、特公昭43−16198号公報に記載
された無定形セレンがあり、これは有機光導電性化合物
と組み合わせて使用されるが、無定形セレンからなるキ
ャリア発生層は熱により結晶化して感光体としての特性
が劣化してしまうという欠点は改良されてはいない。
また有機染料や有機顔料をキャリア発生物質として用
いる電子写真感光体も数多く提案されている。代表例と
しては、ビスアゾ類、トリスアゾ類、フタロシアニン
類、ピリリウム類、スクエアリウム類などが知られてお
り、可視領域から近赤外領域まで感度を有するものとし
てフタロシアニン類、トリスアゾ類、スクエアリウム類
が報告されている。
しかしながら、フタロシアニン類は分光感度が長波長
に片寄り赤色再現性に劣るという欠点を有し、トリスア
ゾ類は優れた電気特性と充分な感度を有するに至ってい
ない。
また特開昭49−105536号等に示されるスクエアリウム
化合物は、比較的高い感度を有するものの帯電性、暗減
衰等に欠点を有し、高い感度と低い暗減衰を両立するに
は至っていない。
さらに近年電子写真間感光体の光源としてArレーザ
ー、He−Neレーザー等の気体レーザーや半導体レーザー
が使用され始めている。中でも半導体レーザーはその性
質上音響工学素子等の電気信号/光信号の変換素子が不
要であることや小型・軽量化が可能であることなどから
注目を集めている。しかしこの半導体レーザーは気体レ
ーザーに比較して低出力であり、また発振波長も長波長
(約780nm以上)であることから従来の電子写真感光体
では分光感度が短波長側によっているものが多く、感度
特性において、実用的に満足できるものがなかった。
[発明の目的] 本発明の目的は、キャリア発生能に優れた特定の非対
称スクエアリウム化合物を含有する電子写真感光体を提
供することにある。
本発明の他の目的は、高感度にしてかつ残留電位が小
さく、また繰り返し使用してもそれらの特性が変化しな
い耐久性の優れた電子写真感光体を提供することにあ
る。
本発明の更に他の目的は、広範なキャリア輸送物質と
の組み合わせにおいても、有効にキャリア発生物質とし
て作用し得るスクエアリウム化合物を含有する電子写真
感光体を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、半導体レーザー等の長波長
光源に対しても十分の実用感度を有する電子写真感光体
を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、明細書中の記載からあきら
かになるであろう。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、以上の目的を達成すべく鋭意研究を重
ねた結果、特定の非対称スクエアリウム化合物が電子写
真感光体の有効成分として働き得ることを見出し、本発
明を完成したものである。
すなわち、本発明の前記目的は、導電性支持体上に、
下記一般式[I]で表わされるスクエアリウム化合物を
含有してなる感光層を有する電子写真感光体によって達
成される。
一般式[I] [式中、Ar1およびAr2は、互に異なり、Ar1およびAr2
一方は下記一般式[A]から選ばれ、 一般式[A] (R0,R1及びR2は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、水酸基またはNHYを表わ
す。Yは、 または−SO2−R8(R7及びR8は、それぞれ置換基を有し
てもよいアルキル基、フェニル基、または水素原子を表
わす。)を表わす。R3,R4,R5及びR6は、水素原子、アル
キル基、またはハロゲン原子を表わす。Arは置換若しく
は非置換のフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、
縮合多環基または複素環基を表わす。) そして、Ar1およびAr2の他方は、下記一般式[B]、
[C]または[D]から選ばれる。
一般式[B] (式中、R10およびR11は、互に独立したものであって、
それぞれ、炭素原子数1〜20の置換若しくは非置換のア
ルキル基、または置換若しくは非置換のフェニル基を表
わし、R12は水素原子、水酸基、メチル基、トリフルオ
ロメチル基、ハロゲン原子またはカルボキシル基を表わ
す。) 一般式[C] (式中、R10およびR12は一般式[B]で定義したものと
同じであり、R13は、水素原子、炭素原子数1〜6のア
ルキル基、水酸基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基またはトリ
フルオロメチル基を表わす。) 一般式[D] (式中、R12は一般式[B]、及びR13は一般式[C]で
それぞれ定義したものと同じである。) 以下、本発明に非対称のスクエアリウム化合物につい
て具体的に示す。
本発明の非対称のスクエアリウム化合物は一般式
[I]で示されるが、このうちAr1およびAr2のどちらか
一方は上述した一般式[A]から選ばれる。一般式
[A]において、R0,R1及びR2で表わされるアルキル基
としては炭素原子数1〜7のアルキル基が好ましく、更
に好ましくは炭素原子数1〜3のアルキル基である。こ
のアルキル基は置換基を有するものを含み、置換基の代
表的なものとしてはハロゲン原子、水酸基、アルコキシ
基等が挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチ
ル基、エチル基、クロロメチル基等が挙げられ、このう
ち好ましいものは、メチル基等である。
R0,R1及びR2で表わされるハロゲン原子の例としては
塩素原子、臭素原子、フッ素原子等が挙げられる。
R0,R1及びR2で表わされるアルコキシ基としては、例
えば炭素原子数1〜7のものが好ましく、これらの具体
例としてはメトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。
R0,R1及びR2で表わされるNHYのYは 又は−SO2−R8を示すが、R7およびR8の置換基を有して
もよいアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、
プロピル基等が挙げられる。またフェニル基としてはフ
ェニル基、アニソイル基等が挙げられる。Arの置換基と
しては、たとえばアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子、シアノ基、エステル基、アシル基、ジアルキルア
ミノ基、ジアラルキルアミノ基、ジアリールアミノ基な
どを挙げることができる。
また一般式[A]においてArで表わされる縮合多環基
の具体例としてはナフチル基、アントラニル基等を挙げ
ることができ、さらに複素環基の具体例としてはオキサ
ゾイル基、ピリジニル基、フラニル基等を挙げることが
できる。
以下、本発明に有用な前記非対称スクエアリウム化合
物の具体例を以下に示すが、本発明の非対称スクエアリ
ウム化合物はこれに限定されるものではない。
一般式[I]で表わされる本発明の非対称スクエアリ
ウム化合物は例えば特開昭62−267753号及びテトラヘド
ロン レターズ(Tetrahedron Letters)No.10,pp.781
−782,1970年及びシンセシス(Synthesis)pp.961,1980
年の記載に準じて、下記の式で示すように4段階で合成
することができる。
第1段階では、式(A)のスクアリック酸に塩化チオ
ニルとN,N−ジメチルホルムアミドを加え、約100℃で反
応させ、3,4−ジクロロ−3−シクロブテン−1,2−ジオ
ン(B)を得る。
第2段階では第1段階で得られた式(B)の3,4−ジ
クロロ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを0.5〜5モル
比の式(C)のAr2−Hと溶媒中、前記Ar2−Hに対して
1モル比以上のAlCl3の存在下、室温以下の温度で反応
させて式(D)の化合物を得る。
前記第2段階において用いられる溶媒の例としてはジ
クロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンな
ど、通常フリーデル・クラフツ反応で用いられる溶媒を
挙げることができる。また前記AlCl3の代りに触媒とし
て、塩化アルミニウム、塩化アンチモン、塩化鉄、塩化
チタン、三フッ化ホウ素、塩化スズ、塩化ビスマス、塩
化亜鉛などのルイス酸を用いてもよい。
第3段階では第2段階の反応で得られた式(D)の化
合物を加水分解して式(E)の化合物とする。加水分解
は例えば少量の水を含む酢酸中、還流することにより行
なうことができる。
第4段階では第3段階で得られ単離した式(E)の化
合物を溶媒中還流法または減圧法で式(F)のAr1−H
を反応させて目的とする非対称スクエアリウム化合物
(I)を得る。ここで用いられる溶媒としては炭素数2
ないし10の1級または2級アルコール、もしくはそれら
のアルコールとベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素との共沸混合物を用いることができる。
本発明の非対称スクエアリウム化合物はスクエアリウ
ム化合物の一般的な合成法により得ることもできる。即
ちスクエアリック酸1モルに対し異なる2種類のアミン
誘導体を合計で2モル同時に反応させ得ることができ
る。しかしながら、この際得られるスクエアリウム化合
物は非対称スクエアリウム化合物と対称スクエアリウム
化合物の混合物であり、生成物の比率のコントロール
や、単品の分離精製が困難であり、電気特性のバラツキ
が大きくまた感度の低下をまねく等の問題点を有するの
で前者の方法が好ましい。
次に本発明の非対称スクエアリウムの具体的合成法に
ついて下記に示す。
合成例1(例示化合物5の合成) (ジシクロブテンジオン(B)の合成) スクアリック酸100gにベンゼン500mlと塩化チオニル1
40mlとN,N−ジメチルホルムアミド5mlを加え、外温100
℃で2時間撹拌する。溶媒を留去してから、n−ヘキサ
ンで結晶化する。n−ヘキサンで数回デカント洗浄した
後、減圧乾燥し、ジシクロブテンジオン(B)58g(収
率44%)を得た。
(クロル体(D)の合成) 塩化メチレン360mlに塩化アルミニウム53gを加え、約
0℃で撹拌する。ジシクロブテンジオン(B)50gを加
えた後、インドリン誘導体(C)81gを塩化メチレン180
mlに溶かし、内温を0℃に保ちながら、滴下する。内温
約0℃で、4時間撹拌する。
塩化メチレン1と蒸留水1を加え、撹拌後、静置
して、塩化メチレン層を得る。水洗後、ボウショウで乾
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去する。シリカゲルの
カラムで精製し、クロル体(D)を結晶で90g(収率75
%)得た。
(OH体(E)の合成) クロル体(D)30gに酢酸100mlと蒸留水10mlを加え、
撹拌下、加熱還流を3時間行う。冷却後、4蒸留水を
加え、塩酸50mlを加え撹拌、吸引ロートでろ取する。水
洗、n−ヘキサン、減圧乾燥し、OH体(E)24g(収率8
4%)を結晶で得た。
(例示化合物5の合成) OH体(E)24gに1−ヘプタノール1と化合物
(F)9.4gを加え、減圧下2時間、撹拌加熱還流を行
う。熱時吸引濾過し、アセトン2で3回洗浄する。減
圧乾燥し、目的とする例示化合物5を、緑色結晶として
13g(収率42%)得た。
元素分析 C H N 計算値(%) 73.20 5.24 6.33 実測値(%) 73.15 5.27 6.28 分光吸収スペクトル(塩化メチレン中) λmax=637nm 赤外線吸収スペクトル(KBr中) νmax=1590cm-1(c=0) 融点(日本薬局方融点測定法) 238℃ 合成例2(例示化合物21の合成) (ジシクロブテンジオン(B)の合成) スクアリック酸100gにベンゼン500mlと塩化チオニル1
40mlとN,N−ジメチルホルムアミド5mlを加え、外温100
℃で2時間撹拌する。溶媒を留去してから、n−ヘキサ
ンで結晶化する。n−ヘキサンで数回デカント洗浄した
後、減圧乾燥し、ジシクロブテンジオン(B)58g(収
率44%)を得た。
(クロル体(D)の合成) 塩化メチレン360mlに塩化アルミニウム53gを加え、約
0℃で撹拌する。ジシクロブテンジオン(B)50gを加
えた後、アニリン誘導体(C)77gを塩化メチレン120ml
に溶かし、内温を0℃に保ちながら、滴下する。内温約
0℃で、6時間撹拌する。
塩化メチレン1と蒸留水1を加え、撹拌後、静置
して、塩化メチレン層を得る。水洗後、ボウショウで乾
燥し、塩化メチレンを減圧下で留去する。シリカゲルの
カラムで精製し、クロル体(D)を結晶で94g(収率82
%)得た。
(OH体(E)の合成) クロル体(D)31gに酢酸100mlと蒸留水10mlを加え、
撹拌下、加熱還流を3時間行う。冷却後、4の蒸留水
を加え、塩酸50mlを加え撹拌、吸引ロートでろ取する。
水洗、n−ヘキサン、減圧乾燥し、OH体(E)23g(収
率78%)を結晶で得た。
(例示化合物21の合成) OH体(E)23gに1−ヘプタノール1と化合物
(F)20gを加え、減圧下2時間、撹拌加熱還流を行
う。熱時吸引濾過し、アセトン2で3回洗浄する。減
圧乾燥し、目的とする例示化合物21を、緑色結晶として
23g(収率59%)得た。
元素分析 C H N 計算値(%) 71.60 4.74 5.06 実測値(%) 71.51 4.78 5.00 分光吸収スペクトル(塩化メチレン中) λmax=636nm 赤外線吸収スペクトル(KBr中) νmax=1590cm-1(c=0) 融点(日本薬局方融点測定法) 236℃ 本発明の前記非対称スクエアリウム化合物は、優れた
光導電性を有し、これを用いて感光体を製造する場合、
導電性支持体上に本発明の非対称スクエアリウム化合物
をバインダー中に分散した感光層を設けることにより製
造することができるが、本発明の非対称スクエアリウム
化合物の持つ光導電性のうち、特に優れたキャリア発生
能を利用してキャリア発生物質として用い、これと組み
合わせて有効に作用し得るキャリア輸送物質と共に用い
ることにより、いわゆる機能分離型の感光体を構成した
場合、特に優れた結果が得られる。前記機能分離型感光
体は分散型のものであってもよいが、キャリア発生物質
を含むキャリア発生層とキャリア輸送物質を含むキャリ
ア輸送層を積層した積層型感光体とすることがより好ま
しい。
本発明の非対称スクエアリウム化合物をキャリア発生
物質として用いた場合、これと組み合わせて用いられる
キャリア輸送物質としては、トリニトロフルオレノンあ
るいはテトラニトロフルオレノンなどの電子を輸送しや
すい電子受容性物質のほか、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールに代表されるような複素環化合物を側鎖に有する重
合体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
イミダゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ポリアリール
アルカン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ヒドラゾ
ン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、トリアリールア
ミン誘導体、カルバゾール誘導体、スチルベン誘導体、
フェノチアジン誘導体、アジン誘導体、ブタジエン誘導
体、シッフベース誘導体等の正孔を輸送しやすい電子供
与性物質が挙げられるが、本発明に用いられるキャリア
輸送物質はこれらの限定されるものではない。
感光体の機械的構成は種々の形態が知られているが、
本発明の感光体はそれらのいずれの形態をもとり得る。
通常は、第1図〜第6図の形態である。第1図は負帯
電用感光体の例で、導電性支持体1上に前述の非対称ス
クエアリウム化合物を主成分として含有するキャリア発
生層2、その上にキャリア輸送物質を主成分として含有
するキャリア輸送層3を積層構成に設けた感光層4を有
する場合である。
第2図は正帯電用感光体の例で、キャリア発生層2が
キャリア輸送層3の上に設けられている。この場合、そ
のキャリア発生層の保護のために、当該キャリア発生層
の上にオーバーコート層や中間層を形成することが望ま
しい。
オーバーコート層としては、各種バインダーを用いる
ことができるが、アクリル樹脂、イソシアネート樹脂等
が望ましい。さらに、酸化スズ、酸化チタン等をバイン
ダー中に分散することもできる。
中間層としては、オーバーコート層と同様のバインダ
ー類や金属酸化物等が使用できる。さらにシリコンやジ
ルコニウムを含む化合物を用いることもできる。
第3図及び第4図に示すようにこの感光層4は、導電
性支持体上に設けた中間層5を介して設けてもよい。こ
のように感光層4を二層構成としたときに最も優れた電
子写真特性を有する感光体が得られる。また本発明にお
いては、第5図および第6図に示すように前記キャリア
発生物質7とキャリア輸送物質を層6中に分散せしめて
成る感光層4を導電性支持体1上に直接、あるいは中間
層5を介して設けてもよい。
二層構成の感光層4を構成するキャリア発生層2は導
電性支持体1、もしくはキャリア輸送層3上に直接、あ
るいは必要に応じて接着層もしくはバリヤー層などの中
間層を設けた上に例えば次の方法によって形成すること
ができる。
M−1)本発明の非対称スクエアリウム化合物を適当な
溶媒に溶解した溶液を、あるいは必要に応じてバインダ
ーを加え混合溶解した溶液を塗布する方法。
M−2)本発明の非対称スクエアリウム化合物をボール
ミル、ホモミキサー等によって分散媒中で微細粒子と
し、必要に応じてバインダーをくわえ混合分散した分散
液を塗布する方法。
キャリア発生層の形成に使用される溶媒あるいは分散
媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチ
レンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノー
ルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、
1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエタン、テトラ
クロロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド等
が挙げられる。
キャリア発生層あるいはキャリア輸送層に結着剤を用
いる場合は任意のものを用いることができるが、疎水性
で、かつ誘電率が高く、電気絶縁性のフィルム形成性高
分子集合体を用いるのが好ましい。このような高分子重
合体としては、例えば次のものを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
P−1)ポリカーボネート P−2)ポリエステル P−3)メタクリル樹脂 P−4)アクリル樹脂 P−5)ポリ塩化ビニル P−6)ポリ塩化ビニリデン P−7)ポリスチレン P−8)ポリビニルアセテート P−9)スチレン−ブタジエン共重合体 P−10)塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 P−11)塩化ビニル−酢酸ビニル共集合体 P−12)塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体 P−13)シリコン樹脂 P−14)シリコン−アルキッド樹脂 P−15)フェノールホルムアルデヒド樹脂 P−16)スチレン−アルキッド樹脂 P−17)ポリ−N−ビニルカルバゾール P−18)ポリビニルブチラール P−19)ポリビニルフォルマール P−20)酢酸ビニル樹脂 P−21)エポキシ樹脂 これらの結着剤は、単独であるいは2種以上の混合物
として用いることができる。
このようにして形成されるキャリア発生層2の厚さ
は、0.01μm〜20μmであることが好ましいが、更に好
ましくは0.05μm〜5μmである。またキャリア発生層
あるいは感光層が分散系の場合、非対称スクエアリウム
化合物の粒位は5μm以下であることが好ましく、更に
好ましくは1μm以下である。
導電層としては、導電性支持体の上に、酸化チタン、
酸化スズ、ヨウ化銅等の無機導電性化合物や、カーボ
ン、有機半導体、導電性ポリマー等の有機導電性化合物
をバインダーに分散したり、そのままで塗布することに
よって形成することができる。
本発明の非対称スクエアリウム化合物は、粉粒体工学
の見地から、種々の加工をほどこして、分散性を向上さ
せることができる。たとえば、湿式造粒法、スプレード
ライ、フリーズドライ、乾式粉砕、等が利用できる。
また、結晶形を変化させることによって、電子写真性
能や分散性を向上させることができる。たとえば、有機
アミンで溶解してから酸で中和析出させる方法や、圧力
や温度等で結晶形が変化することがある。
本発明の感光体に用いられる導電性支持体としては、
合金を含めた金属板、金属ドラムまたは導電性ポリマ
ー、酸化インジウム等の導電性化合物や合金を含めたア
ルミニウム、パラジウム、金等の金属薄層を塗布、蒸着
あるいはラミネートして、導電性化を達成した紙、プラ
スチックフィルム等が挙げられる。
接着層あるいはバリヤー層などの中間層としては、前
記バインダーとして用いられる高分子重合体のほか、ポ
リビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースなどの有機高分子物質または酸化アルミ
ニウムなどが用いられる。
本発明の感光体は以下のような構成であって、後述す
るような実施例からも明らかなように、帯電特性、感度
特性、画像形成特性に優れており、特に繰り返し使用し
たときにも疲労劣化が少なく、耐久性が優れたものであ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例で具体的に説明するが、これに
より本発明の実施態様が限定されるものではない。
(実施例1) 300mlのステンレスポットに、ポリビニルブチラール
樹脂(商品名、XYHL)0.75gとテトラヒドロフラン150ml
と非対称スクエアリウム化合物5 1.5gとを入れ、ガラス
ビーズ150mlを加え、サンドグラインダーで48時間分散
する。この分散液をアルミニウム蒸着ベース上に乾燥後
の膜厚が約0.2μとなる様、ワイヤーバーで塗布し、キ
ャリア発生層(CGL)を形成した。次に、ポリカーボネ
ート樹脂(商品名,パンライトK−1300)7.5gと塩化エ
チレン50mlと下記キャリア輸送物質K−1 4.0gとを磁気
撹拌機で混合する。この液を、前記CGLの上に、乾燥後
の膜厚が20μとなるように、アプリケーターによって塗
布し、キャリア輸送層(CTL)を形成した。
オーブンに入れ、よく乾燥した後、電子写真性能を試
験した。すなわち、川口電気製、静電複写試験装置によ
り−6KVのコロナ放電を5秒間行なって帯電させた後、
5秒間暗所に放置し、その表面電位VAを測定し、次に照
度14ルックスのタングステン・ハロゲンランプを感光層
に照射し、その表面電位がVAの半分になるまでの時間を
計算して、半減露光量E1/2を求めた。その結果、VA=11
70V、E1/2=2.7lux・secであった。
次に、画像特性及び耐久性を、コニカ(株)製LDプリ
ンター(光源790nm±10nmの半導体レーザー)で試験し
た。1万枚までの絵出しテストで、良好な画像が得られ
た。
実施例2〜10 実施例1で、キャリア発生物質(CGM)5及びキャリ
ア輸送物質(CTM)K−1を表−1のようにかえて感光
体を作製し、実施例1と同様に電子写真性能を評価し
た。結果を表1に示す。
表1のCTMを以下に示す。
実施例11 実施例1で、CGLとCTLの塗布順序を逆にしたほかは、
実施例1と同様に感光体を作製し、試験した。(ただ
し、コロナ帯電は+6KVとした。)結果は、VA=1400V、
E1/2=2.1lux・secであった。また、1万枚までの絵出
しテストの画像は良好であった。
実施例12〜20 実施例11で、キャリア発生物質(CGM)5及びキャリ
ア輸送物質(CTM)K−1を、表2のように変えて感光
体を作製し、実施例11と同様に電子写真性能を評価し
た。結果を表2に示す。
表2のCTMを以下に示す。
[発明の効果] 本発明によって、電子写真感光体の感光層を構成する
光導電性物質として前記一般式[I]で表わされる非ス
クエアリウム化合物を使用することにより、感度、残留
電位、電荷保持力等の電子写真特性において優れ、また
繰返し使用した時の疲労劣化が少なく、熱及び光に対し
て安定であり、さらに780nm以上の長波長領域において
も十分な感度を有すると同時に、780nm以下の可視光領
域でも十分使用可能な優れた電子写真感光体を作成する
ことができる。また、本発明の非対称スクエアリウム化
合物を使用することにより、広範なキャリア輸送物質と
の組み合わせにおいても、十分な感度を有する感光体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はそれぞれ本発明の電子写真感光体の機
械的構成例について示す断面図であって図中の1〜7は
それぞれ以下の事を表わす。 1……導電支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 5……中間層 6……キャリア輸送物質を含有する層 7……キャリア発生物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−41045(JP,A) 特開 昭60−45253(JP,A) 特開 平2−7068(JP,A) 特開 平2−7069(JP,A) 特開 平1−232351(JP,A) 特開 平1−314250(JP,A) 特開 平1−231058(JP,A) 特開 平1−231057(JP,A) 特開 平1−230060(JP,A) 特開 平1−230059(JP,A) 特開 平1−228960(JP,A) 特開 昭52−55643(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に、下記一般式[I]で表
    される非対称スクエアリウム化合号物の少なくとも1種
    を含有してなる感光層を有することを特徴とする電子写
    真感光体。 一般式[I] [式中、Ar1およびAr2は、互いに異なり、Ar1およびAr2
    の一方は下記一般式[A]から選ばれ、 一般式[A] (R0、R1及びR2は、それぞれ、水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、アルコキシ基、水酸基またはNHYを表
    す。Yは または−SO2−R8(R7及びR8は、それぞれ置換基を有し
    てもよいアルキル基、フェニル基、または水素原子を表
    す。)を表す。R3、R4、R5及びR6は、水素原子、アルキ
    ル基、またはハロゲン原子を表す。Arは置換若しくは非
    置換のフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、縮合
    多環基または複素環基を表す。) そして、Ar1およびAr2の他方は下記一般式[B]、
    [C]または[D]から選ばれる。 一般式[B] (式中、R10およびR11は、互いに独立したものであっ
    て、それぞれ、炭素原子数1〜20の置換若しくは非置換
    のアルキル基、または置換若しくは非置換のフェニル基
    を表し、R12は水素原子、水酸基、メチル基、トリフル
    オロメチル基、ハロゲン原子またはカルボキシル基を表
    す。) 一般式][C] (式中、R10およびR12は一般式[B]で定義したものと
    同じであり、R13は、水素原子、炭素原子数1〜6のア
    ルキル基、水酸基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、
    ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
    炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基またはトリ
    フルオロメチル基を表す。) 一般式[D] (式中、R12は一般式[B]、及びR13は一般式[C]で
    それぞれ定義したものと同じである。)
  2. 【請求項2】前記感光層がキャリア輸送物質とキャリア
    発生物質とを含有し、そのキャリア発生物質が前記一般
    式[I]で表されるスクエアリウム化合物である請求項
    (1)記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】前記感光層がキャリア発生物質を含有する
    キャリア発生層と、キャリア輸送物質を含有するキャリ
    ア輸送層との積層体で構成されている請求項(1)又は
    (2)記載の電子写真感光体。
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