JP2604283B2 - 棚落下防止部材 - Google Patents

棚落下防止部材

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JP2604283B2
JP2604283B2 JP5892391A JP5892391A JP2604283B2 JP 2604283 B2 JP2604283 B2 JP 2604283B2 JP 5892391 A JP5892391 A JP 5892391A JP 5892391 A JP5892391 A JP 5892391A JP 2604283 B2 JP2604283 B2 JP 2604283B2
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林  広茂
善一 柿沼
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棚を有するショ−ケ−
ス(以下ケ−スという)の棚落下防止部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある程度の横幅の開口部を有する
ケ−スでは、ケ−スの棚を支えるための棚支柱をケ−ス
内の側面(以下側面という)及びケ−ス内の背面(以下
背面という)に設けている。そして、このようなケ−ス
を輸送する際には、まず図4に示すように、側面1及び
背面2に設けられた棚支柱3a、3bの上部から下部ま
で所定間隔で穿設された角孔4、4に、棚受け5を挿入
し、この棚受け5に棚6の端部を係止することにより棚
6を支える。
【0003】次に、この棚支柱3a、3bによって支え
られている棚6が輸送の際の振動等により落下するのを
防止するために、側面1の棚支柱3aの棚6が係止され
ている直上の角孔、即ち棚受け5が挿入されている角孔
4の1つ上の角孔4aから、図示しないケ−スの他方の
側面に設けられたこの棚支柱3aに向い合う棚支柱の角
孔に、図示しない1本の棚落下防止部材を挿入する。
【0004】この棚落下防止部材により、輸送の際の振
動等による棚6の上方移動が制限されるため、棚6がケ
−スの側面1の棚受け5から外れて落下することを防
ぐ。
【0005】さらに、背面2の棚支柱3bの棚受け5が
挿入されている角孔4の1つ上の角孔4aには、図示し
ない他の棚落下防止部材を挿入することにより棚6の上
方移動を制限し、輸送の際の振動等によって棚受け5に
係止されている棚6の端部が棚受け5から外れて落下す
ることを防ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、背面2の棚
支柱3bの角孔4aに挿入される他の棚落下防止部材
は、これ自体で棚6の上方移動を抑えなければならない
ため、確実に角孔4aに固定する必要がある。
【0007】このため、この他の棚落下防止部材を角孔
4aに挿入する際には、例えばプラスチックハンマー等
で打ち込むことにより固定していた。また、ケ−スの輸
送が終了した後、このようにして固定された他の棚落下
防止部材を取り外すには多大の労力を要していた。
【0008】このように、従来ケ−スを輸送する際に
は、棚の落下を防止するために別々の棚落下防止部材が
使用する必要があり、また特に背面の棚支柱において使
用する棚落下防止部材の取付け及び取外しには多大の労
力を要するという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は容易に取付け、取外しを
行うことができると共に、側面及び背面に設けられた棚
支柱に穿設されたそれぞれの角孔に挿入することができ
る棚落下防止部材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ショ−ケ−ス
内の側面及び背面に設けられた棚支柱の上部から下部ま
で所定間隔で穿設された孔を利用して支えられる棚の直
上の前記角孔に挿入することにより前記棚の落下を防止
する棚落下防止部材において、軽量で所定の弾力性を有
する材質で形成され、かつ前記側面に設けられた棚支柱
と背面に設けられた棚支柱に穿設されたそれぞれの孔に
挿入できる所定の長さを有すると共に、少なくとも一方
の端部には前記孔の縁部に係止する切欠きが形成されて
いるものである。
【0011】
【作用】この構成により、棚落下防止部材を側面に設け
られた棚支柱と背面に設けられた棚支柱に穿設されたそ
れぞれの孔に容易に挿入することができ、さらに、この
棚落下防止部材の一方の端部に設けられた切欠きによ
り、棚落下防止部材を角孔に固定できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係る棚落下防
止部材の使用状態を示す斜視図である。同図において、
