JP3475064B2 - 歪み補正装置および歪み補正方法 - Google Patents

歪み補正装置および歪み補正方法

Info

Publication number
JP3475064B2
JP3475064B2 JP35227097A JP35227097A JP3475064B2 JP 3475064 B2 JP3475064 B2 JP 3475064B2 JP 35227097 A JP35227097 A JP 35227097A JP 35227097 A JP35227097 A JP 35227097A JP 3475064 B2 JP3475064 B2 JP 3475064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level distribution
conversion
audio signal
level
digital audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35227097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11177424A (ja
Inventor
圭司 松永
正樹 塚本
Original Assignee
コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社 filed Critical コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社
Priority to JP35227097A priority Critical patent/JP3475064B2/ja
Publication of JPH11177424A publication Critical patent/JPH11177424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475064B2 publication Critical patent/JP3475064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログオーディ
オ信号をアナログ/デジタル変換器でデジタルオーディ
オ信号にアナログ/デジタル変換した時に発生したアナ
ログ/デジタル変換器の直線性誤差(変換誤差)に基づく
歪みを検出し、デジタルオーディオ信号に含まれる上記
歪みを補正する歪み補正装置および歪み補正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ/デジタル変換器(A/
Dコンバータ: Analog/Digital コンバータ)は、A/D
変換精度により直線性誤差を有している。A/Dコンバ
ータによりアナログオーディオ信号をデジタルオーディ
オ信号に変換したとき、変換されたデジタルオーディオ
信号にはA/Dコンバータの直線性誤差(以下、変換誤
差という)に基づく歪みが生じる。この場合、A/Dコ
ンバータを用いてA/D変換する際、A/Dコンバータ
内部の抵抗値を調整したり、外付けの回路によりビット
重みを調整することにより、A/D変換時点で変換誤差
に基づく歪みをある程度は低減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過去に
A/D変換されデジタル記録が行なわれた数多くの音楽
ソフト(過去に録音されたデジタルオーディオ信号)は、
そもそも、低いビット数(例えば13ビットあるいは1
4ビット)の変換精度の悪いA/DコンバータによりA
/D変換されているため、A/Dコンバータ自体を調整
しても変換誤差を有しており(現在のA/Dコンバータ
(例えば16ビット)と比較して変換誤差に基づく歪みを
多く有しており)、この変換精度の悪さによる変換誤差
に基づく歪みが、収録された音楽信号の品質を劣化させ
ている要因の1つとなっている。従って、過去の録音時
に使用したA/Dコンバータの変換誤差に基づく歪みを
低減したデジタルオーディオ信号を得ることが現在望ま
れている。
【0004】この場合、過去の録音時に使用したA/D
コンバータの特性を測定し、その特性に基づいてA/D
変換誤差の補正をすることは可能であるが、A/Dコン
バータの特性は経時変化するので、A/D変換時に用い
られていたA/Dコンバータ自体から、A/D変換時の
特性,すなわち変換誤差を正確に検出することはできな
い。また、録音時に用いた13ビットあるいは14ビッ
トのA/Dコンバータは現存しないことが多く、この場
合には、A/Dコンバータの特性をA/Dコンバータか
ら検出することはできない。このように、従来では、過
去の録音時に用いられた13ビットあるいは14ビット
のA/Dコンバータが現存するか否かにかかわらず、こ
れを用いては、デジタルオーディオ信号のA/D変換誤
差を正確に検出することは難かしく、従って、A/D変
換誤差を低減することができないという問題があった。
【0005】また、変換誤差に基づく歪みを有した状態
で記録されたデジタルオーディオ信号から(すでに収録
された音楽信号から)、A/D変換時の変換誤差を推定
(検出)することも困難であった。すなわち、デジタルオ
ーディオ信号からA/D変換時の変換誤差を推定(検出)
する装置として、正弦波ヒストグラム法を用いる測定装
置が知られているが、この測定装置では、歪みのない正
弦波を測定対象のA/Dコンバータに入力し、ヒストグ
ラムを得て、そのヒストグラムを用いて測定対象の変換
誤差を測定するものであって、デジタルオーディオ信号
