JP2602862Y2 - バスバー - Google Patents

バスバー

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JP2602862Y2
JP2602862Y2 JP1993002377U JP237793U JP2602862Y2 JP 2602862 Y2 JP2602862 Y2 JP 2602862Y2 JP 1993002377 U JP1993002377 U JP 1993002377U JP 237793 U JP237793 U JP 237793U JP 2602862 Y2 JP2602862 Y2 JP 2602862Y2
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bus bar
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憲一 西川
俊治 多賀
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気接続箱に収容する
導電性金属板からなるバスバーに関し、例えば、ヒュー
ジブル・リンクを搭載したヒュージブル・リンク・ブロ
ックに収容してヒュージブル・リンクとバッテリーとを
接続するもので、特に、 配線経路に沿って所要形状に形
成した薄板金属板からなるバスバーの剛性向上を図るも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のバスバーは一枚の金属板より加
工して所要の配線経路に沿うように形成されており、通
常薄板からなるため剛性の点で問題があると共に、ヒュ
ージブル・リンク・ブロック等の電気接続箱(図示せず)
の内部に収容した状態で、電気接続箱の内壁あるいは仕
切壁により支持されていない部分では、 上記のように剛
性不足であることから、車両搭載時にガタつきが発生し
やすい問題があった。
【0003】特に、図7に示すように、配線の制約上、
配線禁止区域Xを迂回させて2又以上に分岐させたバス
バー1では、特に、分岐部分の剛性が低下して、分岐部
分で振動が発生しやすく、また、許容電流量が小となる
問題もあった。
【0004】上記問題に対して、バスバーの剛性向上を
図るため、図8、図9(A)(B)に示すように、バスバー
1にフランジ部1aを屈折して設けたり、あるいは打出
し加工でビート部分1bを設けたり、更には、バスバー
を肉厚の大きい金属板より形成している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、フラン
ジ部1aやビート部1bを大きく設けることが出来る場
合には、剛性向上に役立つが、場所的な制約でフランジ
部やビート部を大きく設けることが出来ない場合には、
剛性向上は余り望めない。
【0006】一方、バスバーを形成する金属板の肉厚を
大とすると、他部品との嵌合時に相手側の形状が制約を
受けることとなる。よって、相手側の形状の肉厚に応じ
た範囲でしか肉厚を大とすることが出来ない。また、バ
スバー形成材料の肉厚を大とすると重量が増加し、軽量
化の要請に応えることが出来なくなる。
【0007】本考案は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、場所的な制約を受けることなく、剛性向上が必要な
箇所の剛性を上げることが出来るようにし、剛性向上に
よりガタの発生を抑制し、かつ、軽量化の要請にも応え
ることが出来るようにするものである。さらに、特に、
剛性アップが必要な二又に分岐したバスバーにおいて、
分岐部分の剛性向上を簡単に図ることを目的としてい
る。
【0008】
【0009】
【0010】本考案は上記目的を達成するため、電気接
続箱に収容する導電性金属板からなるバスバーであっ
て、バスバーが二又以上に分岐した部分では、配線上で
制約を受けない箇所まで分岐部分を延長して、これら分
岐部分の先端をループ状に連続させていることを特徴と
するバスバーを提供している。なお、該バスバーの肉厚
を剛性必要部分では部分的に厚くしていることが好まし
い。
【0011】さらに、上記ループ状に接続することによ
り得られる穴の周縁に沿って、バーニング加工を施して
フランジ状部を追加して、更に、剛性向上と許容電流の
向上を図ることが出来る。
【0012】尚、上記のようにバスバーの剛性向上を図
ると同時に、バスバーを収容する電気接続箱の絶縁製カ
バーに、バスバー支持用の突出部を一体に成形すると、
カバー全体でバスバーを押さえるため、バスバーのガタ
つき発生を抑制できると同時に、カバー自体の剛性向上
も図ることが出来る。
【0013】
【0014】二又以上の分岐したバスバーでは、分岐部
分の先端をループ状に連続させるため、分岐部分の剛性
を向上させることが出来る。よって、分岐部分に発生し
がちなガタつき発生を抑制することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例により説明
する。図1(A)(B)に示す第1参考実施例のバスバ
ー10は、前記図8に示すバスバーと同一箇所に用いる
バスバーで、ヒュージブル・リンク・ブロック内に収容
するもので、該ブロックに搭載するヒュージブル・リン
クとバッテリとを接続するものである。
【0016】上記バスバー10では、上面部10a、該
上面部10aの一端より下方に屈折した側面部10b
と、該側面部10bの下端より水平方向へ屈折させた下
面部10cとを備えるものである。上面部10aはバッ
テリー側と接続するために穴10dを穿設しており、該
上面部10aは剛性が必要な箇所となっている。また、
側面部10bと下面部10cの側面部連続側10c−1
はブロックの壁により支持されていないため、剛性が必
要な箇所となっている。
【0017】よって、上記上面部10a、側面部10
b、下面部10cの側面部連続側10c−1は、図示の
ように、肉厚W1を大とし、剛性がさほど必要でない下
面部10cの先端側10c−2の肉厚W2を小としてい
る。
【0018】尚、上面部10aおよび側面部10bの縁
部にはフランジ部10eを折り曲げ加工で形成している
が、該フランジ部10eの大きさが場所的な制約により
大きくできない場合にも、肉厚を大としているため、所
要の剛性を得ることが出来る。よって、場合的な制約が
ある場合には、上記フランジ部10eを不要とすること
も可能である。
【0019】図2(A)(B)は第2参考実施例のバス
バー10を示し、上面部10a、側面部10bおよび下
面部の側面部連結側10c−1の剛性が必要な部分に
は、バスバーと同一素材の金属板からなる補強板11を
溶接により貼着している。上記補強板11を溶接して一
体化していることにより、これらの部分の肉厚W1を、
剛性がさほど必要でない下面部の先端側10c−2の肉
厚W2よりも大としている。
【0020】図3は第3参考実施例のバスバー10を示
し、剛性が必要な上面部10aおよび側面部10bに
は、両側縁より折り返し部分10f、10gを設けて、
上面部10aの下面に折り返し部10fを、側面部10
bの一面側に折り返し部10gを折り返して、一体にな
るように重ねあわせて、当該部分の肉厚W1を大として
いる。なお、第3参考実施例では、上面部10aにビー
ド部10hを打ち出して加工して、特に、剛性向上が必
要な上面部10aの剛性を大としている。
【0021】図4は本考案の第1実施例を示し、該実施
例のバスバー10’は二又に分岐した部分を備えたもの
である。即ち、共通部10’aの先端をT字形状とし、
その水平部両端より分岐部10’bと10’cを突出さ
せており、これら分岐部分に挟まれた部分が配線禁止区
域Xとなっている。
【0022】上記分岐部分10’bと10’cとはその
先端を配線禁止区域Xより外れる位置まで延長させ、そ
の先端を結合部10’dで結合し、分岐部分10’bと
10’cを結合部10’dを介してループ状に連続させ
ている。
【0023】上記のように分岐部分10’bと10’c
の先端が相互に連結されるため、分岐部分の剛性向上を
図ることが出来る。尚、分岐部分の剛性は、ループ状に
連結することで、所要の剛性に達するため、図示されて
いるバスバー10’の部分には肉厚とした部分を設けて
いない。
【0024】図5は第2実施例を示し、第1実施例のル
ープ形状に連続させた配線禁止区域Xを囲む周縁、即
ち、穴の周縁にフランジ状のバーリング加工部10’e
を設けている。該バーリング加工部10’e刃、金型に
より材料を絞り加工することにより形成している。
【0025】図6(A)(B)は第4参考実施例を示
し、バスバー10”は上記各実施例と相違する断面チャ
ンネル形状で、ヒュージブル・リンク・ブロック20と
略同様泣け以上とした部分に収容するようにしている。
【0026】上記バスバー10”はその両側部10”a
および底部10”bの肉厚を大として剛性向上を図って
いると共に、ヒュージブル・リンク・ブロックのカバー
21に底部10”bを押さえるための半円形状に突出さ
せた突起部21aを設けている。このように、カバー2
1により底部10”bを押さえると、特に、底部10”
bの剛性が向上して、ガタつき発生をより効果的に押さ
えることが出来る。
【0027】
【0028】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、バスバ
ーを配線禁止区域を避けるために二又以上に分岐させる
必要がある部分等においては、分岐部分の先端を配線禁
止区域をさけることが出来る箇所まで延在させて、その
先端を結合部で結合してループ状に連続させているた
め、分岐部分の剛性向上を簡単に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1参考実施例のバスバーを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図2】 本考案の第2参考実施例のバスバーを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図3】 第3参考実施例のバスバーを示す斜視図であ
る。
【図4】 本考案の第1実施例のバスバーを示す斜視図
である。
【図5】 本考案の第2実施例のバスバーを示す斜視図
である。
【図6】 本考案の第4参考実施例のバスバーを示す斜
視図である。
【図7】 従来のバスバーを示す斜視図である。
【図8】 他の従来例のバスバーを示す斜視図である。
【図9】 (A)(B)は他の従来例のバスバーを示す
斜視図である。
【符号の説明】
10’ バスバー 10’b、10’c 分岐部分 10’d 結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−137875(JP,A) 実開 昭62−61114(JP,U) 実開 昭63−93714(JP,U) 実開 昭64−42465(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 5/02 H02G 3/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱に収容する導電性金属板から
    なるバスバーであって、バスバーが二又以上に分岐した
    部分では、配線上で制約を受けない箇所まで分岐部分を
    延長して、これら分岐部分の先端をループ状に連続させ
    いることを特徴とするバスバー。
JP1993002377U 1993-02-02 1993-02-02 バスバー Expired - Fee Related JP2602862Y2 (ja)

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JP5237028B2 (ja) * 2008-09-25 2013-07-17 光洋電子工業株式会社 バスバーの接合構造および接合方法
JP4580036B1 (ja) 2009-06-12 2010-11-10 株式会社神戸製鋼所 バスバーおよびコネクタ
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