JP2603968B2 - 線形差動増幅回路 - Google Patents

線形差動増幅回路

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3211Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion in differential amplifiers

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えばアクティブフィルタ等を構成する
のに用いられる線形差動増幅回路に関する。
(従来の技術) 近年、差動増幅回路で構成したアクティブフィルタを
ICに内蔵させることが一般的になってきている。しか
し、ビデオ帯域のように高い周波数帯域のアクティブフ
ィルタを実現しようとする場合、差動増幅回路として増
幅段2段の構成からなるオペアンプ形式のものは周波数
特性が良好ではないので、例えば第6図に示すように、
差動増幅回路の負荷を容量44としてこれを1段構成の積
分回路とし、この積分回路によりジャイレータ又はバイ
カッド回路を構成してアクティブフィルタを実現する手
段がよくとられている。
第6図中、41、42はペアのバイポーラトランジスタで
あり、差動増幅回路は、このペアトランジスタ41、42に
よるエミッタカップルドペア43で構成されている。45は
定電流電源、46、47は負荷抵抗又はそれに相当する回路
である。
しかし、このようなバイポーラトランジスタ41、42に
よるエミッタカップルドペア43は、線形性が悪く、入力
信号のレベルにより相互コンダクタンスgmが変化してし
まう。このため、このような差動増幅回路を用いて構成
したアクティブフィルタは、入力信号のレベルにより特
性が変化してしまい、この点で十分な特性を有するアク
ティブフィルタとは云えなかった。
そこで、線形性を改善した従来の差動増幅回路とし
て、例えば第7図に示すようなものがある(VOORMAN
a.o.,「Bipolar integration of analog gyrator and
Laguerre type filters」Proc.ECCTD'83 Stuttgart,
p108)。
この差動増幅回路は、それぞれエミッタ面積の比が1:
4の2個のトランジスタ51と52及び53と54により第1の
エミッタカップルドペア40と第2のエミッタカップルド
ペア50を構成し、この第1、第2のエミッタカップルド
ペア40、50におけるトランジスタ52のコレクタとトラン
ジスタ53のコレクタとを共通接続して、これに一方の負
荷抵抗46を接続し、またトランジスタ51のコレクタとト
ランジスタ54のコレクタとを共通接続して、これに他方
の負荷抵抗47を接続し、2組のエミッタカップルドペア
40、50を組合わせたものである。55は第1のエミッタカ
ップルドペア40の定電流源、56は第2のエミッタカップ
ルドペア50の定電流源である。
そして、このように、それぞれ2個のトランジスタ51
と52及び53と54のエミッタ面積の比を1:4の比率で変え
ることにより、第1、第2のエミッタカップルドペア4
0、50の出力電流にそれぞれ1:4のオフセットを持たせ、
この1:4にオフセットした各出力電流を加算して、組合
わせ後の出力電流I3、I4とすることにより線形性の改善
効果を得ている。
第8図は、入出力特性によりこの線形性の改善効果を
示したものであり、同特性図中、a特性線は線形性の改
善された第7図の差動増幅回路の特性、b特性線は前記
第6図の差動増幅回路の特性をそれぞれ示している。同
図中、Rlは負荷46又は47の抵抗値である。このa、b両
特性線の比較から、出力の歪率が1%に達する入力レベ
ルが、第6図のものは±17mVppであったのに対し、第7
図のものは±48mVppまで改善され、線形の範囲が顕著に
拡大されている。
次に、上記のように線形性の改善された差動増幅回路
を用いてジャイレータ又はバイカッド回路を構成してア
クティブフィルタを作製することを考えると、積分回路
は、差動増幅回路1段構成としたとき周波数特性が良好
になるが、直流ゲインを高くすることが難しくなる。ア
