JP2605936B2 - 壁構造 - Google Patents

壁構造

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JP2605936B2
JP2605936B2 JP2218251A JP21825190A JP2605936B2 JP 2605936 B2 JP2605936 B2 JP 2605936B2 JP 2218251 A JP2218251 A JP 2218251A JP 21825190 A JP21825190 A JP 21825190A JP 2605936 B2 JP2605936 B2 JP 2605936B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、構造壁から間隔を隔てて配設されて室内空
間を区画する内装壁を設けた壁構造に係り、特に、構造
壁と内装壁との間に形成される空間全体を調和空気流通
空間として利用することにより、室内空間にほぼ均一に
調和空気を吹き出させるための壁構造に関する。
《従来の技術》 従来、室内空間に温度、湿度等を調整した調和空気を
供給する方式としては、個人住宅等の比較的小規模のも
のでは、各室に個別に空調装置を設置する方式が一般的
であり、また、事務所ビル等の比較的大規模のもので
は、1ケ所に集中して空調装置を設置し、この空調装置
で調整した調和空気を金属製の中空箱体を継ぎ合わせた
構造のダウトを通じて各室内空間に供給する方式が一般
的である。
この内、ダクトを用いて室内空間に調和空気を供給す
る方式についてその概略を述べると、第4図に示すよう
に、室内空間20の壁面あるいは天井面に沿って縦ダクト
21およびこれに接続して水平ダクト22が配設され、空調
装置から供給される調和空気Aはこれらのダクト21,22
を介して、室内空間20の壁面あるいは天井面に設けられ
た調和空気吹出口23から室内空間20に供給されるように
なっている。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、上述したようなダクトを使用した調和
空気供給方式では、一般に調和空気吹出口23の設置個所
が、第4図に示したごとく、壁面あるいは天井面の一部
に限定されるので、室内空間20全体に亘って均一に調和
空気を供給できないという問題があった。すなわち、室
内空間20に調和空気Aが行き届かない空気溜りが生じて
しまうという難点があった。また、この問題点を解消す
るために、調和空気吹出口23の設置個所を増やそうとす
ると、室内空間20の壁面あるいは天井面に沿ってダクト
21,22を複雑に引き回さねばならないので、ダクト21,22
の設計及び施工が極めて煩雑になるという別の問題点が
生じる。
《課題を解決するための手段》 本発明は、構造壁から間隔を隔てて配設されて室内空
間を区画する内装壁と、前記構造壁と前記内装壁との間
に画成される空間全体からなる調和空気流通空間と、該
調和空気流通空間から前記室内空間にほぼ均一に調和空
気を導入すべく該内装壁の全面に亘って適宜間隔を隔て
て複数形成された調和空気吹出口と、前記調和空気流通
空間内に位置させて上記吹出口に設けられ、調和空気を
案内する案内部材とを備えたことを特徴とする。
《作 用》 本発明の作用について述べると、構造壁から室内空間
側に間隔を隔てて内装壁が配設されて、構造壁と内装壁
との間に調和空気流通空間が形成されるので、調和空気
誘導用のダクトを設ける必要がない。すなわち、ダクト
レスとすることができる。
そしてこのダクトレスの調和空気流通空間を形成する
内装壁の全面に亘って適宜間隔を隔てて複数の調和空気
吹出口を形成したので、室内空間にほぼ均一に調和空気
を供給することができる。
殊に、調和空気流通空間内に吹出口へ調和空気を案内
する案内部材を設けたので、各々の吹出口から円滑に室
内空間へ向けて調和空気を吹き出させることができる。
殊に、案内部材を調和空気流通空間内で吹出口と構造壁
との間に介在するように配置すれば、室内空間から吹出
口を通して構造壁の表面が見えてしまうことを防止で
