JP2603383Y2 - 高圧水噴射用の回転ガン - Google Patents
高圧水噴射用の回転ガンInfo
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- JP2603383Y2 JP2603383Y2 JP1993039700U JP3970093U JP2603383Y2 JP 2603383 Y2 JP2603383 Y2 JP 2603383Y2 JP 1993039700 U JP1993039700 U JP 1993039700U JP 3970093 U JP3970093 U JP 3970093U JP 2603383 Y2 JP2603383 Y2 JP 2603383Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、単穴ノズルより噴射さ
れる噴流に高速の円運動を与えるようにした剥離用、切
断用等に使用する高圧水噴射用の回転ガンに関し、例え
ば、塗装膜やセメント付着物等の付着汚れを高能率で剥
離除去できるようにした高圧水噴射用の回転ガンに関す
る。
れる噴流に高速の円運動を与えるようにした剥離用、切
断用等に使用する高圧水噴射用の回転ガンに関し、例え
ば、塗装膜やセメント付着物等の付着汚れを高能率で剥
離除去できるようにした高圧水噴射用の回転ガンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の回転ガンとしては、
ノズルより噴射する噴流の反力で回転させるガンが知ら
れている。この種の噴流の反力で回転させる回転ガン
は、圧力を200〜500kgf/cm2 程度で運転する。ま
た、筒体からなるハウジング内に、異心公転体をハウジ
ングに対して回動自在に取付け、この公転体の偏った位
置に軸孔を穿設し、この軸孔を介してノズルを付設した
超高圧水の供給パイプを前記公転体の軸線と平行に、か
つ回動自在に取付け、一方、前記公転体の駆動源を回転
ガンとは切り離して外部に設置するとともに、該駆動源
の回転力をフレキシブルシャフトを介して公転体に伝達
する。他方、前記超高圧水の供給パイプの末端部には高
圧用フレキシブルホースを固着し、このホースを介して
超高圧水をノズルに供給するように構成した回転ガンが
知られている(実公昭61-27655号公報参照)。
ノズルより噴射する噴流の反力で回転させるガンが知ら
れている。この種の噴流の反力で回転させる回転ガン
は、圧力を200〜500kgf/cm2 程度で運転する。ま
た、筒体からなるハウジング内に、異心公転体をハウジ
ングに対して回動自在に取付け、この公転体の偏った位
置に軸孔を穿設し、この軸孔を介してノズルを付設した
超高圧水の供給パイプを前記公転体の軸線と平行に、か
つ回動自在に取付け、一方、前記公転体の駆動源を回転
ガンとは切り離して外部に設置するとともに、該駆動源
の回転力をフレキシブルシャフトを介して公転体に伝達
する。他方、前記超高圧水の供給パイプの末端部には高
圧用フレキシブルホースを固着し、このホースを介して
超高圧水をノズルに供給するように構成した回転ガンが
知られている(実公昭61-27655号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の噴流の反力
で回転させるノズルは、圧力が200〜500kgf/cm2
程度にしか高くできない。そのため塗装付着物などの硬
い物を剥離することができないという問題があった。ま
た通常の油よごれ等の洗浄においても、多量の水が必要
であり、手作業を行なう場合は水の反力が大きく非常に
作業しにくく、安全上の対策が複雑になった。さらに使
用した水の処理も多いためコスト高となった。また異心
公転体の偏った位置の軸孔にノズルを付設している回転
ガンは、異心公転体を回転させるものであり、構造が複
雑になるとともに、公転体が偏心しているのでバランス
が悪くなり、あまり高速回転ができず1500rpm 程度
迄であった。またノズルが複数個であり、使用する水量
も20〜50l/min と多くなり、手作業を行なう場合は
水の反力が大きく非常に作業しにくく、安全上の対策が
複雑になり、処理する水の量も多くなりコスト高となっ
た。
で回転させるノズルは、圧力が200〜500kgf/cm2
程度にしか高くできない。そのため塗装付着物などの硬
い物を剥離することができないという問題があった。ま
た通常の油よごれ等の洗浄においても、多量の水が必要
