JP2600696B2 - 画像投写装置 - Google Patents

画像投写装置

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JP2600696B2
JP2600696B2 JP18624387A JP18624387A JP2600696B2 JP 2600696 B2 JP2600696 B2 JP 2600696B2 JP 18624387 A JP18624387 A JP 18624387A JP 18624387 A JP18624387 A JP 18624387A JP 2600696 B2 JP2600696 B2 JP 2600696B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、陰極線管(CRT)等に映出される画像を投
写レンズによりスクリーン上に拡大投写する画像投写装
置に関するものである。
従来の技術 大画面のテレビジョン画像を得るために、比較的小さ
なCRTテレビジョン画像を映出し、投写レンズによりス
クリーン上に拡大投写する装置がある。最近では、投写
レンズとCRTとの空間を、透明度の高いシリコーンゲル
や液体で結合することにより、投写画像の輝度とコント
ラストを向上させることが行われるようになってきた。
一般に、これをオプチカルカップリングというが、これ
は投写レンズとCRTの間を、屈折率がレンズあるいはCRT
のフロントガラスに近い、且つ透明度の高い物質で充た
し、CRTから出た光を界面反射をおさえ効率よくレンズ
に導入しようとするものである。
現在、オプチカルカップリング用の物質としては、シ
リコーンゲル,エチレングリコール,エチレングリコー
ルと水,エチレングリコールとグリセリンの混合液など
が一般的によく使用されている。(例えばテレビジョン
学会誌第38巻第1号14頁、実開昭58−2850号公報) 上述のテレビジョン画像投写装置の一例の要部側断面
図を第5図に示す。CRT1のフロントガラス2の前方に投
写レンズ3が配置され、CRT1に映出される画像が、投写
レンズ3により、投写レンズ3の前方に配設されている
スクリーン(図示せず)に拡大投写される。
フロントガラス2と投写レンズ3のCRT1に最も近いレ
ンズエレメント4の間には、オプチカルカップリング
(OC)ハウジング5が介在し、CRT1とレンズエレメント
4は、OCハウジング5に密着している。この三者によっ
て囲まれる空間にオプチカルカップリング媒質として例
えばエチレングリコール6を充填し、液が漏れないよう
に封栓する。エチレングリコール6の屈折率(N=1.
4)は、フロントガラス2(N=1.52)およびレンズエ
レメント4(N=1.49)の屈折率に近いので、CRT1とエ
チレングリコール6およびレンズエレメント4とエチレ
ングリコール6との境界面で発生する不要反射が極めて
少なくなる。
CRTの蛍光体面7の一点から出た光は、境界面で多重
不要反射を繰返し、蛍光体面7に戻ってきて、この面を
照らし画像をシラケさせコントラストを劣化させる。そ
の点、第5図に示すような構成にすると、境界面での不
要反射が少ないので、CRT1に映出される画像のコントラ
ストが向上し、ひいては投写画像のコントラストを向上
させることが出来る。
発明が解決しようとする問題点 ところが、CRT1を駆動すると蛍光体面7が発熱し、こ
の熱がエチレングリコール6に伝わり、エチレングリコ
ール6が熱膨脹する。エチレングリコール6は、CRT1と
レンズエレメント4とOCハウジング5によって囲まれた
空間(以下これをOC室と呼ぶ)に、漏れないよう液密に
封入されているので、エチレングリコール6が熱膨脹す
るとOC室内の圧力が上昇する。したがってこの圧力上昇
を吸収するなんらかの方策を講じなければならない。こ
の方策がまずいと液漏れあるいはレンズの破損などの不
具合が発生する。
第6図は、この圧力上昇を緩和するための圧力緩和機
構を設けたオプチカルカップリング構造を示した拡大要
部断面図である。OCハウジング11の上部には、ゴムなど
の弾性体でできた圧力ダンパー13が取り付けてある。圧
力ダンパー13には、中のOC液16が漏れないようにシール
するための、圧接シール部14が形成されており、この部
分がOCハウジング11の調圧開口部12の周囲に圧接され、
取付部材15により押し潰され、中のOC液16が漏れないよ
うシールされる。
OC室内のOC液16が熱膨脹し内圧の上昇に伴い、圧力ダ
ンパー13が外側に徐々に脹れ内圧上昇を緩和し、過度の
内圧上昇を来たさないように構成されている。
しかし、この様に構成された圧力緩和機構を備えたOC
ハウジングでは、構成が複雑となり組立て工数がかか
り、また部品点数が増えコストアップとなる。さらにシ
ール部分が増えるので液漏れに対して一層の留意を必要
とする。また、圧力ダンパーの材質がゴムであれば、こ
のゴムを透してOC室内のOC液16が徐々に減少するいわゆ
る“透失”という現象が見られる。本発明は以上述べた
ような従来の問題点を解消するもので、安価で信頼性の
高いオプチカルカップリング構造を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 上記したような問題点を解決するために、本発明で
は、OC室内に空気領域を設け、内部のOC液が熱膨脹し体
積が増加しても、この空気領域で体積の増加を吸収し、
過度な内圧上昇を来たさないように構成したものであ
る。
作用 このようにすると、OC室に注入するOC液の量に応じ
て、適度なOC室内の空気占有領域を設定し、機能上必要
とされる温度変化範囲において(例えば−20〜+80
℃)、OC液の体積変化を十分吸収でき、なおかつ過度な
内圧上昇を来たさないような空気占有容積をOC室内に確
保することで、前記したような従来例における複雑な調
圧機構を設けなくても内圧上昇を低く押えられるもので
ある。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。第1図は本発明の一実施例における全体の構成を示
す側断面図である。OCハンジング21に左側よりレンズエ
レメント40を、右側よりCRT45を取り付けている。OCハ
ウジング21の両面には夫々Oリング溝22,24が形成され
ており、その中にOリング24,25が挿置されている。レ
ンズエレメント40,CRT45をOCハンジング21に取り付ける
と、Oリング24,25が押し潰され夫々レンズエレメント4
0のフラット面およびCRT45のフロントガラス46に密着す
るので、中のOC液50が漏れないようにシールされる。OC
ハウジング21の上部には、OC液50の注入孔26,27が穿け
られている。なお注入孔26,27の下端部の開口は第2図
に示すように、注入孔の開口を下の方に導くための導入
部28,29が形成され、この内部を貫いて穿けられてい
る。第2図はOCハウジング21の右正面図である。
以上のように構成された第1図に示すOC室にOC液50を
注入していくと、液面51が徐々に上昇し、やがて注入孔
26,27の下端部の開口に達する。するとOC液50によって
注入孔26,27の下端部の開口が塞がれ、さらにOC液を入
れようとすると、注入孔26,27より溢れだし、これ以上O
C液50を入れることは出来ない。従って、OC液面51は、
注入孔26,27の下端部の開口位置で停止し、その上部に
空気占有部30が必ず確保される。それ故にOC液50を前も
って注入量だけ計量しておく必要はなく、OC液50が注入
孔26,27から溢れ出す少し手前まで注入すればよい。そ
うすれば自動的に必要量の空気占有部30が確保される。
空気占有部30の容積を変えるには、注入孔26,27の下
端開口部の高さ位置を変えればよく、最適位置をを個々
のOCハウジングに応じて任意に設定することが出来る。
次に、前記したような考え方で設計されたOCハウジン
グにOC液を注入し封栓した後、温度が変化した場合、内
圧がどのように変化するかを示す。
まず、第一の例として、下記の条件にてシミュレーシ
ョンを行った。
a.初期温度…20℃(OC液注入,封栓) b.試験温度…80℃ c.OC注入量…可変(0〜390cc) d.OC室全容積…400cc e.OC液…エチレングリコール f.OC室の容積は温度上昇によって変化しないものと仮定
する 第3図は、上記条件でOC液注入量をOより徐々に増量
していった時の、内圧の変化をシミュレーションした特
性図である。この第3図のグラフで仮にOC室全容積(40
0cc)に体して90%容積のOC液を注入した時(空気占有
容積は40ccとなる)の内圧変化をみると、 0.87kg/cm2の圧力上昇となる(矢印で示す)。
この値はあくまでもOC室の容積が温度変化に関係なく
一定として見積もったもので、実際は温度が上昇すると
各構成部材が膨脹するのでOC室の内容積は増加する。OC
室の内容積が増加すると、内圧の上昇は第3図で示した
値より低くなることが予想される。
次に、OC室の内容積の増加を見込んでシミュレーショ
ンを行った一例を第4図に示す。OC室の全容積は、前例
と同様400ccとし、内容積増加量は10ccとする。発明者
の実験では、400ccの容積を有するOCハウジングで、熱
膨脹による容積増加は約10ccであった(この値はOCハウ
ジングの形状、構造によって若干の差ある)。なおその
他の条件は前例と同じとする。第4図は、このシミュレ
ーション結果を示した特性図である。前例と同じポイン
ト(90%容積のOC液を注入)での内圧上昇をみてみる
と、矢印で示すように0.31kg/cm2の圧力上昇であり、こ
れはかなり低い値であり実測値ともよく一致している。
このように、OC液を無作為に注入孔より溢れる寸前ま
で注入すれば、自動的に必要量の空気占有部がOC室内に
確保される構造となっており、OC液の熱膨脹をこの空気
占有部で吸収することで、温度上昇に伴う内圧上昇を低
く押えることが出来る。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、複雑な内圧緩和機構
を必要とせず、OC室内に適度な空気占有部を確保するこ
とで、OC液の熱膨脹を吸収し、内部の圧力上昇を低く押
えることが出来る。従って部品数を減少することが出
来、組立工数が削減出来、しかも簡素な構成で信頼性の
高い、安価な画像投写装置を得ることが出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の画像投写装置を示す主要部
の側断面図、第2図はそのOCハウジングの右正面図、第
3図,第4図はそのOC室の内圧上昇をシミュレーション
した特性図、第5図はオプチカルカップリングの概要を
示す要部側断面図、第6図は従来例の内圧緩和機構を備
えたオプチカルカップリング構造の拡大要部断面図であ
る。 21……OCハウジング、22,23……Oリング溝、24,25……
Oリング、26,27……注入孔、30……空気占有部、40…
…レンズエレメント、45……CRT、46……フロントガラ
ス、50……OC液。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オプチカルカップリング液を注入するため
    の注入孔が設けられたオプチカルカップリングハウジン
    グに、陰極線管、液晶表示板などの映像表示器と上記映
    像表示器に映された映像を拡大投写する投写レンズとの
    両者を接合して内空間を形成し、この内空間にオプチカ
    ルカップリング液が充填された画像投写装置であって、
    上記オプチカルカップリング液の注入孔の下端開口部
    は、その上方にも上記内空間が存在するような位置に設
    けられるとともに、注入されたオプチカルカップリング
    液自体により上記注入孔の下端開口部が塞がれることを
    特徴とする画像投写装置。
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