JP2603379B2 - 信号比較装置 - Google Patents

信号比較装置

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JP2603379B2
JP2603379B2 JP3261186A JP26118691A JP2603379B2 JP 2603379 B2 JP2603379 B2 JP 2603379B2 JP 3261186 A JP3261186 A JP 3261186A JP 26118691 A JP26118691 A JP 26118691A JP 2603379 B2 JP2603379 B2 JP 2603379B2
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和也 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一のディジタルソー
スから再生される複数の信号を比較する信号比較装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下CDという)
やディジタルオーディオテープレコーダ(以下DATと
いう)に代表されるディジタルオーディオの記録再生媒
体の出現によって、再生信号の音質が著しく向上され
た。これに伴い音響機器の高音質化を図るべく、回路構
成は勿論、この回路を構成する電子部品(コンデンサ、
抵抗等)にまで配慮が施されている。また一方、CDを
構成する樹脂等の素材の違いにより、その再生音に音質
差が存在するといわれている。しかしこのような部品の
高音質化に対する対応として、部品の種類の違いやCD
の素材の違いによる再生信号の音質差は、人により直接
聴感上で確認されているのが現状であり、その音質差を
定量的に確認する手法は明確にされていない。
【0003】これまで、同一ディジタルソースから再生
される複数の信号を比較する信号比較装置として、特公
平2−9360号に開示されているような2信号の波形
相似度測定装置があった。以下に、従来の信号比較装置
について説明する。図7は、従来の信号比較装置の主要
構成を示すブロック図である。又、図8、図9は従来の
信号比較装置の動作説明図である。図7において、入力
端子1x(チャンネル1)に加えられたアナログ入力信
号Ax(音声信号)はサンプリング回路2で20μsごと
にN=1024ポイントにサンプリングされ、アナログ・デ
ィジタル変換器(以下A/D変換器という)3でディジ
タル信号xi (i=0 ,1 ,2 ,…,1023)に変換され
る。このディジタル信号xi は時間T(20μs×1024)
に、1024ポイントのデータを図8(a)に示すように第
1の記憶回路4のアドレス0番目から1023番目までの記
憶場所に格納される。一方、入力端子1y(チャンネル
2)にはアナログ入力信号Axに対してΔT=500μs
遅れたアナログ入力信号Ayが加えられる。アナログ入
力信号Ayはサンプリング回路5で入力信号Axと同時
に1024+25ポイント(25ポイントは500 μsの遅延に相
当)にサンプリングされた後、A/D変換器6でディジ
タル信号yi (i=0 ,1 ,2 ,…,1048)に変換され
る。このディジタル信号yi はディジタル信号xi に対
しΔT=500μs遅れたままの状態で、時間T+ΔTに
相当する1049ポイントにサンプリングされ、図8(b)
に示すように第2の記憶回路7のアドレス0番目から10
48番目までの記憶場所に格納される。
【0004】次に、第1及び第2の記憶回路4,7の出
力するディジタル信号xi ,yi は遅延演算回路8に与
えられる。遅延演算回路8では、まずディジタル信号x
i が式(1)に示すようにフーリエ変換される。
【数1】 式(1)においてXk は各周波数ポイントにおけるスペ
クトラムを示し、Kは0,1,2,…,N−1なる整
数、jは虚数単位である。
【0005】同様に遅延演算回路8では、ディジタル信
号yi も式(2)に示すようにフーリエ変換される。
【数2】 式(2)においてYk は各周波数ポイントにおけるスペ
クトラムを示し、Kは0,1,2,…,N−1なる整
数、jは虚数単位である。
【0006】次に、Zk =X* k ・Yk (X* はXの複
素共役を示す)を計算した後、Zk に対し、式(3)に
示すようにZ0 (DC成分)をゼロにして、逆フーリエ
変換が行われる。
【数3】
【0007】これによって2つのディジタル信号xi
i 、即ち入出力信号Ax,Ayの相互相関が求められ
る。図9は2つのディジタル信号xi ,yi の相互相関
を示すグラフである。ここでは第2の記憶回路7に保持
されたディジタル信号yi が第1の記憶回路4のディジ
タル信号xiに対してディジタル遅延値d=25、即ち5
00 μs(遅延値1=20μsとする)遅れていることを
示す。こうして求められたディジタル遅延値d=25を計
数回路9に与えて計数すると、図8(b)に示すように
第2の記憶回路7のアドレス25番目から1048番目までに
保持されたディジタル信号yi+25(i=0 , 1,2 ,
…,1024)を読み出す。読み出されたディジタル信号y
i+25は、図8(d)に示すように第3の記憶回路10の
アドレス0番目から1023番目までの記憶場所に格納され
る。又、第1の記憶回路4に格納されたディジタル信号
i は第4の記憶回路11に与えられ、アドレス0番目
から1023番目までの記憶場所に格納される。
【0008】このようにして、第3及び第4の記憶回路
