JP2589864B2 - 信号比較装置 - Google Patents

信号比較装置

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JP2589864B2
JP2589864B2 JP2242126A JP24212690A JP2589864B2 JP 2589864 B2 JP2589864 B2 JP 2589864B2 JP 2242126 A JP2242126 A JP 2242126A JP 24212690 A JP24212690 A JP 24212690A JP 2589864 B2 JP2589864 B2 JP 2589864B2
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和也 岩田
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、信号を比較する信号比較装置に関するもの
である。
従来の技術 コンパクトディスク(CD)に代表されるディジタルオ
ーディオの出現によって、ソースの音質向上が著しくな
った。これにともない音響機器の高音質化を図るべく回
路構成だけでなく、回路を構成する電子部品(コンデン
サ,抵抗等)の高音質化の検討がなされている。また一
方、CDを構成する素材の違いにより、その再生音に音質
差が存在すると言われている。ところで、このような部
品の高音質化、即ち部品の違いによる音質差や、CDの素
材の違いによる音質差は、聴感上で確認しているのが現
状であり、その音質差を定量的に確認する手法は明確と
なっていない。
そこで、従来より2つの信号間の相似度を測定する装
置としては、特公平2−9360号公報に記載されているよ
うな2信号の波形相似度測定装置があった。
以下に、従来の2信号の波形相似度測定装置について
説明する。第5図は、従来の2信号相似度測定装置を示
すものである。入力端子55(チャンネル1)に加えられ
た被測定伝送系のアナログ入力信号x(音声信号)はサ
ンプリング回路56で20μsごとにN=1024ポイントサン
プリングされ、A/D変換器57でディジタル信号xi(i=
0,1,2,…,1023)に変換される。このディジタル信号xi
は時間T(20μs×1024)に相当する1024ポイントを第
6図aに示すように第1の記憶回路51の0番目から1023
番目まで記憶場所に記憶される。また、入力端子58(チ
ャンネル2)にはアナログ入力信号xに対してΔT=50
0μs遅れた被測定伝送系のアナログ出力信号yが加え
られ、サンプリング回路59で入力信号xと同時に1024+
25ポイント(25ポイントは500μsの遅延に相当)サン
プリングされた後、A/D変換切510でディジタル信号y
i(i=0,1,2,…,1048)に変換される。このディジタル
信号yiはディジタル信号xiに対しΔT=500μs遅れた
ままの状態で時間T+ΔTに相当する1049ポイントを第
6図bに示すように第2の記憶回路102の0番目から104
8番目までの記憶場所に記憶される。ディジタル信号xi,
yiは遅延演算装置53aに加えられ、そこでまずディジタ
ル信号xiに対し、 (Xkは各周波数ポイントにおけるスペクトラム、k=0,
1,2,…, の演算を高速フーリエ変換(FFT)で実行する。そのあ
とディジタル信号yiに対し、 の演算をFFTで実行する。
次にZk=X ・Yk(*は複素共役)を計算したのち
Zkに対し、 の演算Z0(DC成分)をゼロにした逆高速フーリエ変換
(IFFT)で実行する。これによって第7図に示すように
ディジタル信号xi,yi即ち、入出力信号x,yの相互相関関
数が求められる。第7図は第1及び第2の記憶回路51,5
2に記録されたディジタル信号yiがディジタル遅延値d
=25即ち500μs(遅延値1=20μsとする)ディジタ
ル信号xiに対して遅れていることを示す。こうして求め
られたディジタル遅延値d=25を計数回路53bに加えて
計数して第6図bに示すように第2の記憶回路52の25番
目から1048番目までに記憶されたディジタル信号yi+25
(i=0,1,2,…,1024)を読み出す。読み出されたディ
