JP2601304B2 - 車輌用ドアロック装置 - Google Patents
車輌用ドアロック装置Info
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- JP2601304B2 JP2601304B2 JP6534488A JP6534488A JP2601304B2 JP 2601304 B2 JP2601304 B2 JP 2601304B2 JP 6534488 A JP6534488 A JP 6534488A JP 6534488 A JP6534488 A JP 6534488A JP 2601304 B2 JP2601304 B2 JP 2601304B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用ドアロック装置に係るものである。
(従来技術) 従来、第1図のように、車体Aの側面に設けた開閉扉
Bは、上下2箇所の軸止部Cと1個のストライカとラッ
チの係合によるロック装置Dによる開扉構造である。
Bは、上下2箇所の軸止部Cと1個のストライカとラッ
チの係合によるロック装置Dによる開扉構造である。
(発明が解決しようとする課題) テーパー状のストライカの完全ロックは意外と困難で
ある。従来、例えば、特公沼58−13711号公報に記載さ
れたように、テーパー状ストライカFが公知である。
ある。従来、例えば、特公沼58−13711号公報に記載さ
れたように、テーパー状ストライカFが公知である。
即ち、第2図のように、先端側が薄いテーパー状のス
トライカFと、該ストライカFの先端の係合杆Jが係合
して回転するラッチGと、閉扉で回転したラッチGの逆
転を防止するラチェットHと、前記テーパー状のストラ
イカFの進入溝Eを有するロック本体とからなり、前記
ストライカFはテーパー状のゴム芯材の上下面に金属板
K、Kを貼った構成である。
トライカFと、該ストライカFの先端の係合杆Jが係合
して回転するラッチGと、閉扉で回転したラッチGの逆
転を防止するラチェットHと、前記テーパー状のストラ
イカFの進入溝Eを有するロック本体とからなり、前記
ストライカFはテーパー状のゴム芯材の上下面に金属板
K、Kを貼った構成である。
上記構成のロック装置は、イ方向とかロ方向の動きを
防止する目的で、テーパー状のストライカFをテーパー
状のストライカ進入溝Eに係合させようとしているが、
この構造は、閉扉のとき、ストライカFの先端の係合杆
Jが正しい位置まで前進して正しくクッション材Lに当
接しないという問題がある。即ち、余程テーパーを正確
に製作しないと、ストライカFの係合杆Jがクッション
材Lに届かなかったり、該係合杆Jが過剰にクッション
材Lに喰い込んだりするから、閉扉のときぴしゃりと閉
まる高級感を著しく損ねる。この問題解決の一つの方法
として、前記公知例は、ストライカ進入溝Eの状毛両面
を上下に可動の金属ウエッジI、Iにしているが、これ
では、イ方向及びロ方向の動きは解消できないから、問
題解決にならない。
防止する目的で、テーパー状のストライカFをテーパー
状のストライカ進入溝Eに係合させようとしているが、
この構造は、閉扉のとき、ストライカFの先端の係合杆
Jが正しい位置まで前進して正しくクッション材Lに当
接しないという問題がある。即ち、余程テーパーを正確
に製作しないと、ストライカFの係合杆Jがクッション
材Lに届かなかったり、該係合杆Jが過剰にクッション
材Lに喰い込んだりするから、閉扉のときぴしゃりと閉
まる高級感を著しく損ねる。この問題解決の一つの方法
として、前記公知例は、ストライカ進入溝Eの状毛両面
を上下に可動の金属ウエッジI、Iにしているが、これ
では、イ方向及びロ方向の動きは解消できないから、問
題解決にならない。
上記とは別に、特開昭63−44091号公報も公知である
が、該公知例は、単に、テーパー状のストライカをテー
パー状のストライカ進入溝に係合させただけであるか
ら、この構造だと、ストライカの係合杆がクッション材
に届かなかったり、該係合杆が過剰にクッション材に喰
い込んだりするという前記した問題は未解決のままであ
る。
が、該公知例は、単に、テーパー状のストライカをテー
パー状のストライカ進入溝に係合させただけであるか
ら、この構造だと、ストライカの係合杆がクッション材
に届かなかったり、該係合杆が過剰にクッション材に喰
