JP2605670Y2 - テンキー入力器による電気錠解錠装置 - Google Patents

テンキー入力器による電気錠解錠装置

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JP2605670Y2
JP2605670Y2 JP1993060230U JP6023093U JP2605670Y2 JP 2605670 Y2 JP2605670 Y2 JP 2605670Y2 JP 1993060230 U JP1993060230 U JP 1993060230U JP 6023093 U JP6023093 U JP 6023093U JP 2605670 Y2 JP2605670 Y2 JP 2605670Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋内に情報を管理すべ
き複数個の管理室がある場合あるいは屋内、屋外を問わ
ず複数個の出入り口をチェックすべき場合に使用される
テンキー入力器による電気錠解錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気錠解錠装置の一例として、図
4で示すようなものがある。
【0003】すなわち、50は共用玄関の壁、屋内の適
宜箇所などに設置されたテンキ−入力器(電気錠操作
器)、51はこのテンキ−入力器50と信号線52を介
して電気的に接続し、住戸内側(屋内)に配設された暗
証番号設定器、53はこの暗証番号設定器と電気錠制御
部54を介して電気的に接続しかつ開閉ドアに設けられ
た電気錠、55は電気錠制御部54と信号線56を介し
て電気的に接続し、各住居の室内にいながらにして電気
錠53を解錠又は施錠することができる施解錠操作器
で、この施解錠操作器55には押しボタン式の1個の操
作キ−55a、解錠又は施錠を示す表示器55bが設け
られている。
【0004】しかしながら、上記構成に於ける電気錠解
錠装置は、屋内から開閉ドアの電気錠を解錠させる場
合、押しボタン式の1個の操作キ−55aで行われるの
で、例えば屋内に情報を管理すべき複数個のコンピュー
タ室があり、かつ、それぞれ暗証番号に基づいて開閉ド
アを解錠すべき場合には使用に適しないと言う欠点があ
った。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような
従来の欠点に鑑み、第1の目的は、電気錠制御器を制御
する(例えば解錠状態にする)一台の暗証番号設定器
(制御器)に複数本の信号線を介して複数個のテンキー
入力器をそれぞれ接続し、これらのテンキー入力器の一
台が一連の操作をしている間(一台が使用中になれば)
他のテンキー入力器を休眠(使用不能)の状態とし、一
方、使用中のテンキー入力器が一連の操作が終了する
と、暗証番号設定器に接続している他のテンキー入力器
は、全台受付状態になることである。したがって、本考
案は、例えば屋内に情報を管理すべき複数個のコンピュ
ータ室があり、かつ、それぞれ暗証番号に基づいて開閉
ドアを解錠すべき場合に使用される。また第2の目的
は、暗証番号設定器等からテンキー入力器のテンキー入
力器制御回路に入る信号が変化しないことである。また
第3の目的は、配線工事の際に誤って結線する恐れが少
ないことである。さらに、第4の目的は、1台の暗証番
号設定器と第1テンキー入力器との間に複数個の第2テ
ンキー入力器を容易に結線することができることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のテンキー入力器
による電気錠解錠装置は、安定化電源14、電源重畳送
受信部15及び電圧のレベル変換器16側からの受信信
号を受けると共にトランジスターTr1側に送信信号を
出力するマイクロコンピュータ11をそれぞれ有する1
個の暗証番号設定器2と、この暗証番号設定器に2本の
信号線L1,L2を介して電気的に接続されかつこれら
の信号線を無極性にする送受信部22、信号を制御する
テンキー入力器制御回路21及びテンキー20をそれぞ
れ有する複数個のテンキー入力器1,3とから成り、前
記複数個のテンキー入力器1,3の送受信部22には、
テンキー入力器制御回路21に電気的に接続する電圧の
レベル変換器24に流れる信号が変化しないようにダイ
オードブリッジ23がそれぞれ設けられ、また前記テン
キー入力器制御回路21は、互いに先行するテンキー入
力器からのスタート信号及び一連の操作が終了した旨の
