JP2603776B2 - オレフィンの酸化によるα,β−不飽和アルデヒド製造用触媒組成物 - Google Patents

オレフィンの酸化によるα,β−不飽和アルデヒド製造用触媒組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のテーマは、ガス相中での
オレフィンの酸化によりα,β−不飽和アルデヒドを製
造するための新規な触媒組成物であり、それは、また、
この触媒組成物を利用するα,β−不飽和アルデヒドの
製造方法に関するものである。本発明は、より具体的に
は、固体の完全な球形の支持体(即ち、中央の芯)、お
よび、カリウムおよびリン、更に場合により、1種また
はそれ以上の他の金属あるいは非金属元素でドープされ
たビスマスおよびモリブデン酸鉄系の触媒活性相からな
る触媒組成物であって、前記、支持体が前記、触媒活性
相の付着層でおおわれている触媒組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フランス特許No.2,047,199
では、一般式
【化3】Nia COb Fec Bid e h Mof g (Lは特にリンを表すことができ、Mは特にカリウムを
表すことができ、aとbは0〜15で、(a+b)の合
計は2〜15であり、cは0.5〜7であり、dは0.
1〜4であり、eは0〜4であり、fは12の値をも
ち、gは35〜85であり、hは0.01〜0.5であ
る。)に相当する酸化触媒が検討されている。
【0003】これらの触媒は、触媒の構成成分元素のさ
まざまな前駆物質から出発して、水性媒質で懸濁液をつ
くり、ペースト状の前記懸濁液に支持体(シリカゲルの
ような)を加え、加熱乾固してケークを得、次にそれを
空気および酸素の存在下、昇温下で、処理することによ
り製造される。
【0004】触媒は、粒子またはタブレットの形で利用
される。
【0005】かさばった形をした、そして希釈されたこ
れらの触媒は、生産的ではあるが、工業的な規模で酸化
方法を行う間、困難にいたることがある。実際に、固定
床において、局部的に温度があがることが、観察される
が、これは、好ましくない急激な反応の原因となる。
【0006】フランス特許FR2,202,729には
次のことが示されている。即ち、プロピレンをアクロレ
インに酸化するため、コーティングにより製造された触
媒、すなわち金属塩を導入した支持体で触媒活性層を希
釈するかわりに、同じ組成であるがしかし、少なくとも
直径20ミクロンの不活性の支持体の外部表面に沈着さ
せた触媒活性層からなる触媒を利用することは、有益で
あることが示されている。そうすると、固定床におい
て、起こる反応熱の発生を抑制することが、よりよく可
能になる。
【0007】それにもかかわらず、触媒を形成するこの
特定の方法は、触媒のかなりの部分を不活性支持体(該
特許のただ一つの例によれば、完成した触媒の66重量
パーセント)のために取っておくことを必要とする。以
前のかんたんに希釈された触媒と比べて、活性相のため
に取っておいた部分は減少する、そのために、触媒の活
性において非常に不利益な低下という結果をまねく。
【0008】このために、生産能力および同一の操作条
件を維持するために、より大きな反応器または、生産能
力および反応器の大きさを維持するために反応温度を上
昇させることに、工業的に、たよらなければならなくな
るかもしれない。第一の場合、大きな不利益が経済的な
問題である。第二の場合、2つの不利益が重なる、つま
り、アクロレインに対する選択性がより弱くなり、触媒
の活性が、時間の経過とともに、より急速に減少する。
【0009】米国特許No.4,298,763では、
プロピレンをアクロレインに酸化するため、一般式、
【化4】Mo12Bi0.1-4 Fe0.5-6 M2b M3c M4
d M5e x (M2はニッケルおよび/またはコバルトであり、bは
2から12の値をもち、M3は、特に、カリウムであり
得、cは0.01〜0.1好ましくは0.03〜0.0
9の値をもち、M4は、リンであり、dは0〜1好まし
くは0.01〜0.2の値をもち、M5は、インジウム
および/またはナトリウムであり得、eは0〜0.5好
ましくは、0.01〜0.2の値をもち、xは、他の成
