JP2004333013A - 空気調和機用熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、室内機に備えられる熱交換器の熱交換性能の向上を図るとともに、熱交換器のコンパクト化と組立て工数および組立て部品をより少なくして、生産性の向上を得る空気調和機用熱交換器を提供する。
【解決手段】室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンFに伝熱管Dを貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器5において、フィンの伝熱管貫通部に設けられるフィンカラーの外径Dcを、 5.5mm≦Dc≦8.7mm としたうえで、伝熱管は空気の主流方向に3列設けられ、フィンカラーの外径Dcに対する伝熱管の空気の主流方向と垂直方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、 1.2≦(L1−Dc)/L2≦1.5 に設定した。
【選択図】 図1
【解決手段】室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンFに伝熱管Dを貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器5において、フィンの伝熱管貫通部に設けられるフィンカラーの外径Dcを、 5.5mm≦Dc≦8.7mm としたうえで、伝熱管は空気の主流方向に3列設けられ、フィンカラーの外径Dcに対する伝熱管の空気の主流方向と垂直方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、 1.2≦(L1−Dc)/L2≦1.5 に設定した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とに分割される空気調和機において、特に室内機に配置されるフィンチューブタイプの熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭用として、室内機と室外機とに分割され、これらを冷媒管と電気配線で接続してなる空気調和機が多用される。上記室内機に配置される熱交換器は、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに伝熱管を貫通させたフィンチューブタイプのものが主流となっている。
【0003】
この種の熱交換器において熱交換効率のより向上化を得るために、種々の技術が投入されている。たとえば、フィンの伝熱管貫通部相互間に切起しを一体加工して、熱交換空気に接触する面積をより増大させる。あるいは、伝熱管の貫通部分にカラーを一体に突出加工して、伝熱管との密着面積を高めている。
【0004】
さらには、より大能力化の要求を満たすために、たとえば[特許文献1]に記載されているように補助熱交換器を設置することで伝熱管の列数を増やしたり、もしくは単純に段数を多くしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−313049号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィンに対する小規模の改良では熱交換効率の顕著な変化がみられない。伝熱管の列数を増やすと通風抵抗の増大と、それにともなう風量低下がある。また、補助熱交換器を設置することによる組立て部品の増加と、組立て工数の増大化があり、生産性が悪化してしまう。
【0007】
伝熱管の段数を増加すると、熱交換効率の増大の割合よりも熱交換器自体が大型化する。すなわち、筐体が大型化し、より大きな据付けスペースを占めるようになる。
【0008】
本発明は上記事情にもとづいてなされたものであり、その目的とするところは、室内機に備えられる熱交換器の熱交換性能の向上を図るとともに、熱交換器のコンパクト化と組立て工数および組立て部品をより少なくして、生産性の向上を得る空気調和機用熱交換器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明は、室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに伝熱管を貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器において、フィンの伝熱管貫通部に設けられるフィンカラーの外径Dcを、 5.5mm≦Dc≦8.7mm としたうえで、伝熱管は空気の主流方向に3列設けられ、フィンカラーの外径Dcに対する伝熱管の空気の主流方向と垂直方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、 1.2≦(L1−Dc)/L2≦1.5 に設定した。