であり、手作業を行なう場合は水の反力が大きく非常に
作業しにくく、安全上の対策が複雑になった。さらに使
用した水の処理も多いためコスト高となった。また異心
公転体の偏った位置の軸孔にノズルを付設している回転
ガンは、異心公転体を回転させるものであり、構造が複
雑になるとともに、公転体が偏心しているのでバランス
が悪くなり、あまり高速回転ができず1500rpm 程度
迄であった。またノズルが複数個であり、使用する水量
も20〜50l/min と多くなり、手作業を行なう場合は
水の反力が大きく非常に作業しにくく、安全上の対策が
複雑になり、処理する水の量も多くなりコスト高となっ
た。
【0004】そこで本考案は上記従来の回転ガンの有す
る問題点を解消し、構造が簡単で高速回転が可能で噴射
水量を少なくすることができ、コストを低減できる高圧
水噴射用の回転ガンを提供すること目的としている。
る問題点を解消し、構造が簡単で高速回転が可能で噴射
水量を少なくすることができ、コストを低減できる高圧
水噴射用の回転ガンを提供すること目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る高圧水噴射
用の回転ガンは、ハウジングに対して回動可能に偏心従
動部材が設けられ、該偏心従動部材の回動によりノズル
の一端の噴口が回動する高圧水噴射用の回転ガンであっ
て、前記偏心従動部材が軸受けを介してハウジングに取
り付けられ、前記ノズルの一端に1個の噴口を設け、他
端に高圧水供給管端を取付けるとともに、前記ノズルに
少なくとも一対の軸受けを取付け、該軸受けの少なくと
も一つを介して前記ノズルを前記偏心従動部材の軸心に
対して傾斜させて取付け、前記偏心従動部材の回転によ
り前記ノズルと高圧水供給管端とを偏心従動部材の軸心
に対して対称状に回転させながら高圧水を噴射させるこ
とを特徴とする。また本考案の高圧水噴射用の回転ガン
は、ノズルに一対の調心軸受けを取付け、該調心軸受け
の一方をハウジングに設け、他方の調心軸受けを偏心歯
車の軸心に対して傾斜させて取付け、前記偏心歯車の回
転により前記ノズルと高圧水供給管端とを前記偏心歯車
の軸心に対して円錐形の対称状に回転させながら高圧水
を噴射させることを第2の特徴としている。さらに本考
案の高圧水噴射用の回転ガンは、ハウジングに対して回
動可能な偏心従動部材を歯車と該歯車に内接して設けら
れた偏心回転体とから構成し、前記歯車の軸心に対して
傾斜させて一対の軸受けを設け、該軸受けにノズルを取
付けていることを第3の特徴としている。
用の回転ガンは、ハウジングに対して回動可能に偏心従
動部材が設けられ、該偏心従動部材の回動によりノズル
の一端の噴口が回動する高圧水噴射用の回転ガンであっ
て、前記偏心従動部材が軸受けを介してハウジングに取
り付けられ、前記ノズルの一端に1個の噴口を設け、他
端に高圧水供給管端を取付けるとともに、前記ノズルに
少なくとも一対の軸受けを取付け、該軸受けの少なくと
も一つを介して前記ノズルを前記偏心従動部材の軸心に
対して傾斜させて取付け、前記偏心従動部材の回転によ
り前記ノズルと高圧水供給管端とを偏心従動部材の軸心
に対して対称状に回転させながら高圧水を噴射させるこ
とを特徴とする。また本考案の高圧水噴射用の回転ガン
は、ノズルに一対の調心軸受けを取付け、該調心軸受け
の一方をハウジングに設け、他方の調心軸受けを偏心歯
車の軸心に対して傾斜させて取付け、前記偏心歯車の回
転により前記ノズルと高圧水供給管端とを前記偏心歯車
の軸心に対して円錐形の対称状に回転させながら高圧水
を噴射させることを第2の特徴としている。さらに本考
案の高圧水噴射用の回転ガンは、ハウジングに対して回
動可能な偏心従動部材を歯車と該歯車に内接して設けら
れた偏心回転体とから構成し、前記歯車の軸心に対して
傾斜させて一対の軸受けを設け、該軸受けにノズルを取
付けていることを第3の特徴としている。
【0006】
【作用】本考案に係る第1の特徴を有する高圧水噴射用
の回転ガンは、上記のように他端が高圧水供給管端に接
続したノズルを、軸受けを介して従動部材の軸心に対し
て傾斜させて取付け、該従動部材をハウジングに対して
回転させる。従動部材の回転により、前記ノズルと高圧
水供給管端とが従動部材の軸心に対して対称状に円錐軌
跡を形成しがら一個の噴口が回転し、この1個の噴口か
ら高圧水が噴射する。従って、偏心従動部材を設けるの
みであるから構造が簡単にでき、2000kgf/cm2 程度
の高圧で運転することができる。またノズルと高圧水供
