JP2602329Y2 - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2602329Y2
JP2602329Y2 JP1991073056U JP7305691U JP2602329Y2 JP 2602329 Y2 JP2602329 Y2 JP 2602329Y2 JP 1991073056 U JP1991073056 U JP 1991073056U JP 7305691 U JP7305691 U JP 7305691U JP 2602329 Y2 JP2602329 Y2 JP 2602329Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は座標入力装置に関し、更
に詳しくは、ボールを任意方向に回転させることにより
画面上のカーソル位置等を制御するための座標データを
生成する座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画面表示機能を有する電子機器、例えば
ラップトップパソコン、ノートパソコン等の小型化に伴
い、これらの電子機器に組み込まれる座標入力装置にも
小型化の要請が高まっている。
【0003】従来より、互いに直角になるようにハウジ
ング内に配設した2つの回転軸と支持部材とでボールを
回転自在に3点支持し、ボールの回転に連動させて回転
軸をそれぞれ回転させるとともに、各回転軸の一端に設
けた回転板の回転量を回転検出器により検出するように
構成した座標入力装置が用いられている。
【0004】一方、ハウジング内に設けた3つの固定支
持部材によってボールを回転自在に3点支持し、互いに
直角になるようにハウジング内に配設した2つの回転軸
はそれぞればねでボール表面に押し付け、ボールの回転
に連動させて回転軸をそれぞれ回転させるとともに、各
回転軸の一端に設けた回転板の回転量を回転検出器によ
り検出するように構成した座標入力装置が考えられてい
る。図11(a) ,(b)はこの種の座標入力装置における
回転軸取付け構造を概略的に示したものである。同図を
参照すると、回転軸1の一端には外周にスリットを形成
した回転板2が取り付けられ、他端にはフランジ3が取
り付けられ、略中央部にはボール5に当接されるローラ
部4が取り付けられている。ハウジングには長溝7を形
成した一対のブラケット6が設けられ、回転軸1は両ブ
ラケット6の長溝7に挿入されてボール5に対し接離方
向(図中x方向)に変位可能に支持されている。また、
ブラケット6が回転板2のハブ部側面とフランジ3の側
面とにそれぞれ当接することにより、回転軸1の軸線方
向移動が規制されている。さらに、ハウジングには回転
軸1をボール5に付勢するばね8が取り付けられてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】2つの回転軸と支持部
材とでボールを回転自在に3点支持する座標入力装置に
おいては、ボールに加わる押圧力が回転軸に加わるた
め、ボールに過大な押圧力が加わった場合に回転軸が変
形し易く、その変形によって回転軸がボールの回転に追
従しなくなって回転検出に支障を来すという問題が生じ
ていた。また、回転軸の変形を防止するために軸径を大
きくすると、装置全体の小型化が困難になる。
【0006】一方、ハウジング内に設けた3つの固定支
持部材によってボールを回転自在に3点支持する座標入
力装置によれば、上述した問題を解消することができる
が、回転軸の両端近傍を各々ばねでボールに付勢するた
め、ばね力のばらつきにより回転軸を一定位置に保持す
ることが困難になり、回転板と回転検出器との間の位置
ずれによって回転検出精度が低下するという問題が生じ
ていた。
【0007】したがって、本考案の目的は、ボールと連
動して回転する回転軸の変形を防止しつつ安定した回転
検出を行うことができ、しかも、小型化が可能な座標入
力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の考案は、開口を有するハウジング
と、このハウジング内に設けられた固定支持部材上に回
転自在に支持され、一部が前記開口より突出するボール
と、前記ハウジング内に互いに所定角度となるように配
置され、前記ボールの回転に、ローラ部を介して連動し
て回転する一対の回転軸とを備え、回転軸の一端近傍
に設けた回転板の回転量を回転検出器により検出して座
標データを生成する座標入力装置において、前記ハウジ
ング内には、前記回転軸の両端にそれぞれ当接する壁部
と、前記ボールへの前記ローラ部を介して前記回転軸の
接離方向に対して略直角方向に、一端が開放された円柱
状一対の狭持部に設けられた円弧状の狭持面を有し、該
狭持面で前記回転軸の一端近傍を回転自在に且つ前記
ボールに対し接離方向に揺動変位可能に狭持する狭持部
材と、前記回転軸の他端近傍を前記ボールに付勢するば
