JP2606391Y2 - 車両のドアシール構造 - Google Patents
車両のドアシール構造Info
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- JP2606391Y2 JP2606391Y2 JP1992029482U JP2948292U JP2606391Y2 JP 2606391 Y2 JP2606391 Y2 JP 2606391Y2 JP 1992029482 U JP1992029482 U JP 1992029482U JP 2948292 U JP2948292 U JP 2948292U JP 2606391 Y2 JP2606391 Y2 JP 2606391Y2
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- door
- tongue
- opening
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- plate portion
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドアで開閉される開口
部を荷室の側面に備えたバン形トラック等における車両
のドアシール構造に関するものである。
部を荷室の側面に備えたバン形トラック等における車両
のドアシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バン形トラック等で、荷室の側面
にドアで開閉される開口部を設けたものがある。この開
口部を開閉するためのドアの形式としては操作性等を考
慮し、観音開き方式のものが多く用いられている。
にドアで開閉される開口部を設けたものがある。この開
口部を開閉するためのドアの形式としては操作性等を考
慮し、観音開き方式のものが多く用いられている。
【0003】図4はドアで開閉される開口部を荷室の側
面に設けてなる従来のバン形トラックにおける開口部分
の一例を示す概略平面図である。図4において、図示せ
ぬトラックにおけるシャーシ上で、荷室を形成している
荷箱51の側面には、一対のドア52,52で開閉され
るようにした開口部が形成されている。この一対のドア
52,52は、互いに略左右対称形に形成された観音開
き式のものである。すなわち、各ドア52は、開口部の
左右両側に各々形成されている図示せぬヒンジを介し
て、開口部の一側にそれぞれ回動可能に支持されてお
り、各々が手前側に引かれて観音開きされる構造になっ
ている。
面に設けてなる従来のバン形トラックにおける開口部分
の一例を示す概略平面図である。図4において、図示せ
ぬトラックにおけるシャーシ上で、荷室を形成している
荷箱51の側面には、一対のドア52,52で開閉され
るようにした開口部が形成されている。この一対のドア
52,52は、互いに略左右対称形に形成された観音開
き式のものである。すなわち、各ドア52は、開口部の
左右両側に各々形成されている図示せぬヒンジを介し
て、開口部の一側にそれぞれ回動可能に支持されてお
り、各々が手前側に引かれて観音開きされる構造になっ
ている。
【0004】加えて、各ドア52には、それぞれロッキ
ング機構55が設けられており、通常は、このロッキン
グ機構55によって解除可能に閉ロックされている。上
記ロッキング機構55は、各扉52側に形成されたロッ
キングバー56等の他に、荷箱51側に配設されたロッ
ク用キーパー61等で構成されている。また、走行時の
安全対策,空気抵抗の低減,外観の見栄え向上等を考慮
し、それぞれが荷箱51およびドア52内に埋設された
状態で設けられている。なお、図5はそのロッキング機
構55におけるロック部55Aの構成をロック状態で下
側より見て示す平面図で、図6はロック部55Aの構成
を非ロック状態で示す斜視図である。
ング機構55が設けられており、通常は、このロッキン
グ機構55によって解除可能に閉ロックされている。上
記ロッキング機構55は、各扉52側に形成されたロッ
キングバー56等の他に、荷箱51側に配設されたロッ
ク用キーパー61等で構成されている。また、走行時の
安全対策,空気抵抗の低減,外観の見栄え向上等を考慮
し、それぞれが荷箱51およびドア52内に埋設された
状態で設けられている。なお、図5はそのロッキング機
構55におけるロック部55Aの構成をロック状態で下
側より見て示す平面図で、図6はロック部55Aの構成
を非ロック状態で示す斜視図である。
【0005】そこで、図4に示したロッキング機構55
の構造について、図5及び図6も加えてさらに説明す
る。まず、ロッキングバー56は、ドア52内に埋設さ
れた状態で、このドア52の内部を上下に貫通して回転
自在に取り付けられている。このロッキングバー56の
上下端には各々、ロックカム57(図5及び図6参照)
が一体回転可能に固定されている。また、ロッキングバ
ー56の途中には、このロッキングバー56を回転させ
てロッキング及びアンロッキング操作を行うためのハン
ドル部58(図4参照)が設けられている。なお、この
ハンドル部58は、ドア52の外面に形成されている窓
59(図4参照)に表出した状態で設けられており、こ
の窓59を通して外部から操作可能になっている。
の構造について、図5及び図6も加えてさらに説明す
る。まず、ロッキングバー56は、ドア52内に埋設さ
れた状態で、このドア52の内部を上下に貫通して回転
自在に取り付けられている。このロッキングバー56の
上下端には各々、ロックカム57(図5及び図6参照)
が一体回転可能に固定されている。また、ロッキングバ
ー56の途中には、このロッキングバー56を回転させ
てロッキング及びアンロッキング操作を行うためのハン
ドル部58(図4参照)が設けられている。なお、この
ハンドル部58は、ドア52の外面に形成されている窓
59(図4参照)に表出した状態で設けられており、こ
の窓59を通して外部から操作可能になっている。
【0006】一方、荷箱51側に配設されたロック用の
キーパー61は、荷箱51側の開口部を画成しているフ
レーム62側で、ドア52側のロックカム57と対応し
ているフレーム62の位置に形成した凹部63内に配設
されている。この凹部63は、フレーム62の一部を切
り欠き、この切り欠いた部分内でフレーム62にキーパ
ー受け材72を溶接し、このフレーム62とキーパー受
け材72とで固定することによって形成されている。そ
して、このキーパー61は、この凹部63内でキーパー
受け材72にボルト64で固定して取り付けられてお
り、またキーパー61の一部にはロックカム57の先端
部57Aと係合可能な係止片部61Aが一体に形成され
ている。
キーパー61は、荷箱51側の開口部を画成しているフ
レーム62側で、ドア52側のロックカム57と対応し
ているフレーム62の位置に形成した凹部63内に配設
されている。この凹部63は、フレーム62の一部を切
り欠き、この切り欠いた部分内でフレーム62にキーパ
ー受け材72を溶接し、このフレーム62とキーパー受
け材72とで固定することによって形成されている。そ
して、このキーパー61は、この凹部63内でキーパー
受け材72にボルト64で固定して取り付けられてお
り、またキーパー61の一部にはロックカム57の先端
部57Aと係合可能な係止片部61Aが一体に形成され
ている。
【0007】次に、このロッキング機構55の動作につ
いて説明する。まず、ドア52が開放されている状態か
ら閉じる場合は、図5の一点鎖線及び図6の実線で示す
ように、ロックカム57の先端部57Aがキーパー61
側を向く状態にしてドア52を閉じる。すると、ドア5
2が閉じられる直前で、キーパー61の内側面にロック
カム57の先端部57Aがぶつかる。さらにドア52が
閉じられて行くと、ロッキングバー56と一体にロック
カム57が係止片部61A側に回転し、図5中に実線で
示しているようにロックカム57の先端部57Aがキー
パー61の係止片部61Aに係合されて閉ロック状態が
形成される。これに対して、ドア52が閉ロックされて
いる状態から、この閉ロックを解除して開放する場合
は、ドア52の窓59の部分に表出しているハンドル部
58を手で操作し、閉ロック時とは逆方向にロッキング
バー56を回転させる。すると、ドア52が開放されな
がら、ロックカム57とキーパー61との係合ロックが
解除される。また、係合ロックが一度解除された後は、
ハンドル部58を操作しなくても、そのままドア52を
開放させることができる。
いて説明する。まず、ドア52が開放されている状態か
ら閉じる場合は、図5の一点鎖線及び図6の実線で示す
ように、ロックカム57の先端部57Aがキーパー61
側を向く状態にしてドア52を閉じる。すると、ドア5
2が閉じられる直前で、キーパー61の内側面にロック
カム57の先端部57Aがぶつかる。さらにドア52が
閉じられて行くと、ロッキングバー56と一体にロック
カム57が係止片部61A側に回転し、図5中に実線で
示しているようにロックカム57の先端部57Aがキー
パー61の係止片部61Aに係合されて閉ロック状態が
形成される。これに対して、ドア52が閉ロックされて
いる状態から、この閉ロックを解除して開放する場合
は、ドア52の窓59の部分に表出しているハンドル部
58を手で操作し、閉ロック時とは逆方向にロッキング
バー56を回転させる。すると、ドア52が開放されな
がら、ロックカム57とキーパー61との係合ロックが
解除される。また、係合ロックが一度解除された後は、
ハンドル部58を操作しなくても、そのままドア52を
開放させることができる。
【0008】また、この種の荷箱51では、ドア52で
閉じられている開口部より荷室内に雨水や粉塵等が浸入
するのを防ぐのに、ドア52の外周部にウエザーストリ
ップ65が取り付けられている。このウエザーストリッ
プ65は、一般にゴム等で押し出し成形されるもので、
図7および図8に示すように、開口部におけるフレーム
62の外面に弾性変形を伴って密着させる第1の舌状片
部66と、開口部内でフレーム62の内面に弾性変形を
伴って密着させる第2の舌状片部67とを一体に有して
成り、第1と第2の舌状片部66,67との間には雨樋
溝68および取付溝69が形成された構造になってい
る。
閉じられている開口部より荷室内に雨水や粉塵等が浸入
するのを防ぐのに、ドア52の外周部にウエザーストリ
ップ65が取り付けられている。このウエザーストリッ
プ65は、一般にゴム等で押し出し成形されるもので、
図7および図8に示すように、開口部におけるフレーム
62の外面に弾性変形を伴って密着させる第1の舌状片
部66と、開口部内でフレーム62の内面に弾性変形を
伴って密着させる第2の舌状片部67とを一体に有して
成り、第1と第2の舌状片部66,67との間には雨樋
溝68および取付溝69が形成された構造になってい
る。
【0009】そして、このように形成されたウエザース
トリップ65は、ドア52の外周部に、このドア52の
外周部をウエザーストリップ65の取付溝69内に挿入
するようにして取り付けられ、さらに図示せぬビスや接
着剤等で固定される。また、こうしてドア52に取り付
けられたウエザーストリップ65は、このドア52が閉
じられると、第1の舌状片部66が開口部の外面となる
フレーム62の外側面に密着するとともに、第2の舌状
片部67がフレーム62の内面となる下側面に密着され
て、ドア52と開口部との間をシールした状態となる。
なお、図7はドア52が閉じられた状態で図5のA−A
線での拡大断面図であり、図8は同じくドア52が閉じ
られた状態で図5のB−B線での拡大断面図である。さ
らに、図7および図8中において、符号70は内板で、
71は内板70の表面エッジ部分に取り付けられた化粧
用トリム板である。
トリップ65は、ドア52の外周部に、このドア52の
外周部をウエザーストリップ65の取付溝69内に挿入
するようにして取り付けられ、さらに図示せぬビスや接
着剤等で固定される。また、こうしてドア52に取り付
けられたウエザーストリップ65は、このドア52が閉
じられると、第1の舌状片部66が開口部の外面となる
フレーム62の外側面に密着するとともに、第2の舌状
片部67がフレーム62の内面となる下側面に密着され
て、ドア52と開口部との間をシールした状態となる。
なお、図7はドア52が閉じられた状態で図5のA−A
線での拡大断面図であり、図8は同じくドア52が閉じ
られた状態で図5のB−B線での拡大断面図である。さ
らに、図7および図8中において、符号70は内板で、
71は内板70の表面エッジ部分に取り付けられた化粧
用トリム板である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た荷箱51では、開口部をフレーム62で画成し、ドア
52の閉時に、このフレーム62にウエザーストリップ
65を当接密着させてシールする構造を採っている。こ
のため、ロック用のキーパー61を設ける凹部63の部
分では、フレーム62に切り欠き加工を直接施し、この
部分にキーパー受け材72を溶接固定して取り付けてい
る。しかし、この構造では、溶接時にフレーム62の一
部が変形したりして、精度出しが難しく、製作が面倒な
問題点があった。
た荷箱51では、開口部をフレーム62で画成し、ドア
52の閉時に、このフレーム62にウエザーストリップ
65を当接密着させてシールする構造を採っている。こ
のため、ロック用のキーパー61を設ける凹部63の部
分では、フレーム62に切り欠き加工を直接施し、この
部分にキーパー受け材72を溶接固定して取り付けてい
る。しかし、この構造では、溶接時にフレーム62の一
部が変形したりして、精度出しが難しく、製作が面倒な
問題点があった。
【0011】また、荷箱51では、荷室内寸法をできる
だけ広く確保するのに、壁厚寸法も最小限に抑える必要
があるので、これに伴ってフレーム62の荷室に対する
外内(壁厚)方向の寸法も小さく抑えられる。そこで、
一般には、凹部63において、第2の舌状片部67が当
接密着される部分は、図7に示すようにキーパー受け部
材72の肉厚部分だけとなる。この部分では、ロックカ
ム57が挿入されてくるので、ドア52が閉じられたと
きに、第2の舌状部片67が凹部63内側に余り大きく
突き出した状態にあると、この第2の舌状片部67の先
端がロックカム57と当接して、ロック動作を阻害した
り、あるいは第2の舌状片部67を破損したりしてシー
ル性を低下させる虞がある。このため、フレーム62側
からの突き出し寸法と第2の舌状片部67の突き出し寸
法の管理が面倒で、この管理が不十分でシール性が得ら
れないと、図7中に示すように、第1の舌状片部66と
フレーム62との間より水滴73が浸入してキーパー受
け材72を伝わって内側に向い、さらにキーパー受け材
72と第2の舌状片部67との間より荷室内に浸入する
虞がある。そこで、従来から、より確実なシール構造が
望まれていた。
だけ広く確保するのに、壁厚寸法も最小限に抑える必要
があるので、これに伴ってフレーム62の荷室に対する
外内(壁厚)方向の寸法も小さく抑えられる。そこで、
一般には、凹部63において、第2の舌状片部67が当
接密着される部分は、図7に示すようにキーパー受け部
材72の肉厚部分だけとなる。この部分では、ロックカ
ム57が挿入されてくるので、ドア52が閉じられたと
きに、第2の舌状部片67が凹部63内側に余り大きく
突き出した状態にあると、この第2の舌状片部67の先
端がロックカム57と当接して、ロック動作を阻害した
り、あるいは第2の舌状片部67を破損したりしてシー
ル性を低下させる虞がある。このため、フレーム62側
からの突き出し寸法と第2の舌状片部67の突き出し寸
法の管理が面倒で、この管理が不十分でシール性が得ら
れないと、図7中に示すように、第1の舌状片部66と
フレーム62との間より水滴73が浸入してキーパー受
け材72を伝わって内側に向い、さらにキーパー受け材
72と第2の舌状片部67との間より荷室内に浸入する
虞がある。そこで、従来から、より確実なシール構造が
望まれていた。
【0012】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は製作が容易で、かつシール性に優
れた車両のドアシール構造を提供することにある。
のであり、その目的は製作が容易で、かつシール性に優
れた車両のドアシール構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の考案は、荷箱51の側面にフレー
ム1で画成して作られている開口部を閉じるようにして
ヒンジを介して前記荷箱51に回動可能に取り付けられ
ているドア52を備えるとともに、前記ドア52の外周
部に閉時に前記開口部の周面に密着して当接されるウエ
ザーストリップ65を設けてなる車両のドアシール構造
において、前記開口部の内側に固定して取り付けられた
エッジレール部材2を備え、前記エッジレール部材2
を、前記開口部の外側端から内側端にわたって配設され
た状態にして前記フレーム1に密着して取り付けられる
水平板部3と、前記水平板部3の外側端より略直角に前
記開口部の外側に向かって突出されているとともに前記
荷箱51の外側から前記フレーム1の側面に密着して配
置される延長片部6と、水滴をカットする第1の水切り
部4Bを先端部分に設けて前記延長片部6と反対の方向
に向かって突出されている外側垂直板部4と、水滴をカ
ットする第2の水切り部5Bを先端部分に設けて前記水
平部3の内側端より略直角に前記開口部の内側に向かっ
て前記外側垂直板部4と略平行に突出されている内側垂
直板部5とを一体に設けて形成し、前記ウエザーストリ
ップ65を、前記ドア2の閉時に前記外側垂直板部4の
外面に密着して当接配置される第1の舌状片部66と、
前記第2の水切り部5Bよりも荷室内側で前記内側垂直
板部4に密着して当接配置される第2の舌状片部67
と、前記第1の舌状片部66と前記第2の舌状片67と
の間に形成された雨樋溝68とを一体に設けてなる構成
とし、前記ドア52の閉時に前記第1の水切り部4Bと
前記第2の水切り部5Bとでカットされた水滴を前記雨
樋溝68内に導くようにしたものである。また、請求項
2に記載の考案は、請求項1に記載の車両のドアシール
構造において、さらに前記エッジレール部材2の前記外
側垂直板部4の先端部分と前記内側垂直板部5の先端部
分との間に、この間の開口を塞いで嵌合カバー16が取
り付けられているとともに、前記ウエザーストリップ6
5に前記ドア52の閉時に前記嵌合カバー16の外面に
密着して当接配置される第3の舌状片部18が一体に設
けられている構造にしたものである。
め、請求項1に記載の考案は、荷箱51の側面にフレー
ム1で画成して作られている開口部を閉じるようにして
ヒンジを介して前記荷箱51に回動可能に取り付けられ
ているドア52を備えるとともに、前記ドア52の外周
部に閉時に前記開口部の周面に密着して当接されるウエ
ザーストリップ65を設けてなる車両のドアシール構造
において、前記開口部の内側に固定して取り付けられた
エッジレール部材2を備え、前記エッジレール部材2
を、前記開口部の外側端から内側端にわたって配設され
た状態にして前記フレーム1に密着して取り付けられる
水平板部3と、前記水平板部3の外側端より略直角に前
記開口部の外側に向かって突出されているとともに前記
荷箱51の外側から前記フレーム1の側面に密着して配
置される延長片部6と、水滴をカットする第1の水切り
部4Bを先端部分に設けて前記延長片部6と反対の方向
に向かって突出されている外側垂直板部4と、水滴をカ
ットする第2の水切り部5Bを先端部分に設けて前記水
平部3の内側端より略直角に前記開口部の内側に向かっ
て前記外側垂直板部4と略平行に突出されている内側垂
直板部5とを一体に設けて形成し、前記ウエザーストリ
ップ65を、前記ドア2の閉時に前記外側垂直板部4の
外面に密着して当接配置される第1の舌状片部66と、
前記第2の水切り部5Bよりも荷室内側で前記内側垂直
板部4に密着して当接配置される第2の舌状片部67
と、前記第1の舌状片部66と前記第2の舌状片67と
の間に形成された雨樋溝68とを一体に設けてなる構成
とし、前記ドア52の閉時に前記第1の水切り部4Bと
前記第2の水切り部5Bとでカットされた水滴を前記雨
樋溝68内に導くようにしたものである。また、請求項
2に記載の考案は、請求項1に記載の車両のドアシール
構造において、さらに前記エッジレール部材2の前記外
側垂直板部4の先端部分と前記内側垂直板部5の先端部
分との間に、この間の開口を塞いで嵌合カバー16が取
り付けられているとともに、前記ウエザーストリップ6
5に前記ドア52の閉時に前記嵌合カバー16の外面に
密着して当接配置される第3の舌状片部18が一体に設
けられている構造にしたものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の構成によれば、ドア52が閉
じられると、第1の舌状片部66が第1の水切り部4B
よりも外側となる外側垂直板部4の外面に密着するとと
もに第2の舌状片67が第2の水切り部5Bよりも荷室
側で内側垂直板部4に密着し、第1の水切り部4Bと第
2の水切り部5Bがウエザーストリップ65の雨樋溝6
8内に対応して配置される。したがって、このシール部
分では、第1の舌状片部66が外側垂直板部4の外面
に密着してなるシールと、第1の水切り部4Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を導くことによるシールと、
第2の水切り部5Bで水切りして雨樋溝68内に水滴
を導くことによるシールと、第2の舌状片部67が内
側垂直板部に密着してなるシール、の4つのシール作用
よって確実なシール性が得られる。また、エッジレール
部材2をフレーム1とは別の部材として形成しているの
で、このエッジレール部材2の外面と内面間の寸法(壁
の厚み方向の寸法)をフレーム1の壁の犀み方向の寸法
よりも大きく確保することも可能になる。これに伴って
ウエザーストリップ65を密着させる部分における設計
上の制限も少なくなり、より確実なシール構造を簡単に
作ることができる。さらに、ウエザーストリップ65を
エッジレール部材2に当接させるようにしているので、
荷室側にロッキング機構55用のキーパー61を取り付
けるための凹部63を形成する場合等でも、この凹部6
3を単独で加工のし易いエッジレール部材2上に作るこ
とができ、製造が簡単になる。一方、請求項2に記載の
構成によれば、請求項1で述べた考案の構造に加えて、
嵌合カバー16と第3の舌状片部18との密着当接によ
っても水の浸入を防ぐことができる。したがって、さら
に確実なシール性が得られるとともに、保冷車に適用し
た場合では、シール性の向上に加えて気密性の向上も同
時に図れる。
じられると、第1の舌状片部66が第1の水切り部4B
よりも外側となる外側垂直板部4の外面に密着するとと
もに第2の舌状片67が第2の水切り部5Bよりも荷室
側で内側垂直板部4に密着し、第1の水切り部4Bと第
2の水切り部5Bがウエザーストリップ65の雨樋溝6
8内に対応して配置される。したがって、このシール部
分では、第1の舌状片部66が外側垂直板部4の外面
に密着してなるシールと、第1の水切り部4Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を導くことによるシールと、
第2の水切り部5Bで水切りして雨樋溝68内に水滴
を導くことによるシールと、第2の舌状片部67が内
側垂直板部に密着してなるシール、の4つのシール作用
よって確実なシール性が得られる。また、エッジレール
部材2をフレーム1とは別の部材として形成しているの
で、このエッジレール部材2の外面と内面間の寸法(壁
の厚み方向の寸法)をフレーム1の壁の犀み方向の寸法
よりも大きく確保することも可能になる。これに伴って
ウエザーストリップ65を密着させる部分における設計
上の制限も少なくなり、より確実なシール構造を簡単に
作ることができる。さらに、ウエザーストリップ65を
エッジレール部材2に当接させるようにしているので、
荷室側にロッキング機構55用のキーパー61を取り付
けるための凹部63を形成する場合等でも、この凹部6
3を単独で加工のし易いエッジレール部材2上に作るこ
とができ、製造が簡単になる。一方、請求項2に記載の
構成によれば、請求項1で述べた考案の構造に加えて、
嵌合カバー16と第3の舌状片部18との密着当接によ
っても水の浸入を防ぐことができる。したがって、さら
に確実なシール性が得られるとともに、保冷車に適用し
た場合では、シール性の向上に加えて気密性の向上も同
時に図れる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1および図2は本考案の一実施例を
示すものであり、図1は図4のA−A線に沿って断面し
た図7の部分に相当する概略断面図で、図2は図4のB
−B線に沿って断面した図8の部分に相当する概略断面
図である。また、図1および図2において図4乃至図8
と同一符号を付したものは図4乃至図8と同一のものを
示している。
詳細に説明する。図1および図2は本考案の一実施例を
