JP2601346Y2 - 分岐接続箱 - Google Patents

分岐接続箱

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JP2601346Y2
JP2601346Y2 JP1993021854U JP2185493U JP2601346Y2 JP 2601346 Y2 JP2601346 Y2 JP 2601346Y2 JP 1993021854 U JP1993021854 U JP 1993021854U JP 2185493 U JP2185493 U JP 2185493U JP 2601346 Y2 JP2601346 Y2 JP 2601346Y2
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screw
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浩二 笠井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用ワイヤーハー
ネスに用いる分岐接続箱に関し、詳しくは、合成樹脂製
の分岐接続箱の外面側に金属製タッピングネジを用いて
外部取付部品を着脱自在に取り付けられるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスを種々の電装
品に分岐接続するために用いられる分岐接続箱は、合成
樹脂製のアッパーケースとロアケースとを結合して形成
しており、内部にワイヤハーネスのコネクタを差込み接
続して回路を分岐している。
【0003】例えば、図6に示すように、分岐接続箱1
は、合成樹脂製のロアケース2の4隅(2隅のみ図示)
に溶着用ボス2aをそれぞれ設けると共に、合成樹脂製
のアッパーケース3の4隅(同上)に、上記ボス2aを
挿入する貫通穴3aをそれぞれ設けて、上記各ボス2a
を各貫通穴3aに挿入した後、超音波溶着機で各ボス2
aの先端部を溶かしてアッパーケース3に溶着させるこ
とにより、アッパーケース3とロアケース2を嵌合保持
するようにしている。上記アッパーケース3とロアケー
ス2の内部には、電線群5が配置され、該電線群5に
は、具体的に図示しないが、圧接端子が圧接されてい
る。
【0004】上記構成の分岐接続箱の外面にも部品6を
取り付ける必要がある場合には、ロアケース2の外面
に、穴2bを有するボス2cを突出させて一体成形し、
該ボス2cの先端面に部品6を当てがい、該部品6のネ
ジ挿通穴6aに金属製のタッピングネジ7を挿入し、穴
2bの内周面をネジ切りしながらボス2cに部品6を締
め付けて取り付けている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記タ
ッピングネジ7をボス2cに締め付けてゆくとき、タッ
ピングネジ7は、合成樹脂を削りながら切れ込んでゆく
ために、締め付ける際のトルクにより、タッピングネジ
7がボス2cの穴2bを押し広げて、ボス2cの側壁に
クラックが発生し、ボス2cに破損が発生しやすいとい
う問題がある。また、締め付けトルクが大きすぎると、
合成樹脂側がトルクに耐えられず、ボス2cの穴2bが
ネジ切れてタッピングネジ7が空転し、部品6を充分に
固定できないばかりか、タッピングネジ7の再締め付け
が不可能になるという問題がある。
【0006】本考案は上記問題を解消するためになされ
たもので、部品をネジで締め付けるときの合成樹脂製の
ケースの破損やネジ切れを有効に防止できるようにした
分岐接続箱を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、合成樹脂製のケースに部品を取り付ける
分岐接続箱において、上記ケース外面に一対のV形状の
ステー部を間隔をあけて突設し、このステー部の間にケ
ース外面と平行な取付座部を一体成形で設け、上記取付
座部にネジ挿通穴を穿設していると共に、該取付座部と
ケース外面との間に、略U字形状のばね板よりなる金属
製ナット部材を、取付座部の上面より両側面に当接させ
て取り付け、該金属製ナット部材の両側面に上記ネジ挿
通穴と連通する穴を穿設すると共にケース外面と対向す
る内側穴の周縁に上記ネジと螺合するメネジ部を形成し
ており、かつ、上記ケース外面には、上記ネジの先端が
挿入する挿入凹部を設けており、上記金属製ナット部材
の外面側に部品を配置して、該部品の取付穴よりネジを
金属製ナット部材の穴およびネジ挿通穴に通してメネジ
部と螺合して固定した状態において、上記ケース外面と
上記メネジ穴との間に隙間をあけていることを特徴とす
る分岐接続箱を提供するものである。
【0008】上記メネジ部はタッピングネジのネジ溝に
係止する一対の突出片部でも良いし、メネジを内周面に
刻設した突出した筒部であっても良い。
【0009】
【0010】
【作用】本考案の分岐接続箱によれば、合成樹脂製のケ
ースに一体成形した取付座部に固定した金属製のナット
部材にネジを螺合して、部品を締め付けて取付ける。そ
の際、上記取付座部は合成樹脂製であるが、ナット部材
は金属製であるため、締め付けトルクにも充分に耐える
ので、破損やネジ切れが防止できるようになる。
【0011】また、ナット部材のネジ径が同じであれ
ば、タッピングネジと通常のネジ(ボルト)の使い分け
が可能となり、ネジの種類を統一することも可能となっ
て、交換部品の自由度が増すようになると共に、締め付
けトルクも同一に設定できるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図7の従来技術と同一構成・作用の箇所
は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図1及び図
2に示すように、分岐接続箱1の合成樹脂製のロアケー
ス2の側部より一対のV字状のステー部2g,2gを所
要間隔をあけて突出し、これらステー部材2gと2gの
先端部の間に取付座部2hを設けている。即ち、ロアケ
ース2の外面より略コ字枠状に突出させた突出部の先端
部を取付座部2hとしている。このように取付座部2h
を設けることにより、ロアケース2の側部外面2dと所
定の隙間tを隔てて平行な取付座部2hを一体成形して
いる。
【0013】該取付座部2hの外面側には、後述するス
プリングナット8の板厚に相当する深さの凹段部2iを
形成する共に、該凹段部2iの上端部にはカット面部2
j,2jを形成している。
【0014】また、上記凹段部2iの中央部には、図3
及び図4に示すように、タッピングネジ9が貫通するネ
ジ挿通穴2kを形成し、該ネジ挿通穴2kに対向するロ
アケース2の外面2dには、タッピングネジ9の先端部
が挿入可能な挿入凹部2lを形成している。
【0015】一方、上記スプリングナット8は、長方形
状のばね板をU字状に折り曲げて成形しており、該スプ
リングナット8の外面部8aには、上記タッピングネジ
9が貫通する穴8bを形成し、内面部8cには、上記タ
ッピングネジ9が螺合するメネジ穴8dを形成してい
る。
【0016】該メネジ穴8dは、図5(A)のように、
スプリングナット8の内面部8cをハ字状に切り起こし
て、該切り起こし部8eの先端部で1条のメネジを形成
している。なお、図5(B)のように、スプリングナッ
ト8の内面部8cにメネジを刻設したナット材8fを溶
接しても良く、あるいは図5(C)のように、スプリン
グナット8の内面部8cを円筒状に打ち出して、該打ち
出し部8gの内周に数条のメネジを形成しても良い。
【0017】上記構成としているため、上記ロアケース
2に一体成形された取付座部2hに、上方からスプリン
グナット8を差し込むと、該スプリングナット8は、そ
のばね力で取付座部2hに固定される。この差し込み
時、取付座部2hの凹段部2iの上端部にはカット面部
2j,2jが形成されているので、差し込みがスムーズ
に行える。なお、スプリングナット8の内面部8cの下
端部8hを外向きに湾曲させておけば、差し込みがより
スムーズに行える。また、上記取付座部2hに凹段部2
iを形成しているため、スプリングナット8と取付座部
2hとの外面が面一となる。
【0018】その後、スプリングナット8に部品6を当
てがい、該部品6のネジ挿通穴6aにタッピングネジ9
の先端部を挿入し、スプリングナット8の外面側の8
b、取付座部2hのネジ挿通穴2kを貫通させて、ドラ
イバー等の工具でタッピングネジ9を回転させると、タ
ッピングネジ9はスプリングナット8のメネジ穴8dに
螺合して、スプリングナット8の外面部8aの間に部品
6を締め付けて取付ける。
【0019】上記タッピングネジ9の先端部は、上記ロ
アケース2の側部の挿入凹部2lに挿入される。即ち、
タッピングネジ9の軸部の長さが取付座部2hとロアケ
ース2の側部との間の隙間tより長いため、タッピング
ネジ9の軸部先端を挿入凹部2lに挿入保持しており、