ねとを設けたことを特徴とする
【0009】また、請求項2記載の考案は、請求項1記
載の座標入力装置において、前記挟持部材を前記回転検
出器と一体に形成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の考案は、請求項1記
載の座標入力装置において、前記各回転軸の他端に当接
する壁部に前記ばねを係止する係止部を形成したことを
特徴とする。
【0011】さらに、請求項4記載の考案は、請求項1
記載の座標入力装置において、前記各回転軸の両端を凸
曲面形状にしたことを特徴とする。さらに、請求項5記
載の考案は、ハウジングと、このハウジング内に設けら
れた支持部材上に回転自在に支持され、一部が前記開口
より突出するボールと、ハウジング内に互いに所定角度
となるように配置され、ボールの回転に連動して回転す
る一対の回転軸とを備え、各回転軸に設けた回転板の回
転量を回転検出器により検出して座標データを生成する
座標入力装置において、 ハウジングが、前記ボールを収
容する略半球状からなる凹状側壁と前記凹状側壁の裏面
となる略半球状の凸状側壁と前記各回転軸に設けられた
ローラを前記ボールに接触させるように設ける窓部とを
有し、前記ボールを前記凹状側壁側に設けると共に、前
記各回転軸及び前記各回転軸をボールに付勢するばねを
前記凸状側壁側に設け、前記ローラを前記窓部から前記
凹状側壁側に突出させる構成にしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の座標入力装置においては、ボー
ルに加わる押圧力を固定支持部材で受けるので、ボール
に過大な押圧力が加わった場合に回転軸にその押圧力が
加わって変形する虜がない。したがって、回転軸の径を
小さくすることができ、装置全体を小型化できる。ま
た、回転軸の一端近傍を一対の狭持部に設けられた円弧
状の挟持部材により回転自在に且つボールに対し接離
方向に揺動変位可能に挟持し、かつ、回転軸の他端近傍
をばねによりボール側に付勢しているので、回転軸を常
時ボールの回転に連動させて回転させることができる。
しかも、回転軸の両端をそれぞれ壁部に摺接させて回転
軸の軸線方向移動を規制するとともに、回転板が設けら
れる回転軸の一端近傍を挟持部材により挟持するので、
回転板とその回転量を検出する回転検出器との位置ずれ
が生じにくい。したがって回転検出の信頼性低下を防止
できる。また、一端が開放された狭持面を有する狭持部
材としたため、この開放された一端側から回転軸を狭持
部材に位置させるだけで、回転軸の取付が出来て、その
組立性が良好となる。
【0013】請求項2記載の座標入力装置においては、
挟持部材を回転検出器と一体に形成しているので、回転
軸の一端近傍に設けられた回転板と回転検出器との位置
合わせが容易になる。また、ハウジング自体の内部構造
を簡素化できるので、その製造が容易になる。
【0014】請求項3記載の座標入力装置においては、
各回転軸の他端に当接する壁部に回転軸をボールに付勢
するばねを係止する係止部を形成しているので、ばねが
回転軸から外れにくくなる。しかも、係止部は各回転軸
の他端に当接する壁部に形成しているので、ハウジング
の内部構造が簡素化し、ハウジングの小型化が可能にな
るとともにその製造が容易になる。
【0015】請求項4記載の座標入力装置においては、
各回転軸の両端を凸曲面形状にしているので、回転軸が
揺動しその端部が壁部に摺接することによって壁部が摩
滅することを最小限に抑えることができる。したがっ
て、回転軸のガタつきを防止して安定した回転を行わせ
ることができる。請求項5記載の座標入力装置において
は、各回転軸及び各回転軸の付勢ばねをボールの収容側
と反対の凸状側壁側に設けたので、ハウジングを所定の
向きに固定したまま回転軸、付勢ばねおよびプリント基
板をハウジングに対し同一の側から順番に組み付けるこ
とができ、組立作業性が良くなる。
【0016】
【実施例】以下、図1から図10までを参照して本考案
の一実施例につき説明する。
【0017】図1および図2に示すように、座標入力装
置はボール10と、開口部を有するハウジング11と、
該ハウジング11の開口部に着脱可能に取り付けられる
リング状のリテーナ13とを備えている。ボール10は
耐摩耗性に優れた樹脂例えばABS等で作ることが好ま
しいが、さらに、ボール10を重くしてその操作性を高
めるために、樹脂層の内部に鉄等比重の大きな材料から
なる球状コアを設けることが好ましい。ハウジング11
およびリテーナ13はそれぞれ樹脂例えばABS等の一
体モールド成形によって作ることができる。ハウジング
11の開口部側にはボール10を収容するボール収容部
12が形成されている。ハウジング11のボール収容部
12に収容されたボール10の一部はハウジング11に
取り付けられたリテーナ13の内孔14から突出するよ
