JP2599741Y2 - テーパ調整機構付主軸台 - Google Patents

テーパ調整機構付主軸台

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JP2599741Y2
JP2599741Y2 JP1992068183U JP6818392U JP2599741Y2 JP 2599741 Y2 JP2599741 Y2 JP 2599741Y2 JP 1992068183 U JP1992068183 U JP 1992068183U JP 6818392 U JP6818392 U JP 6818392U JP 2599741 Y2 JP2599741 Y2 JP 2599741Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主軸台にワークの一端
を回転可能に保持した状態でワークを研削加工し、かつ
ワークのテーパ調整のため主軸台が固定べース上で旋回
可能に支持されたタイプの主軸台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主軸台にワークの一端を保持した
片持ち状態でワークを研削加工する際に、主軸台の熱変
位のばらつき等の原因で生じるワークのテーパを調整す
るために、主軸台を固定べース上で旋回可能に支持する
ものとして、図5、図6に示すような構造が知られてい
る。このものにおいては、主軸台1は、90度のような
大きな角度を旋回する時でも安定性を確保するため、主
軸台1の重心付近に位置するピポット2により固定べー
ス3上で旋回自在に支持される。ワークWは、主軸台1
に設けられた回転軸5に対してセンタ6で同心位置に保
持され、回転軸5の回転を伝達部材7で伝達する。回転
軸5が設けられた位置は、主軸台1の重心位置、すなわ
ち前記ピポット2を設けた位置と、距離Aだけ離れてい
る。
【0003】また、主軸台1と固定べース8の間には、
ボルトとナットからなる固定部9が3箇所に設けられ、
ワーク4を研削加工する時は、固定部9の締付作用で主
軸台1と固定べース8を固定し、テーパ調整する場合
は、固定部9を緩めて主軸台1を旋回できるようにす
る。旋回角度の調整は、主軸台1に螺合した調整用ボル
ト11を適当量回転して軸方向に移動し、調整用ボルト
11の先端に当接する押圧部10を介して主軸台1を移
動することで行なわれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の構造では、研削
加工時は、主軸台1は固定べース8上を3箇所のナット
とボルトからなる固定部9で締付け固定されていて、主
軸台1をテーパ調整のために旋回する際には、これら固
定部9を緩める作業が必要となる。この作業は、固定部
9を緩める工具が固定べース8上の装置に干渉して回し
にくく、面倒な作業となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上述した問題を
解決するためになされたもので、ワークを回転自在に保
持するとともに、ワークのテーパ調整のためピポットを
支点として固定べースに対して旋回可能に支持したテー
パ調整機構付主軸台において、前記主軸台と前記固定ベ
ースとを連結する固定ボルトと、前記固定ベース又は主
軸台のどちらか一方に形成され、前記固定ボルトが貫通
して固定ボルトとの間に所望する隙間を有する貫通穴
と、前記固定ボルトと前記貫通穴の形成された前記主軸
台又は固定ベースとの間に介挿され、加工時前記主軸
台に作用する旋回方向及び上下方向の加工負荷力に抗す
る押付け力により前記主軸台と固定ベースとを押付け接
触させる弾性部材と、前記弾性部材の押付け力に抗する
旋回力を付与し、前記固定ボルトと前記貫通穴との隙間
の許す範囲内で前記ピポットを支点として前記主軸台を
前記固定ベースに対して所望する角度だけ旋回させる旋
回角度調整機構とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】上記構造の主軸台は、主軸台と固定ベースとを
連結する固定ボルトが弾性部材を介して締付け固定され
ているため、この弾性部材による弾発力によって主軸台
と固定ベースとが加工時の主軸に作用する旋回及び上下
方向の力に抗する押付け力でもって常に押付け接触され
る。テーパ調整を行う際には、旋回角度調整機構により
弾性部材の押付け力に抗する旋回力を付与することによ