のように正弦波でないものを信号源とする場合、変換誤
差を推定(検出)することはできなかった。
【0006】このように、従来では、すでにA/D変換
がなされ収録されたデジタルオーディオ信号(音楽信号)
から、A/D変換時の変換誤差を推定(検出)することが
困難であり、従って、A/D変換時の変換誤差に基づく
歪みを低減したデジタルオーディオ信号を得ることはで
きなかった。
【0007】本発明は、直線性誤差を有したアナログ/
デジタル変換器でアナログ/デジタル変換されたデジタ
ルオーディオ信号から(すでに収録された音楽信号か
ら)、アナログ/デジタル変換時のアナログ/デジタル
変換器の直線性誤差に基づく歪みを推定(検出)して、デ
ジタルオーディオ信号に含まれる歪みを低減するようデ
ジタルオーディオ信号を補正することの可能な歪み補正
装置および歪み補正方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、アナログ/デジタル変換器
によりコードに変換されたデジタルオーディオ信号を記
憶する記憶手段と、該記憶手段からデジタルオーディオ
信号を読み出し複数サンプルについて各々の量子化レベ
ルを表わすコード毎の出現度数をレベル分布として検出
する出現度数検出手段と、該出現度数検出手段で検出さ
れたレベル分布に対して3次スプライン補間法を用いた
ローパスフィルタリング処理を施して、アナログ/デジ
タル変換器に誤差が無い場合の理想的なレベル分布に近
似し、ローパスフィルタリング処理がなされる前のレベ
ル分布を理想的なレベル分布に近似した結果で除算した
ものを正規化されたレベル分布として検出する正規化手
段と、該正規化手段で正規化されたレベル分布からデジ
タルオーディオ信号のレベルに対する変換テーブルを算
出する変換テーブル算出手段と、デジタルオーディオ信
号のレベルを変換テーブルに従ったレベルデータに置換
して出力するデータ置換手段とを備えていることを特徴
としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、アナログ/
デジタル変換器を使用して収録されたデジタルオーディ
オ信号のレベル分布から、使用されたアナログ/デジタ
ル変換器の変換誤差を検出し、その検出した変換誤差か
ら変換テーブルを算出し、デジタルオーディオ信号に対
してテーブル変換処理を行ない、アナログ/デジタル変
換器の変換誤差によって発生した歪みを補正するように
しており、この際、変換テーブルは、アナログ/デジタ
ル変換器を使用して収録されたデジタルオーディオ信号
に対し、複数サンプル数のレベル分布をとり、該レベル
分布に3次スプライン補間法を用いたローパスフィルタ
リング処理を施して、アナログ/デジタル変換器に誤差
が無い場合の理想的なレベル分布に近似し、ローパスフ
ィルタリング処理がなされる前のレベル分布を理想的な
レベル分布に近似した結果で除算したものを積算するこ
とによって作成されることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る歪み補正装置
の構成例を示す図である。
【0011】図1を参照すると、この歪み補正装置20
は、アナログオーディオ信号をA/Dコンバータ11で
A/D変換し、デジタルオーディオテープ(DAT:Dig
italAudio Tape)やコンパクトディスク(CD:Compact
Disk)等の記録媒体12に記録されたデジタルオーディ
オ信号を、その記録媒体12から読み出して、デジタル
オーディオ信号からA/D変換時の変換誤差に基づく歪
みを低減することを意図しており、このため、この歪み
補正装置20は、A/Dコンバータ11によりコードに
変換されたデジタルオーディオ信号(音楽信号)の出力を
切り替える切替手段1と、該切替手段1から入力された
前記デジタルオーディオ信号を記憶する記憶手段2と、
該記憶手段2から前記デジタルオーディオ信号を読み出
し複数サンプルについて各々の量子化レベルを表わすコ
ード毎の出現度数をヒストグラム(レベル分布)として検
出する出現度数検出手段3と、該出現度数検出手段3で
検出されたレベル分布に対して3次スプライン補間法を
用いたローパスフィルタリング処理を施して、アナログ
/デジタル変換器に誤差が無い場合の理想的なレベル分
布に近似し、ローパスフィルタリング処理がなされる前
のレベル分布を前記理想的なレベル分布に近似した結果
で除算したものを正規化されたレベル分布として検出す
る正規化手段34と、正規化手段34で正規化されたレ
ベル分布からデジタルオーディオ信号のレベルに対する
変換テーブルT(i)を算出し所定のメモリに記憶する変
換テーブル算出手段35と、記録媒体12から読み出さ
れたデジタルオーディオ信号のレベルを前記変換テーブ
ルT(i)に従ったレベルデータに置換して出力するデー
タ置換手段36とを備えている。
【0012】すなわち、図1の構成例では、正規化手段
34は、ローパスフィルタリング処理機能を有し、出現
度数検出手段3で作成されたヒストグラム(レベル分布)
に対して3次スプライン補間法を用いたローパスフィル
タリング処理を施して、このヒストグラム(レベル分布)
を理想的なヒストグラム(レベル分布),すなわちA/D
コンバータ11に誤差がない場合の理想的なヒストグラ
ム(レベル分布)に近似し、ローパスフィルタリング処理
がなされる前のヒストグラム(レベル分布)を、ローパス
フィルタリング処理がなされた後のヒストグラム(レベ
ル分布)で除算することにより、A/Dコンバータ11
の変換誤差を、誤差がない場合の出現頻度を1.0に正
規化した分布として、検出するようになっている。
【0013】より具体的に、デジタルオーディオ信号
