JP2004144147A - 配管用断熱カバー及びその製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で断熱効果を得ることができる耐久性のある配管用断熱カバー及びその製法を提供する。
【解決手段】管状の外側断熱カバー体2と、この外側断熱カバー体内に配置されている管状の内側断熱カバー体3と、この内側断熱カバー体の外周面と外側断熱カバー体2の内周面との間に形成されている空気層となる隙間8とからなり、外側及び内側の各断熱カバー体2,3は、いずれも対の半割体2a,2b、3a,3bを組み合わせて突き合わせ端面2a1,2b1、3a1,3b1を互いに接着材で固定しているものであり、各対の半割体の内面及び外面にはセラミック断熱塗料によってコーティングされた断熱層4,5,6,7が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】管状の外側断熱カバー体2と、この外側断熱カバー体内に配置されている管状の内側断熱カバー体3と、この内側断熱カバー体の外周面と外側断熱カバー体2の内周面との間に形成されている空気層となる隙間8とからなり、外側及び内側の各断熱カバー体2,3は、いずれも対の半割体2a,2b、3a,3bを組み合わせて突き合わせ端面2a1,2b1、3a1,3b1を互いに接着材で固定しているものであり、各対の半割体の内面及び外面にはセラミック断熱塗料によってコーティングされた断熱層4,5,6,7が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管、給湯管などの凍結防止などに役立つ配管用断熱カバー及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地などにおける例えば水道管の凍結防止方法として、水道管を断熱材である発泡スチロール製断熱材からなるカバーで被覆するもの(実開昭56−116466号公報)や発泡合成樹脂素材で水道管を覆い、この発泡合成樹脂素材内にカーボン繊維を芯線とする線状発熱体を軸心方向に配線して、通電による発熱によって水道管を保温して断熱を図るもの(特開平8−28778号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
発泡スチロール製断熱材を用いる従来例によると、この発泡スチロール製断熱材の経時劣化によってクラックが生じると、このクラックから水分や湿気が進入して、この断熱材の劣化が促進され、保温性が低下すると共に、配管の腐食を招く問題があった。
また線状発熱体を用いる従来例によれば、断熱効果又は保温効果があるものの、簡単な構成で断熱効果を得るにはさらなる改善が必要であった。
本発明の目的は、簡単な構成で断熱効果を得ることができる耐久性のある配管用断熱カバー及びその製法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配管用断熱カバーは、本体が対の半割体で組み合わせされている管状の断熱カバー体であり、各半割体の内面にはセラミック断熱塗料によって断熱層が形成され、外面には断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されているもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されているものなどが含まれる。
本発明に係る配管用断熱カバーは、管状の外側断熱カバー体と、この外側断熱カバー体内に配置されている管状の内側断熱カバー体と、この内側断熱カバー体の外周面と上記外側断熱カバー体の内周面との間に形成されている空気層となる隙間を備えており、上記外側断熱カバー体と内側断熱カバー体とは、いずれも対の半割体を組み合わせて突き合わせられているものであり、各対の半割体の内面にはセラミック断熱塗料によって断熱層が形成されており、外面には断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されているもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されているものなどが含まれる。
本発明に係る配管用断熱カバーの製法は、断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を、外面に断熱層をそれぞれ形成する工程と、配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って断熱カバー体を形成する工程とを備えているものである。上記各半割体の外面の断熱層は、例えばセラミック断熱塗料によって形成されるものや、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものなどである。
