JP2601267Y2 - コンデンサの固定構造 - Google Patents

コンデンサの固定構造

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JP2601267Y2 JP1992028140U JP2814092U JP2601267Y2 JP 2601267 Y2 JP2601267 Y2 JP 2601267Y2 JP 1992028140 U JP1992028140 U JP 1992028140U JP 2814092 U JP2814092 U JP 2814092U JP 2601267 Y2 JP2601267 Y2 JP 2601267Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電源装置などのコンデン
サ取り付け体に対するコンデンサの固定構造に関し、特
に、ねじ端子型アルミニウム電解コンデンサなどの大型
コンデンサの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のコンデンサのうち、ねじ端子型ア
ルミニウム電解コンデンサのような大型のコンデンサ
は、その自重が大きいため、電源装置の金属製のコンデ
ンサ取り付け体に固定すると、耐振動性が低いので、コ
ンデンサの側面部に固着された金属製のバンドなどを介
してコンデンサ取り付け体に固定されている。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
のバンドを利用してコンデンサを取り付けた場合には、
バンドとコンデンサとの絶縁性は、コンデンサ側面部に
被覆された薄い絶縁チューブによって確保された状態に
あるため、絶縁チューブが損傷した場合には、電源装置
自体の耐電圧が低下するという問題点がある。そこで、
金属製のバンドに代えて樹脂製のバンドを採用したコン
デンサの固定構造、または金属製のコンデンサ取り付け
体に代えて樹脂製のコンデンサ取り付け体を採用したコ
ンデンサの固定構造を採用することも検討されている
が、樹脂製のバンドおよび樹脂製のコンデンサ取り付け
体では、いずれも、その強度が初期的および経時的にも
低いため、高い耐振動性が要求される用途には不向きで
ある。
【0003】以上の問題点に鑑みて、本考案の課題は、
コンデンサの封口部側を絶縁性の固定用補助部材を介し
て金属製のコンデンサ取り付け体に取り付けする一方
で、コンデンサの底面側を取り付け補助体で支持するこ
とにより、耐電圧性および耐振動性のいずれもが高いコ
ンデンサの固定構造を実現することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案に係るコンデンサの固定構造において講じ
た手段は、一方端側の開口部からコンデンサの封口部側
が装着され、他方端側の端子穴35a、35bから前記
コンデンサの端部23、24が突出する絶縁性のコンデ
ンサ封口部側受容体3は、このコンデンサ封口部側受容
体3の他方端側を挿抜可能な開口形状をもって金属製の
コンデンサ取り付け体11に開口されたコンデンサ封口
部側固定部111に差し込まれ、この状態で、前記コン
デンサの底面側22は絶縁性のコンデンサ底面側受容体
4を介して取り付け補助体12のコンデンサ底面側固定
部121に支持されており、前記コンデンサ取り付け体
11に対するコンデンサの軸線方向における取り付け位
置は、前記コンデンサ封口部側受容体3の他方端から所
定の位置で外周側面部から外周側に向けて張り出して前
記コンデンサ封口部側固定部111周囲で前記コンデン
サ取り付け体11に当接し、前記コンデンサ封口部側固
定部111に対する前記コンデンサ封口部側受容体3の
差し込み長さを軸線方向位置決め用突起部38によって
規定されているコンデンサの固定構造において、コンデ
ンサ封口部側受容体3の外周側面部3aにおける軸線方
向位置決め用突起部38の形成位置から他方端側33に
かけて、外周部に向けて突出する円周方向位置決め用突
状部39を設け、該突状部に係合する拡張開口部113
をコンデンサ取り付け体11に形成したことを特徴とす
るコンデンサの固定構造である。また、上記のコンデン
サの固定構造において、コンデンサ封口部側受容体3の
外周側面部3aに凹凸3bを形成するとともに、コンデ