ジタル信号yi+25は第6図dに示すように第3の記憶回
路53cの0番目から1023番目までの記憶場所に記憶され
る。また、第1の記憶回路51に記憶されたディジタル信
号xiは読み出されて第4の記憶回路53dの0番目から第1
023番目までの記憶場所に記憶される。こうして、第3
及び第4の記憶回路53c,53dに記憶されたディジタル信
号xi及びyi+25は位相差がゼロの状態で演算装置54に出
力される。第3及び第4の記憶回路に記憶されたディジ
タル信号xi及び遅延補正されたディジタル信号yi+25
演算装置54に加える。ここで、ディジタル信号xi及び遅
延補正されたディジタル信号yi+25の波形面積 及び を計算する。次にディジタル信号xiに対し、 をFFT実行する。そのあとAk=Xk・Xk を計算したの
ち、Akに対し、 をA0(DC成分)をゼロにしたIFFTで実行しディジタル信
号xiの自己相関関数を計算してaiのピーク値Pxxを求め
る。またディジタル信号yi+25に対し、 をFFTで実行しCk=Xk ・Ykを計算した後、Ckに対し、 をC0(DC成分)をゼロにしたいFFTで実行する。こうし
てディジタル信号xi及び遅延補正されたディジタル信号
yi+25の相互相関関数を計算してCiのピーク値Pxyを求め
る。こうして求められた波形面積Sx,Syとピーク値Pxx,P
xyを利用して、 の演算を行う。このようして求められたKなる値をもっ
てディジタル信号xi,yi+25の波形の相似度を測定する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、2つの波形の相似
度は定量的に測定できるが、この測定結果から2つの波
形の特性の違いが把握できないという問題点を有してい
た。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、2つの
信号の特性の違いを定量的に測定することが可能な信号
比較装置を提供することを第1の目的とする。
さらに、同一のディジタルオーディオソースを再生し
た2つのアナログ信号の持つ特性の優劣を明確にするこ
とが可能な信号比較装置を提供することを第2の目的と
する。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の信号比較装置は、
2つの信号時間ずれを補正して各々の信号を出力する第
1の演算手段と、第1の演算手段の出力をそれぞれ記憶
する第及び第2の演算手段と、第1及び第2の演算手段
に記憶されている信号を高速フーリエ変換する第2の演
算手段と、第2の演算手段の出力間の相関値を求める第
3の演算手段と、第2の演算手段の出力の1つの2乗和
平均を求める第4の演算手段と、第3の演算手段の出力
を第4の演算手段の出力で重み付けを行う第5の演算手
段とを有したものである。
また、本発明の信号比較装置は、同一のディジタルオ
ーディオソースを再生した2つのアナログ信号をディジ
タル信号に変換し記憶する第1及び第2の記憶手段と、
ディジタルオーディオソースに記録されているディジタ
ル信号を記憶する第3の記憶手段と、第1,第2,第3の記
憶手段に記憶された3つの信号の中から2つの信号を選
択的に入力し、比較する比較手段とを有したものであ
る。
作用 本発明は上記した構成により、以下のような作用をす
る。即ち、第1の演算手段により比較を行う2つの信号
の時間ずれを補正する。次にこの第1の演算手段の出力
を第1及び第2の記憶手段に記憶する。そして、第2の
演算手段で、この時間ずれを補正した第1及び第2の記
憶手段に記憶されている信号の出力を高速フーリエ変換
する。そして、第3の演算手段で、第2の演算手段の出
力間の相関値を求める。また、第4の演算手段で、第2
の演算手段の出力の1つの2乗和平均を求める。そし
て、第5の演算手段で第3の演算手段の出力を第4の演
算手段の出力で重み付けを行う。このようにして、2つ
の信号の特性差を求める。
さらに本発明は上記した構成により、以下のような作
用をする。即ち、同一のディジタルオーディオソースを
再生した2つのアナログ信号をディジタル信号に変換
し、それぞれ第1及び第2の記憶手段に記憶する。ま