本発明に係る配管用断熱カバーの製法は、外側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、内側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によってコーティングして断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って内側断熱カバー体を形成する工程と、対の半割体で上記内側断熱カバー体を隙間を置いて挟むようにして互いに端面を突き合わせこの内側断熱カバー体を覆って外側断熱カバー体を形成する工程とを備えているものである。上記外側断熱カバー体及び内側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されるもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものなどが選択される。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明における実施の形態について説明する。
図1及び図2に示す配管用断熱カバー1は、一方の断熱カバー体である管状の外側断熱カバー体2と、この外側断熱カバー体内に配置されている他方の断熱カバー体である管状の内側断熱カバー体3との二層構造を備えているものである。外側断熱カバー体2の本体は、対の半割体2a,2bを組み合わせて、突き合わせ部分である端面2a1,2b1を互いに接着材によって固定可能である。接着材には接着剤や両面接着テープなどが用いられる。
外側断熱カバー体2(半割体2a,2b)は例えばカーボン繊維とプラスチック繊維とを所定比率で混合されており、プラスチック繊維として例えばポリエステルを用いる場合には、カーボン繊維とポリエステルとの混合比率を例えば8:2又は5:5とするのが良い。
各対の半割体2a,2bの内面及び外面にはセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングされた断熱層4,5が形成されている。断熱層4,5におけるセラミック断熱塗料として、この例では非結晶シリカ及びラテックスを主材とするエンヴァイトロール社製セラミックカバーCC100(商品名)が使用されている。
内側断熱カバー体3の本体も、その内径の大きさを除いて外側断熱カバー体2の本体と同一構成である。3a,3bは半割体、6,7は断熱層である。内側断熱カバー体3は、隙間9を置いて配管Pの外周面を被覆可能である。内側断熱カバー体3の外周面と外側断熱カバー体2の内周面との間に隙間8が開けられている。隙間8は、配管用断熱カバー1の使用時に、断熱のための空気層として機能する。
【0006】
次に配管用断熱カバー1の製法及び使用方法について説明する。
図3に示すように、外側断熱カバー体用の管体10を形成し(同図ア)、この管体を二分割して対の半割体2a,2bを形成し(同図イ)、各半割体の内面及び外面の全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層4,5を形成して、各断熱層で各半割体の内面及び外面全面をそれぞれ被覆する(同図ウ)。
また図4に示すように、内側断熱カバー体用の管体11を形成し(同図ア)、この管体を二分割して対の半割体3a,3bを形成し(同図イ)、各半割体の内面及び外面の全面にセラミック断熱塗料を塗布して所定膜厚の断熱層6,7を形成する(同図ウ)。
その後、配管Pを施工現場にて敷設してから、図5に示すように、対の半割体3a,3bで配管を挟むようにして互いに端面3a1,3b1を突き合わせこの配管を覆った状態で端面同士を接着材で固定すると、内側断熱カバー体3が形成され、同時にこの内側断熱カバー体で隙間9を置いて配管Pを覆うことになる(同図ア、イ)。
被覆後、対の半割体2a,2bで内側断熱カバー体3を挟むように配置し(図5ウ)、互いに端面2a1,2b1を突き合わせ、端面同士を接着材で固定すると、外側断熱カバー体2が形成され、同時にこの内側断熱カバー体を隙間8をあけて被覆することになり、カバー作業を終える(図1)。
外側断熱カバー体2の施工位置によっては、外側断熱カバー体2の中心に対して内側断熱カバー体3の中心がずれ、隙間はずれた側が狭くなる。
図6に示すような配管Pの屈曲する部分PAについても配管用断熱カバー1によって断熱保温処理する。この場合には、図3(ウ)及び図4(ウ)のそれぞれの段階で対の半割体2a,2b及び半割体3a,3bの長さ方向の端部を45°カットしてカット面で互いに接合して屈曲角度に対応するようなL型の配管用断熱カバー1にし、この配管用断熱カバーで配管Pの屈曲する部分PAを被覆する。
【0007】
外側及び内側の各断熱カバー体2,3及び断熱層4,5、6,7による断熱機能(又は保温機能)によって配管の凍結防止が図られ、配管が給湯管であれば温水の温度低下の抑制に効果が発揮される。