給管端とはその軸心上の点を対称に円錐形の軌跡で回転
するから、振動を発生しにくくでき、3000rpm 程度
の高速回転ができる。また高圧水は1個の噴口を回転さ
せながら噴射するので、噴射面積を大きくでき、使用す
る水量も0.2〜10l/minと少なくでき、水の反力を
小さくでき、手作業が容易にできるようになり、安全上
の対策を簡便にでき、処理する水量も少なくでき、コス
トを低減できる。また、上記の第2の特徴の高圧水噴射
用の回転ガンは、高圧水供給管端を短く形成し回転中心
点をノズルの中間に近付けるようにすると、上記第1の
特徴に加えて、構造が簡単にでき、コストをより低減で
きる。また、上記の第3の特徴の高圧水噴射用の回転ガ
ンは、ハウジングに対して回動可能な偏心従動部材を歯
車と該歯車に内接して設けられた偏心回転体とから構成
し、ノズルを歯車の軸心に対して傾斜させて取付けてい
るのみであるから、上記第1の特徴に加えて、より構造
が簡単にできる。さらに振動を発生しにくくし、高速回
転させることができる。また水量を少なくでき、作業が
容易になり、安全上の対策を簡便にでき、処理する水量
も少なくでき、コストを低減できる。
の回転ガンは、上記のように他端が高圧水供給管端に接
続したノズルを、軸受けを介して従動部材の軸心に対し
て傾斜させて取付け、該従動部材をハウジングに対して
回転させる。従動部材の回転により、前記ノズルと高圧
水供給管端とが従動部材の軸心に対して対称状に円錐軌
跡を形成しがら一個の噴口が回転し、この1個の噴口か
ら高圧水が噴射する。従って、偏心従動部材を設けるの
みであるから構造が簡単にでき、2000kgf/cm2 程度
の高圧で運転することができる。またノズルと高圧水供
給管端とはその軸心上の点を対称に円錐形の軌跡で回転
するから、振動を発生しにくくでき、3000rpm 程度
の高速回転ができる。また高圧水は1個の噴口を回転さ
せながら噴射するので、噴射面積を大きくでき、使用す
る水量も0.2〜10l/minと少なくでき、水の反力を
小さくでき、手作業が容易にできるようになり、安全上
の対策を簡便にでき、処理する水量も少なくでき、コス
トを低減できる。また、上記の第2の特徴の高圧水噴射
用の回転ガンは、高圧水供給管端を短く形成し回転中心
点をノズルの中間に近付けるようにすると、上記第1の
特徴に加えて、構造が簡単にでき、コストをより低減で
きる。また、上記の第3の特徴の高圧水噴射用の回転ガ
ンは、ハウジングに対して回動可能な偏心従動部材を歯
車と該歯車に内接して設けられた偏心回転体とから構成
し、ノズルを歯車の軸心に対して傾斜させて取付けてい
るのみであるから、上記第1の特徴に加えて、より構造
が簡単にできる。さらに振動を発生しにくくし、高速回
転させることができる。また水量を少なくでき、作業が
容易になり、安全上の対策を簡便にでき、処理する水量
も少なくでき、コストを低減できる。
【0007】
【実施例】図1及び図2は本考案の高圧水噴射用の回転
ガンの第1の実施例を示す図で、図1は第1の実施例の
高圧水噴射用の回転ガンの断面図、図2は第1の実施例
の要部の偏心従動部材を説明する図である。本考案に係
る高圧水噴射用の回転ガンは、ハウジング10に対して回
動可能に偏心従動部材として偏心歯車20が設けられ、こ
の偏心歯車20の内側に偏心してノズル30が取付けられて
構成している。ノズル30の一端に1個の噴口31を設け、
他端に高圧水供給管端40を取付けている。またノズル30
に一対の調心軸受け51、52を取付け、一端側の軸受け51
をハウジング本体11に固着した前部支持部材12に内接し
て取付け、他方の調心軸受け52を偏心歯車20の内側に偏
心して取付けることにより、ノズル30を偏心歯車20の軸
心に対して傾斜させている。
ガンの第1の実施例を示す図で、図1は第1の実施例の
高圧水噴射用の回転ガンの断面図、図2は第1の実施例
の要部の偏心従動部材を説明する図である。本考案に係
る高圧水噴射用の回転ガンは、ハウジング10に対して回
動可能に偏心従動部材として偏心歯車20が設けられ、こ
の偏心歯車20の内側に偏心してノズル30が取付けられて
構成している。ノズル30の一端に1個の噴口31を設け、
他端に高圧水供給管端40を取付けている。またノズル30
に一対の調心軸受け51、52を取付け、一端側の軸受け51
をハウジング本体11に固着した前部支持部材12に内接し
て取付け、他方の調心軸受け52を偏心歯車20の内側に偏
心して取付けることにより、ノズル30を偏心歯車20の軸