10,11に記憶されたディジタル信号xi 及びyi+25
の位相差がゼロとなり、この状態で演算装置12に与え
られる。演算装置12では、ディジタル信号xi 及び遅
延補正されたディジタル信号yi+25の波形面積を、次に
示す式(4)及び式(5)を用いて算出する。
【数4】
【数5】
【0009】次にディジタル信号xi を式(6)を用い
て、フーリエ変換する。
【数6】 その後、式Ak =Xk ・ Xk * を用いてAk を算出し、
このAk に対し式(7)に示すようにA0 (DC成分)
をゼロにして、逆フーリエ変換を行う。
【数7】 このようにして、ディジタル信号xi の自己相関を計算
し、aiのピーク値Pxxを求める。また同様に、ディジ
タル信号yi+25に対し、式(8)を用いて、フーリエ変
換を行う。
【数8】 そして、Ck =Xk * ・Yk を計算した後、Ck に対
し、C0 (DC成分)をゼロにして式(9)に従って、
逆フーリエ変換を行う。
【数9】 こうして、ディジタル信号xi及び遅延補正されたディ
ジタル信号yi+25の相互相関関数を計算してci のピー
ク値Pxyを求める。こうして求められた波形面積Sx ,
Sy とピーク値Pxx,Pxyを用いて式(10)に示す演
算を行う。
【数10】
【0010】このようにして求められた定数Kなる値
を、2つのディジタル信号xi ,yi+25の波形の相似度
とする。なお、本従来例におけるフーリエ変換及び逆フ
ーリエ変換を、高速フーリエ変換(FFT)及び逆高速
フーリエ変換(IFFT)を用いて演算を行うこともで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、CDやDATに代表されるディジタルオー
ディオソースの再生信号を比較する場合、絶対基準であ
るディジタルソースに記録されているディジタル信号と
再生されるアナログ信号との比較ができないという問題
点を有していた。即ち、ディジタルソースを再生装置で
アナログ信号に変換して従来の信号比較装置に入力して
も、ディジタル信号に変換する過程において、その通過
回路及びそれを構成する素子に理想のものが実存しない
ため、被測定信号は例えばDCドリフトや高周波ノイズ
等の影響が付加されて信号が劣化される。このように従
来の構成では、再生系及び測定系が被測定信号に及ぼす
影響と、再生信号自身に含まれる固有の特性が混在した
状態でしか測定比較できなかった。従ってCDやDAT
等のディジタルソースに記録される比較絶対基準信号に
対して、再生系及び測定系が被測定信号に及ぼす信号劣
化の影響と、再生信号が持つ固有の特性による影響とを
分離して測定することができないという問題点を有して
いた。更に、同一のディジタル信号が記録されており、
音声信号のソースとしてメディアを構成するディスク等
の素材の違いによる再生信号の特性差を調べる場合、再
生系及び測定系が被測定信号に及ぼす影響を除去した状
態で、再生信号の特性の比較測定をすることが困難であ
った。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、ディジタルソースに記録され
ている絶対基準信号とディジタルソースから再生される
信号とを比較することにより、再生系及び測定系が被測
定信号に及ぼす劣化の影響と、再生信号が持つ固有の特
性による影響のレベルを測定できる信号比較装置を提供
することを目的とする。更に、再生信号が持つ固有の特
性の測定比較を可能とする信号比較装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、ディジタルソースに記録されているディジタル信号
の所定長を保持する第1のメモリと、ディジタルソース
から復調したアナログ信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器と、第1のメモリに入力されるディジタル
信号に基づいてA/D変換器の動作基準信号を発生する
第1のクロック発生器と、A/D変換器の動作基準信号
を独立して発生する第2のクロック発生器と、第1及び
第2のクロック発生器の出力を切り換えてA/D変換器
に供給する切換スイッチと、A/D変換器に第1のクロ
ック発生器の出力が供給された際A/D変換器の出力す
るディジタル信号の所定長を保持する第2のメモリと、
A/D変換器に第2のクロック発生器の出力が供給され
た際A/D変換器の出力するディジタル信号の所定長を
保持する第3のメモリと、第2及び第3のメモリに保持
されている信号の、第1のメモリに保持されている信号
に対する時間ずれを検出すると共に、第1のメモリに保
持されている信号を基準として時間軸を補正する遅延補
正演算器と、遅延補正演算器で補正された各信号と第1
のメモリに保持された信号を入力とし、各々の信号の自
乗和平均を算出する平均化演算器と、平均化演算器から
出力する第1のメモリの信号の自乗和平均と第2のメモ
リの信号の自乗和平均の比を算出して、遅延補正演算器
の出力を乗算する第1の正規化演算器と、平均化演算器
から出力する第1のメモリの信号の自乗和平均と第3の
メモリの信号の自乗和平均の比を算出して、遅延補正演
算器の出力を乗算する第2の正規化演算器と、第1のメ
モリに保持される信号と第1の正規化演算器の出力との
差を算出する第1の減算器と、第1のメモリに保持され
る信号と第2の正規化演算器の出力との差を算出する第
2の減算器と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0014】又本願の請求項2の発明は、ディジタルソ