また本例の配管用断熱カバー1では、一次的には外側及び内側の各断熱カバー体2,3によって、断熱(又は保温)効果が維持でき、二次的には隙間8が空気層を形成することにより、高い断熱(又は保温)効果が維持でき、隙間9によっても同様の効果が得られ、三次的には断熱層4,5、6,7がセラミック断熱塗料からなるので、経時的に配管Pに対向している内側断熱カバー体3の内周面及び外気に接している外側断熱カバー体2の外周面の劣化の進行が抑制され、防水性や防湿性が確保できることから長期的に断熱(又は保温)機能が発揮できる。配管用断熱カバー1は、断熱層4,5、6,7の存在によって、難燃性や耐久性に優れ、塩害の影響を受けにくく、型崩れがしにくい。
【0008】
図7乃至図11を参照して、配管用断熱カバーの第2の実施の形態を説明する。
配管用断熱カバー1Aの基本的構成は図1に示す上記配管用断熱カバー1と同一構成であるので、相違する構成のみ説明する。
図示する配管用断熱カバー1Aの説明において、使用する符号は、前記配管用断熱カバー1と同一構成である部分について配管用断熱カバー1の符号と一致させている。
配管用断熱カバー1Aの特徴は、前記外側及び内側の各断熱カバー体2,3の断熱層5,7に代えて、基材にアルミ箔を配設している断熱シート12,13を用いている点にある。一方の断熱シート12は外側断熱カバー体2Aの外周面を、また他方の断熱シート13は内側断熱カバー体3Aの外周面を覆っている。
各断熱シート12,13は例えばガラスクロス又は合成樹脂クロス製の基材の表面に金属箔であるアルミ箔(アルミニュウム箔)を蒸着などによって固定し、アルミ箔の表面にラミネート保護膜を施している可撓性を有するものである。各断熱シート12,13の裏面は接着剤によって外側断熱カバー体2A(半割体2a,2b)及び内側断熱カバー体3A(半割体3a,3b)の外周面に固定されている。
【0009】
次に配管用断熱カバー1Aの製法及び使用方法について説明する。
図9に示す外側断熱カバー体2Aの製法に関して、外側断熱カバー体用の管体10を二分割して対の半割体2a,2bを形成し(同図ア)、各半割体の内面全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層4を形成する(同図イ)。
その後、図9(ウ)に示すように、断熱シート12の一端部12aを残して、半割体2a,2bを突き合わせて外周面に断熱シート12を巻いて両半割体を連結すると共に、それらの外面全面をそれぞれ被覆する。連結時には断熱シート12の一端部12aの剥離紙14は接着したままとしておく。
図10に示す内側断熱カバー体3Aの製法は外側断熱カバー体2Aのそれと同様である。すなわち、内側断熱カバー体用の管体11の対の半割体3a,3bの内面全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層6を形成する(同図ア、イ)。
そして、図10(ウ)に示すように、断熱シート13の一端部13aを残して、半割体3a,3bを突き合わせて外周面に断熱シート13を巻いて両半割体を連結すると共に、それらの外面全面をそれぞれ被覆する。連結時には断熱シート13の一端部13aの剥離紙15は接着したままとしておく。
その後、図11(ア)に示すように、連結している内側断熱カバー体3Aにおける半割体3a,3bの上側を開いた状態で、内部に配管Pを位置させてから、開口している上側を閉じて一端部13aから剥離紙15を取り除いて、一端部13aを一方の半割体3aの外周面に接着させて、端面3a1,3b1同士を固定すると、内側断熱カバー体3Aが形成され(同図イ)、同時に内側断熱カバー体で隙間9を置いて配管Pを覆うことになる。
被覆後、図11(ウ)に示すように、連結している外側断熱カバー体2Aにおける半割体2a,2bの上側を開いた状態で、内部に内側断熱カバー体3Aを位置させてから、開口している上側を閉じて一端部12aから剥離紙14を取り除いて、一端部12aを一方の半割体2aの外周面に接着させて、端面2a1,2b1同士を固定すると、外側断熱カバー体2Aが形成される(図7)。同時に外側断熱カバー体2Aは、内側断熱カバー体3Aを隙間8をあけた状態で被覆することになり、カバー作業を終える。
配管の設置環境に考慮して、外側断熱カバー体2Aにおける断熱シート12の積層構造として、例えばアルミ箔の表面に文字、模様、色彩などを印刷した表示フィルムを配置し、その上から保護フィルムで覆うようにしたものであっても良い。
【0010】
図7及び図8に示す外側及び内側の各断熱カバー体2A,3Aでは、それらの外面の断熱層を断熱シート12,13で構成しているので、断熱シートを巻くだけで各断熱層の形成ができるから、この形成作業が簡易となり、その上断熱機能(又は保温機能)の向上が図られ、難燃性に優れた断熱カバー体が得られる。
【0011】
図1及び図7に示す配管用断熱カバー1,1Aでは外側断熱カバー体2,2Aと内側断熱カバー体3,3Aとからなる二層構造としたが、外側又は内側いずれか一方の断熱カバー体のみからなる一層構造であっても良い。一層構造の場合、より高い断熱効果(保温効果)を得るために、配管の周りに例えばコードヒーターを配置する等の方法で対応することも可能である。