【0010】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明は、上述のフィンチューブタイプの熱交換器において、伝熱管は3列設けられ、暖房運転時に冷媒が過冷却液となる領域の伝熱管の管径Dsをガス・液ニ相域となる領域の伝熱管の管径Dbよりも小さく設定し、かつ管径Dsの伝熱管を管径Dbの伝熱管よりも風上側に配置し、さらに管径Dsの伝熱管と管径Dbの伝熱管との関係を、 0.8≦Ds/Db≦0.9 に設定した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、室内機と室外機から構成される空気調和機における、室内機の概略の断面図である。この室内機本体1は、前面が手前側に突出し上面部まで一体に形成される前面パネル2Aと、この前面パネル2Aの背面側開口部を閉成する後板2Bとから構成される。
【0012】
前面パネル2Aの前面側にはグリル3aが嵌め込まれた前部吸込み口3が設けられ、上面側にはグリル4aが嵌め込まれた上部吸込み口4が設けられる。これら前部・上部吸込み口3,4に亘って図示しないフィルタが着脱自在に取付けられていて、吸込み空気に含まれる塵埃を捕捉し除去できる。
【0013】
室内機本体1内には、前側熱交換器部5Aおよび後側熱交換器部5Bを側面視で略逆V字状に組み合わせてなる室内熱交換器5が収容される。なお、この室内熱交換器5の詳細な構成については後述する。
【0014】
上記前側熱交換器部5Aは前部吸込み口3と上部吸込み口4一部に対向して湾曲成され、この前面側には空気清浄装置6が取付けられ、室内機本体1内に吸込まれる空気をより清浄化する。後側熱交換器部5Bは上部吸込み口4に対向する位置で斜めに傾斜し、かつ直状をなす。
【0015】
上記室内熱交換器5の前側熱交換器部5Aと後側熱交換器部5Bとの間には、断面円形状をなす横流ファン7が配置される。この横流ファン7の軸方向長さは前後側熱交換器部5A,5Bの幅方向長さと同一であり、かつ正しく対向している。横流ファン7の回転軸に図示しないファンモータが連結され、これらで室内送風機を構成する。
【0016】
上記室内熱交換器5および室内送風機ともに、上記後板2Bに対して図示しない支持具を介して取付け支持される。そして、前側熱交換器部5A下端は前部ドレンパン8Aに挿入され、後側熱交換器部5B下端は後板2Bに一体成形される後部ドレンパン8Bに挿入される。
【0017】
これら前部ドレンパン8Aと後部ドレンパン8Bは図示しない連通路を介して連通している。後部ドレンパン8Bは前部ドレンパン8Aよりも高い位置にあるので、後部ドレンパン8Bで受けたドレン水を連通路を介して前部ドレンパン8Aへ案内できるようになっている。
【0018】
前部ドレンパン8Aの下方には室内機本体1の前面側下部に開口する吹出し口9が設けられる。この吹出し口9には横ルーバーと縦ルーバーとからなるルーバー装置10が取付けられていて、吹出し口9から吹出される空気の水平方向および垂直方向の案内をなす。
【0019】
上記後板2Bの上端部は上部吸込み口4の背面側端部に連結され、後部ドレンパン8Bから横流ファン7側部を介して、最下部は吹出し口9に至るように延設される。前部ドレンパン8A下面と横流ファン7側部から吹出し口9に至る後板一部とで吹出し案内路11が形成される。
【0020】
つぎに、上記室内熱交換器5について詳述する。
【0021】
はじめに、本発明の第1の実施の形態について、図2および図3にもとづいて説明する。
【0022】
図2は、室内熱交換器5の一部を拡大して示す側面図である。
【0023】
上記室内熱交換器5は、所定間隙を存して並設される多数枚のフィンFと、これらフィンFを貫通するここでは一つだけ示す伝熱管Dとからなる、いわゆるフィンチューブタイプの熱交換器である。
【0024】
上記フィンFの伝熱管D貫通部にはフィンカラーKが一体に突設されていて、伝熱管Dとの密着性を高めている。さらにフィンFの伝熱性能の向上化を図るため、フィンカラーK相互間に切起しを設けてもよい。
【0025】
そして、上記フィンFの伝熱管D貫通部に設けられるフィンカラーKの外径Dcを、
5.5mm ≦ Dc ≦ 8.7mm
としたうえで、フィンカラーKがフィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って3列設けられる。すなわち、上記伝熱管Dは空気の主流方向に沿って3列設けられるようになっている。
【0026】
そして、上記フィンカラーKの外径Dcに対する伝熱管Dの段ピッチL1と、列ピッチL2の互いの関係を、
1.2 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.5 ……(1)
と設定したことを特徴の一つとしている。
【0027】
つぎに、(1)式の設定理由を述べる。
