JP2605196Y2 - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
- Publication number
- JP2605196Y2 JP2605196Y2 JP1993001687U JP168793U JP2605196Y2 JP 2605196 Y2 JP2605196 Y2 JP 2605196Y2 JP 1993001687 U JP1993001687 U JP 1993001687U JP 168793 U JP168793 U JP 168793U JP 2605196 Y2 JP2605196 Y2 JP 2605196Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- vibration
- outer peripheral
- frame
- panel body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築用パネル、さらに詳
しくは壁パネル等により壁面等を形成してパネル式の家
屋を構築する場合に使用される建築用パネルの改良に関
する。
しくは壁パネル等により壁面等を形成してパネル式の家
屋を構築する場合に使用される建築用パネルの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、工場等で製作した壁、床、屋根パ
ネルを現場で組立てて家屋を施工する所謂パネル工法と
称されるものが広く採用されるに至っている。
ネルを現場で組立てて家屋を施工する所謂パネル工法と
称されるものが広く採用されるに至っている。
【0003】当該工法によると、現場では各構成部材の
組立作業のみを行えばよいために、一連の施工作業の省
力化が図れると共に、材料の使い方が合理的で無駄がな
いために、安価に施工できるという利点がある。
組立作業のみを行えばよいために、一連の施工作業の省
力化が図れると共に、材料の使い方が合理的で無駄がな
いために、安価に施工できるという利点がある。
【0004】そして、実際の施工にあたっては、先ず柱
や梁等を適宜接合して骨組構造体を形成した後、これに
所望形状の建築用パネルを取付けて建造物が構築され
る。
や梁等を適宜接合して骨組構造体を形成した後、これに
所望形状の建築用パネルを取付けて建造物が構築され
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の建築用パネルは、単に木材を所望形状に切断した板
状体からなるものであるために、それ自体何ら制振性を
具備するものではなく、よってこれを柱や梁等に直接取
付けると、柱等が外部から受ける振動力や衝撃力等が直
接パネルに伝達される結果、該パネルに振動等のガタツ
キを生ぜしめるという大なる問題点を有していたのであ
る。
来の建築用パネルは、単に木材を所望形状に切断した板
状体からなるものであるために、それ自体何ら制振性を
具備するものではなく、よってこれを柱や梁等に直接取
付けると、柱等が外部から受ける振動力や衝撃力等が直
接パネルに伝達される結果、該パネルに振動等のガタツ
キを生ぜしめるという大なる問題点を有していたのであ
る。
【0006】それ故に、本考案は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、制振性に優れた建築
用パネルの提供を課題とする。
決するためになされたものであり、制振性に優れた建築
用パネルの提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
べく本考案は、パネル本体1の外周端面の全周にわたっ
て防振材4が設けられた建築用パネルにおいて、該パネ
ル本体1が前記防振材4を、その一部が外部に突出する
ようにパネル本体1の外周端面全周にわたって形成した
取付溝に装着した点にある。更に、前記防振材4に防振
ゴムを用いた点にある。
べく本考案は、パネル本体1の外周端面の全周にわたっ
て防振材4が設けられた建築用パネルにおいて、該パネ
ル本体1が前記防振材4を、その一部が外部に突出する
ようにパネル本体1の外周端面全周にわたって形成した
取付溝に装着した点にある。更に、前記防振材4に防振
ゴムを用いた点にある。
【0008】
【作用】従って、上記構成からなる建築用パネルにおい
ては、その外周端面を柱や梁等の一側面に当接するよう
に取付けて壁面等が形成されるのであるが、パネル本体
1が前記防振材4を、その一部が外部に突出するように
パネル本体1の外周端面全周にわたって形成した取付溝
に装着してなることから、外部に突出した防振材4の一
部が柱5等に圧接状態となるばかりか、該防振材4の平
面部4bも柱5等の外周平端部に圧接されることとなる。
よって、係る防振材4により柱や梁からの振動力や衝撃
力等が良好に吸収されて、パネル本体1に振動等が発生
するのを防止することが出来る利点がある。また防振材
4に防振ゴム4を用いた場合には、復元性に優れている
ので、前記柱や梁等とパネル本体1との良好な取付状態
を維持することが出来るという利点がある。
ては、その外周端面を柱や梁等の一側面に当接するよう
に取付けて壁面等が形成されるのであるが、パネル本体
1が前記防振材4を、その一部が外部に突出するように
パネル本体1の外周端面全周にわたって形成した取付溝