かつ、該保持によりタッピングネジ9に対する水平保持
力が大となる。尚、タッピングネジ9の先端を挿入凹部
2lに必ずしも挿入する必要はないが、凹部に挿入でき
るようにしておくと、タッピングネジ9の軸部長さの公
差をゆるくすることもできる。
【0020】上記のように、ロアケース2の取付座部2
hは合成樹脂製であるが、取付座部2hに差し込んで固
定した金属製のスプリングナット8のメネジ穴8dにタ
ッピングネジ9を螺合して、部品6を締め付けて取付け
ることにより、金属製のスプリングナット8は締め付け
トルクにも充分に耐えるので、破損やネジ切れを防止で
きる。
【0021】また、スプリングナット8のメネジ穴8d
のネジ径が同じであれば、タッピングネジと通常のネジ
の使い分けが可能となる。また、ネジの種類を統一する
ことも可能となって、交換部品の自由度が増すようにな
る。さらに、ネジの締め付けトルクも同一に設定できる
ようになる。
【0022】
【0023】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
の分岐接続箱は、合成樹脂製のケースに一対のV形状の
ステーを介して一体成形した取付座部に、金属製のナッ
ト部材を固定し、該金属製ナット部材に金属製タッピン
グネジを螺合して、部品を締め付けて取付けるようにし
ているため、取付座部は合成樹脂製であるが、一対のV
形状のステーにより強度を持たせているために、ネジの
締付力に耐え得る強度を保持する。かつ、ナット部材は
金属製であるために、締付トルクにも充分に耐えるの
で、破損やネジ切れが防止できる。よって、この取付座
部を部品を取り付けためにネジ締めをしても変形せずに
ネジ締め強度に耐えることができ、かつ、このネジ締め
が行われ取付座部をV形状のステーを介してケース外面
より隙間をあけて離しているため、ケース外面にネジ締
めの負荷を作用させず、ケース外面に変形を発生させな
い利点がある。また、ナット部材のネジ径が同じであれ
ば、タッピングネジと通常のネジ(ボルト)の使い分け
が可能となり、ネジの種類を統一することも可能となっ
て、交換部品の自由度が増すようになると共に、締め付
けトルクも同一に設定できる利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の分岐接続箱の斜視図である。
【図2】 スプリングナットの差し込み前の取付座部の
斜視図である。
【図3】 ネジの締め付け前の図1のA−A線に相当す
る取付座部の側面断面図である。
【図4】 ネジの締め付け後の図1のA−A線に相当す
る取付座部の側面断面図である。
【図5】 (A)(B)(C)は、それぞれ種類の異な
るスプリングナットの斜視図である。
【図6】 従来の分岐接続箱の斜視図である。
【符号の説明】
1 分岐接続箱 2 ロアケース 2h 取付座部 2k ネジ挿通穴 3 アッパーケース 6 部品 6a 挿通穴 8 スプリングナット 8d メネジ穴 9 タッピングネジ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/08 F16B 37/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のケースに部品を取り付ける
    分岐接続箱において、上記ケース外面に一対のV形状の
    ステー部を間隔をあけて突設し、このステー部の間にケ
    ース外面と平行な取付座部を一体成形で設け、 上記取付座部にネジ挿通穴を穿設していると共に、該取
    付座部とケース外面との間に、略U字形状のばね板より
    なる金属製ナット部材を、取付座部の上面より両側面に
    当接させて取り付け、該金属製ナット部材の両側面に上
    記ネジ挿通穴と連通する穴を穿設すると共にケース外面
    と対向する内側穴の周縁に上記ネジと螺合するメネジ部
    を形成しておりかつ、上記ケース外面には、上記ネジの先端が挿入する
    挿入凹部を設けており、 上記金属製ナット部材の外面側に部品を配置して、該部
    品の取付穴よりネジを金属製ナット部材の穴およびネジ
    挿通穴に通してメネジ部と螺合して固定した状態におい
    て、上記ケース外面と上記メネジ穴との間に隙間をあけ
    いることを特徴とする分岐接続箱。
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