図3(A)(B)に、(L1−Dc)/L2の具体的数値を横軸とし、フィン効率および通風抵抗を縦軸とした特性図を示す。なお、図3(A)は本発明の特徴の一つとしてフィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って伝熱管Dを3列設けた場合であり、図3(B)は比較例として従来構造である同方向に伝熱管を2列設けた場合である。
【0028】
3列と2列の何れの条件でも、フィン効率は(L1−Dc)/L2値が大きくなるにつれて低下する傾向にある。特に、図3(A)に示す3列の場合は、(L1−Dc)/L2値が1.5付近から急激に低下する傾向にある。
【0029】
一方、通風抵抗は3列と2列の何れの条件でも、(L1−Dc)/L2値が小さくなるにつれて増加する傾向にある。そして、2列の場合は変化が僅かであるのに対して、3列の場合は変化が顕著であり、(L1−Dc)/L2値が1.2付近から急激に増加する傾向にある。
【0030】
すなわち、図3(A)に示すフィンFに伝熱管Dを空気の主流方向に3列備えることを前提として、フィンカラーKの外径Dcに対する伝熱管Dの空気の主流方向と直交する方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、先に(1)式で結論付けたように、
1.2 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.5
を設定できることになり、伝熱性能の向上が図れる。
【0031】
これに対して従来構造である同方向に2列の場合は、図3(B)から
0.95 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.15
が最適範囲であり、伝熱管が2列の構成と3列の構成では互いに最適範囲が異なる。したがって、従来の2列構成に単純に1列を加えて3列構成に変更しただけでは、フィン効率の向上を図ることができず、通風抵抗が増大してしまい、伝熱性能の向上が得られない。
【0032】
つぎに、本発明の第2の実施の形態について、図4および図5にもとづいて説明する。
【0033】
図4は、室内熱交換器5の一部を拡大して示す側面図である。
上記室内熱交換器5は、多数枚のフィンFと、これらフィンFを貫通する一つだけ図示する伝熱管Dとからなる、いわゆるフィンチューブタイプの熱交換器であることと、上記フィンFの伝熱管D貫通部にはフィンカラーKが一体に設けられていて伝熱管Dとの密着性を高めていることは変りがない。
【0034】
上記フィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に3列の伝熱管Dが設けられることも同様であるが、ここでは風上側1列の伝熱管Dの管径Dsの径を、風下側2列の伝熱管Dの管径Dbよりも小に設定したことを特徴の一つとしている。
【0035】
すなわち、近年、暖房運転時に室内側熱交換器Dで冷媒が液・ガスのニ相状態となるばかりでなく、過冷却液状態となるように設計される。熱交換空気との熱交換作用を液・ガスのニ相域領域で行うとともに、過冷却液領域でも行うようにして、エンタルピの増大を図り熱交換能力の大能力化を得られる。
【0036】
過冷却液領域に相当する伝熱管Dは、ニ相域領域に相当する伝熱管Dに比べて冷媒の管摩擦抵抗が少なくてすみ、管径の小さい伝熱管Dでも、より高性能が得られる。
【0037】
暖房運転時における室内熱交換器5で、過冷却液状態の冷媒が流れる領域の伝熱管Dの管径をDsとし、ニ相域状態の冷媒が流れる領域の伝熱管Dの管径をDbとしている。
【0038】
したがって、過冷却状態の冷媒が流れる風上側1列の伝熱管Dの直径Dsを小さく設定し、ニ相域の冷媒が流れる風下側2列の伝熱管Dの直径Dbの直径を、上記風上側1列の伝熱管Dの直径Dsよりも大に設定している。
【0039】
このように、管径はより小さい方が性能がよく、通風抵抗の低減も図れて有利であるので、上述の設定条件による効果が得られるが、管径を小さくすればするほど単位伝熱管あたりの熱量の低下が懸念される。
【0040】
そこで、上述の管径の条件を設定したうえで、管径の小さい伝熱管Dsと大きい伝熱管Dbの関係が、
0.8 ≦ Ds/Db ≦ 0.9 ……(2)
となるように設定する。
【0041】
つぎに、(2)式の設定理由を述べる。
図5は、上記(2)式の設定条件を説明するための実験結果であって、横軸に伝熱管Dにおける小さい管径Dsと大きい管径Dbとの割合(Ds/Db)の具体的数値を横軸とし、伝熱量および通風抵抗を縦軸とした特性図を示す。
【0042】
すなわち、伝熱量はDs/Db値が小さいほど低下し、0.8付近より大になったところで急激に増加する。一方、通風抵抗はDs/Db値が大きいほど増加し、0.9付近より急激に増加することが分かる
上述の条件下において、(2)式である 0.8≦Ds/Db≦0.9 が求められ、その結果、伝熱性能の向上が図られ、通風抵抗の増加を抑制することができる。
【0043】
図6は、本発明の第3の実施の形態を示す室内熱交換器5の構成と、冷媒の流れを説明する図である。フィンF外にジャンピングパイプPa,Pbと、ジャンピングパイプPbに除湿用絞り装置20を備えている。
【0044】
図中実線矢印は暖房時の冷媒の流れを示し、破線矢印は冷房時と除湿運転時の冷媒の流れを示す。除湿用絞り装置20は暖房運転時と冷房運転時に全開となり、除湿運転時に絞り作用をなすように制御される。
【0045】
前側熱交換器部5Aと後側熱交換器部5Bをそれぞれ構成するフィンFは、いずれも伝熱管Dの列毎に分割されていない一体フィンとしたことを、本発明の特徴の一つとしている。
【0046】
これにより、たとえば補助熱交換器を備えて3列にしたものと比較して、補助熱交換器のフィンの製造手間と、伝熱パイプのフィン挿入および拡管工程等の製造工程の削減が図られ、かつ補助熱交換器に対する後側熱交換器および前側熱交換器のフィン位置のズレによる通風抵抗の増加も防止できる。
【0047】
図8は、本発明の第4の実施の形態を説明する、室内熱交換器5の概略の側面図である。
室内機に備えられ、フィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って3列の伝熱管Dが設けられ、かつ一体形フィンFで構成される室内熱交換器5であることには変りがない。ここでは省略する配管構成と各運転モードに応じた冷媒の流れ方向は、先に図6で示したものと全く同一であり、そのまま適用される。
【0048】
このような室内熱交換器5におけるフィンFで、除湿運転時に冷媒が蒸発する領域である蒸発部Zと、冷媒が凝縮する領域である凝縮部Gとの相互の熱遮断のため、段方向のカットCaおよび列方向のカットCbが設けられていることが特徴の一つである。
【0049】
すなわち、除湿運転時に冷媒が蒸発する蒸発部Zと、凝縮する凝縮部Gとは互いに温度が大きく異なるため、そのままの状態では領域相互間で熱交換を行ってしまい、熱交換空気への熱伝達の阻害となる。
【0050】
そこで、室内熱交換器5における蒸発部Zと凝縮部Gとの間の熱遮断のため、フィンFに段方向のカットCaおよび列方向のカットCbを設けることで、除湿性能の向上が図れる。
【0051】
さらに、暖房運転時に、室内側熱交換器5において冷媒が過冷却液状態となる領域である過冷却部Wおよび、この過冷却部Wと風下側であるニ相域となる領域との間の熱遮断構造のために、段方向カットCaと列方向カットCbを同様に設けることにより、除湿性能の向上ばかりでなく暖房性能の向上も図れる。
【0052】
図7は、上記実施の形態の設定理由を説明する、暖房運転時における室内熱交換器(凝縮器)での温度分布の特性図である。横軸に凝縮器位置をとり、縦軸に冷媒温度をとっていて、本発明構造と従来構造と比較している。
【0053】
ニ相域においては本発明構造と従来構造のものではさほど差が存在しないが、液冷媒の単相域では従来構造の熱交換器と比較して本発明構造の熱交換器の冷媒温度を低くできる。
【0054】
換言すれば、本発明構造の室内熱交換器では冷媒充填量が従来構造の室内熱交換器と同一の場合には、単相域をより少なくすることが可能となりパイプ本数を減らすことが可能となる。
【0055】
なお、図1と図6および図8に示す室内熱交換器5のように、前部吸込み口3と上部吸込み口4とに対向するように側面視で円弧状または略V字状に形成される前側熱交換器部5Aは、送風ファン7の周面一部を囲むように形成する。これにより、前側熱交換器部5Aを構成するフィンFを、横流ファン7の周面一部を囲むように折り曲げる製造工程の削減が得られる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、室内機に備えられる熱交換器の熱交換性能の向上を図るとともに、熱交換器のコンパクト化と組立て工数および組立て部品をより少なくして、生産性の向上を得る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る、空気調和機を構成する室内機の概略の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る、室内熱交換器の一部を拡大した側面図。
【図3】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る、室内熱交換器の一部を拡大した側面図。
【図5】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る、室内熱交換器の側面図と冷媒の流れを説明する図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る、暖房運転時の室内熱交換器の位置と冷媒温度の特性図。
【図8】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【符号の説明】