エンド信号を受信するまでの間は、後続となるテンキー
入力器の使用を不可にするように制御することを特徴と
する。
【0007】上記構成に於いては、テンキー入力器制御
回路は、必ずしも一連の操作が終了した旨のエンド信号
を受信しなくても、互いに先行するテンキー入力器から
のスタート信号を受信した後一定時間経過するまでの間
は、後続となるテンキー入力器の使用を不可にするよう
に制御しても良い。
【0008】
【作用】先行する一方のテンキー入力器を操作すると、
スタート信号が接続する他のテンキー入力器に流れ、直
ちに他のテンキー入力器は休止状態と成る。すなわち、
他のテンキー入力器は当該テンキーによる受付が不可能
の状態と成る。一方、スタート信号は接続する暗証番号
設定器(制御器)の方にも流れ、制御器はスタート信号
を受理すると、先行する一方のテンキー入力器にまずモ
ード信号を送信すると共に、当該モードで入力可能とな
った一方のテンキー入力器のテンキー操作により入力さ
れた暗証番号を設定登録済み番号と比較する。そして、
制御器はもし両方の番号が「一致」したならば電気錠制
御器に解錠信号を送信する。
【0009】しかして、電気錠を解錠させる一連の動作
が終了すると、一方のテンキー入力器は他のテンキー入
力器にエンド信号を送信する。他のテンキー入力器はこ
のエンド信号を受け取ると、いわゆる休止状態から開放
され、再びテンキー受付可能の状態と成る。
【0010】
【実施例】以下、図に示す実施例により本考案を詳細に
説明する。
【0011】図1ないし図3に於いて、1は屋外、屋内
を問わず適当な箇所、例えば情報を管理すべき複数個の
コンピュータ室のいずれか1つの出入り口に設置された
第1テンキ−入力器である。2は屋内の適当な箇所に設
置された1個の暗証番号設定器(以下、単に「制御器」
という。)である。3は例えば前記コンピュータ室の他
の出入り口に設置された第2テンキ−入力器である。こ
の第2テンキ−入力器3は、各室の数に対応して複数個
設けられている。
【0012】前記第1テンキー入力器1はパラレルに配
線された2本の信号線L1、L2を介して制御器2に電
気的に接続している。また第2テンキー入力器3はこの
第1テンキー入力器1並びに前記制御器2に前記信号線
L1、L2にそれぞれパラレルに配線された2本の信号
線L3,L4を介し電気的に接続されている。また4は
制御器2に電気錠制御器5を介して電気的に接続し、か
つ、各室の出入り口の開閉ドア6にそれぞれ設けられた
電気錠である。
【0013】しかして、図2及び図3に基づきまず前記
制御器2の構成について説明すると、この制御器2に
は、信号の処理、データの比較判定などの機能を有する
マイクロコンピュータ11、テンキー入力器で入力する
場合に必要なモ−ドを設定するための暗証番号モード設
定手段(スイッチ)12、前記マイクロコンピュータ1
1に設けられている通常の記憶素子以外にEEPROM
を使用した図示しない記憶部、交流電源から供給された
低圧交流電圧を受け、各回路へ安定化された電圧を供給
するための安定化電源14、この安定化電源に基づき第
1及び第2テンキ−入力器1、3にそれぞれ電源(電
気)を供給する電源重畳送受信部15が備えられてい
る。
【0014】ここで前記安定化電源14について説明す
ると、安定化電源14は、前述した信号線を介して第1
及び第2テンキ−入力器1、3にそれぞれ電源(電気)
を供給する機能、制御器2と各テンキー入力器1、3間
の信号データの送受信を行う機能などがあるが、テンキ
−入力器1、3に電源を供給する場合は、図3で示すよ
うに制御器2側のトランジスターTr1とテンキ−入力
器1(3)側のトランジスターTr2とでいわゆるショ
ート状態となった時に回路が破壊しないように一定電流
値を越えると電圧が低下するように成っている。
【0015】すなわち、図3で示すようにマイクロコン
ピュータ11は電圧のレベル変換器16側のP1から受
信信号を受け、一方、トランジスターTr1側のP2に
送信信号を出力するが、制御器2と第1テンキー入力1
とを接続する線間L1、L2の電圧は、それに応じて電
圧低下が重畳的なパルス信号と成る。したがって、この
重畳的なパルス信号が信号線を介して各テンキ−入力器
1、3にそれぞれ伝わる。
【0016】次に第1及び第2テンキ−入力器1、3に
ついて説明すると、これらは電話器のように親器、子器
と区別できるものではなく、本実施例では同一構成のテ
ンキ−入力器が1つの制御器2を共用している。
【0017】すなわち、第1又は第2テンキ−入力器
1、3には、少なくともテンキー20、テンキ−入力器
制御回路21、信号の送受信部22が備えられている。
これらのテンキ−入力器1、2は、図1で示すように格
子状の表示部20aがあり、この表示部20aは実際に
使用する時には数字が現れる数字表示部と、数字が現れ
ない透明タッチ部とに区分されている。
【0018】しかして、第1又は第2テンキ−入力器
1、3には、互いに先行するテンキー入力器からのスタ
ート信号及び一連の操作が終了した旨のエンド信号を受
信するまでの間は、後続となるテンキー入力器の使用を
不可にする前記テンキー入力器制御回路21がそれぞれ
設けられている。
【0019】なお、このテンキー入力器制御回路21
は、必ずしも一連の操作が終了した旨のエンド信号を受
信しなくても、互いに先行するテンキー入力器からのス
タート信号を受信した後一定時間経過するまでの間は、
後続となるテンキー入力器の使用を不可にするように制
御しても良い。
【0020】ところで、このテンキー入力器制御回路2
1も、制御器2と同様に信号処理、データの比較判定な
どの機能を有するマイクロコンピュータを使用してい
る。そして、このテンキー入力器制御回路21には信号
線L1、L2を無極性にし、かつ、送受信部22の一部
を構成するダイオードブリッジ23が接続し、前記信号
線L1、L2がどのような接続であっても、ダイオード
ブリッジ23と電圧のレベル変換器24間P4の信号が
変化しないように成っている。
【0021】したがって、前記P4の信号は、制御器2
側のP3の信号と同様に重畳信号となり、テンキー入力
器制御回路21が制御器2から信号を受け取る時は、レ
ベル変換器24とテンキー入力器制御回路21間P6の
受信信号は、電圧のレベル変換器24を介して適切な電
圧と成る。
【0022】また前記信号の送受信部22にはダイオー
ド25、平滑コンデンサー26が接続している。したが
って、前記P4の重畳信号は、レベル変換器24のみな
らずダイオード25側P5にも流れ、このダイオード2
5と平滑コンデンサー26とで電源となり、定電圧電源
回路27を介して各部に供給される。
【0023】一方、テンキー入力器制御回路21から送
信信号は、トランジスターTr2側のP7に与えられ、
同様の原理で制御器2側のマイクロコンピュータ11並
びに他のテンキー入力器のテンキー入力器制御回路にそ
れぞれ伝送される。
【0024】上記構成に於いては、例えば第1テンキー
入力器1のテンキー20を操作すると、そのテンキー入
力器制御回路21から制御器2並びに他のテンキー入力
器にスタート信号がそれぞれ各信号線L1〜L4を介し
て送信される。
【0025】そこで、第2テンキー入力器3はスタート
信号を受け取ると、そのテンキー入力器制御回路21は
第1テンキー入力器から一連の操作が終了した旨のエン
ド信号を受信するまでの間は、当該テンキー入力器3の
使用を不可にする。この場合実施例によっては、テンキ
ー入力器制御回路21はスタート信号を受信した後一定
時間経過するまでの間は、当該テンキー入力器3の使用
を不可にする。
【0026】一方、制御器2はスタート信号を受理する
と、すでに設定登録されているモード信号を使用可能な
第1テンキー入力器1に送信する。第1テンキー入力器
1はモード信号を受理すると、以後当該モード信号の内
容に従って、表示方法、作動方法等が決定される。そこ
で、テンキー20を操作して暗証動作に入ると、第1テ
ンキー入力器1はキー入力データを信号線を介して制御
器2に送信する。制御器2はそれを受信すると、設定登
録されている暗証番号との比較を行い、「一致」あるい
は「電気錠を解錠する」、「不一致」あるいは「電気錠
を不解錠とする」を意味する信号を第1テンキー入力器
1に送信すると共に、もし「一致」したならば電気錠制
御器5に出入力回路7を介して解錠信号を送信する。こ
の時特に図示はしないが第1テンキー入力器の表示部に
はその旨が表示される。
【0027】しかして、このような電気錠4を解錠させ
る一連の動作が終了すると、第1テンキー入力器1は第
2テンキー入力器3にエンド信号を送信する。第2テン
キー入力器3はこのエンド信号を受け取ると、いわゆる
休止状態から開放され、テンキー受付可能の状態と成
る。
【0028】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に於いては次に列挙するような効果がある。 (1)電気錠制御器を制御する(例えば解錠状態にす
る)一台の暗証番号設定器(制御器)に複数本の信号線
