JP2599727Y2 - 建築物の柱周漏水防止具 - Google Patents

建築物の柱周漏水防止具

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JP2599727Y2
JP2599727Y2 JP1993019759U JP1975993U JP2599727Y2 JP 2599727 Y2 JP2599727 Y2 JP 2599727Y2 JP 1993019759 U JP1993019759 U JP 1993019759U JP 1975993 U JP1975993 U JP 1975993U JP 2599727 Y2 JP2599727 Y2 JP 2599727Y2
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信吉 遠藤
新六 遠藤
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株式会社遠藤新六商店
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物の雨漏り等によ
って生じる漏水を柱周において防ぐ建築物の柱周漏水防
止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、既設建造物の屋内、または建設中
の建造物の作業現場等での雨漏り、雨の吹き込み等によ
る漏水、或いは地下建造物における地下水等の漏水は、
建造物の天井からだけではなく、柱と天井とのつなぎ目
等においても発生する。このような漏水を防止するため
には、柱の周りに排水路としての雨樋を新たに設置した
り、または、粘着テープ等で貼り合わせたビニールシー
トや、銅板、スチール板等を雨樋の如く仮設する等し
て、柱に沿って漏れ出た水を既存の排水路に導く等して
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、既設建
造物における雨漏りは、その直接の原因となっている場
所や、雨水が屋内に漏れでてくるまでのその経路を特定
することが非常に困難であり、しかも、上記雨水の経路
は、建造物の建造年数や、天候若しくは気候等の自然環
境によって変化することがある。また、地下建造物にお
いて地下水が漏水する場合も雨漏りの場合と同様に、地
下水の流れは変わり易く該地下水が漏水するまでの経路
の特定も非常に困難なものであり、その流れの変化を明
確に予想するには格段の困難性を伴う。従って、漏水箇
所を発見して当該箇所に雨樋を設置しても、その後雨水
や地下水の経路が変わり漏水が収まり、せっかく新規に
設置した雨樋が不要になってしまったり、或いは別の場
所から新たな漏水が発生し、漏水を防止するために既に
設けた雨樋に加えて、更に新しく雨樋を設置しなければ
ならないことがあった。
【0004】更に、既存の施設に雨樋を新たに設ける場
合には、既存の施設との兼ね合いから雨樋を設ける場所
が制限されてしまうという不具合があり、漏水の発生場
所によっては雨樋を新規に設置することができなかった
り、雨樋の配管に無駄が多くなってしまうという問題が
あった。その上、雨樋を新しく設置するには、そのため
の費用がかかり経済上好ましくなかった。
【0005】一方、粘着テープ等で貼り合わせたビニー
ルシートや、銅板、スチール板等を雨樋の如く仮設した
場合には、漏水が収まった後にそれらを比較的容易に取
り外すことができ、また、仮設に要する費用も比較的安
価である。
【0006】しかしながら、単なるビニールシート、銅
板、スチール板等を、柱や天井、或いは壁づたいに仮設
したものは大変見栄えが悪く、地下鉄の駅や地下街等、
人通りの多い場所に設けた場合、人々の目につきやすく
既存施設の美観が損なわれるという問題があった。
【0007】本考案は上記の欠点を解消するものであっ
て、既存の施設設備に関わりなく、特別な手間を要さず
にその取付け、取り外しを簡便に行うことができ、また
外観の見栄えも良い建築物の柱周漏水防止具を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案建築物の柱周漏
防止具は、漏水を集める集水部材に、該集水部材によっ
て集められた漏水を排除する排水部材を少なくとも1つ
漏斗状に接合一体化してなる建築物の漏水防止具であっ
て、上記集水部材に柱穴を形成し、更に該柱穴の周縁に
囲繞片を設けたことを特徴とする。尚、本考案における
建築物は、既設の地上建築物及び地下建築物、並びに、
建設中の上記建築物を含む。
【0009】また、本考案は、集水部材の外周縁から柱
穴にかけて、柱穴を開放するための切り込みを設けた態
様としても良く、或いは集水部材を複数の集水片から構
成する態様としても良い。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に
説明する。尚、図1は本考案建築物の柱周漏水防止具
(以下、本考案漏水防止具と略記する。)の一例を示す
斜視図、図2はその側面図、図3はその平面図であり、
図中1は本考案漏水防止具を表している。また、図9は
本考案漏水防止具を漏水箇所に取り付けた状態を示す説
明図である。
【0011】本考案柱周漏水防止具1は、柱穴6を有す
る集水部材2の排水口4、4に排水部材3、3を適宜手
段を用いて漏斗状に接合一体化した構成であり、上記集
水部材2の柱穴6の周縁には、囲繞片6aが垂直方向に
立ち上がった状態で設けられている。更に、集水部材2
の外周縁から柱穴6にかけてには、柱穴6を開放するた
めの切り込み7が設けられており、該切り込み7の端部
には接合代7aが延設されている。
【0012】本考案は、漏水を集めるための集水部材2
に柱穴6を形成し、更に該柱穴6の周縁に囲繞片6aを
設けた点が重要である。このため、本考案漏水防止具1
は、切り込み7を開放して柱穴6の周縁に設けられた囲
繞片6aを柱8の周面に当接せしめた後、図5に示すよ
うに接合代7a、7aを重ね合わせて粘着テープ、両面
テープ等で接合し、図9に示すように柱穴6に柱8を挿
通したかの如く、集水部材2が柱8の周を囲繞した状態
で漏水防止具1を漏水箇所に取り付けることができ、柱
に沿って漏れた漏水を集水部材2に集めることができ
る。
【0013】本考案漏水防止具1は、防水性を有する柔
軟な素材によって形成されており、該素材としては、例
えばポリ塩化ビニル、ポリエステル等を例示することが
できる。また、上記素材は、透明なものであっても、不
透明なものであっても良く、本考案漏水防止具1を設置
する場所に応じて使い分けることができる。例えば、居
住空間やワーク空間等において明るさが損なわれないよ
うにしたい場合には透明性に優れた素材を用いれば良
く、漏水防止具1の内側が見えないようにしたい場合に
は不透明な素材を用いれば良い。更に、電力設備や配電
設備等のある場所に漏水防止具1を設ける場合、帯電防
止機能及び難燃性を有する素材を用いれば、万一、漏水
箇所に取り付けた本考案漏水防止具1が外れてしまい、
上記設備の上に落下してしまったとしても該設備をショ
ートさせて破損したり、或いは火災の原因となる等の虞
がない。
【0014】集水部材2の形態は、図示するように複数
の集水部材構成片2a、2a、2a、・・・をウェルダ
ー溶着等の適宜手段によって逆錐状に接合し、その頂点
に排水口4を設けた形態とするのが好ましい。このよう
な形態とすることによって、集められた漏水が集水部材
2の内壁をつたわって排水口4へと向かって流れやすく
なる。しかしながら、本考案漏水防止具1は柔軟な素材
から形成されているため、特に集水部材2を逆錘状の形
態とせずとも漏水防止具1を漏水箇所に取り付けたとき
に、排水部材3の重みによって集水部材2の排水口4付
近が下方にが撓み、これによって集水部材2の形態が上
記のような逆錐状となるので、集水部材2は柱穴6を有
する平面状に形成した1枚のシートに排水口4を設けた
形態としても良い。
【0015】また、集水部材2は、図6に示すように柱
穴6を該集水部材2の外周に開放した状態で形成した形
態にすることもできる。本考案において集水部材2をこ
のような形態とすると、壁から突出した状態で設けられ
た柱においても該柱の周を囲繞した状態で漏水防止具1
を漏水箇所に取り付けることができる。
【0016】更に、本考案漏水防止具1は、図7(a)
に示すように集水部材2を集水片21、22から構成
し、図7(b)に示すように柱8を挿んでこれらの集水
片21、22を組み合わせて接合した集水部材2が柱8
の周を囲繞した状態で漏水防止具1を漏水箇所に取り付
けることができるようにしも良い。尚、この場合におい
て、集水部材2を構成する集水片は二つに限らず、三つ
以上の集水片から集水部材2を構成しても良い。
【0017】上記集水部材2の周縁には、本考案漏水防
止具1を漏水箇所に取り付け易くするために、取付部材
5を設けることができる。該取付部材5は、図示するよ
うに集水部材2の周縁全周に渡って設けても良く、特に
図示しないが部分的に設けても良い。更に、図4に示す
本考案の他の一例のように、集水部材2の周縁の全周に
渡って垂直方向に立ち上げた状態で取付部材5を設けて
も良く、このような状態で取付部材5を設けると、漏水
防止具1の取付部位から漏水がこぼれ出るのを防ぐこと
ができる。尚、取付部材5には、漏水防止具1をピン等
の取付金具9を用いたり、フックにかける等して漏水箇
所に取り付けるための穴5aを設けておくこともでき
る。
【0018】本考案漏水防止具1の排水部材3の長さ
は、漏水を排除する場所までの漏水箇所からの距離に応
じて適宜選定することができ、更に、排水部材3は柔軟
な素材からなるため、漏水防止具1を漏水箇所に設置す
る際、既設設備における設置可能な空間に沿わせて排水
部材3を迂回させることができる。従って、漏水の発生
した場所が如何なる場所であっても、本考案漏水防止具
1は、当該漏水箇所に設置することができる。
【0019】また、本考案漏水防止具1は、特に図示し
ないが集水部材2の排水口4にホース接続部材を設け
て、該ホース接続部材に市販されているホースを接続し
て排水部材3とすることもできる。尚、本考案におい
て、排水部材3は少なくとも1つ設けられていれば良い
が、集水部材2の大きさ、漏水防止具1の設置場所によ
っては、図1、2、3、4、7、及び9に示すように排
水部材3を二つ設けても良く、或いは図8に示すように
三つ以上の排水部材3を設けても良い。
【0020】
【作用】本考案漏水防止具1は、図9に示すように漏水
箇所に、粘着テープ、両面テープ、ピン等の取付金具9
を用いて直接取り付けたり、或いは天井7等から垂下さ
せたフック等に引っかけたりして使用する。本考案は、
柱8に囲繞片6aを当接せしめ該柱8の周を囲繞した状
態で漏水箇所に取り付けることができるので、柱8をつ
たわってきた漏水を集水部材2に集めることができ、該
集水部材2上に集められた漏水は集水部材2の内側をつ
たわり排水口4へと達し、更に排水部材3をつたわっ
て、バケツ11等の容器や既存の排水路等に漏水を排除
せしめることができ、これによって柱周の漏水を防止し
得る。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、集水部材
に柱穴を形成し、更に該柱穴の周縁に囲繞片を設けたも
のであるため、漏水箇所から柱に沿って漏れてきた漏水
を集水部材にあつめ、排水部材から排除することによっ
て柱周の漏水を防止することができ、その上既存の施設
設備に関わりなく、特別な手間を要さずに漏水箇所への
取り付け、取り外しを簡便に行うことができる。また、
本考案は外観の見栄えも良く、既存施設の美観を損なう
ことがない等、本考案特有の種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案漏水防止具の一例を示す一部を省略した
斜視図である。
【図2】本考案漏水防止具の一例を示す一部を省略した
側面図である。
【図3】本考案漏水防止具の一例を示す平面図である。
【図4】本考案漏水防止具の他の一例を示す一部を省略
した側面図である。
【図5】本考案漏水防止具の要部斜視図である。
【図6】本考案漏水防止具の他の一例を示す一部を省略
した斜視図である。
【図7】本考案漏水防止具の他の一例を示す一部を省略
した斜視図である。
【図8】本考案漏水防止具の他の一例を示す平面図であ
る。
【図9】本考案漏水防止具を漏水箇所に取り付けた状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 漏水防止具 2 集水部材 3 排水部材 6 柱穴 6a 囲繞片 7 切り込み 21 集水片 22 集水片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03F 1/00 E04G 23/02

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏水を集める集水部材に、該集水部材に
    よって集められた漏水を排除する排水部材を少なくとも
    1つ漏斗状に接合一体化してなる建築物の漏水防止具で
    あって、上記集水部材に柱穴を形成し、更に該柱穴の周
    縁に囲繞片を設けたことを特徴とする建築物の柱周漏水
    防止具。
  2. 【請求項2】 集水部材の外周縁から柱穴にかけて、柱
    穴を開放するための切り込みを設けた請求項1記載の
    築物の柱周漏水防止具。
  3. 【請求項3】 集水部材が複数の集水片からなる請求項
    1記載の建築物の柱周漏水防止具。
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