一層構造の配管用断熱カバーの製法において、断熱カバー体として例えば一方の内側断熱カバー体3,3Aを用いる場合には、図4(ア)〜(ウ)及び図5(ア)、(イ)に示す工程にしたがって、また図10(ア)〜(ウ)及び図11(ア)、(イ)に示す工程にしたがってそれぞれ製造される。
【0012】
配管用断熱カバー1の使用に際しては、固定手段として、接着材に代えて固定テープ(図示せず。)を使用するものであっても良く、この場合には配管用断熱カバー1で配管の外周面を覆った状態で、配管用断熱カバーの上側から固定テープを巻くのである。
また配管用断熱カバー1,1Aの材質はガラス繊維、発泡プラスチックなどのプラスチック、紙、木などであっても良いが、特に上記カーボン繊維とプラスチック繊維との混合繊維やガラス繊維を用いると、断熱(保温)効果を高めるのに有利である。
断熱層4〜7を形成するセラミック断熱塗料の種類は上述したものに限定されない。
配管用断熱カバー1,1Aの断熱(保温)対象となる配管には給湯管に限定されず、水道管、融雪用の散水管などが含まれる。
断熱のための空気層である隙間8,9の一方又は双方を設けることによって高い断熱効果が得られるが、常に断熱のための隙間の一方又は双方を設けることを要しない。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成で断熱効果を得ることができ、配管の凍結防止などに有効であり、セラミック断熱塗料を塗布して形成している断熱層の存在によって断熱又は保温効果、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明に係る配管用断熱カバーの外側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図4】本発明に係る配管用断熱カバーの内側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図5】配管用断熱カバーの製造の工程及び配管の被覆工程を段階的に示す図である。
【図6】屈曲部分を含む配管における配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの外側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの内側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの製造の工程及び配管の被覆工程を段階的に示す図である。
【符号の説明】
1,1A 配管用断熱カバー
2,2A 外側断熱カバー体(断熱カバー体)
2a,2b 半割体
2a1,2b1 端面(突き合わせ部分)
3,3A 内側断熱カバー体(断熱カバー体)
3a,3b 半割体
3a1,3b1 端面(突き合わせ部分)
4,5,6,7 断熱層
8,9 隙間
10,11 管体
12,13 断熱シート
P 配管
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管、給湯管などの凍結防止などに役立つ配管用断熱カバー及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地などにおける例えば水道管の凍結防止方法として、水道管を断熱材である発泡スチロール製断熱材からなるカバーで被覆するもの(実開昭56−116466号公報)や発泡合成樹脂素材で水道管を覆い、この発泡合成樹脂素材内にカーボン繊維を芯線とする線状発熱体を軸心方向に配線して、通電による発熱によって水道管を保温して断熱を図るもの(特開平8−28778号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
発泡スチロール製断熱材を用いる従来例によると、この発泡スチロール製断熱材の経時劣化によってクラックが生じると、このクラックから水分や湿気が進入して、この断熱材の劣化が促進され、保温性が低下すると共に、配管の腐食を招く問題があった。
また線状発熱体を用いる従来例によれば、断熱効果又は保温効果があるものの、簡単な構成で断熱効果を得るにはさらなる改善が必要であった。
本発明の目的は、簡単な構成で断熱効果を得ることができる耐久性のある配管用断熱カバー及びその製法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配管用断熱カバーは、本体が対の半割体で組み合わせされている管状の断熱カバー体であり、各半割体の内面にはセラミック断熱塗料によって断熱層が形成され、外面には断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されているもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されているものなどが含まれる。
