JP2601044Y2 - デジタル温度補償型水晶発振器 - Google Patents

デジタル温度補償型水晶発振器

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JP2601044Y2
JP2601044Y2 JP1993060436U JP6043693U JP2601044Y2 JP 2601044 Y2 JP2601044 Y2 JP 2601044Y2 JP 1993060436 U JP1993060436 U JP 1993060436U JP 6043693 U JP6043693 U JP 6043693U JP 2601044 Y2 JP2601044 Y2 JP 2601044Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、デジタル温度補償型
水晶発振器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話や自動車電話などに搭載される
水晶発振器は、従来はアナログ温度補償型水晶発振器が
中心であったが、周波数精度と製造の容易さなどから、
最近はデジタル温度補償型水晶発振器が注目を集めてい
る。
【0003】デジタル温度補償型水晶発振器において
も、周波数の調整方法は基本的にアナログ温度補償型水
晶発振器と同様である。すなわち、水晶振動子の温度特
性に合わせて水晶発振回路の負荷容量を変えることによ
り、発振周波数を一定に保つというものである。
【0004】デジタル温度補償型水晶発振器において負
荷容量を変えるには、デジタル符号で直接スイッチトキ
ャパシタ回路を動作させる手段と、D/A変換回路によ
ってデジタル符号をアナログ電圧に変換し、その電圧に
より可変容量ダイオードの容量値を変化させる手段とが
ある。
【0005】このうち前者のスイッチトキャパシタ回路
を用いる手段は、負荷容量をゆっくり変えることがきわ
めて困難である。このため、温度変化の際の水晶発振器
の周波数の補正が急激であり、それを用いた電話器にF
M雑音を発生させてしまうという問題がある。
【0006】一方、後者のD/A変換回路を用いる手段
は、D/A変換回路と可変容量ダイオードとの間に遅延
回路を挿入することにより、負荷容量をゆっくり変化さ
せることは容易であり、FM雑音を発生させるという問
題はない。
【0007】このため、通常のデジタル温度補償型水晶
発振器には、D/A変換回路を用いる手段が採用されて
いる。
【0008】ところで、温度補償型水晶発振器に供給さ
れる電源電圧は、通常プラスマイナス5%の変動が許容
されているから、電圧変動に対して発振周波数が変化し
ないようにするため、定電圧発生回路が用いられてい
る。
【0009】そしてこの定電圧発生回路は通常1つだけ
用いられており、それによって水晶発振回路やD/A変
換回路などの、定電圧発生回路を除く他のすべての回路
が駆動されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
においては、デジタル温度補償型水晶発振器の定電圧発
生回路を除く他のすべての回路を1つの電圧で駆動して
いる。このために、広い温度補償範囲を確保しようとす
れば消費電力の抑制が達成できず、低消比電力を目指せ
ば温度補償範囲が広くとれなくなるという問題がある。
【0011】この考案の目的は、低消比電力であり、か
つ温度補償範囲が広いデジタル温度補償型水晶発振器を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案によるデジタル温度補償型水晶発振器は、下
記記載の構成とする。
【0013】すなわち本考案によるデジタル温度補償型
水晶発振器は、出力電圧の異なる少なくとも2つの定電
圧発生回路を設け、基準とする電位に対する電位差が小
さい電圧を出力する定電圧発生回路によって少なくとも
水晶発振回路を駆動し、基準とする電位に対する電位差
が大きい電圧を出力する定電圧発生回路によって少なく
ともD/A変換回路を駆動するという構成とするもので
ある。
【0014】
【実施例】以下図面によりこの考案の一実施例を詳述す
る。図1は、この考案によるデジタル温度補償型水晶発
振器の構成を示すブロック回路図であり、接地電位を基
準電位とし、正極性の電源電圧によって動作する場合の
例である。
【0015】図1において、第1の定電圧発生回路5お
よび第2の定電圧発生回路7の電源は外部電源であり、
それぞれ第1の定電圧と第2の定電圧とを発生してい
る。図1においては、第1の定電圧は接地電位との電位
差が小さく、第2の定電圧は接地電位との電位差が大き
くなっている。
【0016】そして水晶振動子17を接続した水晶発振
回路1と、温度計測回路13とメモリ回路15との電源
は、第1の定電圧発生回路5が発生する、電圧が低い方
の第1の定電圧である。一方、D/A変換回路3の電源
は、第2の定電圧発生回路7が発生する、電圧が高い方
の第2の定電圧である。
【0017】可変容量ダイオード9の一方の端子は接地
し、他方の端子はD/A変換回路3の出力とコンデンサ
11とに接続している。さらにコンデンサ11の他方の
端子は、水晶振動子17の一方の端子に接続している。
【0018】図1に示したデジタル温度補償型水晶発振
器の動作原理は、以下のようなものである。
【0019】すなわち、温度計測回路13は温度に対応
したアドレス信号を発生し、そのアドレス信号にしたが
って、メモリ回路15は周波数補正信号を出力する。
【0020】そしてその周波数補正信号を、D/A変換
回路3がアナログ電圧に変換し、その電圧によって可変
容量ダイオード9の容量値を変化させることにより、水
晶振動子17の温度変化を打ち消して発振周波数を一定
に保つのである。
【0021】ところで、水晶振動子17には、通常AT
板と呼ばれる水晶振動子片が使用され、その発振周波数
は温度に対してほぼ3次曲線で示される特性で変化す
る。
【0022】その3次曲線の形は水晶振動子片のカット