ンサ底面部側受容体4の外周側面部4aに凹凸4bを形
成したことを特徴とするコンデンサの固定構造である。
そして、上記のコンデンサの固定構造において、コンデ
ンサ底面側受容体4の他方端側の端面44に窓開け部4
5を形成したことを特徴とするコンデンサの固定構造で
ある。さらに、上記のコンデンサの固定構造において、
前記コンデンサ取り付け体11には複数の前記コンデン
サ封口部側固定部111が形成されている一方、前記
り付け補助体12にも複数の前記コンデンサ封口部側固
定部121が形成されて、前記コンデンサ取り付け体1
1と前記取り付け補助体12の間には複数のコンデンサ
が固定されていることを特徴とするコンデンサの固定構
造である。なお、本考案において、金属製のコンデンサ
取り付け体とは、その全体が金属製である場合は勿論の
こと、その主要部分のみが金属製であるものも含む。
【0005】また、取り付け補助体をも金属製とする目
的に、コンデンサの底面側は、それが一方端側の開口部
から装着された絶縁性のコンデンサ底面側受容体を介し
て取り付け補助体のコンデンサ底面側固定部に支持され
ている。この場合には、コンデンサ封口部側固定部は、
たとえば、取り付け補助体にコンデンサ底面側受容体の
他方端側を挿抜可能な開口形状をもって開口されてお
り、コンデンサ底面側受容体は、その他方端側から所定
の位置で外周側面部から外周側に向かって張り出してコ
ンデンサ底面側固定部周囲の取り付け補助体に当接する
張り出し部を有し、この張り出し部を介して、取り付け
補助体はコンデンサの底面側を支持する状態にある。す
なわち、コンデンサの底面側も絶縁性の固定用補助部材
(コンデンサ封口部側受容体)を介してコンデンサ封口
部側固定部に差し込まれた状態にあることを特徴とす
る。ここで、コンデンサの底面側からの放熱性を高める
目的に、コンデンサ底面側受容体は、その他方端側の端
面に、それに装着されたコンデンサの底面部の一部を開
放状態とすべき窓開け部を設けておく。さらに、コンデ
ンサの封口部側およびコンデンサ底面側と、金属製のコ
ンデンサ取り付け体および金属製の取り付け補助体との
縁面距離を実質的に延長可能なように、コンデンサ封口
部側受容体およびコンデンサ底面側受容体の少なくとも
一方の側には、その外周側面部周囲に凹凸が形成されて
いる。
【0006】また、本考案において、コンデンサ封口部
側受容体の端子穴は、コンデンサの2つの端子に対して
係合可能な開口形状を有し、それらの係合によって、コ
ンデンサ封口部側受容体に対するコンデンサの軸線回り
方向の取り付け位置が規定されている。
【0007】さらに、コンデンサ封口部側受容体の他方
端側の外周側面部とコンデンサ封口部側固定部とは、互
いに係合可能な形状に形成されて、コンデンサ取り付け
体に対するコンデンサ封口部側受容体のコンデンサの軸
線回り方向の取り付け位置が規定されている。たとえ
ば、コンデンサ封口部側受容体の外周形状が角形であれ
ば、その形状にコンデンサ封口部側固定部の開口形状を
対応させて、コンデンサ取り付け体に対するコンデンサ
封口部側受容体のコンデンサの軸線回り方向の取り付け
位置を規定し、コンデンサ封口部側受容体の外周形状が
円形であれば、コンデンサ封口部側受容体の外周側面部
に突起部などを設ける。
【0008】そして、コンデンサをコンデンサ封口部側
受容体に装着するときなどにおいて、コンデンサの端子
角度が視認可能なように、コンデンサ封口部側受容体の
外面のいずれかの位置には、それに装着されるコンデン
サの端子方向を表示する極性表示部を備えている。
【0009】このようなコンデンサ取り付け体には複数
のコンデンサ封口部側固定部が形成されている一方、取
り付け体にも複数のコンデンサ封口部側固定部が形成さ
れて、複数のコンデンサを一括して固定可能とする。
【0010】
【作用】上記手段を講じた本考案に係るコンデンサの固
定構造において、まず、絶縁性のコンデンサ封口部側受
容体に対して、その一方端側の開口部からコンデンサの
封口部側を装着した状態で、このコンデンサ封口部側受
容体をコンデンサ取り付け体のコンデンサ封口部側固定
部に差し込むと共に、コンデンサの底面側から取り付け
補助体のコンデンサ底面側固定部によって支持すると、
コンデンサはコンデンサ取り付け体のコンデンサ封口部
側固定部と、取り付け補助体のコンデンサ底面側固定部
との間に固定された状態にある。ここで、コンデンサの
封口部側は絶縁性の固定用補助部材(コンデンサ封口部
側受容体)を介してコンデンサ封口部側固定部に差し込
まれているため、その耐電圧はコンデンサ封口部側受容
体によって高く確保されているので、コンデンサの絶縁
チューブに損傷が生じても、耐電圧が損なわれることが
ない。また、コンデンサ取り付け体の側にコンデンサ封
口部側固定部を開口すると、その強度が低下しやすい
が、本発明においては、上記のとおりの高耐電圧構造を
採用することによって、耐電圧を犠牲とすることなく、
コンデンサ取り付け体を金属製で構成しているため、そ
の強度は初期的および経時的のいずれにおいても高く、
耐振動性が高い。一方、取り付け補助体は、そのコンデ
ンサ底面側固定部を開口部として形成しない場合には、
強度的な制約が小さいので、金属製または樹脂製のもの
などを用いることができる。ここで、取り付け補助体が
金属製であっても、コンデンサの底面側が絶縁性のコン
デンサ底面側受容体を介して取り付け補助体に支持され
ている場合には、耐電圧はコンデンサ底面側受容体によ
って高く確保される。
【0011】
【実施例】つぎに、添付図面に基づいて、本考案の一実
施例について説明する。
【0012】図1は本考案のコンデンサの固定構造を採
用したコンデンサバンクの要部を示す側面図、図2はそ
の平面図である。
【0013】本例において、コンデンサバンク1(電源
装置)は、銅ブスバー7によって直列接続された6個の
ねじ端子型アルミニウム電解コンデンサ2(以下、コン
デンサと称す。)を備えるバンクユニット1aを、複
数、各コンデンサが並列接続するように配線接続して構
成されており、それらのうちの1つのバンクユニット1
aを図示してある。ここで、バンクユニット1aの各コ
ンデンサ2は、コンデンサ固定位置として、6つの円形
のコンデンサ封口部側固定穴111(コンデンサ封口部
側固定部)が開口された金属製のコンデンサ取り付け板
11(コンデンサ取り付け体)と、コンデンサ取り付け
板11の側のフランジ部112にビス止めされるフラン
ジ部122を備え、6つの円形のコンデンサ底面側固定
穴121(コンデンサ底面側固定部)が開口された金属
製の取り付け補助板12(取り付け補助体)との間に固
定された状態にある。ここで、コンデンサ2は、その封
口部側21がコンデンサ封口部側受容体3に装着され
て、コンデンサ封口部側受容体3を介してコンデンサ取
り付け板11のコンデンサ封口部側固定穴111に差し
込まれた状態で固定されている一方、その底面側22が
コンデンサ底面側受容体4に装着されて、コンデンサ底
面側受容体4を介して取り付け補助板11のコンデンサ
底面側固定穴121に差し込まれた状態で固定されてい
る。
【0014】このような構成のコンデンサの固定構造に
用いたコンデンサ封口部側受容体3は、図3(a)に平
面形状を、図3(b)に正面形状を、図3(c)に側面
形状を示すように、一方端側31が開口して、そこから
コンデンサ2の封口部側21を挿入可能に形成された封
口部側装着部32を有する一方、他方端側33である端
面34には、装着されたコンデンサ2の端子23,24
が突出できる2つの端子穴35a,35bが形成されて
いる。また、端面34には、コンデンサ2の端子23,
24の間に並列接続される抵抗5をはんだ固着するため
の抵抗取り付け用ターミナル部36a,36bが形成さ
れていると共に、コンデンサ2の防爆弁を開放状態とす
るための防爆弁用開口部37も形成されている。さら
に、コンデンサ封口部側受容体3の外面のうちの端面3
4には、端子23,24の両側にそれぞれプラス表示部
23aおよびマイナス表示部24aが印されている。こ
こで、端子穴35a,35bの内径寸法は、コンデンサ
2の端子23,24の外径寸法に比してやや大きく設定
され、封口部側装着部32の内部にコンデンサ2の封口
部側21が装着された状態で、端子穴35a,35bか
らは端子23,24がそれぞれ突出して、端子23,2
4に対する配線が可能になっていると共に、端子23,
24と端子穴35a,35bとが係合した状態となっ
て、装着されたコンデンサ2はコンデンサ封口部側受容
体3に対して相対的に回転できず、コンデンサ封口部側
受容体3に対するコンデンサ2の軸線回り方向の取り付
け位置が規定されている。さらに、コンデンサ封口部側