に装着してなることから、外部に突出した防振材4の一
部が柱5等に圧接状態となるばかりか、該防振材4の平
面部4bも柱5等の外周平端部に圧接されることとなる。
よって、係る防振材4により柱や梁からの振動力や衝撃
力等が良好に吸収されて、パネル本体1に振動等が発生
するのを防止することが出来る利点がある。また防振材
4に防振ゴム4を用いた場合には、復元性に優れている
ので、前記柱や梁等とパネル本体1との良好な取付状態
を維持することが出来るという利点がある。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る建築用パネルの一実施例
について図面に従って説明する。
について図面に従って説明する。
【0010】図1に於いて、1は矩形状の木製のパネル
本体を示し、該パネル本体1の外周縁には木製の枠体2
が取付けられてなる。3は図2のように枠体2の外周端
面全周にわたって形成した取付溝である。4は該取付溝
3に沿って接着されて該取付溝3から先端が外部に突出
する中空部4aと、枠体2の外周平端面に接着される平面
部4bとからなる防振ゴムである。
本体を示し、該パネル本体1の外周縁には木製の枠体2
が取付けられてなる。3は図2のように枠体2の外周端
面全周にわたって形成した取付溝である。4は該取付溝
3に沿って接着されて該取付溝3から先端が外部に突出
する中空部4aと、枠体2の外周平端面に接着される平面
部4bとからなる防振ゴムである。
【0011】本実施例は以上のような構成からなるが、
かかる建築用パネルは例えば図3のように柱5と梁6と
により骨組形成された空間部7に装着せしめて壁パネル
等として使用される。
かかる建築用パネルは例えば図3のように柱5と梁6と
により骨組形成された空間部7に装着せしめて壁パネル
等として使用される。
【0012】尚、柱5及び梁6の所定の側面略中央部に
は図4の如く長手方向に沿って凹溝8が形成されてなる
が、該凹溝8に建築用パネル9の防振ゴム4の中空部4a
を嵌合せしめるようにして該パネル9を前記空間部7に
装着すると、防振ゴム4の中空部4aは柱5等の取付溝8
に圧接状態で嵌合すると共に、該防振ゴム4の平面部4b
は柱5等の外周平端面に圧接することになる。
は図4の如く長手方向に沿って凹溝8が形成されてなる
が、該凹溝8に建築用パネル9の防振ゴム4の中空部4a
を嵌合せしめるようにして該パネル9を前記空間部7に
装着すると、防振ゴム4の中空部4aは柱5等の取付溝8
に圧接状態で嵌合すると共に、該防振ゴム4の平面部4b
は柱5等の外周平端面に圧接することになる。
【0013】従って、たとえ柱5や梁6に外部から振動
力や衝撃力等の外力が加わっても、かかる外力はパネル
9の防振ゴム4により良好に吸収されるため、枠体2及
びパネル本体1への振動等の伝達が大幅に抑制されて、
パネル本体1等にガタツキを生ぜしめることがなくな
る。
力や衝撃力等の外力が加わっても、かかる外力はパネル
9の防振ゴム4により良好に吸収されるため、枠体2及
びパネル本体1への振動等の伝達が大幅に抑制されて、
パネル本体1等にガタツキを生ぜしめることがなくな
る。
【0014】また、かかる防振ゴム4は柱5や梁6間の
シール的な役割を果たすばかりではなく、防音機能をも
パネル9に具備せしめることができるという利点があ
る。
シール的な役割を果たすばかりではなく、防音機能をも
パネル9に具備せしめることができるという利点があ
る。
【0015】しかも、防振ゴム4は弾性を有するため
に、上述したパネル9の装着作業も簡易に行えると共
に、復元性にも優れているので、前記柱5や梁6とパネ
ル本体1との良好な取付状態が維持されることになる。
に、上述したパネル9の装着作業も簡易に行えると共
に、復元性にも優れているので、前記柱5や梁6とパネ
ル本体1との良好な取付状態が維持されることになる。
【0016】その後、金具や釘等を使用してパネル9を
柱5及び梁6に固定し、同様にして各空間部7に順次パ
ネル9を装着していき、次に図4の如くパネル9の前面
側にベニア板10等を張設すれば、一連の施工作業が完了
することになる。
柱5及び梁6に固定し、同様にして各空間部7に順次パ
ネル9を装着していき、次に図4の如くパネル9の前面
側にベニア板10等を張設すれば、一連の施工作業が完了
することになる。
【0017】尚、上記実施例に於いては、パネル本体1
に枠体2を外嵌着せしめてパネル9を形成してなるが、
かかる枠体2はパネル9の強度等を考慮して設ければよ
く、省略しても構わない。この場合、防振ゴム4はパネ
ル本体1の外周端面に設ければよい。
に枠体2を外嵌着せしめてパネル9を形成してなるが、
かかる枠体2はパネル9の強度等を考慮して設ければよ
く、省略しても構わない。この場合、防振ゴム4はパネ
ル本体1の外周端面に設ければよい。
【0018】更に、該実施例では防振材4を中空部4aと
平面部4bとで構成したが、その具体的な構成も決してこ
れに限定されるものではない。又、防振材4も防振ゴム
に代えて発泡性樹脂の如きもので構成することも可能で
ある。
平面部4bとで構成したが、その具体的な構成も決してこ
れに限定されるものではない。又、防振材4も防振ゴム
に代えて発泡性樹脂の如きもので構成することも可能で
ある。
【0019】その他、パネル本体1の形状等の具体的な
構成も本考案の意図する範囲内に於いて任意に設計変更
自在である。