うになっている。ハウジング11の開口部と反対側にプ
リント基板15が取り付けられる。
【0018】ボール10はハウジング11のボール収容
部12に固定される3つの支持部材16により任意方向
に回転可能に3点支持される。好ましくは支持部材16
は球状のルビーからなる。ハウジング11内には一対の
回転軸17,18が互いに直角になるように配置されて
おり、ばね19によって常時ボール10に押し付けられ
ている。したがって、ボール10の任意方向の回転に連
動して互いに直角な軸線の周りにそれぞれ回転すること
ができる。プリント基板15には図1および図5に示す
2つの回転検出器20,21が取り付けられており、こ
れら回転検出器20、21はそれぞれ回転軸17,18
の回転量を検出してパルス信号を出力する。したがっ
て、これらのパルス信号を計数することにより、図示し
ない表示装置の画面上のカーソル位置等を制御する座標
データを生成することができる。
【0019】次に、支持部材16の取付構造について詳
細に説明する。図2,図4および図7から判るように、
ハウジング11には各支持部材16をハウジング11の
プリント基板取付け面側から受け入れてボール10と接
触する位置に保持する3つの筒部22が設けられてい
る。各筒部22にはその長手方向に延びるスリット22
aが形成されている。したがって、各筒部22は拡縮方
向に撓み変形可能である。各筒部22はハウジング11
のボール収納部12に開口する孔22bを有しており、
この孔22bは球状支持部材16の直径よりも小さい。
したがって、支持部材16の一部が孔22bから突出し
てボール10に接触することができる。一方、図7に示
すように、プリント基板15には各筒部22の支持部材
受入れ側端部と嵌合する嵌合孔15aが形成されてい
る。嵌合孔15aの内径は筒部22の外径よりも僅かに
小さい。したがって、筒部22を嵌合孔15aに嵌合さ
せることにより、筒部22を縮径方向に撓み変形させて
支持部材16をボール10と接触する位置に固定保持さ
せることができる。したがって、接着剤等を用いること
なくハウジング11内への支持部材16の固定作業を簡
単に行うことができる。また、この実施例では球状の支
持部材16を用いているので、支持部材16を筒部22
内に組み込むときに支持部材16の方向性を考慮する必
要がなくなる。
【0020】図7は座標入力装置を電子機器例えばノー
ト型パソコン等のケース23に組み込んだ状態を示して
いる。同図に示すように、筒部22はプリント基板15
の嵌合孔15aに嵌合しており、ケース23に設けられ
た位置決め用の係合部23aが筒部22内に係合してい
る。このように、支持部材16を収納する筒部22を利
用して座標入力装置の位置決めを行うことができるの
で、ハウジング11に別途位置決め手段を設ける必要が
なく、ハウジング11の構造が簡素化されることとなっ
ている。なお、ケース23に設ける係合部23aは筒部
22と嵌合する嵌合穴を有するものであってもよい。
【0021】次に、回転軸17,18およびその取付構
造について詳細に説明する。図2,図5および図10に
示すように、一方の回転軸17はそのほぼ中央部に取り
付けられたローラ部25と、回転軸17の一端近傍に取
り付けられた回転板26とを備えている。ローラ部25
はボール収納部12に形成された開口12aを介してボ
ール10に対し接触可能とされている。他方の回転軸1
8も回転軸17と同様の構成を有する。この実施例で
は、回転板26は外周にスリットを有する遮光板からな
っており、回転検出器20,21は、図1に概略的に示
すように、光電変換形の検出部20a,21aを備えて
いる。したがって、この実施例では、回転板26の壁部
とスリットが交互に検出部20a,21aの光路を横切
ることにより、回転板26の回転量および回転方向に応
じたパルス信号を得ることができる。
【0022】図4、図5および図8から図10までを参
照すると、ハウジング11には、ハウジングのプリント
基板取付け面側から挿入される回転軸17の回転板取付
け側の一端に当接される壁部27と、回転軸17の他端
に当接される壁部28と、シャフト24の中間部を支え
る支持面部29とが設けられている。壁部27は凹溝の
底面として形成されており、この凹溝は回転軸17の一
端をプリント基板取付け面側から挿入できるようにハウ
ジング11のプリント基板取付け面側に開放されてい
る。また、璧部28には回転軸17の上記他端がプリン
ト基板取付け面側に脱落することを防止するためのひさ
し状突部28aが形成されている。他方の回転軸18の
ための支持構造は上述した一方の回転軸17のための支
持構造と同様の構成を有しており、さらにこの実施例で
は、両回転軸17、18の他端を当接させる壁部28が
一体に形成されている。
【0023】一方、図1、図5および図10に示すよう
に、回転検出器20、21には回転板26の近傍すなわ