クティブフィルタにおける積分回路の直流ゲインの低下
は、LCのパッシブフィルタに対応させて考えると、素子
のQの低下に対応し、望ましくない。
これに対して、差動増幅回路の出力を他の差動増幅回
路のベースに直結せず、一旦エミッタホロワを介するこ
とにより直流ゲインの低下を防止するようにしたジャイ
レータによる回路例がある(「Gyrator Video Filter
IC with Automatic Tuning」IEEE JOURNAL OF
SOLID−STATE CIRCUITS,VOL.SC−15,No.6,DECEMBER 1
980,p965 Fig7)。
次いで、アクティブフィルタを構成する積分回路に要
求される性能について考えると、積分回路は、非常に低
い周波数に第1のポールを持ち、それ以外はポールもゼ
ロ点も有していないものが理想的である。しかし、現実
の積分回路は、使用するトランジスタの性能の限界によ
り複数のポールやゼロ点を有しているので、理想的とは
云い難く、これらのポールやゼロ点がフィルタのカット
オフ周波数に対して一般には50〜100倍以上の点にない
と良好なアクティブフィルタを構成できないことが知ら
れている。
このことから、例えばカットオフ周波数が10MHzのア
クティブフィルタを作製しようとしたとき、第2のポー
ルやゼロ点が500MHz〜1Ghz以上の点になければならない
ことになる。つまり使用する周波数に対して非常に高い
周波数性能まで考慮しなければ良好なアクティブフィル
タを作製することができない。
また、積分回路の直流ゲインを下げないようにするた
めには、、エミッタホロワが必要であることを前述した
が、前記第7図に示した差動増幅回路にエミッタホロワ
を接続すると、エミッタホロワの出力には、エミッタ面
積が5倍のトランジスタが接続されたことと等価にな
る。トランジスタのベース・エミッタ容量はエミッタ面
積に比例するので、このようにエミッタ面積が5倍にな
ると、ベース・エミッタ容量は5倍になってしまう。
一般に、トランジスタのベース・エミッタ容量は、0.
5pF〜1pFであり、この容量値は製造プロセスで決まるト
ランジスタの最小サイズにより決定されるので、これ以
上に小さくすることは難しい。
このような、ベース・エミッタ接合による容量Cbe
が、エミッタホロワの出力についた場合の影響を、第9
図(A)及びその等価回路を示す第9図(B)を用いて
考えると、エミッタホロワ57の出力抵抗r0とベース・エ
ミッタ容量Cbeにより、ローパスフィルタが構成され
る。
そのときのポールの周波数pは p=1/(2π・Cbe・r0) となり、エミッタホロワ57のコレクタ電流を1mA、ベー
ス・エミッタ容量Cbeを1pFとすると、 r0=1/gm=26(Ω) p612MHz となる。しかし、前述したように前記第7図に示した差
動増幅回路を用いたものでは、エミッタ面積が5倍にな
るので、Cbe=5pF、pは約1/5となり、カットオフ周
波数が10MHzのアクティブフィルタを想定すると、特性
が著しく劣化してしまうことになる。
このように、エミッタ面積の比が1:4程度のトランジ
スタでエミッタカップルドペアを構成すると、少なくと
も、用いることのできる最小サイズの4倍のエミッタ面
積を有するトランジスタを使用しなければならないこと
になり、ベース・エミッタ容量Cbeの増加を招いて高周
波動作上の大きな妨げとなってしまう。
また、このような回路により、高速動作を実現するた
めには、非常に出力インピーダンスの低い電圧源でドラ
イブする必要があり、回路設計上、極めて不都合であ
る。例えば前述の例でベース・エミッタ容量Cbeが5pFの
とき、ポールの周波数pを500MHzとするためには、エ
ミッタホロワ57のコレクタ電流を4mAとする必要があ
り、消費電流が増大し、エミッタホロワ57のベース電流
も無視できないものとなってしまう。
そして、エミッタ面積が大きいとしゃ断周波数tが
低下するので、アクティブフィルタに使用する場合に限
らず高速動作を必要とするその他の回路にも適さない。
さらに、高いS/Nが要求される回路では、使用されるト
ランジスタのサイズを大きくしてベース抵抗を小さくす
る手段がとられるが、エミッタ面積の比を1:4程度まで
