JP2600506Y2 - 軸受転走溝超仕上加工用砥石 - Google Patents

軸受転走溝超仕上加工用砥石

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JP2600506Y2 JP1993013112U JP1311293U JP2600506Y2 JP 2600506 Y2 JP2600506 Y2 JP 2600506Y2 JP 1993013112 U JP1993013112 U JP 1993013112U JP 1311293 U JP1311293 U JP 1311293U JP 2600506 Y2 JP2600506 Y2 JP 2600506Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、玉軸受の構成部品で
ある外輪の転走溝を超仕上加工する砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、玉軸受において、軌道輪である外
輪の転走溝を超仕上加工する場合、図5(A)に示すよ
うに先端面51aが円筒面となった砥石51を使用して
いる。このような砥石51を用い、同図(C)のように
外輪Wを円周方向に回転させながら、砥石51を転走溝
Waの断面に沿う円弧方向b(同図(B))に揺動さ
せ、超仕上加工を行っている。なお、先端面51aの使
用前の曲率半径は、外輪Wの転走溝Waの曲率半径より
も若干大きく形成される。この先端面51aは、超仕上
加工が進むに従って、砥粒の脱落が生じて転走溝Waの
形状に沿うようになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】使用直後における砥石
51と外輪Wとの当たりは、図3に示すように転走溝W
aの縁部から当たり出すことになる。また、図5(C)
のように砥石51の先端面51aの軸方向幅D2が大き
いため、結局図3に点Pで示すように転走溝Waに砥石
51の4隅から当たり出すことになる。このように砥石
51が当たって図2に鎖線cで示すように研削が進み、
また砥石51の砥粒の脱落が進んで砥石揺動方向bに次
第に当たりが連続するようになる。
【0004】しかし、砥石51が円筒方向に厚いため、
砥石51の当たりが砥石揺動方向に連続するまでには時
間が長くかかる。そのため、転走溝Waの中央部Waa
(図2)に研削目残りが発生し易い。また、揺動方向に
当たりが連続しても、図5(C)からわかるように外輪
Wの中心部から外れた2か所で加工するため、加工され
た転走溝Waの溝形状や面粗さ等の加工精度が劣る。
【0005】このような研削目残りや加工精度不良の問
題は、砥石51で外輪Wを何個か加工した後は、砥石5
1の先端面形状が転走溝Waの形状になじむために生じ
ないが、砥石交換直後でこのような加工不良が発生し易
く、加工不良品として廃棄、あるいは再加工しなくては
ならないことがある。
【0006】この考案の目的は、使用直後から研削目残
りや精度不良を生じることなく良好な超仕上加工が行え
る軸受転走溝超仕上加工用砥石を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の砥石は、玉軸
受の構成部品である外輪の転走溝を超仕上加工する砥石
であって、この砥石の先端部を、転走溝の曲率半径より
も若干大きい曲率半径の円筒面部分と、この円筒面部分
の軸方向両側に続く先細り部分とからなる形状としたも
のである。
【0008】
【作用】この構成の砥石によると、先細りに形成されて
先端部の円筒面部分の幅が狭くなっているため、転走溝
の円周方向につき、軌道輪との接触幅が狭くなる。その
ため、砥石の使用直後に転走溝の両側縁から当たり出し
て転走溝断面の円弧方向に当たりが連続して行く過程
で、接触面が小さくて面圧が上り、砥粒の脱落が進行し
易い。したがって当たりが連続するまでの時間が短くな
り、砥石使用直後であっても研削目残りが発生し難い。
また、砥石の円筒面部分の幅が狭くて砥石の当たりが軌
道輪の中心部となるため、加工された転走溝の断面形状
や面粗さの加工精度が良い。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この砥石1は、深溝玉軸受の軌道輪である外輪Wの
転走溝Waを超仕上げする砥石であり、全体を角棒状に
形成すると共に、先端部2を次の形状としてある。すな
わち、先端部2を、円筒面部分3と、この円筒面部分3
の軸方向両側に続く先細り部分4とからなる形状とす
る。円筒面部分3の曲率半径R(図2)は、転走溝Wa
の曲率半径rよりも若干大きくする。先細り部分4は、
円すい面状に面取りした形状となっている。砥石1の材
質としては、例えばCBN(立方晶窒化硼素)砥石等が
使用される。
【0010】つぎに、この砥石1を用いて外輪Wの転走
溝Waを研削する動作を説明する。研削は、図1(C)
のように外輪Wを円周方向に回転させ、かつ砥石1を転
走溝Waの断面に沿う円弧方向b(同図(B))に揺動
させながら行う。
【0011】砥石1の使用直後における外輪Wとの当た
りは、先端の円筒面部分3の曲率半径Rを大き目に形成
してあることから、図2に示すように転走溝Waの縁部
から当たり出すことになる。また、円筒面部分3にある
程度の軸方向幅D1があるため、図3にQ点で示すよう
に転走溝Waに砥石1の4隅から当たり出すことにな
る。このように砥石1が当たって図2に鎖線cで示すよ
うに超仕上加工が進み、また砥石1の砥粒の脱落が進ん
で砥石1の揺動方向bに次第に当たりが連続するように
なる。
【0012】この場合に、この砥石1の形状によると、
先細りに形成されて先端部2の円筒面部分3の幅D1が
狭くなっているため、転走溝Waの円周方向につき、軌
道輪Wとの接触幅が狭くなる。そのため、使用直後に転
走溝両側縁から当たり出して断面の円弧方向に当たりが
連続して行くときに、接触面が小さくて面圧が上り、砥
粒の脱落が進行し易い。したがって、当たりが連続する
までの時間が短くなり、砥石1の使用直後であっても研
削目残りが発生し難い。また、砥石1の円筒面部分3の
幅D1が狭くて砥石1の当たりが外輪Wの中心部となる
ため、加工された転走溝Waの断面形状や面粗さの加工
精度が良い。
【0013】何個かの外輪Wを加工すると、砥粒の脱落
が進み、砥石1の先端部2の形状が次第に転走溝Waの
断面形状に沿うようになる。特に砥石1の先端部2にお
ける側面部2aの付近が摩耗し、先端に台形状に生じて
いた稜線eは、鎖線で示すように円弧状となる。
【0014】砥石形状の違いによる比較実験例を説明す
る。図4(A),(B)は、各々この実施例の砥石1と
図5の従来砥石51を用いて超仕上加工を行った場合に
つき、砥石交換後の1個目の外輪Wの転走溝形状を示し
たチャート図である。横軸は転走溝Waの断面における
円弧方向に沿う位置を示し、縦軸は目標位置となる真円
の円弧に対する凹凸を示す。同図(B)からわかるよう
に、従来の砥石では円弧方向位置によって凹凸が大きく
生じて目標形状に加工できなかったが、この実施例のも
の(A)では略目標形状に沿った満足できる形状精度に
加工できた。なお、同様な実験を砥石交換後の10個目
の外輪Wまで行ったところ、いずれも加工個数が増える
に従って目標形状により一層近い形状に精度良く加工で
き、5個目以降のものではいずれの砥石1,51の場合
も満足できる形状精度に加工できた。3個目までは、従
来の砥石51ではまだ満足できる形状精度とはならなか
ったが、この実施例の砥石1によると1〜3個目のいず
れのものも十分に満足できる形状精度が得られた。
【0015】なお、詳細を省略するが、面粗さの実験結
果においても、従来の砥石51では砥石交換後1個目の
ものでは不十分であったが、この実施例の砥石1では1
個目のものから十分な精度が得られた。
【0016】これらの実験例からわかるように、この実
施例の形状の砥石1によると、使用直後から研削目残り
や精度不良を生じることなく良好な超仕上加工が行え
る。
【0017】
【考案の効果】この考案の軸受転走溝研削用砥石は、砥
石先端部を、転走溝の曲率半径と略同一の円筒面部分
と、この円筒面部分の軸方向両側に続く先細り部分とか
らなる形状としたため、使用直後から研削目残りや精度
不良を生じることなく良好な超仕上加工を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの考案の一実施例にかかる砥石の部
分斜視図、(B)はその側面図、(C)はその砥石と外
輪との関係を示す正面図である。
【図2】砥石と転走溝との関係を拡大断面で示す説明図
である。
【図3】転走溝の砥石当たり部を示す斜視図である。
【図4】この実施例の砥石と従来の砥石を用いて超仕上
加工した転走溝の形状精度を示す実験結果のチャート図
である。
【図5】(A)は従来の砥石の部分斜視図、(B)はそ
の側面図、(C)はその砥石と外輪との関係を示す正面
図である。
【符号の説明】
1…砥石、2…先端部、3…円筒面部分、4…先細り部
分、W…外輪、Wa…転走溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉軸受の構成部品である外輪の転走溝を
    超仕上加工する砥石であって、この砥石の先端部が、転
    走溝の曲率半径よりも若干大きい曲率半径の円筒面部分
    と、この円筒面部分の軸方向両側に続く先細り部分とか
    らなる形状である軸受転走溝超仕上加工用砥石。
JP1993013112U 1993-02-26 1993-02-26 軸受転走溝超仕上加工用砥石 Expired - Fee Related JP2600506Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013190713A1 (ja) 2012-06-21 2013-12-27 日本精工株式会社 超仕上げ砥石、それを用いた超仕上げ方法、及び玉軸受
JP2014004636A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Nsk Ltd 超仕上げ砥石、それを用いた超仕上げ方法、及び玉軸受

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