ち回転軸17、18の各々の一端近傍で回転軸17、1
8を挟持する狭持部材としての狭持部20b、21b
が、回転検出器20、21を成形加工で形成するとき
に、同時に回転検出器20、21にそれぞれ一体に形成
されるようになっている。これらの狭持部20b,21
bは、ボール10へのローラ部25を介して回転軸1
7、18の接離方向に対して略直角方向に、一端が開放
された一対の狭持部20b、21bに設けられた円弧状
狭持面を有し、回転検出器20、21をハウジング1
1に取り付けたときに、開放された一端側から回転軸1
7、18が挿入されて、狭持部20b、21bの狭持面
それぞれ回転軸17、18係合する。したがって、
プリント基板15をハウジング11に取り付けた状態で
は、回転軸17、18は挟持部20b,21bを支点と
してボール10に対し接離方向に揺動変位可能となる。
この実施例では、図10に示すように、各回転軸17,
18の両端を凸曲面形状にしているので、壁部27、2
8との摩擦抵抗を小さくすることができ、回転軸17,
18が揺動し壁部27,28に摺接することによって壁
部27、28が摩滅することを最小限に抑えることがで
きる。したがって、回転軸17、18のガタつきを防
すると共に、ボール10の回転に連動して安定した回
転を行わせることができる。
【0024】さらに、図10に示すように、この実施例
では、回転軸17、18をボール10側に付勢するため
のばね19を共通のコイルばねで構成している。このば
ね19はハウジンク11に設けられたばね保持部30に
対しハウジング11のプリント基板取付け面側から装着
されており、ばね19の両端から延長したアーム部19
a,19bは、それぞれ独立した線状の自由端部を有
し、この自由自由端部が、それぞれ回転軸17,18の
他端近傍をボール10に付勢している。また、ばね19
自由端部寄りのアーム部19a,19bはそれぞれ壁
部28、28に一体に形成された係止部28b,28b
に係止されている。
【0025】上記構成を有する座標入力装置において
は、ボール支持部材16、回転軸17、18および
ね19をハウジング11のプリント基板取付け面側から
ハウジング11内に組み付けることができるので、回転
検出器20、21をプリント基板15に取り付けた後、
ハウジング11を所定の向きに固定したままボール支持
部材16、回転軸17、18、ばね19およびプリント
基板15をハウジング11に対し同一方向から順番に組
み付けることができる。したがって本考案の座標入力装
置の組立作業性が良くなる。
【0026】また、上記構成の座標入力装置において
は、回転軸17,18は常時、アーム部19a,19b
を有するばね19によってそれぞれボール10の表面に
押し付けられている。また、回転軸17、18は回転検
出器20、21の検出部20a、21aと対向する回転
板26の近傍でそれぞれ回転検出器20,21の一対の
狭持部20b、21bに設けられた円弧状の狭持面によ
り挟持され、この挟持部20b、21bを支点として、
ボール10に対し接離方向に揺動変位可能とされてい
。そのために、回転軸17,18が上記接離方向に変
位しても回転検出器20、21の検出部20a、21a
に対する回転板26の位置ずれは小さく抑えられること
となる。したがって、回転検出器20,21の検出精度
の低下を防止できることとなる。
【0027】さらに、各回転軸17,18の前記他端に
当接する壁部28にばね19のアーム部19a,19b
を係止する係止部28bをそれぞれ形成しているので、
ばねのアーム部19a,19bが回転軸17,18から
外れにくくなる。しかも、係止部28bは回転軸17,
18の端部を当接させる壁部28に形成するので、ハウ
ジング11の内部構造が簡素化し、その小型化が可能に
なるとともにその製造が容易になる。
【0028】以上、図示実施例につき説明したが、本考
案は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
その構成要素に種々の変更を加えることができる。例え
ば、支持部材は球状のものに限られず、半球状のボール
支持端部を有する棒状体であってもよい。また、筒部を
プリント基板に嵌合させることなく、他の手段例えば筒
部内に圧入する栓等で支持部材を筒部内に固定するよう
に構成してもよい。
【0029】また、回転軸17,18およびばね19を
ハウジング11のプリント基板取付け面とは反対側から
組み付けるように構成してもよい。
【0030】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案に
よれば、ボールを固定支持部材で支持し、回転軸をばね
でボールに付勢するので、ボールに加わる押圧力によっ
て回転軸が変形することを防止できる。したがって、小
径の回転軸を使用できることとなり、座標入力装置全体
を小型化できることとなる。また、回転軸の凸曲面形状