本発明に係る配管用断熱カバーは、管状の外側断熱カバー体と、この外側断熱カバー体内に配置されている管状の内側断熱カバー体と、この内側断熱カバー体の外周面と上記外側断熱カバー体の内周面との間に形成されている空気層となる隙間を備えており、上記外側断熱カバー体と内側断熱カバー体とは、いずれも対の半割体を組み合わせて突き合わせられているものであり、各対の半割体の内面にはセラミック断熱塗料によって断熱層が形成されており、外面には断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されているもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されているものなどが含まれる。
本発明に係る配管用断熱カバーの製法は、断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を、外面に断熱層をそれぞれ形成する工程と、配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って断熱カバー体を形成する工程とを備えているものである。上記各半割体の外面の断熱層は、例えばセラミック断熱塗料によって形成されるものや、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものなどである。
本発明に係る配管用断熱カバーの製法は、外側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、内側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によってコーティングして断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って内側断熱カバー体を形成する工程と、対の半割体で上記内側断熱カバー体を隙間を置いて挟むようにして互いに端面を突き合わせこの内側断熱カバー体を覆って外側断熱カバー体を形成する工程とを備えているものである。上記外側断熱カバー体及び内側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層として、例えばセラミック断熱塗料によって形成されるもの、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものなどが選択される。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明における実施の形態について説明する。
図1及び図2に示す配管用断熱カバー1は、一方の断熱カバー体である管状の外側断熱カバー体2と、この外側断熱カバー体内に配置されている他方の断熱カバー体である管状の内側断熱カバー体3との二層構造を備えているものである。外側断熱カバー体2の本体は、対の半割体2a,2bを組み合わせて、突き合わせ部分である端面2a1,2b1を互いに接着材によって固定可能である。接着材には接着剤や両面接着テープなどが用いられる。
外側断熱カバー体2(半割体2a,2b)は例えばカーボン繊維とプラスチック繊維とを所定比率で混合されており、プラスチック繊維として例えばポリエステルを用いる場合には、カーボン繊維とポリエステルとの混合比率を例えば8:2又は5:5とするのが良い。
各対の半割体2a,2bの内面及び外面にはセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングされた断熱層4,5が形成されている。断熱層4,5におけるセラミック断熱塗料として、この例では非結晶シリカ及びラテックスを主材とするエンヴァイトロール社製セラミックカバーCC100(商品名)が使用されている。
内側断熱カバー体3の本体も、その内径の大きさを除いて外側断熱カバー体2の本体と同一構成である。3a,3bは半割体、6,7は断熱層である。内側断熱カバー体3は、隙間9を置いて配管Pの外周面を被覆可能である。内側断熱カバー体3の外周面と外側断熱カバー体2の内周面との間に隙間8が開けられている。隙間8は、配管用断熱カバー1の使用時に、断熱のための空気層として機能する。
【0006】
次に配管用断熱カバー1の製法及び使用方法について説明する。
図3に示すように、外側断熱カバー体用の管体10を形成し(同図ア)、この管体を二分割して対の半割体2a,2bを形成し(同図イ)、各半割体の内面及び外面の全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層4,5を形成して、各断熱層で各半割体の内面及び外面全面をそれぞれ被覆する(同図ウ)。
また図4に示すように、内側断熱カバー体用の管体11を形成し(同図ア)、この管体を二分割して対の半割体3a,3bを形成し(同図イ)、各半割体の内面及び外面の全面にセラミック断熱塗料を塗布して所定膜厚の断熱層6,7を形成する(同図ウ)。
その後、配管Pを施工現場にて敷設してから、図5に示すように、対の半割体3a,3bで配管を挟むようにして互いに端面3a1,3b1を突き合わせこの配管を覆った状態で端面同士を接着材で固定すると、内側断熱カバー体3が形成され、同時にこの内側断熱カバー体で隙間9を置いて配管Pを覆うことになる(同図ア、イ)。
被覆後、対の半割体2a,2bで内側断熱カバー体3を挟むように配置し(図5ウ)、互いに端面2a1,2b1を突き合わせ、端面同士を接着材で固定すると、外側断熱カバー体2が形成され、同時にこの内側断熱カバー体を隙間8をあけて被覆することになり、カバー作業を終える(図1)。
外側断熱カバー体2の施工位置によっては、外側断熱カバー体2の中心に対して内側断熱カバー体3の中心がずれ、隙間はずれた側が狭くなる。
図6に示すような配管Pの屈曲する部分PAについても配管用断熱カバー1によって断熱保温処理する。この場合には、図3(ウ)及び図4(ウ)のそれぞれの段階で対の半割体2a,2b及び半割体3a,3bの長さ方向の端部を45°カットしてカット面で互いに接合して屈曲角度に対応するようなL型の配管用断熱カバー1にし、この配管用断熱カバーで配管Pの屈曲する部分PAを被覆する。
【0007】
外側及び内側の各断熱カバー体2,3及び断熱層4,5、6,7による断熱機能(又は保温機能)によって配管の凍結防止が図られ、配管が給湯管であれば温水の温度低下の抑制に効果が発揮される。
また本例の配管用断熱カバー1では、一次的には外側及び内側の各断熱カバー体2,3によって、断熱(又は保温)効果が維持でき、二次的には隙間8が空気層を形成することにより、高い断熱(又は保温)効果が維持でき、隙間9によっても同様の効果が得られ、三次的には断熱層4,5、6,7がセラミック断熱塗料からなるので、経時的に配管Pに対向している内側断熱カバー体3の内周面及び外気に接している外側断熱カバー体2の外周面の劣化の進行が抑制され、防水性や防湿性が確保できることから長期的に断熱(又は保温)機能が発揮できる。配管用断熱カバー1は、断熱層4,5、6,7の存在によって、難燃性や耐久性に優れ、塩害の影響を受けにくく、型崩れがしにくい。
【0008】
図7乃至図11を参照して、配管用断熱カバーの第2の実施の形態を説明する。
配管用断熱カバー1Aの基本的構成は図1に示す上記配管用断熱カバー1と同一構成であるので、相違する構成のみ説明する。
図示する配管用断熱カバー1Aの説明において、使用する符号は、前記配管用断熱カバー1と同一構成である部分について配管用断熱カバー1の符号と一致させている。
配管用断熱カバー1Aの特徴は、前記外側及び内側の各断熱カバー体2,3の断熱層5,7に代えて、基材にアルミ箔を配設している断熱シート12,13を用いている点にある。一方の断熱シート12は外側断熱カバー体2Aの外周面を、また他方の断熱シート13は内側断熱カバー体3Aの外周面を覆っている。
各断熱シート12,13は例えばガラスクロス又は合成樹脂クロス製の基材の表面に金属箔であるアルミ箔(アルミニュウム箔)を蒸着などによって固定し、アルミ箔の表面にラミネート保護膜を施している可撓性を有するものである。各断熱シート12,13の裏面は接着剤によって外側断熱カバー体2A(半割体2a,2b)及び内側断熱カバー体3A(半割体3a,3b)の外周面に固定されている。
【0009】
次に配管用断熱カバー1Aの製法及び使用方法について説明する。
図9に示す外側断熱カバー体2Aの製法に関して、外側断熱カバー体用の管体10を二分割して対の半割体2a,2bを形成し(同図ア)、各半割体の内面全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層4を形成する(同図イ)。
その後、図9(ウ)に示すように、断熱シート12の一端部12aを残して、半割体2a,2bを突き合わせて外周面に断熱シート12を巻いて両半割体を連結すると共に、それらの外面全面をそれぞれ被覆する。連結時には断熱シート12の一端部12aの剥離紙14は接着したままとしておく。
図10に示す内側断熱カバー体3Aの製法は外側断熱カバー体2Aのそれと同様である。すなわち、内側断熱カバー体用の管体11の対の半割体3a,3bの内面全面にセラミック断熱塗料を吹き付けなどの方法によってコーティングして所定膜厚の断熱層6を形成する(同図ア、イ)。
そして、図10(ウ)に示すように、断熱シート13の一端部13aを残して、半割体3a,3bを突き合わせて外周面に断熱シート13を巻いて両半割体を連結すると共に、それらの外面全面をそれぞれ被覆する。連結時には断熱シート13の一端部13aの剥離紙15は接着したままとしておく。
その後、図11(ア)に示すように、連結している内側断熱カバー体3Aにおける半割体3a,3bの上側を開いた状態で、内部に配管Pを位置させてから、開口している上側を閉じて一端部13aから剥離紙15を取り除いて、一端部13aを一方の半割体3aの外周面に接着させて、端面3a1,3b1同士を固定すると、内側断熱カバー体3Aが形成され(同図イ)、同時に内側断熱カバー体で隙間9を置いて配管Pを覆うことになる。
被覆後、図11(ウ)に示すように、連結している外側断熱カバー体2Aにおける半割体2a,2bの上側を開いた状態で、内部に内側断熱カバー体3Aを位置させてから、開口している上側を閉じて一端部12aから剥離紙14を取り除いて、一端部12aを一方の半割体2aの外周面に接着させて、端面2a1,2b1同士を固定すると、外側断熱カバー体2Aが形成される(図7)。同時に外側断熱カバー体2Aは、内側断熱カバー体3Aを隙間8をあけた状態で被覆することになり、カバー作業を終える。
配管の設置環境に考慮して、外側断熱カバー体2Aにおける断熱シート12の積層構造として、例えばアルミ箔の表面に文字、模様、色彩などを印刷した表示フィルムを配置し、その上から保護フィルムで覆うようにしたものであっても良い。
【0010】
図7及び図8に示す外側及び内側の各断熱カバー体2A,3Aでは、それらの外面の断熱層を断熱シート12,13で構成しているので、断熱シートを巻くだけで各断熱層の形成ができるから、この形成作業が簡易となり、その上断熱機能(又は保温機能)の向上が図られ、難燃性に優れた断熱カバー体が得られる。
【0011】
図1及び図7に示す配管用断熱カバー1,1Aでは外側断熱カバー体2,2Aと内側断熱カバー体3,3Aとからなる二層構造としたが、外側又は内側いずれか一方の断熱カバー体のみからなる一層構造であっても良い。一層構造の場合、より高い断熱効果(保温効果)を得るために、配管の周りに例えばコードヒーターを配置する等の方法で対応することも可能である。
一層構造の配管用断熱カバーの製法において、断熱カバー体として例えば一方の内側断熱カバー体3,3Aを用いる場合には、図4(ア)〜(ウ)及び図5(ア)、(イ)に示す工程にしたがって、また図10(ア)〜(ウ)及び図11(ア)、(イ)に示す工程にしたがってそれぞれ製造される。
【0012】
配管用断熱カバー1の使用に際しては、固定手段として、接着材に代えて固定テープ(図示せず。)を使用するものであっても良く、この場合には配管用断熱カバー1で配管の外周面を覆った状態で、配管用断熱カバーの上側から固定テープを巻くのである。
また配管用断熱カバー1,1Aの材質はガラス繊維、発泡プラスチックなどのプラスチック、紙、木などであっても良いが、特に上記カーボン繊維とプラスチック繊維との混合繊維やガラス繊維を用いると、断熱(保温)効果を高めるのに有利である。
断熱層4〜7を形成するセラミック断熱塗料の種類は上述したものに限定されない。
配管用断熱カバー1,1Aの断熱(保温)対象となる配管には給湯管に限定されず、水道管、融雪用の散水管などが含まれる。
断熱のための空気層である隙間8,9の一方又は双方を設けることによって高い断熱効果が得られるが、常に断熱のための隙間の一方又は双方を設けることを要しない。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成で断熱効果を得ることができ、配管の凍結防止などに有効であり、セラミック断熱塗料を塗布して形成している断熱層の存在によって断熱又は保温効果、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明に係る配管用断熱カバーの外側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図4】本発明に係る配管用断熱カバーの内側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図5】配管用断熱カバーの製造の工程及び配管の被覆工程を段階的に示す図である。
【図6】屈曲部分を含む配管における配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの使用状態を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの外側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの内側断熱カバー体の製造工程を段階的に示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態における配管用断熱カバーの製造の工程及び配管の被覆工程を段階的に示す図である。
【符号の説明】
1,1A 配管用断熱カバー
2,2A 外側断熱カバー体(断熱カバー体)
2a,2b 半割体
2a1,2b1 端面(突き合わせ部分)
3,3A 内側断熱カバー体(断熱カバー体)
3a,3b 半割体
3a1,3b1 端面(突き合わせ部分)
4,5,6,7 断熱層
8,9 隙間