心に対して傾斜させている。
【0008】前記偏心歯車20は軸受け53,53 によりハウ
ジング10に取付けられ、ハウジング10に対して回動自在
にされている。偏心歯車20の歯車21と噛合って、これを
駆動する駆動歯車22は繋ぎ軸23に取付けられ、この繋ぎ
軸23が軸受け54,54 を介して軸支持部材14に取付けられ
ている。軸支持部材14はハウジング本体11に取付けられ
た後部軸挿通部材13に取付けられている。ハウジング本
体11、前部支持部材12、後部軸挿通部材13及び軸支持部
材14の接触部を密に固着するとともに、ノズル30とハウ
ジング10及び歯車20との対向部にシール部材55及び56を
設けてハウジング10内を密に維持し、駆動動力の軽減、
耐久性等を得るようにしている。なお24は図示しない駆
動装置に繋ぎ軸23を連結するための連結部材である。
ジング10に取付けられ、ハウジング10に対して回動自在
にされている。偏心歯車20の歯車21と噛合って、これを
駆動する駆動歯車22は繋ぎ軸23に取付けられ、この繋ぎ
軸23が軸受け54,54 を介して軸支持部材14に取付けられ
ている。軸支持部材14はハウジング本体11に取付けられ
た後部軸挿通部材13に取付けられている。ハウジング本
体11、前部支持部材12、後部軸挿通部材13及び軸支持部
材14の接触部を密に固着するとともに、ノズル30とハウ
ジング10及び歯車20との対向部にシール部材55及び56を
設けてハウジング10内を密に維持し、駆動動力の軽減、
耐久性等を得るようにしている。なお24は図示しない駆
動装置に繋ぎ軸23を連結するための連結部材である。
【0009】前記ノズル30の一端の1個の噴口31は、キ
ャップ32にノズルチップを固定して形成している。また
ノズル30の他端の高圧水供給管端40は、ノズル30の後端
に取付けた継手41、ソケット42等で構成され、ソケット
42にフレキシブル管43等が接続されている。
ャップ32にノズルチップを固定して形成している。また
ノズル30の他端の高圧水供給管端40は、ノズル30の後端
に取付けた継手41、ソケット42等で構成され、ソケット
42にフレキシブル管43等が接続されている。
【0010】上記のように構成した本実施例の高圧水噴
射用の回転ガンを、図示しない水ポンプ及びノズル駆動
装置に連結する。水ポンプ及びノズル駆動装置を運転
し、ノズル30を偏心歯車20の軸心線C−Cの周りを点O
を頂点に円錐形の軌跡を描いて500〜3000rpm で
回動させる。圧力200〜2000kgf/cm2 の高圧水を
ノズル30の噴口31から水量0.5〜10l/min で噴射す
ると、点Oを中心にしてノズル30と高圧水供給管端40と
が対称状に円錐軌跡の回動をする。1個の噴口31が歯車
20の軸を中心に回動し、噴射面積を大きくすることがで
きる。噴口31が1個のノズル30を、偏心歯車20の軸心に
対して傾けて設けているのみであり、バランスウエイト
等を用いていないから構造が簡単であり、高速回転がで
きるので、噴射水量を少なくできる。その結果、水の反
力を小さくでき、作業が容易になり、安全上の対策を簡
便にでき、処理する水量も少なくでき、製造コスト及び
運転コストを低減できる。また、ノズル30の回動は、偏
心歯車20の軸心線上の点Oを頂点に高圧水供給管端40と
対称状に円錐状に回転するから、駆動力を小さくでき、
振動を発生しにくく、2000〜3000rpm と高速回
転させることができる。
射用の回転ガンを、図示しない水ポンプ及びノズル駆動
装置に連結する。水ポンプ及びノズル駆動装置を運転
し、ノズル30を偏心歯車20の軸心線C−Cの周りを点O
を頂点に円錐形の軌跡を描いて500〜3000rpm で
回動させる。圧力200〜2000kgf/cm2 の高圧水を
ノズル30の噴口31から水量0.5〜10l/min で噴射す
ると、点Oを中心にしてノズル30と高圧水供給管端40と
が対称状に円錐軌跡の回動をする。1個の噴口31が歯車
20の軸を中心に回動し、噴射面積を大きくすることがで
きる。噴口31が1個のノズル30を、偏心歯車20の軸心に
対して傾けて設けているのみであり、バランスウエイト
等を用いていないから構造が簡単であり、高速回転がで
きるので、噴射水量を少なくできる。その結果、水の反
力を小さくでき、作業が容易になり、安全上の対策を簡
便にでき、処理する水量も少なくでき、製造コスト及び
運転コストを低減できる。また、ノズル30の回動は、偏
心歯車20の軸心線上の点Oを頂点に高圧水供給管端40と