F…フィン、D…伝熱管、K…フィンカラー、5…室内熱交換器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とに分割される空気調和機において、特に室内機に配置されるフィンチューブタイプの熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭用として、室内機と室外機とに分割され、これらを冷媒管と電気配線で接続してなる空気調和機が多用される。上記室内機に配置される熱交換器は、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに伝熱管を貫通させたフィンチューブタイプのものが主流となっている。
【0003】
この種の熱交換器において熱交換効率のより向上化を得るために、種々の技術が投入されている。たとえば、フィンの伝熱管貫通部相互間に切起しを一体加工して、熱交換空気に接触する面積をより増大させる。あるいは、伝熱管の貫通部分にカラーを一体に突出加工して、伝熱管との密着面積を高めている。
【0004】
さらには、より大能力化の要求を満たすために、たとえば[特許文献1]に記載されているように補助熱交換器を設置することで伝熱管の列数を増やしたり、もしくは単純に段数を多くしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−313049号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィンに対する小規模の改良では熱交換効率の顕著な変化がみられない。伝熱管の列数を増やすと通風抵抗の増大と、それにともなう風量低下がある。また、補助熱交換器を設置することによる組立て部品の増加と、組立て工数の増大化があり、生産性が悪化してしまう。
【0007】
伝熱管の段数を増加すると、熱交換効率の増大の割合よりも熱交換器自体が大型化する。すなわち、筐体が大型化し、より大きな据付けスペースを占めるようになる。
【0008】
本発明は上記事情にもとづいてなされたものであり、その目的とするところは、室内機に備えられる熱交換器の熱交換性能の向上を図るとともに、熱交換器のコンパクト化と組立て工数および組立て部品をより少なくして、生産性の向上を得る空気調和機用熱交換器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明は、室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに伝熱管を貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器において、フィンの伝熱管貫通部に設けられるフィンカラーの外径Dcを、 5.5mm≦Dc≦8.7mm としたうえで、伝熱管は空気の主流方向に3列設けられ、フィンカラーの外径Dcに対する伝熱管の空気の主流方向と垂直方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、 1.2≦(L1−Dc)/L2≦1.5 に設定した。
【0010】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明は、上述のフィンチューブタイプの熱交換器において、伝熱管は3列設けられ、暖房運転時に冷媒が過冷却液となる領域の伝熱管の管径Dsをガス・液ニ相域となる領域の伝熱管の管径Dbよりも小さく設定し、かつ管径Dsの伝熱管を管径Dbの伝熱管よりも風上側に配置し、さらに管径Dsの伝熱管と管径Dbの伝熱管との関係を、 0.8≦Ds/Db≦0.9 に設定した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、室内機と室外機から構成される空気調和機における、室内機の概略の断面図である。この室内機本体1は、前面が手前側に突出し上面部まで一体に形成される前面パネル2Aと、この前面パネル2Aの背面側開口部を閉成する後板2Bとから構成される。
【0012】
前面パネル2Aの前面側にはグリル3aが嵌め込まれた前部吸込み口3が設けられ、上面側にはグリル4aが嵌め込まれた上部吸込み口4が設けられる。これら前部・上部吸込み口3,4に亘って図示しないフィルタが着脱自在に取付けられていて、吸込み空気に含まれる塵埃を捕捉し除去できる。
【0013】
室内機本体1内には、前側熱交換器部5Aおよび後側熱交換器部5Bを側面視で略逆V字状に組み合わせてなる室内熱交換器5が収容される。なお、この室内熱交換器5の詳細な構成については後述する。
【0014】
上記前側熱交換器部5Aは前部吸込み口3と上部吸込み口4一部に対向して湾曲成され、この前面側には空気清浄装置6が取付けられ、室内機本体1内に吸込まれる空気をより清浄化する。後側熱交換器部5Bは上部吸込み口4に対向する位置で斜めに傾斜し、かつ直状をなす。
