JP2767255B2 - 防燃剤組成物 - Google Patents

防燃剤組成物

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JP2767255B2 JP63224050A JP22405088A JP2767255B2 JP 2767255 B2 JP2767255 B2 JP 2767255B2 JP 63224050 A JP63224050 A JP 63224050A JP 22405088 A JP22405088 A JP 22405088A JP 2767255 B2 JP2767255 B2 JP 2767255B2
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寿郎 島田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は防燃剤組成物に関する。
[従来の技術] 従来、防燃剤としてスルファミン酸グアニジン、メチ
ロール化スルファミン酸グアニジンなどがある。(たと
えば特開昭60−199094号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、このものは品質的に充分でなくたとえば紙に
塗布して加熱した場合、紙の着色が起こりやすく、また
加熱後の引き裂き強度の低下が大きいという問題点があ
った。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは品質的に充分でありたとえば紙に塗布し
て加熱した場合、紙の着色が起こりにくく、また加熱後
の引き裂き強度の低下が少ない防燃剤組成物を得るべく
鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、スルファミン酸、リン酸、ホウ
酸、硫酸およびポリリン酸からなる群から選ばれる酸の
アンモニウム塩とジシアンジアミド類との反応物にその
重量に基づいて0.1〜70%のアルキレンオキシドを付加
してなるアルキレンオキシド付加物を有効成分として含
有してなる水溶性防燃剤組成物である。
本発明において、酸のアンモニウム塩としてはスルフ
ァミン酸アンモン、リン酸アンモン、ホウ酸アンモン、
硫酸アンモン、ポリリン酸アンモンおよびこれらの二種
以上の混合物が挙げられる。これらのうち、好ましくは
スルファミン酸アンモンである。
本発明においてジシアンジアミド類としては、ジシア
ンジアミド、モノメチロールジシアンジアミド、ジメチ
ロールジシアンジアミドおよびこれらの二種以上の混合
物が挙げられる。好ましくはジシアンジアミドである。
ジシアンジアミド類と酸のアンモニウム塩の反応物に
おいて、ジシアンジアミド類と酸のアンモニウム塩のモ
ル比は通常1:1〜1:3、好ましくは1:1.4〜1:1.8である。
酸のアンモニウム塩が1未満ではメラミン、アンメリン
などの水不溶物の含有量が増大する。また、酸のアンモ
ニウム塩が3を越えると未反応アンモニウム(スルファ
ミン酸アンモンなど)および副生アンモニウム(イミド
ジスルホン酸グアニジンアンモニウムなど)の量が増大
する。
反応は溶融反応で行うことができる。反応温度は通常
120〜200℃、好ましくは130〜180℃である。
この反応物には主生成物である酸のグアニジン塩の他
に未反応物質の酸のアンモニウム塩、ジシアンジアミド
類、さらに副反応生成物であるメラミン、アンメリンな
どが少量存在していてもよい。
本発明において、アルキレンオキシド(以下AOと略
記)としては炭素数2〜4のAOたとえばエチレンオキシ
ド(以下EOと略記)、プロピレンオキシド(以下POと略
記)、1,2−ブチレンオキシドなどおよびこれらのフェ
ニルもしくはハロ置換体たとえばスチレンオキシド、エ
ピクロルヒドリンなどの一種または二種以上のものが挙
げられる。好ましくはEOおよびPOである。
二種以上のAOを使用する場合、反応物への付加形式は
ブロックでもランダムでもこれらの混合形式でもよい。
AOの付加量は酸のアンモニウム塩とジシアンジアミド
類の反応物の重量に対して通常0.1〜70%、好ましくは
1〜50%である。負荷量が0.1%未満では紙の着色が起
こりやすくなり、70%を越えると難燃性自体が低下する
場合がある。また、反応物のAO付加物中のAO含量は通常
0.1〜50%、好ましくは1〜40%である。
酸のアンモニウム塩とジシアンジアミド類との反応物
のAO付加物の例としては、スルファミン酸アンモンとジ
シアンジアミドとの反応物のEO付加物(付加物中のEO含
量10%)、スルファミン酸アンモンとジシアンジアミド
との反応物のEO付加物(EO含量20%)、スルファミン酸
アンモンとジシアンアミドとの反応物のPO付加物(PO含
量20%)、スルファミン酸アンモンとジシアンジアミド
との反応物のEO/PO付加物(EOとPOの合計含量10%、PO/
EOの重量比1/3)、スルファミン酸アンモンとジシアン
ジアミドとの反応物のEO・PO付加物(EO含量10%、PO含
量5%)などが挙げられる。
上記において、EO/PO付加物はEOとPOのランダム付加
物を、EO・PO付加物はEO、POの順序にブロック付加した
ものを示す。以下同様の記載を用いる。
反応物のAO付加物は反応物の溶融状態で、または水、
有機溶剤(ケトン類、アルコール類など)を溶媒もしく
は分散媒として、AOを無触媒または塩基触媒(苛性カ
リ、トリメチルアミンなど)または酸触媒(三フッ化ホ
ウ素など)の存在下、加圧または常圧下、付加(付加温
度は通常50〜180℃、好ましくは100〜180℃)させるこ
とにより製造することができる。AO付加物中にはAOの付
加していない酸のグアニジン塩、酸のアンモニウム塩、
ジシアンジアミド類その他反応物の個所で記載した副反
応生成物を含有していてもよい。
本発明の組成物は酸のアンモニウム塩とジシアンジア
ミド類との反応物のAO付加物(A)の他に必要に応じて
他の公知の成分を含有させることもできる。この例とし
てはAOが付加していない公知のグアニジン塩系化合物
(B)[ヒドロキシアルキル置換グアニジン(メチロー
ル化スルファミン酸グアニジンなど)、グアニジン塩
(スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、次亜
リン酸グアニジン、ポリリン酸グアニジン、ホウ酸グア
ニジンなど)、シアノ置換グアニジン(リン酸グアニル
尿素、ポリリン酸グアニル尿素など)、アミノ置換もし
くはアミノ基含有置換グアニジン塩(リン酸アミノグア
ニジンなど)など]、強酸のアンモニウム塩(C)(ス
ルファミン酸アンモン、硫酸アンモン、リン酸アンモ
ン、ホウ酸アンモン、ポリリン酸アンモンなど)、ジシ
アンジアミド類(D)(ジシアンジアミド、メチロール
化ジシアンジアミドなど)などがあげられる。
本発明の組成物は(A)、(B)、(C)、(D)な
どを混合して製造できるが、(A)製造時に(B)
(C)(D)などを共存させてもよくまた(A)製造時
に未反応として残ったものでもよい。
本発明の組成物において酸のアンモニウム塩とジシア
ンジアミド類との反応物のAO付加物(A)の含有量は組
成物の重量に基づいて通常10%以上、好ましくは20%以
上である。10%未満では充分な性能が得られないことが
ある。
本発明の組成物において(B)(C)(D)の含有量
は防燃剤としての性能を満足する範囲で特に限定なく選
択できるが組成物の重量に基づいて(B)成分は通常90
%以下、好ましくは80%以下である。紙の防燃剤として
使用する場合には通常70%以下、好ましくは60%以下で
ある。(C)および(D)成分は通常70%以下、好まし
くは40%以下である。
本発明の組成物は水溶液として使用するのが好まし
い。溶解する場合はその濃度を使用目的によって種々に
変えることができる。使用濃度は組成物の固形分換算で
通常0.5〜60%、好ましくは1〜50%である。
本発明の組成物の使用対象基材としては、セルロース
系材料たとえば紙(障子紙、ふすま紙、壁紙、板紙、合
成紙など)が挙げられる。また、布等の繊維材料さらに
木材、合板、合成木材等の建築材料にも使用できる。
本発明の組成物の基材に対する付着量は、固形分重量
換算で通常2〜40%、好ましくは3〜35%である。
本発明の組成物を基材に適用する方法は、従来行なは
れている方法でよく、例えば紙を本発明の組成物または
これの水希釈液に浸漬後乾燥する方法、サイズプレスに
て塗布する方法、ハケにて塗布する方法などである。
また、本発明の組成物は、サイズ剤、デンプン等の表
面処理剤、その他の紙処理剤と併用することも可能であ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。実施例および比較
例中の部は重量部を示す。
実施例1〜6、比較例1〜3 実施例については、表−1に従ってジシアンジアミド
と酸のアンモニウム塩を混合し、130〜170℃で3時間反
応させた後、AOを加圧下で加え110〜150℃で6時間反応
させAO付加物を得た。
これに水を加え、60〜80℃で1時間かくはんし液状の
防燃剤組成物を得た。
比較例1 表−2に従ってジシアンジアミドとスルファミン酸ア
ンモンを混合し、130〜170℃で3時間反応させた。これ
に水を加え、液状の防燃剤組成物を得た。
比較例2 表−2に従ってジシアンジアミドとスルファミン酸ア
ンモンを混合し、130〜170℃で3時間反応させた。次い
で、水およびホルマリンの系に、上記反応物を加え、50
〜70℃で2時間反応させ、液状の防燃剤組成物を得た。
試験例1 実施例1〜6および比較例1〜3の防燃剤組成物を用
いて処理液をサイズプレス法により紙に処理して100〜1
05℃に調温したオートドライヤーで乾燥後、以下の方法
で性能を評価した。その結果を表−3に示す。
着色防止性:180℃×10分間オーブン中で加熱し、着色の
程度を比較した。
引裂強度 :試料を180℃×10分間オーブン中で加熱処
理後JIS−P−8116「紙の引裂強さ試験方法」に準じて
測定した。
難燃性 :JIS−Z−2150「薄い材料の防炎性試験」
(45゜メッケルバーナー法)に従って炭化長を測定し
た。
[発明の効果] 本発明の組成物は、従来のもの(たとえばメチロール
化スルファミン酸グアニジン含有のもの)よりもとくに
紙を塗布して加熱した場合の着色防止性、引裂強度がさ
らに向上したものである。
また、紙に適用する場合、剛度(こわさ)のソフトな
ものが要望されている。従来の防燃剤では十分ではなか
ったが、本発明の組成物はこの点でも優れている。
さらに、水溶液として使用する場合、溶解が容易であ
りまた他の処理剤、例えばサイズ剤、バインダー(デン
プン、ポリビニルアルコール)などと相溶性が良く、溶
解が速く作業性がよい。
上記効果を有することから本発明の組成物は、紙、
布、木材、建築材料の各種製品へ、多くの用途に有効で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 21/10 D06M 13/432 D21H 2/34 B27K 5/00 E04B 1/94 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スルファミン酸、リン酸、ホウ酸、硫酸お
    よびポリリン酸からなる群から選ばれる酸のアンモニウ
    ム塩とジシアンジアミド類との反応物にその重量に基づ
    いて0.1〜70%のアルキレンオキシドを付加してなるア
    ルキレンオキシド付加物を有効成分として含有してなる
    水溶性防燃剤組成物。
  2. 【請求項2】紙、繊維材料、木材、合板および合成木材
    からなる群から選ばれる基材に請求項1記載の防燃剤組
    成物を付着させてなる防燃処理基材。
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