り、固定ボルトの貫通した貫通穴と固定ボルトとの隙間
の許す範囲内で固定ベースに対して砥石台を所望角度旋
回させる。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に示すように、主軸台20は、回転可能に支持
される回転軸21を有し、その回転軸21の軸線と平行
に設けた回転モータ22の回転が、プーリ23a,23
b及びベルト24により、回転軸21に伝えられる。回
転軸21は回転中心にセンタ25を配置して、ワークW
は軸心をセンタ25で保持され、回転軸21の回転を面
板21a、伝達部材26を経てワークWに伝達して、図
示略の砥石で表面を研削する。
【0008】主軸台20と主軸台20の下部に配置した
固定べース30との間には、回転軸21の中心軸線の直
下に、主軸台20と固定べース30を回転可能に支持す
るピポット部31が設けられ、主軸台20は固定べース
30上をピポット部31を中心として自由に旋回するこ
とができる。ピポット部31は、図2に示すように、主
軸台20の下面にボルト32で固定された円筒部33
と、円筒部33と固定べース30との間に配置されたロ
ーラベアリング34から構成されている。
【0009】また、主軸台20と固定べース30の間に
は、2箇所に押圧部40が設けられている。押圧部40
は、図3に示すように、主軸台20の下方に固定された
固定ボルト41と、この固定ボルト41の頭部と固定べ
ース30の間に位置するフランジ部材42と、このフラ
ンジ部材42と固定べース30の間に弾性力を発した状
態で配置された皿ばね43から構成され、皿ばね43の
弾性力がフランジ部材42を介して固定ボルト41の頭
部に作用して、主軸台20と固定べース30の間に所定
の押付力が作用するようになっている。この押付力が、
主軸台20に作用する上下方向の力に対する保持力及び
旋回方向の力に対して抵抗する接触力となり、特に加工
時に作用する旋回方向の力では固定べース30上を主軸
台20が旋回しないように設定されている。また、固定
べース30に形成した固定ボルト41が貫通する穴44
は、固定ボルト41の外周との間に必要幅の隙間を有し
ていて、テーパ調整を行う時に、皿ばね43の押付力で
生じる接触力に打ち勝つ大きな旋回方向の力を加える
と、貫通穴44と固定ボルト41の間の隙間の分だけ、
固定べース30上で主軸台20が旋回する。
【0010】また、旋回角度を調整する機構は、図4に
示すように、主軸台20の下方に2種のピッチの異なる
ねじ山51a,51bを形成した調整用ボルト51を有
し、一方のねじ山51aは固定べース30に螺合し、他
方のねじ山51bは主軸台20に螺合した構成からなる
いわゆる差動ねじ機構からなっている。52は、調整用
ボルト51の一端に固設した調整用つまみを示し、53
は、調整用ボルト51に形成したねじ山51aに螺合し
てねじのバックラッシのガタ抜きを行う調整ナットを示
す。そして、調整用ボルト51を必要量だけ右あるいは
左方向に回転すると、その回転に応じて2つのねじ山5
1a,51bのピッチの差だけ主軸台20の螺合部がね
じの軸方向に移動し、主軸台20が固定べース30に対
してピポット部31を中心として旋回が行われる。
【0011】次に、上述した構成に基づいて作動を説明
する。ワークWをセンタ25で保持して、回転モータ2
2を起動して回転軸21を回転させて、その回転を面板
21a、伝達部材26を経てワークWに伝達して、図示
略の砥石で表面を研削する。その際、回転軸21と砥石
軸が平行になっていないと、ワークWがテーパ形状に研
削されるので、回転軸21を旋回させて砥石軸との平行
度を調整するテーパ調整を行う。テーパ調整は、調整用
ボルト51の調整用つまみ52を適当量回転すること
で、主軸台20を固定べース30に対してピポット部3
1を中心に適当量旋回させて行う。
【0012】主軸台20は、固定べース30に対して押
圧部40の押付力で上下方向と旋回方向に保持され、研
削加工時で生じる加工力ではその保持状態は変わらな
い。しかし、テーパ調整時に調整用ボルト51を回転す
ると、その回転による調整用ボルト51の軸方向の移動
で、押圧部40の押付力で生じる旋回方向の力が、押圧
部40の皿ばね43の押付力で生じる接触力に打ち勝っ
て主軸台20が旋回するようになる。
【0013】このように、主軸台20を固定べース30
上に旋回可能に支持するピポット部31は、回転軸21