【0015】
上記室内熱交換器5の前側熱交換器部5Aと後側熱交換器部5Bとの間には、断面円形状をなす横流ファン7が配置される。この横流ファン7の軸方向長さは前後側熱交換器部5A,5Bの幅方向長さと同一であり、かつ正しく対向している。横流ファン7の回転軸に図示しないファンモータが連結され、これらで室内送風機を構成する。
【0016】
上記室内熱交換器5および室内送風機ともに、上記後板2Bに対して図示しない支持具を介して取付け支持される。そして、前側熱交換器部5A下端は前部ドレンパン8Aに挿入され、後側熱交換器部5B下端は後板2Bに一体成形される後部ドレンパン8Bに挿入される。
【0017】
これら前部ドレンパン8Aと後部ドレンパン8Bは図示しない連通路を介して連通している。後部ドレンパン8Bは前部ドレンパン8Aよりも高い位置にあるので、後部ドレンパン8Bで受けたドレン水を連通路を介して前部ドレンパン8Aへ案内できるようになっている。
【0018】
前部ドレンパン8Aの下方には室内機本体1の前面側下部に開口する吹出し口9が設けられる。この吹出し口9には横ルーバーと縦ルーバーとからなるルーバー装置10が取付けられていて、吹出し口9から吹出される空気の水平方向および垂直方向の案内をなす。
【0019】
上記後板2Bの上端部は上部吸込み口4の背面側端部に連結され、後部ドレンパン8Bから横流ファン7側部を介して、最下部は吹出し口9に至るように延設される。前部ドレンパン8A下面と横流ファン7側部から吹出し口9に至る後板一部とで吹出し案内路11が形成される。
【0020】
つぎに、上記室内熱交換器5について詳述する。
【0021】
はじめに、本発明の第1の実施の形態について、図2および図3にもとづいて説明する。
【0022】
図2は、室内熱交換器5の一部を拡大して示す側面図である。
【0023】
上記室内熱交換器5は、所定間隙を存して並設される多数枚のフィンFと、これらフィンFを貫通するここでは一つだけ示す伝熱管Dとからなる、いわゆるフィンチューブタイプの熱交換器である。
【0024】
上記フィンFの伝熱管D貫通部にはフィンカラーKが一体に突設されていて、伝熱管Dとの密着性を高めている。さらにフィンFの伝熱性能の向上化を図るため、フィンカラーK相互間に切起しを設けてもよい。
【0025】
そして、上記フィンFの伝熱管D貫通部に設けられるフィンカラーKの外径Dcを、
5.5mm ≦ Dc ≦ 8.7mm
としたうえで、フィンカラーKがフィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って3列設けられる。すなわち、上記伝熱管Dは空気の主流方向に沿って3列設けられるようになっている。
【0026】
そして、上記フィンカラーKの外径Dcに対する伝熱管Dの段ピッチL1と、列ピッチL2の互いの関係を、
1.2 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.5 ……(1)
と設定したことを特徴の一つとしている。
【0027】
つぎに、(1)式の設定理由を述べる。
図3(A)(B)に、(L1−Dc)/L2の具体的数値を横軸とし、フィン効率および通風抵抗を縦軸とした特性図を示す。なお、図3(A)は本発明の特徴の一つとしてフィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って伝熱管Dを3列設けた場合であり、図3(B)は比較例として従来構造である同方向に伝熱管を2列設けた場合である。
【0028】
3列と2列の何れの条件でも、フィン効率は(L1−Dc)/L2値が大きくなるにつれて低下する傾向にある。特に、図3(A)に示す3列の場合は、(L1−Dc)/L2値が1.5付近から急激に低下する傾向にある。
【0029】
一方、通風抵抗は3列と2列の何れの条件でも、(L1−Dc)/L2値が小さくなるにつれて増加する傾向にある。そして、2列の場合は変化が僅かであるのに対して、3列の場合は変化が顕著であり、(L1−Dc)/L2値が1.2付近から急激に増加する傾向にある。
【0030】
すなわち、図3(A)に示すフィンFに伝熱管Dを空気の主流方向に3列備えることを前提として、フィンカラーKの外径Dcに対する伝熱管Dの空気の主流方向と直交する方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、先に(1)式で結論付けたように、
1.2 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.5
を設定できることになり、伝熱性能の向上が図れる。
【0031】
これに対して従来構造である同方向に2列の場合は、図3(B)から
0.95 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.15
が最適範囲であり、伝熱管が2列の構成と3列の構成では互いに最適範囲が異なる。したがって、従来の2列構成に単純に1列を加えて3列構成に変更しただけでは、フィン効率の向上を図ることができず、通風抵抗が増大してしまい、伝熱性能の向上が得られない。
【0032】
つぎに、本発明の第2の実施の形態について、図4および図5にもとづいて説明する。
【0033】
図4は、室内熱交換器5の一部を拡大して示す側面図である。
上記室内熱交換器5は、多数枚のフィンFと、これらフィンFを貫通する一つだけ図示する伝熱管Dとからなる、いわゆるフィンチューブタイプの熱交換器であることと、上記フィンFの伝熱管D貫通部にはフィンカラーKが一体に設けられていて伝熱管Dとの密着性を高めていることは変りがない。
【0034】
上記フィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に3列の伝熱管Dが設けられることも同様であるが、ここでは風上側1列の伝熱管Dの管径Dsの径を、風下側2列の伝熱管Dの管径Dbよりも小に設定したことを特徴の一つとしている。
【0035】
すなわち、近年、暖房運転時に室内側熱交換器Dで冷媒が液・ガスのニ相状態となるばかりでなく、過冷却液状態となるように設計される。熱交換空気との熱交換作用を液・ガスのニ相域領域で行うとともに、過冷却液領域でも行うようにして、エンタルピの増大を図り熱交換能力の大能力化を得られる。
【0036】
過冷却液領域に相当する伝熱管Dは、ニ相域領域に相当する伝熱管Dに比べて冷媒の管摩擦抵抗が少なくてすみ、管径の小さい伝熱管Dでも、より高性能が得られる。
【0037】
暖房運転時における室内熱交換器5で、過冷却液状態の冷媒が流れる領域の伝熱管Dの管径をDsとし、ニ相域状態の冷媒が流れる領域の伝熱管Dの管径をDbとしている。
【0038】
したがって、過冷却状態の冷媒が流れる風上側1列の伝熱管Dの直径Dsを小さく設定し、ニ相域の冷媒が流れる風下側2列の伝熱管Dの直径Dbの直径を、上記風上側1列の伝熱管Dの直径Dsよりも大に設定している。
【0039】
このように、管径はより小さい方が性能がよく、通風抵抗の低減も図れて有利であるので、上述の設定条件による効果が得られるが、管径を小さくすればするほど単位伝熱管あたりの熱量の低下が懸念される。
【0040】
そこで、上述の管径の条件を設定したうえで、管径の小さい伝熱管Dsと大きい伝熱管Dbの関係が、
0.8 ≦ Ds/Db ≦ 0.9 ……(2)
となるように設定する。
【0041】
つぎに、(2)式の設定理由を述べる。
図5は、上記(2)式の設定条件を説明するための実験結果であって、横軸に伝熱管Dにおける小さい管径Dsと大きい管径Dbとの割合(Ds/Db)の具体的数値を横軸とし、伝熱量および通風抵抗を縦軸とした特性図を示す。
【0042】
すなわち、伝熱量はDs/Db値が小さいほど低下し、0.8付近より大になったところで急激に増加する。一方、通風抵抗はDs/Db値が大きいほど増加し、0.9付近より急激に増加することが分かる
上述の条件下において、(2)式である 0.8≦Ds/Db≦0.9 が求められ、その結果、伝熱性能の向上が図られ、通風抵抗の増加を抑制することができる。
【0043】
図6は、本発明の第3の実施の形態を示す室内熱交換器5の構成と、冷媒の流れを説明する図である。フィンF外にジャンピングパイプPa,Pbと、ジャンピングパイプPbに除湿用絞り装置20を備えている。
【0044】
図中実線矢印は暖房時の冷媒の流れを示し、破線矢印は冷房時と除湿運転時の冷媒の流れを示す。除湿用絞り装置20は暖房運転時と冷房運転時に全開となり、除湿運転時に絞り作用をなすように制御される。
【0045】
前側熱交換器部5Aと後側熱交換器部5Bをそれぞれ構成するフィンFは、いずれも伝熱管Dの列毎に分割されていない一体フィンとしたことを、本発明の特徴の一つとしている。
【0046】
これにより、たとえば補助熱交換器を備えて3列にしたものと比較して、補助熱交換器のフィンの製造手間と、伝熱パイプのフィン挿入および拡管工程等の製造工程の削減が図られ、かつ補助熱交換器に対する後側熱交換器および前側熱交換器のフィン位置のズレによる通風抵抗の増加も防止できる。
【0047】
図8は、本発明の第4の実施の形態を説明する、室内熱交換器5の概略の側面図である。
室内機に備えられ、フィンFに対する空気の主流方向(フィンFの幅方向)に沿って3列の伝熱管Dが設けられ、かつ一体形フィンFで構成される室内熱交換器5であることには変りがない。ここでは省略する配管構成と各運転モードに応じた冷媒の流れ方向は、先に図6で示したものと全く同一であり、そのまま適用される。
【0048】
このような室内熱交換器5におけるフィンFで、除湿運転時に冷媒が蒸発する領域である蒸発部Zと、冷媒が凝縮する領域である凝縮部Gとの相互の熱遮断のため、段方向のカットCaおよび列方向のカットCbが設けられていることが特徴の一つである。