変えたトランジスタによる差動増幅回路では、エミッタ
面積の小さい方のトランジスタのベース抵抗が高くな
り、これによりノイズレベルが決まってしまう。そし
て、全体のチップ面積及び周波数特性等を考慮したと
き、トランジスタのサイズを大きくすることには限度が
あるので、上述の差動増幅回路はノイズの点からも不利
がもたらされる。
(発明が解決しようとする問題点) 線形性を改善した従来の差動増幅回路では、エミッタ
面積の比が1:4の2個のトランジスタを用いてエミッタ
カップルドペアが構成されていたため、エミッタ面積の
大きい方のトランジスタのしゃ断周波数tが低くな
り、またアクティブフィルタの構成の際に直流ゲインを
上げるためエミッタホロワドライブとしたとき、ベース
・エミッタ容量Cbeが大きくなり、エミッタホロワの周
波数特性が劣化して高周波動作上の大きな妨げとなって
しまう。また、ベース抵抗によるノイズは、エミッタ面
積の小さい方のトランジスタのベース抵抗が支配的とな
るので、これを改善するためにトランジスタのサイズ、
ひいてはチップ面積の増大を招くことになるのでコスト
的な面から望ましくない。
この発明は上記事情に基づいてなされたもので、エミ
ッタ面積の小さいトランジスタを用いて線形性を改善す
ることにより、高周波動作を向上させることができとと
もにS/Nの劣化を抑制することのできる線形差動回路を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明は上記問題点を解決するために、第1図に示
すように、それぞれ2個のトランジスタQ1とQ2及びQ3
Q4を用いて第1のエミッタカップルドペア10及び第2の
エミッタカップルドペア20を構成し、前記第1のエミッ
タカップルドペア10の第1のコレクタ1と前記第2のエ
ミッタカップルドペア20の第1のコレクタ2とを接続
し、前記第1のエミッタカップルドペア10の第2のコレ
クタ3と前記第2のエミッタカップルドペア20の第2の
コレクタ4とを接続し、一方の入力端子5と前記第1の
エミッタカップルドペア10の第1のベース7とを接続す
るとともに当該一方の入力端子5と前記第2のエミッタ
カップルドペア20の第1のベース8との間に所要レベル
のオフセット用直流電圧の印加手段E1を接続し、他方の
入力端子6と前記第2のエミッタカップルドペア20の第
2のベース11とを接続するとともに当該他方の入力端子
6と前記第1のエミッタカップルドペア10の第2のベー
ス9との間に前記オフセット用直流電圧とは逆極性で且
つ同一レベルのオフセット用直流電圧の印加手段E2を接
続したことを要旨とする。
(作用) 一方の入力端子5と第2のエミッタカップルドペア20
の第1のベース8との間に所要レベルのオフセット用直
流電圧が印加され、他方の入力端子6と第1のエミッタ
カップルドペア10の第2のベース9との間に前記オフセ
ット用直流電圧とは逆極性で且つ同一レベルのオフセッ
ト用直流電圧が印加されて第1、第2のエミッタカップ
ルドペア10、20の各出力電流がオフセットされる。そし
て、このオフセット作用により、第1、第2のエミッタ
カップルドペア10、20の出力電流にそれぞれ所要のオフ
セットが与えられ、このオフセットされた各出力電流が
それぞれ加算されて、出力電流I1、I2とされることによ
り線形性が改善される。
このように、この発明の線形差動増幅回路は、各入力
端子5、6の部分に加えられるオフセット直流電圧によ
って第1、第2のエミッタカップルドペア10、20の各出
力電流にオフセットが与えられるので、第1、第2のエ
ミッタカップルドペア10、20を構成するトランジスタ
は、エミッタ面積比が接近した比率で、格別大なるエミ
ッタ面積比を有するものを必要とせず且つそのエミッタ
面積は小さくすることができるので、S/Nの劣化を抑え
ることができるとともに高周波動作の向上が図られる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は、この発明の第1実施例を示す図である。
まず、線形差動増幅回路の構成を説明すると、それぞ
れエミッタ面積の等しいペアトランジスタQ5とQ6及びQ7
とQ8を用いて第1のエミッタカップルドペア10及び第2
のエミッタカップルドペア20が構成されている。第1、
第2のエミッタカップルドペア10、20におけるエミッタ
の共通接続点には、それぞれ定電流Ieからなる定電流源
12a、12bが接続されている。
第1のエミッタカップルドペア10の第1のコレクタ1
と第2のエミッタカップルドペア20の第1のコレクタ2
とが接続され、その共通接続点が負荷抵抗13aを介して
電源電圧Vccの電源線路14に接続されている。また、第
1のエミッタカップルドペア10の第2のコレクタ3と第
2のエミッタカップルドペア20の第2のコレクタ4とが
接続され、その共通接続点が他の負荷抵抗13bを介して
電源線路14に接続されている。
そして、第1、第2のエミッタカップルドペア10、20
の出力電流にそれぞれ所要のオフセットを与える手段と
して、この実施例では、両入力端子5、6の部分に、そ
れぞれエミッタ面積比が1:4からなる2個のトランジス
タからなる二つのエミッタホロワが並設されている。
即ち、一方の入力端子5側には、エミッタ面積比が1:
4の2個のトランジスタQ9、Q10を用いた二つのエミッタ
ホロワ15、16が並設されている。各エミッタホロワ15,1
6のエミッタ回路には定電流I0の定電流源17a、17bが接
続されている。そして、エミッタホロワ15のエミッタ出
力点が第1のエミッタカップルドペア10の第1のベース
7に接続され、他のエミッタホロワ16のエミッタ出力点
が第2のエミッタカップルドペア20の第1のベース8に
接続されている。
また、他方の入力端子6側にも上記と同様に、エミッ
タ面積比が1:4の2個のトランジスタQ11、Q12を用いた
二つのエミッタホロワ18、19が並設されている。各エミ
ッタホロワ18、19のエミッタ回路には定電流I0の定電流
源17c、17dが接続されている。そして、エミッタホロワ
18のエミッタ出力点が第2のエミッタカップルドペア20
の第2のベース11に接続され、他のエミッタホロワ19の
エミッタ出力点が第1のエミッタカップルドペア10の第
2のベース9に接続されている。
この実施例に係る線形差動増幅回路は、上述のように
構成されているので、一方の入力端子5側に並設された
二つのエミッタホロワ15、16におけるトランジスタQ10
は、そのエミッタ面積が他のトランジスタQ9の4倍とな
っており、この両トランジスタQ9、Q10には同一レベル
の定電流I0が流れる。したがってトランジスタQ10と他
のトランジスタQ9とのベース・エミッタ電圧Vbeはそれ
ぞれ Vt・ln(Ic/Is)(V) Vt・ln(Ic/4Is)(V) 但し、Isはトランジスタの飽和電流、Icはコレクタ電
流、Vtは熱電圧 となり、トランジスタQ9とトランジスタQ10のVbeの電位
差は常に Vt・ln4(V) となる。
この結果、このベース・エミッタ電圧Vbeの差電圧に
より一方の入力端子5に対する第1のエミッタカップル
ドペア10の第1のベース7と第2のエミッタカップルド
ペア20の第1のベース8との間には、第2のエミッタカ
ップルドペア20の第1のベース8側に所要レベルの直流
的なオフセットを持たせたことになって、前記第1図に
示したように一方の入力部にオフセット用直流電圧E1
印加されたものと等価となる。
他方の入力端子6側についても、上記とほぼ同様に、
第1のエミッタカップルドペア10の第2のベース9側に
上記とは逆極性で所要レベルの直流的なオフセットを持
たせたことになって、前記第1図に示したように他方の
入力部にオフセット用直流電圧E2が印加されたものと等
価となる。
このように、両入力部に1:4の比率の直流的なオフセ
ットを持たせることにより、第1、第2のエミッタカッ
プルドペア10、20の出力電流にそれぞれ1:4のオフセッ
トが生じ、この1:4にオフセットした各出力電流を加算
して、この加算後の出力電流をI1、I2とすることによ
り、前記第8図中のa特性線で示したものと同様の線形
性の改善効果が得られる。
即ち、この実施例の線形差動増幅回路は、前記第7図
の回路におけるエミッタカップルドペアを構成するトラ
ンジスタのエミッタの面積の差を、入力部に並設したエ
ミッタホロワを構成するトランジスタのエミッタ高周波
動作に殆んど影響しない面積の差に置換えることによ
り、線形性の改善効果を得ている。
したがって、この実施例における第1、第2のエミッ
タカップルドペア10、20を構成する各トランジスタは、
エミッタ面積が等しく、格別大なるエミッタ面積を有す
るものを必要とせず、且つそのエミッタ面積は可能な範
囲で小さくすることができるので、高周波動作の向上が
図られるとともにS/Nの劣化も抑えられる。
次いで、第3図には、この発明の第2実施例を示す。
この実施例は、前記第2図における各定電流源を具体的
な回路で実現したものである。
なお、第3図及び後述の各実施例を示す第4図、第5
図において、前記第2図における各回路素子等と同一な
いし均等のものは、前記と同一符号を以って示し、重複
した説明を省略する。
即ち、この実施例では、前記第2図における定電流源
12aが定電圧21でバイアスされたトランジスタQ13と抵抗
22aとで構成され、また第2図における定電流源12bが同
様に定電圧21でバイアスされたトランジスタQ14と抵抗2
2bとで構成されている。さらに、これと同様に、前記第
2図における定電流源17a〜17dが、定電圧23でバイアス
された各トランジスタQ15、Q16、Q17、Q18と各抵抗24a
〜24dとで構成されている。
このように、この実施例では、各定電流源を構成する
トランジスタQ13〜Q18のエミッタと接地間にそれぞれ抵
抗22a、22b、24a〜24dを接続することにより、各定電流
源の出力のノイズを低減して、良好なS/Nを劣化させな
いような考慮が払われている。
第4図には、この発明の第3実施例を示す。この実施
例は、一方の入力端子5側に並設された二つのエミッタ
ホロワ26、27が、その各トランジスタQ9、Q19について
は、そのエミッタ面積が同一とされ、各定電流源17、25
aの定電流のレベルが1:4とされている。
これと同様に、他方の入力端子6側に並設された二つ
のエミッタホロワ28、29についても、この各トランジス
タQ11、Q20については、そのエミッタ面積が同一とさ
れ、各定電流源17d、25bの定電流のレベルが1:4とされ
ている。
このように、この実施例では、一方の入力端子5側に
並設された二つのエミッタホロワ26、27における各トラ
ンジスタQ9、Q19はそのエミッタ面積が等しくされ、ト
ランジスタQ9には他のトランジスタQ19の4倍の電流が
流れる。したがってトランジスタQ19とトランジスタQ9
とのベース・エミッタ電圧Vbeはの電位差はVt・ln4
(V)となる。そしてこのベース・エミッタ電圧Vbeの
差電圧により、前記第1実施例(第2図)のものと同様
に、一方の入力部にVt・ln4(V)の直流的なオフセッ
トが持たせられる。
他方の入力部についても、上記と同様にVt・ln4
(V)の直流的なオフセットが持たせられる。
この結果、前記第1実施例のものと同様に第1、第2
のエミッタカップルドペア10、20の出力電流にそれぞれ
1:4のオフセットか生じて線形性の改善効果が得られ
る。
第5図には、この発明の第4実施例を示す。この実施
例は、第1のエミッタカップルドペア10と第2のエミッ
タカップルドペア20がそれぞれエミッタ面積の比が1:2
の2個のトランジスタQ6とQ21及びQ7とQ22により構成さ
れ、また、両入力部にそれぞれ並設されたエミッタホロ
ワ15と31及び18と32におけるトランジスタQ9とQ23及びQ
11とQ24のエミッタ面積の比がそれぞれ1:2とされてい
る。
そして、それぞれエミッタ面積の比を1:2としたエミ
ッタカップルドペアの部分及びエミッタホロワの部分の
両者を相乗作用により、第1、第2のエミッタカップル
ドペア10、20の出力電流にそれぞれ1:4のオフセットを
生じさせて線形性の改善効果を得ている。
この実施例のように、第1、第2のエミッタカップル
ドペア10、20をそれぞれ構成する各トランジスタのエミ
ッタ面積の比を1:2程度まで大きくしても、各トランジ
スタのエミッタ面積は格別大となることはなく、高周波
動作の向上及びS/Nの劣化に対する抑制効果を得ること
ができる。
なお、上述の各実施例では、第1、第2のエミッタカ