示すものであり、図1は図4のA−A線に沿って断面し
た図7の部分に相当する概略断面図で、図2は図4のB
−B線に沿って断面した図8の部分に相当する概略断面
図である。また、図1および図2において図4乃至図8
と同一符号を付したものは図4乃至図8と同一のものを
示している。
【0016】そして、この図1および図2に示す本実施
例では、荷室の開口部を画成しているフレーム1の中
の、開口部の上側に横たえて配設されたフレーム1の内
周面(下面)にエッジレール部材2を取り付け、このエ
ッジレール部材2にロッキング機構55のキーパー61
を配設するための凹部63を設けたものである。
例では、荷室の開口部を画成しているフレーム1の中
の、開口部の上側に横たえて配設されたフレーム1の内
周面(下面)にエッジレール部材2を取り付け、このエ
ッジレール部材2にロッキング機構55のキーパー61
を配設するための凹部63を設けたものである。
【0017】上記エッジレール部材2は、アルミ形材と
して形成されており、フレーム1の内周面に沿って密着
して取り付けるための水平板部3と、この水平板部3の
外側端より下側に向かって突出した外側垂直板部となる
第1の垂直板部4と、水平板部3の外側端より下側に向
かって突出した内側垂直板部となる第2の垂直板部5と
を一体に有して、下面が開口している断面略コ字状に形
成され、また図1に示すように第1の垂直部4の一部
(4A)は凹部63を設けるために切り欠かれている。
なお、図2で示している部分は、凹部63を設ける必要
がない部分なので、この図2で示している第1の垂直部
4には切り欠きが設けられていない。
して形成されており、フレーム1の内周面に沿って密着
して取り付けるための水平板部3と、この水平板部3の
外側端より下側に向かって突出した外側垂直板部となる
第1の垂直板部4と、水平板部3の外側端より下側に向
かって突出した内側垂直板部となる第2の垂直板部5と
を一体に有して、下面が開口している断面略コ字状に形
成され、また図1に示すように第1の垂直部4の一部
(4A)は凹部63を設けるために切り欠かれている。
なお、図2で示している部分は、凹部63を設ける必要
がない部分なので、この図2で示している第1の垂直部
4には切り欠きが設けられていない。
【0018】また、このエッジレール部材2には、第1
の垂直板部4の上側に、この第1の垂直板部4より延長
した状態で延長片部6が設けられているとともに、第1
の垂直板部4の下部には、この第1の垂直板部4の下端
で形成してなる第1の水切り部4Bが設けられ、第2の
垂直板部5の下部には、この第2の垂直板部5の下端を
第1の垂直板部4側へ略直角に突出させてなる第2の水
切り部5Bが設けられている。このうち、第1の水切り
部4Bには、第1の垂直板部4の裏面側において、この
第1の垂直板部4の下端よりも少し上側へ変位された位
置より第2の垂直板部5側に向かって突出された状態
で、突出壁7が一体に形成されている。一方、第2の水
切り部5Bには、この第2の水切り部5Bの少し上側へ
変位された位置より、この第2の水切り部5Bに沿って
第1の垂直板部4側へ突出した状態で、補助突出壁8が
一体に形成されており、また補助突出壁8と第2の水切
り部5Bとで嵌合溝9が形成された状態になっている。
の垂直板部4の上側に、この第1の垂直板部4より延長
した状態で延長片部6が設けられているとともに、第1
の垂直板部4の下部には、この第1の垂直板部4の下端
で形成してなる第1の水切り部4Bが設けられ、第2の
垂直板部5の下部には、この第2の垂直板部5の下端を
第1の垂直板部4側へ略直角に突出させてなる第2の水
切り部5Bが設けられている。このうち、第1の水切り
部4Bには、第1の垂直板部4の裏面側において、この
第1の垂直板部4の下端よりも少し上側へ変位された位
置より第2の垂直板部5側に向かって突出された状態
で、突出壁7が一体に形成されている。一方、第2の水
切り部5Bには、この第2の水切り部5Bの少し上側へ
変位された位置より、この第2の水切り部5Bに沿って
第1の垂直板部4側へ突出した状態で、補助突出壁8が
一体に形成されており、また補助突出壁8と第2の水切
り部5Bとで嵌合溝9が形成された状態になっている。
【0019】そして、このように形成されたエッジレー
ル部材2は、このエッジレール部材2に形成された凹部
63内で、水平板部3にキーパー61等を取り付けた
後、延長片部6をフレーム1の外面1Aに密着当接させ
るとともに、水平板部3をフレーム1の内面1Bに密着
当接させた状態で,開口部内の上側におけるフレーム1
に配設され、その後から図2に示すようにして、ボルト
10でフレーム1に固定して取り付けられる。このよう
にしてフレーム1に取り付けられたエッジレール部材2
では、第2の垂直板部5が化粧用トリム板71とほぼ面
一となるとともに、凹部63がドア52側のロックカム
57と対応した位置に配設された状態となる。
ル部材2は、このエッジレール部材2に形成された凹部
63内で、水平板部3にキーパー61等を取り付けた
後、延長片部6をフレーム1の外面1Aに密着当接させ
るとともに、水平板部3をフレーム1の内面1Bに密着
当接させた状態で,開口部内の上側におけるフレーム1
に配設され、その後から図2に示すようにして、ボルト
10でフレーム1に固定して取り付けられる。このよう
にしてフレーム1に取り付けられたエッジレール部材2
では、第2の垂直板部5が化粧用トリム板71とほぼ面
一となるとともに、凹部63がドア52側のロックカム
57と対応した位置に配設された状態となる。
【0020】また、このようにしてエッジレール部材2
が取り付けられている開口部をドア52で閉じると、開
口部の外面となるエッジレール部材2における第1の垂
直板部4および延長片部6の外側面に、第1の舌状片部
66が弾性変形を伴って密着して当接するとともに、第
2の水切り部5Bよりも荷室内に近い第2の垂直板部5
の下面(外側)に、第2の舌状片部67が同じく弾性変
形を伴って密着して当接した状態となり、これらの当接
でドア52と開口部との間がシールされる。
が取り付けられている開口部をドア52で閉じると、開
口部の外面となるエッジレール部材2における第1の垂
直板部4および延長片部6の外側面に、第1の舌状片部
66が弾性変形を伴って密着して当接するとともに、第