ースに記録されているディジタル信号の所定長を保持す
る第1のメモリと、ディジタルソースから復調したアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、
第1のメモリに入力されるディジタル信号に基づいてA
/D変換器の動作基準信号を発生する第1のクロック発
生器と、A/D変換器の動作基準信号を独立して発生す
る第2のクロック発生器と、第1及び第2のクロック発
生器の出力を切り換えてA/D変換器に供給する切換ス
イッチと、A/D変換器の出力するディジタル信号の所
定長を保持する第2のメモリと、第2のメモリに保持さ
れている信号の、第1のメモリに保持されている信号に
対する時間ずれを検出すると共に、第1のメモリに保持
されている信号を基準として時間軸を補正する遅延補正
演算器と、遅延補正演算器で補正された信号と第1のメ
モリに保持された信号を入力とし、各々の信号の自乗和
平均を算出する平均化演算器と、平均化演算器から出力
する第1のメモリの信号の自乗和平均と第2のメモリの
信号の自乗和平均の比を算出して、遅延補正演算器の出
力を乗算する正規化演算器と、第1のメモリに保持され
る信号と正規化演算器の出力との差を算出する減算器
と、を具備することを特徴とするものである。
【0015】更に本願の請求項3の発明は、ディジタル
ソースに記録されているディジタル信号の所定長を保持
する第1のメモリと、ディジタルソースから復調したア
ナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
と、第1のメモリに入力されるディジタル信号に基づい
てA/D変換器の動作基準信号を発生する第1のクロッ
ク発生器と、A/D変換器の動作基準信号を独立して発
生する第2のクロック発生器と、第1及び第2のクロッ
ク発生器の出力を切り換えてA/D変換器に供給する切
換スイッチと、A/D変換器に第1のクロック発生器の
出力が供給された際A/D変換器の出力するディジタル
信号の所定長を保持する第2のメモリと、A/D変換器
に第2のクロック発生器の出力が供給された際A/D変
換器の出力するディジタル信号の所定長を保持する第3
のメモリと、第2及び第3のメモリに保持されている信
号の、第1のメモリに保持されている信号に対する時間
ずれを検出すると共に、第1のメモリに保持されている
信号を基準として時間軸を補正する遅延補正演算器と、
遅延補正演算器から出力する第2のメモリの信号と第3
のメモリの信号との差を算出する減算器と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このような特徴を有する信号比較装置では、デ
ィジタルソースに記録されているディジタル信号を第1
のメモリに記憶する。次にA/D変換器によりディジタ
ルソースを再生した2つのアナログ信号をディジタル信
号に変換する。第1のクロック発生器は、ディジタルソ
ースに記憶されているディジタル信号から、A/D変換
器の動作基準信号を発生する。切換スイッチは第1のク
ロック発生器の出力を選択してA/D変換器に供給す
る。そしてA/D変換器は、このクロックを動作基準と
してアナログ再生信号をディジタル信号に変換する。A
/D変換された信号は第2のメモリに一旦格納される。
次に切換スイッチは、第2のクロック発生器の出力を選
択し、A/D変換器に供給する。そしてこのクロックを
動作基準として、A/D変換器はもう一方のアナログ再
生信号をディジタル信号に変換する。変換された信号は
第3のメモリに格納される。
【0017】次に、遅延補正演算器は、第2及び第3の
メモリに保持されている信号と、第1のメモリに保持さ
れている信号間の時間ずれを検出して補正する。そして
この基準時間軸で補正された信号を、第4及び第5のメ
モリに夫々格納する。平均化演算器は、第1、第4及び
第5のメモリ保持されている信号の各々の自乗和平均を
算出する。更に、第1及び第2の正規化演算器は第1の
メモリの信号の自乗和平均と、第4及び第5のメモリの
信号の自乗和平均の比の平方根を求め、第4及び第5の
メモリの信号に乗算する。そして、第1及び第2の減算
器は、第1及び第2の正規化演算器の出力と、第1のメ
モリの出力との差を算出する。
【0018】このように、ディジタルソースに記憶され
ている絶対基準信号と比較することにより、再生系及び
被測定信号の入力系測定系が被測定信号に及ぼす劣化の
絶対レベルを測定し、更に再生信号が持つ固有の特性の
絶対レベルを測定し、その結果を出力するようにしてい
る。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1実施例における
信号比較装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、入力端子21はCDやDAT等のディジタルソー
スから直接再生されるディジタル信号の入力部である。
入力器22は入力端子21に入力された信号からディジ
タルソースに記録されているディジタル信号を抽出する
回路であり、その出力は第1のメモリ23及び第1のク
ロック発生器24に与えられる。メモリ23はディジタ
ルソースから抽出された所定長のディジタル信号を一時
保持するメモリである。又クロック発生器24は入力器
22から出力されるディジタル信号からその動作基準ク
ロックを検出し、外部同期クロックをA/D変換器に与
えるものである。第2のクロック発生器25はクロック