図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。ここ
で、棚落下防止部材7は塩化ビニール等の軽量でかつ所
定の弾力性を有する材質のもので、側面1及び背面2に
設けられ直角方向に固定されている2つの棚支柱3a、
3bに設けられた同じ高さの角孔4に挿入できる所定の
長さを有している。
【0014】また、この棚落下防止部材7は、図2に示
すように例えば断面I型の形状を有すると共に、一方の
端部は棚支柱3a、3bに設けられた角孔4の縁部に適
切に係止できるような長さの切欠き8が形成されてい
る。
【0015】このように形成された棚落下防止部材7を
用いてケ−スの輸送の際の棚6の落下を防止するには、
まず棚6の端部を側面1及び背面2の棚支柱3a、3b
のそれぞれの棚受け5に係止する。その後、切欠き8が
形成されていない棚落下防止部材7の一方の端部をケ−
スの背面2の棚支柱3bの棚受け5が挿入されている角
孔4の1つ上の角孔4aに挿入する。
【0016】次に、棚落下防止部材7の他の端部を、側
面1の棚支柱3aの棚受け5が挿入されている角孔4の
1つ上の角孔4aに、この棚落下防止部材7が有する弾
力性を利用して挿入する。
【0017】ここで、この側面1の棚支柱3aに挿入さ
れた棚落下防止部材7の端部には切欠き8が形成されて
おり、この切欠き8は図3に示すように棚支柱3aの角
孔4aの縁部に適切に係止するため、この棚落下防止部
材7が角孔4aから外れることはない。
【0018】なお、このように棚落下防止部材7の端部
に切欠き8を形成することにより、切欠きのない棚落下
防止部材を使用する場合に比べて、角孔4aに挿入する
際の棚落下防止部材7のわん曲は少なくなる。
【0019】したがって、棚落下防止部材7を挿入する
ための力は小さくてすみ、挿入も容易となる。また、こ
の棚落下防止部材7を取り外すための力も小さくてす
む。さらに、この棚落下防止部材7の取付け、取外しの
際に加えられる曲げ力が小さくなることにより、棚落下
防止部材7の劣化を抑えることができる。
【0020】このように、一方の端部に切欠きを形成し
た棚落下防止部材を使用することにより、容易に側面及
び背面の棚支柱の角孔の両方に挿入することができると
共に、棚落下防止部材を角孔に固定できる。
【0021】なお、これまでの説明では、棚落下防止部
材の挿入順序としては、まず背面側の棚支柱に棚落下防
止部材の切欠きのない端部を挿入したが、ケ−スの形状
等によっては最初に側面側の棚支柱に棚落下防止部材の
切欠きのない端部を挿入してもよい。また、切欠き8は
棚落下防止部材7の一方の端部に形成したが、それに限
らず双方の端部に形成してもよい。その場合は、棚落下
防止部材7の挿入方向に制約を受けなくなる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、棚落下防
止部材を側面に設けられた棚支柱と背面に設けられた棚
支柱に穿設されたそれぞれの孔に挿入することができ、
さらに、この棚落下防止部材の一方の端部に形成された
切欠きにより、棚落下防止部材を孔に固定できる。ま
た、この棚落下防止部材は取付け、取外しが容易である
ため、ケ−スを輸送する際の準備及び輸送終了後のケ−
スの設置等の時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る棚落下防止部材の使用
状態を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例に係る棚落下防止部材の斜視
図。
【図3】本発明の一実施例に係る棚落下防止部材の使用
状態を示す平面断面図。
【図4】従来の棚の係止状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ショ−ケ−スの内部側面 2 ショ−ケ−スの内部背面 3 棚支柱 4 角孔 5 棚受け 6 棚 7 棚落下防止部材 8 切欠き

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショ−ケ−ス内の側面及び背面に設けら
    れた棚支柱の上部から下部まで所定間隔で穿設された孔
    を利用して支えられる棚の直上の前記角孔に挿入するこ
    とにより前記棚の落下を防止する棚落下防止部材におい
    て、軽量で所定の弾力性を有する材質で形成され、かつ
    前記側面に設けられた棚支柱と背面に設けられた棚支柱
    に穿設されたそれぞれの角孔に挿入できる所定の長さを
    有すると共に、少なくとも一方の端部には前記孔の縁部
    に係止する切欠きが形成されていることを特徴とする棚
    落下防止部材。
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