JP2603880Y2 - 排気管構造 - Google Patents

排気管構造

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JP2603880Y2
JP2603880Y2 JP1993013304U JP1330493U JP2603880Y2 JP 2603880 Y2 JP2603880 Y2 JP 2603880Y2 JP 1993013304 U JP1993013304 U JP 1993013304U JP 1330493 U JP1330493 U JP 1330493U JP 2603880 Y2 JP2603880 Y2 JP 2603880Y2
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徳孝 伊藤
康夫 小池
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ティー・シー・エム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建設車両等の屋外で使
用される機器のエンジンの排気をエンジンルームの外部
に排出するのに適した排気管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建設車両の排気管構造として、エンジン
からの排気をエンジンルームの外部に排出する排気管本
体を備え、この排気管本体の排気入口はエンジンルーム
の内部に位置し、その排気管本体の排気出口は排気入口
の上方かつエンジンルームの外部に位置するものが主に
採用されている。
【0003】しかし、排気管本体の排気出口は上方もし
くは側方を向くため、その排気出口からの雨水の侵入は
避けらない。そのため、排気出口から侵入した雨水が排
気管本体の内面を伝ってマフラーやエンジンに至るのを
防止する下記のような手段が講じられている。
【0004】図4に示す排気管100の下端はエンジン
のマフラー101に取り付けられ、エンジンルームの外
部に位置する上端にヒンジ103を介し開閉式の蓋10
4が設けられ、この蓋により上端の排気出口が開閉され
る。その蓋104は排気圧力により開かれ、排気時以外
は閉じられることで排気管100への雨水の侵入を防い
でいる。
【0005】図5に示す排気管120の下端はエンジン
のマフラー121に取り付けられ、エンジンルームの外
部に位置する上端の排気出口は側方を向き、その下端の
排気入口と上端の排気出口との間において90°の角度
で屈曲する部分に水溜め部122が設けられ、この水溜
め部122の底部の開口がプラグ123より閉鎖されて
いる。これにより、排気出口から侵入した雨水を水溜め
部122に溜めることができ、その溜まった水はプラグ
123を外すことで排出される。
【0006】図6に示す排気管は、第1排気管151a
と第2排気管151bとに2分割され、第1排気管15
1aの下端はエンジンのマフラー150に取り付けら
れ、上端は第2排気管151bの下端の内部に位置す
る。第2排気管151bの下端はエンジンルームのフー
ド152に取り付けられ、上端の排気出口はエンジンル
ームの外部に位置して側方を向く。その第1排気管15
1aの上端外周面と第2排気管151bの下端内周面と
の間に隙間δが形成されている。これにより、第2排気
管151bの排気出口から侵入した雨水の大部分は第2
排気管151bの内周面を伝って流れ落ちることから、
その隙間δからエンジンルーム内に至り、マフラー15
1やエンジンに侵入するのが防止されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】図4に示す従来の排気
管構造では、排気出口の蓋104の開閉が繰り返される
ためヒンジ103が耐久性不足により破損するという問
題があり、また、構造が複雑になる。
【0008】図5に示す従来の排気管構造では、プラグ
123を外して水抜きをする煩雑な作業が必要になる。
その作業をなくすためにプラグ123をなくすと、排気
が水抜き孔からエンジンルーム内に逆流してしまう。ま
た、多量の雨が降ると雨水が水溜め部122より溢れ出
てマフラー121内に侵入する。また、水溜め部122
が排気に晒され煤で汚れるため、水溜め部122から抜
かれる水によりエンジンルーム内が汚染されるのを防止
できない。
【0009】図6に示す従来の排気管構造では、エンジ
ンの振動による第1排気管151aと第2排気管151
bとの干渉を避けるため、両者間の隙間δをある程度以
上大きくする必要があり、そのため第2排気管151b
が太くなってしまう。また、第1排気管151aの上端
よりも上方では第2排気管151bの内周面が排気に晒
され煤により汚れるため、排気出口から侵入した雨水が
第2排気管151bの内周面を伝って流れ落ちてエンジ
ンルーム内が汚染されるのを防止できない。また、第1
排気管151aと第2排気管151bとの隙間δは排気
管全周に亘るため開口面積が大きく、そのためその隙間
から排気がエンジンルーム内に逆流することがある。ま
た、その隙間δから排気音がエンジンルームに漏れる。
【0010】本考案は、上記問題を解決することのでき
る排気管構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、エンジンの排気をエンジンルームの外部に排出す
る排気管本体を備え、この排気管本体の排気入口はエン
ジンルームの内部においてエンジンのマフラーに取り付
けられ、その排気管本体の排気出口は排気入口の上方か
つエンジンルームの外部に位置する排気管構造におい
て、その排気入口と排気出口の間に環状部が設けられ、
この環状部の外周面と排気管本体の内周面とにより上方
が開口する環状の水受け溝が構成され、この水受け溝に
通じる排水口が排気管本体の周壁において開口するよう
に形成されている点にある。
【0012】
【作用】本考案の構成によれば、排気出口から排気管本
体に侵入した雨水の大部分は、排気管本体の内周面を伝
って流れ落ちるので、環状の水受け溝に至り、この水受
け溝から排水口を通って排気管本体の外部に排出され、
多量の雨が降っても雨水は排水口から排気管本体の外部
に排出される。また、排気管本体を上昇する排気は環状
部の径方向内方を通過し、排水口は環状部の上端の下方
に位置することになるので、排気が直接に排水口に至る
ことはない。さらに、排気管本体の排気入口はエンジン
のマフラーに取り付けられ、水受け溝に通じる排水口が
排気管本体の周壁において開口するように形成されてい
るので、排水口から大量の排気が逆流することはなく、
排気音の漏れも少ない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0014】図2に示すホイールローダ1は、前輪2と
後輪3とに支持された車体4を備え、この車体4の
にブーム5が油圧シリンダ7により昇降可能に取り付け
られ、このブーム5の前端にバケット6が油圧シリンダ
7aにより揺動可能に取り付けられている。その車体4
の中央部に設けられたキャビン8の内部が運転室とさ
れ、そのキャビン8の後方がカバー9に覆われたエンジ
ンルーム10とされている。
【0015】そのエンジンルーム10に内蔵されたエン
ジン(図示省略)からの排気をエンジンルーム10の外
部に排出するため、図1に示すテイルパイプ(排気管本
体)11が設けられている。
【0016】そのテイルパイプ11は、第1パイプ15
と第2パイプ16とを溶接することで形成されている。
その第1パイプ15は、横方向に沿う部分15aと、こ
の横方向に沿う部分15aの一端から上方に向かう上下
方向に沿う部分15bとから構成され、その横方向に沿
う部分15aの他端がエンジンルーム10の内部に位置
する排気入口11aとされている。その第2パイプ16
は、上下方向に沿う部分16aと、この上下方向に沿う
部分16aの上端から斜め上方に向かう斜め上下方向に
沿う部分16bとから構成され、その上下方向に沿う部
分16aがカバー9を貫通し、その斜め上下方向に沿う
部分16bの上端がエンジンルーム10の外部に位置し
て側方を向く排気出口11bとされている。その第1パ
イプ15の上下方向に沿う部分15bの上端に、上方に
向かうに従い小径になる第1環状部18と、この第1環
状部18の上端に連なる一定径の第2環状部19とが一
体的に形成されている。各環状部18、19は第2パイ
プ16に下方から挿入され、第1環状部18の下端と第
2パイプ16の下端とは互いに接合するよう同一径とさ
れ、その接合部17が溶接されている。
【0017】その排気入口11aの周囲にフランジ11
cが設けられ、そのフランジ11cに挿通されるボルト
12によりテイルパイプ11はエンジンのマフラー13
に座14を介し取り付けられている。これにより、エン
ジンの排気はマフラー13からテイルパイプ11を通り
エンジンルーム10の外部に排出される。
【0018】また、各環状部18、19の外周面とテイ
ルパイプ11を構成する第2パイプ16の内周面とによ
り上方が開口する環状の水受け溝20が構成され、この
水受け溝20に通じる排水口21が第2パイプ16に一
箇所形成されている。その排水口21の周囲に円柱形ノ
ズル22が溶接され、そのノズル22にドレンホース2
3の一端が接続され、そのドレンホース23の他端は例
えばエンジンルーム10の下方で下向きに開口させると
よい。
【0019】上記構成によれば、排気出口11bからテ
イルパイプ11に侵入した雨水の大部分は、テイルパイ
プ11の内周面を伝って流れ落ちるので、環状の水受け
溝20に至り、この水受け溝20から排水口21、ノズ
ル22、ドレンホース23を通ってテイルパイプ11の
外部に排出され、多量の雨が降っても雨水はテイルパイ
プ11の外部に排出される。また、テイルパイプ11を
上昇する排気は環状部18、19の径方向内方を通過す
るため、環状部18、19の上端より下方に位置すると
共に水受け溝20の一部にのみ連通する排水口21から
大量の排気が逆流することはない。これにより、簡単な
構造で、テイルパイプ11を太くすることなく、水抜き
作業を行うことなく及びドレンホース23から排気を逆
流させることなく、エンジンルーム10に排気音が漏れ
ることなく、排気出口11cから侵入した雨水がマフラ
ー13やエンジンに至るのを防止することができる。ま
た、上記実施例のようにノズル22とドレンホース23
を介しエンジンルーム10の外部に水受け溝20に受け
られた雨水を排出することで、エンジンルーム10内が
煤で汚染されるのを防止できる。
【0020】なお、本考案は上記実施例に限定されな
い。例えば、上記実施例では水受け溝20に通じる排水
口21にノズル22とドレンホース23とを接続した
が、エンジンルーム10内の煤による汚れが問題になら
なければ、図3に示すように、第2パイプ16の下端に
形成した切欠21′を排水口とし、その切欠21′から
直接水受け溝20に受けられた雨水をエンジンルーム1
0内に排出してもよく、このようにしても切欠21′は
環状部18、19の下方に位置して水受け溝20の一部
にのみ連通するので、切欠21′から排気がエンジンル
ーム10内に大量に逆流することはない。また、テイル
パイプを単一のダクトから構成し、その内周面に環状部
を取り付けてもよい。また、ホイールローダ以外の機器
の排気管構造にも本考案は適用できる。
【0021】
【考案の効果】本考案の排気管構造によれば、簡単な構
造で、排気管を太くすることなく、水抜き作業を行うこ
となく及び排気を逆流させることなく、エンジンルーム
に排気音が漏れることなく、排気出口から侵入した雨水
がマフラーやエンジンに至るのを防止することができ、
また、エンジンルーム内が煤で汚染されるのを容易に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すテイルパイプの縦断面図
【図2】ホイールローダの側面図
【図3】本考案の第2実施例を示すテイルパイプの要部
の側面図
【図4】従来例を示すテイルパイプの縦断面図
【図5】従来例を示すテイルパイプの縦断面図
【図6】従来例を示すテイルパイプの縦断面図
【符号の説明】
10 エンジンルーム 11 テイルパイプ(排気管本体) 11a は排気入口 11b 排気出口 18、19 環状部 20 水受け溝 21、21′ 排水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−24623(JP,U) 実開 昭62−158120(JP,U) 実開 昭59−71916(JP,U) 実開 昭53−21218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 7/00 - 7/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気をエンジンルームの外部
    に排出する排気管本体を備え、この排気管本体の排気入
    口はエンジンルームの内部においてエンジンのマフラー
    に取り付けられ、その排気管本体の排気出口は排気入口
    の上方かつエンジンルームの外部に位置する排気管構造
    において、その排気入口と排気出口の間に環状部が設け
    られ、この環状部の外周面と排気管本体の内周面とによ
    り上方が開口する環状の水受け溝が構成され、この水受
    け溝に通じる排水口が排気管本体の周壁において開口す
    るように形成されている排気管構造。
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JP4767705B2 (ja) * 2006-01-27 2011-09-07 ヤンマー株式会社 内燃機関の排気管構造
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