発生器24と独立した内部クロック信号を発生する回路
で、そのクロック周期はクロック発生器24と異なり一
定である。各クロック発生器24,25の出力は切換ス
イッチ26に与えられる。
【0020】一方、入力端子27,28は各ディジタル
ソースから復調された2チャンネルのアナログ信号を入
力するもので、その入力信号は切換スイッチ29に与え
られる。切換スイッチ29は入力端子27,28の信号
を択一的に切換え、その出力をA/D変換器30に与え
る。A/D変換器30は切換スイッチ29で選択された
一方のチヤンネルのアナログ信号を、クロック発生器2
4又は25のいずれかのクロック信号に同期し、ディジ
タル信号に変換する回路である。A/D変換器30の出
力は、切換スイッチ31を介し第2のメモリ32又は第
3のメモリ33に与えられる。切換スイッチ29と切換
スイッチ31は連動しており、入力端子27に与えられ
てディジタル変換された信号はメモリ32に格納され、
入力端子28に与えられてディジタル変換された信号は
メモリ33に格納される。
【0021】メモリ32,33は所定長のディジタル信
号を一時保持するもので、メモリ23と同程度の記憶容
量を有しており、その出力は共に遅延補正演算器34に
与えられる。遅延補正演算器34はメモリ32,33に
格納された夫々のディジタル信号の、メモリ23に格納
されたディジタル信号に対する時間ずれを検出し、メモ
リ23のディジタル信号と同一時間軸に配列されるよう
時間補正する回路であり、その出力は第4のメモリ35
及び第5のメモリ36に与えられる。尚、遅延補正演算
器34での2信号の時間ずれの検出は、従来の信号比較
装置の遅延演算回路8と計数回路9における相互相関の
算出により実現される。メモリ35はメモリ32に格納
されたディジタル信号をメモリ23の信号と基準時間を
同一にして記憶する回路である。又メモリ36もメモリ
33の信号をメモリ23と信号の基準時間を同一にして
記憶する回路である。メモリ35、36の出力は夫々平
均化演算器37に与えられる。
【0022】平均化演算器37はメモリ23,35,3
6に保持された所定長のディジタル信号の二乗和平均を
夫々算出する演算器である。第1の正規化演算器38
は、メモリ35に保持された信号の二乗和平均値に対し
て、メモリ23に保持された信号の二乗和平均値の比の
値を求め、この比の値の平方根を算出し、更にこの平方
根値にメモリ35に保持される信号を乗算する回路であ
る。又第2の正規化演算器39は、メモリ36に保持さ
れた信号の二乗和平均値に対して、メモリ23に保持さ
れた信号の二乗和平均値の比の値を求め、この比の値の
平方根を算出し、更にこの平方根値にメモリ36に保持
される信号を乗算する回路である。次に第1の減算器4
0はメモリ23の信号と、正規化演算器38の出力信号
との差を算出する回路である。第2の減算器41もメモ
リ23の信号と正規化演算器39の出力信号との差を算
出する回路である。減算器40,41の出力は夫々出力
端子42,43に与えられる。
【0023】また、図2は本発明の第1実施例の信号比
較装置に接続され、被測定対称となる信号発生装置の概
略図である。CD51は音声情報等がディジタル記録さ
れたソースメディアとしてのCDである。CDプレーヤ
52はCD51の音声情報を再生するプレーヤである。
ここではCDプレーヤ52はCD51のディジタル信号
を復調して音声増幅器に与えるアナログ信号の出力端子
53と、CD51から読出されるディジタル信号を直接
出力するディジタル信号の出力端子54を有しているも
のとする。
【0024】以上のように構成された本発明の第1実施
例の信号比較装置の動作について図1及び図2を用いて
説明する。CD51の所定のトラックをCDプレーヤ5
2で再生すると、図2の出力端子54からはCD51か
ら読み取られたディジタル信号が復調回路やD/A変換
器等を経由することなく直接出力される。出力端子54
のディジタル信号を図1の入力端子21に与えると、入
力器22は入力された信号からCD51に記録されてい
る音声情報のディジタル信号を抽出する。このディジタ
ル信号は所定長だけメモリ23に格納される。一方これ
と同時に、CDプレーヤ52の出力端子53から出力さ
れるアナログ再生信号を入力端子27に入力する。
【0025】切換スイッチ29は入力端子27に入力さ
れている入力信号を選択し、A/D変換器30に供給す
る。また同時刻に、クロック発生器24は入力器22か
ら出力されるディジタル信号に同期した動作基準クロッ
ク信号を発生する。切換スイッチ26はクロック発生器
24の出力を選択し、A/D変換器30に与える。従っ
て、A/D変換器30はクロック発生器24の出力に同
期して動作する。そして、切換スイッチ31も切換スイ
ッチ29と同期して切り換わり、A/D変換器30の出
力をメモリ32に供給する。即ち、入力端子27に入力
されたアナログ再生信号は、入力端子21に入力される
信号と同期してディジタル信号に変換され、メモリ32
に格納される。
【0026】一方、CD51の前述したトラックと同一
トラックをCDプレーヤ52で再生し、図2の出力端子
53を図1の入力端子28に接続する。切換スイッチ2
9,31を入力端子28及びメモリ33側に切り換える
と、入力されたアナログ再生信号はA/D変換器30に
よってA/D変換される。このとき切換スイッチ26は
クロック発生器25の出力を選択するものとし、A/D
変換器30に与える。そうすれば、A/D変換器30は
クロック発生器25の出力に同期して動作し、A/D変