い込んだりするという前記した問題は未解決のままであ
る。
なお、実願昭57−78357号(実開昭58−181770号)の
マイクロフィルムには、ストライカの上下両面に円弧状
の膨出部を設け、進入溝はテーパー状にするとともに、
進入溝の底面には、上面がテーパー状であるウエッジを
設けた構造が記載されているが、ストライカは上下両面
の円弧状の膨出部がテーパー状の進入溝に係合する構成
であるため、扉を強固に閉扉することができず、折角進
入溝をテーパー状にし、上面がテーパー状であるウエッ
ジを設けた意味がない。
マイクロフィルムには、ストライカの上下両面に円弧状
の膨出部を設け、進入溝はテーパー状にするとともに、
進入溝の底面には、上面がテーパー状であるウエッジを
設けた構造が記載されているが、ストライカは上下両面
の円弧状の膨出部がテーパー状の進入溝に係合する構成
であるため、扉を強固に閉扉することができず、折角進
入溝をテーパー状にし、上面がテーパー状であるウエッ
ジを設けた意味がない。
しかし、前記特公昭58−13711号公報及び特開昭63−4
4091号公報に記載されたテーパー状のロック装置でも、
実願昭57−783570号のマイクロフィルムのようなウエッ
ジを用い、且つ、ウエッジの上面のテーパー面を、スト
ライカの下面のテーパー面と同一テーパー面にすると、
両者の構成が相俟って、正確強固に且つ高級感を維持し
て閉扉することができるようになる。
4091号公報に記載されたテーパー状のロック装置でも、
実願昭57−783570号のマイクロフィルムのようなウエッ
ジを用い、且つ、ウエッジの上面のテーパー面を、スト
ライカの下面のテーパー面と同一テーパー面にすると、
両者の構成が相俟って、正確強固に且つ高級感を維持し
て閉扉することができるようになる。
(発明の目的) テーパー状ストライカを用いた扉の、高級感のある完
全ロック。
全ロック。
(課題を解決する手段) よって、本発明は、略平坦な取付台座2にコの字型屈
曲杆4の開口端を固定したストライカ1と、合成樹脂ボ
ディ12の凹部15内に設けた前記ストライカ1に係合する
ラッチ13及び該ラッチ13に係合して該ラッチ13の逆転の
防止するラチェット14と、前記合成樹脂ボディ12に形成
した前記ストライカ1が進入するストライカ進入溝11と
を有するロック本体10において、前記コの字型屈曲杆4
は、前側25の係合杆6と後側25′の係合杆6′と該係合
杆6、6′の非開口端を連結する前記取付台座2と平行
な連結杆7とにより形成し、該連結杆7の外周面には、
前端25に至るに従い上下面ともテーパー状に先細になる
樹脂製の連結杆被覆層9を形成し、前記ストライカ進入
溝11は、その底面26の奥側にストライカ進入方向と平行
に摺動するウエッジ21を設け、前記ストライカ進入溝11
の天井面29は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9の
上面30が全面密着するテーパー面に形成し、前記ウエッ
ジ21の上面27は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9
の下面28が全面密着するテーパー面に形成した車両用ド
アロック装置としたものである。
曲杆4の開口端を固定したストライカ1と、合成樹脂ボ
ディ12の凹部15内に設けた前記ストライカ1に係合する
ラッチ13及び該ラッチ13に係合して該ラッチ13の逆転の
防止するラチェット14と、前記合成樹脂ボディ12に形成
した前記ストライカ1が進入するストライカ進入溝11と
を有するロック本体10において、前記コの字型屈曲杆4
は、前側25の係合杆6と後側25′の係合杆6′と該係合
杆6、6′の非開口端を連結する前記取付台座2と平行
な連結杆7とにより形成し、該連結杆7の外周面には、
前端25に至るに従い上下面ともテーパー状に先細になる
樹脂製の連結杆被覆層9を形成し、前記ストライカ進入
溝11は、その底面26の奥側にストライカ進入方向と平行
に摺動するウエッジ21を設け、前記ストライカ進入溝11
の天井面29は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9の
上面30が全面密着するテーパー面に形成し、前記ウエッ
ジ21の上面27は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9