両端をそれぞれ壁部に摺接させて回転軸の軸線方向移
動を規制するとともに、回転板が設けられる回転軸の一
端近傍を一対の狭持部に設けられた円弧状の狭持面を有
する挟持部材により挟持し、かつ、回転軸の他端近傍を
ばねによりボール側に付勢するので、回転軸を常時ボー
ルの回転に連動させて回転させることができるととも
に、回転板とその回転量を検出する回転検出器との間の
位置ずれを最小化して安定した回転検出を行うことがで
きることとなる。したがって、ボールと連動して回転す
る回転軸の変形を防止しつつ安定した回転検出を行うこ
とができ、しかも、小型化が可能な座標入力装置を提供
することができる。また、一端が開放された一対の狭持
部に設けられた円弧状の狭持面を有する狭持部材とした
ため、この開放された一端側から回転軸を狭持部材に位
置させるだけで、回転軸をボールに対し接離方向に揺動
変位可能に取付が出来て、その組立性が良好となる。ま
た、各回転軸及び各回転軸をボールに付勢するばねを凸
状側壁側に設けたので、ハウジングを所定の向きに固定
したまま回転軸、ばね、プリント基板を同一方向から順
番に組み付けることができ、組立作業性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す座標入力装置の一部
分解斜視図である。
【図2】 図1に示す座標入力装置のハウジングをプリ
ント基板取付け面側から見た斜視図である。
【図3】 図1に示すハウジングの平面図である。
【図4】 図1に示すハウジングの底面図である。
【図5】 図1に示す座標入力装置の図3中5−5線に
沿った断面図である。
【図6】 図1に示す座標入力装置の図3中6−6線に
沿った断面図である。
【図7】 図1に示す座標入力装置を電子機器のケース
に組み込んだ状態を示す図3中7−7線に沿った断面図
である。
【図8】 図1に示すハウジングの図4中8−8線に沿
った断面図である。
【図9】 図1に示すハウジングの図4中9−9線に沿
った断面図である。
【図10】 図1に示すハウジングの回転軸支持部の拡
大一部断面底面図である。
【図11】 従来の座標入力装置における回転軸支持構
造を示したもので、(a) は一部断面平面図、(b) は(a)
中11b−11bに沿った断面図である。
【符号の説明】
10…ボール、 11…ハウジング、 12…ボール収容部、 13…リテーナ、 15…プリント基板、 16…球状支持部材、 17,18…回転軸、 19…ばね、 19a,19b…アーム部、 20,21…回転検出器、 20a,21a…検出部、 20b,21b…挟持部、 25…ローラ部、 26…回転板、 27,28…壁部、 28a…ひさし状突部、 28b…係止部、 29…支持面部、 30…ばね保持部。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有するハウジングと、このハウジ
    ング内に設けられた固定支持部材上に回転自在支持さ
    れ、一部が前記開口より突出するボールと、前記ハウジ
    ング内に互いに所定角度となるように配置され、前記
    ールの回転に、ローラ部を介して連動して回転する一対
    の回転軸とを備え、回転軸の一端近傍に設けた回転板
    の回転量を回転検出器により検出して座標データを生成
    する座標入力装置において、前記ハウジング内には、
    回転軸の両端にそれぞれ当接する壁部と、前記ボール
    への前記ローラ部を介して前記回転軸の接離方向に対し
    て略直角方向に、一端が解放され一対の狭持部に設けら
    れた円弧状の狭持面を有し、該狭持面で前記回転軸の一
    端近傍を回転自在に且つ前記ボールに対し接離方向に
    揺動変位可能に狭持する狭持部材と、前記回転軸の他端
    近傍を前記ボールに付勢するばねとを設けたことを特徴
    とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記狭持部材を前記回転検出器と一体に
    形成したことを特徴とする請求項1記載の座標入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各回転軸の他端に当接する壁部に前
    記ばねを係止する係止部を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記各回転軸の両端を凸曲面形状にした
    ことを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
JP1991073056U 1991-07-22 1991-07-31 座標入力装置 Expired - Fee Related JP2602329Y2 (ja)

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