換出力をメモリ33に供給する。即ち、入力端子28に
入力されたアナログ再生信号は、独立したクロック発生
器25の出力に同期してディジタル信号に変換され、メ
モリ33に格納される。
【0027】図3〜図5は第1実施例における遅延補正
演算器34の動作説明図である。さて、メモリ23、3
2、33に格納された信号間には時間ずれが存在してい
る。図3はメモリ23に保持されるディジタル信号のサ
ンプリング点に対し、他のメモリ32,33に保持され
るディジタル信号の時間ずれを示すものである。即ち、
メモリ23とメモリ32に格納されている信号間には、
図3(a)に示すような時間ずれT0 が存在する。入力
器22の出力に同期してA/D変換器30が動作するた
め、本来メモリ23とメモリ32に記憶されている信号
間には時間ずれは存在しない。しかし、実際の回路を構
成する素子の動作速度には限界があり、そのばらつきも
存在するためこのような時間ずれが発生する。しかし、
その時間ずれは一定している。即ち、nサンプル目のデ
ィジタル信号の時間ずれΔT(n)は以下に示す式(1
1)で表現できる。 ΔT(n)=T0 =一定 ・・・(11)
【0028】また、メモリ23とメモリ33に保持され
ているディジタル信号間の時間ずれには、図3(b)に
示すような時間ずれが存在する。即ち、クロック発生器
25は入力器22の出力信号とは非同期のクロックを発
生し、A/D変換器30はクロック発生器25の出力に
同期して動作するため、クロック発生器24,25のサ
ンプリングクロックの周期の差を傾きとした一次関数の
関係を有する時間ずれが発生する。この時間ずれは、n
サンプル目のディジタル信号の時間ずれをΔT(n)、メ
モリ23、32、33に保持されるディジタル信号のサ
ンプリング周期をTS0、クロック発生器25のサンプリ
ング周期をTs1、初期位相差をT1 とすると以下に示す
式(12)で表される。 ΔT(n)=(Ts1−TS0)・n+T1 ・・・(12)
【0029】従って、遅延補正演算器34では、メモリ
32に保持されている信号に対しては式(11)に示す
時間ずれを除去し、メモリ33に保持されている信号に
対しては式(12)に示す時間ずれを除去している。こ
のためメモリ23に記憶されている信号との時間ずれが
無くなることになる。この場合、メモリ32とメモリ3
3に記憶されている信号間の時間ずれも除去されたこと
になる。次に、メモリ35は、遅延補正演算器34でメ
モリ32の信号をメモリ23の信号で時間ずれを補正し
た信号を一時保持する。又、メモリ36は、遅延補正演
算器34でメモリ33の信号をメモリ23の信号で時間
ずれを補正した信号を一時保持する。そして、平均化演
算器37はメモリ23、35、36に保持されているデ
ィジタル信号の自乗和平均を夫々算出する。例えば、メ
モリ23に記憶されている信号x(i)(i=1,…,N)の自
乗和平均Xは、式(13)で算出される。
【数11】
【0030】次に、正規化演算器38は、メモリ23と
メモリ35に保持されている各信号の自乗和平均値の比
を演算し、その値の平方根を算出し、その結果にメモリ
35の信号を乗算する。例えば、メモリ23、35に保
持されている信号をx(i)、y(i)(i=1,…,N)とし、夫
々の自乗和平均をX,Yとする。次に正規化演算器38
の出力をy'(i)(i=1,…,N)とすると、y'(i)は式(1
4)で表現される。
【数12】
【0031】また、正規化演算器39はメモリ23とメ
モリ36に保持されている各自乗和平均値の比を演算
し、その値の平方根を算出し、その結果にメモリ36の
信号を乗算する。このように正規化演算器38,39
は、メモリ35及び36に記録されている信号の振幅
を、メモリ23に記憶されている信号の振幅で正規化し
たことになる。そして、減算器40はメモリ23に保持
されている信号と正規化演算器38の出力信号との差を
算出し、出力端子42からその演算結果を出力する。同
様に減算器41はメモリ23に保持されている信号と正
規化演算器39の出力信号との差を算出し、出力端子4
3からその演算結果を出力する。
【0032】ここで、減算器40、41の出力信号は、
以下に述べるような意味を持つ。即ち図4において、
(a)はCD51に記録されている信号波形(サンプリ
ング周期Ts0)である。(b)はCDプレーヤ52でC
D51から読み取ったディジタル信号をアナログ信号に
変換する動作タイミングクロックである。(c)はCD
プレーヤ52に内蔵されたD/A変換器を含むアナログ
回路部及びアナログ信号の出力端子53、入力端子2
7、切換スイッチ29、A/D変換器30等で雑音とし
て付加される波形である。(d)はA/D変換器30に
入力されるアナログ信号波形である。(e)はA/D変
換器30の動作基準クロックである。(f)はA/D変
換器30の出力信号、(g)はメモリ32に保持されて
いる信号、(h)は遅延補正演算器34で時間軸補正し
た信号波形を夫々アナログ信号で表示した波形図であ
る。
【0033】図4において、(a)に示す波形を(b)
に示すタイミングでアナログ信号に変換し、(c)に示
す信号を付加したものが、実際にA/D変換器30でデ
ィジタル信号に変換される波形(d)である。これを
(e)に示すクロックでディジタル信号に変換したもの
が(f)に示す波形であり、(a)の波形と比較する
と、サンプリング周期がT0 だけずれている。これをメ
モリ32に与えると、メモリ32内のサンプリング周期
はTS0であるため、(g)に示すような波形になる。そ