き、室内の美観を良好に保つことができる。
《実施例》 以下に、本発明の好適実施例を添付図面を参照して説
明する。
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図、第2図は
その一部破断斜視図である。
構造壁2で区画される室内空間1には、構造壁2から
室内空間1側に間隔を隔てて、内装壁3が構造壁2を覆
うように配設されている。そしてこのように間隔を隔て
たこれら構造壁2と内装壁3との間には、調和空気流通
空間4が形成されており、空調装置から供給される調和
空気Aはこの空間4を流通するようになっている。図示
例では、天井部構造材7から室内空間1側に間隔を隔て
て内装天井8が配設されており、調和空気Aは、天井部
構造材7と内装天井8との間に形成された調和空気流通
空間4aを介して天井側から壁面部の調和空気流通空間4
へ供給される。
内装壁3にはその全面に亘って複数の調和空気吹出口
5が設けられている。図示例では、吹出口5は内装壁3
の鉛直方向に間隔を隔てて設けられた複数の水平方向に
長いスリット状の開口部として形成されている。
調和空気流通空間4には、調和空気Aを吹出口5へ案
内するための案内部材6が各吹出口5それぞれに設けら
れている。図示例では、これらの案内部材6は内装壁3
と一体に成形されて平板状に形成されており、各吹出口
5の長手方向全長に亘って配設されている。また、本実
施例では、第1図に示すように、調和空気Aが内装壁3
上方の天井側の調和空気流通空間4aから供給されるた
め、各案内部材6は調和空気流通空間4において、各吹
出口5の下縁部から構造壁2側に向かって斜め上方に傾
斜させて設けられており、その上端部は対応する吹出口
5の上縁部の上方まで達するように形成されている。従
って、室内空間1側から見ると、各吹出口5と構造壁2
との間に案内部材6が介在する構成となっている。
次に、本実施例の作用について説明する。
図示例に示すように、室内空間1の上方の天井部調和
空気流通空間4aから導入される調和空気Aは、構造壁2
と内装壁3とで形成される調和空気流通空間4全体に行
き渡るので、別に調和空気Aを誘導するためのダクトを
設置する必要がなく、ダクトレスとすることができる。
また、この調和空気流通空間4は、調和空気Aの流通経
路となるだけでなく、室内空間1に引き込まれる通信・
電源系統等の配線、あるいは給排水、ガス等の配管のた
めのスペースとしても活用することができる。
内装壁3には、その全面に亘って複数の調和空気吹出
口5が設けられているので、調和空気流通空間4に導入
された調和空気Aはこれら吹出口5が形成された内装壁
3の全面から室内空間1へほぼ均一に吹き出され、室内
空間1に調和空気Aが行き届かず空気が滞留してしまう
空気溜りが生じるのを防ぐことができる。
また、調和空気流通空間4には案内部材6が設けられ
ているので、調和空気Aは各吹出口5へ円滑に案内され
る。図示例では、室内空間1の天井側から調和空気Aが
導入される構成について示したが、調和空気Aが床側か
ら調和空気流通空間4へ上方に向かって導入される場合
には、案内部材6を図示例とは逆に、内装壁3の各吹出
口5の上縁部から構造壁2側へ向かって斜め下方に傾斜
させる形で設ければ、図示例と同様に、調和空気Aを各
吹出口5へ円滑に案内することができる。
また、各案内部材6の長さ、すなわち調和空気流通空
間4への張出量を伸縮可能に構成すれば、各吹出口5か
らの調和空気Aの吹出量を調節することができる。さら
に、各案内部材6の内装壁3に対する傾斜角度を変えら
れるように構成すれば、同じく各吹出口5からの調和空
気Aの吹出量を調節することができる。このような各案
内部材6の長さ、すなわち調和空気流通空間4への張出
量、あるいは各案内部材6の傾斜角度の制御手段と、各
吹出口5から吹き出される調和空気Aの風量計測手段お
よび室内空間の適当な個所の温度及び湿度計測手段とを
設け、計測手段による計測結果を制御手段へフィードバ
ックするように構成すれば、室内空間1の環境を均一に
