JP2603660Y2 - 断熱被覆材および被覆銅管 - Google Patents

断熱被覆材および被覆銅管

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JP2603660Y2
JP2603660Y2 JP1992086462U JP8646292U JP2603660Y2 JP 2603660 Y2 JP2603660 Y2 JP 2603660Y2 JP 1992086462 U JP1992086462 U JP 1992086462U JP 8646292 U JP8646292 U JP 8646292U JP 2603660 Y2 JP2603660 Y2 JP 2603660Y2
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foam
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Inventor
仁志 安田
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桃陽電線株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空調用の冷媒配管や給湯
配管等に使用される断熱被覆材およびこの断熱被覆材を
用いた被覆銅管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅管の断熱被覆材として、一般に
ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂フォー
ム(発泡体)が用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の被覆材は、全体が可燃性で燃え易いという問題が
あった。また、そのために、火の気のある場所や露出配
管への使用を避けなければならず、用途が制限されるこ
ととなっていた。
【0004】そこで、この点の対策として、被覆材に難
燃加工(難燃処理)を施すことが考えられる。この難燃
加工は、周知のようにハロゲン系、リン系または無機系
の難燃剤をポリマーに分散混合し(添加方式)、または
プラスチックの製造段階で難燃剤を反応させること(反
応方式)によって行われ、難燃剤のもつ燃焼抑制効果に
よって難燃性を付与される。
【0005】しかし、この難燃加工を被覆材全体に行う
となると、大幅なコストアップとなり、被覆材(被覆銅
管)が高価となり過ぎるため、現実には行われていな
い。
【0006】そこで本考案は、コストアップを極力おさ
えながら実質的な難燃性を確保することができる断熱被
覆材および被覆銅管を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、熱可
塑性樹脂のパイプ状フォームにて内側被覆層を形成し、
この内側被覆層を、難燃加工を施した熱可塑性樹脂のシ
ート状フォームからなる外側被覆層で被覆し、この外側
被覆層のさらに外周を熱可塑性樹脂フィルムから成る外
皮で被覆し、この外皮の表面に多数の細かな凹溝が形成
される状態で各層を熱融着してなるものである。
【0008】請求項2の考案は、請求項1記載の断熱被
覆材によって銅管本体を被覆してなるものである。
【0009】
【作用】上記構成によると、外側が難燃層、内側が可燃
層となっているため、 直接高熱が作用する外側被覆
層の燃焼が防止されること、 内側被覆層は、元々、
被覆される管による熱分散作用によって外側よりも燃焼
しにくい上に、外側被覆層によってさらに燃焼を抑制さ
れること、により、被覆材全体に難燃加工を施した場合
とほぼ同等の難燃効果が得られる。
【0010】しかも、難燃加工は外側被覆層のみに施す
ため、全体に施す場合と比較して遥かに低コストです
み、被覆材または被覆銅管全体の価格の高騰をおさえる
ことができる。
【0011】また、外皮の表面に多数の細かな凹溝が形
成される状態で各層を熱融着しているため、熱融着性が
高められるとともに、美観が得られる。
【0012】
【実施例】1は銅管本体で、この銅管本体1が被覆材2
で覆われて被覆銅管が構成される。
【0013】被覆材2は、ポリエチレンのパイプ状フォ
ーム(押出し発泡体)からなる内側被覆層3の外周にポ
リエチレンのシート状フォームからなる外側被覆層4を
巻き付け、さらに最外層にポリエチレンフィルムからな
る外皮5を巻き付け、これらを外皮5の表面から熱融着
(型押し)して三層構造のチューブ状に構成している。
【0014】この場合、熱融着性を高め、かつ、美観を
得るために、外皮5の表面に多数の細かな碁盤目状の溝
(凹溝)が刻設される熱融着法をとっている。
【0015】この被覆材2のうち、外側被覆層4のみは
難燃加工を施したポリエチレンフォームを用い、内側被
覆層3および外皮5には無加工のポリエチレンフォー
ム、ポリエチレンフィルムを用いている。
【0016】従って、この被覆材2は、外側から順に可
燃層、難燃層、可燃層の混合層構造となる。
【0017】この実施例の被覆材2、および全体がポリ
エチレンフォームからなる従来の被覆材について本考案
者が行った燃焼試験によれば、全体を火にさらした場
合、従来の被覆材はすぐさま着火し、盛んに燃焼した。
これに対し本被覆材2は、煙を発しながらくすぶって徐
々に溶け行き、完全燃焼は起こらなかった。
【0018】これを子細に観察すると、外皮5は、可燃
性ではあるが薄いフィルムであるため、火にさらしても
燃焼には至らず、外側被覆層4に溶け込むように消失し
て行った。
【0019】一方、外側被覆層4および内側被覆層3
も、高熱によって発煙はするものの燃焼はせず、蒸発す
るように溶けて徐々に消失して行った。
【0020】これは、外側被覆層4は難燃性であるため
燃焼せず、内側被覆層3は、元々、銅管本体1での熱分
散作用により熱負担が小さくて外側よりも燃えにくい状
態にある上に、外側被覆層4によってさらに燃焼を抑制
されるためと思われる。
【0021】従って、この被覆材2は、全体として実質
的に難燃層として機能し、全体に難燃加工を施した場合
とほぼ同等の難燃効果を得ることがでとができる。
【0022】ところで、被覆材2の外皮5は、外観上の
体裁を良くすることを主眼とするものであり、必ずしも
設けなくてもよい。
【0023】また、上記実施例では内側および外側両被
覆層3,4としてポリエチレンフォームを用いたが、ポ
リプロピレンフォーム、ナイロンフォーム、塩化ビニル
フォーム等、他の熱可塑性樹脂フォームを用いてもよ
い。
【0024】さらに、請求項1の考案にかかる被覆材
は、被覆銅管以外の各種金属管の断熱被覆に用いること
ができる。
【0025】
【考案の効果】上記のように本考案によるときは、熱可
塑性樹脂フォームからなるパイプ状の内側被覆層を、難
燃加工を施した熱可塑性樹脂フォームからなるシート状
の外側被覆層で被覆したから、可燃性の内側被覆層の燃
焼を難燃性の外側被覆層によって抑制でき、被覆材全体
として実質的に難燃性を確保することができる。
【0026】従って、樹脂フォーム製被覆材およびこの
被覆材を用いた被覆銅管の火に弱いという難点を克服
し、用途を拡大することができる。
【0027】しかも、難燃加工は外側被覆層のみに施す
ため、全体に施す場合と比較して遥かに低コストです
み、被覆材または被覆銅管全体の価格の高騰をおさえる
ことができる。
【0028】また、外皮の表面に多数の細かな凹溝が形
成される状態で各層を熱融着しているため、熱融着性が
高められるとともに、美観が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】同拡大断面図である。
【符号の説明】 1 銅管本体 2 被覆材 3 内側被覆層 4 外側被覆層 5 外皮

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂のパイプ状フォームにて内
    側被覆層を形成し、この内側被覆層を、難燃加工を施し
    た熱可塑性樹脂のシート状フォームからなる外側被覆層
    で被覆し、この外側被覆層のさらに外周を熱可塑性樹脂
    フィルムから成る外皮で被覆し、この外皮の表面に多数
    の細かな凹溝が形成される状態で各層を熱融着してなる
    ことを特徴とする断熱被覆材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の断熱被覆材によって銅管
    本体を被覆してなることを特徴とする被覆銅管。
JP1992086462U 1992-12-16 1992-12-16 断熱被覆材および被覆銅管 Expired - Lifetime JP2603660Y2 (ja)

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JPH0651696U JPH0651696U (ja) 1994-07-15
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