JP2606603Y2 - 空気清浄器 - Google Patents

空気清浄器

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JP2606603Y2
JP2606603Y2 JP1993061892U JP6189293U JP2606603Y2 JP 2606603 Y2 JP2606603 Y2 JP 2606603Y2 JP 1993061892 U JP1993061892 U JP 1993061892U JP 6189293 U JP6189293 U JP 6189293U JP 2606603 Y2 JP2606603 Y2 JP 2606603Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は吸込口及び吐出口にフィ
ルタが夫々配設された空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の空気清浄器として、特開昭4−
222615号公報に示されたものがある。このもの
は、空気清浄器の吐出口に2つのフィルタを積層状態で
配設したもので、各フィルタにより空気中に含まれる塵
埃を除去するようにしている。
【0003】また、実開昭59−87314号公報に
は、空気清浄器の吸込口及び吐出口にフィルタを夫々配
設した構成が示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
4−222615号公報のものでは、2つのフィルタを
積層する構成であるので、フィルタ全体の厚さ寸法が大
きくなり、それに伴って空気清浄器の厚さ寸法が大きく
なるという欠点がある。
【0005】また、実開昭59−87314号公報のも
のでは、厚さ寸法を小さくできるものの、吐出口からの
送風がフィルタにより攪拌されてしまうので、送風能力
が大きく低下してしまうという欠点がある。
【0006】さらに、フィルタとして剛性を有する直方
体形状のものが使用されているので、フィルタをケース
に密着して配設する場合には、ケースの前面側を平坦に
形成する必要があり、設計の自由度が劣る。この場合、
空気清浄器の見映えを向上するためにケースの中央部を
前方に突出するように湾曲形成したときは、直方体形状
のフィルタと湾曲形状のケースとの間に大きな間隙空間
が存在することになり、無駄な空間が必要となって全体
が大形化してしまう。
【0007】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、吸込口及び吐出口にフィルタを夫々配
設した構成において、送風能力を向上することができる
と共に全体形状が大形化することなく設計の自由度を高
めることができる空気清浄器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、空気を吸い込
むための吸込口、及び空気を導出させるための吐出口を
有する本体ケースと、この本体ケース内に配設され、前
記吸入口から空気を吸い込み、前記吐出口から空気を導
出させる送風機と、この送風機により形成される送風路
に配設された第1のフィルタ及び第2のフィルタとを備
えた空気清浄器において、前記本体ケースに形成された
前記吐出口は前記吸込口に近接して配され、前記吸込口
には前記第1のフィルタのみが配設され、前記吐出口に
は前記第2のフィルタのみが配設されており、前記第2
のフィルタは、前記吐出口から導出される空気を所定方
向に整流して吹出させるために複数の独立した微細通路
を積層した形状から形成したものである。
【0009】この場合、前記第1のフィルタを除塵フィ
ルタに設定すると共に、前記第2のフィルタを脱臭用フ
ィルタに設定するようにしてもよい。
【0010】また、前記本体ケースの前面において吸込
口に対応した部位を湾曲して形成すると共に、前記第1
のフィルタを可撓性を有するように形成してもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の空気清浄器の場合、吐出口から
送風されるとき、その送風は第2のフィルタを通過す
る。このとき、第2のフィルタは複数の微細通路を積層
した形状から形成されているので、吐出口からの送風は
第2のフィルタを通過する際に所定方向に整流される。
これにより、送風抵抗を小さくできるので、送風能力を
向上することができる。
【0012】請求項2記載の空気清浄器の場合、第1の
フィルタは除塵フィルタであるので、吸込口に吸入され
る空気に含まれる塵埃を除去することができる。また、
第2のフィルタは脱臭フィルタであるので、吐出口から
送風される空気に含まれる臭気を除去することができ
る。
【0013】請求項3記載の空気清浄器の場合、本体ケ