受容体3の外周側面部3aには、その外周囲に向けてフ
ランジ状の軸線方向位置決め用突起部38が張り出して
おり、図3(b)に示すように、コンデンサ封口部側受
容体3を、その他方端側33からコンデンサ取り付け板
11(一点鎖線で示す。)のコンデンサ封口部側固定穴
111に差し込んだときに、コンデンサ封口部側固定穴
111における取り付け補助板12の側の周囲111a
に当接し、コンデンサ封口部側固定穴111に対するコ
ンデンサ封口部側受容体11の差し込み長さが規定され
る結果、コンデンサ取り付け板11に対するコンデンサ
2の軸線方向における取り付け位置が規定されている。
また、コンデンサ封口部側受容体3の外周側面部3aに
は、凹凸3bが形成されて、コンデンサ2の封口部側2
1とコンデンサ取り付け板11との実質的な縁面距離が
長く、その間の耐電圧が高くなっている。さらに、コン
デンサ封口部側受容体3の外周側面部3aにおける軸線
方向位置決め用突起部38の形成位置から他方端側33
(端面34)にかけては、そこから外周側に向けて突出
する1条の円周方向位置決め用突状部39(円周方向位
置決め用突状部)を備える一方、コンデンサ封口部側固
定穴111には、図5にも示すように、円周方向位置決
め用突状部39と係合してコンデンサ取り付け板11に
対するコンデンサ封口部側受容体3のコンデンサ2の軸
線回り方向の取り付け位置を規定するキー溝状の拡張開
口部113が形成されている。
【0015】一方、コンデンサ2の底面側22について
は、図1および図3(b)に示すように、コンデンサ封
口部側受容体3をコンデンサ封口部側固定穴111に差
し込んだ状態で、コンデンサ2の底面側を樹脂製または
金属製の取り付け補助板で直接支持する構造を採用する
こともできるが、本例においては、この取り付け補助板
12にも金属製のものを採用する一方、そのコンデンサ
底面側固定部は開口部(コンデンサ底面側固定穴12
1)として形成されている。そして、コンデンサ2の底
面側22は、コンデンサ底面側受容体4を介して支持さ
れている。このコンデンサ底面側受容体4は、図4
(a)に平面形状を、図4(b)に正面形状を、図4
(c)に側面形状を示すように、一方端側41が開口し
て、そこからコンデンサ2の底面側22を挿入可能に形
成された底面側装着部42を有する一方、他方端側43
たる端面44には、装着されたコンデンサ2の底面の一
部を開放状態として、そこからの放熱性を高めるための
窓開け部45が形成されている。さらに、コンデンサ底
面部側受容体4の外周側面部4aには、その外周囲に向
けてフランジ状の張り出し部48が張り出しており、図
4(b)に示すように、コンデンサ底面側受容体4を、
その他方端側43(端面44の側)から取り付け補助板
12(一点鎖線で示す。)のコンデンサ底面側固定穴1
21に差し込んだときに、張り出し部48はコンデンサ
底面側固定穴121におけるコンデンサ取り付け板11
の側の周囲121aに当接可能になっており、この張り
出し部48を介して、取り付け補助板12はコンデンサ
2の底面側22を支持している。また、コンデンサ底面
部側受容体4の外周側面部4aには、凹凸4bが形成さ
れて、コンデンサ2の底面側22と取り付け補助板12
との実質的な縁面距離が長く、その間の耐電圧が高くな
っている。
【0016】このような構成のコンデンサの固定構造に
おけるコンデンサ2の取り付け手順の一例を図5を参照
して説明する。
【0017】図5は本例のコンデンサの固定構造におけ
る取り付け手順を示す説明図であり、この図に示すよう
に、まず、コンデンサ2の封口部側21を、その端子2
3,24がコンデンサ封口部側受容体3の端面34に形
成された端子穴35a,35bから突出するようにし
て、コンデンサ封口部側受容体3の内部に装着する。こ
の状態で、端子23,24と端子穴35a,35bとが
係合して、コンデンサ封口部側受容体3の内部におい
て、コンデンサ2はその円周方向への回転が規制され
て、コンデンサ封口部側受容体3に対するコンデンサ2
の軸線回り方向の取り付け位置が規定された状態とな
る。その後に、コンデンサ2の底面側22をコンデンサ
底面側受容体4の内部に装着する。
【0018】つぎに、コンデンサ封口部側受容体3の他
方端側33をコンデンサ取り付け板11のコンデンサ封
口部側固定穴111に差し込む。このとき、コンデンサ
封口部側受容体3の外周側面部3aに形成されている円
周方向位置決め用突状部39をコンデンサ取り付け板1
1のコンデンサ封口部側固定穴111に形成されている
拡張開口部113とを位置合わせした状態とし、コンデ
ンサ封口部側受容体3は、円周方向位置決め用突状部3
9と拡張開口部113とによって案内されるように差し
込まれる。このため、コンデンサ2のコンデンサ取り付
け板11に対する端子角度は所定の状態に規定されたま
まである。そして、コンデンサ封口部側受容体3のフラ
ンジ状の軸線方向位置決め用突起部38がコンデンサ取
り付け板11に当接して、コンデンサ封口部側固定穴1
11に対するコンデンサ封口部側受容体11の差し込み
長さが規定される結果、コンデンサ取り付け板11に対
するコンデンサ2の軸線方向における取り付け位置が規
定される。
【0019】つぎに、コンデンサ底面側受容体4の他方
端側43に取り付け補助板12のコンデンサ底面側固定
穴121を位置合わせした後に、コンデンサ底面側受容
体4の他方端側43にコンデンサ底面側固定穴121を
差し込みようにして、取り付け補助板12を移動させ、
コンデンサ底面側受容体4のフランジ状の張り出し部4
8を介して、取り付け補助板12でコンデンサ底面側受
容体4を、すなわち、コンデンサ2の底面側22を支持
する。
【0020】しかる後に、図1および図2に示すよう
に、コンデンサ取り付け板11のフランジ部112と取
り付け補助板12のフランジ部122とをビス止めし
て、コンデンサ2をコンデンサ取り付け板11と取り付
け補助板12との間に固定した状態とする。そして、コ
ンデンサ2の端子23,24に対する銅ブスバー7によ
る配線接続および抵抗取り付け用ターミナル部36a,
36bへの抵抗5の配線接続などを行って、バンクユニ
ット1aを製造する。
【0021】なお、上記の取り付け手順は一例であっ
て、たとえば、取り付け補助板12のコンデンサ底面側
固定穴121にコンデンサ底面側受容体4を差し込んだ
状態で、その内部にコンデンサ2の底面側22を装着
し、この状態で、コンデンサ2の封口部側21に対して
コンデンサ封口部側受容体11を取り付けた後、コンデ
ンサ封口部側受容体11をコンデンサ取り付け体11の
コンデンサ封口部側固定穴111に差し込んでもよい。
【0022】以上のとおり、本例のコンデンサバンク1
に採用したコンデンサの固定構造において、コンデンサ
2の封口部側21は樹脂製の固定用補助部材としてのコ
ンデンサ封口部側受容体3を介してコンデンサ取り付け
体11のコンデンサ封口部側固定穴111に差し込まれ
ているため、コンデンサ2とコンデンサ取り付け体11
との間における耐電圧が高い。一方、コンデンサ2の底
面側22も樹脂製の固定用補助部材としてのコンデンサ
底面側受容体4を介して取り付け補助体4に支持されて
いるため、コンデンサ2と取り付け補助体4との間の耐
電圧も高い。従って、コンデンサ取り付け体11および
取り付け補助体4のいずれにも、その初期的および経時
的な強度を考慮して金属製のものを使用して、耐振動性
を高く確保しても、耐電圧も高く確保された状態にあ
る。それ故、コンデン固定用補助部材としてのコンデン
サ底面側受容体4を介して取り付け補コンデンサ2の絶
縁チューブに損傷が生じても、耐電圧が損なわれること
がなく、その定格電圧などによっては、絶縁チューブを
省略することもできる。とくに、コンデンサ取り付け体
11の側は、配線などが設けられるため、コンデンサ2
との絶縁性に配慮する必要があるのに加えて、コンデン
サ取り付け体11には、他の回路構成部品などが搭載さ
れることもあるため、強度的にも充分に配慮する必要が
あるが、金属製のコンデンサ取り付け体11を採用して
耐振動性を確保し、かつ、耐電圧を高く確保してあるの
で、高電圧系の電源装置のうち、特に、振動の激しい用
途に適した電源装置を実現できる。
【0023】また、コンデンサ底面側受容体4の端面4
4に窓開け部45が形成されて、コンデンサ2の底面側
22の一部が開放状態にあるため、そこからの放熱性が
高く、コンデンサ2の信頼性を高く維持するようになっ
ている。さらに、コンデンサ封口部側受容体3およびコ
ンデンサ底面側受容体4のいずれの外周側面部3a,4
bにも、凹凸3b,4bが形成されているため、コンデ
ンサ2の封口部側21および底面側22との縁面距離が
実質的に延長されて、それらの間の耐電圧がさらに向上
している。そして、コンデンサ2の2つの端子23,2
4とコンデンサ封口部側受容体3に端子穴35a,35
bとが係合しているため、コンデンサ2の軸線回り方向
の取り付け位置がずれない。ここで、端子穴35a,3
5bとが互いに独立した形状に開口しているものの他
に、それらが連通して一体化しているものであってもよ
い。さらに、コンデンサ封口部側受容体3の円周方向位
置決め用突状部39とコンデンサ封口部側固定穴111
の拡張開口部113とが係合するため、コンデンサ封口
部側受容体3がコンデンサ取り付け体11に対して回転
せず、コンデンサ2の軸線回り方向の取り付け位置がず
れない。
【0024】なお、コンデンサ封口部側受容体の外周形
状が円形であれば、コンデンサ封口部側受容体の円周方
向位置決め用突起部を利用して、コンデンサ取り付け体
に対するコンデンサ封口部側受容体のコンデンサの軸線
回り方向の取り付け位置を規定するが、コンデンサ封口
部側受容体の外周形状を部分的に異形にする一方、その
形状にコンデンサ封口部側固定部の開口形状を対応させ
て、互いに係合可能とすることによって、コンデンサ取
り付け体に対するコンデンサ封口部側受容体のコンデン
サの軸線回り方向の取り付け位置を規定してもよい。
【0025】
【考案の効果】以上のとおり、本考案に係るコンデンサ
の固定構造においては、金属製のコンデンサ取り付け体
に開口されたコンデンサ封口部側固定部に対し、コンデ
ンサを絶縁性のコンデンサ封口部側受容体を介して差し
込んだ状態で、コンデンサの底面側を取り付け補助体で
支持することに特徴を有する。従って、本考案によれ
ば、耐振動性を確保するために、金属製のコンデンサ取
り付け体を採用しても、コンデンサとコンデンサ取り付
け体との間の耐電圧はコンデンサ封口部側受容体によっ
て高く確保されるという効果を奏する。
【0026】また、コンデンサの底面側が絶縁性のコン
デンサ底面側受容体を介して取り付け補助体に支持され
ている場合には、取り付け補助体として金属製のものを
採用しても、それらの間の耐電圧が高く、さらに耐振動
性を高めることができる。
【0027】さらに、コンデンサ底面側受容体の他方端
側の端面に窓開け部を設けた場合には、コンデンサの底
面からの放熱性が高く、コンデンサの信頼性が向上す
る。
【0028】そして、コンデンサ封口部側受容体または
コンデンサ底面側受容体の外周側面部に凹凸を有する場
合には、縁面距離が実質的に延長される。
【0029】また、コンデンサ封口部側受容体の端子穴
とコンデンサの2つの端子とが係合可能な場合には、そ
れらの係合によって、コンデンサ封口部側受容体に対す
るコンデンサの軸線回り方向の取り付け位置がずれな
い。
【0030】さらに、コンデンサ封口部側受容体とコン
デンサ封口部側固定部とが、互いに係合可能な形状に形
成されている場合には、コンデンサ封口部側受容体が回
転せず、コンデンサ取り付け体に対して位置ずれしな
い。
【0031】そして、コンデンサ封口部側受容体の外周
面に極性表示部を備えている場合には、コンデンサをコ
ンデンサ封口部側受容体に装着するときなどにおいて、
コンデンサの端子角度を視認できる。
【0032】さらに、このようなコンデンサ取り付け体
には複数のコンデンサ封口部側固定部が形成されている
一方、取り付け体にも複数のコンデンサ封口部側固定部
が形成されている場合には、複数のコンデンサを一括し
て固定でき、コンデンサバンクの製造に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るコンデンサの固定構造を
採用したコンデンサバンクの側面図である。
【図2】図1に示すコンデンサバンクの平面図である。
【図3】(a)は図1に示すコンデンサバンクに用いた
コンデンサ封口部側受容体の平面図、(b)はその正面
図、(c)はその側面図である。
【図4】(a)は図1に示すコンデンサバンクに用いた
コンデンサ底面側受容体の平面図、(b)はその正面
図、(c)はその側面図である。
【図5】図1に示すコンデンサの固定構造の組立て手順
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・コンデンサバンク 1a・・・バンクユニット 2・・・ねじ端子型アルミニウム電解コンデンサ(コン
デンサ) 3・・・コンデンサ封口部側受容体 4・・・コンデンサ底面側受容体 5・・・抵抗 7・・・銅ブスバー 11・・・コンデンサ取り付け板(コンデンサ取り付け
体) 12・・・取り付け補助板(取り付け補助体) 23,24・・・端子 23a・・・プラス表示部 24a・・・マイナス表示部 32・・・封口部側装着部 35a,35b・・・端子穴 36a,36b・・・抵抗取り付け用ターミナル部 37・・・防爆弁用開口部 38・・・軸線方向位置決め用突起部 39・・・円周方向位置決め用突状部(円周方向位置決
め用突状部) 42・・・底面側装着部 45・・・窓開け部 48・・・張り出し部 111・・・コンデンサ封口部側固定穴(コンデンサ封
口部側固定部) 113・・・拡張開口部 121・・・コンデンサ底面側固定穴(コンデンサ底面
側固定部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/00 321 H01G 2/04

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方端側の開口部からコンデンサの封口
    部側が装着され、他方端側の端子穴(35a、35b)
    から前記コンデンサの端部(23、24)が突出する絶
    縁性のコンデンサ封口部側受容体(3)は、このコンデ
    ンサ封口部側受容体(3)の他方端側を挿抜可能な開口
    形状をもって金属製のコンデンサ取り付け体(11)
    開口されたコンデンサ封口部側固定部(111)に差し
    込まれ、この状態で、前記コンデンサの底面側(22)
    絶縁性のコンデンサ底面側受容体(4)を介して取り
    付け補助体(12)のコンデンサ底面側固定部(12
    1)に支持されており、前記コンデンサ取り付け体(1
    1)に対するコンデンサの軸線方向における取り付け位
    置は、前記コンデンサ封口部側受容体(3)の他方端か
    ら所定の位置で外周側面部から外周側に向けて張り出し
    て前記コンデンサ封口部側固定部(111)周囲で前記
    コンデンサ取り付け体(11)に当接し、前記コンデン
    サ封口部側固定部(111)に対する前記コンデンサ封
    口部側受容体(3)の差し込み長さを軸線方向位置決め
    用突起部(38)によって規定されているコンデンサの
    固定構造において、 コンデンサ封口部側受容体(3)の外周側面部(3a)
    における軸線方向位置決め用突起部(38)の形成位置
    から他方端側(33)にかけて、外周部に向けて突出す
    る円周方向位置決め用突状部(39)を設け、該突状部
    に係合する拡張開口部(113)をコンデンサ取り付け
    体(11)に形成したことを特徴とするコンデンサの固
    定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のコンデンサの固定構造におい
    て、 コンデンサ封口部側受容体(3)の外周側面部(3a)
    に凹凸(3b)を形成するとともにコンデンサ底面部側
    受容体(4)の外周側面部(4a)に凹凸(4b)を形
    成したことを特徴とするコンデンサの固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1のコンデンサの固定構造におい
    て、コンデンサ底面側受容体(4)の他方端側の端面
    (44)に窓開け部(45)を形成したことを特徴とす
    るコンデンサの固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項1のコンデンサの固定構造におい
    て、前記コンデンサ取り付け体(11)には複数の前記
    コンデンサ封口部側固定部(111)が形成されている
    一方、前記取り付け補助体(12)にも複数の前記コン
    デンサ封口部側固定部(121)が形成されて、前記コ
    ンデンサ取り付け体(11)と前記取り付け補助体(1
    2)の間には複数のコンデンサが固定されていることを
    特徴とするコンデンサの固定構造。
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