分の原子価を飽和させるのに必要な酸素の原子数であ
る)に相当するカ焼された触媒組成物(活性相)をすす
めている。
【0010】この活性相は、100μmより大きな直径
で15m2 /gより小さい表面積の中央の芯でもある支
持体上に、150〜1500μmの厚さの層で沈着す
る。
【0011】カ焼された粒状の触媒物質(粒子の大きさ
は、0.1〜300μmである)の層の沈着は、湿った
媒質中で実行する。その際、支持体粒子を活発にかき回
し、さらに、コントロールされた操作条件を特定する。
【0012】中央の支持体の芯を被覆している層は、支
持体の少なくとも50重量パーセントを占める、すなわ
ち、完成触媒の少なくとも33重量パーセントを占め
る。そして、支持体の多くとも250重量パーセント
を、すなわち、完成触媒の多くとも71.4重量パーセ
ントを占める。
【0013】オレフィンの酸化につかう前に、被覆され
た触媒を乾燥し、もし必要ならば、400〜700℃の
温度でカ焼する。
【0014】たとえ、これらの触媒が満足な触媒活性を
もつとしても、それらの非常に複雑な製造方法は、前記
方法を再生産できるように機能させ、このようにして製
造された触媒の一定の性質を保証することを目的とする
当業者の仕事を非常に困難にする。さらに、被覆層の厚
さが触媒に関して、20重量パーセント程度を越えるよ
うに成長する場合、前記層の機械的な特性が、固定床反
応器で工業的な規模において、触媒を利用するのに不十
分であることは、当業者によく知られている(たとえば
米国特許4,521,618参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】それゆえにガス相での
オレフィンの酸化によるα,β−不飽和アルデヒドの製
造の間、特に、プロピレンの酸化によるアクロレインの
製造の間、固定床反応器での工業的規模において、同時
にかつ耐久的に高い触媒の活性と選択性を提供する、有
用な触媒を、カリウムとリンでドープされた、ビスマス
およびモリブデン酸鉄系の触媒活性相の被覆により製造
する必要性が、多年にわたりかんじられていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のテーマはそれゆ
えに、i)直径0.5〜6mmの固体の完全な球形の支持体
および ii)カリウムおよびリン、更に場合により、1種
またはそれ以上の他の金属あるいは非金属元素でドープ
された、ビスマスおよびモリブデン酸鉄をベーストする
触媒活性相からなる触媒組成物であって、前記支持体
が、前記触媒活性相の付着層で一様におおわれている触
媒組成物において、 a) リンおよびカリウムが前記相中のモリブデンのある
いはモリブデンおよびタングステンの12原子あたり、
各々、0.005〜0.06の原子の量で存在し、 b) 前記触媒活性相が、触媒組成物の15〜33重量パ
ーセントを占めることを特徴とする触媒組成物である。
【0017】本発明のテーマはまた、このような触媒組
成物を利用した、ガス相中でのオレフィンの酸化方法、
より具体的には、プロピレンをアクロレインに酸化する
方法である。
【0018】本発明に従った触媒組成物は、0.5〜6
mmの直径の固体の完全な球形の支持体を含む。球の直径
の正確な値は、当業者が、反応器での装てん量の損失の
関数として選ぶことができる。支持体の性質は、それが
選ばれた反応条件下で試薬に関して化学的に不活性であ
るので、重要ではない。本発明に従った組成物の製造に
適した支持体の例として、シリカ、アルミナ、シリカ−
アルミナ、焼結した粘土、カーボランダム、酸化マグネ
シウムおよびケイ酸マグネシウムがあげられる。もし、
工業的規模で受け入れられる期間の間、固定床で利用す
るのに十分な機械的抵抗を得るために、支持体が表面の
粗さをもつことが重要ならば、球の平均直径に対するむ
らの高さによって定義された表面の粗さは、大きな限定
範囲で変わりうる。好ましくは、このように定義された
粗さは、0.1〜0.2である。
【0019】本発明に従った触媒組成物はまた、カリウ
ムおよびリン更に場合により、1種またはそれ以上の他
の金属あるいは非金属元素でドープされた、ビスマスお
よびモリブデン酸鉄をベースとする触媒活性相を含む。