角などに依存しさまざまであるが、マイナス10℃以下
では温度の低下と共に急激に周波数が下がり、プラス7
0℃以上では温度の上昇と共に急激に周波数が高くなる
という様子は共通している。
【0023】このため温度補償範囲を広くとろうとすれ
ば、可変容量ダイオード9の容量値の変化幅を大きくし
なければならず、必然的にD/A変換回路3の出力電圧
の変化幅も大きくしなければならなくなる。
【0024】たとえば、温度がマイナス10℃〜プラス
70℃における周波数の温度変化が±3ppm以内の水
晶振動子片であっても、温度範囲がマイナス30℃〜プ
ラス90℃においてはおおむねプラスマイナス15pp
m程度に周波数変化が増大する。
【0025】この程度の周波数の温度変化を可変容量ダ
イオード9によって補償するためには、D/A変換回路
3はおおむね3〜4V程度の電圧変化幅を必要とするこ
とが経験から得られている。
【0026】したがって、このD/A変換回路3を駆動
する第2の定電圧発生回路7の出力電圧は、温度補償範
囲を広くとろうとすれば最低限3〜4Vは必要であり、
通常は4V程度にしている。
【0027】このように温度補償範囲を広くとるために
は、第2の定電圧発生回路7の出力電圧は高く設定せざ
るを得ない。そのため、第2の定電圧発生回路7で水晶
発振回路1を駆動すると消費電力が非常に大きくなって
しまうのである。
【0028】たとえば、第2の定電圧発生回路7の出力
電圧を4Vとし、この電圧ですべての回路を駆動するな
らば、このデジタル温度補償型水晶発振器の消費電力は
30mWにも達する。
【0029】そこで、図1に示すように、水晶発振回路
1を駆動するために第1の定電圧発生回路5を設け、そ
の出力電圧を、第2の定電圧発生回路7の出力電圧より
も低く設定している。
【0030】消費電力を低く抑えるためだけならば、第
1の定電圧発生回路5の出力電圧は低ければ低いのどよ
い。しかしながら、あまり低すぎて発振起動性を阻害し
てはならないので、ある最適値に設定する必要がある。
【0031】その最適値は発振周波数に依存することは
もちろんであるが、水晶振動子17の直列共振インピー
ダンスや、水晶発振回路1を構成するMOSトランジス
タのスレショールド電圧などにも依存するため、一概に
は決めることができず、実験による合わせこみを必要と
する。
【0032】一例を挙げれば、水晶振動子17の直列共
振インピーダンスが10Ωで発振周波数が12.8MH
zの場合、水晶発振回路1を構成するMOSトランジス
タのスレショールド電圧が0.7Vならば、第1の定電
圧発生回路5の出力電圧は、1.5V程度が最適である
ことを、本願考案者は見出している。
【0033】第1の定電圧発生回路5の出力電圧が1.
5Vの場合、前述の30mWに達するデジタル温度補償
型水晶発振器の消費電力は、5mW以下に抑制できる。
【0034】このように第1の定電圧発生回路5と第2
の定電圧発生回路7とを設け、第1の定電圧発生回路5
の出力電圧を低くして水晶発振回路1などを駆動し、第
2の定電圧発生回路7の出力電圧を高くしてD/A変換
回路を駆動することにより、温度補償範囲を広く保った
ままで消費電力の抑制が達成できるのである。
【0035】以上図1の実施例にしたがって本考案を詳
細に説明したが、本考案は図1の実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が
可能であることはいうまでもない。
【0036】たとえば図1においては、温度計測回路3
やメモリ回路5をも第1の定電圧で駆動したが、これら
の回路を第2の定電圧で駆動しても差し支えないし、さ
らに第3の定電圧発生回路を設け、その出力電圧で駆動
しても良い。
【0037】さらにまた、図1においては接地電位に対
して正極性の電源電圧を用いたが、負極性の電源電圧で
あっても差し支えないことはいうまでもない。
【0038】どのような変更であっても、出力電圧の異
なる、最低限2つの定電圧発生回路を設け、基準電位と
の電位差が小さい電圧を出力する定電圧発生回路で水晶
発振回路を駆動し、基準電位との電位差が大きい電圧を
出力する定電圧発生回路で、D/A変換回路を駆動する
という構成とするならば、低消費電力でかつ温度補償範
囲の広いデジタル温度補償型水晶発振器を提供するとい
う、本考案の目的が達成されるのである。
【0039】
【考案の効果】以上の説明のように、本考案において
は、デジタル温度補償型水晶発振器において少なくとも
2つの定電圧発生回路を設け、基準電位との電位差が小
さい電圧を出力する定電圧発生回路で少なくとも水晶発
振回路を駆動し、基準電位との電位差が大きい電圧を出
力する定電圧発生回路で少なくともD/A変換回路を駆
動する。このことにより、低消費電力であり、かつ温度
補償範囲が広いデジタル温度補償型水晶発振器を提供す
ることが可能になり、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるデジタル温度補償型
水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 水晶発振回路 3 D/A変換回路 5 第1の定電圧発生回路 7 第2の定電圧発生回路 13 温度計測回路 15 メモリ回路 17 水晶振動子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶発振回路とD/A変換回路とを有す
    るデジタル温度補償型水晶発振器にあって、基準とする
    電位に対する電位差が小さい電圧を出力する第1の定電
    圧発生回路と、基準とする電位に対する電位差が大きい
    電圧を出力する第2の定電圧発生回路とを備え、第1の
    定電圧発生回路によって少なくとも水晶発振回路を駆動
    し、第2の定電圧発生回路によって少なくともD/A変
    換回路を駆動することを特徴とするデジタル温度補償型
    水晶発振器。
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