JP2605994B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2605994B2
JP2605994B2 JP3084154A JP8415491A JP2605994B2 JP 2605994 B2 JP2605994 B2 JP 2605994B2 JP 3084154 A JP3084154 A JP 3084154A JP 8415491 A JP8415491 A JP 8415491A JP 2605994 B2 JP2605994 B2 JP 2605994B2
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air conditioner
cross
air
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浩幸 山下
克宏 川端
晃一 安尾
毅 蛭子
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/122Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and being formed of wires

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、空気調和機に関し、
さらに詳しくはファンを収容するケーシング内の空気流
通路における風上側においてこれを横切るように熱交換
器を配置してなる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機(例えば、壁掛け型
空気調和機)は、図16に示すように、クロスフローフ
ァン4を収容するケーシング1内の空気流通路5におけ
る風上側にこれを横切るように熱交換器6を配置した構
成とされており、熱交換器6としては、クロスフィンタ
イプの平板状のものが採用されている。そして、この場
合、熱交換器6は、ケーシング1内において空気吸込口
2に平行に(あるいは、仮想線で示すようにやや傾斜さ
せて)配置されることとなっている。
【0003】また、特開平2ー106632号公報に開
示されているように、クロスフローファンの風上側に配
置される熱交換器を途中で屈曲した形状となして、吸込
面積を拡大することにより、熱交換性能を向上させるよ
うにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気吸込口
から吸い込まれた空気は、熱交換器を通過した直後にお
いては熱交換器に対して略直角方向に流れるという流体
特性を示すことは良く知られているが、上記した如く、
熱交換器を空気吸込口に平行あるいはやや傾斜させて配
置した場合、吸込空気は、熱交換器を通過した後に急激
にファン方向へ流れ方向を変化させなければならないこ
ととなる。このような空気流れ方向の急激な変化は、大
きな圧力損失を招く原因となるとともに、ファンの羽根
に当たる際にも、無衝突流れが得られにくいところから
大きな損失を生じるおそれがある。従って、機内での圧
力損失が大きくなって、ファンの動力増加および騒音発
生の原因となるという問題を生起させるおそれがあっ
た。
【0005】上記公知例における如く、熱交換器の途中
を屈曲させるようにした場合であっても、その曲げ角度
によっては、上記問題が解消されずに残るおそれがあ
る。即ち、熱交換器を通過した後、熱交換器に対して直
交する方向に流れる空気流の方向が、ファンに向かって
急激に変化する場合が生じ、大きな圧力損失を生ずるお
それがある。また、吸込空気流の滑らかな流れ方向変化
が得られないため、空気流の剥離等を生ずるおそれもあ
る。
【0006】一方、クロスフローファンを用いた空気調
和機の場合、クロスフローファンのロータに流入する空
気流の方向が、図15に示すように、ロータ周速度Vと
羽根Bの入り口角度αとで形成される速度三角形におけ
る無衝突流れ方向Fとなった場合に圧力損失が可及的に
小さくなるという事実がある。このことを勘案すると、
空気調和機において熱交換器を通過した吸込空気流の流
れ方向を、クロスフローファンにおける無衝突流れに近
いものとすることが望ましいが、上記公知例において
は、空気調和機において熱交換器を通過した吸込空気流
の流れ方向を、クロスフローファンにおける無衝突流れ
に近いものとするという観点については全く考慮されて
いない。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、熱交換器を、該熱交換器を通過した後の吸込空気
流の流れ方向を適正に制御し得る形状となすことによ
り、機内での空気流の滑らかな流れを確保して、機内で
の圧力損失の低減および流れの剥離等を防止し、以って
ファンの動力低減および騒音低減を図ることを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、図面に示すよう
に、ファン4と、該ファン4を収容するケーシング1内
の空気流通路5における風上側においてこれを横切るよ
うに配置された熱交換器6とを備えた空気調和機におい
て、前記熱交換器6を、前記ファン4に近い位置にあっ
て該ファン4側に傾斜する第1傾斜部6aと、前記ファ
ン4から遠い位置にあって該ファン4側に傾斜する第2
傾斜部6bと、両傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連
続させる屈曲部6cとによって構成するとともに、前記
熱交換器6における伝熱管8,8・・の配列ピッチが、
クロスフローファン4に近い部分より遠い部分の方が大
きくなるように構成している。
【0009】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、クロスフローフ
ァン4と、該クロスフローファン4を収容するケーシン
グ1内の空気流通路5における風上側においてこれを横
切るように配置された熱交換器6とを備えた空気調和機