の下面28が全面密着するテーパー面に形成した車両用ド
アロック装置としたものである。
また、前記取付台座2と前記係合杆6、6′の外面
は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8で
包囲した車両用ドアロック装置としたものである。
は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8で
包囲した車両用ドアロック装置としたものである。
また、前記連結杆被覆層9は、前端25及び後端25′は
幅小に、中央を上下幅大に形成して、前記上下共対称形
状の菱形にした車両用ドアロック装置としたものであ
る。
幅小に、中央を上下幅大に形成して、前記上下共対称形
状の菱形にした車両用ドアロック装置としたものであ
る。
また、前記ストライカ進入溝11の底面26よりも前記ウ
エッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用ドア
ロック装置としたものである。
エッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用ドア
ロック装置としたものである。
(実施例) 第3図以下は、本発明のストライカ及びロック装置で
あり、1はストライカ、2は略平坦な取付台座、3は取
付台座2に形成した上下(または左右)2個の取付孔で
あり、上下中間位置に上方から見たときコの字を呈する
屈曲杆4を設ける。該屈曲杆4は、その係合杆6の先端
を取付台座2に形成した係合孔を挿入して突出させ、そ
れぞれかしめ付け5する。
あり、1はストライカ、2は略平坦な取付台座、3は取
付台座2に形成した上下(または左右)2個の取付孔で
あり、上下中間位置に上方から見たときコの字を呈する
屈曲杆4を設ける。該屈曲杆4は、その係合杆6の先端
を取付台座2に形成した係合孔を挿入して突出させ、そ
れぞれかしめ付け5する。
7は前記係合杆6の突出端を連結する前記取付台座2
と平行な連結杆であり、実施例では前後の係合杆6、6
と連結杆7とは同径である。前記取付台座2、係合杆
6、6′の外面は、合成樹脂製被覆層8で包囲し、前記
連結杆7の外面は、前記被覆層8に連続する合成樹脂製
の連結杆被覆層9で包囲する。
と平行な連結杆であり、実施例では前後の係合杆6、6
と連結杆7とは同径である。前記取付台座2、係合杆
6、6′の外面は、合成樹脂製被覆層8で包囲し、前記
連結杆7の外面は、前記被覆層8に連続する合成樹脂製
の連結杆被覆層9で包囲する。
10はロック本体、11はストライカ進入溝、12はロック
本体10の合成樹脂ボディ、13はラッチ、14はラチェッ
ト、15は合成樹脂ボディ12の表側に形成したラッチ13及
びラチェット14を収納する凹部、16はラッチを軸止する
ラッチ軸、17はラチェットを軸止するラチェット軸であ
る。
本体10の合成樹脂ボディ、13はラッチ、14はラチェッ
ト、15は合成樹脂ボディ12の表側に形成したラッチ13及
びラチェット14を収納する凹部、16はラッチを軸止する
ラッチ軸、17はラチェットを軸止するラチェット軸であ
る。
前記ストライカ進入溝11は、合成樹脂ボディ12の上下
の中央部に設けられ、ストライカ1の係合杆6が進入す
る係合杆進入溝18(第3図)と、連結杆被覆層9が進入
する連結杆進入溝19とを形成する。
の中央部に設けられ、ストライカ1の係合杆6が進入す
る係合杆進入溝18(第3図)と、連結杆被覆層9が進入
する連結杆進入溝19とを形成する。
該連結杆進入溝19の奥の終端部には、前記ストライカ
1が突当たるクッション部材20を固定し、連結杆進入溝
19の底面にはストライカ進入方向に移動自在のウエッジ
21を設ける。22はストライカ進入方向と平行方向のウエ
ッジ21の取付杆であり、取付杆22にはコイルバネ23を巻
回し、ウエッジ22を常時入口側に横送する。
1が突当たるクッション部材20を固定し、連結杆進入溝
19の底面にはストライカ進入方向に移動自在のウエッジ
21を設ける。22はストライカ進入方向と平行方向のウエ
ッジ21の取付杆であり、取付杆22にはコイルバネ23を巻
回し、ウエッジ22を常時入口側に横送する。
前記連結杆被覆層9は、連結杆7の外面部分を覆うと
きは、ストライカ進入方向の中央部24は上下対称に幅厚
く、ストライカ進入方向の前端25と後端25′に至るに従
