JP2603321B2 - 耐熱性樹脂組成物およびそれを用いた内燃機関用部品 - Google Patents

耐熱性樹脂組成物およびそれを用いた内燃機関用部品

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は優れた機械強度を有する耐熱性樹脂組成物お
よびそれを用いた内燃機関用部品、例えば一体型遠心圧
縮機のインペラに関する。
〔従来の技術〕
ポリエーテルスルホン(以下PESと略記する)、ポリ
エーテルイミド(以下PEIと略記する)、ポリスルホン
(以下PSFと略記する)、ポリアミドイミド(以下PAIと
略記する)、ポリイミド(以下PIと略記する)、ポリフ
ェニレンスルフィド(以下PPSと略記する)、ポリエー
テルエーテルケトン(以下PEEKと略記する)、芳香族ポ
リエステル(以下、PERと略記する)およびポリエーテ
ルケトン(以下PEKと略記する)等の耐熱性樹脂は耐熱
性、機械強度の点で汎用エンジニアリングプラスチック
より大幅に優れていることより、スーパーエンジニアリ
ングプラスチックと称されており、電気・電子機器、機
械、自動車等の用途に種々使用されている。
しかし最近の技術の進歩により、これら耐熱性樹脂が
有する特性、特に機械強度を一段と高めたものが要求さ
れるようになってきた。
このためこれら耐熱性樹脂に繊維上補強材、特に炭素
繊維を配合することにより機械強度、耐熱性を改良する
方法が実施されている。
炭素繊維はエポキシ樹脂をマトリクスとする炭素繊維
強化プラスチックに多く使用されているため、炭素繊維
の収束剤としては、エポキシ樹脂が使われている。しか
し、エポキシ樹脂収束剤は、エポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂がマトリクスである場合には有効であるが、前記耐
熱性樹脂に対しては接着性が悪く、機械強度の良好な樹
脂組成物が得られない。このために、特開昭53−106752
号公報に見られるごとく、熱可塑性樹脂に対して、ポリ
アミド樹脂を炭素繊維の収束剤として用いることが試み
られている。また特開昭56−120730号公報には、芳香族
ポリスルフォン樹脂で収束した炭素繊維の使用が開示さ
れている。
従来の内燃機関用部品、例えば繊維強化樹脂製インペ
ラとしては、例えば特公昭52−48684号公報および特開
昭57−119105号公報に記載されているものがあり、これ
らのインペラを構成する樹脂材料は炭素繊維を樹脂の補
強材として用いることを特徴としている。特に特開昭57
−119105号公報には、耐熱性のある熱可塑性樹脂又は熱
硬化性樹脂をマトリクス樹脂として用いた炭素繊維強化
樹脂がインペラに用いられることが記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂で収束した炭素繊
維を前記の耐熱性樹脂に適用した場合、これ等の耐熱性
樹脂の成形温度は少くとも300℃の高温が必要であるた
め、成形中に収束剤が熱分解して、ポイドの生成、ウェ
ルド部強度の低下等の問題を生じている。
このために、特開昭56−120730号公報に見られるごと
く、芳香族ポリスルホン樹脂にて収束した炭素繊維を使
用し、ポイドの生成、ウェルド部強度の低下等の問題を
無くしているが、機械強度の向上が少なく、より一層の
機械強度向上が要求されている。
現在の内燃機関用部品、例えば遠心圧縮機インペラの
使用条件は−50℃から200℃(通常使用時最高温度とし
て150℃)、最大回転数が13×104rpmになり、しかも最
大回転時に発生する最大応力は、現行品(アルミニウム
合金製,外径約60mm)で約20kg/mm2、翼付け根部で約10
kg/mm2にもなる。
これを比重の小さい繊維強化樹脂を用いることによ
り、回転時の最大応力を約1/2程度に低下させることが
できるのでその使用は好ましいがこのような現行の使用
条件から耐熱性,強度,弾性率,耐久疲労性,引張クリ
ープ特性,圧縮クリープ特性等を加味して材料を選定す
ると、特開昭57−119105号公報に開示されている熱可塑
性樹脂又は、熱硬化性樹脂がそのままインペラに使用で
きるわけではない。
これらの条件を満足する繊維強化樹脂組成物として
は、PES,PEI,PEEK,PAI等の耐熱性樹脂と炭素繊維,ガラ
ス繊維,ウィスカ等との複合化が考えられる。しかし、
上述した樹脂は、ガラス転移温度あるいは融点温度が高
く、成形時の樹脂溶融温度を360℃〜420℃とかなり高温
にして成形する必要がある。
特に炭素繊維については現在、市販されている樹脂強
化用炭素繊維は、その表面処理材(集束剤)として、熱
可塑性樹脂用としてのポリアミド系(分解温度280
℃)、熱硬化樹脂用としてのエポキシ系(分解温度300
℃)が主に用いられており、前述の成形時の樹脂溶融温
度(360℃〜420℃)では、分解しやすく、炭素繊維とマ
トリクス樹脂との濡れ不足による界面強度の低下がおこ
り、また、強度のバラツキも生じやすく、繊維強化樹脂
性遠心圧縮機のインペラ用材料として用いる場合には、
炭素繊維での補強硬化が有効に生かされず強度が低いと
いう問題点があった。
本発明は上述の種々の問題点を解決すべくなされたも
ので、その目的は、耐熱性樹脂に配合して充分な補強効
果を有し、組成物としたときは機械強度に優れ成形時に
ポイドの生成、ウェルド部強度の低下の少ない炭素繊維
及びそれを含有する耐熱性樹脂組成物を提供することに
ある。
第2の目的は、上記耐熱性樹脂組成物からなる内燃機
関用部品、例えば一体型遠心圧縮機のインペラを提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは種々検討した結果、収束剤として芳香族
ポリスルホン樹脂で表面被覆した後、300〜400℃で加熱
された炭素繊維を耐熱性樹脂と配合することにより上記
目的を達成することができることを見出し本発明を完成
するに至った。
即ち、本発明はあらかじめ表面を酸化処理した炭素繊
維に、収束剤として芳香族ポリスルホン樹脂で表面被覆
した後、300〜400℃で加熱して得られた炭素繊維、この
炭素繊維を耐熱性樹脂と配合させてなる射出成形・押出
成形用耐熱性樹脂組成物、およびこの樹脂組成物を射出
成形・押出成形してなる内燃機関用部品である。
本発明において用いられる耐熱性樹脂はPES,PEI,PSF,
PAI,PI,PPS,PEEK,PERおよびPEK等のいわゆるスーパーエ
ンジニアリングプラスチックと称されるものである。
本発明において、収束剤として炭素繊維の表面を被覆
するのに用いられる芳香族ポリスルホン樹脂は、アリー
レン結合、エーテル結合およびスルホン結合を結合単位
とする線状重合体であり、例えば、次式のような構造単
位からなるものが知られている。
これらの芳香族ポリスルホン樹脂は、例えば特公昭40
−10067号公報、特公昭42−7799号公報、及び特公昭47
−617号公報等に記載された方法によって製造すること
ができ、これらの一種以上が用いられる。
例えば上記(1)のポリマーはジクロロジフェニルス
ルホン、硫化ナトリウム水溶液及びジメチルスルフォオ
キサイドをN2中にて、150℃で5時間撹拌する。
次いでベンゼンを添加し、すべての水を共沸的に除去
し、さらにベンゼンを蒸留により除去した後、残った混
合物を撹拌しながら170℃で7時間加熱して重合体を得
る。
また上記(2)のポリマーはベンゼンとDMSOを溶媒と
してN2中でビスフェノールAをKOHで中和し、生じた水
はベンゼンとの共沸で除去し、まったく水を含まないビ
スフェノールAのK塩のDMSO溶液をつくり、これに4,
4′−ジクロルジフェニルスルホンを加え、135℃で4〜
5時間重合縮合させて合成される。
(1)の構造単位で示されるポリスルホン樹脂は例え
ば英国ICI社より“VICTREX、ポリエーテルスルフォン
(PES)”の商標名で、住友化学(株)より“スミプロ
イS"の商標名で、また三井東圧化学(株)から、“ポリ
エーテルスルフォン(PES)”として市販されている。
(2)構造単位で示される代表例として、米国アモコ・
ケミカル社の「ユーデル・ポリスルポン(商標)」等が
ある。
本発明で使用される炭素繊維はアクリル系、レーヨン
系、リグニン系、ピッチ系等が挙げられ、いずれも使用
される。本発明では繊維強度の最も高いアクリル系が最
も好ましく使用される。炭素繊維の形態は、チョップス
トランド、ロービング、織物等いずれでも良い。これら
の炭素繊維は予めその表面をオゾンまたは電解酸化等で
酸化処理しておく。
これらの炭素繊維への芳香族ポリスルホン樹脂の被覆
方法としては、芳香族ポリスルホン樹脂をジクロルメタ
ン、クロロホルム、1,2ジクロルエタン、1,1,2,−テト
ラクロルエタン、ジメチルスルホオキシド、N−メチル
−ピロリドン、メチルエチルケトン、1,1,2−トリクロ
ルエタンなどの溶剤に溶解した溶液に、炭素繊維を浸
し、その後乾燥し溶剤を除去して、芳香族ポリスルホン
樹脂を被覆した炭素繊維を得る。
炭素繊維に対する芳香族ポリスルホン樹脂の被覆量は
炭素繊維100重量部に対して0.1〜10重量%が良く、特に
0.5〜9重量%さらに1〜8重量%が好適である。0.1重
量%未満では本発明の効果は得られず、また10重量%超
えて被覆させても機械強度のより以上の向上は期待でき
ず意味がない。
以上のようにして芳香族ポリスルホン樹脂を被覆した
炭素繊維の熱処理は、空気中300〜400℃、特に好ましく
は340〜380℃の温度下に曝すことにより行われる。加熱
処理時間は3〜20時間、特に好ましくは5〜15時間であ
る。
このようにして得られる芳香族ポリスルホン樹脂を被
覆した炭素繊維と耐熱性樹脂との混合には種々の手法が
採用できる。例えば被覆、加熱処理した炭素繊維を3〜
6mm長さに切断し、これと耐熱性樹脂を個々別々に溶融
押出機に供給して混合することもできるし、あらかじめ
ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレン
ダーなどの混合機で予備ブレンドした後、溶融押出機に
供給することもできる。更に被覆、加熱処理した炭素繊
維ロービングを直接溶融押出機に供給し、耐熱性樹脂と
混合することができる。
本発明において芳香族ポリスルホン樹脂を被覆し加熱
処理した炭素繊維とマトリクス樹脂としての耐熱性樹脂
との配合割合は、炭素繊維5〜50重量%、好ましくは10
〜50重量%、耐熱性樹脂95〜50重量%である。炭素繊維
の配合量が5重量%未満の場合には、得られる樹脂組成
物の引張強度が低く好ましくない。また炭素繊維を50重
量%を超えて配合した場合には、得られた樹脂組成物の
均一な溶融混合が難しくなり、溶融流動性も著しく低下
して射出成形などの成形加工性を損なう結果となる。
本発明では上記耐熱性樹脂組成物に必要に応じ、タル
ク,炭酸カルシュウム,マイカ,ガラスビーズ等の充填
剤、ガラス繊維,チタン酸カリ繊維,アラミド繊維,セ
ラミック質繊維等の繊維状補強材、安定剤、着色剤を本
発明の樹脂組成物の品質、性能を損なわない範囲で混和
してもよい。
上記した本発明の改良された炭素繊維と耐熱性樹脂の
樹脂組成物は、射出成形法、押出成形法はいうまでもな
く、トランスファ成形法、圧縮成形法等の公知の成形法
によっても所定の成形品に成形することができる。
このようにして成形された本発明の樹脂組成物は、機
械強度、特に高温時の機械強度に優れているため、高温
において高い機械強度を必要とされる機械部品、自動車
部品、例えば、歯車,カム,プッシング,プーリー,ス
リーブ等に用いられ、また内燃機関用部品として、一体
型遠心圧縮機のインペラ、マニホールド等の消音器用排
気系部品、バルブガイド、バルブステム、ピストンスカ
ート、オイルパン、フロントカバー、ロッカーカバー類
に使用できる。
内燃機関用部品、例えば一体型遠心圧縮機のインペラ
の製造には、本発明の耐熱性樹脂組成物であれば充分使
用可能である。マトリクス樹脂としてPES,PEK,PEEKがよ
り好ましく、PESではその分子末端基が塩素基で中ない
し高粘度(3600〜4800ポイズ)のもの、特に4100ポイズ
程度のものが好適であり、PEKとは一般式 で表わされるものであり、PEEKとは一般式 で表わされるものである。また、炭素繊維の表面処理に
用いる芳香族ポリスルホン樹脂としては、分子末端基に
水酸基を有する低分子量のものが好適であり、その被覆
量としては炭素繊維に対し0.1〜10重量%が適当であ
る。炭素繊維に表面に被覆したのち350℃で10時間程度
加熱処理したものが特に好ましい。表面処理した炭素繊
維の配合量としては、マトリックス樹脂により異なる
が、組成物中通常10〜50重量%が適当であり、マトリッ
クス樹脂がPESでは20〜45重量%、PEKでは20〜40重量
%、PEEKでは20〜50重量%が好適である。
本発明の内燃機関用部品の成形は、通常公知の方法が
採用でき、炭素繊維含有量やマトリックス樹脂により最
適条件が適宜決定される。
なお、本発明の耐熱性樹脂組成物は、通常取扱いやす
いペレット状とし、前記成形方法により各種形状の製品
を製造することができる。この際にペレットとするには
公知の一軸又は二軸の押出機を用いて、耐熱性樹脂と炭
素繊維ストランドを配合し、シリンダー温度例えば、PE
Sでは350〜400℃好ましくは360〜380℃、PEKでは380〜4
30℃好ましは390〜410℃、PEEKでは360〜420℃好ましく
は370〜390℃で、押出機のスクリューの圧縮比を2〜3
にして混練押出し、切断することによって達成される。
得られたペレットの射出成形は通常の射出成形機を用
い、シリンダー温度を上記よりやや高くし、金型温度16
0〜210℃好ましくは180〜200℃で行なうことができ、複
雑な形状の内燃機関用部品例えば一体型遠心圧縮機用イ
ンペラも容易に得ることができる。
以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の内燃機関用部品の一例のインペラ
1を示す図である。
図示するように遠心圧縮機のインペラは複雑な形状を
しており、しかも精密な寸法精度を必要とする。このイ
ンペラ1は、第2図に示すように、スリーブ2とワッシ
ャ3とにより挟まれ、ナット4で遠心圧縮機のシャフト
部5に固定されている。この発明のインペラは前記樹脂
組成物を用い、押出成形や射出成形等のよく知られてい
る方法で製造することができる。
例えば第3図に示す金型を用いてインペラを成形する
ことができる。すなわち、インペラ形状を彫り込んだ組
立て式金型6と組合せた下金型10にピン7を取りつけ、
しかる後、上金型8を密着固定し、A方向からゲート9
を通して成形材料を射出あるいは押し出し、インペラ形
状部(キャビティ部)11に充填し成形する。
〔実施例〕
次に、この発明を実施例および比較例により説明す
る。
実施例1〜3 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社の「ピ
クトレックス ポリエーテルスルホンPES5003P(商
標)」を20重量%、ジクロルメタン40重量%、1,1,2ト
リクロルエタン40重量%からなるポリエーテルスルホン
溶液を調製した。このポリエーテルスルホン溶液に表面
を酸化処理したアクリル系炭素繊維(東邦レーヨン社
製、商品名HTA.以下の実施例,比較例において、炭素繊
維は特記した以外はこの製品を使用した)のロービング
を60M/HRの速度で連続的に浸漬し、乾燥し脱溶剤を行っ
た後3mm長さに切断し、チョップトストランドとした。
この時の炭素繊維に対する芳香族ポリエーテルスルホ
ン樹脂の付着量は5重量%であった。
この炭素繊維チョップトストランドをステンレス製の
バットに入れ、350℃に昇温した電気炉に入れ、空気雰
囲気下で10時間加熱処理を行った。
このようにして得られた炭素繊維チョップストランド
と耐熱性樹脂としてインペリアル・ケミカル・インダス
トリーズ社製 PEEK 450Pとを表−1に示した割合でドラ
イブレンドした後40mm径押出機にて押出温度380℃で溶
融混練しながら押出す操作を行って均一配合ペレットを
得た。
次に上記の均一配合ペレットを通常の射出成形機を用
いてシリンダー温度380℃及び金型温度180℃の温度条件
下でダンベル試験片を作成し、温度23℃、引張速度5mm/
分で引張強度を測定し、その結果を表−1に示した。な
お、以下の実施例および比較例における比張強度の測定
条件は特記した以外はこの実施例と同様である。
比較例1〜3 実施例1〜3において芳香族ポリエーテルスルホン樹
脂を被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストランドに
かえて、エポキシ樹脂で収束されたアクリル系炭素繊維
を使用したほかは実施例1と同様の操作で炭素繊維配合
PEEK樹脂のダンベル試験片を作成し、引張強度を測定し
てその結果を表−1に示した。
比較例4〜6 実施例1〜3において芳香族ポリエーテルスルホン樹
脂を被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストランドに
かえて、芳香族ポリエーテルスルホン樹脂で収束された
アクリル系炭素繊維を使用したほかは実施例1〜3と同
様の操作で炭素繊維配合PEEK樹脂のダンベル試験片を作
成し、引張強度を測定してその結果を表−1に示した。
実施例4 実施例1において得られた芳香族ポリエーテルスルホ
ン樹脂を被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストラン
ド30重量%とPESとしてインペリアル・ケミカル・イン
ダストリーズ社製 PES4100P 70重量%とをドライブレン
ドした後40mm径押出機にて押出温度360℃で溶融混練し
ながら押出す操作を行って均一配合ペレットを得た。次
に上記の均一配合ペレットを通常の射出成形機を用いて
シリンダー温度380℃及び金型温度170℃の温度条件下で
ダンベル試験片を作成し、引張強度を測定してその結果
を表−1に示した。
比較例7 実施例4において加熱処理操作を除外したほかはすべ
て同様にして調製した炭素繊維を使用し、実施例4と同
様の操作で炭素繊維配合PES樹脂のダンベル試験片を作
成し、引張強度を測定してその結果を表−2に示した。
実施例5 実施例1において得られた芳香族ポリエーテルスルホ
ン樹脂を被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストラン
ド30重量%とPEIとしてGE社製ULTEM1000(商標名)70重
量%とをドライブレンドした後40mm径押出機にて押出温
度380℃で溶融混練しながら押出す操作を行って均一配
合ペレットを得た。次に上記の均一配合ペレットを通常
の射出成形機を用いてシリンダー温度380℃及び金型温
度160℃の温度条件下でダンベル試験片を作成し、引張
強度を測定しその結果を表−2に示した。
比較例8 実施例5において加熱処理操作を除外したほかはすべ
て同様にして調製した炭素繊維を使用し、実施例5と同
様の操作で炭素繊維配合PEI樹脂のダンベル試験片を作
成し、引張強度を測定してその結果を表−2に示した。
実施例6 実施例1において得られた芳香族ポリエーテルスルホ
ン樹脂を被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストラン
ド30重量%とPPSとしてフィリップス石油社製ライトン
P−4(商標名)70重量%とをドライブレンドした後40
mm径押出機にて押出温度340℃で溶融混練しながら押出
す操作を行って均一配合ペレットを得た。次に上記の均
一配合ペレットを通常の射出成形機を用いてシリンダー
温度360℃及び金型温度120℃の温度条件下でダンベル試
験片を作成し、引張強度を測定してその結果を表−2に
示した。
比較例9 実施例6において加熱処理操作を除外したほかはすべ
て同様にして調製した炭素繊維を使用し、実施例6と同
様の操作で炭素繊維配合PPS樹脂のダンベル試験片を作
成し、引張強度を測定してその結果を表−2に示した。
比較例10 実施例4において炭素繊維のチョップトストランドの
熱処理温度を250℃に変えた以外は、実施例4と同様に
してダンベル試験片を作成し、引張強度を測定したとこ
ろ1750kg/cm2であった。
比較例11 芳香族ポリエーテルスルホン樹脂を被覆した炭素繊維
チョップトストランドを450℃に昇温した電気炉に入
れ、空気雰囲気下で10時間加熱処理を行った以外は比較
例10と同様にして得たダンベル試験片の引張強度を測定
したところ1840kg/cm2であった。
実施例7 米国アモコ・ケミカル社の「ユーデル・ポリスルホン
P−1700(商標)」を20重量%、N−メチル−ピロリド
ン80重量%からなるポリスルホン溶液を調製した。この
ポリスルホン溶液に表面を酸化処理したアクリル系炭素
繊維のロービングを60M/HRの速度で連続的に浸漬し、乾
燥し脱溶剤を行った後3mm長さに切断し、チョップトス
トランドとした。
この時の炭素繊維に対する芳香族ポリエーテルスルホ
ン樹脂の付着量は5重量%であった。
実施例1〜3と同一条件で加熱処理して得られた炭素
繊維チョップトストランドを用い、実施例2と同様に操
作で炭素繊維配合PEEK樹脂のダンベル試験片を作成し、
引張強度を測定したところ2310kg/cm2であった。
実施例8 電解酸化により表面処理を施したポリアクリロニトリ
ル系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 HTAタイプ)を、
末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテルスルフ
ォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)をN−メチル
−ピロドリンを溶剤として用い樹脂の含有率10〜30重量
%に調合しさらにキシレンを希釈剤として用いたポリエ
ーテルスルフォン系収束剤で収束した後、6mm長さに切
断したチョップドファイバーを、空気雰囲気の熱処理炉
中で表3記載の各種条件で熱処理を行った。
次に、マトリクス樹脂としてのポリエーテルスルフォ
ン樹脂(三井東圧化学(株)製 4100G)と、上記で処理
した炭素繊維とを、炭素繊維の含有率を30重量%になる
ように配合した。
このものを、L/D=23,圧縮比3の直径65mmの一軸ベン
ト式押出機を用い、シリンダー温度370℃、スクリュー
回転数45rpmで押し出し、ストランドを切断しペレット
状の成形材料を得た。このものを180℃で5時間熱風乾
燥した後、日本製鋼所製75TON(型締圧)の射出成形機
を用いシリンダー温度370℃、金型温度160℃で厚み3mm
のASTM1号ダンベル片を成形し、その後引張試験を実施
した。その結果を加熱処理を400℃で行ったものおよび
加熱処理を行なわなかったもの(ブランク)の試験結果
と共に表3に示す。また実施例の試料の熱処理時間と引
張強度との関係を第4図に示す。
加熱処理温度と時間をみると最適な領域は、370℃で1
0時間が特に好ましい。さらに、この370℃で10時間熱処
理を施した炭素繊維を用いて成形したASTM1号ダンベル
片を用い、引張強度の温度依存性を調べた。その結果を
ブランクの結果と一緒に第5図に示す。
又、上述した370℃で10時間熱処理を施した炭素繊維
を用いた成形材料を用い、シリンダー温度380℃、金型
温度200℃、射出圧力1600kg/cm2の成形条件で第3図に
示すような構造の金型に射出し、インペラ形状物を得
た。得られた形状物をバリ取り、バランスチェックなど
の機械加工を行ない、第2図に示すような構造でシャフ
トに固定し、空気加熱装置付き(温度範囲0〜600℃)
の高速回転強度試験機(回転数0〜25×104rpm)に設置
し、回転数が13×104rpmの場合の各温度におけるバース
ト試験(13×104rpmで60分間)を行った。また、13×10
4rpmで連続耐久200hrに耐えるか否かを判定する簡便法
によれば常温での瞬間バースト回転数が20万rpm以上を
満足する必要があるため、この実験(20×104rpmで5秒
間回転)も合わせて行った。得られた結果を表4に示
す。
比較例12 ポリエーテルスルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製
4100G)を炭素繊維(東邦レーヨン(株)製HTA−C6E,
エポキシ系収束剤)が30重量%になるように配合して、
ペレット状の樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を
用いシリンダー温度370℃、金型温度160℃で厚み3mmのA
STM1号ダンベル片を成形し、引張試験を実施した。その
結果を第4図に実施例8の結果と合わせて示す。さらに
この樹脂組成物を用い、シリンダー温度380℃、金型温
度270℃、射出圧力1600kg/cm2の成形条件で第3図に示
すような構造の金型に射出し、インペラ形状物を得た。
この後、実施例8に記載の内容と同様に機械加工後、試
験を行った。その結果を表4に合わせて示す。
比較例13 ポリアミド系収束剤で収束した短繊維炭素繊維(東邦
レーヨン(株)製 HTA−C6N)と,ポリエーテルスルフ
ォン樹脂(三井東圧化学(株)製 4100G)とを、炭素繊
維含有率が30重量%になるように配合して、ペレット状
の樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い、比較
例12に記載したと全く同様にして実験を行った。その結
果を第4図、ならびに表4に示す。
比較例14 エポキシ系収束剤で収束した長繊維の炭素繊維(東邦
レーヨン(株)製 HTAタイプ)を一度焼成し、炭素繊維
表面上の収束剤を0.3重量%〜1.5重量%にまでおとし
た。この長繊維炭素繊維の上にポリエーテルスルフォン
樹脂(三井東圧化学(株)製,5003P)を収束剤としてコ
ーティングした炭素繊維を用い6mm長さに切断した炭素
繊維チョップドファイバーを30重量%になるように、マ
トリクス樹脂としてのポリエーテルスルフォン樹脂(三
井東圧化学(株)製 4100G)と配合してペレット状の樹
脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い比較例12に
記載したと同様な実験を行った。その結果を第4図、並
びに表4に示す。
比較例15 エポキシ系収束剤で収束した長繊維の炭素繊維(東邦
レーヨン(株)製 HTAタイプ)を一度焼成し炭素繊維表
面上の収束剤を0.3重量%〜1.5重量%にまでおとした。
この長繊維炭素繊維の上にポリエーテルスルフォン樹脂
(三井東圧化学(株)製4100G)を収束剤としてコーテ
ィングした炭素繊維を用い6mm長さに切断した炭素繊維
チョップドファイバーを30重量%になるようにマトリク
ス樹脂としてのポリエーテルスルフォン樹脂(三井東圧
化学(株)製 4100G)と配合してペレット状の樹脂組成
物を調製した。この樹脂組成物を用い、比較例12に記載
したと同様な実験を行った。その結果を第4図並びに表
4に示す。
実施例9 末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテルスル
フォン樹脂(三井東圧化学(株)製,5003P)をN−メチ
ル−ピロリドンを溶剤として用い樹脂含有率を10〜30重
量%に調合し、さらにキシレンで希釈したポリエーテル
スルフォン系収束剤で、電解酸化により表面処理を施し
たポリアクリロニトリル系炭素繊維(東邦レーヨン
(株)製 HTAタイプ)を収束した。これを6mm長さに切
断したチョップドファイバーとし、空気雰囲気の熱処理
炉中370℃で10時間処理を行った。その後、マトリクス
樹脂としてのポリエーテルスルフォン樹脂(三井東圧化
学(株)製 4100G)と、上記処理を行った炭素繊維と
を、炭素繊維の含有率が10,20,30,40,50重量%となるよ
うに配合して、ペレット状の樹脂組成物を調製した。こ
の樹脂組成物を用い、比較例12に記載したと同様な実験
を行った。その結果を第6図に示す。さらに、この樹脂
組成物の中から、炭素繊維含有率が30重量%のもののみ
をシリンダー温度380℃、金型200℃、射出圧力1600kg/c
m2の成形条件で第3図に示すような構造の金型に射出
し、インペラ形状物を得た。この後、実施例8に記載の
内容と同様に機械加工後、バースト試験を行った。その
結果を表4に示す。
比較例16 ポリエーテルスルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製
4100G)と炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 HTA−C6E,
エポキシ系収束剤)を、炭素繊維の含有率が10〜40重量
%になるように配合してペレット状の樹脂組成物を調製
した。この樹脂組成物を用いシリンダー温度370℃、金
型温度160℃で厚み3mmのASTM1号ダンベル片を成形し、
引張試験を実施した。その結果を第6図に実施例9の結
果と合わせて示す。
さらに、この樹脂組成物の中から炭素繊維含有率が30
重量%のもののみをシリンダー温度380℃、金型200℃、
射出圧力1600kg/cm2の成形条件で第3図に示すような構
造の金型に射出しインペラ形状物を得た。この後実施例
8に記載の内容と同様に機械加工後、バースト試験を行
った。その結果を表4に合わせて示す。
実施例10 マトリクス樹脂としてのポリエーテルケトン樹脂(IC
I社製ビクトレックス(PEK))を使用した以外は実施例
8と同様にして炭素繊維の含有率30重量%を含む樹脂組
成物を配合した。このものをL/D=23、圧縮比3の65φ
一軸ベント式押出機を用いシリンダー温度390℃、スク
リュー回転数45rpmで押し出し、ストランドを切断し、
ペレット状の成形材料を得た。このものを180℃で5時
間熱風乾燥した後、日本製鋼所製75TON(型締圧)の射
出成形機を用い、シリンダー温度420℃、金型温度180℃
で、厚み3mmのJIS1号ダンベル試験片を成形し、その
後、引張試験を実施した。
その結果表5並びに第7図に示す。
収束剤を施した炭素繊維の加熱処理温度と時間との相
関をみると、最適な領域は、370℃で10時間が特に好ま
しい。さらに、この370℃で10時間加熱処理を施した炭
素繊維を用いた成形材料を用いて成形したJIS1号ダンベ
ル試験片を用い、引張強度の温度依存性を調べた。その
結果を第8図に示す。
又、上述した370℃で10時間熱処理を施した炭素繊維
を用いた成形材料を用い、シリンダー温度400℃、金型
温度180℃、射出圧力2000kg/cm2の成形条件で、第3図
に示すような構造の金型に射出し、インペラ形状物を得
た。得られた形状物を、バリ取り、バランスチェックな
どの機械加工を行い、第2図に示すような構造でシャフ
トに固定し、実施例8と同様の条件でバースト試験を行
った。得られた結果を表6に示す。
比較例17 電解酸化により表面処理を施したポリアクリロニロリ
ル系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 HTAタイプ)を、
分子の末端に水酸基を有する低分子量のポリエーテルス
ルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)をN−メ
チルピロリドンを溶剤とし、樹脂と溶剤の配合比率を10
〜30重量%に調合し、さらに、キシレンを希釈剤として
用いたポリエーテルスルフォン系収束剤で収束した後、
6mm長さに切断して短繊維炭素繊維とした。
この炭素繊維を用い、マトリクス樹脂としてのポリエ
ーテルケトン樹脂(ICI社製品 ビクトレックス(PEK)
と混合し、炭素繊維の含有率を30重量%になるように配
合調製した。
このものを、実施例10に記載したと同様の条件で、一
軸ベント式押出機を用い、ペレット状の成形材料を得
た。また、この成形材料を用い、実施例10に記載したと
同様の実験を行い、その結果を表6に合わせて示す。
比較例18 ポリアミド系収束剤で収束した短繊維炭素繊維(東邦
レーヨン(株)製 HTA−C6N)とポリエーテルケトン樹
脂(ICI社製 ビクトレックス(PEK))とを、炭素繊維
含有率が30重量%になるように配合して、ペレット状の
樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い、比較例
17に記載したと全く同様にして実験を行った。その結果
を第7図並びに表6に示す。
比較例19 エポキシ系収束剤で収束した短繊維炭素繊維(東邦レ
ーヨン(株)製 HTA−C6E)とポリエーテルケトン樹脂
(ICI社製 ビクトレックス(PEK))とを、炭素繊維含
有率が30重量%になるように配合してペレット状の樹脂
組成物を調製した。この樹脂組成物を用い、比較例17に
記載したと全く同様にして実験を行った。その結果を第
7図並びに表6に示す。
実施例11 末端基として水酸基を有する低分子量のポリエーテル
スルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製,5003P)をN−
メチルピロリドンを溶剤として用い、樹脂含有率を10〜
30重量%に調合し、さらに、キシレンで希釈したポリエ
ーテルスルフォン系収束剤とし、この収束剤を用いて、
電解酸化により表面処理を施したポリアクリロニトリル
系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 HTAタイプ)を収束
した。これを6mm長さに切断した短繊維炭素繊維とし、
空気雰囲気の熱処理炉中370℃、10時間処理を行った。
その後、マトリクス樹脂としてのポリエーテルケトン樹
脂(ICI社製 ビクトレックス(PEK))と、上記処理を
行った炭素繊維とを炭素繊維の含有率が10,20,30,40,50
重量%となるように配合して、ペレット状の樹脂組成物
を調製した。この樹脂組成物を用い、比較例17に記載し
たと同様な実験を行った。その結果を第9図に示す。さ
らに、この樹脂組成物の中から、炭素繊維含有率が40重
量%のもののみをシリンダー温度410℃、金型200℃、射
出圧力2100kg/cm2の成形条件で第3図に示すような構造
の金型に射出し、インペラ形状物を得た。この後、実施
例8に記載の内容と同様に機械加工した後、バースト試
験を行った。その結果を表6に示す。
比較例20 末端基として水酸基を有する低分子量のポリエーテル
スルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製,5003P)をN−
メチルピロリドンを溶剤として用い樹脂含有率を10〜30
重量%に調合し、さらに、キシレンで希釈したポリエー
テルスルフォン系収束剤とし、この収束剤を用いて、電
解酸化により表面処理を施したポリアクリロニトリル系
炭素繊維(東邦レーヨン(株)製 HTAタイプ)を収束
し、これを6mm長さに切断した短繊維炭素繊維とした。
この後、マトリクス樹脂としてのポリエーテルケトン樹
脂(ICI社製 ビクトレックス(PEK))と、上記、炭素
繊維とを、炭素繊維の含有率が20,30,40重量%となるよ
うに配合して、ペレット状の樹脂組成物を調製した。こ
の樹脂組成物を用い、比較例17に記載したと同様な実験
を行った。その結果を第9図に示す。
さらに、この樹脂組成物の中から炭素繊維含有率が30
重量%のもののみを、実施例11に記載したと同様な条件
で行い、機械加工した後、バースト試験を行った。その
結果を表6に示す。
表4および6の結果より、実施例において成形したイ
ンペラは、比較例のものに比べて、耐熱強度、並びに耐
クリープ特性に優れていることが分かる。また、比較例
12および18(ポリアミド樹脂収束剤)と、比較例13およ
び19(エポキシ樹脂収束剤)に示した市販品の炭素繊維
では、テストピースでの初期物性の比較では、比較的良
い物性(引張強度)を示すが、インペラ形状の実体での
バースト試験では、強度が低く出ている。これは、イン
ペラを成形する時の成形サイクルが、テストピースを成
形する時の成形サイクルより長くなるため、エポキシ樹
脂や、ポリアミド樹脂収束剤が、成形温度360〜420℃
(PES)、380〜430℃(PEK)では、分解・ガス化がおこ
り、樹脂成形材料として滞留劣化を生じ、成形品中に微
小ボイドとして残存するためと考えられる。
実施例12 分子の末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテ
ルスルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)を、
溶剤としてN−メチルピロリドンを用い、樹脂との混合
比率を10〜30重量%に調合し、さらにキシレンを希釈剤
としてポリエーテルスルフォン系収束剤として。この収
束剤を用いて電解酸化により表面処理を施したポリアク
リロニトリル系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製、HTA
タイプ)を収束した後、6mm長さに切断してチョップド
炭素繊維とし、空気雰囲気に熱処理炉中で表7記載の各
種条件で熱処理を行なった。
次に、マトリクス樹脂としてのポリエーテルケトン樹
脂(三井東圧化学(株)製 PEEK)と、上記で処理した
炭素繊維とを炭素繊維の含有率を40重量%になるように
配合した。このものをL/D=23、圧縮比3の直径65mm一
軸ベント式押出し機を用い、シリンダ温度380℃、スク
リュー回転数45rpmで押し出しストランドを切断しペレ
ット状の成形材料を得た。このものを150℃で5時間熱
風乾燥した後、日精樹脂工業(株)製80TON(型締圧)
射出成形機を用い、シリンダ温度380℃、金型温度180℃
で厚み3mmのJIS1号ダンベル試験片を成形し、その後、
引張試験を実施した。その結果を表7並びに第10図に示
す。
収束剤を施した炭素繊維の加熱処理温度と時間との相
関をみると、最適な領域は370℃で10時間が特に好まし
い。さらに、この370℃で10時間加熱処理を施した炭素
繊維を用いた成形材料を用いて成形したJIS1号ダンベル
試験片を用い、引張強度の温度依存性を調べた。その結
果を第11図に示す。
又、上述した370℃で10時間熱処理を施した炭素繊維
を用いた成形材料を用い、シリンダ温度390℃、金型温
度180℃、射出圧力2100Kg/cm2の成形条件で第3図に示
すような構造の金型に射出し、インペラ形状物を得た。
得られた形状物をバリ取り、バランスチェックなどの機
械加工を行ない、第2図に示すような構造でシャフトに
固定し、空気加熱装置付き(温度範囲0〜600℃)の高
速回転強度試験機(回転数0〜25×104rpm)にセット
し、回転数が13×104rpmの場合の各温度(室温、100
℃)におけるバースト試験を行なった。また、13×104r
pmで連続耐久200時間に耐えるか否かを判定する簡便法
によれば、常温での瞬間バースト回転数が20×104rpm以
上を満足する必要があるため、この実験も併せて行なっ
た。得られた結果を表8に示す。
比較例21 分子の末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテ
ルスルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)を溶
剤としてN−メチルピロリドンを用い、樹脂と溶剤との
配合比率を10〜30重量%に調合し、さらにキシレンを希
釈剤としてポリエーテルスルフォン系収束剤とした。こ
の収束剤を用いて電解酸化により表面処理を施したポリ
アクリロニトリル系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製、
HTAタイプ)を収束した後、6mm長さに切断してチョップ
ド炭素繊維とした。この炭素繊維には熱処理を加えずマ
トリクス樹脂としてのポリエーテルエーテルケトン樹脂
(三井東圧化学(株)製 PEEK)と混練し、炭素繊維の
含有率を40重量%になるように配合調整した。
このものを実施例12に記載したと同様の実験を行な
い、その結果を表8に併せて示す。
比較例22 ポリアミド系収束剤で収束した短繊維炭素繊維(東邦
レーヨン(株)製 HTA−C6N)と、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂(三井東圧化学(株)製 PEEK)とを炭素
繊維含有率が40重量%になるように配合してペレット状
の樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い、比較
例21に記載したと全く同様にして実験を行なった。その
結果を第10図並びに表8に示す。
比較例23 エポキシ系収束剤で収束したチョップド炭素繊維(東
邦レーヨン(株)製 HTA−C6E)と、ポリエーテルエー
テルケトン樹脂(三井東圧化学(株)製PEEK)とを炭素
繊維含有率が40重量%になるように配合して、ペレット
状の樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い、比
較例12に記載したと全く同様にして実験を行なった。そ
の結果を第10図並びに表8に示す。
実施例13 分子の末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテ
ルスルフォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)を、
N−メチルピロリドンを溶剤として用い、樹脂含有率を
10〜30重量%に調合し、更にキシレンで希釈して、ポリ
エーテルスルフォン系収束剤とした。この収束剤を用い
て電解酸化により表面処理を施したポリアクリロニトリ
ル系炭素繊維(東邦レーヨン(株)製、HTAタイプ)を
収束した。これを6m長さに切断してチョップド炭素繊維
とし、空気雰囲気に熱処理炉中で370℃で10時間処理を
行なった。その後、マトリクス樹脂としてのポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂(三井東圧化学(株)製 PEEK)
と、上記処理を行なった炭素繊維とを炭素繊維の含有率
を20,30,40,50重量%になるように配合してペレット状
の樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を用い比較例
21に記載したと同様な実験を行なった。その結果を第12
図に示す。更に、この樹脂組成物の中から炭素繊維含有
率が30重量%のもののみをシリンダ温度390℃、金型温
度200℃、射出圧力1900Kg/cm2の成形条件で第3図に示
すような構造の金型に射出し、インペラ形状物を得た。
この後、実施例12に記載の内容と同様に、機械加工を
行ないバースト試験を行なった。その結果を表8に示
す。
比較例24 末端基に水酸基を有する低分子量のポリエーテルスル
フォン樹脂(三井東圧化学(株)製5003P)を、溶剤と
してN−メチルピロリドンを用い、樹脂と溶剤の配合比
率(樹脂配合比率)を10〜30重量%に調合し、さらにキ
シレンで希釈してポリエーテルスルフォン系収束剤とし
た。しかる後、この収束剤を用いて電解酸化により表面
処理を施してあるポリアクリロニトリル系炭素繊維(東
邦レーヨン(株)製 HTAタイプ)を収束し、これを6mm
長さに切断してチョップド炭素繊維とした。この炭素繊
維に熱処理を施さず、マトリックス樹脂(三井東圧化学
(株)製 PEEK)と炭素繊維の含有率が20,30,40重量%
となるように配合してペレット状の樹脂組成物を調製し
た。この樹脂組成物を用い、比較例21に記載したと同様
な実験を行なった。その結果を第12図に示す。
さらに、この樹脂組成物の中から炭素繊維含有率が30
重量%のもののみを、実施例13に記載したと同様な条件
で形成を行ない、機械加工を施しバースト試験を行なっ
た。その結果を表8に示す。
表8の結果により、実施例において成形したインペラ
は比較例のものに比べて耐熱強度並びに耐熱クリープ特
性に優れていることがわかる。また、比較例22(ポリア
ミド系収束剤)と比較例23(エポキシ系収束剤)で示し
た市販品の炭素繊維では、収束剤が形成温度360〜420℃
では分解ガス化が起こり、マトリクス樹脂と炭素繊維と
の界面に濡れ不良による隙間が生じる為、実施例12(ポ
リエーテルスルフォン系収束剤で熱処理有り)に比べる
と、強度低下が起こると考えられる。
実施例14 実施例1において得られた芳香族ポリスルホン樹脂を
被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストランド30重量
%とポリエーテルイミド樹脂としてGE社製ULTEM1000
(商品名)を70重量%ドライブレンドした後40mm径押出
機にて押出温度380℃で溶融混練しながら押出す操作を
行なって均一配合ペレットを得た。
次に上記の均一配合ペレットを通常の射出成形機を用
いてシリンダー温度380℃および金型温度160℃の温度条
件でダンベル試験片を作成し、引張強度を測定したとこ
ろ2360Kg/cm2であった。
比較例25 実施例14において芳香族ポリスルホン樹脂を被覆し熱
処理した炭素繊維チョップトストランドにかえて、エポ
キシ樹脂で収束されたアクリル系炭素繊維を使用したほ
かは実施例14と同様に試験して炭素繊維配合ポリエーテ
ルイミド樹脂のダンベル試験片を作成した。引張強度を
測定したところ1820Kg/cm2であった。
実施例15 実施例1において得られた芳香族ポリスルホン樹脂を
被覆し熱処理した炭素繊維チョップトストランド30重量
%とポリフェニレンサルファイド樹脂としてフィリップ
ス石油社製ライトンP−4(商品名)を70重量%ドライ
ブレンドした後40mm径押出機にて押出温度340℃で溶融
混練しながら押出す操作を行なって均一配合ペレットを
得た。
次に上記の均一配合ペレットを通常の射出成形機を用
いてシリンダー温度360℃および金型温度120℃の温度条
件でダンベル試験片を作成し、引張強度を測定したとこ
ろ2230Kg/cm2であった。
比較例26 実施例15において芳香族ポリスルホン樹脂を被覆し熱
処理した炭素繊維チョップトストランドにかえて、エポ
キシ樹脂で収束されたアクリル系炭素繊維を使用したほ
かは実施例15と同様に試験して炭素繊維充填ポリフェニ
レンサルファイド樹脂のダンベル試験片を作成した。引
張強度を測定したところ1179Kg/cm2であった。
実施例16 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社の「ビ
クトレックス ポリエーテルスルホン PES5003P(商
標)」を10重量%、ジクロルメタン45重量%、1,1,2ト
リクロルエタン45重量%からなるポリエーテルスルホン
溶液を調製した。このポリエーテルスルホン溶液に表面
を酸化処理したアクリル系炭素繊維のロービングを80M/
HRの速度で連続的に浸漬し、乾燥し脱溶剤を行った後3m
m長さに切断し、チョップトストランドとした。
この時の炭素繊維に対する芳香族ポリスルホン樹脂の
付着量は1%であった。
この炭素繊維チョップトストランドをステンレス製の
バットに入れ、350℃に昇温した電気炉に入れ、空気雰
囲気下で10時間加熱処理を行った。
この熱処理した炭素繊維チョップトストランドを使用
したほかは実施例1と同様の操作で炭素繊維配合PEEK樹
脂のダンベル試験片を作成し、引張強度を測定したとこ
ろ2250Kg/cm2であった。
実施例17 実施例1において調整したポリエーテルスルホン溶液
に表面を酸化処理したアクリル系炭素繊維のロービング
を60M/HRの速度で連続的に浸漬し、乾燥し脱溶剤を行っ
た。さらにこのロービングを再度ポリエーテルスルホン
溶液に60M/HRの速度で連続的に浸漬し、乾燥し脱溶剤を
行った。
この時の炭素繊維に対する芳香族ポリスルホン樹脂の
付着量は9%であった。
この炭素繊維チョップトストランドをステンレス製の
バットに入れ、350℃に昇温した電気炉に入れ、空気雰
囲気下で10時間加熱処理を行った。
この熱処理した炭素繊維チョップトストランドを使用
したほかは実施例1と同様の操作で炭素繊維配合PEEK樹
脂のダンベル試験片を作成し、引張強度を測定したとこ
ろ2380Kg/cm2であった。
〔発明の効果〕
本発明の、あらかじめ表面を酸化処理し芳香族ポリス
ルホン樹脂を被覆し熱処理した炭素繊維を耐熱性樹脂に
配合した耐熱性樹脂組成物は、優れた機械強度を有して
いる。
また、本発明の内燃機関用部品は、上述の炭素繊維
と、マトリクス樹脂との間のぬれ性が改善され、界面強
度の向上がいちじるしく、強度向上が達成されるという
効果が得られる。
また、例えばインペラの場合は、その軽量化により、
エンジン負荷変動に対する追従性が改善され、さらに、
製品表面の精度がアルミ合金製のものに比較して極めて
向上する為に、高速回転時の吸入空気の翼表面からの剥
離現象を低減することができ、吸入圧縮効率が上がると
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1例で、インペラの斜視図、 第2図は、シャフト部に取付けた第1図に示すインペラ
の断面図、 第3図は、インペラ成形金型の断面図、 第4図、第7図および第10図はこの発明のインペラを製
作する為に用いた炭素繊維の熱処理時間とそれぞれの時
間の引張強度を示す曲線図で、マトリクス樹脂は第4図
においてはPES、第7図においてはPEK、第10図において
はPEEKであり、 第5図、第8図および第11図は炭素繊維の熱処理の有・
無による引張強度の温度依存性を示す曲線図で、マトリ
クス樹脂は第5図においてはPES、第8図においてはPE
K、第11図においてはPEEKであり、 第6図、第9図および第12図は、熱処理無しの炭素繊維
とこの発明の炭素繊維(熱処理有り)とにおける強化繊
維含有率と引張強度との関係を示す曲線図で、マトリク
ス樹脂は第6図においてはPES、第9図においてはPEK、
第12図においてはPEEKである。 1……インペラ、2……スリーブ 3……ワッシャ、4……ナット 5……シャフト、6……組立て式金型 7……ピン、8……上金型 9……ゲート、10……下金型 11……インペラ形状部(キャビティ) A……成形材料入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐川 孝俊 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−115033(JP,A) 特開 昭59−33330(JP,A) 特開 昭56−120730(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ表面を酸化処理した炭素繊維
    に、芳香族ポリスルホン樹脂で該炭素繊維の表面を被覆
    した後、300〜400℃で加熱して得られた炭素繊維。
  2. 【請求項2】請求項1記載の炭素繊維5〜50重量%と、
    耐熱性樹脂95〜50重量%からなる射出成形・押出成形用
    耐熱性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】耐熱樹脂がポリエーテルスルホン、ポリエ
    ーテルイミド、ポリスルホン、ポリアミドイミド、ポリ
    イミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエー
    テルケトン、芳香族ポリエステルまたはポリエーテルケ
    トンである請求項2記載の射出成形・押出成形用耐熱性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の耐熱性樹脂組成物
    の射出成形・押出成形により得られたことを特徴とする
    内燃機関用部品。
  5. 【請求項5】前記内燃機関用部品が射出成形・押出成形
    により得られた一体型遠心圧縮機のインペラである請求
    項4記載の内燃機関用部品。
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