ップルドペア10、20の出力電流にそれぞれ生じさせるオ
フセットを1:4の比率としたが、このオフセットの比率
は、例えば1:4.5又は1:5等の1:4に近い比率であれば線
形性の改善効果を得ることができる。
また、この発明に係る線形差動増幅回路は、アクティ
ブフィルタに利用する場合に限らず、例えばオペアンプ
の初段回路として用いる等、その他の回路にも利用する
ことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、両入力部に
直流的なオフセット電圧を与えて第1、第2のエミッタ
カップルドペアの出力電流にそれぞれ所要のオフセット
を生じさせ、さらにこのオフセットされた各出力電流を
所要の態様で加算することにより線形性を改善するよう
にしたので、第1、第2のエミッタカップルドペアを構
成するトランジスタは格別大なるエミッタ面積を有する
ものを必要とせず、そのエミッタ面積を小さくすること
ができて高周波動作の向上を図ることができるととも
に、S/Nの劣化を適切に抑えることができるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る線形差動増幅回路の基本的構成
を示す回路図、第2図はこの発明の第1実施例を示す回
路図、第3図はこの発明の第2実施例を示す回路図、第
4図はこの発明の第3実施例を示す回路図、第5図はこ
の発明の第4実施例を示す回路図、第6図は従来の差動
増幅回路を示す回路図、第7図は線形性を改善した従来
の差動増幅回路の回路図、第8図は同上従来例における
線形性の改善効果を示す入出力特性図、第9図は差動増
幅回路の入力部に付設するエミッタホロワを示す回路図
である。 5、6:入力端子、 10:第1のエミッタカップルドペア、 20:第2のエミッタカップルドペア、 15、16、18、19、26、27、28、29、31、32:エミッタホ
ロワ、 E1、E2:オフセット用直流電圧の印加手段、 Q1〜Q8、Q21、Q22:エミッタカップルドペアを構成する
トランジスタ、 Q9〜Q12、Q19、Q20、Q23、Q24:オフセット用直流電圧の
印加手段となるエミッタホロワを構成するトランジス
タ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ2個のトランジスタを用いて第1
    のエミッタカップルドペア及び第2のエミッタカップル
    ドペアを構成し、 前記第1のエミッタカップルドペアの第1のコレクタと
    前記第2のエミッタカップルドペアの第1のコレクタと
    を接続し、 前記第1のエミッタカップルドペアの第2のコレクタと
    前記第2のエミッタカップルドペアの第2のコレクタと
    を接続し、 一方の入力端子と前記第1のエミッタカップルドペアの
    第1のベースとを接続するとともに当該一方の入力端子
    と前記第2のエミッタカップルドペアの第1のベースと
    の間に所要レベルのオフセット用直流電圧の印加手段を
    接続し、 他方の入力端子と前記第2のエミッタカップルドペアの
    第2のベースとを接続するとともに当該他方の入力端子
    と前記第1のエミッタカップルドペアの第2のベースと
    の間に前記オフセット用直流電圧とは逆極性で且つ同一
    レベルのオフセット用直流電圧の印加手段を接続したこ
    とを特徴とする線形差動増幅回路。
  2. 【請求項2】前記オフセット用直流電圧の印加手段は、
    エミッタ面積の異なるトランジスタを使用した二つのエ
    ミッタホロワの出力電位差を用いたものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の線形差動増幅回
    路。
  3. 【請求項3】前記オフセット用直流電圧の印加手段は、
    コレクタ電流の異なる二つのエミッタホロワの出力電位
    差を用いたものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の線形差動増幅回路。
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