JP2602093B2 - 防燃剤組成物 - Google Patents

防燃剤組成物

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JP2602093B2 JP10681289A JP10681289A JP2602093B2 JP 2602093 B2 JP2602093 B2 JP 2602093B2 JP 10681289 A JP10681289 A JP 10681289A JP 10681289 A JP10681289 A JP 10681289A JP 2602093 B2 JP2602093 B2 JP 2602093B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は防燃剤組成物に関する。
[従来の技術] 従来、防燃剤としてスルファミン酸グアニジンメチロ
ール化スルファミン酸グアニジン等がある。(たとえ
ば、特開昭60-199094号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このものは品質的に充分でなく、たとえば紙
に塗布して加熱した場合紙の着色が起こりやすい、紙に
塗布して加熱した場合引裂強度の低下が起こりやすい、
という問題点があった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは品質的に充分でありたとえば紙に塗布し
て加熱した場合紙の着色が起こりにくい、紙に塗布して
加熱した場合引裂強度の低下が起こりにくい、防燃剤を
得るべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明はスルファミン酸金属塩のアルキレン
オキシド付加物を有効成分として含有することを特徴と
する防燃剤組成物である。
本発明において、スルファミン酸金属塩としては、ス
ルファミン酸リチウム、スルファミン酸ナトリウム、ス
ルファミン酸カリウムで例示されるスルファミン酸のア
ルカリ金属塩、スルファミン酸カルシウム、スルファミ
ン酸マグネシウム、スルファミン酸バリウムで例示され
るスルファミン酸のアルカリ土類金属塩、スルファミン
酸亜鉛、スルファミン酸アルミニウムなど、およびこれ
らの二種以上の混合物が挙げられる。これらのうち、好
ましくはスルファミン酸リチウム、スルファミン酸ナト
リウム、スルファミン酸カリウム、スルファミン酸カル
シウムおよびスルファミン酸マグネシウムである。
本発明において、スルファミン酸金属塩は、水にスル
ファミン酸を溶解または分散させて、金属の水酸化物、
炭酸塩、酸化物を添加する方法、水に金属の水酸化物、
炭酸塩、酸化物を溶解または分散させて、スルファミン
酸を添加する方法によって容易に調製できる。
本発明において、アルキレンオキシド(以下AOと略
記)としては炭素数2〜4のAOたとえばエチレンオキシ
ド(以下EOと略記)、プロピレンオキシド(以下POと略
記)、1,2−ブチレンオキシドなどおよびこれらのフェ
ニルもしくはハロ置換体たとえばスチレンオキシド、エ
ピクロルヒドリンなどの一種または二種以上のものが挙
げられる。好ましくはEOおよびPOである。
二種以上のAOを使用する場合、スルファミン酸金属塩
への付加形式はブロックでもランダムでもこれらの混合
形式でもよい。
スルファミン酸金属塩のAO付加物中のAO含量は付加物
の重量に基づいて通常0.1〜70%、好ましくは1〜50%
である。AO含量が0.1%未満では紙の着色が起こりやす
く、70%を越えると防燃性自体が低下する場合がある。
スルファミン酸金属塩のAO付加物の例としては、スル
ファミン酸カルシウムのEO付加物(付加物中のEO含量16
%)、スルファミン酸マグネシウムのEO付加物(EO含量
17%)、スルファミン酸カリウムのPO付加物(PO含量10
%)、スルファミン酸カルシウムEO/PO付加物(EOとPO
の合計含量20%、EOとPOの重量比1/3)、スルファミン
酸マグネシウムのEO・PO付加物(EO含量10%、PO含量5
%)などが挙げられる。上記において、EO/PO付加物はE
OとPOのランダム付加物を、EO・PO付加物はEO、POの順
序にブロック付加したものを示す。以下同様の記載を用
いる。
スルファミン酸金属塩のAO付加物はスルファミン酸金
属塩の溶融状態で、または水、有機溶剤(ケトン類、ア
ルコール類など)を溶媒もしくは分散媒として、AOを無
触媒または塩基触媒(苛性カリ、トリメチルアミンな
ど)または酸触媒(三フッ化ホウ素など)の存在下、加
圧または常圧下、付加(付加温度は通常40〜180℃、好
ましくは50〜130℃)させることにより製造することが
できる。AO付加物中にはAOの付加していないスルファミ
ン酸金属塩、スルファミン酸、スルファミン酸のAO付加
物、金属水酸化物などを含有していてもよい。
本発明の組成物はスルファミン酸金属塩のAO付加物
(A)の他に必要に応じて他の公知の成分を含有させる
こともできる。その例としては、公知のグアニジン塩系
化合物(B)[ヒドロキシアルキル置換グアニジン(メ
チロール化スルファミン酸グアニジンなど)、グアニジ
ン塩(スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、
次亜リン酸グアニジン、ポリリン酸グアニジン、ホウ酸
グアニジンなど)、シアノ置換グアニジン(リン酸グア
ニル尿素、ポリリン酸グアニル尿素など)、アミノ置換
もしくはアミノ基含有置換グアニジン塩(リン酸アミノ
グアニジンなど)など]、強酸のアンモニウム塩(C)
(スルファミン酸アンモン、硫酸アンモン、リン酸アン
モン、ホウ酸アンモン、ポリリン酸アンモンなど)、ジ
シアンジアミド類(D)(ジシアンジアミド、メチロー
ル化ジシアンジアミドなど)、強酸の金属塩(E)(ス
ルファミン酸リチウム、スルファミン酸ナトリウム、ス
ルファミン酸カリウム、スルファミン酸カルシウム、ス
ルファミン酸マグネシウム、スルファミン酸バリウム、
スルファミン酸亜鉛、スルファミン酸アルミニウム、硫
酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸
ナトリウム、硫酸アルミニウム、リン酸ナトリウム、リ
ン酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、ほう酸ナトリウムなど)などがあ
げられる。
(B)、(C)、(D)、(E)などを含有させる場
合は、(A)(B)(C)(D)(E)などを混合して
製造してもよく、また(A)製造後に添加してもよい。
本発明の組成物においてスルファミン酸金属塩のAO付
加物(A)の含有量は組成物の重量に基づいて通常1%
以上、好ましくは5%以上である。1%未満では充分な
性能が得られないことがある。
本発明の組成物において(B)(C)(D)(E)の
含有量は防燃剤としての性能を満足する範囲で特に限定
なく選択できるが組成物の重量に基づいて(B)成分は
通常99%以下、好ましくは95%以下である。(C)
(D)および(E)成分は通常95%以下、好ましくは90
%以下である。
本発明の組成物は水溶液として使用するのが好まし
い。溶解する場合はその濃度を使用目的によって種々に
変えることができる。使用濃度は組成物の固形分重量換
算で通常0.5〜60%、好ましくは1〜50%である。
本発明の組成物の使用対象基材としては、セルロース
系材料たとえば紙(障子紙、ふすま紙、壁紙、板紙、合
成紙など)が挙げられる。また、布等の繊維材料さらに
木材、合板、合成木材等の建築材料にも使用できる。
本発明の組成物の基材に対する付着量は、固形分重量
換算で通常2〜40%、好ましくは3〜35%である。
本発明の組成物を基材に適用する方法は、従来行なわ
れている方法でよく、例えば基材をを本発明の組成物ま
たはこれの水希釈液に浸漬後乾燥する方法、サイズプレ
スにて塗布する方法、ハケにて塗布する方法などであ
る。
また、本発明の組成物は、サイズ剤、デンプン等の表
面処理剤、その他の処理剤と併用することも可能であ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。実施例および比較
例中の部は重量部を示す。
実施例1〜4 表−1に従ってスルファミン酸と水の混合物に10〜30
℃で金属水酸化物を加え、スルファミン酸金属塩を作成
した後、AOを加圧下60〜100℃で加え6時間反応させ
た。これを実施例1〜4の防燃剤組成物とした。
比較例1 表−2に従ってジシアンジアミドとスルファミン酸ア
ンモニウムを混合し、130〜170℃で3時間反応させた。
これに水を加えたものを比較例1の防燃剤組成物とし
た。
比較例2 表−2に従ってジシアンジアミドとスルファミン酸ア
ンモニウムを混合し、130〜170℃で3時間反応させた。
次いで、水およびホルマリンの系に、上記反応物を加
え、50〜70℃で2時間反応させた。これを比較例2の防
燃剤組成物とした。
試験例1 実施例1〜4および比較例1〜2の防燃剤組成物を用
いて処理液をサイズプレス法により紙に処理して100〜1
05℃に調温したオートドライヤーで乾燥後、以下の方法
で性能を評価した。その結果を表−3に示す。
着色防止性:180℃×10分間オーブン中で加熱し、着色の
程度を比較した。
引裂強度 :180℃×10分間オーブン中で加熱処理後JIS-
P-8116「紙の引裂強さ試験方法」に準じて測定した。
防燃性 :JIS-Z-2150「薄い材料の防炎性試験」(45
°メッケルバーナー法)に従って炭化長を測定した。
[発明の効果] 本発明の組成物は、従来のもの(たとえばスルファミ
ン酸グアニジン、メチロール化スルファミン酸グアニジ
ンなど)よりもとくに紙に塗布して加熱した場合の着色
防止性、引裂強度がさらに向上したものである。
また、紙に適用する場合、剛度(こわさ)のソフトな
ものが要望されている。従来の防燃剤では十分ではなか
ったが、本発明の組成物はこの点でも優れている。
さらに、水溶液として使用する場合、溶解が容易であ
りまた他の処理剤、例えばサイズ剤、バインダー(デン
プン、ポリビニルアルコール)などと相溶性が良く、溶
解が速く作業性がよい。
上記効果を有することから本発明の組成物は、紙、
布、木材、建築材料の各種製品へ、多くの用途に有効で
ある。
また、樹脂の防燃加工にも有効である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スルファミン酸金属塩のアルキレンオキシ
    ド付加物を有効成分として含有することを特徴とする防
    燃剤組成物。
JP10681289A 1989-04-26 1989-04-26 防燃剤組成物 Expired - Lifetime JP2602093B2 (ja)

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