い前後対称状にテーパー状に細くなるようにする。
きは、ストライカ進入方向の中央部24は上下対称に幅厚
く、ストライカ進入方向の前端25と後端25′に至るに従
い前後対称状にテーパー状に細くなるようにする。
そして、連結杆進入溝19の底面26の奥側には、前記の
ように、ウエッジ21を設けるが、ウエッジ21の上面27
は、連結杆被覆層9の奥側の下面28と全く同一のテーパ
ー面に形成し、連結杆進入溝19の前記ウエッジ21の上方
の天井面29は、合成樹脂製連結杆被覆層9の奥側のテー
パー上面30と全く同一のテーパー面に形成する。
ように、ウエッジ21を設けるが、ウエッジ21の上面27
は、連結杆被覆層9の奥側の下面28と全く同一のテーパ
ー面に形成し、連結杆進入溝19の前記ウエッジ21の上方
の天井面29は、合成樹脂製連結杆被覆層9の奥側のテー
パー上面30と全く同一のテーパー面に形成する。
なお、ウエッジ21の上面27と、進入溝19の底面26との
間には段差を設け、ウエッジ21の上面27は、前記底面26
よりも上方に突出させる。
間には段差を設け、ウエッジ21の上面27は、前記底面26
よりも上方に突出させる。
したがって、連結杆7が連結杆進入溝19内に進入する
と、連結杆7の連結杆被覆層9の前端25の下面28は、ウ
エッジ21を押込みながらウエッジ21の上面27と密に係合
し、連結杆7がウエッジ21を押し込んでロック完了の時
点では、連結杆進入溝19の天井面29とウエッジ21の上面
27とにより連結杆被覆層9の上下両面を上下方向から完
全に挟持する。
と、連結杆7の連結杆被覆層9の前端25の下面28は、ウ
エッジ21を押込みながらウエッジ21の上面27と密に係合
し、連結杆7がウエッジ21を押し込んでロック完了の時
点では、連結杆進入溝19の天井面29とウエッジ21の上面
27とにより連結杆被覆層9の上下両面を上下方向から完
全に挟持する。
なお、前記取付台座2と前記係合杆6、6′の外面
は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8で
包囲してあるので、堅牢である。
は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8で
包囲してあるので、堅牢である。
また、前記連結杆被覆層9は、前端25及び後端25′は
幅小に、中央を上下幅大に形成して、前後上下共対称形
状の菱形にした車両用ドアロック装置としたものである
から、逆に取付けることもできる。
幅小に、中央を上下幅大に形成して、前後上下共対称形
状の菱形にした車両用ドアロック装置としたものである
から、逆に取付けることもできる。
また、前記ストライカ進入溝11の底面26よりも前記ウ
エッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用ドア
ロック装置としたものであるから、ストライカ1とウエ
ッジ21の係合は確実である。
エッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用ドア
ロック装置としたものであるから、ストライカ1とウエ
ッジ21の係合は確実である。
(作用) 次に作用を述べる。
閉扉すると、ストライカ1の前端25はストライカ進入
溝11内を進入し、係合杆6は係合杆進入溝18内を進んで
ラッチ13に係合する。連結杆被覆層9は、連結杆進入溝
19を進入するが、連結杆進入溝19の底面26の奥側には、
ストライカ進入方向に移動可能のウエッジ21が前記底面
26よりも高く設けられているので、連結杆被覆層9の先
端25の下面28は、ウエッジ21の上面27に係合し、更に前
進して係合杆6がクッション部材20に突き当って停止
し、フルラッチする。
溝11内を進入し、係合杆6は係合杆進入溝18内を進んで
ラッチ13に係合する。連結杆被覆層9は、連結杆進入溝
19を進入するが、連結杆進入溝19の底面26の奥側には、
ストライカ進入方向に移動可能のウエッジ21が前記底面
26よりも高く設けられているので、連結杆被覆層9の先
端25の下面28は、ウエッジ21の上面27に係合し、更に前
進して係合杆6がクッション部材20に突き当って停止
し、フルラッチする。
しかして、本願は、連結杆7の外周を包囲する連結杆
被覆層9の先端25側の下面28は、ウエッジ21の上面27と
一致するテーパー面であることと、ウエッジ21はストラ
イカ進入方向に摺動する構成であることと、ストライカ
進入溝11の天井面29はフルラッチにおいて連結杆被覆層
9の上面27と一致するテーパー面であることが相俟っ
て、ストライカ1がフルラッチまで前進して停止する
と、連結杆被覆層9はストライカ進入溝19の天井面29と
ウエッジ21の上面27とで完全に挟持される。したがっ
て、閉扉のときは、閉扉に伴なう衝撃を、連結杆被覆層
9の先端25の上面30と下面28と、ストライカ進入溝19の
天井面29とウエッジ21の上面27とで受止めるので、高級
感のある閉扉が期待できる。
被覆層9の先端25側の下面28は、ウエッジ21の上面27と
一致するテーパー面であることと、ウエッジ21はストラ
イカ進入方向に摺動する構成であることと、ストライカ
進入溝11の天井面29はフルラッチにおいて連結杆被覆層
9の上面27と一致するテーパー面であることが相俟っ
て、ストライカ1がフルラッチまで前進して停止する
と、連結杆被覆層9はストライカ進入溝19の天井面29と
ウエッジ21の上面27とで完全に挟持される。したがっ
て、閉扉のときは、閉扉に伴なう衝撃を、連結杆被覆層
9の先端25の上面30と下面28と、ストライカ進入溝19の
天井面29とウエッジ21の上面27とで受止めるので、高級
感のある閉扉が期待できる。
また、連結杆進入溝19の天井面29とウエッジ21の上面
27とにより連結杆被覆層9を挟持するので、扉に上下方
向イまたは回転方向ロの強い力が作用しても、前記イ、
ロの方向の動きは全く生じない。
27とにより連結杆被覆層9を挟持するので、扉に上下方
向イまたは回転方向ロの強い力が作用しても、前記イ、
ロの方向の動きは全く生じない。
(効果) ストライカのテーパー状にしたものは、ロックすると
き、意外な問題がある。例えば、特公昭58−13711号公
報(第2図)に記載されたように構成すると(特開昭63
−44091号公報のものも同じ)、テーパーのストライカ
進入溝に、テーパーのストライカFの係合杆Jが係合す
るのだから、僅かの寸法の狂いにより、ストライカFの
係合杆Jがクッション材Lに届かなかったり、該係合杆
Jが過剰にクッション材Lに喰い込んだりするして、閉
扉のときのぴしゃりと閉まる高級感を著しく損ねる。
き、意外な問題がある。例えば、特公昭58−13711号公
報(第2図)に記載されたように構成すると(特開昭63
−44091号公報のものも同じ)、テーパーのストライカ
進入溝に、テーパーのストライカFの係合杆Jが係合す
るのだから、僅かの寸法の狂いにより、ストライカFの
係合杆Jがクッション材Lに届かなかったり、該係合杆
Jが過剰にクッション材Lに喰い込んだりするして、閉
扉のときのぴしゃりと閉まる高級感を著しく損ねる。
なお、実願昭57−78357号(実開昭58−181770号)の
マイクロフィルムには、ストライカの上下両面に円弧状
の膨出部を設け、進入溝はテーパー状にするとともに、
進入溝の底面には、上面がテーパー状であるウエッジを
設けた構造が記載されているが、ストライカは上下両面
の円弧状の膨出部がテーパー状の進入溝に係合する構成
であるため、扉を強固に閉扉することはできず、進入溝
をテーパー状にし、ウエッジの上面をテーパー状にして
も、高級感のある閉扉はできない。
マイクロフィルムには、ストライカの上下両面に円弧状
の膨出部を設け、進入溝はテーパー状にするとともに、
進入溝の底面には、上面がテーパー状であるウエッジを
設けた構造が記載されているが、ストライカは上下両面
の円弧状の膨出部がテーパー状の進入溝に係合する構成
であるため、扉を強固に閉扉することはできず、進入溝
をテーパー状にし、ウエッジの上面をテーパー状にして
も、高級感のある閉扉はできない。
しかるに、本発明は、略平坦な取付台座2にコの字型
屈曲杆4の開口端を固定したストライカ1と、合成樹脂
ボディ12の凹部15内に設けた前記ストライカ1に係合す
るラッチ13及び該ラッチ13に係合して該ラッチ13の逆転
を防止するラチェット14と、前記合成樹脂ボディ12に形
成した前記ストライカ1が進入するストライカ進入溝11
とを有するロック本体10において、前記コの字型屈曲杆
4は、前側25の係合杆6と後側25′の係合杆6′と該係
合杆6、6′の非開口端を連結する前記取付台座2と平
行な連結杆7とにより形成し、該連結杆7の外周面に
は、前端25に至るに従い上下面ともテーパー状に先細に
なる樹脂製の連結杆被覆層9を形成し、前記ストライカ
進入溝11は、その底面26の奥側にストライカ進入方向と
平行に摺動するウエッジ21を設け、前記ストライカ進入
溝11の天井面29は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層
9の上面30が全面密着するテーパー面に形成し、前記ウ
エッジ21の上面27は、フルラッチのとき前記連結杆被覆
層9の下面28が全面密着するテーパー面に形成した車両
用ドアロック装置としたものであるから、 (1)連結杆7の外周面を、前端25に至るに従い上面3
0、下面28ともテーパー状の先細になる樹脂製の連結杆
被覆層9としたこと、ストライカ進入溝11の天井面30は
前記被覆層9の上面30と同一のテーパー面としたこと、
ウエッジ21の上面27は前記被覆層9の下面28と同一のテ
ーパー面としたことが相俟って、閉扉とするとまず被覆
層9の下面28とウエッジ21の上面27が全面接合し、つい
でウエッジ21は奥側にそのまま平行移動し、フルラッチ
位置までウエッジ21が摺動すると、ストライカ進入溝11
の天井面30と被覆層9の上面30とが全面接合して停止す
るので、高級感のある閉扉が期待できる。
屈曲杆4の開口端を固定したストライカ1と、合成樹脂
ボディ12の凹部15内に設けた前記ストライカ1に係合す
るラッチ13及び該ラッチ13に係合して該ラッチ13の逆転
を防止するラチェット14と、前記合成樹脂ボディ12に形
成した前記ストライカ1が進入するストライカ進入溝11
とを有するロック本体10において、前記コの字型屈曲杆
4は、前側25の係合杆6と後側25′の係合杆6′と該係
合杆6、6′の非開口端を連結する前記取付台座2と平
行な連結杆7とにより形成し、該連結杆7の外周面に
は、前端25に至るに従い上下面ともテーパー状に先細に
なる樹脂製の連結杆被覆層9を形成し、前記ストライカ
進入溝11は、その底面26の奥側にストライカ進入方向と
平行に摺動するウエッジ21を設け、前記ストライカ進入
溝11の天井面29は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層
9の上面30が全面密着するテーパー面に形成し、前記ウ
エッジ21の上面27は、フルラッチのとき前記連結杆被覆
層9の下面28が全面密着するテーパー面に形成した車両
用ドアロック装置としたものであるから、 (1)連結杆7の外周面を、前端25に至るに従い上面3
0、下面28ともテーパー状の先細になる樹脂製の連結杆
被覆層9としたこと、ストライカ進入溝11の天井面30は
前記被覆層9の上面30と同一のテーパー面としたこと、
ウエッジ21の上面27は前記被覆層9の下面28と同一のテ
ーパー面としたことが相俟って、閉扉とするとまず被覆
層9の下面28とウエッジ21の上面27が全面接合し、つい
でウエッジ21は奥側にそのまま平行移動し、フルラッチ
位置までウエッジ21が摺動すると、ストライカ進入溝11
の天井面30と被覆層9の上面30とが全面接合して停止す
るので、高級感のある閉扉が期待できる。
(2)フルラッチ位置では、連結杆被覆層9の下面28は
ウエッジ21の上面27に全面密着しながら突っ込むので、
下方向の動きはウエッジ21により確実に支受され、その
状態で、連結杆被覆層9の上面30はストライカ進入溝11
の天井面29に全面密着するので、合成樹脂ボディ12に形
成したストライカ進入溝11を上下に僅か広げて嵌まり込
むので確実に挟持できる。
ウエッジ21の上面27に全面密着しながら突っ込むので、
下方向の動きはウエッジ21により確実に支受され、その
状態で、連結杆被覆層9の上面30はストライカ進入溝11
の天井面29に全面密着するので、合成樹脂ボディ12に形
成したストライカ進入溝11を上下に僅か広げて嵌まり込
むので確実に挟持できる。
(3)また、前記取付台座2と前記係合杆6、6′の外
面は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8
で包囲した車両用ドアロック装置としたものであるか
ら、連結杆被覆層9を強固に形成できる。
面は、前記連結杆被覆層9に連続する合成樹脂被覆層8
で包囲した車両用ドアロック装置としたものであるか
ら、連結杆被覆層9を強固に形成できる。
(4)また、前記連結杆被覆層9は、前端25及び後端2
5′は幅小に、中央を上下幅大に形成して、前後上下共