対称状に円錐状に回転するから、駆動力を小さくでき、
振動を発生しにくく、2000〜3000rpm と高速回
転させることができる。
【0011】図3及び図4は本考案の高圧水噴射用の回
転ガンの第2の実施例を示す図で、図3は第2の実施例
の高圧水噴射用の回転ガンの断面図、図4は第2の実施
例の要部の偏心従動部材を説明する図である。本実施例
の高圧水噴射用の回転ガンにおいて上記第 1の実施例と
同一部分は、同一符号を付して説明を省略する。本実施
例の回転ガンは、ハウジング60に対して回動可能な偏心
従動部材70と、偏心従動部材70を構成する歯車71と、歯
車71に内接して設けられた偏心回転体72と、偏心回転体
72の内側にこの軸心C−Cに対して傾斜させてノズル80
を取付けて構成している。ノズル80の一端に噴口81を1
個設け、他端に高圧水供給管端40を取付けている。また
ノズル80に一対の軸受け91,91 を取付け、両軸受け91,9
1を偏心従動部材70に取付け、偏心従動部材70をハウジ
ング60に対して回動自在に取付けている。
転ガンの第2の実施例を示す図で、図3は第2の実施例
の高圧水噴射用の回転ガンの断面図、図4は第2の実施
例の要部の偏心従動部材を説明する図である。本実施例
の高圧水噴射用の回転ガンにおいて上記第 1の実施例と
同一部分は、同一符号を付して説明を省略する。本実施
例の回転ガンは、ハウジング60に対して回動可能な偏心
従動部材70と、偏心従動部材70を構成する歯車71と、歯
車71に内接して設けられた偏心回転体72と、偏心回転体
72の内側にこの軸心C−Cに対して傾斜させてノズル80
を取付けて構成している。ノズル80の一端に噴口81を1
個設け、他端に高圧水供給管端40を取付けている。また
ノズル80に一対の軸受け91,91 を取付け、両軸受け91,9
1を偏心従動部材70に取付け、偏心従動部材70をハウジ
ング60に対して回動自在に取付けている。
【0012】ハウジング60は、次のように構成してい
る。ハウジング本体61の前部に取付部材62を取付け、後
部に駆動軸挿通部材63を取付け、この駆動軸挿通部材63
に軸支持部材14の接触部を密に固着している。そして、
駆動軸挿通部材63と駆動歯車22を設けた繋ぎ軸23間をシ
ール部材57によりシールしている。ハウジング本体61の
前部の取付部材62に筒部材64を取付け、この筒部材64に
結合筒65を介して先端筒66を取付けている。ハウジング
本体61の前部の各筒部材64,65,66によりノズル80の先端
部が保護されている。
る。ハウジング本体61の前部に取付部材62を取付け、後
部に駆動軸挿通部材63を取付け、この駆動軸挿通部材63
に軸支持部材14の接触部を密に固着している。そして、
駆動軸挿通部材63と駆動歯車22を設けた繋ぎ軸23間をシ
ール部材57によりシールしている。ハウジング本体61の
前部の取付部材62に筒部材64を取付け、この筒部材64に
結合筒65を介して先端筒66を取付けている。ハウジング
本体61の前部の各筒部材64,65,66によりノズル80の先端
部が保護されている。
【0013】前記偏心従動部材70の従動歯車71に内接し
て偏心回転体72を設け、偏心回転体72の内側に一対の軸
受け91,91 を偏心従動部材70の軸心線C−Cに対して傾
斜させて取付けている。偏心回転体72の外周端部に軸受
け92,92 を取付け、この軸受け92,92 をハウジング60に
取付けることにより偏心従動部材70をハウジング10に対
して回動自在にしている。
て偏心回転体72を設け、偏心回転体72の内側に一対の軸
受け91,91 を偏心従動部材70の軸心線C−Cに対して傾
斜させて取付けている。偏心回転体72の外周端部に軸受
け92,92 を取付け、この軸受け92,92 をハウジング60に
取付けることにより偏心従動部材70をハウジング10に対
して回動自在にしている。
【0014】前記ノズル80は本体部82と、この本体部82
に接続した先端管83とからなり、先端管83の先端にチッ
プを設けて噴口81を形成している。本体部82に一対の前
記軸受け91,91 を取付け、この一対の軸受け91,91 を偏
心従動部材70の軸心C−Cに対して傾斜させている。偏
心回転体72の回転によりノズル80および前記高圧水供給
管端40とは点Oを頂点とした円錐形の軌跡で対称状に回
転する。
に接続した先端管83とからなり、先端管83の先端にチッ
プを設けて噴口81を形成している。本体部82に一対の前
記軸受け91,91 を取付け、この一対の軸受け91,91 を偏
心従動部材70の軸心C−Cに対して傾斜させている。偏
心回転体72の回転によりノズル80および前記高圧水供給
管端40とは点Oを頂点とした円錐形の軌跡で対称状に回
転する。
【0015】上記のように構成した本実施例によれば、
偏心従動部材70を簡単な構造にすることができ、容易に
製造できるとともに、容易に組立てることができるので
コストを低減できる。以上説明したように、本考案の高
圧水噴射用の回転ガンは、偏心従動部材の軸心に対して
傾斜させて設けたノズルの円錐回動により噴口を回動さ
せて噴射面積を大きくするので、噴口が1個であるから
回転ガンの構造が簡単にできる。また噴射水量を少なく
でき、水の反力を小さくでき、手作業が容易になり、安
全上の対策を簡便にでき、処理する水量も少なくでき、
コストを低減できる。またノズルの回動は、偏心従動部
材の軸心の点Oを頂点に高圧水供給管端と対称状に円錐
状に回転するから、駆動力を小さく、振動を発生しにく
く、高速回転させることができる。
偏心従動部材70を簡単な構造にすることができ、容易に
製造できるとともに、容易に組立てることができるので
コストを低減できる。以上説明したように、本考案の高
圧水噴射用の回転ガンは、偏心従動部材の軸心に対して
傾斜させて設けたノズルの円錐回動により噴口を回動さ
せて噴射面積を大きくするので、噴口が1個であるから
回転ガンの構造が簡単にできる。また噴射水量を少なく
でき、水の反力を小さくでき、手作業が容易になり、安
全上の対策を簡便にでき、処理する水量も少なくでき、
コストを低減できる。またノズルの回動は、偏心従動部
材の軸心の点Oを頂点に高圧水供給管端と対称状に円錐
状に回転するから、駆動力を小さく、振動を発生しにく
く、高速回転させることができる。
【0016】
【考案の効果】本考案の請求項1の高圧水噴射用の回転
ガンは、上述のように偏心従動部材に1個の噴口を有す
るノズルを軸線に対して傾けてを設けるのみであるから
構造が簡単にでき、ノズルはその軸心の周りで対称に円
錐形の軌跡で回転するから、振動を発生しにくく、高速
回転させることができ、噴口が回動するから噴射面積を
大きくできる。高圧水は1個の噴口から噴射させるので
水量を少なくでき、手作業を行なう場合の水の反力を小
さくでき、作業が容易になり、安全上の対策を簡便にで
き、処理する水量も少なくでき、コストを低減できる。
また、請求項2の高圧水噴射用の回転ガンは、ノズルに
一対の調心軸受けを取付け、一方の調心軸受けをハウジ
ングに設け、他方の調心軸受けを偏心歯車の軸心に対し
て傾斜させて取付けているから、上記請求項1の効果に
加えて、さらに構造が簡単にでき、コストを低減でき
る。また、請求項3の高圧水噴射用の回転ガンは、ノズ
ルに一対の調心軸受けを取付け、この調心軸受けを偏心
歯車の軸心に対して傾斜させて取付けているのみである
から、上記請求項1の効果に加えて、より構造が簡単に
でき、振動を発生しにくく、水量を少なくでき、コスト
を低減できる。
ガンは、上述のように偏心従動部材に1個の噴口を有す
るノズルを軸線に対して傾けてを設けるのみであるから
構造が簡単にでき、ノズルはその軸心の周りで対称に円
錐形の軌跡で回転するから、振動を発生しにくく、高速
回転させることができ、噴口が回動するから噴射面積を
大きくできる。高圧水は1個の噴口から噴射させるので
水量を少なくでき、手作業を行なう場合の水の反力を小
さくでき、作業が容易になり、安全上の対策を簡便にで
き、処理する水量も少なくでき、コストを低減できる。
また、請求項2の高圧水噴射用の回転ガンは、ノズルに
一対の調心軸受けを取付け、一方の調心軸受けをハウジ
ングに設け、他方の調心軸受けを偏心歯車の軸心に対し
て傾斜させて取付けているから、上記請求項1の効果に
加えて、さらに構造が簡単にでき、コストを低減でき
る。また、請求項3の高圧水噴射用の回転ガンは、ノズ
ルに一対の調心軸受けを取付け、この調心軸受けを偏心
歯車の軸心に対して傾斜させて取付けているのみである
から、上記請求項1の効果に加えて、より構造が簡単に
でき、振動を発生しにくく、水量を少なくでき、コスト
を低減できる。
【図1】本考案の高圧水噴射用の回転ガンの第1の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】上記第1の実施例の要部の偏心従動部材を説明
する図である。
する図である。
【図3】本考案の高圧水噴射用の回転ガンの第2の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図4】上記第2の実施例の要部の偏心従動部材を説明
する図である。
する図である。
10,60:ハウジング 20,70:偏心従動部材 30,80:ノズル 40:高圧水供給管端 51,52,91:軸受け O:対称点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 3/12
Claims (3)
- 【請求項1】ハウジングに対して回動可能に偏心従動部
材が設けられ、該偏心従動部材の回動によりノズルの一
端の噴口が回動する高圧水噴射用の回転ガンであって、
前記偏心従動部材が軸受けを介してハウジングに取り付
けられ、前記ノズルの一端に1個の噴口を設け、他端に
高圧水供給管端を取付けるとともに、前記ノズルに少な
くとも一対の軸受けを取付け、該軸受けの少なくとも一
つを介して前記ノズルを前記偏心従動部材の軸心に対し
て傾斜させて取付け、前記偏心従動部材の回転により前
記ノズルと高圧水供給管端とを偏心従動部材の軸心に対
して対称状に回転させながら高圧水を噴射させることを
特徴とする高圧水噴射用の回転ガン。 - 【請求項2】 ノズルに一対の調心軸受けを取付け、該
調心軸受けの一方をハウジングに設け、他方の調心軸受
けを偏心歯車の軸心に対して傾斜させて取付け、前記偏
心歯車の回転により前記ノズルと高圧水供給管端とを前
記偏心歯車の軸心に対して円錐形の対称状に回転させな
がら高圧水を噴射させる請求項1に記載の高圧水噴射用
の回転ガン。 - 【請求項3】 ハウジングに対して回動可能な偏心従動
部材を歯車と該歯車に内接して設けられた偏心回転体と
から構成し、前記歯車の軸心に対して傾斜させて一対の
軸受けを設け、該軸受けにノズルを取付けている請求項
1に記載の高圧水噴射用の回転ガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039700U JP2603383Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 高圧水噴射用の回転ガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039700U JP2603383Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 高圧水噴射用の回転ガン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073740U JPH073740U (ja) | 1995-01-20 |
JP2603383Y2 true JP2603383Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=12560297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993039700U Expired - Fee Related JP2603383Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 高圧水噴射用の回転ガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603383Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108580072B (zh) * | 2018-06-01 | 2024-09-20 | 江苏纽唯盛机电有限公司 | 喷嘴旋转机构及蒸脸装置 |
JP7024629B2 (ja) * | 2018-07-03 | 2022-02-24 | 株式会社Ihi | 液体噴射装置 |
JP2020006284A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | 株式会社Ihi | 液体噴射装置 |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP1993039700U patent/JP2603383Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073740U (ja) | 1995-01-20 |
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