保つように、各吹出口5からの調和空気Aの吹出量を制
御することも可能である。
さらに、案内部材6は室内空間1の側から見て、内装
壁3に設けられた各吹出口5と構造壁2との間に介在し
ているので、室内空間1から吹出口5を通して直接構造
壁2の表面が視認されることはない。従って、室内の美
観を損ねることはない。加えて、室内空間1の側から見
ると、案内部材6が配設された吹出口5が内装壁3の凹
部となって、内装壁3に立体感が付与されることとな
り、室内の美観を向上させる効果も得ることができる。
また、前述のとおり、本実施例における調和空気吹出
口5は、水平方向に長いスリット状の開口部として形成
されているが、この吹出口5は他の任意の開口形状とし
てもよく、それによって室内空間1側から見た内装壁3
の造形的効果を高め、さらに室内の美観を向上させるこ
とも可能である。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
第3図は本発明の他の実施例を示す側断面図である。
全般的な構成は第一実施例と同様であるが、本実施例に
あっては、平板状の案内部材6が内装壁3と独立した部
材とされ、ステー9を介して内装壁3に取り付けられて
いる。この場合、案内部材6はステー9を介して内装壁
3に固着されている。また、ステー9と案内部材6との
結合部10は、調和空気Aの吹出量調節を考慮して案内部
材6の内装壁3に対する傾斜角度を変更できるように回
転可能としてもよい。
次に本実施例の作用について説明する。
案内部材6がステー9を介して内装壁3に固着されて
いる場合には、その作用は上述の第一実施例の場合と同
様である。
案内部材6の内装壁3に対する傾斜角度を変えること
ができる構成とした場合にはこの傾斜角度を変えること
によって、各吹出し口5から室内空間1への調和空気A
の吹出量を調節することができる。また、上述の第一実
施例の作用において述べたと同様の手段によって、室内
空間1の環境を均一に保つように、各吹出口5からの調
和空気Aの吹出量を制御することも可能である。
《発明の効果》 以上要するに、本発明によれば、次のような優れた効
果を発揮する。
(1)構造壁から間隔を隔てて室内空間を区画する内装
壁を配設し、構造壁と内装壁との間に調和空気流通空間
を形成して壁部分をダクトレス構造に構成すると共に、
この内装壁の全面に亘って適宜間隔を隔てて複数の調和
空気吹出口を設けたので、室内空間に均一に調和空気を
供給することができる。
(2)調和空気流通空間に調和空気の案内部材を設けた
ので、調和空気吹出口へ調和空気を円滑に案内すること
ができる。殊に、案内部材を調和空気吹出口と構造壁と
の間に介在させて設ければ、室内空間から調和空気吹出
口を通して構造壁が視認されることを防ぎ、室内の美観
を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適一実施例を示す側断面図、第2図
は上記実施例の一部破断斜視図、第3図は本発明の他の
実施例を示す側断面図、第4図は従来技術を示す斜視図
である。 1……室内空間、2……構造壁 3……内装壁 4……調和空気流通空間(内装壁部) 4a……調和空気流通空間(天井部) 5……調和空気吹出口、6……案内部材 7……天井部構造材、8……内装天井 9……ステー 10……ステー・案内部材結合部 A……調和空気

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造壁から間隔を隔てて配設されて室内空
    間を区画する内装壁と、 前記構造壁と前記内装壁との間に画成される空間全体か
    らなる調和空気流通空間と、 該調和空気流通空間から前記室内空間にほぼ均一に調和
    空気を導入すべく該内装壁の全面に亘って適宜間隔を隔
    てて複数形成された調和空気吹出口と、 前記調和空気流通空間内に位置させて上記吹出口に設け
    られ、調和空気を案内する案内部材と を備えたことを特徴とする壁構造。
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