対称形状の菱形にした車両用ドアロック装置としたもの
であるから、反転して使用できる。
5′は幅小に、中央を上下幅大に形成して、前後上下共
対称形状の菱形にした車両用ドアロック装置としたもの
であるから、反転して使用できる。
(5)また、前記ストライカ進入溝11の底面26よりも前
記ウエッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用
ドアロック装置としたものであるから、連結杆被覆層9
の下面28がウエッジ21の上面27に確実に全面密着する。
記ウエッジ21の上面27は段差のある高位置にした車両用
ドアロック装置としたものであるから、連結杆被覆層9
の下面28がウエッジ21の上面27に確実に全面密着する。
第1図および第2図は公知例図、第3図はロック本体の
左側面図、第4図はストライカの正面図、第5図は同縦
断右側面図、第6図は同横断平面図、第7図は同斜視
図、第8図はハーフロックの状態図、第9図はフルロッ
クしたときの状態図。 符号の説明 1……ストライカ、2……取付台座、3……取付孔、4
……屈曲杆、5……かしめ付け、6……係合杆、7……
連結杆、8……被覆層、9……連結杆被覆層、10……ロ
ック本体、11……進入溝、12……合成樹脂ボディ、13…
…ラッチ、14……ラチェット、15……収納する凹部、16
……ラッチの軸、17……ラチェットの軸、18……係合杆
進入溝、19……連結杆進入溝、20……クッション部材、
21……ウエッジ、22……取付杆、23……コイルバネ、24
……中央部、25……前端、25′……後端、26……連結杆
進入溝の底面、27……ウエッジの上面、28……連結杆被
覆層の下面、29……連結杆進入溝の天井面、30……連結
杆被覆層の上面。
左側面図、第4図はストライカの正面図、第5図は同縦
断右側面図、第6図は同横断平面図、第7図は同斜視
図、第8図はハーフロックの状態図、第9図はフルロッ
クしたときの状態図。 符号の説明 1……ストライカ、2……取付台座、3……取付孔、4
……屈曲杆、5……かしめ付け、6……係合杆、7……
連結杆、8……被覆層、9……連結杆被覆層、10……ロ
ック本体、11……進入溝、12……合成樹脂ボディ、13…
…ラッチ、14……ラチェット、15……収納する凹部、16
……ラッチの軸、17……ラチェットの軸、18……係合杆
進入溝、19……連結杆進入溝、20……クッション部材、
21……ウエッジ、22……取付杆、23……コイルバネ、24
……中央部、25……前端、25′……後端、26……連結杆
進入溝の底面、27……ウエッジの上面、28……連結杆被
覆層の下面、29……連結杆進入溝の天井面、30……連結
杆被覆層の上面。
Claims (4)
- 【請求項1】略平坦な取付台座2にコの字型屈曲杆4の
開口端を固定したストライカ1と、合成樹脂ボディ12の
凹部15内に設けた前記ストライカ1に係合するラッチ13
及び該ラッチ13に係合して該ラッチ13の逆転を防止する
ラチェット14と、前記合成樹脂ボディ12に形成した前記
ストライカ1が進入するストライカ進入溝11とを有する
ロック本体10において、前記コの字型屈曲杆4は、前側
25の係合杆6と後側25′の係合杆6′と該係合杆6、
6′の非開口端を連結する前記取付台座2と平行な連結
杆7とにより形成し、該連結杆7の外周面には、前端25
に至るに従い上下面ともテーパー状に先細になる樹脂製
の連結杆被覆層9を形成し、前記ストライカ進入溝11
は、その底面26の奥側にストライカ進入方向と平行に摺
動するウエッジ21を設け、前記ストライカ進入溝11の天
井面29は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9の上面
30が全面密着するテーパー面に形成し、前記ウエッジ21
の上面27は、フルラッチのとき前記連結杆被覆層9の下
面28が全面密着するテーパー面に形成した車両用ドアロ
ック装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記取付台座2と前記
係合杆6、6′の外面は、前記連結杆被覆層9に連続す
る合成樹脂被覆層8で包囲した車両用ドアロック装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記連結杆被覆層9
は、前端25及び後端25′は幅小に、中央を上下幅大に形