【0020】このタイプの触媒活性相は当業者によく知
られており、フランス特許No.1,514,167お
よびNo.2,364,061に記載されているよう
に、水中に構成元素の適当な塩を混合してから蒸発乾固
する手段、あるいは、米国特許No.4,298,76
3およびヨーロッパ特許出願EP−A−25,715お
よびEP−A−77,675に提示されているように、
適当な塩の混合のあと、得られる懸濁液を噴霧する手段
のような、従来技術で知られているあらゆる手段によっ
て製造することができる。
【0021】本発明に従った組成物の本質的な特徴によ
れば、リンおよびカリウムは、前記相中のモリブデン
の、あるいは、モリブデンおよびタングステンの12原
子あたり、各々0.005〜0.05の原子の量で存在
する。
【0022】出願人は、実際は、予想外の方法で、ドー
パントのリンおよびカリウムの含量を低く維持すると
き、よりよい触媒活性が得られることを発見した。好ま
しくは、それらの各々の含量は、0.01〜0.03で
ある。できるだけ高い触媒活性を得るために、原子比P
/Kを0.3〜3、好ましくは0.5〜1.5に維持す
ることが有益である。
【0023】本発明に従った組成物のもう1つの本質的
な特徴によれば、前記触媒活性相は、全組成物の15〜
33重量パーセント、好ましくは、20〜30重量パー
セントを示す。15重量パーセント以下では、触媒の活
性は、工業的規模において、不十分であろう、そして、
33重量パーセント以上では、触媒の機械的な抵抗が非
常に長い工業的使用には、不確かすぎるであろう。
【0024】特に有益な変形によれば、本発明に従った
組成物は、触媒活性相として、以下の一般式、
【化5】Aa Mob c Bid Fee f g h i
x (Aは、コバルト、ニッケル、マンガン、マグネシウム
および/または鉛の、好ましくは、コバルトおよび/ま
たはニッケルの原子を表し、Bは、ヒ素および/または
ホウ素の原子を表し、Cは、カリウム以外のアルカリ金
属の原子および/またはマグネシウム以外のアルカリ土
類金属の原子を表し、aは、元素Aの原子数の合計を表
し、2〜12であり、Aがコバルトだけを表す時、aは
8〜10であり、bは、10〜12であり、cは、0〜
2であり、(b+c)の合計は12の値であり、dは、
0.5〜4であり、eは、0.5〜4であり、fおよび
gは、各々0.005〜0.06であり、好ましくは、
0.01〜0.03であり、hは、元素Bの原子数の合
計を表し、0〜4であり、iは、元素Cの原子数の合計
を表し、0〜0.5であり、そしてxは、他の成分の原
子価を飽和させるのに必要な酸素の原子数である。)に
相当する相を含む。
【0025】好ましくは、Aはコバルト原子を表す。上
に示したように、f/gは、有利に、0.3〜3好まし
くは、0.5〜1.5である。
【0026】さらに出願人は、本発明に従った、触媒の
よい活性の一部分は、化学量論
【化6】Bi3 Fe1 Mo2 12 に相当する「相X」とよばれる特定の結晶相が被覆層に
存在することと関係づけることができると推察する。そ
して、該化学量論の検出は、完成触媒組成物の摩耗によ
って得られた、粉末をX線回折で試験することにより実
行することができる。
【0027】該X線回折スペクトルは以下の通りであ
る。
【表2】
【0028】本発明に従った組成物の製造は、さまざま
な方法で実行することができ、特に、水中に構成成分元
素の適当な塩を混合するような、従来技術で知られてい
る方法により、まず、触媒活性相をつくり、次に蒸発に
より乾燥することが可能である。
【0029】従来技術で一般に利用していた適当な塩
は、水に可溶であり、後の段階で熱により分解すること
ができる、陰イオンと陽イオンを含む。これらは、例え
ば、モリブデン、タングステンの場合はアンモニウムヘ
プタモリブデートおよびアンモニウムパラタングステー
トであり、金属の場合は、コバルト、鉄、ニッケルおよ
びビスマスの硝酸塩である。ドーパントはまた、可溶性
および分解性の化合物の形で導入する。例えば、85%
のリン酸、ヒ素、ソーダ、カリ、マグネシアまたはアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の酢酸塩、硝酸塩または
リン酸塩。