【0049】
すなわち、除湿運転時に冷媒が蒸発する蒸発部Zと、凝縮する凝縮部Gとは互いに温度が大きく異なるため、そのままの状態では領域相互間で熱交換を行ってしまい、熱交換空気への熱伝達の阻害となる。
【0050】
そこで、室内熱交換器5における蒸発部Zと凝縮部Gとの間の熱遮断のため、フィンFに段方向のカットCaおよび列方向のカットCbを設けることで、除湿性能の向上が図れる。
【0051】
さらに、暖房運転時に、室内側熱交換器5において冷媒が過冷却液状態となる領域である過冷却部Wおよび、この過冷却部Wと風下側であるニ相域となる領域との間の熱遮断構造のために、段方向カットCaと列方向カットCbを同様に設けることにより、除湿性能の向上ばかりでなく暖房性能の向上も図れる。
【0052】
図7は、上記実施の形態の設定理由を説明する、暖房運転時における室内熱交換器(凝縮器)での温度分布の特性図である。横軸に凝縮器位置をとり、縦軸に冷媒温度をとっていて、本発明構造と従来構造と比較している。
【0053】
ニ相域においては本発明構造と従来構造のものではさほど差が存在しないが、液冷媒の単相域では従来構造の熱交換器と比較して本発明構造の熱交換器の冷媒温度を低くできる。
【0054】
換言すれば、本発明構造の室内熱交換器では冷媒充填量が従来構造の室内熱交換器と同一の場合には、単相域をより少なくすることが可能となりパイプ本数を減らすことが可能となる。
【0055】
なお、図1と図6および図8に示す室内熱交換器5のように、前部吸込み口3と上部吸込み口4とに対向するように側面視で円弧状または略V字状に形成される前側熱交換器部5Aは、送風ファン7の周面一部を囲むように形成する。これにより、前側熱交換器部5Aを構成するフィンFを、横流ファン7の周面一部を囲むように折り曲げる製造工程の削減が得られる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、室内機に備えられる熱交換器の熱交換性能の向上を図るとともに、熱交換器のコンパクト化と組立て工数および組立て部品をより少なくして、生産性の向上を得る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る、空気調和機を構成する室内機の概略の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る、室内熱交換器の一部を拡大した側面図。
【図3】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る、室内熱交換器の一部を拡大した側面図。
【図5】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る、室内熱交換器の側面図と冷媒の流れを説明する図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る、暖房運転時の室内熱交換器の位置と冷媒温度の特性図。
【図8】同実施の形態の設定理由を説明するための特性図。
【符号の説明】
F…フィン、D…伝熱管、K…フィンカラー、5…室内熱交換器。
Claims (3)
- 室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに伝熱管を貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器において、
上記フィンの伝熱管貫通部に設けられるフィンカラーの外径Dcを、
5.5mm ≦ Dc ≦ 8.7mm
としたうえで、上記伝熱管は空気の主流方向に3列設けられ、
上記フィンカラーの外径Dcに対する伝熱管の空気の主流方向と垂直方向の段ピッチL1と、空気の主流方向の列ピッチL2との関係を、
1.2 ≦ (L1−Dc)/L2 ≦ 1.5
に設定したことを特徴とする空気調和機用熱交換器。 - 室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機内に配置され、所定の間隙を存して並設される複数枚のフィンに、伝熱管を貫通させてなるフィンチューブタイプの熱交換器において、
上記伝熱管は3列設けられ、暖房運転時に、冷媒が過冷却液となる領域の伝熱管の管径Dsを、ガス・液ニ相域となる領域の伝熱管の管径Dbよりも小さく設定し、かつ管径Dsの伝熱管を管径Dbの伝熱管よりも風上側に配置し、さらに管径Dsの伝熱管と管径Dbの伝熱管との関係を、
0.8 ≦ Ds/Db ≦ 0.9
に設定したことを特徴とする空気調和機用熱交換器。 - 上記フィンは、伝熱管の列毎に分割されない一体型であることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の空気調和機用熱交換器。
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