JP2024029426A - 空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スケルトン天井の場合であっても空調空気の搬送距離を延伸する。【解決手段】空調装置100は、空気を吹き出すノズル10と、ノズルから吹き出された空気を案内する開放ダクト13であって、水平方向に延び、下部がダクト長手方向に沿って開放された開放ダクトと、開放ダクト内においてダクト長手方向に延び、開放ダクト内を仕切る仕切板14とを備える。【選択図】図2
Description
本開示は空調装置に関する。
一般に、空調空気をノズルから吹き出して室内を空調する空調装置が知られている。ノズルは天井付近の高さ位置に位置され、空調空気を水平方向に吹き出す。吹き出された空調空気を、コアンダ効果を利用して天井面に付着させながら搬送することにより、搬送距離を延伸することができる。
しかし近年では、階高を抑えつつ天井高を確保するためにスケルトン天井を採用する建築設計が増えてきている。スケルトン天井は平坦な天井面を有しないため、コアンダ効果による気流搬送効果を期待できない。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、スケルトン天井の場合であっても空調空気の搬送距離を延伸することができる空調装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
空気を吹き出すノズルと、
前記ノズルから吹き出された空気を案内する開放ダクトであって、水平方向に延び、下部がダクト長手方向に沿って開放された開放ダクトと、
前記開放ダクト内においてダクト長手方向に延び、前記開放ダクト内を仕切る仕切板と、
を備えることを特徴とする空調装置が提供される。
空気を吹き出すノズルと、
前記ノズルから吹き出された空気を案内する開放ダクトであって、水平方向に延び、下部がダクト長手方向に沿って開放された開放ダクトと、
前記開放ダクト内においてダクト長手方向に延び、前記開放ダクト内を仕切る仕切板と、
を備えることを特徴とする空調装置が提供される。
好ましくは、前記仕切板は、前記開放ダクト内の流路を、ダクト長手方向に垂直な水平方向に分割する。
好ましくは、前記開放ダクトは、半円形の断面形状を有し、前記開放ダクトの頂部から、正面視において単一の前記仕切板が吊り下げられる。
好ましくは、前記空調装置は、前記開放ダクトに取り付けられ、前記開放ダクト内の流路を閉止する閉止部材を備える。
好ましくは、前記閉止部材は、前記開放ダクトに着脱可能に取り付けられる。
本開示によれば、スケルトン天井の場合であっても空調空気の搬送距離を延伸することができる。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
図1は、本実施形態に係る空調装置を概略的に示す。空調装置100は、空調対象である室Rの中を空調するように構成されている。本実施形態の室Rはオフィスとして使用されるが、その用途は任意である。便宜上、前後左右上下の各方向を図示の通り定める。
室Rは、床1、壁2および天井3を有する。このうち天井3はスケルトン天井であり、建物の躯体からなる天井壁4と、天井壁4に取り付けられた様々な付属物品(図示せず)とにより構成される。付属物品は例えば照明器具、配線、配管等であり、室R内に露出されている。通常の天井のような、付属物品を覆い隠す内装材としての天井壁はない。よって本実施形態の天井3は平坦ではなく、凹凸があり、通常の天井のように室R全体に延びる平坦な天井面を有していない。それ故、コアンダ効果による気流搬送効果を期待できない。
空調装置100は、温度が調節された空気すなわち空調空気(矢印Aで示す)を室R内に吹き出すノズル10と、ノズル10に空調空気を供給する給気装置11とを有する。給気装置11は室R外に設置され、給気管12を通じてノズル10に空調空気を供給する。
ノズル10は、後側の壁2に設けられる。ノズル10は、後側の壁2を貫通して室R内に突出され、天井3の高さ位置、具体的には天井壁4より所定距離下方の高さ位置に水平に配置されている。ノズル10は壁2付近の位置において後方から前方に向かって空調空気を吹き出す。なおノズル10は室R内に突出されていなくてもよく、壁2と面一状に設けられてもよい。
図2にも示すように、空調装置100は、ノズル10から吹き出された空気すなわち空調空気を案内する開放ダクト(またはオープンエアダクト)13を備える。開放ダクト13は、後方から前方に向かって水平方向に延び、下部がダクト長手方向(前後方向)に沿って開放されている。開放ダクト13の下部はダクト長手方向の全長に亘って開放されている。開放ダクト13は、天井3の高さ位置に配置され、ノズル10と同じ高さ位置に水平に配置されている。開放ダクト13の基端すなわち後端は、ノズル10の先端すなわち前端に同軸かつ突き合わせ状に接続されている。図2における仮想線bは開放ダクト13とノズル10の境界を示す。開放ダクト13とノズル10は、後方から前方に向かって直線的に延びる。
また空調装置100は、開放ダクト13内においてダクト長手方向に延び、開放ダクト13内を仕切る仕切板14も備える。
図3は、開放ダクト13と仕切板14を示す縦断側面図である。図4は図3のIV-IV線断面図、図5は図3のV-V線断面図、図6は図3のVI-VI線断面図である。
図3および図4に示すように、開放ダクト13は、下部が開放された筒状に形成され、具体的には、下半部が開放された半円筒状に形成され、半円形の断面形状を有する。本実施形態の開放ダクト13は、ノズル10と同一の素材から作られ、具体的には、円筒状のノズル10の素材を縦に割って上下に2等分し、そのうちの上側半分から開放ダクト13が形成されている。
開放ダクト13は、固形の断熱材、具体的にはグラスウールからなる断面半円形のダクト本体15と、ダクト本体15の外周面および下端面に接着された表皮材16とを備える。表皮材16は、遮熱材により形成され、具体的にはガラス繊維強化アルミ箔により形成されている。なおノズル10は断面円形のノズル本体とその外周面に接着された表皮材とを備える。ノズル本体と表皮材の材質はダクト本体15と表皮材16の材質と同様である。
仕切板14は概して、開放ダクト13の全長に及ぶ比較的長い長方形状に形成される。本実施形態の場合、正面視(図4)において単一の仕切板14が開放ダクト13の頂部から吊り下げられる。すなわち、仕切板14は前後かつ上下方向に延びるよう配置され、仕切板14の上端が開放ダクト13の頂部に支持され、これにより仕切板14は開放ダクト13により吊り下げ支持される。仕切板14の上端は、できるだけ空気漏れなきよう、開放ダクト13のダクト本体15の内周面17に接触もしくは密接される。仕切板14は、金属または樹脂の板材により形成され、本実施形態では鋼板により形成される。
図3および図5を参照して、開放ダクト13に対する仕切板14の取付部の構成を説明する。仕切板14の上端には、上方に突出する取付タブ18が、長手方向に複数(1つのみ図示)、所定間隔で一体に形成されている。取付タブ18は、開放ダクト13(ダクト本体15および表皮材16)の上端に形成されたスリット19に下方から挿通される。開放ダクト13から上方に突出した取付タブ18の上端部(仮想線cで示す)は、切り込み20によって予め2分割されている。その上端部の一方(前側)の分割片21Aは、ダクト長手方向(前後方向)に垂直な水平方向の一方側(右側)に直角に折り曲げられる。またその上端部の他方(後側)の分割片21Bは、ダクト長手方向(前後方向)に垂直な水平方向の他方側(左側)に直角に折り曲げられる。これら分割片21A,21Bにより取付タブ18の抜けが阻止され、仕切板14が吊り下げ支持される。折り曲げられた分割片21A,21Bとその周囲には、前記表皮材16と同様のテープ22が接着され、このテープ22により分割片21A,21Bが覆い隠される。
なお、仕切板14の取付方法については他の方法も可能である。例えば、仕切板14を開放ダクト13にネジ止めしてもよいし、仕切板14を開放ダクト13に一体に形成してもよい。
こうして仕切板14が取り付けられ、開放ダクト13内が左右に仕切られると、開放ダクト13内の流路9は、右側流路9Rと左側流路9Lに分割される。
このように仕切板14は、開放ダクト13内の流路9を、ダクト長手方向(前後方向)に垂直な水平方向(左右方向)に分割する。本実施形態の場合、仕切板14は、開放ダクト13内の流路9を、右側流路9Rと左側流路9Lに2等分する。
次に、図3および図6を参照して、天井壁4に対する開放ダクト13の取付部の構成を説明する。
開放ダクト13の外周部には、開放ダクト13を把持するクランプ材25が取り付けられる。クランプ材25は、金属または樹脂の板材により形成され、本実施形態では鋼板により形成される。クランプ材25は、開放ダクト13の外周面29に沿う断面半円形の外周把持部26と、外周把持部26の両端、すなわち左右の下端に折曲形成され、開放ダクト13の下端面27を下方から支持する下端支持部28とを一体的に有する。
クランプ材25の前端および後端は、前記同様のテープ22により、開放ダクト13の外周面29および下端面27に接着される。これによりクランプ材25が開放ダクト13に固定される。
クランプ材25の前後方向中間部かつ上端には、断面L字状のブラケット30が、複数のネジ31(本実施形態ではタッピングスクリュー)により固定される。ブラケット30は、クランプ材25上に着座する座部32と、座部32から上方に向かって直角に折れ曲がる突片部33とを有する。座部32の穴34にネジ31が上方から挿通され、クランプ材25に固定されることで、ブラケット30がクランプ材25に固定される。
突片部33には、天井壁4から吊り下げられた連結材36(図1参照)の下端がボルト接続される。突片部33には横長の長孔35が設けられ、この長孔35に、連結材36をボルト接続するためのボルト(図示せず)が挿通される。こうして開放ダクト13は、ダクト長手方向の複数箇所において、天井壁4から吊り下げ支持される。
図2に示すように、開放ダクト13の後端はノズル10の前端に同軸に突き合わせ接続される。この接続は、一体接続であるのが好ましい。この場合、円筒状の素材を途中から縦割りして半分切除し、切除してない一方の部分をノズル10とし、切除した他方の部分を開放ダクト13とする。こうすることで、開放ダクト13とノズル10の接続部の剛性を向上できると共に、段差のない好ましい外観を得られる。
もっとも、開放ダクト13とノズル10を別体で接続してもよい。この場合、例えば接着材と前記テープ22の少なくとも一方を用いて、両者を直接的に接続してもよいし、中間の継手部材を介して間接的に接続してもよい。
図1に示すように、室Rは前後方向の所定の長さを有し、開放ダクト13は室Rの略全長に亘って延びている。仕切板14も開放ダクト13と等しい長さ延びている。開放ダクト13は下部だけでなく、その前端も開放されている。
室R内は、後方から前方に向かって順に複数のスペースに区画され、本実施形態では概ね3箇所のスペースS1,S2,S3に区画されている。図示例では各スペースS1~S3に人Mが存在し、作業もしくは業務を行っている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。ここでは前提として、空調装置100が冷房装置として使用され、空調空気は室R内の空気よりも低温の冷気であるものとする。但し、空調装置100は冷房装置に限らず、暖房装置または単なる送風装置としても使用可能である。
まず、図7を参照して、本実施形態と異なる比較例を説明する。この比較例では、開放ダクト13が設けられておらず、ノズル10のみが設けられている。
この場合、空調空気(矢印Aで示す)は、ノズル10から吹き出された直後、室R内空気との温度差に基づく密度差により比較的急速に下降する傾向にある。また天井3がスケルトン天井であるため、コアンダ効果により空調空気を後方まで搬送することも困難である。
その結果、空調空気の搬送距離は比較的短く、室R内では後方のスペースと前方のスペースとで温度差が生じ易く、後方のスペース(例えばS1)は涼しいが、前方のスペース(例えばS3)は暑いといった事態が生じ得る。
また、前方のスペースの冷却不足を補うため、ノズル10から吹き出される風量を増加する方法もあるが、これだと空調エネルギを増加させてしまうし、後方のスペースが過冷却になる虞もある。
一方、図8に示すように、本実施形態の場合だと、ノズル10から吹き出された空調空気は、吹出し直後から開放ダクト13によって案内され、開放ダクト13の前端まで搬送される。すなわち、図9に示すように、空調空気Aはコアンダ効果により、開放ダクト13の内周面17と、仕切板14の表面とに付着しながら右側流路9Rと左側流路9L内を流れる。よって、空調空気を効率よく搬送できると共に、搬送中における空調空気の下降を抑制でき、空調空気をより後方の遠方まで搬送することができる。すなわち、比較例よりも空調空気の搬送距離を延伸することができる。
開放ダクト13による搬送中、空調空気の一部は、室R内空気との温度差に基づく密度差により下降し、拡散する。こうした空調空気の流れは、開放ダクト13の前端まで続く傾向にある。従って、空調空気を室R内全体にできるだけ均等に分配し、室R内の後方のスペースと前方のスペースとで温度差が生じるのを抑制し、温熱環境を改善することができる。
特に本実施形態では、仕切板14を設けたため、空調空気の付着面積を増加し、搬送量を増大することができる。よって、仕切板14が無い場合よりも、空調空気をより遠くまで搬送することができ、搬送エネルギを低減できる。すなわち、空調空気をより遠くまで搬送するために強力なファンを設ける必要がなくなる。
このように本実施形態によれば、スケルトン天井の場合であっても空調空気の搬送距離を延伸することができる。
ところで、本実施形態では空調空気をより後方の遠方まで搬送できるものの、図10に示すように、後方のスペース(例えばS3)に人Mがいない場合には、空調空気を後方まで搬送しても搬送エネルギが無駄になってしまう。
そこで本実施形態の空調装置100は、空調空気の搬送を途中で停止させるべく、開放ダクト13内の流路9を閉止する閉止部材40を備える。以下、これについて説明する。
図11は、開放ダクト13に取り付けられた閉止部材40を示す縦断側面図である。図12は図11のXII-XII線断面図、図13は閉止部材40を単独で示す正面図である。
閉止部材40は、正面視においてダクト本体15内の断面形状と符合した略半円形の板状の部材である。閉止部材40は、前記ダクト本体15と同様、固形の断熱材、具体的にはグラスウールからなる略半円板状の部材本体41と、部材本体41の表面(前面)および裏面(後面)の全体に接着された部材表皮材42とを備える。部材表皮材42は、前記表皮材16と同様、遮熱材により形成され、具体的にはガラス繊維強化アルミ箔により形成されている。
また閉止部材40は、部材本体41の下面に接着剤等により取り付けられた取付板43を備える。取付板43は、金属または樹脂の板材により形成され、本実施形態では鋼板により形成されている。本実施形態の取付板43は、前後幅が部材本体41と等しくされ、左右方向に延びる帯状に形成されている。
取付板43の左右両端部は、部材本体41から突出され、上向きに折り曲げられている。すなわち取付板43の左右両端部には突出部45と折曲部44が形成され、この折曲部44と部材本体41によりダクト本体15の下端部を弾性的に把持することにより、閉止部材40をダクト本体15に着脱可能に取り付けるようになっている。
左右の折曲部44はダクト本体15の外周面の形状に沿って湾曲されている。これにより左右の折曲部44は上窄まる形状となり、ダクト本体15の把持をしっかりと行えると共に、閉止部材40の脱落を確実に防止できる。
部材本体41の左右中心部には仕切板14を挿入するためのスリット46が全高に亘って設けられている。これにより仕切板14に邪魔されることなく、閉止部材40をダクト本体15内に下方から挿入して取り付けることができる。
こうした閉止部材40の取り付けは、開放ダクト13の長手方向の任意の位置で行うことができる。閉止部材40は、ダクト本体15内に下方から挿入するだけでワンタッチで容易に取り付けることができる。取付後、部材本体41の外周面47がダクト本体15の内周面17に接触もしくは密接すると共に、スリット46の内面が仕切板14の表面に接触もしくは密接する。これにより、開放ダクト13と閉止部材40の間の隙間を無くし、その隙間から空調空気が漏れるのを抑制できる。
図10に示すように、スペースS1,S2に人MがいてスペースS3に人Mがいない場合、閉止部材40が、スペースS2とスペースS3の間の位置において開放ダクト13に取り付けられる。すると開放ダクト13の流路R内を搬送されてきた空調空気は、その全量が閉止部材40に衝突した後、下方に折れ曲がり、下方に向かう。この下方に向かう気流がエアカーテンの如く機能し、その上流側から流れてくる斜め下後方に向かう気流を遮断する。これにより、スペースS3に空調空気が無駄に搬送もしくは供給されるのを防止でき、搬送エネルギを効率よく使用できる。
次に、変形例を説明する。
[第1変形例]
図14~図16は第1変形例を示す。図14は、開放ダクト13に取り付けられた閉止部材40を示す縦断側面図である。図15は図14のXV-XV線断面図、図16は閉止部材40を単独で示す正面図である。
図14~図16は第1変形例を示す。図14は、開放ダクト13に取り付けられた閉止部材40を示す縦断側面図である。図15は図14のXV-XV線断面図、図16は閉止部材40を単独で示す正面図である。
本変形例の閉止部材40は、空調空気の通過を許容する通気穴48を有する。本変形例では左右対称に複数(計4つ)の通気穴48が設けられているが、通気穴48の数は任意であり、一つであってもよい。
本変形例の場合、ダクト本体15の内周面17に沿った第1通気穴48Aと、仕切板14に沿った第2通気穴48Bとが設けられる。これら通気穴48A,48Bにより、空調空気の一部を通過させることができるので、閉止部材40の位置で空調空気を実質的に分岐させることができる。すなわち、閉止部材40により遮断され下方に折れ曲がる空気流と、通気穴48A,48Bを通過し後方下流側に搬送される空気流とに分岐させることができる。
第1通気穴48Aは、部材本体41の外周面47を切り欠いて形成され、第2通気穴48Bは、スリット46の内面を切り欠いて形成される。前述したように、空調空気は部材本体41の内周面17と仕切板14の表面とに付着しながら流れるので、これらに沿った位置に通気穴48A,48Bを設けることにより、空調空気の一部を効率よく通過させることができる。
本変形例の構成は、例えば、少量の空調空気だけを閉止部材40より後方のスペースに送りたい場合に有利である。
[第2変形例]
図17~図18は第2変形例を示す。図17は、開放ダクト13に取り付けられた閉止部材40を示す縦断側面図である。図18は図17のXVIII-XVIII線断面図である。
図17~図18は第2変形例を示す。図17は、開放ダクト13に取り付けられた閉止部材40を示す縦断側面図である。図18は図17のXVIII-XVIII線断面図である。
本変形例は、通気穴48を選択的に閉じる蓋49を有する。蓋49は各通気穴48に、圧入によって後方(上流側)から着脱可能に取り付けられる。但し蓋49の取付方法は任意である。二種類の通気穴48A,48Bに対応して二種類の蓋49A,49Bが設けられる。
このように蓋49を設けると、空調空気を閉止部材40により全量遮断するか、それとも一部だけ後方に通過させるかを、必要に応じて選択することができる。よって状況に応じて好ましい空調空気の流れを選択でき、実用性を高めることができる。
なお、複数の蓋49のうち一部の蓋49だけを取り外してもよい。また左右の流路R1,R2における蓋49の取付状態を異ならせることで、左右の空調空気の流れ方や供給の仕方を異ならせることもできる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は他にも様々考えられる。
(1)例えば、開放ダクト13の断面形状は必ずしも半円形でなくてもよく、任意であり、例えば半楕円形、半四角形(コ字状)、U字状等とすることもできる。
(2)仕切板14は複数設けてもよい。また正面視における仕切板14の向きは、必ずしも上下方向に沿った向きでなくてもよい。例えば、ダクト本体15の内周面17から半径方向内側に向けて一ないし複数の仕切板を突出させてもよい。
(3)本開示に係る空調装置は、スケルトン天井以外にも適用可能であり、平坦な天井面を有する通常の天井にも当然に適用可能である。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
100 空調装置
10 ノズル
13 開放ダクト
14 仕切板
40 閉止部材
R,R1,R2 流路
10 ノズル
13 開放ダクト
14 仕切板
40 閉止部材
R,R1,R2 流路
Claims (5)
- 空気を吹き出すノズルと、
前記ノズルから吹き出された空気を案内する開放ダクトであって、水平方向に延び、下部がダクト長手方向に沿って開放された開放ダクトと、
前記開放ダクト内においてダクト長手方向に延び、前記開放ダクト内を仕切る仕切板と、
を備えることを特徴とする空調装置。 - 前記仕切板は、前記開放ダクト内の流路を、ダクト長手方向に垂直な水平方向に分割する
請求項1に記載の空調装置。 - 前記開放ダクトは、半円形の断面形状を有し、前記開放ダクトの頂部から、正面視において単一の前記仕切板が吊り下げられる
請求項1に記載の空調装置。 - 前記開放ダクトに取り付けられ、前記開放ダクト内の流路を閉止する閉止部材を備える
請求項1に記載の空調装置。 - 前記閉止部材は、前記開放ダクトに着脱可能に取り付けられる
請求項4に記載の空調装置。
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JP2022131668A JP2024029426A (ja) | 2022-08-22 | 2022-08-22 | 空調装置 |
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