2の水切り部5Bよりも荷室内に近い第2の垂直板部5
の下面(外側)に、第2の舌状片部67が同じく弾性変
形を伴って密着して当接した状態となり、これらの当接
でドア52と開口部との間がシールされる。
【0021】したがって、この実施例によるドアのシー
ル構造では、荷箱51の外側に雨水等がかかったような
場合、次の(1)〜(4)のシール作用、すなわち
(1)第1の舌状片部66が外側垂直板部4の外面に密
着してなるシールと、(2)第1の水切り部4Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を落下させて導くことによる
シールと、(3)第2の水切り部5Bで水切りして雨樋
溝68内に水滴を落下させて導くことによるシールと、
(4)第2の舌状片部67が内側垂直板部5に密着して
なるシール、の4つのシール作用によって確実にシール
されることになる。また、ウエザーストリップ65を、
フレーム1とは別の、単独での加工がし易いエッジレー
ル部材2に当接させるようにしているので、荷室側にロ
ッキング機構55用のキーパー61を取り付けるための
凹部63を形成する場合等でも、フレーム1に直接形成
していた従来の構造に比べて加工がし易く、製造が簡単
になる。さらに、フレーム1とは別に形成されるエッジ
レール部材2を使用していることによって、このエッジ
レール部材2の外面と内面間の寸法(壁の厚み方向の寸
法)をフレーム1の壁の厚み方向の寸法よりも大きく確
保することも可能になる。すなわち、エッジレール部材
2の外面と内面間の寸法を、フレーム1、内板70、化
粧用トリム板71の各厚み寸法をそれぞれ加えた寸法ま
で大きくしたとしても、荷室内の寸法に影響を与えるこ
ともない。これにより、ウエザーストリップ65を開口
部側に密着させる場合における設計上の制限も少なくな
り、設計がし易くなる。なお、ここでの化粧用トリム板
71は、必ずしも設けなくてもよいものである。
ル構造では、荷箱51の外側に雨水等がかかったような
場合、次の(1)〜(4)のシール作用、すなわち
(1)第1の舌状片部66が外側垂直板部4の外面に密
着してなるシールと、(2)第1の水切り部4Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を落下させて導くことによる
シールと、(3)第2の水切り部5Bで水切りして雨樋
溝68内に水滴を落下させて導くことによるシールと、
(4)第2の舌状片部67が内側垂直板部5に密着して
なるシール、の4つのシール作用によって確実にシール
されることになる。また、ウエザーストリップ65を、
フレーム1とは別の、単独での加工がし易いエッジレー
ル部材2に当接させるようにしているので、荷室側にロ
ッキング機構55用のキーパー61を取り付けるための
凹部63を形成する場合等でも、フレーム1に直接形成
していた従来の構造に比べて加工がし易く、製造が簡単
になる。さらに、フレーム1とは別に形成されるエッジ
レール部材2を使用していることによって、このエッジ
レール部材2の外面と内面間の寸法(壁の厚み方向の寸
法)をフレーム1の壁の厚み方向の寸法よりも大きく確
保することも可能になる。すなわち、エッジレール部材
2の外面と内面間の寸法を、フレーム1、内板70、化
粧用トリム板71の各厚み寸法をそれぞれ加えた寸法ま
で大きくしたとしても、荷室内の寸法に影響を与えるこ
ともない。これにより、ウエザーストリップ65を開口
部側に密着させる場合における設計上の制限も少なくな
り、設計がし易くなる。なお、ここでの化粧用トリム板
71は、必ずしも設けなくてもよいものである。
【0022】次に、図3は、保冷機能を有する荷箱51
のドアシール構造に適用した第2の実施例を示す要部拡
大断面図である。また、図3は図2に相当する部分の断
面図で、さらに図3において図1および図2と同一符号
を付したものは図1および図2と同一のものを示してい
る。
のドアシール構造に適用した第2の実施例を示す要部拡
大断面図である。また、図3は図2に相当する部分の断
面図で、さらに図3において図1および図2と同一符号
を付したものは図1および図2と同一のものを示してい
る。
【0023】そして、図3の実施例において、エッジレ
ール部材2における第2の垂直板部5の外側には、上面
側が開口され断面形状が略U字状をして成る合成樹脂製
の断熱カバー用フレーム11がビス12で取り付けられ
ている。また、断熱カバー用フレーム11の外側には断
熱カバー13がビス14で取り付けられており、さらに
断熱カバー13とフレーム1との間の空間を埋めるよう
にして、断熱材15が配設されている。加えて、エッジ
レール部材2には、このエッジレール部材2の第1の垂
直部4と第2の垂直部5との間を塞ぐようにして、一側
を補助突出壁8と第2の水切り部5Bとで形成している
嵌合溝9内に挿入位置決めし、他側を第1の垂直板部4
に形成された突出壁7に当接位置決めした状態で、合成
樹脂材またはアルミ形材等で成る嵌合カバー16が図示
せぬ手段により固定して取り付けられている。
ール部材2における第2の垂直板部5の外側には、上面
側が開口され断面形状が略U字状をして成る合成樹脂製
の断熱カバー用フレーム11がビス12で取り付けられ
ている。また、断熱カバー用フレーム11の外側には断
熱カバー13がビス14で取り付けられており、さらに
断熱カバー13とフレーム1との間の空間を埋めるよう
にして、断熱材15が配設されている。加えて、エッジ
レール部材2には、このエッジレール部材2の第1の垂
直部4と第2の垂直部5との間を塞ぐようにして、一側
を補助突出壁8と第2の水切り部5Bとで形成している
嵌合溝9内に挿入位置決めし、他側を第1の垂直板部4
に形成された突出壁7に当接位置決めした状態で、合成
樹脂材またはアルミ形材等で成る嵌合カバー16が図示
せぬ手段により固定して取り付けられている。
【0024】一方、ドア52側におけるウエザーストリ
ップ65は、第1の舌状片部66と第2の舌状片部67
との間に追加した状態で、さらに第3の舌状片部18,
第4の舌状片部19,第5の舌状片部20とを一体的に
設けた構造になっている。
ップ65は、第1の舌状片部66と第2の舌状片部67
との間に追加した状態で、さらに第3の舌状片部18,
第4の舌状片部19,第5の舌状片部20とを一体的に