た、ディジタルオーディオソースに記録されているディ
ジタル信号を第3の記憶手段に記憶する。そして、第1,
第2,第3の記憶手段に記憶された3つの信号の中から2
つの信号を選択的に入力し、比較手段で比較する。例え
ば、上記の本発明の信号比較装置のように第1の演算手
段で、第3の演算手段に記憶されている信号を基準にし
て、第1,第2,第3の記憶手段に記憶されている信号間の
時間ずれを補正する。次に、第2の演算手段で、この時
間ずれを補正した第1の演算手段の出力を高速フーリエ
変換する。そして、第3の演算手段で、第1あるいは第
2の記憶手段に記憶されている信号に対応した第2の演
算手段の出力と第3の演算手段に記憶されている信号に
対応した第2の演算手段の出力との間の相関値を求め
る。また、第4の演算手段で、第3の記憶手段に記憶さ
れている信号に対応した第2の演算手段の出力の2乗和
平均を求める。そして、第5の演算手段で、第3の演算
手段の出力を第4の演算手段の出力で重み付けを行う。
このようにして、同一のディジタルオーディオソース
を再生した2つのアナログ信号をそれぞれディジタルオ
ーディオソースに記録されているディジタル信号と比較
する。このようにして、2つのアナログ信号の持つ特性
の優劣を明確にするようにしている。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例における信号比較装
置のブロック図を示すものである。1,2はアナログ信号
を入力する入力端子、3は入力端子1,2から入力された
アナログ信号を切り換える信号切り換え器、4は信号切
り換え器3の出力をディジタル信号に変換するアナログ
/ディジタル変換器、5はアナログ/ディジタル変換器
4の出力を信号切り換え器3と連動して切り換える信号
切り換え器、6は入力端子1から入力されたアナログ信
号をディジタル信号に変換したディジタル信号を記憶す
のメモリ、7は入力端子2から入力されたアナログ信号
をディジタル信号に変換したディジタル信号を記憶する
メモリ、8はメモリ6,7の出力を切り換える信号切り換
え器、9は信号切り換え器8の出力を基準としてメモリ
6,7の出力の時間ずれを補正する演算器、10,11はそれぞ
れメモリ6,7の出力に対応した演算器9の出力を高速フ
ーリエ変換(FFT)する演算器、12,13はそれぞれ演算器
10,11の出力を記憶するメモリ、14はメモリ12,13に記憶
されている信号間の相関値を求める演算器、15はメモリ
12,13の出力を切り換える信号切り換え器、16は信号切
り換え器15の出力の2乗和平均を求める演算器、17は演
算器16の出力を演算器14の出力で重み付けする演算器で
ある。
次に、本発明の第1の実施例の信号比較装置の動作に
ついて説明する。
ここでは、オーディオ信号を比較対象の信号として説
明を行う。同一のオーディオソースを再生した2つのオ
ーディオ信号(例えば、再生した音響機器を構成する部
品の違い或いは、再生するソースを記録しているメディ
ア(CD,テープ等)を構成する素材等の違いにより生じ
る聴感上音質差を持つアナログ信号を)入力端子1,2に
入力する。この入力されたアナログ信号を信号切り換え
器3で選択する。信号切り換え器3で選択した信号をア
ナログ/ディジタル変換器4でディジタル信号に変換す
る。このディジタル信号に変換した信号をメモリ6に記
憶する。同様に、もう1つのアナログ信号(メモリ6に
記憶した部分と同じ部分を再生したもの)を信号切り換
え器3で選択し、アナログ/ディジタル変換器4でディ
ジタル信号に変換し、メモリ7に記憶する。このとき、
信号切り換え器5は信号切り換え器3が入力端子1に入
力されたアナログ信号を選択した場合、アナログ/ディ
ジタル変換器4の出力をメモリ6に出力する。あるい
は、信号切り換え器3が入力端子3に入力されたアナロ
グ信号を選択した場合、アナログ/ディジタル変換器4
の出力をメモリ7に出力する。以上のように音質差を持
つアナログ再生信号をメモリ6,7に記憶する。次に、メ
モリ6,7に記憶するまでに生じる信号間の時間的なずれ
をメモリ6,7に記憶された信号の一つを基準にして補正
を行う。即ち、まず基準となる信号を信号切り換え器8
を用いて選択する。次に、信号切り換え器8で選択した
信号を基準にメモリ6,7の記録されている信号間の時間
ずれを演算器9で補正する。そして、メモリ6,7に記憶
されている信号に対応した演算器9の出力をそれぞれ演
算器10,11で高速フーリエ変換(FFT)する。そしてこの
演算器10,11の出力をそれぞれメモリ12,13に記憶する。
即ち、メモリ6に記憶された信号のFFT結果をメモリ12
に、メモリ7に記憶された信号のFFT結果をメモリ13に
に記憶する。次に、メモリ12,13に記憶されている信号
間の相関値を演算器14で求める。また一方、メモリ12,1
3の出力を信号切り換え器15で選択する。この信号切り
換え器5で選択した信号の2乗和平均を演算器16で求め
る。そして、演算器17で演算器14の出力を演算器15の出
力で重み付けを行う。次に、演算器10,11,14,16,17の動
作について第2図,第3図を用いて説明する。第2図に
おいて、21は高速フーリエ変換(FFT)を行う対象の信
号即ち、第1図におけるメモリ6,7に記憶されている信
号である。また、Kは信号比較を行うデータ数NはFFT
処理を行う際に扱うデータ数即ちFFT処理バンド幅(N
<K)、LはFFT処理バンドをスイープさせる移動幅
(L<K)である。
第3図は第1図における演算器14で相関値を求める際
の処理方法を説明する説明図である。まず入力端子1,2
からアナログ/ディジタル変換器4を介してメモリ6,7
に記憶した信号をこれらの信号の内の1つを基準にし
て、2つの信号間の時間ずれを演算器9で補正する。こ
の補正された信号をそれぞれx(i),y(i)(i=1,
2,…,K)とする。即ち、音質差を持つ再生音(アナログ
信号)をディジタル信号に変換し、信号間に存在する時
間ずれを補正した信号がそれぞれx(i),y(i)であ
る。これらの信号を第2図に示す処理バンドを用いて演
算器10,11で求めた結果即ちメモリ12,13に記憶されてい
る信号をそれぞれX(m,n),Y(m,n)(m=1,2,…,M,n
=1,2,…,N)とする。即ち、第3図に示すようにnは周
波数軸に、mは時間軸に対応し、第2図に示した値との
関係は次式のようになる。
M=[(K−N)/L] …(11) 但し、I=[R]においてIはRの小数点以下を切り
捨てる演算結果を示す。よって、FFTした信号X(m,
n),Y(m,n)に対して周波数軸方向にスイープする所定
の幅Nを持つバンド毎の相関値を各時間毎に求める演算
器14は(12)式に示す演算を行う。ここで、演算器14の
出力をC(m,n)(m=1,2,…,M,n=1,2,…,N)とし、
相関処理は自己相関を求めている。更に、相関結果が処
理を行う信号間のレベル差の影響を受けないように(1
3)式に示す補正を行っている。ただし、Y(m,n)のレ
ベル補正結果をY′(m,n)としている。
さらに、演算器16は(14)式に示すようにFFTした信
号(例えばX(m,n))に対して時間軸方向にスイープ
する所定の幅を持つバンド毎の2乗和平均Xa(m,n)を
各周波数毎に求める。
そして、演算器17で(15)式に示すように演算器16で
求めた求めた相関値C(m,n)を演算器14で求めた2乗
和平均結果で重みづけを行う。よって、重み付けした結
果Cw(m,n)は、 Cw(m,n)=1+{C(m,n)−1}・Xa(m,n) (m=1,2,…,M,n=1,2,…,N) …(15) となる。また、演算器14は、FFTした信号X(m,n),Y
(m,n)に対して時間軸方向にスイープする所定の幅N
を持つバンド毎の相関値を各周波数に求める演算器14は
(16)式に示す演算を行う。ここで、演算器19の出力を
C(m,n)(m=1,2,…,M,n=1,2,…,N)とし、相関処
理は自己相関関を求めている。さらに、相関結果が処理
を行う信号間のレベル差の影響を受けないように(14)
式に示す補正を行っている。ただし、Y(m,n)のレベ
ル補正結果をY′(m,n)としている。
さらに、演算器16は(17)式に示すようにFFTした信
号(例えばX(m,n))に対して周波数軸方向にスイー
プする所定の幅を持つバンド毎の2乗和平均Xa(m,n)
を各時間毎に求める。
そして、演算器17で、式(15)に示すように演算器14
で求めた求めた相関値C(m,n)(m=1,2,…,M,n=1,
2,…,N)を演算器16で求めた2乗和平均結果で重みづけ
を行う。
以上より、2信号間の特性差を測定することが可能に
なる。また、測定に用いた信号を高速フーリエ変換した
結果の2乗和平均で、求めた2信号間の相関値に対して
重み付けを行うことで、比較に用いた信号の持つ特性に
関係なく測定が可能になる。
さらに、周波数軸方向にスイープする所定の幅を持つ
バンド毎の相関値を各時間毎に求めることにより、各時
間毎の周波数軸方向における特性差を測定することが可
能になる。また、時間軸方向にスイープする所定の幅を
持つバンド毎の相関値を各周波数毎に求めることによ
り、周波数特性が異なる系の出力間の信号比較が可能で
あることと、各周波数毎の時間軸方向における特性差を
測定することが可能になる。
なお、本発明の第1の実施例ではアナログ信号をディ
ジタル信号に変換するに当たって、アナログ/ディジタ
ル変換器4を1つとし、信号切り換え器3を用いて入力
端子1,2に入力されるアナログ信号を選択したが、入力
するアナログ信号の数に応じたアナログ/ディジタル変
換器を用いても同様の効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第4図は、本発明の第2の実施例における信号比較装
置のブロック図を示すものである。41,42はアナログ信
号を入力する入力端子、43は入力端子41,42から入力さ
れたアナログ信号を切り替える信号切り替え器、44は信
号切り替え器43の出力をソースに記録されているディジ
タル信号と同一のフォーマットを持つディジタル信号に
変換するアナログ/ディジタル変換器、45はアナログ/
ディジタル変換器44の出力を信号切り替え器43と連動し
て切り替える信号切り替え器、46は入力端子41から入力
されたアナログ信号をディジタル信号に変換したディジ
タル信号を記憶するメモリ、47は入力端子42から入力さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換したディジタ
ル信号を記憶するメモリ、48はディジタル信号を入力す
る入力器、49は入力器48の出力を記憶するメモリ、410
はメモリ46,47,49の出力を切り替える信号切り替え器、
411は信号切り替え器410の出力を基準としてメモリ46,4
7,49に記録されている信号間の時間ずれを補正する演算
器、412,413,414はそれぞれメモリ46、47、49に記憶さ
れている信号に対応した演算器411の出力を高速フーリ
エ変換(FFT)する演算器、415,416,417はそれぞれ演算
器412、413、414の出力を記憶するメモリ、418はメモリ
415,416,417に記録されている信号から2つの信号を選
択し、入力する信号切り替え器、419は信号切り替え器4
18の出力の相関値を求める演算器、420はメモリ415,41
6,417の出力を切り替える信号切り替え器、421は信号切
り替え器420の出力の2乗和平均を求める演算器、422は
演算器419の出力を演算器421の出力で重み付けする演算
器である。
次に、本発明の第2の実施例の信号比較装置の動作に
ついて説明する。
ここでは、ディジタルオーディオソースを再生したオ
ーディオ信号を比較対象の信号として説明を行う。同一
のディジタルオーディオソースを再生した2つのアナロ
グ信号(例えば、再生した音響機器を構成する部品の違
い或いは、再生するソースを記録しているメディア(C
D,テープ等)を構成する素材等の違いにより生じる聴感
上音質差を持つアナログ信号)を入力端子41,42に入力
する。この入力されたアナログ信号を信号切り替え器43
で選択する。信号切り替え器43で選択した信号をアナロ
グ/ディジタル変換器44は、ソースに記録されたディジ
タル信号と同一のデータフォーマットを持つディジタル
信号に変換する。このディジタル信号に変換した信号を
メモリ46に記憶する。同様に、もう1つのアナログ信号
(メモリ46に記憶した部分と同じ部分を再生したもの)
を信号切り替え器43で選択し、アナログ/ディジタル変
換器44でディジタル信号に変換し、メモリ47に記憶す
る。このとき、信号切り替え器45は信号切り替え器43が
入力端子41に入力されたアナログ信号を選択した場合、
アナログ/ディジタル変換器44の出力をメモリ46に出力
する。あるいは、信号切り替え器43が入力端子42に入力
されたアナログ信号を選択した場合、アナログ/ディジ
タル変換器44の出力をメモリ47に出力する。また、再生
に用いたディジタルオーディオソースに記録されている
ディジタル信号を入力器48に入力する。入力器48の出力
をメモリ49に記憶する。以上のように同一のソースを再
生した2つのアナログ信号をアナログ/ディジタル変換
器44で変換したディジタル信号と再生に用いたソースに
記録されているディジタル信号とをメモリ46,47,49に記
憶する。この3つのディジタル信号は、同一のデータフ
ォーマットを有している。次に、メモリ46、47、49に記
憶するまでに生じる信号間の時間的なずれをメモリ46,4
7,49に記憶された信号の一つを基準にして補正を行う。
即ち、まず、基準となる信号を信号切り替え器410を用
いて選択する。次に、信号切り替え器410で選択した信
号を基準にメモリ46,47,49に記憶されている信号間の時
間ずれを演算器411で補正する。そして、メモリ46,47,4
9の出力に対応した演算器411の出力をそれぞれ演算器41
2,413,414で高速フーリエ変換(FFT)する。そしてこの
演算器412,413,414の出力をそれぞれメモリ415,416,417
に記憶する。即ち、メモリ46に記憶された信号のFFT結
果をメモリ415に、メモリ47に記憶された信号のFFT結果
をメモリ416に、メモリ49に記憶された信号のFFT結果を
メモリ417に記憶する。次に、メモリ415,416,417に記憶
されている信号から信号切り替え器418で2つの信号を
選択する。信号切り替え器418で選択した信号間の相関
値を演算器419で求める。また一方、メモリ415,416,417
に記憶されている信号を信号切り替え器420で選択す
る。この信号切り替え器420で選択した信号の2乗和平
均を演算器421で求める。そして、演算器422で、演算器
419の出力を演算器421の出力で重み付けを行う。
演算器412,413,414は演算器10と、演算器419は演算器
14と、演算器421は演算器16と、演算器422は演算器17と
全く同一の動作を行う。具体的な動作例としては、本発
明の第2の実施例の信号比較装置は、演算器411でメモ
リ46,47,49に記憶した信号間の時間のずれを補正を行う
場合、メモリ49に記憶されている信号すなわち再生に用
いたソースに記録されているディジタル信号を信号切り
換え器410で選択し、この信号を基準にして信号間の時
間のずれを補正する。そして、演算器419で2信号間の
相関値を求める場合、信号切り換え器418で、メモリ415
とメモリ416,メモリ415とメモリ417に記憶されている信
号あるいは、メモリ416とメモリ417に記憶されている信
号を選択しこの選択した信号間の相関値を求める。ま
た、信号切り換え器420はメモリ417に記憶されている信
号を選択し、演算器421で2乗和平均を求める。そし
て、演算器422で、演算器421の出力を用いて演算器419
の出力に対して重み付けを行う。
このように、比較を行う対象の信号間の時間ずれ補正
の基準となる信号、相関値に対して重み付けを行う信号
を入力器48を介して入力したソースに記録されているデ
ィジタル信号とすることで、測定条件の一部を不変とな
り、2つの再生信号間の特性差を測定することが可能に
なる。
さらに、2信号間の相関値を求める際の2信号の内1
つとなる信号を入力器48を介して入力したソースに記録
されているディジタル信号とすることで、再生した2つ
のアナログ信号の再生忠実度すなわち、2つのアナログ
信号の優劣を明確にすることが可能になる。また、ソー
スに記録されているディジタル信号(信号の特性の劣化
が無い)で信号間の時間のずれの補正及び、相関値に対
しての重み付けを行うことで、絶対基準に対して測定す
ることが可能になる。
なお、本第2の実施例では、アナログ信号をディジタ
ル信号に変換するに当たって、アナログ/ディジタル変
換器44を1つとし、信号切り替え器を43を用いて入力端
子41、42に入力されるアナログ信号を選択する構成とし
たが、入力するアナログ信号の数に応じたアナログ/デ
ィジタル変換器を用いる構成としても同様の効果が得ら
れる。また、本実施例では、アナログ/ディジタル変換
器44はディジタル信号を入力する入力器48とは非同期で
動作を行う構成としたが、アナログ/ディジタル変換器
44とディジタル信号を入力する入力器48とを同期動作を
させる構成としても同様の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明は、比較を行う2つの信号の時間
ずれを補正し、この時間ずれを補正した信号を高速フー
リエ変換する。そして、この高速フーリエ変換した結果
間の相関値を求める。また、高速フーリエ変換した結果
の1つの2乗和平均を求め、相関値に対して、重み付け
を行う。このようにして、2つの信号の特性差を比較に
用いた信号の特性に左右されることなく求めることがで
きる効果が得られる。
さらに、本発明は、同一のディジタルオーディオソー
スを再生した2つのアナログ信号をディジタル信号に変
換した信号とディジタルオーディオソースに記録されて
いるディジタル信号との間の時間のずれを例えば、ソー
スに記録されているディジタル信号を基準にして補正
し、この時間ずれを補正した信号を高速フーリエ変換す
る。そして、この高速フーリエ変換した結果間すなわち
ソースの再生信号間あるいはソースの再生信号とソース
に記憶されている信号間の相関値を求める。また、ソー
スに記録されているディジタル信号を高速フーリエ変換
した結果の2乗和平均を求め、相関値に対して、重み付
けを行う。このようにして、2つの信号の特性差を比較
に用いた信号の特性に左右されることなく求めることが
できる効果が得られる。さらに、ソースに記録されてい
るディジタル信号とそのソースを再生した再生音とを比
較することで、その再生音の再生忠実度すなわち各再生
音の持つ特性の優劣を明確にすることができる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例における信号比較装置の
ブロック図、第2図及び第3図は同実施例の動作を説明
する説明図、第4図は本発明の第2の実施例における信
号比較装置のブロック図、第5図は従来の2信号の波形
相似度測定装置のブロック図、第6図及び第7図は本従
来例の動作説明図及び特性図である。 1,2……入力端子、3,5,8,15……信号切り換え器、4…
…アナログ/ディジタル変換器、6,7,12,13……メモ
リ、9,10,11,14,16,17……演算器。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの信号の時間ずれを補正して各々の信
    号を出力する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段の出力をそれぞれ記憶する第1及び
    第2の記憶手段と、 前記第1及び第2の記憶手段に記憶されている信号を高
    速フーリエ変換する第2の演算手段と、 前記第2の演算手段の出力間の相関値を求める第3の演
    算手段と、 前記第2の演算手段の出力の1つの2乗和平均を求める
    第4の演算手段と、 前記第3の演算手段の出力を前記第4の演算手段の出力
    で重み付けを行う第5の演算手段とから構成される信号
    比較装置。
  2. 【請求項2】同一のディジタルオーディオソースを再生
    した2つのアナログ信号をディジタル信号に変換し記憶
    する第1及び第2の記憶手段と、 前記ディジタルオーディオソースに記憶されているディ
    ジタル信号を記憶する第3の記憶手段と、 前記第1,第2,第3の記憶手段に記憶された3つの信号の
    中から2つの信号を選択的に入力し、比較する比較手段
    とから構成される信号比較装置。
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