において、前記熱交換器6を、前記クロスフローファン
4の軸芯を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線
Xより反回転側にあってクロスフローファン4側に傾斜
する第1傾斜部6aと、前記中心線Xの延長方向にあっ
てクロスフローファン4側に傾斜する第2傾斜部6b
と、両傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連続させる
屈曲部6cとによって構成するとともに、該屈曲部6cの
曲げ角度θを130°±20°の範囲に設定している。
【0010】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、クロスフローフ
ァン4と、該クロスフローファン4を収容するケーシン
グ1内の空気流通路5における風上側においてこれを横
切るように配置された熱交換器6とを備えた空気調和機
において、前記熱交換器6を、前記クロスフローファン
4の軸芯を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線
Xより反回転側にあってクロスフローファン4側に傾斜
する第1傾斜部6aと、前記中心線Xの延長方向にあっ
てクロスフローファン4側に傾斜する第2傾斜部6b
と、両傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連続させる
屈曲部6cとによって構成するとともに、前記熱交換器
6における伝熱管8,8・・の配列ピッチが、クロスフ
ローファン4に近い部分より遠い部分の方が大きくなる
ように構成する一方、前記屈曲部6cの曲げ角度θを1
30°±20°の範囲に設定している。
【0011】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項2あ
るいは3記載の空気調和機において、前記屈曲部6c
を、前記中心線Xより反回転側に所定のずれ角度θ′ず
らして位置せしめるとともに、該ずれ角度θ′を20°
±10°の範囲に設定している。
【0012】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、ファン4と、該
ファン4を収容するケーシング1内の空気流通路5にお
ける風上側においてこれを横切るように配置された熱交
換器6とを備えた空気調和機において、前記熱交換器6
を、前記ケーシング1の空気吸込口2からファン4に向
かって並ぶ複数列の熱交換器ユニット6A,6B・・6
Xにより構成するとともに、少なくとも2列目以降の熱
交換器ユニット6B・・6Xを、中間部において空気流
通方向に指向する如く屈曲された断面略く字状となし且
つそれらの屈曲度をファン4に向かうに従って大きくな
している。
【0013】請求項6の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項5記
載の空気調和機において、前記熱交換器ユニット6A、
6B・・6Xにおける伝熱管8,8・・の配列ピッチ
が、ファン4に近い部分より遠い部分の方が大きくなる
ように構成している。
【0014】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項5あ
るいは6記載の空気調和機において、前記ファン4をク
ロスフローファンとするとともに、前記熱交換器ユニッ
ト6A,6B・・6Xのうちファン4に最も近い熱交換
器ユニット6Xの屈曲部6Xcの曲げ角度θxを、130
°±20°の範囲に設定し且つ前記屈曲部6Xcを、前
記ファン4の軸芯を通り前記空気吸込口2と平行に延び
る中心線Xより反回転側に20°±10°のずれ角度θ
x′だけずらして位置せしめている。
【0015】請求項8の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1、
2、3、4、5、6あるいは7記載の空気調和機におい
て、前記熱交換器6を、平行に配設された多数の伝熱管
8,8・・と、該伝熱管8,8・・に対して平行に配設さ
れた多数の空気貫流可能な網目状フィン9,9・・とか
らなるメッシュフィンタイプの熱交換器となしている。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0017】即ち、熱交換器6を構成する第1および第
2傾斜部6a,6bを通過した空気流Wは、第1および第
2傾斜部6a,6bに略直交する方向に流れるが、熱交換
器6における伝熱管8,8・・の粗密配列(即ち、ファン
4に近い部分の配列ピッチ<遠い部分の配列ピッチ)に
より、高風速側であるファン4に近い部分での通風抵抗
が大きくなるところから、熱交換器6を通過する風速が
均一化される。
【0018】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0019】即ち、熱交換器6を構成する第1および第
2傾斜部6a,6bを通過した空気流Wは、第1および第
2傾斜部6a,6bに略直交する方向に流れることとな
り、クロスフローファン4へ流入する空気流の方向が無
衝突流れに近いものとなる。
【0020】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0021】即ち、熱交換器6を構成する第1および第
2傾斜部6a,6bを通過した空気流Wは、第1および第
2傾斜部6a,6bに略直交する方向に流れてクロスフロ
ーファン4へ流入する空気流の方向が無衝突流れに近い
ものとなるとともに、熱交換器6における伝熱管8,8
・・の粗密配列(即ち、ファン4に近い部分の配列ピッ
チ<遠い部分の配列ピッチ)により、高風速側であるフ
ァン4に近い部分での通風抵抗が大きくなるところか
ら、熱交換器6を通過する風速が均一化される。
【0022】請求項4の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0023】即ち、熱交換器6を構成する第1および第