を介して複数個のテンキー入力器をそれぞれ接続し、こ
れらのテンキー入力器の一台が一連の操作をしている間
(一台が使用中になれば)他のテンキー入力器を休眠
(使用不能)の状態とし、一方、使用中のテンキー入力
器が一連の操作が終了すると、暗証番号設定器に接続し
ている他のテンキー入力器は、全台受付状態になる。し
たがって、本考案は、例えば屋内に情報を管理すべき複
数個のコンピュータ室があり、かつ、それぞれ暗証番号
に基づいて開閉ドアを解錠すべき場合にすることができ
る。 (2)複数個のテンキー入力器1,3の送受信部22に
は、テンキー入力器制御回路21に電気的に接続する電
圧のレベル変換器24に流れる信号が変化しないように
ダイオードブリッジ23がそれぞれ設けられているの
で、暗証番号設定器等からテンキー入力器のテンキー入
力器制御回路に入る信号が変化しない。したがって、制
御器2とテンキー入力器1,3間並びにテンキー入力器
1,3間同志で安定した信号のやり取りができる。 (3)配線工事の際に誤って結線する恐れも少ない。 (4)配線工事の際に誤って結線する恐れも少ない。 (5)1台の制御器と第1テンキー入力器との間に複数
個の第2テンキー入力器を容易に結線することができ
る。制御器が1台で済むから設置費用が安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略説明図。
【図2】本発明の全体の電気的構成を示す概略説明図。
【図3】本発明の概略的な電気回路図。
【図4】従来の一実施例を示す概略説明図。
【符号の説明】
1…第1テンキー入力器、2…制御器、3…第1テンキ
ー入力器、L1、L2…信号線、4…電気錠、5…電気
錠制御器、11…マイクロコンピータ、14…安定化電
源、15…電源重畳送受信部、20…テンキー、21…
テンキー入力器制御回路、22…送受信部、27…定電
圧電源回路。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定化電源14、電源重畳送受信部15
    及び電圧のレベル変換器16側からの受信信号を受ける
    と共にトランジスターTr1側に送信信号を出力するマ
    イクロコンピュータ11をそれぞれ有する1個の暗証番
    号設定器2と、この暗証番号設定器に2本の信号線L
    1,L2を介して電気的に接続されかつこれらの信号線
    を無極性にする送受信部22、信号を制御するテンキー
    入力器制御回路21及びテンキー20をそれぞれ有する
    複数個のテンキー入力器1,3とから成り、前記複数個
    のテンキー入力器1,3の送受信部22には、テンキー
    入力器制御回路21に電気的に接続する電圧のレベル変
    換器24に流れる信号が変化しないようにダイオードブ
    リッジ23がそれぞれ設けられ、また前記テンキー入力
    器制御回路21は、互いに先行するテンキー入力器から
    のスタート信号及び一連の操作が終了した旨のエンド信
    号を受信するまでの間は、後続となるテンキー入力器の
    使用を不可にするように制御することを特徴とするテン
    キー入力器による電気錠解錠装置。
  2. 【請求項2】 安定化電源14、電源重畳送受信部15
    及び電圧のレベル変換器16側からの受信信号を受ける
    と共にトランジスターTr1側に送信信号を出力するマ
    イクロコンピュータ11をそれぞれ有する1個の暗証番
    号設定器2と、この暗証番号設定器に2本の信号線L
    1,L2を介して電気的に接続されかつこれらの信号線
    を無極性にする送受信部22、信号を制御するテンキー
    入力器制御回路21及びテンキー20をそれぞれ有する
    複数個のテンキー入力器1,3とから成り、前記複数個
    のテンキー入力器1,3の送受信部22には、テンキー
    入力器制御回路21に電気的に接続する電圧のレベル変
    換器24に流れる信号が変化しないようにダイオードブ
    リッジ23がそれぞれ設けられ、また前記テンキー入力
    器制御回路21は、互いに先行するテンキー入力器から
    のスタート信号を受信した後一定時間経過するまでの間
    は、後続となるテンキー入力器の使用を不可にするよう
    に制御することを特徴とするテンキー入力器による電気
    錠解錠装置。
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