の回転中心の直下に配置されているので、テーパ調整量
を旋回角度から簡単な式で得ることができ、従来のよう
にその換算を三角関数を含んだ式で行う場合と比べて、
容易に算出することができ、また旋回角度に対するテー
パ調整量が等間隔で変化するのでテーパ調整が行いやす
い利点を得られる。
【0014】また、主軸台20と固定ベース30の間
に、主軸台20と固定べース30の間に弾性力を発した
状態で配置した皿ばね43を有する押圧部40を配置し
て、その押圧部40で生じる押付力で、加工時に作用す
る上下方向の保持力及び旋回方向の力に抗する接触力を
付与して、主軸台20を固定ベース30に対して保持す
るため、テーパ調整を行う時には、調整用ボルト51を
回転して調整用ボルト51を軸方向に移動するだけで、
従来のようにナットとボルトを緩める面倒な作業をする
ことなく、容易に行なうことができる。
【0015】また、テーパ調整は、2つのピッチの異な
るねじ山をそれぞれ固定べース30と主軸台20に螺合
した差動ねじ機構からなる調整用ボルト51を右あるい
は左方向に所定量回転することによって行うので、この
差動ねじ機構によって微小なテーパ量を調整することが
でき、かつ前進と後退の両方向の調整が可能なので、テ
ーパ調整を容易に行うことができる。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本願考案は、主軸台
と固定ベースとが固定ボルトにより連結され、この固定
ボルトと主軸台又は固定ベースとの間に、加工時の主軸
台に作用する旋回及び上下方向の力に抗して主軸台と固
定ベースとを押付ける接触力を働かせる弾性部材が介挿
されているため、主軸台と固定ベースとは常に加工時の
負荷に耐えうる力で接触されている。よって、加工時に
は十分な剛性を保つことができるだけでなく、テーパ調
整は、旋回角度調整機構により、主軸台に加工時の負荷
以上の旋回力を付与するだけでよいため、従来のように
ナットとボルトを緩める面倒な作業をすることなく、
座に、容易に、所望する角度のテーパ調整をすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すテーパ調整機構付主軸台
の全体平面図である。
【図2】本考案の実施例を示すテーパ調整機構付主軸台
のピポット部を示す図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の実施例を示すテーパ調整機構付主軸台
の保持部を示す図1のB−B断面図である。
【図4】本考案の実施例を示すテーパ調整機構付主軸台
の旋回角度を調整する機構を示す図1のC−C断面図で
ある。
【図5】従来技術を示すテーパ調整機構付主軸台の平面
図である。
【図6】従来技術を示すテーパ調整機構付主軸台の側面
図である。
【符号の説明】
20 主軸台 21 回転軸 30 固定べース 40 押圧部 43 弾性部材 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 19/00 - 19/02 B23Q 1/00 - 1/76 B24B 41/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを回転自在に保持するとともに、ワ
    ークのテーパ調整のためピポットを支点として固定べー
    スに対して旋回可能に支持したテーパ調整機構付主軸台
    において、前記主軸台と前記固定ベースとを連結する固
    定ボルトと、前記固定ベース又は主軸台のどちらか一方
    に形成され、前記固定ボルトが貫通して固定ボルトとの
    間に所望する隙間を有する貫通穴と、前記固定ボルトと
    前記貫通穴の形成された前記主軸台又は固定ベースとの
    間に介挿され、加工時前記主軸台に作用する旋回方向
    及び上下方向の加工負荷力に抗する押付け力により前記
    主軸台と固定ベースとを押付け接触させる弾性部材と、
    前記弾性部材の押付け力に抗する旋回力を付与し、前記
    固定ボルトと前記貫通穴との隙間の許す範囲内で前記ピ
    ポットを支点として前記主軸台を前記固定ベースに対し
    て所望する角度だけ旋回させる旋回角度調整機構と、を
    有したことを特徴とするテーパ調整機構付主軸台。
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