2傾斜部6a,6bを通過した空気流Wは、第1および第
2傾斜部6a,6bに略直交する方向に流れてクロスフロ
ーファン4へ流入する空気流の方向がより一層無衝突流
れに近いものとなる。
【0024】請求項5の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0025】即ち、熱交換器6を通過してファン4に至
る吸込空気流Wの流れ方向が、複数の熱交換器ユニット
6A,6B・・6Xを通過する毎に徐々に変化せしめら
れることとなって滑らかな流れが得られる。
【0026】請求項6の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0027】即ち、熱交換器6を通過してファン4に至
る吸込空気流Wの流れ方向が、複数の熱交換器ユニット
6A,6B・・6Xを通過する毎に徐々に変化せしめら
れて滑らかな流れが得られるとともに、熱交換器6にお
ける伝熱管8,8・・の粗密配列(即ち、ファン4に近い
部分の配列ピッチ<遠い部分の配列ピッチ)により、高
風速側であるファン4に近い部分での通風抵抗が大きく
なるところから、熱交換器6を通過する風速が均一化さ
れる。
【0028】請求項7の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0029】即ち、熱交換器6を構成する熱交換器ユニ
ット6A,6B・・6Xのうち最もファン4に近い熱交
換器ユニット6Xを通過した空気流Wは、該熱交換器ユ
ニット6Xに略直交する方向に流れた後、ファン4へ無
衝突流れに近いものとなって流入する。
【0030】請求項8の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0031】即ち、熱交換器6を屈曲加工性に富むメッ
シュフィンタイプとしたことにより、屈曲部6cが容易
に形成されることとなる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ファン4と、
該ファン4を収容するケーシング1内の空気流通路5に
おける風上側においてこれを横切るように配置された熱
交換器6とを備えた空気調和機において、前記熱交換器
6を、前記ファン4に近い位置にあって該ファン4側に
傾斜する第1傾斜部6aと、前記ファン4から遠い位置
にあって該ファン4側に傾斜する第2傾斜部6bと、両
傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連続させる屈曲部
6cとによって構成するとともに、前記熱交換器6にお
ける伝熱管8,8・・の配列ピッチが、ファン4に近い
部分より遠い部分の方が大きくなるように構成して、熱
交換器6を構成する第1および第2傾斜部6a,6bを通
過した空気流Wが、第1および第2傾斜部6a,6bに略
直交する方向に流れる際に、熱交換器6における伝熱管
8,8・・の粗密配列(即ち、ファン4に近い部分の配列
ピッチ<遠い部分の配列ピッチ)により、高風速側であ
るファン4に近い部分での通風抵抗が大きくなるように
したので、熱交換器6を通過する風速が均一化されるこ
ととなり、熱交換器6全体としての性能が向上するとい
う優れた効果がある。
【0033】請求項2の発明によれば、クロスフローフ
ァン4と、該クロスフローファン4を収容するケーシン
グ1内の空気流通路5における風上側においてこれを横
切るように配置された熱交換器6とを備えた空気調和機
において、前記熱交換器6を、前記クロスフローファン
4の軸芯を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線
Xより反回転側にあってクロスフローファン4側に傾斜
する第1傾斜部6aと、前記中心線Xの延長方向にあっ
てクロスフローファン4側に傾斜する第2傾斜部6b
と、両傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連続させる
屈曲部6cとによって構成するとともに、該屈曲部6cの
曲げ角度θを130°±20°の範囲に設定して、熱交
換器6を構成する第1および第2傾斜部6a,6bを通過
した空気流Wが、第1および第2傾斜部6a,6bに直交
する方向に流れた後、スムーズな流れとなってクロスフ
ローファン4に対しては無衝突流れに近い方向で流入す
るようにしたので、クロスフローファン4における損失
が大幅に低減されることとなり、クロスフローファン4
の動力低減および運転騒音低減を図り得るという優れた
効果がある。
【0034】請求項3の発明によれば、クロスフローフ
ァン4と、該クロスフローファン4を収容するケーシン
グ1内の空気流通路5における風上側においてこれを横
切るように配置された熱交換器6とを備えた空気調和機
において、前記熱交換器6を、前記クロスフローファン
4の軸芯を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線
Xより反回転側にあってクロスフローファン4側に傾斜
する第1傾斜部6aと、前記中心線Xの延長方向にあっ
てクロスフローファン4側に傾斜する第2傾斜部6b
と、両傾斜部6a,6bを所定の曲げ角度θで連続させる
屈曲部6cとによって構成するとともに、前記熱交換器
6における伝熱管8,8・・の配列ピッチが、クロスフ
ローファン4に近い部分より遠い部分の方が大きくなる
ように構成する一方、前記屈曲部6cの曲げ角度θを1
30°±20°の範囲に設定して、熱交換器6を構成す
る第1および第2傾斜部6a,6bを通過した空気流W
が、第1および第2傾斜部6a,6bに略直交する方向に
流れて、クロスフローファン4へ流入する空気流の方向
が無衝突流れに近いものとなるとともに、熱交換器6に
おける伝熱管8,8・・の粗密配列(即ち、ファン4に近
い部分の配列ピッチ<遠い部分の配列ピッチ)によって
高風速側であるクロスフローファン4に近い部分での通
風抵抗が大きくなるようにしたので、クロスフローファ