して、遅延補正演算器34で前述した式(11)に示す
時間ずれを補正すると、図4(h)に示すような波形に
なる。(a)の波形と(h)の波形の相違は、(c)に
示す雑音性の波形を付加されていることである。即ち、
CDプレーヤ52おいて、CD51の所定のトラックか
らディジタル信号を読み取り、このディジタル信号をア
ナログ信号に変換する動作タイミングと、A/D変換器
30でこのアナログ信号をディジタル信号に変換するタ
イミングとが同一である。このため、メモリ32に保持
されている信号を遅延補正演算器34で補正した信号
は、CDプレーヤ52内のD/A変換器を含むアナログ
回路部及び出力端子53、入力端子27、切換スイッチ
29、A/D変換器30の影響のみを含んだ信号とな
る。
【0034】次に、この信号は正規化演算器38で、メ
モリ23に保持されたディジタル信号の信号振幅で正規
化される。更に、減算器40では、メモリ23に記憶さ
れている信号と正規化演算器38の出力信号との差が算
出され、出力端子42から出力される。従って、絶対比
較基準であるディジタルソースに記録されている信号と
比較したこの差信号は、再生系及び入力信号の測定系が
被測定信号に及ぼす劣化の絶対レベルを示すことにな
る。
【0035】又、図5において、(a)はCD51に記
録されている信号波形である。(b)はCDプレーヤ5
2でCD51から読み取ったディジタル信号をアナログ
信号に変換する動作タイミングクロックである。(c)
はCDプレーヤ52内のD/A変換器を含むアナログ回
路部及びアナログ信号の出力端子53、入力端子28、
切換スイッチ29、A/D変換器30等で雑音として付
加される波形である。(d)はA/D変換器30に入力
するアナログ信号波形である。(e)はA/D変換器3
0の動作基準クロック(サンプリング周期TS1)であ
る。(f)はA/D変換器30の出力、(g)はメモリ
33に保持される信号、(h)は遅延補正演算器34で
時間軸補正した信号を夫々アナログ信号で表示した波形
図である。
【0036】ここで、図4(a)〜(d)と、図5
(a)〜(d)の信号波形は同一である。図5(a)の
波形を図5(b)に示すタイミングでアナログ信号に変
換し、図5(c)に示す雑音性の信号を付加したもの
が、図5(d)に示すように、A/D変換器30でディ
ジタル信号に変換される。この信号を図5(e)に示す
クロックでディジタル信号に変換したものが、図5
(f)に示す波形となる。図5(a)の波形を比較する
と、サンプリング周期が前述した式(12)に示す値だ
けずれている。ここでは、T1 =0として図5(f)の
波形を示している。これをメモリ33に記憶すると図5
(g)に示すような波形になり、この出力を遅延補正演
算器34で時間軸補正すると図5(h)に示すような波
形になる。図5(a)の波形と図5(h)の波形の相違
は、図5(c)に示す雑音性の波形を付加したことと、
図5(b)に示すCDプレーヤ52でのディジタル信号
をアナログ信号に変換する動作タイミングクロックによ
る影響と、を含んだものである。
【0037】図5においては、CDプレーヤ52でCD
51の所定のトラックからディジタル信号を読み取り、
読み取った信号をアナログ信号に変換する動作タイミン
グと、A/D変換器30でこのアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するタイミングとが異なる。このため、メ
モリ33に保持されている信号を遅延補正演算器34で
補正した信号は、CDプレーヤ52内のD/A変換器を
含むアナログ回路部及び出力端子53、入力端子28、
切換スイッチ29、A/D変換器30の影響と、CDプ
レーヤ52のディジタル信号をアナログ信号に変換する
動作タイミングクロックずれや揺らぎによる影響と、を
含んだ信号となる。そして、この信号は正規化演算器3
9により、メモリ23に保持されたディジタル信号の信
号振幅で正規化される。更に、減算器41では、メモリ
23に保持されている信号と、正規化演算器39の出力
信号との差が算出され、出力端子43から出力される。
従って、絶対比較基準であるディジタルソースに記録さ
れている信号と比較したこの差信号は、再生系及び入力
信号の測定系が被測定信号に及ぼす劣化の絶対レベル
と、再生信号が持つ固有の特性の絶対レベルと、を示す
ことになる。
【0038】尚、ディジタルソースに記憶されている信
号と比較した再生信号が持つ固有の特性の絶対レベル
は、出力端子42及び43から出力される信号から容易
に判断できることはいうまでもない。このように本発明
の第1実施例の信号比較装置を用いることにより、絶対
比較基準であるディジタルソースに記録されている信号
と比較することで、再生系及び被測定信号の入力測定系
が被測定信号に及ぼす劣化の絶対レベルを検出すること
ができ、又再生信号が持つ固有の特性の絶対レベルを検
出することができる。
【0039】尚本実施例では、二系統のアナログ入力を
受入れてA/D変換器30のみを切換え同一の信号処理
を行っているが、一系統のアナログ信号のみを入力と
し、メモリ33,36及び正規化演算器39,減算器4
1を省略するようにしてもよい。
【0040】次に本発明の第2実施例について、図面を
参照しながら説明する。図6は第2実施例における信号
比較装置の構成を示すブロック図である。図6におい
て、入力端子21,27,28、入力器22、メモリ2
3,32,33、クロック発生器24,25、切換スイ
ッチ26,29,31、遅延補正演算器34は、夫々第