(音楽信号)のレベルiの出現度数をg(i)、量子化ビッ
ト数をn、ヒストグラム(レベル分布)のレベルを2m
おきにとり、3次スプライン関数で補間を施したレベル
分布をf(i,x)(0≦x≦2m−1)とすると、正規化
手段34は正規化した値N(i)を次式のようにして求め
るようになっている。
【0014】
【数1】
【0015】このように、図1の歪み補正装置20の正
規化手段34は、デジタルオーディオ信号(音楽信号)の
デジタルコードiの出現頻度g(i)のレベルを2m個お
きにとったものに対して、3次スプライン補間を行な
い、各々を平均することによって、理想下位mビットを
もつレベル分布を求め、理想的な出現頻度に近似するよ
うになっている。
【0016】換言すれば、A/Dコンバータ11が逐次
比較型A/Dコンバータである場合、逐次比較型A/D
コンバータのビット重み誤差によるレベル分布は、例え
ば最下位ビットに誤差がある場合2つおきに、下位から
2ビット目に誤差がある場合4つおきに、下位からmビ
ット目に誤差がある場合2m個おきに同じパターンを繰
り返す。従って、ヒストグラムのレベル分布を2m個お
きにとり、その間のサンプルを補間することによって、
遮断周波数が1/2mのローパスフィルタとなり、下位
からmビット目までの誤差による出現度数の凹凸を平滑
化することができる。この際、ヒストグラムのレベル分
布を2m個おきにとった間のデータを補間する必要があ
るが、本発明では、直線補間よりも理想フィルタの特性
に近い3次スプライン補間法を用いる。図2にレベル分
布を23おきにとり直線補間を行った場合の振幅−周波
数特性、図3にレベル分布を23おきにとり3次スプラ
イン補間を行った場合の振幅−周波数特性を示す。図3
を図2と比べればわかるように、3次スプライン補間法
を用いることにより、A/D変換後のデジタルオーディ
オ信号(音楽信号)のレベル分布に音楽の種類による固有
の偏りがある場合にも、理想的なレベル分布を算出する
ことができる。すなわち、より正確に正規化を行うこと
ができる。
【0017】また、変換テーブル算出手段35は、具体
的には、正規化手段34で上記のように求めた正規化さ
れた値N(i)を、次式(数2)のようにゼロを基準に積算
し、変換テーブルT(i)を求め、これを例えばテーブル
変換用メモリに格納するようになっている。
【0018】
【数2】
【0019】本来、理想的なA/Dコンバータの変換特
性(入出力特性)は、図4に示すようになる。しかし、A
/Dコンバータに変換誤差がある場合には、A/Dコン
バータの変換特性(入出力特性)は、図5に示すようにな
る。
【0020】図5において、レベルbの部分は出現頻度
が多く、レベルcの部分は出現頻度が少なくなる。正規
化したレベル分布N(i)は、各レベル(a〜f)の入力レ
ベル幅(A〜F)を示している。そうすると、例えば、レ
ベルbは、入力レベル幅Bの中央値であり、N(b)=
(A+B)/2が代表値となる。同様に、レベルcは、N
(c)=(A+B)/2+(B+C)/2となり、また、レベ
ルdは、N(d)=(A+B)/2+(B+C)/2+(C+
D)/2となる。数2は、このようなN(i)の積算処理
を表わしている。なお、変換テーブルT(i)=N(i)と
した場合は、N(i)の値を積算していないため、正しい
T(i)の値が求まらない。つまり、N(i)は、図6に示
すように、階段の横幅に相当し、求めるT(i)は、図7
に示す階段の中央値となる。しかし、T(i)=N(i)と
した場合、N(i)を積算しないために、図8に示すよう
になる。数2の場合、N(i)を積算しているため、正し
いT(i)が求まる。
【0021】そして、データ置換手段36は、記録媒体
12から読み出されたデジタルオーディオ信号のレベル
iに対応した値T(i)を、上記のようにして求まった変
換テーブルから割り出し、この値T(i)を、歪み補正さ
れたデジタルオーディオ信号として出力することができ
る。具体的に、変換テーブル算出手段35によって算出
される変換テーブルT(i)は、量子化レベルを表わすコ
ードi自体をアドレスとして、そのアドレスに対応した
値を記憶する形に、テーブル変換用メモリに格納される
ようになっており、この場合、データ置換手段36は、
記録媒体12から読み出されたデジタルオーディオ信号
(量子化レベルを表わすコード)iをアドレスとし、その
アドレス(レベルi)に対応した値T(i)をテーブル変換
用メモリから読み出して、これを歪み補正されたデジタ
ルオーディオ信号として出力することができる。
【0022】このように、図1の構成例では、アナログ
/デジタル変換器を使用して収録されたデジタルオーデ
ィオ信号のレベル分布から、使用されたアナログ/デジ
タル変換器の変換誤差を検出し、その検出した変換誤差
から変換テーブルを算出し、前記デジタルオーディオ信
号に対してテーブル変換処理を行ない、アナログ/デジ
タル変換器の変換誤差によって発生した歪みを補正する
ので、A/D変換誤差を著しく低減することができる。
【0023】また、図1の構成例では、例えば、変換テ
ーブルT(i)のビット長を、入力データのビット長より
も大きくすることによって、ビット長の拡張(例えば、
13ビットから16ビットへの拡張)を行なうことも可
能である。
【0024】具体的に、13ビット信号の取り得る値を
−213-1〜213-1−1(−4096〜+4095)とする
と、テーブル変換後の信号は、演算により小数点以下の
値が発生する。例えば、レベル分布g(i)が、 g(0)=100 g(1)=150 g(2)=50 g(3)=100 の場合、ローパスフィルタを通した後のレベル分布h