ン4における損失が大幅に低減されることとなって、ク
ロスフローファン4の動力低減および運転騒音低減を図
り得るとともに、熱交換器6を通過する風速が均一化さ
れることとなって、熱交換器6全体としての性能が向上
するという優れた効果がある。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項2あるい
は3記載の空気調和機において、屈曲部6cを、クロス
フローファン4の中心線Xより反回転側に所定のずれ角
度θ′ずらして位置せしめるとともに、該ずれ角度θ′
を20°±10°の範囲に設定して、熱交換器6を構成
する第1および第2傾斜部6a,6bを通過した空気流W
が、第1および第2傾斜部6a,6bに略直交する方向に
流れて、クロスフローファン4へ流入する空気流の方向
がより一層無衝突流れに近いものとなるようにしたの
で、クロスフローファン4における損失がより一層低減
されることとなり、クロスフローファン4における動力
低減および運転騒音低減をより一層図り得るという優れ
た効果がある。
【0036】請求項5の発明によれば、ファン4と、該
ファン4を収容するケーシング1内の空気流通路5にお
ける風上側においてこれを横切るように配置された熱交
換器6とを備えた空気調和機において、前記熱交換器6
を、前記ケーシング1の空気吸込口2からファン4に向
かって並ぶ複数列の熱交換器ユニット6A,6B・・6
Xにより構成するとともに、少なくとも2列目以降の熱
交換器ユニット6B・・6Xを、中間部において空気流
通方向に指向する如く屈曲された断面略く字状となし且
つそれらの屈曲度をファン4に向かうに従って大きくな
して、熱交換器6を通過してファン4に至る吸込空気流
Wの流れ方向が、複数の熱交換器ユニット6A,6B・
・6Xを通過する毎に徐々に変化せしめられるようにし
たので、剥離等のない滑らかな流れが得られることとな
って、圧力損失が大幅に低減せしめられることとなり、
ファン動力の低減および運転騒音の低減に大いに寄与す
るという優れた効果がある。また、各熱交換器ユニット
6A,6B・・6Xのほぼ全面が熱交換面積として作用
することとなるため、熱交換性能も大いに向上するとい
う効果もある。
【0037】請求項6の発明によれば、請求項5記載の
空気調和機において、熱交換器ユニット6A、6B・・
6Xにおける伝熱管8,8・・の配列ピッチが、ファン
4に近い部分より遠い部分の方が大きくなるように構成
して、熱交換器6を構成する第1および第2傾斜部6a,
6bを通過した空気流Wが、第1および第2傾斜部6a,
6bに略直交する方向に流れる際に、熱交換器6におけ
る伝熱管8,8・・の粗密配列(即ち、ファン4に近い部
分の配列ピッチ<遠い部分の配列ピッチ)により、高風
速側であるファン4に近い部分での通風抵抗が大きくな
るようにしたので、熱交換器6を通過する風速が均一化
されることとなり、前記請求項5の発明における効果を
更に向上させ得るという効果がある。
【0038】請求項7の発明によれば、請求項5あるい
は6記載の空気調和機において、ファン4をクロスフロ
ーファンとするとともに、熱交換器ユニット6A,6B
・・6Xのうちファン4に最も近い熱交換器ユニット6
Xの屈曲部6Xcの曲げ角度θxを、130°±20°の
範囲に設定し且つ前記屈曲部6Xcを、前記ファン4の
軸芯を通り前記空気吸込口2と平行に延びる中心線Xよ
り反回転側に20°±10°のずれ角度θx′だけずら
して位置せしめて、熱交換器6を構成する熱交換器ユニ
ット6A,6B・・6Xのうち最もファン4に近い熱交
換器ユニット6Xを通過した空気流Wは、該熱交換器ユ
ニット6Xに直交する方向に流れた後、ファン4へ無衝
突流れに近いものとなって流入するようにしたので、フ
ァン4における損失が大幅に低減されることとなり、前
記請求項5あるいは6の発明における効果であるファン
4の動力低減および運転騒音低減をより一層有効に図り
得るという優れた効果がある。
【0039】請求項8の発明によれば、請求項1、2、
3、4、5、6および7記載の空気調和機において、熱
交換器6を、平行に配設された多数の伝熱管8,8・・
と、該伝熱管8,8・・に対して平行に配設された多数
の空気貫流可能な網目状フィン9,9・・とからなるメ
ッシュフィンタイプの熱交換器となしたので、熱交換器
6を構成する屈曲部6cを容易に形成できることとな
り、空気調和機の組み付け性が向上するという優れた効
果がある。また、メッシュフィンタイプの熱交換器の場
合、ドレン排出性能が良好なので、ケーシング1内への
ドレン落下を防止できることとなる。
【0040】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願発明の幾つ
かの好適な実施例を説明する。
【0041】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる空気調和機が示
されている。本実施例は、請求項1、2、3、4および
8の発明に対応するものである。
【0042】本実施例の空気調和機は、壁掛けタイプと
されており、前面上部に空気吸込口2を、前面下部に空
気吹出口3を有する略直方体状のケーシング1と、該ケ
ーシング1内の下方部位に配置されたクロスフローファ
ン4と、前記ケーシング1内における空気流通路5にお
ける風上側においてこれを横切るように配置された熱交
換器6とを備えている。符号7はドレンパンである。
【0043】本実施例の熱交換器6は、平行に配設され
た多数の伝熱管8,8・・と、該伝熱管8,8・・に対し
て平行に配設された多数の空気貫流可能な網目状フィン
9,9・・とからなるメッシュフィンタイプの熱交換器
とされている(図2参照)。
【0044】そして、前記熱交換器6は、前記クロスフ
ローファン4の軸芯を通り且つ空気流通方向に延長して
なる中心線Xより反回転側(即ち、クロスフローファン
4の前面側)にあってクロスフローファン4側に傾斜す
る第1傾斜部6aと、前記中心線Xの延長方向(即ち、ク
ロスフローファン4の上方側)にあってクロスフローフ
ァン4側に傾斜する第2傾斜部6bと、両傾斜部6a,6b
を所定の曲げ角度θで連続させる屈曲部6cとによって
構成されている。
【0045】本実施例の場合、前記第1傾斜部6aおよ
び第2傾斜部6bの鉛直方向に対する傾斜角θ12と屈
曲部6cの曲げ角度θとの関係は、θ=180+(θ1
θ2)とされている。
【0046】また、前記屈曲部6cの位置は、前記中心
線Xより反回転側(即ち、前面側)に所定のずれ角度θ′
ずらされている。
【0047】ちなみに、前記曲げ角度θ0およびずれ角
度θ′の適正な範囲について考察すべくクロスフローフ
ァン4の回転数N(rpm)および運転騒音L(dB)をテスト
したところ図3〜6に示す結果が得られた。ここで、風
量Qを一定(例えば、9m3/min)とし、2種の高さH(例
えば、250mm:点線図示、300mm:実線図示)の熱交
換器6を使用している。
【0048】これによれば、曲げ角度θが130°±2
0°の範囲において、クロスフローファン4の回転数N
が最小値に近い値を示すとともに、運転騒音Lもほぼ最
小値に近くなっていることがわかる。つまり、θ=13
0°±20°の範囲において、所定の風量Qを得るため
に要するファン動力が大幅に低減できるとともに、その
時の運転騒音の低減も図れることが示されているのであ
る。従って、曲げ角度θ=130°±20°の範囲とす
るのが望ましいのである。
【0049】一方、屈曲部6cの位置については、その
ずれ角度θ′が20°±10°の範囲において、クロス
フローファン4の回転数Nが最小値に近い値を示すとと
もに、運転騒音Lもほぼ最小値に近くなっていることが
わかる。つまり、θ′=20°±10°の範囲におい
て、所定の風量Qを得るために要するファン動力が大幅
に低減できるとともに、その時の運転騒音の低減も図れ
ることが示されているのである。従って、ずれ角度θ′
=20°±10°の範囲とするのが望ましいのである。
【0050】上記した如く、曲げ角度θおよびずれ角度
θ′を設定したことにより、ファン回転数Nおよび運転
騒音Lの低減が実現するのは、熱交換器6を構成する第
1および第2傾斜部6a,6bを通過した空気流Wが、第
1および第2傾斜部6a,6bに直交する方向に流れた如
く、スムーズな流れとなってクロスフローファン4へ流
入し、その流入方向が無衝突流れ(図15参照)に近いも
のとなることによるものと推察できる。
【0051】さらに、本実施例においては、前記熱交換
器6における第1傾斜部6a(即ち、クロスフローファン
4に近い部分)の伝熱管配列をピッチPaとし、第2傾斜
部6b(即ち、クロスフローファン4に遠い部分)の伝熱
管配列ピッチをPbとする時、Pa<Pbとなるように設
定されている。このような構成とすれば、第1傾斜部6
aと第2傾斜部6bとを個別に製作し、両者を結合するこ
とにより熱交換器6を構成する場合に、それぞれの部材
の標準化を図り易く、歩どまりもアップするところか
ら、製作性が向上する。なお、大きな伝熱管配列ピッチ
Pbとする部分を第1傾斜部6aの上部にまで延ばすこと
もある。
【0052】このように構成すると、熱交換器6を構成
する第1および第2傾斜部6a,6bを通過した空気流W
が、第1および第2傾斜部6a,6bに略直交する方向に
流れる際に、熱交換器6における伝熱管8,8・・の粗
密配列(即ち、クロスフローファン4に近い部分の配列
ピッチPa<遠い部分の配列ピッチPb)により、高風速
側であるクロスフローファン4に近い部分での通風抵抗
が大きくなり、熱交換器6を通過する風速の均一化が図
れるのである。従って、熱交換器6全体としての性能が
向上する。
【0053】そして、前記第2傾斜部6bにおける伝熱
管8,8・・は、空気流通路5を流れる空気流Wの方向
に沿うように略同一線上に配列されている。このことに
より、空気流Wと略同一線上に配列された伝熱管8,8
・・が、空気流Wのガイドとして作用することとなるた
め、第2傾斜部6bを通過する空気流Wが、クロスフロ
ーファン4に対してスムーズに流入する。従って、ファ
ン効率が向上するとともに、運転騒音の低減にも寄与す
る。
【0054】なお、本実施例の空気調和機を冷房用とし
て使用する場合には、熱交換器6は蒸発器として作用
し、ドレンが発生する。このドレンのドレンパン7への
排出(即ち、流下)がスムーズに行なわれない場合、本実
施例の熱交換器6における第2傾斜部6bのようにクロ
スフローファン4上方に被さっている形状とされている
と、クロスフローファン4へのドレン落下、ひいては空
気吹出口3からのドレン吹出が起こるおそれがある。し
かしながら、本実施例の場合、熱交換器6としてドレン
排出性能に優れたメッシュフィンタイプの熱交換器を採
用しているため、熱交換器6に発生したドレンはスムー
ズに流下せしめられてドレンパン7に収容されることと
なり、クロスフローファン4へのドレン落下が起こるお
それはない。
【0055】本実施例では、熱交換器6としてメッシュ
フィンタイプの熱交換器を採用しているが、クロスフィ
ンタイプの熱交換器を採用する場合もある。また、本実
施例では、クロスフローファンを用いたものとされてい
るが、他の形式のファンを用いる場合もある。
【0056】また、本実施例では、ケーシングの前面側
に空気吸込口を形成しているが、空気吸込口をケーシン
グの上面側に形成する場合もある。
【0057】実施例2 図7には、本願発明の実施例2にかかる空気調和機が示
されている。本実施例は、請求項2、4および8の発明
に対応するものである。
【0058】本実施例の場合、熱交換器6における伝熱
管配列ピッチPa,Pbは、Pa≒Pbとされている。その
他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0059】本実施例の場合、伝熱管配列ピッチを変え
たことによる作用効果は期待できないが、その他の作用
効果は実施例1と同様である。
【0060】実施例3 図8には、本願発明の実施例3にかかる空気調和機が示