成して、前記上下共対称形状の菱形にした車両用ドアロ
ック装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記ストライカ進入溝
11の底面26よりも前記ウエッジ21の上面27は段差のある
高位置にした車両用ドアロック装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534488A JP2601304B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 車輌用ドアロック装置 |
CA 593456 CA1320238C (en) | 1988-03-14 | 1989-03-13 | Door lock device for vehicle |
US07/322,877 US4941696A (en) | 1988-03-14 | 1989-03-14 | Door lock device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534488A JP2601304B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 車輌用ドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01239279A JPH01239279A (ja) | 1989-09-25 |
JP2601304B2 true JP2601304B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=13284240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6534488A Expired - Fee Related JP2601304B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-18 | 車輌用ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601304B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE8710288U1 (de) * | 1987-07-28 | 1987-09-17 | Kiekert GmbH & Co KG, 5628 Heiligenhaus | An einem Türpfosten eines Kraftfahrzeuges zu befestigender Schließkeil für einen Kraftfahrzeugtürverschluß |
KR100332349B1 (ko) * | 1999-08-20 | 2002-04-12 | 김상태 | 자동차용 도어래치의 스트라이커 고정장치 |
JP5131749B2 (ja) * | 2007-12-19 | 2013-01-30 | キャタピラー エス エー アール エル | 作業機械用ドア装置 |
DE102011107877A1 (de) * | 2011-07-18 | 2013-01-24 | Kiekert Ag | Schloss für eine Fahrzeugtür mit Federblech im Einlaufbereich des Schließbolzens |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181770U (ja) * | 1982-05-27 | 1983-12-03 | 株式会社大井製作所 | 自動車用ドアロツクのストライカ |
US4756563A (en) * | 1986-08-11 | 1988-07-12 | General Motors Corporation | Vehicle door latch |
-
1988
- 1988-03-18 JP JP6534488A patent/JP2601304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01239279A (ja) | 1989-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |