JPH09164621A - 紙製断熱材 - Google Patents

紙製断熱材

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JPH09164621A
JPH09164621A JP28737996A JP28737996A JPH09164621A JP H09164621 A JPH09164621 A JP H09164621A JP 28737996 A JP28737996 A JP 28737996A JP 28737996 A JP28737996 A JP 28737996A JP H09164621 A JPH09164621 A JP H09164621A
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JP
Japan
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paper
foaming agent
resin layer
heat insulating
insulating material
Prior art date
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Pending
Application number
JP28737996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kojiro Nakaji
中路幸治郎
Takafumi Nakaji
中路貴文
Takaaki Tamenaga
為永隆顕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09164621A publication Critical patent/JPH09164621A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/04Arrangements using dry fillers, e.g. using slag wool which is added to the object to be insulated by pouring, spreading, spraying or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンボールの製造等に有用な紙製断熱材を提
供する。 【解決手段】紙1の少なくとも片面に、発泡剤2を含有
する樹脂層3を設けてなるものであり、加熱により上記
発泡剤2を発泡させ、上記樹脂層3を断熱性に富んだ発
泡樹脂層4に形成できるものとする。該樹脂層3には、
シラス等多孔性の増量剤を混入してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製断熱材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】紙は、種々の容器に使用されるが、断熱
性あるものとしては、ライナ原紙と中芯原紙の間に空気
層が存在する段ボール以外には、あまり実用化されてお
らず、また、段ボールであっても、単なる紙を使用した
ものでは、実用性ある断熱効果を得ることができない。
また、紙は水で容易に濡れるため、耐水強度が弱く、そ
の用途が限られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる紙
を、断熱性あるものとして、広範に活用できるものとす
ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、紙の少なく
とも片面に、発泡剤を含有する樹脂層を設け、加熱によ
り上記発泡剤を発泡させ、上記樹脂層を発泡樹脂断熱層
に形成できるものとすることにより、上記課題を解決し
た。上記樹脂層は、二枚の紙の間に設け、加熱により、
二枚の紙の間に発泡樹脂断熱層を形成することができる
ようにしてもよい。
【0005】かかる紙積層体は、発泡剤を発泡させる前
には、薄いシートとして使用できるため、表原紙、中芯
原紙及び裏原紙を貼り合わせてなる段ボールにおいて、
表原紙、中芯原紙及び裏原紙の少なくとも一種に、通常
の紙同様に使用できる。そして、段ボール製造工程にお
ける段ボールの糊剤の加熱乾燥時に、上記発泡剤を発泡
させ、発泡樹脂断熱層を形成することにより、より断熱
性に富んだ段ボールを製造することができる。
【0006】なお、上記紙は、フッ素系又はポリウレタ
ン系等の防水剤を含浸させることによって防水性を付与
したものとすることによって、断熱性と同時に防水性を
有する紙製品を容易に得ることができる。また、本発明
において使用する紙は、セルロース系繊維からなるもの
であればよく、パルプ、三椏、コウゾ等の天然繊維から
なるものであっても、ビスコースレーヨン等の半合成繊
維からなるものであってもよい。
【0007】次に、上記樹脂としては、通常の紙用の接
着剤やコーティング剤に使用されるようなものがいずれ
も使用できるが、その中に、加熱により発泡する発泡剤
を分散させることが重要である。
【0008】発泡剤としては、加熱により、窒素、炭酸
ガス等の気体を発生する、例えばアゾビスシクロヘキサ
ンニトリル、アゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメ
チレンテトラミン、p−トルエンスルフォニルヒドラジ
ド、4’−オキシビスベンゼンスルフォニルヒドラジ
ド、アゾビスイソブチロイトリル、重炭酸ソーダ等の化
学発泡剤及び空気等の気体を包み込んだマイクロカプセ
ルであるマイクロバルーン等がいずれも使用できるが、
110〜180℃程度の温度、特に120〜150℃程
度の温度で発泡する(気体を発する)マイクロカプセル
の使用が好ましい。なお、接着剤に対する発泡剤の量
は、目的に応じて適宜選択されればよい。
【0009】なお、かかる発泡剤を含む樹脂層は、紙の
全面に適用されても、点状、縞状又は螺旋状に適用され
てもよい。
【0010】また、該樹脂層には、シラス等の多孔性増
量剤が混入されてもよく、該増量剤の使用量は樹脂量に
対して等量以下、通常0.5〜1倍程度の範囲で使用され
るのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示す実施例
に従って説明する。 実施例1 図1の製品は、フッ素系防水剤を含浸させた二枚の紙1
を、140℃で気体を発する発泡剤2を含有する酢酸ビ
ニル系接着剤からなる樹脂層3で全面に接着したもので
あるが、この樹脂層3の乾燥は、発泡剤2が発泡しない
110℃で実施され、100μmの樹脂層が形成されて
いる。このようにして得た紙積層体Aは、通常の段ボー
ル用のライナ原紙としてそのまま使用できるもので、1
40℃に加熱すると、発泡剤が働き、上記二枚の紙の間
に、厚さ1100μmの発泡樹脂層4が形成される(図
1のロ参照)。
【0012】実施例2 実施例1の紙積層体Aを表裏のライナ原紙に使用し、通
常の原紙を中芯原紙5として、段ボール6を製造した。
段ボール6は、コルゲーターで加熱加圧して各原紙間の
糊剤7を乾燥して仕上げたが、この加熱(約150℃)
により、紙積層体Aの発泡剤2が発泡し、図2の如く、
発泡樹脂層4を有する段ボール6となった。
【0013】この製品は、紙積層体Aが薄いシート状を
呈するため、通常の段ボール製造法で、容易に製造で
き、しかも、出来上がった段ボールは、中芯原紙5で形
成される空間─空気層─に加えて、表裏のライナ原紙に
発泡樹脂層4─空気層─が形成されているため、非常に
断熱性に富むものとなる。更に、この例では、紙積層体
Aが防水剤を含浸した紙からなるため、防水性にも富む
ものである。
【0014】従って、この製品は、生鮮食料品等の輸送
容器に使用できるだけでなく、非常時の組み立て式家屋
の素材、または、ガラス戸、壁材、屋根材の破損部分の
補修に使用することもできた。
【0015】実施例3 図3の例は、フッ素系防水剤を含浸させた紙1の片面
に、140℃で気体を発する発泡剤2と火山灰であるシ
ラス8を含有するアクリル樹脂系コーティング剤の塗布
により樹脂層3を形成したものである(図3のイ参
照)。この樹脂層の乾燥は、110℃で実施されたが、
その後140℃の加熱により、図3のロの如く、厚い発
泡樹脂層4と変化し、断熱効果に優れるものとなる。こ
のようにして得た紙積層体Aは、図4の如く、段ボール
用のライナ原紙として使用できることは実施例2と同様
である。なお、本実施例では、多孔性のシラス8を増量
剤として樹脂に混入しているため、安価にして、より断
熱性ある製品を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の製品は、紙と発泡樹脂層からな
る軽量にして扱い易い製品であり、一定温度以上に加熱
しないと、薄いシート状で使用できるため、通常の原紙
と同様に使用して段ボール等に容易に製造できる。ま
た、本発明で製造した段ボールは、段ボール製造の仕上
げ段階の加熱で、発泡樹脂層が形成されるため、得られ
た製品は、中芯原紙で形成される空気層と発泡樹脂層の
空気層が断熱層として機能する、非常に断熱性の富んだ
ものとなる。また、クッション性も発揮するので、種々
の容器または包装材料等に有用である。更に、紙を防水
剤を含浸したものとすることによって、完全な防水性を
も付与でき、生鮮食料品等の輸送容器等に非常に有用な
ものとできる。なお、紙を主体とするため、使用後、製
品は燃やしても、土に埋めても、自然に戻し易く、公害
のないものとなる。また、樹脂に添加する増量剤として
シラスを使用した場合、これも自然のものとして、扱い
易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す断面図であり、(イ)は熱
処理前の状態を、(ロ) は熱処理後の状態を示す。
【図2】本発明の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の一例を示す断面図であり、(イ)は熱
処理前の状態を、(ロ) は熱処理後の状態を示す。
【図4】本発明の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 紙 2 発泡剤 3 樹脂層 4 発泡樹脂層 5 中芯原紙 6 段ボール 7 糊剤 8 シラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/04 D21H 1/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙の少なくとも片面に、発泡剤を含有す
    る樹脂層を設けてなるものであり、加熱により上記発泡
    剤を発泡させ、上記樹脂層を発泡樹脂断熱層に形成でき
    る紙製断熱材。
  2. 【請求項2】 上記発泡剤を含有する樹脂層が、二枚の
    紙の間に存在する請求項1の紙製断熱材。
  3. 【請求項3】 上記紙が防水剤を含浸させて得られた防
    水紙である請求項1または2の紙製断熱材。
  4. 【請求項4】 上記樹脂層に多孔性増量剤を混入した請
    求項1〜3いずれか1項の紙製断熱材。
  5. 【請求項5】 表原紙、中芯原紙及び裏原紙を貼り合わ
    せてなるダンボールであって、表原紙、中芯原紙及び裏
    原紙の少なくとも一種に、紙の少なくとも片面に、発泡
    剤を含有する樹脂層を設けてなるものを使用し、ダンボ
    ールの糊剤を加熱乾燥させる際に、上記発泡剤を発泡さ
    せ発泡樹脂断熱層を形成した紙製断熱材。
JP28737996A 1995-10-11 1996-10-08 紙製断熱材 Pending JPH09164621A (ja)

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