ースの前面において吸込口に対応した部位を湾曲状に形
成するにしても、吸込口に対応して配設される第1のフ
ィルタは可撓性を有しているので、第1のフィルタを本
体ケースの前面に密着して配設することができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案を車両用空気清浄器に適用した
第1実施例を図1乃至図9を参照して説明する。図1は
空気清浄器の縦断面を示し、図2は空気清浄器の平面を
示している。これらの図1及び図2において、ベースケ
ース1にはファンケーシング2が載置状態で固定されて
いる。このファンケーシング2は下ファンケーシング3
及び上ファンケーシング4を一体化して成る。ファンケ
ーシング2の上面には吸込口5及び吐出口6が形成され
ており、それらの吸込口5及び吐出口6がファンケーシ
ング2内に形成されたファン室7を通じて連通してい
る。ファンケーシング2のファン室7の上面にはファン
モータ8が固定されていると共に、そのファンモータ8
に当該ファンモータ8と共に送風機を成すシロッコファ
ン9が装着されている。以上の構成により、ファンケー
シング2内には吸込口5からファン室7を通過して吐出
口6に至る送風路10が形成されている。
【0015】ここで、ファンケーシング2の上面には複
数のリブ2a,2bが立設されており(図3参照)、リ
ブ2aにより第1のフィルタたる除塵フィルタ11が受
けられてファンケーシング2の吸込口5を覆っていると
共に、リブ2bにより第2のフィルタたる脱臭フィルタ
12が受けられてファンケーシング2の吐出口6を覆っ
ている。この場合、除塵フィルタ11は、ガラス繊維或
いはポリプロピレン繊維等をジャバラ状に形成して成
る。また、脱臭フィルタ12は、複数の微細通路12a
を積層した形状となるように活性炭素繊維等を加工して
形成されている(図5参照)。
【0016】一方、ファンケーシング2において吐出口
6に隣接する部位には電子部品収納部13が形成されて
いる(図3参照)。この電子部品収納部13の上面には
複数の孔14が形成されており、それらの孔14の下方
に抵抗体を主体とするガスセンサ15(図8参照)が配
設されている。また、電子部品収納部13の側壁にはス
リット16が形成されていると共に、そのスリット16
に対応してマイクロスイッチ17が配設されており、そ
のマイクロスイッチ17の作動子17aがスリット16
を通じて側方に突出している(図6に二点鎖線で示
す)。
【0017】また、ファンケーシング2内において、送
風路10を囲繞する空間部には制御基板18が配設され
ており、この制御基板18に後述する電子回路が搭載さ
れている。この場合、以上のベースケース1及びファン
ケーシング2により本体ケースが構成されている。
【0018】そして、図1及び図2に示すように、ファ
ンケーシング2にはカバー19が装着されている。この
カバー19には格子状の開口部20,21が形成されて
おり、それらの開口部20,21が除塵フィルタ11及
び脱臭フィルタ12を介してファンケーシング2の吸込
口5及び吐出口6に夫々対面している。
【0019】ここで、カバー19の内壁面の所定部位に
はリブ19aが形成されており(図6及び図7参照)、
カバー19がファンケーシング2に装着された形態では
そのリブ19aがファンケーシング2のスリット16に
侵入してマイクロスイッチ17の作動子17aを押圧す
るようになっている。
【0020】尚、上記構成の空気清浄器は車両のリアパ
ッケージトレイに配設されるようになっている。
【0021】図8は全体の電気的構成を概略的に示して
いる。この図8において、バッテリ22はイグニッショ
ンスイッチ23を介して定電圧回路24と接続されてい
る。この定電圧回路24は、バッテリ22からの電圧を
例えば直流5Vに安定化してマイクロコンピュータ25
に給電する。
【0022】制御スイッチ26及びLED27は図示し
ないインストルメントパネルに配設されている。ここ
で、制御スイッチ26は、オートモードスイッチ、ロー
モードスイッチ及びハイモードスイッチから成り、設定
されたモードをマイクロコンピュータ25に出力する。
また、LED27はマイクロコンピュータ25からの出
力に応じて点灯する。
【0023】前記マイクロスイッチ17は、オフ状態で
ハイレベル信号を、オン状態でローレベル信号をマイク
ロコンピュータ25に出力する。
【0024】前記ガスセンサ15は抵抗体15a及び抵
抗器15bから成り、車室内の空気の汚れに応じて抵抗
体15aの抵抗値が変化することにより空気の汚れ度合
いを示す電圧信号をマイクロコンピュータ25に出力す
る。
【0025】第1の駆動回路28及び第2の駆動回路2
9はマイクロコンピュータ25からのオン指令に応じて
バッテリ22から給電される電圧をモータ8に出力す
る。この場合、第1の駆動回路28の出力電圧は、第2
の駆動回路29の出力電圧よりも低く設定されている。
【0026】EEPROM(Electrical Erasable PR
OM)30は、マイクロコンピュータ25から与えられ
るデータを記憶すると共に、マイクロコンピュータ25
からの指令に応じて記憶データをマイクロコンピュータ
25に出力する。
【0027】マイクロコンピュータ25は、制御スイッ
チ26の設定状態、マイクロスイッチ17及びガスセン
サ15等の検出状態に基づいて第1及び第2の駆動回路
28,29を選択的にオンすると共に、各駆動回路2
8,29のオン時間の累積時間、つまりファンモータ8
の累積駆動時間をEEPROM30に記憶する。
【0028】次に上記構成の作用について説明する。図
9はマイクロコンピュータ25の動作を示している。こ
の図9において、マイクロコンピュータ25は、イグニ
ッションスイッチ23のオンにより動作するもので、ま
ず、EEPROM30の記憶データを第1のタイマに記
憶する(ステップS1 )。このとき、EEPROM30
には後述するようにそれまでのファンモータ8の累積運
転時間が記憶されている。
【0029】続いて、マイクロコンピュータ25は、マ
イクロスイッチ17がオンしているか否かを判定し(ス
テップS2 )、マイクロスイッチ17がオンしていると
き、つまりカバー19がファンケーシング2に装着され
ているときは、ガスセンサ15からの検出信号を入力し
て(ステップS3 )、ガス濃度が設定値を上回っている
か否かを判定する(ステップS4 )。この場合、ガス濃
度の判定としては、入力した検出信号の信号レベルとそ
の時点から2分前までの検出信号の信号レベルの平均値
とを比較するようになっている。そして、ガス濃度が設
定値を上回っていると判定したときは、制御スイッチ2
6による設定条件に応じて第1の駆動回路28若しくは
第2の駆動回路29をオンする(ステップS5 )と共に
第1のタイマをスタートする(ステップS6 )。
【0030】つまり、制御スイッチ26におけるオート
モードスイッチがオンしているときは、ガス濃度に応じ
て第1及び第2の駆動回路28,29を選択的にオンす
る。また、ローモードスイッチがオンしているときは第
1の駆動回路28をオンし、ハイモードスイッチがオン
しているときは第2の駆動回路29をオンする。
【0031】そして、マイクロコンピュータ25は、第
1のタイマが設定値に達したか否かを判定し(ステップ
S7 )、設定値に達していないときは、ステップS2 に
戻って上記動作を繰返す。
【0032】以上の動作の結果、空気の汚れに応じてフ
ァンモータ8が運転されてシロッコファン9が回転する
と、それに伴って除塵フィルタ11を通じて車室内の空
気がファンケーシング2内に吸込まれるので、その吸込
時に空気中に含まれる塵埃等が除塵フィルタ11により
除去される。
【0033】また、ファンケーシング2に吸込まれた空
気は脱臭フィルタ12を通じて車室内に送風されるの
で、その送風時に空気中に含まれる臭気が脱臭フィルタ
12により除去される。このとき、脱臭フィルタ12は
複数の微細通路12aを積層した形状から形成されてい
るので、脱臭フィルタ12を通過して吐出される空気は
脱臭フィルタ12の微細通路12aの指向方向に整流さ
れて送風されることになる。
【0034】尚、図9には示さなかったが、マイクロコ
ンピュータ25は、第1及び第2の駆動回路28,29
のオン時間を累積しており、その累積時間を例えば10
秒毎にEEPROM30に書込んでいる。これにより、
イグニッション23のオフによりマイクロコンピュータ
25への通電が断たれた場合には、その時点におけるフ
ァンモータ8の累積通電時間がEEPROM30に記憶
されていることになる。従って、マイクロコンピュータ
25は、次の通電により動作したときはEEPROM3
0の記憶データを第1のタイマにセットすることにより
ファンモータ8の通電時間の累積を継続することができ
る。
【0035】さて、マイクロコンピュータ25は、上述
のようにして車室内のガス濃度に応じてファンモータ8
を駆動し、その駆動時間が除塵フィルタ11及び脱臭フ
ィルタ12の清掃或いは交換時間に達したときは(ステ
ップS7 )、インストルメントパネルに配設されたLE
D27を点灯する。従って、LED27が点灯したとき
は、除塵フィルタ11及び脱臭フィルタ12を清掃或い
は交換する。
【0036】ここで、除塵フィルタ11及び脱臭フィル
タ12の清掃或いは交換のためにカバー19を取外す
と、カバー19のリブ19aがファンケーシング2のス
リット16から脱出するので、マイクロスイッチ17が
オフする。これにより、マイクロコンピュータ25は、
第2のタイマをスタートする(ステップS2 ,S9 )。
このとき、ファンモータ8を運転中であったときは、危
険防止のためにファンモータ8を停止する(ステップS
10,S11)。そして、第2のタイマが設定値に達するま
でマイクロスイッチ17のオフ状態が継続したときは
(ステップS12,S13)、除塵フィルタ11及び脱臭フ
ィルタ12は清掃或いは交換されたものと判断してEE
PROM30の記憶データをクリアすると共に第2のタ
イマをクリアしてからLED27を消灯する(ステップ
S14, S15,S16)。
【0037】また、第2のタイマが設定値に達するまで
にカバー19の装着によりマイクロスイッチ17がオン
したときは(ステップS12において「YES」)、フィ
ルタ11,12は清掃或いは交換されていないと判断し
て第2のタイマをリセットしてからステップS2 に戻る
(ステップS12,S17)。
【0038】上記構成のものによれば、ファンケーシン
グ2の吐出口6に複数の微細通路12aを積層した形状
の脱臭フィルタ12を配設したので、吐出口にアコーデ
ィオン状の除塵フィルタを配置する従来例のものと違っ
て、脱臭フィルタ12の送風抵抗を低下させることによ
り送風能力を向上することができると共に、脱臭フィル
タ12による整流作用により車室内への送風を整流する
ことができる。
【0039】また、上述のように送風路10の上流及び
下流に除塵フィルタ11及び脱臭フィルタ12を夫々配
設することにより、除塵フィルタ11全体にわたって均
一に吸込むことができると共に、脱臭フィルタ12全体
にわたって均一に送風することができるので、ファンケ
ーシング2内に極端な正圧若しくは負圧が発生せず、こ
れによりファンケーシング2からの風漏れを防止するこ
とができる。
【0040】図10は本考案の第2実施例を示してお
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、異なる部分についてのみ説明する。即ち、脱臭
フィルタ12はカバー19に対して傾斜して配設されて
いる。
【0041】この第2実施例によれば、第1実施例と同
様に、脱臭フィルタ12の送風抵抗を低下させながら、
この脱臭フィルタ12を通過した空気をカバー19に対
して傾斜した方向に送風される。
【0042】図11及び図12は本考案の第3実施例を
示しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。即
ち、図11に示すようにファンケーシング2の前面にお
いて吸込口5に対応した部位は中央部が前方に突出した
湾曲状に形成されている。また、吸込口5には除塵フィ
ルタ31が配設されている。
【0043】図12は除塵フィルタ31を表している。
この図12において、除塵フィルタ31は、ジャバラ状
に折曲形成された濾過部31aの両端部に柔軟性を有し
たパッキン31bを張付けて形成されている。この濾過
部31aはガラス繊維或いはPP繊維等から形成されて
いる。また、パッキン31bはモルトプレン或いはEP
DM等から形成されている。以上の構成により、除塵フ
ィルタ31は、パッキン31bを湾曲させる方向に対し
て柔軟性を有する。
【0044】上記除塵フィルタ31は、濾過部31aが
図11に示すような配置関係となるようにファンケーシ
ング2上に配設されるようになっており、その配設状態
でカバー19により押圧されてファンケーシング2の吸
込口5に湾曲状に密着して配設されるようになる。この
場合、ファンケーシング2の吸込口5の内面端部にはリ
ブ2cが立設されており、そのリブ2cに除塵フィルタ
31の濾過部31aの端部が嵌合している。
【0045】この第3実施例のものによれば、除塵フィ
ルタ31は可撓性を有するように形成されているので、
剛性のある直方体形状の除塵フィルタを用いる構成に比
べて、除塵フィルタ31をファンケーシング2の吸込口
5に密着して配設することができる。従って、ファンケ
ーシング2の吸込口5を湾曲状に形成しながら、空気清
浄器の全体の高さ寸法を抑制することができる。
【0046】また、除塵フィルタ31はファンケーシン
グ2への配設状態で一方の両端部がパッキン31bによ
り閉鎖されていると共に他方の両端部はファンケーシン
グ2のリブ2cにより閉鎖されるので、除塵フィルタ3
1の周縁部からの風洩れを防止して高い除塵効果を得る
ことができる。
【0047】さらに、除塵フィルタ31は製造時に直方
体形状で形成することができると共に湾曲状に支持する
ための樹脂等のケースが不要となるので、製造コストを
大幅に低減することができる。
【0048】ところで、除塵フィルタ31を湾曲状に配
設することにより除塵フィルタ31の端部とファンケー
シング2との間の空間部が小さくなって送風抵抗が大き
くなるように思われるものの、その空間部は送風経路か
ら外れた位置になるので、送風量が低減してしまうこと
はない。
【0049】尚、除塵フィルタ31の濾過部31aの形
状維持のためにパッキン31bに代えて発泡性ゴム等の
接着剤を用いるようにしてもよい。また、除塵フィルタ
31からの風洩れが問題にならない場合には、単に形状
維持のために接着剤或いはテープ等を用いるようにして
もよい。
【0050】また、上記各実施例において、脱臭フィル
タ12上に複数の微細通路から成る発熱体を積層して設
け、発熱体を暖房用熱源として用いるようにしてもよ
い。この場合、発熱体により送風抵抗が増大してしまう
ことはない。
【0051】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の空気清浄器によれば、以下の効果を奏する。
【0052】請求項1記載のものによれば、前記第2の
フィルタを、前記吐出口から導出される空気を所定方向
に整流して吹出させる複数の独立した微細通路を積層し
た形状としたので、送風抵抗を小さくして送風能力を向
上させることができる。また、吐出口に配される第2の
フィルタによって吐出口から導出される空気は所定方向
に整流されるので、吐出口が吸込口に近接して配される
空気清浄器であっても、吐出口からいったん吹出された
空気が室内に循環することなく、再び吐出口に近接した
吸入口から吸込まれるといったショートサーキットを防
止することができる。
【0053】請求項2記載のものによれば、前記第1の
フィルタを除塵フィルタに設定すると共に、前記第2の
フィルタを脱臭用フィルタに設定したので、吐出口から
送風される空気の含まれる臭いを除去することができ
る。
【0054】請求項3記載のものによれば、本体ケース
の前面において吸込口に対応した部位を湾曲して形成す
ると共に、前記第1のフィルタを可撓性を有するように
形成することにより、第1のフィルタを湾曲状の本体ケ
ースに密着できるようにしたので、全体形状が大形化す
ることなく設計の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す全体の縦断正面図
【図2】全体の平面図
【図3】フィルタを外して示すケースの平面図
【図4】フィルタの装着状態で示すケースの平面図
【図5】脱臭フィルタの斜視図
【図6】マイクロスイッチの装着状態を示す要部の縦断
面図
【図7】マイクロスイッチの装着状態を示す要部の斜視
【図8】概略的に示す電気回路図
【図9】制御回路の動作を示すフローチャート
【図10】本考案の第2実施例を示す図1相当図
【図11】本考案の第3実施例を示す全体の縦断側面図
【図12】除塵フィルタの斜視図
【符号の説明】
1はベースケース(本体ケース)、2はファンケーシン
グ(本体ケース)、5は吸込口、6は吐出口、8はファ
ンモータ(送風機)、9はシロッコファン(送風機)、
11は除塵フィルタ(第1のフィルタ)、12は脱臭フ
ィルタ(第2のフィルタ)、12aは微細通路、19は
カバー、31は除塵フィルタ(第1のフィルタ)であ
る。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を吸い込むための吸込口、及び空気
    を導出させるための吐出口を有する本体ケースと、 この本体ケース内に配設され、前記吸入口から空気を吸
    い込み、前記吐出口から空気を導出させる送風機と、こ
    の送風機により形成される送風路に配設された第1のフ
    ィルタ及び第2のフィルタとを備えた空気清浄器におい
    て、 前記本体ケースに形成された前記吐出口は前記吸込口に
    近接して配され、 前記吸込口には前記第1のフィルタのみが配設され、前
    記吐出口には前記第2のフィルタのみが配設されてお
    り、 前記第2のフィルタは、前記吐出口から導出される空気
    を所定方向に整流して吹出させるために複数の独立した
    微細通路を積層した形状から形成されていることを特徴
    とする空気清浄器。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィルタは除塵フィルタに設
    定されていると共に、前記第2のフィルタは脱臭用フィ
    ルタに設定されていることを特徴とする請求項1記載の
    空気清浄器。
  3. 【請求項3】 前記本体ケースの前面において吸込口に
    対応した部位を湾曲して形成すると共に、前記第1のフ
    ィルタを可撓性を有するように形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の空気清浄器。
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