JP2606042B2 - インサート成形品の製造方法 - Google Patents

インサート成形品の製造方法

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JP2606042B2
JP2606042B2 JP4420292A JP4420292A JP2606042B2 JP 2606042 B2 JP2606042 B2 JP 2606042B2 JP 4420292 A JP4420292 A JP 4420292A JP 4420292 A JP4420292 A JP 4420292A JP 2606042 B2 JP2606042 B2 JP 2606042B2
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和隆 村上
章生 細井
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被覆層の内部にイン
サートを埋設させた成形品を製造するにあたり、インサ
ートが適切な位置に埋設されているか否かを容易に確認
することができるインサート成形品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のステアリングホ
イールに配置されるホーンパッドでは、軟質合成樹脂製
の被覆層の内部に、硬質合成樹脂製のインサートが埋設
されて構成されている。インサートは、ホーンパッドの
形状保持の役目を果すとともに、ホーンパッドをステア
リングホイールに取り付けるための取付ボス等を備えて
いる(実開平3−275号公報参照)。
【0003】そして、このホーンパッドの製造では、型
開きさせた成形型にインサートをセットし、その後、型
締めして被覆層を成形して、製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法では、
インサートのセット時に、成形型のセットピン等に対し
て、所定の位置までインサートを押し込むようにセット
する必要がある。なお、セットピンに押し込む部位は、
通常、インサートの取付ボス等の凹部や凸部等を利用す
る。
【0005】しかし、インサートを押し込む作業が、金
槌等の治具を使用しなければならない場合もあり、その
場合には、作業者の手作業となり、インサートのセット
位置がばらつく虞れが生ずる。
【0006】そして、インサートが所定位置にセットさ
れていない場合には、成形後にステアリングホイールに
対してホーンパッドを組み付ける際、その合せが不良と
なったり、甚だしい場合には、組付不能となってしま
う。
【0007】特に、ホーンパッド等のインサート成形品
では、成形後、インサートの大部分が被覆層に隠れるた
め、インサートの埋設位置が適正であるか否かの判断が
行ない難い。そのため、所定の組付部位に組み付ける際
になって、始めて、インサートの埋設位置の適否が解る
ことから、組付作業を非能率的としていた。
【0008】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、成形後の組付前に、インサートの埋設位置の確認
をすることができ、インサート成形品の成形後の組付作
業を能率的に行なうことができるインサート成形品の製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る製造方法
は、インサートを、被覆層の内部に埋設させて成形する
インサート成形品の製造方法であって、前記インサート
の裏面側に、切除予定部を突設させ、前記インサートを
前記成形型にセットして、前記切除予定部を覆うように
前記被覆層を成形した後、前記被覆層の一部を切除して
前記切除予定部を露出させ、前記インサートの埋設位置
を確認する位置確認工程を経て、製造することを特徴と
する。
【0010】
【発明の作用・効果】この発明に係る製造方法では、成
形後、位置確認工程において、被覆層の一部を切除して
切除予定部を露出させれば、インサートが適正な埋設位
置に配置されているか否かを確認することができる。
【0011】そして、被覆層の一部を切除しても、イン
サートの切除予定部が露出しない場合には、インサート
が適正な埋設位置に配置されていないことを確認でき、
その成形品をその後の組付作業に使用しないようにすれ
ば良い。
【0012】したがって、この発明に係る製造方法で
は、成形後の組付前に、位置確認工程においてインサー
トの埋設位置の確認をすることができるため、インサー
ト成形品の成形後の組付作業を能率的に行なうことがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】実施例のインサート成形品は、図4・5に
示すように、自動車のステアリングホイールに配置され
るホーンパッド1であり、ウレタンや軟質PVC等の軟
質合成樹脂製の被覆層2の内部に、PP等の硬質合成樹
脂製のインサート3が埋設されて構成されている。な
お、実施例の場合には、被覆層2は軟質ウレタンから形
成され、インサート3は、ガラス繊維入りのPPから形
成されている。
【0015】インサート3は、中央に、被覆層2を下方
へ撓ませてホーンスイッチ10の操作部2aとするため
の貫通孔3aを備えた略楕円形の環状体としている。そ
して、インサート3における裏面側の貫通孔3aの周縁
には、後述する成形型20のセット用凸部23を挿入さ
せるためのセット用凹部6が形成されるとともに、四箇
所の位置に、下方に開口する取付孔4aを備えた取付ボ
ス4が形成されている。これらの取付ボス4は、ねじ8
を利用して、ホーンスイッチ10のコンタクトシート1
1を取り付ける際に使用するものである。また、各取付
ボス4の取付孔4aは、ホーンパッド1を成形する際
に、成形型20のセット用凸部24を挿入させるセット
用凹部7にもなる。
【0016】なお、ホーンスイッチ10を取り付けた後
は、各ねじ8を係止脚8として、それらの係止脚8をス
テアリングホイール本体側の図示しない組付孔に挿入係
止させて、ホーンスイッチ10ごとホーンパッド1をス
テアリングホイール本体に組み付けることとなる。
【0017】そして、インサート3の裏面の四箇所に
は、下方へ延びる切除予定部5が突設されている。これ
らの切除予定部5の配置位置は、ホーンパッド1の意匠
面とならない位置であり、また、切除予定部5の突出方
向は、インサート3をセットする方向に沿って突設され
ている。
【0018】なお、実施例の場合には、切除予定部5の
配置位置は、後述する割型21のエアベント21aが設
けられる位置としている(図2・3参照)。
【0019】また、インサート3の色は、後述する位置
確認工程で、切除予定部5が表われた際の確認が容易な
ように、被覆層2と異なった色とすることが望ましく、
例えば、被覆層2の色を黒とする場合には、インサート
3の色は、白とする。
【0020】つぎに、ホーンスイッチ10について説明
すると、このホーンスイッチ10は、ホーン作動回路の
負極側に接続される板金製のコンタクトシート11と、
ホーン作動回路の正極側に接続される金属板ばね製のホ
ーンスプリング12と、ホーンスプリング12の上方に
配置される硬質合成樹脂製の押圧操作板14と、を備え
て構成されている。
【0021】ホーンスプリング12は、上方から見て
「工」字形としており、4つの先端部位を上方へ延ばし
て接点部12aとしている。そして、ホーンスプリング
12は、合成樹脂製のクリップ13を利用して、コンタ
クトシート11に絶縁されて固定されている。押圧操作
板14は、下方へ延びる図示しない複数の係止脚を備
え、ホーンスプリング12を介在させて、コンタクトシ
ート11に対し、図示しない係止脚を利用し、下方へ移
動可能に係止されている。なお、この押圧操作板14
は、図示しない係止脚によって、コンタクトシート11
からの離隔距離が規制されることとなる。
【0022】そして、このホーンスイッチ10では、操
作時、ホーンパッド1における被覆層2の操作部2aを
押し下げれば、押圧操作板14がホーンスプリング12
の付勢力に抗して下がり、ホーンスプリング12の各接
点部12aをコンタクトシート11に接触させ、ホーン
を作動させることとなる。
【0023】つぎに、このホーンパッド1の製造につい
て述べると、まず、図2に示すように、インサート3
を、割型21・22からなる成形型20の一方の割型2
1にセットする。セット時には、割型21から突設され
ている各セット用凸部23・24をセット用凹部6・7
に挿入させて行なう。その際、必要により、金槌等の治
具を用いて行なう。
【0024】そして、インサート3を割型21にセット
したならば、型締めして、図3に示すように、キャビテ
ィ20a内に成形材料Mを注入し、被覆層2を成形す
る。なお、この時、インサート3の各切除予定部5は、
被覆層2の切除予定部2bで被覆されることとなる。
【0025】被覆層2を成形したならば、型開き後、離
型させ、図1に示すように、被覆層2の各切除予定部2
bの部位を切除する。
【0026】その際、その切断面にインサート3の切除
予定部5が露出すれば、インサート3が所定位置に埋設
されていることが確認できる。これに対し、切断面にイ
ンサート3の切除予定部5が露出しない場合には、イン
サート3が所定位置に埋設されていないことが確認でき
る。すなわち、インサート3のセツト時に、セット用凸
部23・24がセット用凹部6・7に深く挿入されない
状態でセットされ、成形されたことが解る。
【0027】そして、位置確認工程で、インサート3が
所定位置に埋設されていることを確認したホーンパッド
1だけを使用し、各取付ボス4に、ねじ8を利用して、
予め組み立てておいたホーンスイッチ10のコンタクト
シート11を取り付け、その後、各係止脚8を所定のス
テアリングホイール本体の図示しない組付孔に挿入係止
させれば良い。
【0028】なお、この時、仮に、インサート3が所定
位置に埋設されていない、すなわち、セット時にセット
用凸部23・24がセット用凹部6・7に深く挿入され
ていない状態となって成形されたホーンパッド1を使用
していれば、押圧操作板14が被覆層2の操作部2aに
押圧された状態で、ステアリングホイール本体に組み付
けられることとなり、ホーンスイッチ10が常鳴りの状
態となってしまう(図4の二点鎖線参照)。そして、そ
の場合には、常鳴りの状態を把握した後、ホーンパッド
1を取り替えて、組み付けし直すこととなり、組付作業
が非能率的となってしまう。
【0029】したがって、実施例の場合には、ホーンパ
ッド1を成形した後、組付前に、位置確認工程において
インサート3の埋設位置の確認をすることができるた
め、ホーンパッド1の成形後の組付作業を能率的に行な
うことができる。
【0030】なお、実施例の場合には、インサート3の
四箇所に切除予定部5を設けたものを示したが、切除予
定部5の配置数は、適宜、増減させても良い。
【0031】また、切除予定部5の突出長さや切除する
位置は、インサート3の埋設位置の許容範囲から適宜設
定すれば良い。
【0032】さらに、実施例の場合には、インサート3
の成形型20に対するセット部として、凹部6・7を示
したが、勿論、成形型20と対応すれば、セット部を凸
部としても良い。
【0033】さらにまた、実施例の場合には、インサー
ト3の切除予定部5と被覆層2の切除予定部2bとを配
置させる位置を、割型21に設けるエアベント21aの
配置位置としているため、割側21等に被覆層2の切除
予定部2bを成形する型面を新たに形成する必要が無
く、ホーンパッド1を成形していた従来の成形型を利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における位置確認工程の状態を示す部分
断面図である。
【図2】同実施例でインサートを成形型にセットした状
態を示す断面図であり、図5のII−II部位に対応する。
【図3】同実施例の成形時を示す断面図である。
【図4】成形したホーンパッドにホーンスイッチを取り
付けた状態を示す断面図であり、図5のIV−IV部位に対
応する。
【図5】位置確認工程を経た状態のホーンパッドの底面
図である。
【符号の説明】
1…(インサート成形品)ホーンパッド、 2…被覆層、 3…インサート、 5…切除予定部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートを、被覆層の内部に埋設させ
    て成形するインサート成形品の製造方法であって、 前記インサートの裏面側に、切除予定部を突設させ、 前記インサートを前記成形型にセットして、前記切除予
    定部を覆うように前記被覆層を成形した後、 前記被覆層の一部を切除して前記切除予定部を露出さ
    せ、前記インサートの埋設位置を確認する位置確認工程
    を経て、製造することを特徴とするインサート成形品の
    製造方法。
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