【0030】いったん塩の混合を行なうと、前駆物質
を、前記蒸発方法により得ることができる。得られた懸
濁液の水は、非流動性のペーストを得るのに必要な時
間、かくはんしながら、60〜90℃に加熱することに
より、蒸発させる。かくはん、および、加熱は、次に停
止する。このようにして得られたペーストを、約2cmの
厚さに拡げ、16時間、120℃で空気中で乾燥する。
このようにして得られた前駆物質は、1〜2cmの断片に
カットした後、カ焼してもよい。カ焼は、230℃にお
ける硝酸アンモニウムの発熱分解と関連する危険のた
め、1時間につき100〜200℃、温度をだんだんと
上昇させることにより行なう。それから温度を400〜
460℃の安定した値に維持し、次に冷却を2、3時間
かけて行なう。このようにして得られた活性相は、それ
から、400マイクロメータを越えない粒子の大きさに
くだく。
【0031】前駆物質は、又、フランス特許No.2,
481,146に提示されているように、塩の混合のお
わりにアンモニアを加えて、pHを約7にあげながら沈殿
をおこなう変法により、得ることもできる。アンモニア
溶液は50〜約250gのアンモニアを含み、混合物の
1リットルにつき、そして1時間につき約20〜約20
0gのアンモニアの割合で加える。それから、約1時
間、懸濁液を20〜100℃に加熱して、構成成分の沈
殿を完成することが好ましい。それから、懸濁液を、ろ
過する。それからフィルターケークを、2cm以下の厚さ
に拡げ蒸発方法の関係で上に述べた条件に従い、カ焼
し、活性相を得る。この変法において、リンとカリウム
の可溶性の塩をベースとするドーパントは、金属塩の懸
濁液に導入されず、後で「中間の」活性相または「中間
の」触媒の含浸により、または被覆の間に、導入され
る。
【0032】触媒は、砕かれた中間または完成活性相を
被覆することにより得られる。この従来の方法は、不活
性だが粗い球のまわりに中間のまたは完成活性相の層を
沈着させることにある。さまざまな、被覆操作は、すで
に列挙された特許に記載されている。好ましい変法は、
注意深くほこりを取り除いた80〜160kgの不活性で
粗い球が回転している円筒形の塗布機中で、被覆を行な
うことにある。これらの球は、有利に、高温で焼結され
た粘土から成りたっているが、すでに示したように任意
の他の不活性で粗い支持体を使用することも可能であ
る。30〜50kgの活性相および8〜15リットルの接
着剤の水溶液およびたぶん他の添加剤を、それから、塗
布機に導入する。好ましい変法において、粉末状での活
性相の導入は、前もって湿らせた球の上に水溶液を噴霧
すると同時に行なう。いったん球を完全な活性相で被覆
したら、それらを、80〜150℃、2〜30分間、熱
い空気により乾燥し、それからオーブンに導入する。こ
れらのオーブンの温度は、3〜15時間かけて、450
〜500℃の安定した値まで線上に上昇させる。次に、
冷却を、3〜10時間かけて行う。好ましい変法におい
て、二度目のカ焼は、連続して、最初のカ焼と同じ温度
変化同条件下で行う。
【0033】本発明のテーマはまた、そのような触媒組
成物を利用する、ガス相中でのオレフィンの酸化方法、
より具体的には、プロピレンをアクロレインに酸化する
方法でもある。
【0034】一般に、酸化方法は、固定床技術に従い、
多管の反応器中で実施する。実施の1つの方法におい
て、各々の管は、内部直径15〜30mmおよび2〜5メ
ートルの長さ、好ましくは、3〜4メートルの長さを有
し、それらは、例えば、融解塩の共晶混合物のような、
反応によって発生する熱量を除去させる熱消散性流体の
浴によりかこまれている。試薬は、100から250℃
で、ガス状で反応器に導入する。プロピレンの酸化のた
めには、それらは一般にプロピレンの6〜10mol %、
空気の50〜65mol %、および水蒸気の25〜40mo
l %から形成されている。操作の終りに循環処理された
不活性ガスにより、水蒸気の全体または部分を置換する
ことが、可能である。これらの不活性ガスは、窒素、水
蒸気および炭素酸化物を含む。反応器への入口での試薬
の圧力は、反応器および装置の残りにおける装てん量の
損失を考慮すると、1〜3バール、好ましくは、大気圧
よりわずかに高いか、あるいは、実際に好ましくは1.
5〜2.5バールである。
【0035】
【実施例】プロピレンの酸化のために、塩の浴の温度は
280〜360℃である。以下の実施例は本発明を説明
する。
【0036】実施例1本発明に従った触媒組成物の
製造
【0037】a) 活性相の前駆物質の製造。
【0038】前駆物質は、コバルト、鉄、ビスマスおよ
びカリウムの硝酸塩の溶液(A)とリン酸を含むアンモ
ニウムヘプタモリブデートの溶液(B)の反応により得
られる。
【0039】pHが1以下である、コバルト、鉄、ビスマ
スおよびカリウムの硝酸塩の溶液(A)は、以下のよう
に別個に製造された4つの溶液を混合することにより得
られる。
【0040】・式 Co(NO3 2 ・6H2 Oの水和
硝酸コバルト116.4gを室温で50mlの脱イオン水
に溶かす。このようにして得られた溶液のpHは、1.8
である。
【0041】・式 Fe(NO3 2 ・9H2 Oの水和
硝酸第二鉄16.2gを、室温で12.5mlの脱イオン
水に溶かす。このようにして得られた溶液のpHは、0.
7である。
【0042】・密度1.4g/lの濃硝酸2mlを14ml
の脱イオン水に加え、それから、式Bi(NO3 3
5H2 Oの水和硝酸ビスマス19.4gを室温で加え
る。このようにして得られた溶液のpHは、0である。
【0043】・式 KNO3 の硝酸カリウム0.20g
を、室温で、2.5mlの脱イオン水に溶かす。
【0044】リン酸を含むアンモニウムヘプタモリブデ
ートの溶液は、水2ml中85%リン酸0.227gが加
えられている脱イオン水380mlに、室温で、アンモニ
ウムヘプタモリブデート84.75gを溶かすことによ
り得られる。この溶液(B)のpHは、5.3である。
【0045】活性相の前駆物質を得るために、硝酸塩の
溶液(A)を、ゆっくりと(20分かけて)、かきまぜ
ながら、ヘプタモリブデートの溶液(B)に加える。添
加の間、かくはんは、1分間に1100回転で回転する
らせん状の羽根をもつかくはん機で確実にされる。
【0046】添加の終りに、サーモンピンク色の懸濁液
が得られるので、それを室温で30分間、かくはんし続
ける。このかくはんの間、pHは1.1で安定となる。
【0047】混合物は、かくはんしながら、水を蒸発さ
せるために80℃まで加熱する。2時間後、非流動性の
ペーストが得られる。次に、かくはんと加熱をやめる。
このようにして得られたペーストを、約2cmの厚さに拡
げ、48時間、120℃で空気中で乾燥する。そうする
と、固体が得られるが、それが、活性相の前駆物質であ
る。
【0048】b) 活性相の製造および加工。
【0049】このようにして得られた固体を約1cmの小
片にカットし、2〜3cmの厚さで、カ焼用オーブン中に
置く。予備カ焼を6時間、400℃で行なう。オーブン
の温度上昇は、230℃での硝酸アンモニウムの発熱分
解反応のため急激であってはならない。温度上昇の割合
は1時間につき250℃程度である。
【0050】このようにして得られた固体は、組成がC
10Mo12Fe1 Bi1 0.050.05x である活性相
であり、それを400マイクロメーター以下の粒子の大
きさになるように、くだく。
【0051】c) 活性相による支持体の被覆
【0052】くだかれた活性相52gを、室温で、70
mlの脱イオン水中の8gのグルコース溶液に加える。そ
の全体を、約30分間、よくかくはんしながら70℃で
加熱する。
【0053】前述の懸濁液を、1100℃で焼結し、表
面の粗さが0.3で直径4.8mmの粘土の球210gを
含む、20cmの直径の塗布機に注ぎ、70℃に加熱す
る。全ての水が完全に蒸発するまで、塗布機の回転を維
持し、温度を80℃に保つ。この様にして得られた、球
は、それから、2時間、140℃で乾燥する。それら
を、それから、2〜3cmの厚さでカ焼用オーブンに置
き、次に、密閉された大気下で6時間、480℃でカ焼
する。この最初のカ焼は、グルコースの除去を起こす。
次にゆっくりと冷却してから、480℃でまた6時間、
2度目のカ焼をする。活性相の重量が19.1%の最終
触媒259.5gがこのようにして得られる。
【0054】実施例2第一の対照触媒組成物の製造
【0055】すでにアンモニウムヘプタモリブデートを
含む溶液に五酸化リン0.285gを導入し、金属の硝
酸塩を含む溶液に硝酸カリウム0.4gを導入すること
を除いて、実施例1で述べた方法を使う。
【0056】この方法で製造された活性相の化学的組成
物は、ゆえにCo10Mo12Fe1 Bi1 0.1 0.1
x であり、本発明の範囲に入らない。
【0057】操作の順序は、実施例1と同じである。完
成触媒中の活性相の重量は、19.1%である。
【0058】実施例3第二の対照触媒組成物の製造
【0059】すでに、アンモニウムヘプタモリブデート
を含む溶液に、五酸化リン1.4gを導入し、金属の硝
酸塩を含む溶液に、硝酸カリウム2.0gを導入するこ
とを除いて、実施例1で述べた方法を使う。
【0060】このようにして製造された活性相の化学的
組成物は、ゆえにCo10Mo12Fe1 Bi1 0.5
0.5 x で、本発明の範囲に入らない。
【0061】操作の順序は実施例1と同じである。完成
触媒中の活性相の重量は18.7%である。
【0062】実施例4さまざまな組成物の触媒活性
の決定
【0063】このようにして製造された触媒は、100
mlの触媒を含む、内部直径21mm、高さ50cmの反応器
中で、プロピレンのアクロレインへの抑制酸化において
試験する。
【0064】砂浴により加熱された反応器に導入された
反応混合物は、容量パーセントで7%のプロピレン、5
7%の空気および36%の水蒸気を含む。プロピレンの
供給は、1時間および触媒の1リットルにつき、プロピ
レンの約166gの装てん量を得るように、調節する。
反応器の出口での圧力は、1.8絶対バールに調節す
る。
【0065】反応器からの流出物は、窒素、酸素、水蒸
気、プロピレン、アクロレイン、アクリル酸、酢酸、ア
セトアルデヒド、一酸化炭素および二酸化炭素および低
量の他の不純物のガス混合物を含む。ガス相クロマトグ
ラフにより、これらの生成物の各々の割合が決定され、
それゆえに、触媒能が計算される、すなわち、
【0066】転化率をXg と表すと、
【数1】 生成物iに対する選択率をSiと表すと、
【数2】 そして生成物iの収率をRi と表すと、収率は、転化率
g と生成物iに対する選択率との積、すなわち、
【数3】Ri =Xg ×Si である。
【0067】実施例1〜3の触媒について得られた結果
を、以下の表Iに記載する。
【表3】
【0068】同じ原子の量で加えた、ドーパント、リン
およびカリウムの含量における増加は、全ての他のもの
は等しいと仮定して、これらの触媒の活性を減少させる
ことが、明らかなように思われる。
【0069】従って、触媒を含む反応器が浸っている浴
の温度を、ドーパントの量がK0.050.05からK0.1
0.1 に2倍になる場合は、プロピレンの転化の値を維持
するように上昇させなければならないか、あるいは、浴
の温度を一定に保つためには、プロピレンの低い転化率
でがまんしなければならないが、これは、工業的規模で
は受け入れられない。
【0070】本発明に従った実施例1の触媒組成物によ
り得られた一回の通過でのアクロレインの収率の値が非
常に顕著であることが注意されるべきである。
【0071】実施例5対照触媒組成物の製造
【0072】すでにアンモニウムヘプタモリブデートを
含む溶液に、五酸化リン0.285gを導入し、金属の
硝酸塩を含む溶液に、硝酸カリウム0.20gを導入す
ることを除いて、実施例1のような方法を使う。
【0073】このようにして得られた活性相の化学的組
成は、ゆえに、Co10Mo12Fe1 Bi1 0.050.1
x であり、本発明の範囲に入らない。
【0074】操作の順序は、実施例1のそれと同じであ
る。完成触媒に対する活性相の重量は、18.9%であ
る。
【0075】実施例6実施例5で製造された組成物
の触媒活性の決定
【0076】このように製造された触媒は、実施例4で
以前に述べたのと同じ条件下で、ププロピレンのアクロ
レインへの抑制酸化で試験する。実施例1で実行した結
果と比べた、実施例5の触媒で実行した測定の結果を、
以下の表IIに記載する。
【表4】
【0077】リン対カリウムの原子比での増加が、相当
に、触媒活性を減少させるように思われる。361℃の
浴温度まで上げられた実施例5の触媒は、340℃の温
度で、原子比1までドープされた触媒よりも低いプロピ
レンを変換する。
【0078】実施例7本発明の範囲内に入る触媒組
成物の製造
【0079】すでにアンモニウムヘプタモリブデートを
含む溶液に85%リン酸0.114gを導入し、金属の
硝酸塩を含む、溶液に硝酸カリウム0.20gを導入す
ることを除いて、実施例1のような方法を使う。
【0080】このように製造された活性相の化学的組成
は、ゆえに、 Co10Mo12Fe1 Bi1 0.050.025 x である。
【0081】操作の順序は実施例1と同じである。完成
触媒に対する活性相の重量は、19.2%である。
【0082】実施例8本発明の範囲内に入る触媒組
成物の製造
【0083】この組成物は、実施例7で述べた組成物と
は、210gのかわりに、たった140gの支持体を使
うことで異なる。
【0084】操作の順序は、実施例7のそれと同じであ
る。完成触媒に対する活性相の重量は、23.9%であ
る。
【0085】実施例9 たった105gの支持体を210gのかわりに使い、5
9gの活性相を50gのかわりに使うことを除いては、
実施例7と同じ方法を使う。
【0086】操作の順序は、実施例7のそれと同じであ
る。完成触媒に対する活性相の重量は、33.0%であ
る。
【0087】実施例10触媒活性に対する活性相の
含量の影響
【0088】このように製造された触媒を、試薬の供給
量を増加させる以外は、以前に、実施例4で述べたのと
同じ条件下で、プロピレンのアクロレインへの抑制酸化
で試験する。プロピレンの装てん量を166から250
g/h/lにあげる。実施例7の触媒で実行した結果と
比べた、実施例8および9の触媒で実行した測定の結果
を以下の表III に記載する。
【表5】
【0089】従って、全ての他のものが等しいと仮定す
ると、完成触媒に対する活性相の重量の増加は、より低
い浴温度での実施を可能にするように思われる。これ
は、また、アクロレインの収率をかなり増加させること
になる。
【0090】実施例11触媒の機械的抵抗に対する
活性相の含量の影響
【0091】完成触媒の機械的抵抗は、以下のような摩
耗試験により決定する。
【0092】100gの完成触媒を、1分間に10回転
で回転しているモーターの水平な軸に固定された、外部
直径200mm、幅40mmのプレキシグラス(Plexi
glass登録商標)ドラムに導入する。ドラムの内部
には、固定ベースを通過している直径に関して、40°
に傾いている、長さ45mm、幅40mmのプレキシグラス
(Plexiglass登録商標)の6枚の平面の羽根
が、規則的な間隔で、固定されている。
【0093】ドラムの回転の方向は、もしドラムの接線
速度のベクトルが羽根の任意の1つの固定点により表わ
されるならば、これは、羽根に関して50°の角度をな
すであろう。
【0094】ドラムは5分間、回転させ、次にドラムか
ら球を取り除き、ふるいにかけて微小な部分を分けてか
ら重量を測る。このようにして決定された質量がm5
ある。ほこりを装置から取り除き、それから、球を再導
入する。10分後に新しく重量を測り、質量m15とす
る。
【0095】摩耗率は、摩耗装置により取りのぞかれた
活性相の割合として定義される。それは以下のような方
法で活性相の量Tに関して計算する。
【0096】5分後、摩耗率は、%で
【数4】(100m5 )×100/T という値を有する。
【0097】合計15分後に、摩耗率は、
【数5】(100m15)×100/T という値を有する。
【0098】全ての他のものが等しいと仮定して、活性
相の含量が増加している実施例7、8および9の触媒で
実行した摩耗の測定値を以下の表IVに記載する。
【表6】 上の結果から、活性相の含量の増加が、明らかに機械的
な抵抗の減少となって表われるようである。
【0099】完成触媒組成物の摩耗によって得られた粉
末をX線解折で試験した。実施例1、実施例7、実施例
8および実施例9の該X線回折スペクトルは表Vの結果
を示した。
【表7】 化学量論的に、BiFeMo12に相当する
「相X」と呼ばれる特定の結晶相が、本発明の範囲内に
はいる触媒組成物である、実施例1、実施例7、実施例
8および実施例9の被覆層に存在することが確認され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オリヴィエ ルジャンドル フランス国エレブレ,アベニュ ドゥ ロレ デュ ブワ,24

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i) 直径0.5〜6mmの固体の完全
    な球形の支持体および ii) カリウムおよびリン、更に、場合により、1種
    またはそれ以上の他の金属あるいは非金属元素でドープ
    された、ビスマスおよびモリブデン酸鉄をベースとする
    触媒活性相からなる触媒組成物であって、前記支持体が
    前記触媒活性相の付着層で一様に覆われている触媒組成
    物において、 a) リンおよびカリウムが、前記相中のモリブデン
    の、或いはモリブデンおよびタングステンの12原子あ
    たり、各々、0.005〜0.06の原子の量で存在
    し、 b) 前記触媒活性相が、触媒組成物の15〜33重量
    パーセントを占め、 c) 触媒活性相が一般式 【化1】 AMoBiFe (Aは、コバルト、ニッケル、マンガン、マグネシウム
    および/または鉛の原子を表し、 Bは、砒素および/またはホウ素の原子を表し、 Cは、カリウム以外のアルカリ金属および/またはマグ
    ネシウム以外のアルカリ土類金属の原子を表し、 aは、元素Aの原子数の台計を表し、2〜12であり、
    Aがコバルトだけを表すとき、8〜10であり、 bは、10〜12であり、 cは、0〜2であり、その合計(b+c)は12の値を
    持ち、 dは、0.5〜4であり、 eは、0.5〜4であり、 fおよびgは、各々0.005〜0.06で、好ましく
    は、0.01〜0.03であり、 hは、元素Bの原子数の合計を表し、0〜4であり、 iは、元素Cの原子数の台計を表し、0〜0.5であ
    り、 xは、他の成分の原子価を飽和させるのに必要な酸素原
    子の数である) に相当する ことを特徴とする、オレフィンの酸化によるα−β不飽
    和アルデヒドの製造に適する触媒組成物。
  2. 【請求項2】 リンおよびカリウムが、モリブデンの、
    或いは、モリブデンおよびタングステンの12原子あた
    り、各々、0.01〜0.03の原子の量で存在するこ
    とを特徴とする請求項1に従った組成物。
  3. 【請求項3】 触媒活性相が、触媒組成物の20〜30
    重量パーセントを占めることを特徴とする請求項1ある
    いは2に従った組成物。
  4. 【請求項4】 原子比リン/カリウムが、0.3〜3ま
    でであることを特徴とする、前述の請求項1〜3のうち
    任意の1項に従った組成物。
  5. 【請求項5】 原子比リン/カリウムが0.5〜1.5
    までであることを特徴とする、前述の請求項1〜4のう
    ち任意の1項に従った組成物。
  6. 【請求項6】 支持体が、0.1〜0.2の表面粗さ
    (球の平均直径に対するむらの高さ)を有することを特
    徴とする、前述の請求項1〜5のうち任意の1項に従っ
    た組成物。
  7. 【請求項7】 Aがコバルト原子であることを特徴とす
    る請求項1に従った組成物。
  8. 【請求項8】 比f/gが0.3〜3、好ましくは0.
    5〜1.5であることを特徴とする請求項1に従った組
    成物。
  9. 【請求項9】 触媒活性相が、化学量論的に 【化2】 BiFeMO12 に相当する結晶相「相X」を含み、そのX線回折スペク
    トルが次の通りであることを特徴とする請求項1に従っ
    た組成物。 【表1】
  10. 【請求項10】 酸化反応が、前述の請求項1〜9の任
    意の1項に従った触媒組成物の存在下で行われることを
    特徴とする、ガス相でオレフィンをα、β−不飽和アル
    デヒドに酸化する方法。
  11. 【請求項11】 酸化反応が、前述の請求項1〜9の任
    意の1項に従った触媒組成物の存在下で行われることを
    特徴とする、ガス相でプロピレンをアクロレインに酸化
    する方法。
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