構成も本考案の意図する範囲内に於いて任意に設計変更
自在である。
【0020】
【考案の効果】叙上のように、本考案は、柱や梁等の側
面に当接するようにして装着されるべくパネル本体の外
周端面の全周にわたって防振材が設けられた建築用パネ
ルにおいて、該パネル本体が前記防振材を、その一部が
外部に突出するようにパネル本体の外周端面全周にわた
って形成した取付溝に装着してなることから、外部に突
出した防振材の一部が柱等に圧接状態となる。 従って、
係る防振材を有したパネル本体によれば、柱等や梁が振
動力や衝撃力等の外力を受けた場合であっても、かかる
外力は防振材によって良好に吸収されることとなり、制
振性を何ら具備しない従来の建築用のパネルの如くパネ
ル本体に振動等を生じるという事態を良好に回避できる
という格別の効果を得るに至った。
面に当接するようにして装着されるべくパネル本体の外
周端面の全周にわたって防振材が設けられた建築用パネ
ルにおいて、該パネル本体が前記防振材を、その一部が
外部に突出するようにパネル本体の外周端面全周にわた
って形成した取付溝に装着してなることから、外部に突
出した防振材の一部が柱等に圧接状態となる。 従って、
係る防振材を有したパネル本体によれば、柱等や梁が振
動力や衝撃力等の外力を受けた場合であっても、かかる
外力は防振材によって良好に吸収されることとなり、制
振性を何ら具備しない従来の建築用のパネルの如くパネ
ル本体に振動等を生じるという事態を良好に回避できる
という格別の効果を得るに至った。
【0021】また、防振材に防振ゴムを用いた場合に
は、優秀な復元性を有するために、この種の建築用パネ
ルの防振材としては最適である。さらに、上述したよう
に、本考案に係る建築用パネルは全体の構成が極めて簡
易であるために、その製作も安価で且つ容易に行えると
いう実用的な効果も奏することになる。
は、優秀な復元性を有するために、この種の建築用パネ
ルの防振材としては最適である。さらに、上述したよう
に、本考案に係る建築用パネルは全体の構成が極めて簡
易であるために、その製作も安価で且つ容易に行えると
いう実用的な効果も奏することになる。
【図1】本考案の一実施例を示す建築用パネルの正面
図。
図。
【図2】同要部拡大断面図。
【図3】柱と梁とからなる骨組構造の一部を示す正面
図。
図。
【図4】施工状態を示す断面図。
1…パネル本体 2…枠体 3…取付溝 4…防振ゴム
Claims (3)
- 【請求項1】 パネル本体(1) の外周端面の全周にわた
って防振材(4) が設けられた建築用パネルにおいて、該
パネル本体(1) が前記防振材(4) を、その一部が外部に
突出するようにパネル本体(1) の外周端面全周にわたっ
て形成した取付溝(3) に装着してなることを特徴とする
建築用パネル。 - 【請求項2】 パネル本体(1) の外周縁に設けた枠体
(2) の外周端面の全周にわたって防振材(4) が設けられ
た建築用パネルにおいて、該枠体(2) が前記防振材(4)
を、その一部が外部に突出するように枠体(2) の外周端
面全周にわたって形成した取付溝(3) に装着してなるこ
とを特徴とする建築用パネル。 - 【請求項3】 前記防振材(4) に防振ゴムが用いられて
なることを特徴とする請求項1又は2記載の建築用パネ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001687U JP2605196Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001687U JP2605196Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 建築用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658013U JPH0658013U (ja) | 1994-08-12 |
JP2605196Y2 true JP2605196Y2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=11508435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993001687U Expired - Lifetime JP2605196Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605196Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4930407U (ja) * | 1972-06-17 | 1974-03-15 | ||
JPH0545113U (ja) * | 1991-11-22 | 1993-06-18 | 株式会社イナツクス | 中空押出しセメントパネル |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1993001687U patent/JP2605196Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0658013U (ja) | 1994-08-12 |
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