されている。本実施例は、請求項2、4および8の発明
に対応するものである。
【0061】本実施例の場合、ケーシング1の上面に空
気吸込口2が形成されている。この場合にも、熱交換器
6を構成する第1および第2傾斜部6a,6bを通過した
空気流Wが、第1および第2傾斜部6a,6bに直交する
方向に流れて、スムーズな流れとなってクロスフローフ
ァン4へ流入し、その流入方向が無衝突流れ(図15参
照)に近いものとなる。その他の構成および作用効果は
実施例2と同様なので説明を省略する。
【0062】実施例4 図9には、本願発明の実施例4にかかる空気調和機が示
されている。本実施例は、請求項2、4および8の発明
に対応するものである。
【0063】本実施例の場合、実施例2の空気調和機に
おける熱交換器6の屈曲部6cを所定の曲率を持つ湾曲
部となしている。その他の構成および作用効果は実施例
2と同様なので説明を省略する。
【0064】実施例5 図10には、本願発明の実施例5にかかる空気調和機が
示されている。本実施例は請求項1、2、3および4の
発明に対応するものである。
【0065】本実施例の場合、実施例2の空気調和機に
おける熱交換器6の第1傾斜部6aの一部(即ち、反屈曲
部側)を、多数平行に配設された伝熱管8′,8′・・
と、該伝熱管8′,8′・・に対して直交状に配設され
た多数の板状フィン9′,9′・・とからなるクロスフ
ィンタイプの熱交換器6′で構成している。
【0066】このように構成したことにより、熱交換器
6′の部分が適用する空気調和機の馬力等によらず画一
的に形成できるため、標準化が図れる。
【0067】また、熱交換器6′における伝熱管配列ピ
ッチPaより熱交換器6における伝熱管配列ピッチPbの
方が大きくされている。従って、クロスフローファン4
に近い部分である熱交換器6′での通風抵抗が大きくな
り、熱交換器6および熱交換器6′における風速が均一
化される。その他の構成および作用効果は実施例2と同
様なので説明を省略する。
【0068】実施例6 図11には、本願発明の実施例6にかかる空気調和機が
示されている。本実施例は、請求項5、7および8の発
明に対応するものである。
【0069】本実施例の熱交換器6は、平行に配設され
た多数の伝熱管8,8・・と、該伝熱管8,8・・に対し
て平行に配設された多数の空気貫流可能な網目状フィン
9,9・・とからなり、風上側から風下側に向かって並
ぶ3列のメッシュフィンタイプの熱交換器ユニット6
A,6B,6Xにより構成されている。
【0070】第1列目の熱交換器ユニット6Aは、平板
状とされ、空気吸込口2の直内方において平行に配置さ
れている。
【0071】第2列目および第3列目(即ち、クロスフ
ローファン4に最も近い)熱交換器ユニット6B,6X
は、中間部において空気流通方向に指向する如く屈曲さ
れた断面略く字状とされ、それらの屈曲度はクロスフロ
ーファン4に向かうに従って大きくされている。
【0072】即ち、熱交換器ユニット6B,6Xは、前
記クロスフローファン4の軸芯を通り且つ前記空気吸込
口2と平行に延長してなる中心線Xより反回転側(即
ち、クロスフローファン4の前面側)にあってクロスフ
ローファン4側に傾斜する第1傾斜部6Ba,6Xaと、
前記中心線Xの延長方向(即ち、クロスフローファン4
の上方側)にあってクロスフローファン4側に傾斜する
第2傾斜部6Bb,6Xbと、両傾斜部6Ba,6Bbおよび
6Xa,6Xbを所定の曲げ角度θb,θxで連続させる屈曲
部6Bc,6Xcとによってそれぞれ構成されており、θb
>θxとされている。
【0073】このように構成したことにより、熱交換器
6を通過してクロスフローファン4に至る吸込空気流W
の流れ方向が、図11に点線で示すように、複数の熱交
換器ユニット6A,6B・・6Xを通過する毎に徐々に
変化せしめられることとなり、剥離等のない滑らかな流
れが得られる。従って、機内での圧力損失が大幅に低減
せしめられることとなる結果、ファン動力の低減および
運転騒音の低減に大いに寄与する。また、各熱交換器ユ
ニット6A,6B・・6Xのほぼ全面が熱交換面積とし
て作用することとなるため、熱交換性能も大いに向上す
る。
【0074】また、第3列目の熱交換器ユニット6Xに
おける屈曲部6Xcの位置は、前記中心線Xより反回転
側(即ち、前面側)に所定のずれ角度θx′ずらされてい
る。
【0075】ちなみに、第3列目の熱交換器ユニット6
Xにおける屈曲部6Xcの曲げ角度θxおよびずれ角度θ
x′の適正な範囲について考察すべくクロスフローファ
ン4の回転数N(rpm)および運転騒音L(dB)をテストし
たところ図3〜6に示すものと同様な結果が得られた。
ここで、風量Qを一定(例えば、9m3/min)とし、2種
の高さH(例えば、250mm:点線図示、300mm:実線
図示)の熱交換器ユニット6Xを使用している。
【0076】これによれば、曲げ角度θxが130°±
20°の範囲において、クロスフローファン4の回転数
Nが最小値に近い値を示すとともに、運転騒音Lもほぼ
最小値に近くなっていることがわかる。つまり、θx=
130°±20°の範囲において、所定の風量Qを得る
ために要するファン動力が大幅に低減できるとともに、
その時の運転騒音の低減も図れることが示されているの
である。従って、曲げ角度θx=130°±20°の範
囲とするのが望ましいのである。
【0077】一方、屈曲部6Xcの位置については、そ
のずれ角度θx′が20°±10°の範囲において、ク
ロスフローファン4の回転数Nが最小値に近い値を示す
とともに、運転騒音Lもほぼ最小値に近くなっているこ
とがわかる。つまり、θx′=20°±10°の範囲に
おいて、所定の風量Qを得るために要するファン動力が
大幅に低減できるとともに、その時の運転騒音の低減も
図れることが示されているのである。従って、ずれ角度
θx′=20°±10°の範囲とするのが望ましいので
ある。
【0078】上記した如く、第3列目の熱交換器ユニッ
ト6Xにおける屈曲部6Xcの曲げ角度θxおよびずれ角
度θx′を設定したことにより、ファン回転数Nおよび
運転騒音Lの低減が実現するのは、熱交換器ユニット6
Xを構成する第1および第2傾斜部6Xa,6Xbを通過
した空気流Wが、第1および第2傾斜部6Xa,6Xbに
直交する方向に流れた如く、スムーズな流れとなってク
ロスフローファン4へ流入し、その流入方向が無衝突流
れに近いものとなることによるものと推察できる。
【0079】その他の構成および作用効果は実施例2と
同様なので説明を省略する。
【0080】上記実施例においては、熱交換器を3列の
熱交換器ユニットで構成するようにしているが、熱交換
器ユニットの列数は限定されない。
【0081】また、上記実施例においては、第1列目の
熱交換器ユニットを平板状となしているが、これを第2
列目以降の熱交換器ユニットと同様な屈曲形状とする場
合もある。
【0082】さらに、上記実施例では、ファンとしてク
ロスフローファンを採用し、熱交換器ユニットとしてメ
ッシュフィンタイプの熱交換器を採用しているが、ファ
ンとして他の形式のものを採用し、熱交換器ユニットと
してクロスフィンタイプの熱交換器を採用する場合もあ
る。
【0083】実施例7 図12には、本願発明の実施例7にかかる空気調和機が
示されている。本実施例は、請求項5、6、7および8
の発明に対応するものである。
【0084】本実施例の場合、熱交換器6における各熱
交換器ユニット6A,6B,6Xにおいて、クロスフロー
ファン4に近い部分の伝熱管配列ピッチをPaとし、ク
ロスフローファン4から遠い部分の伝熱管配列ピッチを
Pbとすると、Pa<Pbとされている。
【0085】また、熱交換器6のクロスフローファン4
に近い部分での伝熱管配列は千鳥状とされる一方、クロ
スフローファン4から遠い部分の伝熱管配列は、空気流
通路5を流れる空気流Wの方向に沿う配列とされてい
る。その他の構成は実施例6と同様なので説明を省略す
る。
【0086】上記のように構成したことにより、実施例
1におけると同様な作用効果が得られることとなるので
ある。
【0087】実施例8 図13には、本願発明の実施例8にかかる空気調和機が
示されている。本実施例は、請求項5、7および8の発
明に対応するものである。
【0088】本実施例の場合、実施例6における熱交換
器ユニット6Bを平板状となして、熱交換器ユニット6
Aに隣接して配置し、クロスフローファン4に最も近い
熱交換器ユニット6Xのみを実施例6と同様な形状とな
している。
【0089】即ち、空気流通路5を流れる空気流Wを、
クロスフローファン4への無衝突流れに近い状態とする
のに最も効果の大きな熱交換器ユニット6Xを屈曲形状
とすることにより、実施例6におけるとほぼ同様な作用
効果が得られるとともに、加工工数の低減を図っている
のである。その他の構成および作用効果は実施例6と同
様である。
【0090】実施例9 図14には、本願発明の実施例9にかかる空気調和機が
示されている。本実施例は、請求項5、7および8に対
応するものである。
【0091】本実施例の場合、実施例8における熱交換
器ユニット6Xを、熱交換器ユニット6Bの下部に付設
した構成とされている。その他の構成および作用効果は
実施例8と同様である。
【0092】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる空気調和機の縦断
面図である。
【図2】図1の空気調和機における熱交換器の部分正面
図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる空気調和機に用い
られた熱交換器における屈曲部の曲げ角度とファン回転
数との関係を示す特性図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる空気調和機に用い
られた熱交換器における屈曲部の曲げ角度とファン運転
騒音との関係を示す特性図である。
【図5】本願発明の実施例1にかかる空気調和機に用い
られた熱交換器における屈曲部のクロスフローファン中
心線からのずれ角度とファン回転数との関係を示す特性
図である。
【図6】本願発明の実施例1にかかる空気調和機に用い
られた熱交換器における屈曲部のクロスフローファン中
心線からのずれ角度とファン運転騒音との関係を示す特
性図である。
【図7】本願発明の実施例2にかかる空気調和機の縦断
面図である。
【図8】本願発明の実施例3にかかる空気調和機の縦断
面図である。
【図9】本願発明の実施例4にかかる空気調和機の縦断
面図である。
【図10】本願発明の実施例5にかかる空気調和機の縦
断面図である。
【図11】本願発明の実施例6にかかる空気調和機の縦
断面図である。
【図12】本願発明の実施例7にかかる空気調和機の縦
断面図である。
【図13】本願発明の実施例8にかかる空気調和機の縦
断面図である。
【図14】本願発明の実施例9にかかる空気調和機の縦
断面図である。
【図15】クロスフローファンの羽根入り口における速
度三角形である。
【図16】従来の空気調和機の概略断面図である。
【符号の説明】
1はケーシング、2は空気吸込口、3は空気吹出口、4
はファン(クロスフローファン)、5は空気流通路、6は
熱交換器、6aは熱交換器6の第1傾斜部、6bは熱交換
器6の第2傾斜部、6cは熱交換器6の屈曲部、6A,6
B・・6Xは熱交換器ユニット、6Xcは熱交換器ユニ
ット6Xの屈曲部、8は伝熱管、9は網目状フィン、P
a,Pbは伝熱管配列ピッチ、θは熱交換器6における屈
曲部6cの曲げ角度、θ′は熱交換器6における屈曲部
6cのずれ角度、θxは熱交換器ユニット6Xにおける屈
曲部6Xcの曲げ角度、θx′は熱交換器ユニット6Xに
おける屈曲部6Xcのずれ角度、Xは中心線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛭子 毅 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン(4)と、該ファン(4)を収容する