1実施例に示すものと同一であり、詳細な説明は省略す
る。第1実施例と異なる点は遅延補正演算器34の出力
を第3の減算器50に与えて、ここで処理を終了してい
ることである。減算器50は、遅延補正演算器34で補
正されたメモリ32に保持されている信号と、メモリ3
3に保持されている信号との差を算出する演算器であ
り、その演算結果は出力端子51から出力される。
【0041】このように構成された第2実施例の信号比
較装置の動作について説明する。図2に示すCDプレー
ヤ52の出力端子54からのディジタル信号を図6の入
力端子21に与えると、入力器22は入力された信号か
らCDに記録されている音声のディジタル信号を抽出す
る。このディジタル信号はメモリ23に記憶される。一
方これと同時に、CDプレーヤ52の出力端子53から
出力されるアナログ再生信号を入力端子27に入力す
る。切換スイッチ29は入力信号を選択し、A/D変換
器30に供給する。又これと同時に、クロック発生器2
4は入力器22から出力されるディジタル信号に同期し
た動作基準クロック信号を検出する。切換スイッチ26
はクロック発生器24又はクロック発生器25の何れか
一方を選択し、A/D変換器30に与える。切換スイッ
チ31も切換スイッチ29と同期して切り換わり、A/
D変換器30の出力をメモリ32に供給する。入力端子
27に入力されたアナログ再生信号は、入力端子21に
入力される信号と同期してディジタル信号に変換され、
メモリ32に格納される。
【0042】次に、例えば素材のみが異なり、同一のデ
ィジタル信号が記録された他のCD51aをCDプレー
ヤ52で再生し、図2の出力端子53を図6の入力端子
28に接続する。入力端子28に入力されたアナログ再
生信号は切換スイッチ29で選択されA/D変換器30
に与えられる。そして、切換スイッチ26でクロック発
生器24又はクロック発生器25の一方を選択し、A/
D変換器30に与える。又、切換スイッチ31は切換ス
イッチ29と同期して切り換わり、A/D変換器30の
出力をメモリ33に供給する。
【0043】遅延補正演算器34は、メモリ23とメモ
リ33に保持されている信号間との時間ずれを検出し、
メモリ23に保持されている信号に合わせて時間ずれを
補正する。次に減算器50は補正した出力信号の差信号
を検出し、その結果を出力端子51から出力する。ここ
で、出力端子51から出力される差信号は、前述した図
4及び図5から判るように、再生信号が持つ固有の特性
を示す信号となる。
【0044】このように第2実施例では、例えば、同一
のディジタル信号が記録されており、CD等のソースメ
ディアを構成する樹脂素材の違いによる再生信号の特性
差を、再生系及び測定系が被測定信号に及ぼす影響を除
去した状態で、簡単な回路構成で比較測定できるように
している。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の信号比較装置によ
れば、CDやDAT等のディジタルオーディオソースの
再生信号を比較する場合、絶対基準であるディジタルソ
ースに記録されているディジタル信号と再生されるアナ
ログ信号との比較が定量的に行える。即ち、ディジタル
ソースを再生装置でアナログ信号に変換して信号比較装
置に入力する際、ディジタル信号に変換する過程におい
て、その通過回路及びそれを構成する素子の特性及びそ
のばらつきにより、被測定信号は例えばDCドリフトや
高周波ノイズ等の影響が付加されて信号が劣化する。こ
のため、CDやDAT等のディジタルソースに記録され
る比較絶対基準信号に対して、再生系及び測定系が被測
定信号に及ぼす信号劣化の影響と、再生信号が持つ固有
の特性による影響とを分離することにより、再生系及び
測定系が被測定信号に及ぼす信号劣化と、再生信号が持
つ固有の特性による信号劣化を定量的に測定することが
可能となる。特に同一のディジタル信号が記録されてお
り、音声信号のソースとしてメディアを構成するディス
ク等の素材の違いによる再生信号の特性差を調べる場
合、再生系及び測定系が被測定信号に及ぼす影響を除去
した状態で、再生信号の特性を比較測定できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における信号比較装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】第1及び第2実施例の信号比較装置に接続され
る被測定対称となる信号発生装置の概略図である。
【図3】第1実施例における信号の時間ずれを説明する
説明図である。
【図4】第1実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図5】第1実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施例における信号比較装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】従来の信号比較装置の一例を示すブロックであ
る。
【図8】従来の信号比較装置の記憶装置に保持される信
号の説明図である。
【図9】従来の信号比較装置における時間ずれを検出す
る動作の説明図である。
【符号の説明】
22 入力器 23,32,33,35,36 メモリ 24,25 クロック発生器 26,29,31 切換スイッチ 30 A/D変換器 34 遅延補正演算器 37 平均化演算器 38,39 正規化演算器 40,41,50 減算器 51 CD 52 CDプレーヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルソースに記録されているディ