設けた構造になっている。
【0025】そして、ここでのウエザーストリップ65
は、ドア52で開口部が閉じられると、この開口部の外
面となるエッジレール部材2における第1の垂直板部4
と延長片部6の外側面にそれぞれ第1の舌状片部66が
弾性変形を伴って密着して当接するとともに、断熱カバ
ー用フレーム11の下面に第2の舌状片部67と第5の
舌状片部20、嵌合カバー16の下面に第3の舌状片部
18、第2の水切り部5Bに第4の舌状片部19が、そ
れぞれ弾性変形を伴って密着して当接される。
は、ドア52で開口部が閉じられると、この開口部の外
面となるエッジレール部材2における第1の垂直板部4
と延長片部6の外側面にそれぞれ第1の舌状片部66が
弾性変形を伴って密着して当接するとともに、断熱カバ
ー用フレーム11の下面に第2の舌状片部67と第5の
舌状片部20、嵌合カバー16の下面に第3の舌状片部
18、第2の水切り部5Bに第4の舌状片部19が、そ
れぞれ弾性変形を伴って密着して当接される。
【0026】したがって、この第2の実施例によるドア
のシール構造では、荷箱51の外側に雨水等がかかった
ような場合、および気密保持の向上を図るため、次の
(1)〜(7)のシール作用、すなわち(1)第1の舌
状片部66が外側垂直及部4の外面に密着してなるシー
ルと、(2)第1の水切り部4Bで水切りして雨樋溝6
8内に水滴を落下させて導くことによるシールと、
(3)第3の舌状片部18が嵌合カバー16の外面に密
着してなるシールと、(4)第2の水切り部5Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を落下させて導くことによる
シールと、(5)第4の舌状片部19が内側垂直板部5
に密着してなるシールと、(6)断熱カバー用フレーム
11と第5の舌状片部20との間の密着当接によるシー
ルと、(7)断熱カバー用フレーム11と第2の舌状片
部67との間の密着当接によるシール、の7つのシール
作用によって確実にシールされることになる。
のシール構造では、荷箱51の外側に雨水等がかかった
ような場合、および気密保持の向上を図るため、次の
(1)〜(7)のシール作用、すなわち(1)第1の舌
状片部66が外側垂直及部4の外面に密着してなるシー
ルと、(2)第1の水切り部4Bで水切りして雨樋溝6
8内に水滴を落下させて導くことによるシールと、
(3)第3の舌状片部18が嵌合カバー16の外面に密
着してなるシールと、(4)第2の水切り部5Bで水切
りして雨樋溝68内に水滴を落下させて導くことによる
シールと、(5)第4の舌状片部19が内側垂直板部5
に密着してなるシールと、(6)断熱カバー用フレーム
11と第5の舌状片部20との間の密着当接によるシー
ルと、(7)断熱カバー用フレーム11と第2の舌状片
部67との間の密着当接によるシール、の7つのシール
作用によって確実にシールされることになる。
【0027】
【考案の効果】以上説明したとおり、請求項1に記載の
本考案に係る車両のドアシール構造によれば、ドア52
が閉じられると、第1の舌状片部66が第1の水切り部
4Bよりも外側となる外側垂直板部4の外面に密着する
とともに第2の舌状片67が第2の水切り部5Bよりも
荷室側で内側垂直板部4に密着し、第1の水切り部4B
と第2の水切り部5Bがウエザーストリップ65の雨樋
溝68内に対応して配置される構造にしているので、こ
のシール部分では、第1の舌状片部66が外側垂直板
部4の外面に密着してなるシールと、第1の水切り部
4Bで水切りして雨樋溝68内に水滴を導くことによる
シールと、第2の水切り部5Bで水切りして雨樋溝6
8内に水滴を導くことによるシールと、第2の舌状片
部67が内側垂直板部に密着してなるシール、の4つの
シール作用が働くことになり、確実なシール性が得られ
る。また、エッジレール部材2をフレーム1とは別の部
材として形成しているので、このエッジレール部材2の
外面と内面間の寸法(壁の厚み方向の寸法)をフレーム
1の壁の厚み方向の寸法よりも大きく確保することも可
能になる。これに伴ってウエザーストリップ65を密着
させる部分における設計上の制限も少なくなり、より確
実なシール構造を簡単に作ることができる。さらに、ウ
エザーストリップ65をエッジレール部材2に当接させ
るようにしているので、荷室側にロッキング機構用のキ
ーパーを取り付けるための凹所を形成する場合等でも、
この凹所を単独で加工のし易いエッジレール部材2上に
作ることができ、製造が簡単になる、等の効果が期待で
きる。一方、請求項2に記載の構成によれば、請求項1
で述べた考案の構造に加えて、嵌合カバー16と第3の
舌状片部18との密着当接によっても水等の浸入を防ぐ
ことができるので、さらに確実なシール性が得られると
ともに、保冷車に適用した場合では、シール性の向上に
加えて気密性の向上も同時に図れる。
本考案に係る車両のドアシール構造によれば、ドア52
が閉じられると、第1の舌状片部66が第1の水切り部
4Bよりも外側となる外側垂直板部4の外面に密着する
とともに第2の舌状片67が第2の水切り部5Bよりも
荷室側で内側垂直板部4に密着し、第1の水切り部4B
と第2の水切り部5Bがウエザーストリップ65の雨樋
溝68内に対応して配置される構造にしているので、こ
のシール部分では、第1の舌状片部66が外側垂直板
部4の外面に密着してなるシールと、第1の水切り部
4Bで水切りして雨樋溝68内に水滴を導くことによる
シールと、第2の水切り部5Bで水切りして雨樋溝6
8内に水滴を導くことによるシールと、第2の舌状片
部67が内側垂直板部に密着してなるシール、の4つの
シール作用が働くことになり、確実なシール性が得られ
る。また、エッジレール部材2をフレーム1とは別の部
材として形成しているので、このエッジレール部材2の
外面と内面間の寸法(壁の厚み方向の寸法)をフレーム
1の壁の厚み方向の寸法よりも大きく確保することも可
能になる。これに伴ってウエザーストリップ65を密着
させる部分における設計上の制限も少なくなり、より確
実なシール構造を簡単に作ることができる。さらに、ウ
エザーストリップ65をエッジレール部材2に当接させ
るようにしているので、荷室側にロッキング機構用のキ
ーパーを取り付けるための凹所を形成する場合等でも、
この凹所を単独で加工のし易いエッジレール部材2上に
作ることができ、製造が簡単になる、等の効果が期待で
きる。一方、請求項2に記載の構成によれば、請求項1
で述べた考案の構造に加えて、嵌合カバー16と第3の
舌状片部18との密着当接によっても水等の浸入を防ぐ
ことができるので、さらに確実なシール性が得られると
ともに、保冷車に適用した場合では、シール性の向上に
加えて気密性の向上も同時に図れる。
【図1】本考案の第1の実施例を示すシール構造を適用
したドア周辺部の概略断面図である。
したドア周辺部の概略断面図である。
【図2】図1とは異なる部分で断面した同上ドア周辺部
の概略断面図である。
の概略断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示すシール構造を適用
したドア周辺部の概略断面図である。
したドア周辺部の概略断面図である。
【図4】従来のバン形トラックの開口部分における構成
の一例を示す概略平面図である。
の一例を示す概略平面図である。
【図5】ロッキング機構におけるロック部の構造を下側
より見て示す図である。
より見て示す図である。
【図6】ロッキング機構におけるロック部の構成を非ロ
ック状態で示す斜視図である。
ック状態で示す斜視図である。
【図7】図4のA−A線での概略断面図である。
【図8】図4のB−B線での概略断面図である。
1 フレーム 2 エッジレール部材 3 水平板部 4 第1の垂直板部(外側垂直板部) 4B 第1の水切り部 5 第2の垂直板部(内側垂直板部) 5B 第2の水切り部 6 延長片部 16 嵌合カバー 18 第3の舌状片部 51 荷箱 52 ドア 65 ウエザーストリップ 66 第1の舌状片部 67 第2の舌状片部
Claims (2)
- 【請求項1】 荷箱51の側面にフレーム1で画成して
作られている開口部を閉じるようにして前記荷箱51に
回動可能にヒンジを介して取り付けられているドア52
を備えるとともに、前記ドア52の外周部に閉時に前記
開口部の周面に密着して当接されるウエザーストリップ
65を設けてなる車両のドアシール構造において、 前記開口部の内側に固定して取り付けられたエッジレー
ル部材2を備え、 前記エッジレール部材2を、前記開口部の外側端から内
側端にわたって配設された状態にして前記フレーム1に
密着して取り付けられる水平板部3と、前記水平板部3
の外側端より略直角に前記開口部の外側に向かって突出
されているとともに前記荷箱51の外側から前記フレー
ム1の側面に密着して配置される延長片部6と、水滴を
カットする第1の水切り部4Bを先端部分に設けて前記
延長片部6と反対の方向に向かって突出されている外側
垂直板部4と、水滴をカットする第2の水切り部5Bを
先端部分に設けて前記水平部3の内側端より略直角に前
記開口部の内側に向かって前記外側垂直板部4と略平行
に突出されている内側垂直板部5とを一体に設けて形成
し、 前記ウエザーストリップ65を、前記ドア52の閉時に
前記外側垂直板部4の外面に密着して当接配置される第
1の舌状片部66と、前記第2の水切り部5Bよりも荷
室内側で前記内側垂直板部4に密着して当接配置される
第2の舌状片部67と、前記第1の舌状片部66と前記
第2の舌状片67との間に形成された雨樋溝68とを一
体に設けてなる構成とし、 前記ドア52の閉時に前記第1の水切り部4Bと前記第
2の水切り部5Bとでカットされた水滴を前記雨樋溝6
8内に導くようにした、 ことを特徴とする車両のドアシール構造。 - 【請求項2】 前記エッジレール部材2の前記外側垂直
板部4の先端部分と前記内側垂直板部5の先端部分との
間に、この間の開口を塞いで嵌合カバー16が取り付け
られているとともに、前記ウエザーストリップ65に前
記ドア52の閉時に前記嵌合カバー16の外面に密着し
て当接配置される第3の舌状片部18が一体に設けられ
ている請求項1に記載の車両のドアシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029482U JP2606391Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のドアシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029482U JP2606391Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のドアシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574942U JPH0574942U (ja) | 1993-10-12 |
JP2606391Y2 true JP2606391Y2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=12277306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992029482U Expired - Lifetime JP2606391Y2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のドアシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606391Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5846888U (ja) * | 1981-09-28 | 1983-03-29 | シャープ株式会社 | 太陽電池付浄水ポンプ |
JPH059345Y2 (ja) * | 1985-08-06 | 1993-03-08 | ||
JPH0525208Y2 (ja) * | 1987-09-03 | 1993-06-25 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP1992029482U patent/JP2606391Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0574942U (ja) | 1993-10-12 |
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