    ケーシング(1)内の空気流通路(5)における風上側にお
    いてこれを横切るように配置された熱交換器(6)とを備
    えた空気調和機であって、前記熱交換器(6)を、前記フ
    ァン(4)に近い位置にあって該ファン(4)側に傾斜する
    第1傾斜部(6a)と、前記ファン(4)から遠い位置にあ
    って該ファン(4)側に傾斜する第2傾斜部(6b)と、両
    傾斜部(6a),(6b)を所定の曲げ角度(θ)で連続させる
    屈曲部(6c)とによって構成するとともに、前記熱交換
    器(6)における伝熱管(8),(8)・・の配列ピッチが、
    ファン(4)に近い部分より遠い部分の方が大きくなるよ
    うに構成したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 クロスフローファン(4)と、該クロスフ
    ローファン(4)を収容するケーシング(1)内の空気流通
    路(5)における風上側においてこれを横切るように配置
    された熱交換器(6)とを備えた空気調和機であって、前
    記熱交換器(6)を、前記クロスフローファン(4)の軸芯
    を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線(X)より
    反回転側にあってクロスフローファン(4)側に傾斜する
    第1傾斜部(6a)と、前記中心線(X)の延長方向にあっ
    てクロスフローファン(4)側に傾斜する第2傾斜部(6
    b)と、両傾斜部(6a),(6b)を所定の曲げ角度(θ)で連
    続させる屈曲部(6c)とによって構成するとともに、該
    屈曲部(6c)の曲げ角度(θ)を130°±20°の範囲
    に設定したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 クロスフローファン(4)と、該クロスフ
    ローファン(4)を収容するケーシング(1)内の空気流通
    路(5)における風上側においてこれを横切るように配置
    された熱交換器(6)とを備えた空気調和機であって、前
    記熱交換器(6)を、前記クロスフローファン(4)の軸芯
    を通り且つ空気流通方向に延長してなる中心線(X)より
    反回転側にあってクロスフローファン(4)側に傾斜する
    第1傾斜部(6a)と、前記中心線(X)の延長方向にあっ
    てクロスフローファン(4)側に傾斜する第2傾斜部(6
    b)と、両傾斜部(6a),(6b)を所定の曲げ角度(θ)で連
    続させる屈曲部(6c)とによって構成するとともに、前
    記熱交換器(6)における伝熱管(8),(8)・・の配列ピ
    ッチが、クロスフローファン(4)に近い部分より遠い部
    分の方が大きくなるように構成する一方、前記屈曲部
    (6c)の曲げ角度(θ)を130°±20°の範囲に設定
    したことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記屈曲部(6c)を、前記中心線(X)よ
    り反回転側に所定のずれ角度(θ′)ずらして位置せしめ
    るとともに、該ずれ角度(θ′)を20°±10°の範囲
    に設定したことを特徴とする前記請求項2あるいは3記
    載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 ファン(4)と、該ファン(4)を収容する
    ケーシング(1)内の空気流通路(5)における風上側にお
    いてこれを横切るように配置された熱交換器(6)とを備
    えた空気調和機であって、前記熱交換器(6)を、前記ケ
    ーシング(1)の空気吸込口(2)からファン(4)に向かっ
    て並ぶ複数列の熱交換器ユニット(6A),(6B)・・(6
    X)により構成するとともに、少なくとも2列目以降の
    熱交換器ユニット(6B)・・(6X)を、中間部において
    空気流通方向に指向する如く屈曲された断面略く字状と
    なし且つそれらの屈曲度をファン(4)に向かうに従って
    大きくなしていることを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器ユニット(6A)、(6B)・
    ・(6X)における伝熱管(8),(8)・・の配列ピッチ
    が、ファン(4)に近い部分より遠い部分の方が大きくな
    るように構成したことを特徴とする前記請求項5記載の
    空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記ファン(4)をクロスフローファンと
    するとともに、前記熱交換器ユニット(6A),(6B)・
    ・(6X)のうちファン(4)に最も近い熱交換器ユニット
    (6X)の屈曲部(6Xc)の曲げ角度(θx)を、130°±
    20°の範囲に設定し且つ前記屈曲部(6Xc)を、前記
    ファン(4)の軸芯を通り前記空気吸込口(2)と平行に延
    びる中心線(X)より反回転側に20°±10°のずれ角
    度(θx′)だけずらして位置せしめたことを特徴とする
    前記請求項5あるいは6記載の空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記熱交換器(6)を、平行に配設された
    多数の伝熱管と、該伝熱管(8),(8)・・に対して平行
    に配設された多数の空気貫流可能な網目状フィン(9),
    (9)・・とからなるメッシュフィンタイプの熱交換器と
    なしたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、
    5、6あるいは7記載の空気調和機。
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