    ジタル信号の所定長を保持する第1のメモリと、 前記ディジタルソースから復調したアナログ信号をディ
    ジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記第1のメモリに入力されるディジタル信号に基づい
    て前記A/D変換器の動作基準信号を発生する第1のク
    ロック発生器と、 前記A/D変換器の動作基準信号を独立して発生する第
    2のクロック発生器と、 前記第1及び第2のクロック発生器の出力を切り換えて
    前記A/D変換器に供給する切換スイッチと、 前記A/D変換器に前記第1のクロック発生器の出力が
    供給された際前記A/D変換器の出力するディジタル信
    号の所定長を保持する第2のメモリと、 前記A/D変換器に前記第2のクロック発生器の出力が
    供給された際前記A/D変換器の出力するディジタル信
    号の所定長を保持する第3のメモリと、 前記第2及び第3のメモリに保持されている信号の、前
    記第1のメモリに保持されている信号に対する時間ずれ
    を検出すると共に、前記第1のメモリに保持されている
    信号を基準として時間軸を補正する遅延補正演算器と、 前記遅延補正演算器で補正された各信号と前記第1のメ
    モリに保持された信号を入力とし、各々の信号の自乗和
    平均を算出する平均化演算器と、 前記平均化演算器から出力する前記第1のメモリの信号
    の自乗和平均と前記第2のメモリの信号の自乗和平均の
    比を算出して、前記遅延補正演算器の出力を乗算する第
    1の正規化演算器と、 前記平均化演算器から出力する前記第1のメモリの信号
    の自乗和平均と前記第3のメモリの信号の自乗和平均の
    比を算出して、前記遅延補正演算器の出力を乗算する第
    2の正規化演算器と、 前記第1のメモリに保持される信号と前記第1の正規化
    演算器の出力との差を算出する第1の減算器と、 前記第1のメモリに保持される信号と前記第2の正規化
    演算器の出力との差を算出する第2の減算器と、を具備
    することを特徴とする信号比較装置。
  2. 【請求項2】 ディジタルソースに記録されているディ
    ジタル信号の所定長を保持する第1のメモリと、 前記ディジタルソースから復調したアナログ信号をディ
    ジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記第1のメモリに入力されるディジタル信号に基づい
    て前記A/D変換器の動作基準信号を発生する第1のク
    ロック発生器と、 前記A/D変換器の動作基準信号を独立して発生する第
    2のクロック発生器と、 前記第1及び第2のクロック発生器の出力を切り換えて
    前記A/D変換器に供給する切換スイッチと、 前記A/D変換器の出力するディジタル信号の所定長を
    保持する第2のメモリと、 前記第2のメモリに保持されている信号の、前記第1の
    メモリに保持されている信号に対する時間ずれを検出す
    ると共に、前記第1のメモリに保持されている信号を基
    準として時間軸を補正する遅延補正演算器と、 前記遅延補正演算器で補正された信号と前記第1のメモ
    リに保持された信号を入力とし、各々の信号の自乗和平
    均を算出する平均化演算器と、 前記平均化演算器から出力する前記第1のメモリの信号
    の自乗和平均と前記第2のメモリの信号の自乗和平均の
    比を算出して、前記遅延補正演算器の出力を乗算する正
    規化演算器と、 前記第1のメモリに保持される信号と前記正規化演算器
    の出力との差を算出する減算器と、を具備することを特
    徴とする信号比較装置。
  3. 【請求項3】 ディジタルソースに記録されているディ
    ジタル信号の所定長を保持する第1のメモリと、 前記ディジタルソースから復調したアナログ信号をディ
    ジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記第1のメモリに入力されるディジタル信号に基づい
    て前記A/D変換器の動作基準信号を発生する第1のク
    ロック発生器と、 前記A/D変換器の動作基準信号を独立して発生する第
    2のクロック発生器と、 前記第1及び第2のクロック発生器の出力を切り換えて
    前記A/D変換器に供給する切換スイッチと、 前記A/D変換器に前記第1のクロック発生器の出力が
    供給された際前記A/D変換器の出力するディジタル信
    号の所定長を保持する第2のメモリと、 前記A/D変換器に前記第2のクロック発生器の出力が
    供給された際前記A/D変換器の出力するディジタル信
    号の所定長を保持する第3のメモリと、 前記第2及び第3のメモリに保持されている信号の、前
    記第1のメモリに保持されている信号に対する時間ずれ
    を検出すると共に、前記第1のメモリに保持されている
    信号を基準として時間軸を補正する遅延補正演算器と、 前記遅延補正演算器から出力する前記第2のメモリの信
    号と前記第3のメモリの信号との差を算出する減算器
    と、を具備することを特徴とする信号比較装置。
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