JPH0936740A - ビット長拡張方法及びその装置 - Google Patents

ビット長拡張方法及びその装置

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JPH0936740A
JPH0936740A JP7201496A JP20149695A JPH0936740A JP H0936740 A JPH0936740 A JP H0936740A JP 7201496 A JP7201496 A JP 7201496A JP 20149695 A JP20149695 A JP 20149695A JP H0936740 A JPH0936740 A JP H0936740A
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lsb
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JP7201496A
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Masaki Tsukamoto
正樹 塚本
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Nippon Columbia Co Ltd
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Nippon Columbia Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビット長拡張を施す場合、LPFを用いてノイ
ズ成分を除去するが、オーディオ信号も除去してしま
い、音質が変化してしまう。 【解決手段】隣接するデジタルデータの差分を検出する
差分検出部と、差分検出部で検出した差分が前後の同ビ
ット数のデジタルデータに対して1LSBである第1の
デジタルデータを検出し、且つ、第1のデジタルデータ
の後ろに差分が前後の同ビット数のデジタルデータに対
して1LSBである第2のデジタルデータを検出して、
第1及び第2のデジタルデータとの間に、第1及び第2
のデジタルデータの両方に対して1LSBの差分を有す
る第3のデジタルデータのサンプル数を検出するパター
ン検出部と、パターン検出部で検出した第1のデジタル
データから第2のデジタルデータまでのサンプル数分デ
ジタルデータを遅延させる遅延部と、遅延部で遅延した
第1のデジタルデータを、第1及び第3のデジタルデー
タのサンプル数に平滑化する平滑部と、平滑部で平滑化
したデジタルデータを記憶して第3のデジタルデータに
付加して出力する記憶部とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽や音声等を記
録した低ビットのデジタルデータを前記ビット数以上の
デジタルデータに変換するビット長拡張方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】アナログオーディオ信号は、アナログ/
デシタル(A/D)変換され、デジタルオーディオ信号
となり、変換されたデジタルオーディオ信号のデジタル
データは、限られたビット数のサンプルデータとなる。
デジタルオーディオ信号とは、信号の高さ方向及び時間
軸方向を区分し、数値化したものである。信号の高さ方
向(ダイナミックレンジ)は、所定のビット数で量子化
したものであり、13ビット、16ビット、20ビット
等がある。また、信号の時間軸方向は、所定のサンプル
数で標本化したものであり、そのサンプリング周波数
は、32kHz、44.1kHz、48kHz等があ
る。
【0003】最近では、低ビットで記録したデジタルオ
ーディオ信号の音質を向上させるため、記録時のビット
数より拡張したビット数で再生する技術が知られてい
る。
【0004】例えば、アナログオーディオ信号を16ビ
ットのデジタルデータにA/D変換して、磁気テープ、
光ディスク等の記録媒体に記録し、再生時には、20ビ
ットのデジタルデータに変換した後、デジタル/アナロ
グ(D/A)変換して、アナログオーディオ信号を再生
する技術が知られている。
【0005】このアナログオーディオ信号を16ビット
のデジタルデータにA/D変換して、記録媒体に記録し
た場合、高い周波数のノイズ成分であるノイズデータが
発生する場合がある。アナログオーディオ信号を量子化
した際、連続的な振幅のアナログオーディオ信号を有限
の2進数のケタ数で測ると、アナログオーディオ信号の
波形とデジタルオーディオ信号の波形との間に誤差が生
じる。この誤差が量子化誤差であり、デジタルデータの
ノイズデータとして発生する。
【0006】デジタルデータにおけるノイズデータは、
前後の同ビット数のデジタルデータに対して、1LSB
の差分を有しており、その1LSBの差分の生じたデジ
タルデータが、1サンプル或いは2サンプルの区間に発
生するものが多い。
【0007】図6は、従来の記録再生装置の概略構成を
示すブロック図である。図7は、従来の記録再生装置に
おいて記録媒体から再生されるデジタルデータを示す模
式図である。図6において、アナログオーディオ信号
は、A/D変換部6でデジタルデータに変換され、磁気
テープ、光ディスク等の記録媒体7に記録される。その
記録媒体7に記録されたデジタルデータに変換されたオ
ーディオ信号には、図7に示すような、高い周波数のノ
イズデータが発生する。このノイズデータは、前述した
ように、1サンプル或いは2サンプルのサンプル区間で
1LSB(1LSB:1Least Significant Bit)の振
幅で生じる。
【0008】この16ビットのデジタルデータを記録媒
体7から読み取り、ビット長拡張部8により20ビット
のデジタルデータに変換する。その後、ロー・パス・フ
ィルタ(LPF:Low Pass Filter)9を通して、高い
周波数のノイズデータを除去し、D/A変換部10によ
り、アナログオーディオ信号に変換して再生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、LPF
9は、カットオフ周波数が固定されているものを使用し
ているため、信号によってはノイズ成分のみだけではな
く、オーディオ信号、特に倍音成分等も除去してしま
い、音質が変化してしまうという問題があった。
【0010】したがって、本発明は、低ビットのデジタ
ルデータをそのビット数以上のデジタルデータに変換す
る際、低ビットのデジタルデータに対してビット長拡張
を施して、低ビットのデジタルデータで発生した高い周
波数のノイズデータを低減するビット長拡張方法及びそ
の装置を提供することを目的としている。
【0011】
【問題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の本発明においては、デジタル信号のビット長を拡張す
るビット長拡張装置において、隣接するデジタルデータ
の差分を検出する差分検出部と、差分検出部で検出した
差分が前後の同ビット数のデジタルデータに対して1L
SB(1 Least Signif-icant Bit)である第1のデジ
タルデータを検出し、且つ、第1のデジタルデータの後
ろに差分が前後の同ビット数のデジタルデータに対して
1LSBである第2のデジタルデータを検出して、第1
及び第2のデジタルデータの間に、第1及び第2のデジ
タルデータの両方に対して1LSBの差分を有する第3
のデジタルデータのサンプル数を検出するパターン検出
部と、パターン検出部で検出した第1のデジタルデータ
から第2のデジタルデータのサンプル数分、デジタルデ
ータを遅延させる遅延部と、遅延部で遅延した第1のデ
ジタルデータを第1及び第3のデジタルデータのサンプ
ル数の区間で平滑化する平滑部と、平滑部で平滑化した
デジタルデータを記憶して、第3のデジタルデータに付
加して出力する記憶部とを具備することを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項2記載の本発明においては、
請求項1記載のビット長拡張装置において、平滑部は、
第1のデジタルデータD(t)とし、第3のデジタルデ
ータのサンプル数をaサンプルとした場合、第1のデジ
タルデータを平滑化したビット数E(n)が、
【0013】
【数1】
【0014】(t:デジタルデータの任意の時刻)とな
ることを特徴としている。
【0015】また、請求項3記載の本発明においては、
デジタル信号のビット長を拡張するビット長拡張方法に
おいて、隣接するデジタルデータの差分を検出し、差分
が前後の同ビット数のデジタルデータに対して1LSB
である第1のデジタルデータを検出し、且つ、第1のデ
ジタルデータの後ろに差分が前後の同ビット数のデジタ
ルデータに対して1LSBである第2のデジタルデータ
を検出して、第1及び第2のデジタルデータの間に、第
1及び第2のデジタルデータの両方に対して1LSBの
差分を有する第3のデジタルデータのサンプル数を検出
し、第1のデジタルデータから第2のデジタルデータま
でのサンプル数分、デジタルデータを遅延し、第1のデ
ジタルデータを第1及び第3のデジタルデータのサンプ
ル数の区間で平滑化し、平滑化したデジタルデータを記
憶して、第3のデジタルデータに付加して出力すること
を特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のビット長拡張装
置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明
のビット長拡張装置に入力されるデジタルデータを示す
模式図である。図1において、差分検出部1は、入力さ
れたビット数Nビットのデジタルデータに対して、1サ
ンプル毎に1つ前のデジタルデータとの差分を取り、そ
の結果を出力するものである。つまり、図2に示すよう
に、データD1が、その1つ前のデジタルデータに対し
て、ビット数の差分が1LSBかどうか判断する。そし
て、次に、データD2が、その1つ前のデータD1に対
して、ビット数の差分が1LSBかどうか判断するもの
である。
【0017】ノイズデータは、±1LSBの振幅で、1
サンプル或いは数サンプル連続した状態で発生する。図
2に示すように、ノイズデータD1は、+1LSBで1
サンプル発生し、後続するデータD2、データD3の2
サンプルは0LSBであり、ノイズデータD1から3サ
ンプル目にノイズデータD4が発生している。
【0018】パターン検出部2は、差分検出部1からの
結果に基づいて、デジタルデータがオーディオデータで
あるかノイズデータであるかを判断し、ノイズデータと
判断した場合、平滑部3に係数情報、記憶部4に出力情
報、遅延部5に遅延情報を出力するものである。
【0019】パターン検出部2でのノイズデータ検出処
理は、図2において、データD1が+1LSBであり、
その次のデータD2が0LSBである場合、データD2
以降に0LSBが何サンプル続くかをカウントする。デ
ータD2以降は、データD3が0LSBであり、0LS
Bが2サンプル続いた後に、ノイズデータD4が+1L
SBである。このとき、データD1とデータD4の間の
同ビット数のデータD2、データD3が、所定のサンプ
ル数内であれば、データD1をノイズデータと判断す
る。
【0020】ここで、所定のサンプル数は、ノイズデー
タと判断するための検出範囲のサンプル数である。例え
ば、検出範囲のサンプル数を15サンプルと設定した場
合、1サンプル目に発生した1LSBのデータの後に、
そのデータに対して1LSBの差分を有するデータが1
5サンプル以内のサンプル数だけ続いたときは、1サン
プル目のデータをノイズデータと判断し、1サンプル目
に発生したデータに対して1LSBの差分を有するデー
タが、16サンプル以上続いたときは、1サンプル目の
データをノイズデータと判断せずに、オーディオデータ
と判断するものとする。
【0021】パターン検出部2からの係数情報は、入力
したデジタルデータがパターン検出部2でノイズデータ
と判断した場合に、ノイズデータを平滑化するための係
数であり、平滑部3に出力するものである。この係数情
報は、ノイズデータのサンプル数(t)と、ノイズデー
タに対して1LSBの差分を有するデータのサンプル数
(a)との和(t+a)である。例えば、図2におい
て、データD1がノイズデータである場合、データD
1、データD2、データD3の3サンプルが係数情報と
なる。
【0022】出力情報は、パターン検出部2でノイズデ
ータと判断した場合、ノイズデータに後続する、ノイズ
データに対して1LSBの差分を有するデータのサンプ
ル数aであり、記憶部4に出力するものである。この出
力情報であるサンプル数aは、例えば、図2において、
データD1がノイズデータである場合、データD2、デ
ータD3の2サンプルが出力情報となる。
【0023】遅延情報は、パターン検出部2でノイズデ
ータと判断した場合、ノイズデータの検出に要したサン
プル数(t+a+1)であり、遅延部5に出力するもの
である。この遅延情報であるサンプル数は、例えば、図
2において、データD1がノイズデータである場合、ノ
イズデータD1、データD2、テータD3、次のノイズ
データD4の4サンプルが遅延情報となる。
【0024】遅延部5は、ノイズデータに対して平滑部
3がビット長拡張処理を施す際、差分検出部1及びパタ
ーン検出部2が、ノイズデータを判断するまでに要した
サンプル数(t+a+1)分、入力してきたデジタルデ
ータを遅延させ、検出したノイズデータに正確にビット
長拡張処理を行うように、時間を補正するためのもので
ある。
【0025】つまり、入力されたデジタルデータをノイ
ズデータと判断するためには、差分検出部1及びパター
ン検出部2において、最初の1LSBのデータD(t)
とその次の1LSBのデータD(t+a+1)から、デ
ータD(t)がノイズデータであるということを判断す
る。そのため、その検出したノイズデータD(t)にビ
ット長拡張処理を施すためには、ノイズデータD(t)
の検出に要したサンプル数(t+a+1)分、時間を補
正しなければならない。したがって、パターン検出部2
がノイズデータと判断した場合、パターン検出部2から
の遅延情報に基づいて、そのノイズデータの検出に要し
たサンプル数(t+a+1)分遅延して、平滑部3にノ
イズデータが入力するようにしたものである。
【0026】平滑部3は、遅延部5から入力されるデジ
タルデータを、パターン検出部2からの係数情報である
サンプル数(t+a)に基づいて演算してビット長拡張
処理を施すと共に、ノイズデータを平滑化し、オーディ
オデータに対するノイズデータの信号レベルを低減させ
るものである。
【0027】この平滑部3は、ビット長Nビットのデジ
タルデータに対して、下位ビットmを付加することによ
って、ビット長拡張を行っている。ビット長拡張は、平
滑部3から出力されるデジタルデータのビット数E
(n)を、
【0028】
【数1】
【0029】(t:デジタルデータの任意の時刻)とな
るように決定する。この(1)式になるように、パター
ン検出部2からの係数情報であるサンプル数(t+a)
に基づいて演算が行われ、ノイズデータが平滑化され
る。
【0030】前述したビット長拡張の時、例えば、最初
のノイズデータD(t)と、ノイズデータD(t)と次
のノイズデータ(t+a+1)との間の0LSBのデー
タD(a)の(t+a)サンプル間について、16ビッ
トのデジタルデータから20ビットのデジタルデータに
変換した場合、ノイズデータD(t)のエネルギーが、
(t+a)サンプル間で平滑化される。
【0031】図3は、本発明のビット長拡張装置におけ
るノイズ低減処理を示す模式図である。(a)は、16
ビットのデジタルデータの場合を示し、(b)は、20
ビットのデジタルデータの場合を示す。図3(a)にお
いて、16ビットのデジタルデータの場合、1サンプル
目の1LSBのデータD1は、その後の0LSBのデー
タD2、データD3、そして次の1LSBのデータD4
により、ノイズデータと判断される。16ビットのデジ
タルデータを20ビットのデジタルデータに変換した場
合、図3(b)に示すように、ノイズデータD1は、デ
ータD1からデータD3までの3サンプル数でのエネル
ギーと同等になるように、平滑化される。
【0032】前述した平滑化による演算結果は、整数部
分と小数点以下の部分に分けられるが、整数部分がNビ
ットに相当し、小数点以下が下位ビットmに相当する。
小数点以下の値には、丸め処理を施し、整数の値に変換
される。したがって、平滑部3からの出力は、ビット長
N+下位ビットmで出力され、ビット長拡張の処理が施
されたことになる。
【0033】丸め処理について説明する。例えば、16
ビットのデジタルデータにおける1LSBのデータを2
0ビットのデジタルデータに変換したとする。図4は、
デジタルオーディオ信号における1LSBを示す模式図
である。(a)は、16ビットのデジタルデータの場合
を示し、(b)は、20ビットのデジタルデータの場合
を示す。図4(a)に示す16ビットのデジタルデータ
を、図4(b)に示す20ビットのデジタルデータに変
換した場合、20ビットの1LSBは、16ビットの1
LSBを16分割したうちの1つであり、(20ビット
の1LSB)=1/(16ビットの1LSB)=0.0
625×(16ビットの1LSB)となる。
【0034】例えば、16ビットの1LSBを8サンプ
ル間で平滑化した場合、(1)式より、20ビットでの
ビット数は2LSBとなる。しかし、16ビットの1L
SBを12サンプル間で平滑化した場合、(1)式よ
り、20ビットでのビット数は、1.33・・・LSB
となる。デジタルデータの最小の表現単位は1LSBで
あり、前記の商(1.33・・・LSB)のように小数
点以下の値が発生した場合は、その小数点以下の値を四
捨五入し、20ビットでのビット数を1LSBとする。
この小数点以下の値を四捨五入し、商の値を整数のみに
する処理を丸め処理という。
【0035】記憶部4は、平滑部3で平滑化したデジタ
ルデータを記憶し、パターン検出部2からの出力情報に
基づいて、0LSBのaサンプル間、記憶してある平滑
化したデジタルデータを出力するものである。
【0036】つまり、パターン検出部2は、図2に示す
ノイズデータD1、データD2、データD3、ノイズデ
ータD4から、データD1がノイズデータであると判断
し、平滑部3によりノイズデータD1に対して平滑化が
施される。ノイズデータD1、データD2、データD3
は、平滑化されたデータD1と同じビット数のデジタル
データが割り当てられる。
【0037】そのため、パターン検出部2から0LSB
の連続するサンプル数aを出力情報として受け取り、そ
の出力情報に基づいて、平滑部3で平滑化したノイズデ
ータD1と同じビット数を、0LSBのデータD2、デ
ータD3のサンプル区間出力する。
【0038】上記の差分検出部1、パターン検出部2、
平滑部3、記憶部4、遅延部5により構成されたビット
長拡張装置の処理について、具体的に説明する。図5
は、本発明のビット長拡張装置におけるビット長拡張処
理を示す模式図である。図1における差分検出部1は、
入力されたデジタルデータの1サンプル毎の差分を検出
する。図5に示すように、デジタルデータが入力された
順に、データD1が、その1つ前のデータに対して1L
SBの差分があるか、データD2が、その1つ前のデー
タD1に対して1LSBの差分がであるかを検出する。
【0039】その差分が1LSBである場合、つまり、
データD1が+1LSBであり、データD2が0LSB
である場合、データD2以降に0LSBが何サンプル続
くかをカウントし、パターン検出部2に出力する。図5
に示すように、データD2以降に0LSBのデータD3
が1サンプル続き、その後、データD4がデータD3に
対して、1LSBの差分が生じているものとする。
【0040】パターン検出部2では、+1LSBのデジ
タルデータの次に、1サンプル或いは数サンプル連続し
た0LSBのデジタルデータが続き、その後に±1LS
Bのデジタルデータが存在した場合、前記の+1LSB
のデジタルデータをノイズデータと判断する。つまり、
差分検出部1からのデータD1が+1LSBであり、そ
の後、データD2、データD3が0LSBで2サンプル
続き、データD4が+1LSBであった場合、データD
1をノイズデータと判断する。
【0041】パターン検出部2では、ノイズデータと判
断したデータD1に基づいて、後段の平滑部3で、ビッ
ト長拡張を行うための係数を決定し出力する。この係数
は、ノイズデータD1のビット数がノイズデータD1、
データD2、データD3の3サンプル間で平滑化するよ
うに決定され、平滑部3に出力される。
【0042】また、パターン検出部2は、最初のノイズ
データD1から、次のノイズデータD4までの4サンプ
ルを検出して、データD1がノイズデータであると判断
するため、平滑部3において、ノイズデータを検出し判
断する処理に要した時間(サンプル数)、ビット長拡張
処理を施すタイミングを遅延させなければならない。そ
のデータを遅延させるための遅延情報を遅延部5に出力
する。
【0043】さらに、記憶部4において、ノイズデータ
D1に後続する0LSBのデータD2、データD3に対
して、平滑化したノイズデータD1と同じビット数のデ
ジタルデータを付加するため、0LSBのデータD2、
データD3のサンプル数を出力情報として記憶部4に出
力する。
【0044】遅延部5では、ビット長拡張処理を施すデ
ジタルデータを、パターン検出部2からの遅延情報に基
づいて所定のサンプル数遅延させて、平滑部3に出力す
る。
【0045】平滑部3では、パターン検出部2からの係
数情報に基づいて、遅延部5により所定のサンプル数だ
け遅延させられたデジタルデータに、ビット長拡張処理
を施す。つまり、図5(a)に示すように、16ビット
で1LSBのノイズデータD1と、その後ろの0LSB
のデータD2、データD3を20ビットのデジタルデー
タに変換した際、図5(b)に示すように、前記の係数
により平滑化される。
【0046】ノイズデータD1からデータD3の区間を
変換した場合、3LSBで3サンプル数のノイズデータ
となる。そのノイズデータは、図5(b)に示すよう
に、16ビットにおけるノイズデータより、信号レベル
が低減している。つまり、ビット長拡張を行うと共に、
ノイズデータのレベル低減処理も行っている。
【0047】平滑化したデジタルデータは、記憶部4に
記憶される。記憶部4は、パターン検出部2からの出力
情報に基づいて、ノイズデータD1に後続する0LSB
のサンプル数分、記憶してあるデジタルデータを出力す
る。
【0048】上記の処理を、入力されるデジタルデータ
に順に施すことにより、図5(b)に示すように、16
ビットのデジタルデータを20ビットのデジタルデータ
に変換した際、ノイズデータの信号レベルを小さくする
ことができ、ノイズ成分が低減する。
【0049】以上のように、低ビットのデジタルデータ
を、そのビット数以上のデジタルデータに変換して再生
する場合、ノイズデータと判断したデジタルデータを、
ノイズデータに対して1LSBの差分を有するデジタル
データと一緒に平滑化することにより、ノイズデータの
信号レベルを小さくすることができ、ノイズ成分を低減
することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明のビット長拡張方法及び装置によ
れば、低ビットのデジタルデータを、そのビット数以上
のデジタルデータに変換して再生する際、ノイズデータ
と判断したデジタルデータのみを平滑化するため、ノイ
ズ成分のみを低減でき、音質変化の少ないデジタルオー
ディオ信号を再生することができる。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明のビット長拡張装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のビット長拡張装置に入力されるデジタ
ルデータを示す模式図である。
【図3】デジタルデータにおける1LSBを示す模式図
である。(a)は、16ビットのデジタルデータにおけ
る1LSBを示し、(b)は、20ビットのデジタルデ
ータにおける1LSBを示す。
【図4】本発明のビット長拡張装置におけるノイズ低減
処理を示す模式図である。(a)は、16ビットのデジ
タルデータの場合を示し、(b)は、20ビットのデジ
タルデータの場合を示す。
【図5】本発明のビット長拡張装置におけるビット長拡
張処理を示す模式図である。
【図6】従来の記録再生装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図7】従来の記録再生装置のデジタルデータを示す模
式図である。
【符号の説明】
1 ・・・差分検出部 2 ・・・パターン検出部 3 ・・・平滑部 4 ・・・記憶部 5 ・・・遅延部 6 ・・・A/D変換部 7 ・・・記録媒体 8 ・・・ビット長拡張部 9 ・・・LPF 10 ・・・D/A変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 17/02 641 8842−5J H03H 17/02 641N // H03M 7/36 9382−5K H03M 7/36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル信号のビット長を拡張するビット
    長拡張装置において、隣接するデジタルデータの差分を
    検出する差分検出部と、該差分検出部で検出した差分が
    前後の同ビット数のデジタルデータに対して1LSB
    (1 Least Significant Bit)である第1のデジタルデ
    ータを検出し且つ前記第1のデジタルデータの後ろに差
    分が前後の同ビット数のデジタルデータに対して1LS
    Bである第2のデジタルデータを検出して前記第1及び
    第2のデジタルデータの間に前記第1及び第2のデジタ
    ルデータの両方に対して1LSBの差分を有する第3の
    デジタルデータのサンプル数を検出するパターン検出部
    と、該パターン検出部で検出した前記第1のデジタルデ
    ータから前記第2のデジタルデータまでのサンプル数分
    デジタルデータを遅延させる遅延部と、該遅延部で遅延
    した第1のデジタルデータを前記第1及び第3のデジタ
    ルデータのサンプル数の区間で平滑化する平滑部と、該
    平滑部で平滑化したデジタルデータを記憶して前記第3
    のデジタルデータに付加して出力する記憶部とを具備す
    ることを特徴とするビット長拡張装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のビット長拡張装置におい
    て、前記平滑部は、前記第1のデジタルデータD(t)
    とし、前記第3のデジタルデータのサンプル数をaサン
    プルとした場合、前記第1のデジタルデータを平滑化し
    たビット数E(n)が 【数1】 (t:デジタルデータの任意の時刻)となることを特徴
    とするビット長拡張装置。
  3. 【請求項3】デジタル信号のビット長を拡張するビット
    長拡張方法において、隣接するデジタルデータの差分を
    検出し、差分が前後の同ビット数のデジタルデータに対
    して1LSBである第1のデジタルデータを検出し且つ
    前記第1のデジタルデータの後ろに差分が前後の同ビッ
    ト数のデジタルデータに対して1LSBである第2のデ
    ジタルデータを検出して前記第1及び第2のデジタルデ
    ータの間に前記第1及び第2のデジタルデータの両方に
    対して1LSBの差分を有する第3のデジタルデータの
    サンプル数を検出し、前記第1のデジタルデータから前
    記第2のデジタルデータまでのサンプル数分デジタルデ
    ータを遅延し、前記第1のデジタルデータを前記第1及
    び第3のデジタルデータのサンプル数の区間で平滑化
    し、前記平滑化したデジタルデータを記憶して前記第3
    のデジタルデータに付加して出力することを特徴とする
    ビット長拡張方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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