10,11 管体
12,13 断熱シート
P 配管
Claims (17)
- 本体が対の半割体で組み合わされている管状の断熱カバー体であり、各半割体の内面及び外面に断熱層が設けられており、少なくとも上記内面の断熱層はセラミック断熱塗料によって形成されていることを特徴とする配管用断熱カバー。
- 各半割体の外面の断熱層は、セラミック断熱塗料によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管用断熱カバー。
- 各半割体の外面の断熱層は、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管用断熱カバー。
- 管状の断熱カバー体を内側断熱カバー体とし、この内側断熱カバー体の外側に管状の外側断熱カバー体を配置してあり、
上記外側断熱カバー体の本体が対の半割体で組み合わされている管状の断熱カバー体であり、各半割体の内面及び外面に断熱層が設けられており、少なくとも上記内面の断熱層はセラミック断熱塗料によって形成されており、
上記内側断熱カバー体の外周面と上記外側断熱カバー体の内周面との間に空気層となる隙間を形成してある
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配管用断熱カバー。 - 外側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層は、セラミック断熱塗料によって形成されていることを特徴とする請求項4記載の配管用断熱カバー。
- 外側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層は、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されていることを特徴とする請求項4記載の配管用断熱カバー。
- 外側断熱カバー体はカーボン繊維とプラスチック繊維とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の配管用断熱カバー。
- 内側断熱カバー体はカーボン繊維とプラスチック繊維とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の配管用断熱カバー。
- 外側断熱カバー体はガラス繊維からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の配管用断熱カバー。
- 内側断熱カバー体はガラス繊維からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の配管用断熱カバー。
- 断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を、外面に断熱層をそれぞれ形成する工程と、
配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って断熱カバー体を形成する工程と
を備えていることを特徴とする配管用断熱カバーの製法。 - 各半割体の外面の断熱層は、セラミック断熱塗料によって形成されるものであることを特徴とする請求項11記載の配管用断熱カバーの製法。
- 各半割体の外面の断熱層は、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものであることを特徴とする請求項11記載の配管用断熱カバーの製法。
- 外側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、
内側断熱カバー体用の管体を形成し、この管体を二分割して対の半割体を形成し、各半割体の内面にセラミック断熱塗料によって断熱層を形成すると共に、外面に断熱層を形成する工程と、
配管の施工現場にて対の半割体で配管を挟むようにして互いに端面を突き合わせこの配管を覆って内側断熱カバー体を形成する工程と、
対の半割体で上記内側断熱カバー体を隙間を置いて挟むようにして互いに端面を突き合わせこの内側断熱カバー体を覆って外側断熱カバー体を形成する工程と
を備えていることを特徴とする配管用断熱カバーの製法。 - 外側断熱カバー体及び内側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層は、セラミック断熱塗料によって形成されるものであることを特徴とする請求項14記載の配管用断熱カバーの製法。
- 各対の半割体の突き合わせ部分を接着材にて固定することを特徴とする請求項15記載の配管用断熱カバーの製法。
- 外側断熱カバー体及び内側断熱カバー体における各半割体の外面の断熱層は、基材とアルミ箔面とを積層している断熱シートによって形成されるものであることを特徴とする請求項14記載の配管用断熱カバーの製法。
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