(i)を h(0)=h(1)=h(2)=h(3)=100 とする。このレベル分布h(i)は、ローパスフィルタの
公式から次式のように求められる。
【0025】
【数3】
【0026】そして、数1より、すなわち、N(i)=g
(i)/h(i)より、 N(0)=100/100=1.0 N(1)=150/100=1.5 N(2)=50/100=0.5 N(3)=100/100=1.0
【0027】そして、数2より、 N(0)=0.0 N(1)=0.0+(1.0+1.5)/2=1.25 N(2)=1.25+(1.5+0.5)/2=2.25 N(3)=2.25+(0.5+1.0)/2=3.0 となり、テーブル変換により、小数点以下の値が発生す
る。この小数点以下の値が下位ビットであり、どの値ま
で出力するかにより、任意のビット長の信号に変換する
ことができる。
【0028】図9には、テーブル変換前とテーブル変換
後の入出力特性の一部が示されている。図9において、
横軸は入力(アナログ)、縦軸は出力(A/D変換器の入
出力特性は13ビット、テーブル変換後の入出力特性は
16ビットでのLSB単位)である。100Hz,−4
0dBの正弦波を誤差の大きな逐次比較型A/D変換器
(ビット長13ビット)に入力した時の出力、および、そ
の出力信号に対して、同じA/Dコンバータで収録した
デジタルオーディオ信号(音楽信号)から算出した変換テ
ーブルを用いて、上記のテーブル変換処理を行なったも
のに対して、8192ポイント、Hanning窓のFFT(高
速フーリエ変換)処理を行ない、プロットしたものを図
10に示す。なお、図11には、本発明による上記処理
を行なわない場合が示されている。図10を図11と比
較すると、テーブル変換処理を行なったものの方(図1
0)がテーブル変換処理を行なわない場合(図11)に比
べて、歪みが減少していることがわかる。
【0029】次に、図1の歪み補正装置の処理動作を図
12,図13のフローチャートを用いて説明する。な
お、図12は変換テーブル算出処理(変換誤差検出処理)
の動作例を示すフローチャートであり、図13は、デジ
タルオーディオデータのテーブル変換処理(変換誤差補
正処理)の動作例を示すフローチャートである。
【0030】本装置を使用する場合、入力、出力のデジ
タルオーディオ信号(音楽信号)のビット長は、任意でよ
いが、この例では、入力、出力の音楽信号のビット長
を、それぞれ13ビット,16ビットとする。先ず、切
替手段(例えばスイッチ)1を記憶手段2側に切り換え、
記憶手段2,出現度数検出手段3,正規化手段34,変
換テーブル算出手段35により変換テーブルの算出を行
なわせる。すなわち、ヒストグラム(レベル分布)を作成
するためのデジタルオーディオ信号のサンプル数(測定
サンプル数)aを所定数に設定する(ステップS31)。
次いで、記録媒体12からデジタルオーディオ信号(1
3ビット)をサンプル数aでサンプリングして読み出
し、これを記憶手段2に入力させる(ステップS32)。
このようにして入力され記憶手段2に記憶されたビット
長13ビットの音楽信号は、出現度数検出手段3で、ヒ
ストグラム(レベル分布)の測定が行なわれる。この場
合、出現度数検出手段3は、前述したと同様に、ヒスト
グラムメモリを有し、入力されたデータに該当するアド
レス(番地)のヒストグラムメモリの値を+1し、これを
所定回数(サンプル数a)繰り返して、ヒストグラム(レ
ベル分布)を作成する(ステップS33乃至S35)。な
お、デジタルオーディオ信号のレベル分布をとるサンプ
ル数aは、ある程度多くなければ統計的なデータとして
精度が低くなるので、これはできる限り多いことが望ま
しい。
【0031】次いで、正規化手段34は、出現度数検出
手段3で作成されたヒストグラム(レベル分布)に対し
て、数1の演算を行ない、正規化した値N(i)を出力す
る(ステップS36)。なお、この正規化手段34におけ
るローパスフィルタリング処理において、ヒストグラム
(レベル分布)のレベルを2m個おきにとるが、このmの
値は大きいほうが、より上位ビットの誤差によるヒスト
グラムの凹凸を平滑化することができる。しかし、mが
大きくなると平滑化したときにヒストグラムのゼロ付近
の山がつぶれてしまい、結果として正規化したときにゼ
ロ付近の誤差が大きくなってしまう。また、逐次比較型
A/Dコンバータのビット重み誤差の影響は下位ビット
ほど大きくなるので、m=3〜4程度で良い。
【0032】次いで、変換テーブル算出手段35は、正
規化手段34からの出力,すなわち正規化データN(i)
に対して、数2の演算を行ない(正規化データN(i)の
積算処理を行ない)、変換テーブルT(i)を算出し、こ
れをビット長16ビットでテーブル変換用メモリに出力
する(ステップS37)。
【0033】このようにして変換テーブルT(i)が算出
され、テーブル変換用メモリに格納された後、切替手段
2をデータ置換手段36側に切り換え、記録媒体12か
ら読み出されたデジタルオーディオ信号に対し、変換テ
ーブルT(i)に従ったデータ変換を行なう。すなわち、
データ置換手段36は、記録媒体12から読み出された
デジタルオーディオ信号(レベルi)に該当するアドレス
(番地)のテーブル変換用メモリの値T(i)を出力する動
作を、所定回数繰り返す。
【0034】より具体的には、図13に示すように、例
えば、記録媒体12から読み出した13ビットのデジタ
ルオーディオ信号をデータ置換手段36に順次に入力さ
せ(ステップS41)、データ置換手段36で、入力され
たデジタルオーディオ信号のレベルに該当するテーブル
変換用メモリの値を出力する処理(ステップS43)を、
EOF(データの終了を知らせるデータ)が検出されるま
で(ステップS42)、繰り返し行ない、歪みが低減され
たビット長16ビットのデジタルオーディオ信号に変換
されて出力される。このように、記録媒体12から読み
出されたビット長13ビットの音楽信号は、データ置換
手段36で、テーブル変換が行なわれ、A/Dコンバー
タ11の変換誤差に基づく歪みが低減されたビット長1
6ビットの音楽信号に変換されて出力される。
【0035】このように、本発明では、A/D変換誤差
(直線性誤差)を有したA/D変換器でA/D変換された
デジタルオーディオ信号から、A/D変換時のA/D変
換器の直線性誤差に基づく歪みを推定(検出)して、デジ
タルオーディオ信号に含まれる歪みを補正する際に、A
/D変換器によりコードに変換されたデジタルオーディ
オ信号の複数サンプルについて、各々の量子化レベルを
表わすコード毎の出現度数をレベル分布として検出し、
検出されたレベル分布に対して3次スプライン補間法を
用いたローパスフィルタリング処理を施して、A/D変
換器に誤差がない場合の理想的なレベル分布に近似し、
ローパスフィルタリング処理がなされる前のレベル分布
を、前記理想的なレベル分布に近似した結果で除算した
ものを正規化されたレベル分布として検出し、正規化さ
れたレベル分布からデジタルオーディオ信号のレベルに
対する変換テーブルを算出し、デジタルオーディオ信号
のレベルを変換テーブルに従ったレベルデータに置換し
て出力することができる。
【0036】図14乃至図19は本発明による処理をよ
り詳細に説明するための図である。図14はA/D変換
誤差を有するA/D変換器によりコードに変換されたデ
ジタルオーディオ信号の複数サンプルについて、各々の
量子化レベルを表わすコード毎の出現度数を測定した結
果を示す図である。なお、図14では、±100の範囲
のデジタルコードのレベル分布を示している。図14か
ら、A/D変換誤差を有するA/D変換器によりコード
に変換されたデジタルオーディオ信号の複数サンプルに
ついて、各々の量子化レベルを表わすコード毎の出現度
数を測定すると、オーディオ信号にA/D変換誤差によ
る歪みが生じ、隣り合うコードの出現度数が極端に異な
るようなレベル分布となることがわかる。
【0037】図14に示すような極端な凹凸を有するレ
ベル分布から、極端な凹凸を抑圧したレベル分布(A/
D変換器に誤差がない場合の理想的なレベル分布に近似
したレベル分布)を求めるために、本願の発明者等は、
本願の先願である特願平9−84483号に記載されて
いるように、ローパスフィルタリング処理として、当
初、移動平均フィルタによるローパスフィルタリング処
理を施すことを案出した。
【0038】ここで、ローパスフィルタリング処理は、
例えば次のようにしてなされる。例えば13ビットのオ
ーディオ信号において、下位2ビットにA/D変換誤差
が生じている場合、4nサンプル毎のデジタルコードに
A/D変換誤差による歪みが生じ、下位3ビットにA/
D変換誤差が生じている場合は、8nサンプル毎のデジ
タルコードにA/D変換誤差による歪みが生じ、下位4
ビットにA/D変換誤差が生じている場合は、16nサ
ンプル毎のデジタルコードにA/D変換誤差による歪み
が生じる。一般的には、特定のビットのみにA/D変換
誤差が生じていることがないため、全てのビットに対し
てフィルタリング処理を施すことが理想である。しか
し、全てのビットに対して(上位のビットにまで)フィル
タリング処理を施す場合、算出に必要な入力サンプル間
の間隔が広くなり、本来の理想とするレベル分布に近ず
けることが困難となる。
【0039】そこで、あえて特定の下位ビットに注目し
てフィルタリング処理を施す。特定ビットを下位2ビッ
トに設定すると、隣りのサンプルとの間には3サンプル
のコードしか存在せず、隣り合うコードとの凹凸があま
り抑制されない。また、特定ビットを4ビットに設定す
ると、隣りのサンプルとの間には15サンプルのコード
が存在することになり、隣り合うコードとの凹凸を抑制
しすぎ、本来のレベル分布の値より、低い値となる場合
がある。
【0040】従って、13ビットのオーディオ信号で
は、下位3ビットのデータに誤差が生じているものと
し、8nサンプル毎にフィルタリング処理を施す。具体
的には、図15(a)乃至(h)に示すように、8n+0〜
8n+7の8個のレベル分布に対してフィルタリング処
理を施す。なお、図15(a)乃至(h)は、下位3ビット
が、それぞれ(a)「000」、(b)「001」、(c)
「010」、(d)「011」、(e)「100」、(f)
「101」、(g)「110」、(h)「111」のデジタ
ルコードのレベル分布を示している。
【0041】本願の先願の処理では、図15(a)乃至
(h)に示すような8個のレベル分布について、図16に
示すように、それぞれサンプル間を直線補間し、その結
果得られた8個のレベル分布の平均を求めることによ
り、図17に示すような、理想的なレベル分布に近似し
たレベル分布を求めた。
【0042】しかし、図18に示すように、直線補間に
より本来のレベル分布(測定値に基づいたレベル分布)よ
り低い値のレベル分布になる場合が生じる。このような
直線補間によるレベル分布の値を平均化すると、本来の
レベル分布より低い値のレベル分布を、理想的なレベル
分布に近似したレベル分布とすることになる。
【0043】すなわち、検出したレベル分布に基づいて
A/D変換器に誤差がない場合の理想的なレベル分布に
近似したレベル分布を求める処理において、移動平均フ
ィルタを用いたローパスフィルタリング処理を用いる場
合、フィルタリング処理を施すサンプルを直線で結んだ
線上に補間した値があるため、当該直線上の値とサンプ
ル間に存在する測定値との間に差が生じ、その差は直線
補間するサンプルの値により、サンプル間に存在する測
定値より小さくなることがあり、直線補間により求めら
れた複数の直線を平均化した理想的なレベル分布に近似
したレベル分布は、直線補間による誤差の生じたレベル
分布となることがある。
【0044】このような直線補間による誤差を低減する
ために、本発明では、正規化手段34におけるローパス
フィルタリング処理に3次スプライン補間法を用いる。
なお、この際、全てのビット数のサンプルに対して3次
スプライン補間法を用いても良いし、特定のビット数の
サンプルに対して3次スプライン補間法を用いても良
い。
【0045】図19はローパスフィルタリング処理に3
次スプライン補間法を用いた場合を、より具体的に説明
するための図であり、図19を図18と比べればわかる
ように、8n毎のサンプル間を3次スプライン補間法を
用いて補間することにより、直線補間を行なう場合に比
べて、本来のレベル分布に近い値で補間することがで
き、これによって、求められた複数のレベル分布を平均
化した場合も、測定値に基づいて理想的なレベル分布に
近似したレベル分布を得ることができる。従って、前記
レベル分布を用いてA/D変換誤差による歪みを補正す
ることによって、より正確にA/D変換誤差を補正した
デジタルオーディオ信号を得ることができる。
【0046】このように、上述の構成例では、音楽ソー
スの録音時に用いたA/Dコンバータが、現存していな
い、または、変換特性が変化している場合に、音楽ソー
スからA/D変換誤差がない元の音楽ソースの状態を推
定し、入力されたデータを正しいと推定されるデータに
置換して、A/D変換誤差が生じた音楽ソースを補正す
ることができる。
【0047】すなわち、本発明によれば、A/D変換誤
差を有するA/D変換器で録音されたデジタルオーディ
オ信号を正しいと推定されるデータに置き換えて出力す
ることにより、A/D変換誤差を低減することができる
ため、高音質で、本来の音楽信号に近い音色を再現する
ことができる。
【0048】なお、図1の処理では、切替手段1は、記
録媒体12からのデジタルオーディオ信号を変換誤差を
検出する処理のために記憶手段2に出力した後、再度同
じデジタルオーディオ信号を記録媒体12から読み出し
てデジタル信号処理手段6あるいはデータ置換手段36
に出力するものとなっているが、本発明は、この処理に
限定されるものではない。例えば、変換誤差に基づく歪
みを低減する対象のデジタルオーディオ信号のすべてを
切替手段1を介して記憶手段2に記憶し、しかる後、切
替手段1を介し、記憶手段2からの出力を、直接、デジ
タル信号処理手段6あるいはデータ置換手段36に与え
る構成となっていてもよい。
【0049】また、例えば、デジタル信号処理手段6あ
るいはデータ置換手段36の前段に遅延手段を設け、切
替手段1は、記録媒体12から読み出したデジタルオー
ディオ信号を記憶手段2と前記遅延手段とに同時に与
え、変換誤差を検出している間、補正の対象となるデジ
タルオーディオ信号を遅延手段により遅延させ、デジタ
ル信号処理手段6あるいはデータ置換手段36でリアル
タイムに補正出力処理ができるよう構成することもでき
る。
【0050】また、変換誤差に基づく歪みが低減された
デジタルオーディオ信号をリアルタイムで出力する必要
がない場合、例えば、歪みが低減されたデジタルオーデ
ィオ信号を他の記憶装置に記憶するような場合には、記
憶手段2としてデータ転送速度の速いハードディスク等
を用い、記憶手段2の出力を切替手段1を介して、直
接、デジタル信号処理手段6あるいはデータ置換手段3
6に入力する構成としてもよい。
【0051】また、上述の例では、コンパクトディスク
等の記録媒体12にデジタルオーディオ信号が記録され
ており、記録媒体12からデジタルオーディオ信号を読
み出すとしたが、補正の対象となるデジタルオーディオ
信号は、ROM、RAM等の半導体メモリにより構成さ
れた記憶装置に記憶されることも可能であり、この場合
には、この記憶装置からデジタルオーディオ信号が読み
出される。そして、この場合、記憶装置自体が、記憶手
段2の機能をも有するように記憶装置を制御してもよ
く、このときには、さらに、記憶装置からの出力を、直
接、出現度数検出手段3に入力させることができる。
【0052】換言すれば、本発明において、「記憶手
段」の語は、広義に捉えられるべきであり、記憶手段
は、図1あるいは図9の記憶手段2に限らず、記憶媒体
12やROM,RAMなどをも指すことができる。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項2記載の発明によれば、アナログ/デジタル変換器を
使用して収録されたデジタルオーディオ信号のレベル分
布から、使用されたアナログ/デジタル変換器の変換誤
差を検出し、その検出した変換誤差から変換テーブルを
算出し、前記デジタルオーディオ信号に対してテーブル
変換処理を行ない、アナログ/デジタル変換器の変換誤
差によって発生した歪みを補正するので、A/D変換誤
差を著しく低減することができる。
【0054】換言すれば、請求項1,請求項2記載の発
明によれば、使用されたアナログ/デジタル変換器の特
性がわからない場合でも、また、使用されたアナログ/
デジタル変換器自体が無い場合でも、記録されたデジタ
ルオーディオ信号から、アナログ/デジタル変換器の誤
差を検出することができ、さらに、検出したアナログ/
デジタル変換器の誤差に基づき、デジタルオーディオ信
号の歪みを補正することで、デジタルオーディオ信号の
歪みを低減し、音質を高めることができる。
【0055】特に、請求項1,請求項2記載の発明によ
れば、正規化手段34におけるローパスフィルタリング
処理に3次スプライン補間法を用いるので、理想下位m
ビットをもつレベル分布を求め、理想的な出現頻度に近
似するようになっていることができ、3次スプライン補
間法を用いることにより、A/D変換後のデジタルオー
ディオ信号(音楽信号)のレベル分布に音楽の種類による
固有の偏りがある場合にも、理想的なレベル分布を算出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歪み補正装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】レベル分布を23おきにとり直線補間を行った
場合の振幅−周波数特性を示す。
【図3】レベル分布を23おきにとり3次スプライン補
間を行った場合の振幅−周波数特性を示す。
【図4】理想的なA/Dコンバータの変換特性を示す図
である。
【図5】A/Dコンバータに変換誤差がある場合のA/
Dコンバータの変換特性を示す図である。
【図6】変換テーブルの算出の仕方を説明するための図
である。
【図7】変換テーブルの算出の仕方を説明するための図
である。
【図8】変換テーブルの算出の仕方を説明するための図
である。
【図9】テーブル変換前とテーブル変換後の入出力特性
の一部を示す図である。
【図10】デジタルオーディオ信号に対してテーブル変
換処理を行なった結果を示す図である。
【図11】デジタルオーディオ信号に対してテーブル変
換処理を行なわない場合を示す図である。
【図12】図1の歪み補正装置の処理動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】図1の歪み補正装置の処理動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【図15】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【図16】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【図17】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【図18】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【図19】本発明による処理をより詳細に説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 切替手段 2 記憶手段 3 出現度数検出手段 34 正規化手段 5 誤差ビット検出手段 6 デジタル信号処理手段 20 歪み補正装置 11 A/Dコンバータ 12 記録媒体 35 変換テーブル算出手段 36 データ置換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ/デジタル変換器によりコード
    に変換されたデジタルオーディオ信号を記憶する記憶手
    段と、該記憶手段から前記デジタルオーディオ信号を読
    み出し複数サンプルについて各々の量子化レベルを表わ
    すコード毎の出現度数をレベル分布として検出する出現
    度数検出手段と、該出現度数検出手段で検出されたレベ
    ル分布に対して3次スプライン補間法を用いたローパス
    フィルタリング処理を施して、アナログ/デジタル変換
    器に誤差が無い場合の理想的なレベル分布に近似し、ロ
    ーパスフィルタリング処理がなされる前のレベル分布を
    前記理想的なレベル分布に近似した結果で除算したもの
    を正規化されたレベル分布として検出する正規化手段
    と、該正規化手段で正規化されたレベル分布からデジタ
    ルオーディオ信号のレベルに対する変換テーブルを算出
    する変換テーブル算出手段と、前記デジタルオーディオ
    信号のレベルを前記変換テーブルに従ったレベルデータ
    に置換して出力するデータ置換手段とを備えていること
    を特徴とする歪み補正装置。
  2. 【請求項2】 アナログ/デジタル変換器を使用して収
    録されたデジタルオーディオ信号のレベル分布から、使
    用されたアナログ/デジタル変換器の変換誤差を検出
    し、その検出した変換誤差から変換テーブルを算出し、
    前記デジタルオーディオ信号に対してテーブル変換処理
    を行ない、アナログ/デジタル変換器の変換誤差によっ
    て発生した歪みを補正するようにしており、この際、前
    記変換テーブルは、アナログ/デジタル変換器を使用し
    て収録されたデジタルオーディオ信号に対し、複数サン
    プル数のレベル分布をとり、該レベル分布に3次スプラ
    イン補間法を用いたローパスフィルタリング処理を施し
    て、アナログ/デジタル変換器に誤差が無い場合の理想
    的なレベル分布に近似し、ローパスフィルタリング処理
    がなされる前のレベル分布を前記理想的なレベル分布に
    近似した結果で除算したものを積算することによって作
    成されることを特徴とする歪み補正方法。
JP35227097A 1997-12-05 1997-12-05 歪み補正装置および歪み補正方法 Expired - Fee Related JP3475064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35227097A JP3475064B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 歪み補正装置および歪み補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35227097A JP3475064B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 歪み補正装置および歪み補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11177424A JPH11177424A (ja) 1999-07-02
JP3475064B2 true JP3475064B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=18422918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35227097A Expired - Fee Related JP3475064B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 歪み補正装置および歪み補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475064B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3289676B2 (ja) * 1998-05-28 2002-06-10 日本電気株式会社 パイロット信号を含む受信信号の復調方法及びその装置
US8706445B2 (en) 2009-07-22 2014-04-22 Advantest Corporation Measurement apparatus, program, recording medium, and measurement method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11177424A (ja) 1999-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2160040A (en) Method and system for decoding a digital signal using a variable frequency low-pass filter
US5986831A (en) Waveshaping circuit for shaping an analog waveform having unequal positive and negative peak levels so that the positive and negative peak levels are equal
US20050180298A1 (en) Signal processing device and signal processing method
US4618851A (en) Apparatus for reproducing signals pre-stored in a memory
US6654471B1 (en) Method, equipment and recording device for suppressing pulsed interference in analogue audio and/or video signals
WO2005031738A1 (ja) Itrデータ再生装置、記録再生システムおよび補間フィルタ
JP3556066B2 (ja) 歪み検出装置および歪み補正装置および歪み補正方法
JP3475064B2 (ja) 歪み補正装置および歪み補正方法
KR19980042325A (ko) 보정회로, 등화기 및 이것을 사용한 자기기록 재생장치
US7541955B2 (en) A/D conversion circuit and optical disk drive
US6587984B1 (en) Distortion detecting device, distortion correcting device, and distortion correcting method for digital audio signal
JPH07153009A (ja) 信号のピーク検出方法及び装置
US5157396A (en) D/a conversion apparatus
JP3256399B2 (ja) ディジタルオーディオ信号の直線性誤差検出装置及び検出方法ならびに直線性誤差低減装置及び低減方法
KR100411698B1 (ko) ∑△변조된데이타스트림에서발생된에러데이타블럭을내삽하는내삽회로,내삽회로를채용한재생장치또는기록장치,및내삽방법
JPH10322205A (ja) 非線形歪み補正装置及び非線形歪み補正方法
JPH10322206A (ja) 歪み低減装置及び歪み低減方法
CN1100319C (zh) 数据检测器及用这种检测器的方法
JP3515186B2 (ja) 自動等化器
CN1182531C (zh) 对射频信号限幅及补偿其限幅电平的装置和方法
JPH0936740A (ja) ビット長拡張方法及びその装置
US6784654B2 (en) Signal reproduction block
JPH10303748A (ja) 歪み低減装置及び歪み低減方法
US7154424B2 (en) Digital equalization apparatus
JPH04120472A (ja) 信号比較装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees