JP3021473B2 - 投写形テレビジョン受像装置 - Google Patents

投写形テレビジョン受像装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は投写形テレビジョン受像装置に係り、特にブ
ラウン管と投写レンズ系との間に、レンズに近い光屈折
率を有する無色透明な液体から成る充填材を充填した結
合用筐体を配設し、前記ブラウン管の映像面と投写レン
ズ系とが光学的に結合されるようにした投写形テレビジ
ョン受像装置に関する。
(従来の技術) 投写形テレビジョン受像装置にあっては、ブラウン管
の映像面に受信画像を再生すると共に、この映像面の映
像を、前記ブラウン管の直前に配設した投写レンズ系に
よって拡大し、これをスクリーン上に投写し、スクリー
ン上に投写された受信映像を見るようにしている。
このような投写形テレビジョン受像装置は、スクリー
ンの前面からスクリーン上に投写された映像を反射光と
して見るフロントタイプと、スクリーンの背面から投写
された映像を見るリアタイプとがある。このリアタイプ
の投写形テレビジョン受像装置は、ブラウン管から投写
レンズ系を介して取り出した映像を反射ミラーによって
反射させ、スクリーンの背面に結像させるように構成し
ている。このような投写形テレビジョン受像装置におい
て重要なことは、投写画面のコントラスト比を向上させ
ることである。このコントラスト比を向上させるため
に、ブラウン管の受像面と投写レンズ系との間に、光屈
折率がレンズ等と近く且つ無色透明の液体から成る充填
材を充填した結合用筐体を配設し、ブラウン管映像面の
映像光が、前記充填材を通して投写レンズ系に導出され
るようにしている。
従来、上記のような映像光を投写レンズ系に光学的に
結合する充填材として、特開昭62−35428号公報に示さ
れるエチレングリコール80〜60重量%と、グリセリン20
〜40重量%との混合溶液が知られている。
充填材としてこのような混合溶液を用いると、溶液と
ブラウン管、及び溶液と投写レンズの各境界面で光反射
率が小さくなり画面のコントラスト比を上げることがで
きると共に、溶液の蒸発量も小さく蒸気圧も小さいの
で、温度上昇によってブラウン管等を破損する虞れもな
く、しかもプラスチックレンズを使用し溶液と接触させ
ることができる利点がある。
しかしながら、エチレングリコールに対して混合する
グリセリンの量が多くなると、グリセリンに基づく不具
合が生ずる。即ち、グリセリンはエチレングリコールに
比べ熱劣化が速く、グリセリン量が多いと、熱による着
色を生じやすい。また、グリセリンの粘度はエチレング
リコールのそれよりも高く、グリセリン量が多いと、液
体の混合、注入、及び脱泡の作業が難しくなる共に、液
体が対流しにくく冷却効果が減少する。更に、グリセリ
ンの価格はエチレングリコールの約2倍あり、グリセリ
ン量が多いと、コスト的に不利になる。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如く、充填材として使用される従来例のエチレ
ングリコールとグリセリンの混合溶液(特開昭62−3542
8号公報に示されるエチレングリコール80〜60%のグリ
セリン20〜40%との混合溶液)においては、液体の熱劣
化による着色に対する信頼性の低下、液体の混合,注
入,及び脱泡の作業性が悪い、冷却効果が上がらない、
コスト的に不利であるなどの問題があった。
そこで、本発明は上記の問題に除去するためのもの
で、従来例の混合溶液に対し、液体の熱劣化による着色
に対する信頼性の向上、液体の混合,注入,及び脱泡の
工程における作業性の向上、冷却効果の向上、コスト的
な有利性を図ることができる投写形テレビジョン受像装
置を提供することを目的とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の投写形テレビジョン受像装置では、ブラウン
管と投写レンズ間に充填する充填材として、エチレング
リコール95〜81重量%とグリセリン5〜19重量%との混
合溶液を用いることを特徴とするものである。
(作用) 本発明においては、エチレングリコールに対し、グリ
セリンの混合比率を減少させ、5〜19重量%としてい
る。グリセリンの混合比率を減少させることは、混合溶
液の粘度を低くできるため、液体の混合,注入,及び脱
泡の工程における作業性を向上し工程の時間短縮を図る
ことができ、また液体の対流がしやすくなるため冷却効
果を向上させることができる。更に、グリセリンの熱安
定性はかなり悪いため、グリセリン量の減少により熱劣
化に対する信頼性を向上できると共に、コスト的にも有
利となる。
(実施例) 以下、図面に示した実施例に基づいて本発明を説明す
る。
第1図は本発明の一実施例の投写形テレビジョン受像
装置の映像投写部を示す断面図で、第2図は投写形テレ
ビジョン受像装置の構成図である。
第2図はリアタイプのテレビジョン受像装置を示すも
ので、図中10はキャビネットで、その内部には映像投写
部11が設置される。この映像投写部11は受信映像を映し
出すと共に、その受信映像を拡大して、これを反射ミラ
ー12に投写する。この映像投写部10により映像が投写さ
れた反射ミラー11は、その映像をキャビネット12の前面
に設けられたスクリーン13に背面より結像する。
上記映像投写部11は第1図に示すように、受信映像を
映し出すブラウン管20の映像面に対応してPMMA樹脂等で
形成される投写レンズ系21が所定の間隔を有して対向配
置される。そして、これらブラウン管20と投写レンズ系
21の中間部にはアルミダイキャスト等で形成される結合
用筐体22が配置される。この筐体22の一端にはフランジ
22aが形成され、このフランジ部22aはブラウン管20の背
面部に設けられた固定フランジ20aと螺子部材23及びパ
ッキング24等を介して螺着されて密閉構造に結合され
る。
また、筐体22の他端には同様にフランジ22bが形成さ
れ、このフランジ22bは上記投写レンズ系21の収容され
る筒体25に設けられた固定フランジ25aと螺子部材26及
びパッキング27等を介して螺着されて密閉構造に結合さ
れる。
このように両端部を密閉構造でブラウン管20及び投写
レンズ系21に結合された結合用筐体22の内部には、エチ
レングリコール95〜81重量%とグリセリン5〜19重量%
との混合溶液による充填材となる液体28を充填する。ま
た、この結合用筐体22の側部の一部には、外部に向けて
開口部31が形成され、この開口部31は例えばシリコーン
ゴム等による圧力調整弁31aによって封じられている。
この圧力調整弁31aは、例えば通電時に密閉収納された
液体28が発熱によって体積膨脹したとき、内部圧力を吸
収するために設定される。
上記のように、本発明にあっては、充填材としてエチ
レングリコール95〜81重量%とグリセリン5〜19重量%
との混合溶液を使用している。これにより、従来、知ら
れているエチレングリコール80〜60重量%とグリセリン
20〜40重量%から成る混合溶液に比べ、本発明では以下
に示すような効果を生ずる。
まず、第1に、液体の熱劣化に伴う着色についての信
頼性の向上を図ることができることである。一般に、グ
リコール類の液体は熱劣化により、だんだん黄褐色に着
色してくる。これは、液体の透過率の低下となり、投写
形テレビジョン受像機の映像の明るさに関して、長期間
使用した場合にその信頼性が問題となる。
第1表はエチレングリコール、グリセリン、及びその
混合溶液についての、熱劣化による着色性の実験結果を
示す。
上表の実験データからも明らかなように、グリセリン
の方がエチレングリコールよりも熱劣化がかなり早い。
従って、グリセリン量の少ない本発明の方が従来組成の
ものに比し、熱劣化による着色の点で優れている。
第2に、液体の混合・注入・脱泡の工程の時間短縮を
図ることができることである。エチレングリコールの粘
度が25cP(20℃)であるのに対し、グリセリンの粘度は
1499cP(20℃)とかなり高い。従って、グリセリンの混
合比率を減少させることは、混合溶液の粘度を従来に比
し、低粘度にできるため、液体の混合,注入,,脱泡の作
業が容易となり、それぞれの作業時間を短縮することが
可能となる。
第3に、冷却効果の向上を図ることができることであ
る。前述したように、混合溶液の粘度が従来に比べ低粘
度であることにより、ブラウン管20フェース面の発熱時
に、液体の対流が従来に比べて容易となるため、その冷
却効果が向上する。
第4に、製造コストを低減できることである。グリセ
リンの価格はエチレングリコールの約2倍であり、グリ
セリンの混合比率を低下させることは材料費の低下とな
り、また前述したように液体の混合等の作業工程の時間
短縮が可能となり、加工費の低減化を図ることができ
る。
第5に、光屈折率及び耐寒性についても、実用上問題
がないことである。
第2表は従来例(エチレングリコール80重量%とグリ
セリン20重量%の混合溶液)と本発明実施例の混合溶液
(3種類について示す)について、光屈折率と、低温
(−40,−50℃)における粘性を測定した結果を示す。
上表の測定結果から明らかなように、光屈折率は従来
例とほぼ同等であり、また耐寒性は従来例に比べ若干劣
るが、−40℃で液状であり、−50℃でも固化はしないこ
とにより、投写形テレビジョン受像機の用途としては実
使用上問題を生じない。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、従来例の混合溶液
に対し、液体の熱劣化による着色に対する信頼性の向
上、液体の混合,注入,及び脱泡の工程における作業性
の向上、冷却効果の向上、コスト的な有利性を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の投写形テレビジョン受像装
置の映像投写部を示す断面図、第2図は投写形テレビジ
ョン受像装置の構成図である。 11……映像投写部、20……ブラウン管、 21……投写レンズ系、22……結合用筐体、 28……液体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/66 - 5/74 H01J 5/00 - 7/46 H01J 29/86 - 29/98 H01J 31/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像を再生するブラウン管と、このブラウ
    ン管の映像面に対向設定され前記ブラウン管の映像をス
    クリーン面に投写する投写レンズ系と、内部に充填材を
    充填して前記ブラウン管と前記投写レンズ系とを光学的
    に結合する結合用筐体を備えた投写形テレビジョン受像
    装置において、 前記充填材は、エチレングリコール95〜81重量%とグリ
    セリン5〜19重量%との混合溶液であることを特徴とす
    る投写形テレビジョン受像装置。
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