JP2606837Y2 - コンクリート用成形セラミック骨材 - Google Patents

コンクリート用成形セラミック骨材

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JP2606837Y2
JP2606837Y2 JP6643793U JP6643793U JP2606837Y2 JP 2606837 Y2 JP2606837 Y2 JP 2606837Y2 JP 6643793 U JP6643793 U JP 6643793U JP 6643793 U JP6643793 U JP 6643793U JP 2606837 Y2 JP2606837 Y2 JP 2606837Y2
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隆弘 今宿
雄候 平田
正信 江副
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
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    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アスファルトもしくは
セメント等と混合して建築或いは道路を舗装する等のた
めのセラミック製骨材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路又は建設等の骨材として安価
な天然砕石が使用され、最近では原料配合物を焼成し破
砕した人工合成砕石も使用されている。しかしながら、
いずれも砕石のため篩い分けしても個々の粒塊の形状及
び大きさが極めて不均一であって、舗装面や仕上げが均
一とならない問題点があった。そこで本願発明者はセラ
ミックス骨材について検討を行い、先の実願平4−62
012号において、焼結によって緻密質、高強度、耐摩
耗性に富むセラミックスで成形し、且つ雨水に対する骨
材間の空隙での透過排水性を確保できる骨材を提供し、
有効に使用されているのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、重荷重
のコンクリート部に対しては強度的に問題が生じるおそ
れがあるがあるため、圧縮荷重に対する耐力を向上して
重荷重のコンクリート部に対しての使用に好適なセラミ
ック骨材を考案したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、成形
後焼結されたセラミックスであって、略正四面体を基本
体とし、夫々の頂部を切欠し尖端部をなくした形状と成
した構成のコンクリート用成形セラミック骨材である。
なお、夫々の頂部端面を円形にすると共に、夫々の頂部
を結ぶ辺縁を丸くしてもよく、夫々の頂部で囲まれた夫
々の三角平面部分を、夫々中央に向かうにつれて凹状に
窪ませてもよい。また、外表面の全体或いは一部に凹凸
部或いは凹溝を多数形成してもよい。
【0005】
【作用】焼結されたセラミックスのため高強度、耐摩耗
性に優れることから少量のアスファルトやセメントで高
い施工強度を確保でき、また夫々の頂部を切欠した略正
四面体状のため自由堆積状態が粗くなって空隙を多く形
成できることから透排水性の良好な舗装等のコンクリー
ト部となり、道路舗装ではロードローラーでの押圧整地
により一頂部が下に向き三角形面の一面が舗装表面に露
呈し易くなって剥離し難く、色分け標識面としての利用
も図れるのである。また、夫々の頂部を切欠したことに
より夫々の突出部が短くなることから圧縮荷重に対する
耐力が優れて耐久性が向上するのである。なお、本考案
の同一形状及び同一粒度のいわゆる単粒度の骨材の使用
以外に各種の粒度のものとの混合使用、或いは従来より
使用されている砕石との混合使用も可能であり、これら
の混合使用により相応の強度、圧縮耐力、耐摩性、流動
性の防止、排水性の向上等を図ることができる。
【0006】なお、夫々の頂部端面及び夫々の頂部を結
ぶ辺縁を丸くすれば適度な自由堆積状態となると共に、
取り扱い易く、夫々の頂部で囲まれた三角平面部分を、
中央に向かうにつれて凹状に窪ませればスリップ止めの
良好な舗装となり、外表面の全体或いは一部に2mm以下
の凹凸部や凹溝を多数形成すればアスファルトの結着性
が良好となり絡合性が高くなってアスファルト合材とし
ての流動性を低下させ、輪だち掘れ等を防止できるので
ある。
【0007】
【実施例】以下、本考案の図示実施例について説明す
る。図1及び図2に示す本例の骨材1は、シリカとアル
ミナを主成分として約1500度で焼成したものであっ
て、図3のように、略正四面体を基本体として、四個の
頂部10を切断した形状であり、夫々の頂部端面11を
円形にすると共に、その中央部を少し外に膨出させてい
る。また夫々の頂部端面11を結ぶ辺縁12を丸くする
と共に、頂部周辺端と辺縁12で囲まれた四個の三角平
面部は中央に向かうにつれて凹状に窪ませた凹面13の
形状としている。なお、大きさは約15mmであり、通常4
〜30mmのものが使用される。
【0008】このように構成した本例は、四個の頂部1
0を切断して四個の突出部を短くした形状の略正四面体
構造のため、図4のように、自由堆積密度が粗くなって
空隙を多く形成できることから透排水性の良好な舗装に
形成でき、またセラミックス焼結体のため高強度、耐摩
耗性に優れることから少量のアスファルトで特に高い施
工強度となる圧縮強度の向上が著しいものである。さら
に、従来の破砕石ではないため不必要な石が廃棄される
ことがなく、プレス等で簡単に且つ大量に成形できて人
工原料を効果的にできめことから特異な形状でも安価に
製造できるのである。
【0009】さらに、本例では、略正四面体状のためロ
ードローラーでの押圧整地により、図4のように、一つ
の頂部端面11が下に向いてその反対側の三角平面部が
舗装表面に並列露呈するため安定配置できて剥離し難く
なるのである。また、着色セラミックスを用いれば、三
角平面部の露呈が確保されて道路の色分けや標識にも利
用できるのである。
【0010】特に、三角平面部の凹面13の形状によっ
てスリップ止めとなり、また自由堆積密度が一層粗くな
って、空隙をより大きく形成できることから透排水性の
良好な舗装となるのである。さらに、凹面13の形状に
よって摩耗面が少なくなるため着色の場合の発色効果の
耐久性の向上が図れるのである。
【0011】本例は上記のように構成したが、本考案に
おいてはこれに限定されない。例えば、セラミックスの
素材は問わず、その成型手段も限定されず、セラミック
生地をプレスで成形してもよい。また、大体で正四面体
の形状であればよく、夫々の頂部の突出長さ、頂部端面
の形状や丸味状態、或いは夫々の頂部を結ぶ辺縁の丸味
状態も適宜である。さらに、夫々の頂部で囲まれた三角
平面部分の断面形状は任意であって、図5及び図6のよ
うに、面一状でもよい。
【0012】或いは、図7のように、中央に向かうにつ
れて凹状に窪ませると共に、外表面の全体に2mm以下の
凹溝15を多数形成してもよい。また図8のように、外
表面の全体に2mm以下の凹凸部16を多数形成してもよ
い。なお、これらの凹溝15や凹凸部16は外表面の一
部に形成してもよく、外表面に周設する凹凸形状及び凹
凸の高さは限定されないが2〜3mm位が適切である。こ
れらの凹溝15や凹凸部16によりアスファルト、セメ
ントとのなじみが良好となって結着性が向上し、流動性
の低下を図れてコンクリートコンパウンドの強度を向上
できるのである。
【0013】
【考案の効果】本考案によると、略正四面体構造のため
空隙を多く形成できることから透排水性を確保すると共
に、セラミックス焼結体のため高強度、耐摩耗性に優
れ、且つ夫々の頂部を切欠した形状で夫々の突出部が短
くなることから圧縮荷重に対する耐力が優れコンクリー
トとして耐久性が著しく向上する効果が大きく、特に道
路舗装用の骨材として好適である。ロードローラーでの
押圧整地に際しては三角平面部が舗装表面に並列露呈す
るため安定配置できて剥離を防止できるのである。
【0014】また請求項2では、適度な自由堆積状態と
なると共に、取り扱い易くなり、請求項3では凹部によ
るスリップ止めの良好な舗装となるのである。さらに請
求項4では、アスファルトの結着性が良好となり絡合性
が高くなってアスファルト合材としての流動性を低下さ
せ、輪だち掘れ等を防止できるのである。請求項5では
アスファルトの結着性が良好となり絡合性が高くなって
アスファルト合材としての流動性を低下させ、輪だち掘
れ等を防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の拡大斜視図である。
【図2】その一つの頂部を上向きとした状態における平
面図である。
【図3】その形状を説明するための正四面体からの夫々
の頂部の切断状態を示す斜視図である。
【図4】その三角平面部を上にした状態の縦断面図であ
る。
【図5】別例の頂部端面を三角面とした縦断面図であ
る。
【図6】その夫々の頂部を結ぶ辺縁を丸くした別例の斜
視図である。
【図7】外表面の全体に凹溝を多数形成した別例の斜視
図である。
【図8】外表面の全体に凹凸部を多数形成したさらに別
例の斜視図である。
【符号の説明】
1 骨材 10 頂部 11 頂部端面 12 辺縁 13 三角平面部の凹面 15 凹溝 16 凹凸部
フロントページの続き (72)考案者 安藤 宗夫 愛知県瀬戸市塩草町11番地の4 内外セ ラミックス株式会社内 (56)参考文献 実開 平6−20439(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 14/00 - 28/36 C04B 35/00

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形後焼結されたセラミックスであっ
    て、略正四面体を基本体とし、夫々の頂部を切欠し尖端
    部をなくした形状と成したコンクリート用成形セラミッ
    ク骨材。
  2. 【請求項2】 夫々の頂部端面を円形にすると共に、夫
    々の頂部を結ぶ辺縁を丸くした請求項1のセラミック骨
    材。
  3. 【請求項3】 夫々の頂部で囲まれた夫々の三角平面部
    分は、夫々中央に向かうにつれて凹状に窪ませた請求項
    1又は請求項2のセラミック骨材。
  4. 【請求項4】 外表面の全体或いは一部に凹凸部を多数
    形成した請求項1又は請求項2又は請求項3のセラミッ
    ク骨材。
  5. 【請求項5】 外表面の全体或いは一部に凹溝を多数形
    成した請求項1又は請求項2又は請求項3のセラミック
    骨材。
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