JP2599562Y2 - 組立容器 - Google Patents

組立容器

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JP2599562Y2
JP2599562Y2 JP1993052230U JP5223093U JP2599562Y2 JP 2599562 Y2 JP2599562 Y2 JP 2599562Y2 JP 1993052230 U JP1993052230 U JP 1993052230U JP 5223093 U JP5223093 U JP 5223093U JP 2599562 Y2 JP2599562 Y2 JP 2599562Y2
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隆 北村
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有限会社北村紙器工業所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上利用分野】本考案は厚紙製の組立容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】厚紙製の組立容器ないし箱の底面が周壁
の底縁より少し上方に配置されて、いわゆる上げ底にな
っているものがある。例えば、骨壷を収容する容器は、
六角筒状の容器本体に六角形の底板を容器本体の底縁よ
り少し上方位置に配置してこの六角形底板の周縁を容器
の内周面に固定してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のような底板を水
平にして容器の内周面に固定する作業は、熟練と手間を
必要とし、未熟練者には極めて困難で多くの時間を必要
とする作業である。
【0004】また、骨壷を収容する従来の容器では、容
器の上方の開口から骨壷を落し込まねばならず、その作
業が困難であり、収容後に容器の上方開口を紐で結んで
閉じる面倒な作業を必要とする。
【0005】従って、本考案の第1の課題は、熟練と多
くの時間を必要とせず、未熟練者でも簡単に組立可能な
上げ底を有する容器を提供することである。
【0006】本考案の第2の課題は、熟練と多くの時間
を必要とせず、未熟練者でも簡単に組立可能な上げ底を
有する内側容器と、この内側容器を嵌合収納する外側容
器とからなり、内側容器の外側容器への嵌合を容易にか
つ確実に行なえるとともに、嵌合後は両者を簡単には分
離できないようにした容器を提供することである。
【0007】本考案の第3の課題は、骨壷の収容に適し
た上記容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本考案による
容器は、外側容器と、これに嵌合される内側容器とから
なり、前記内側容器は、厚紙の一部を容器外周壁部とな
し、この外周壁部に係合舌片挿通スリットを設けるとと
もに、前記外周壁部の一辺に折目を介して複数の内周壁
部を順次連設し、前記外周壁部の次の内周壁部から折立
てた係合舌片を前記スリットに挿通して前記外周壁部外
表面から斜め下方に突出させつつ前記内周壁部を前記外
周壁部の内面に順次折重ね、これらを一体として多角筒
体に組み立て、この多角筒体内において前記一辺に連接
した内周壁のうち最も内側に折重ねた内周壁部の下端に
設けた底板位置規定片を前記外周壁部の底縁より上方位
置に配置し、底板を前記多角筒体の底面開口に嵌合させ
前記底板位置規定片に当接保持させて上げ底を形成して
なり、前記外側容器は、厚紙の一部を外周壁部となし、
その一辺に折目を介して順次連接した複数の内周壁部の
少なくとも一つに係合舌片受入窓を設け、前記内周壁部
を外周壁部の内面に前記係合舌片受入窓を露呈させて折
重ねるとともに、これらを一体として前記内側容器と相
似形の一端が開口した多角筒体に組み立ててなり、前記
内側容器を前記外側容器に嵌合させ、前記内側容器の前
記係合舌片を前記外側容器の前記係合舌片受入窓に係合
させて両容器を結合させるようにしてなることを特徴と
する。
【0009】より具体的には、本考案の容器は、外側容
器と、これに嵌合される内側容器とからなり、前記内側
容器は、外周壁部がそれぞれ折目を挟んで横列連接され
た複数の外周壁部構成部分と、一端の外周壁部構成部分
に連設された係止片とからなり、前記外周壁部構成部分
の少なくと一つに前記折目に対して垂直方向の係合舌片
挿通スリットを穿設し、中間内周壁部が前記外周壁部に
前記折目に対して垂直方向の折目を介して連接され、そ
れぞれ前記外周壁部構成部分に対応する複数の横列中間
内周壁部構成部分からなり、前記係合舌片挿通スリット
を有する外周壁部構成部分に対応する中間内周壁部構成
部分に、前記係合舌片挿通スリットに対応する係合舌片
を設け、内周壁部が前記外周壁部に前記折目に対して垂
直方向の折目を介して連接され、それぞれ前記外周壁部
構成部分および中間内周壁部構成部分に対応する複数の
横列内周壁部構成部分からなり、下方内周壁部が前記内
周壁部に前記平行な折目と反対側でこの折目に対して平
行な折目を介して連接され、それぞれ前記外周壁部構成
部分、前記中間内周壁部構成部分および前記内周壁部構
成部分に対応する複数の横列下方内周壁部構成部分から
なり、下方折返内周壁部が前記下方内周壁部に前記垂直
方向の折目と反対側でこの折目に平行な折目を介して連
接され、それぞれ前記外周壁部構成部分、前記中間内周
壁部構成部分および前記内周壁部構成部分に対応する複
数の横列下方折返内周壁部構成部分からなり、それぞれ
前記外周壁部構成部分に対応する複数の横列最内周壁片
が、前記外周壁部に前記垂直方向の折目の反対側でこの
折目に平行な折目を介して連設され、前記下方折返内周
壁部構成部分の縦方向寸法を、前記下方内周壁部構成部
分の縦方向寸法よりも小さく形成するとともに、前記各
下方折返内周壁部構成部分の外端部にそれぞれ折目を介
して底板位置規定片を連接し、前記中間内周壁部を前記
垂直方向の折目において谷折りして前記外周壁部の内面
に折り重ねるとともに、前記係合舌片を前記対応する係
合舌片挿通スリットに挿通して前記外周壁部構成部分の
外面に斜め下方に突出させ、前記内周壁部を前記平行な
折目において山折りして前記中間内周壁部に重ね合わ
せ、前記下方内周壁部を前記平行な折目において谷折り
して前記内周壁部の下方部に重ね合わせ、前記下方折返
内周壁部を前記平行な折目において山折りして前記下方
内周壁部の内面に重ね合わせ、前記底板位置規定片を前
記折目において前記各下方折返内周壁部構成部分に対し
て折り立て、前記中間内周壁部、前記内周壁部、前記下
方内周壁部、前記下方折返内周壁部とともに前記外周壁
部を前記それぞれの構成部分の間の折目において折曲げ
て多角筒体を形成し、前記係止片を反対側端の前記外周
壁構成部分に連結するとともに、前記各最内周壁片を前
記平行な折目を介して山折りして容器内面に当接被覆し
て、上下開口した多角筒体を形成し、前記多角筒体の底
面開口に同じ多角形の底板を前記底板位置規定片に当接
させて上げ底を形成するとともに、前記多角筒体の上方
開口から内底板を挿入して前記底板位置規定片の内面に
当接させて形成され、前記外側容器は、外周壁部がそれ
ぞれ折目を挟んで横列連接された複数の外周壁部構成部
分と、一端の外周壁部構成部分に連設された係止片とか
らなり、中間内周壁部が前記外周壁部に前記折目に対し
て垂直方向の折目を介して連接され、それぞれ前記外周
壁部構成部分に対応する複数の横列中間内周壁部構成部
分からなり、前記中間内周壁部構成部分の少なくとも一
つに前記折目に対して垂直方向の係合舌片受入窓を穿設
し、内周壁部が前記外周壁部に前記折目に対して垂直方
向の折目を介して連接され、それぞれ前記外周壁部構成
部分および中間内周壁部構成部分に対応する複数の横列
内周壁部構成部分からなり、前記内周壁部構成部分のう
ち前記係合舌片受入窓を有する中間内周壁部構成部分に
対応する少なくとも一つに前記係合舌片受入窓に対応す
る係合舌片受入窓を穿設し、下方内周壁部が前記内周壁
部に前記平行な折目と反対側でこの折目に対して平行な
折目を介して連接され、それぞれ前記外周壁部構成部
分、前記中間内周壁部構成部分および前記内周壁部構成
部分に対応する複数の横列下方内周壁部構成部分からな
り、下方最内周壁部が前記下方内周壁部に前記垂直方向
の折目と反対側でこの折目に平行な折目を介して連接さ
れ、それぞれ前記外周壁部構成部分、前記中間内周壁部
構成部分および前記内周壁部構成部分に対応する複数の
横列下方最内周壁部構成部分からなり、前記中間内周壁
部を前記垂直方向の折目において谷折りして前記外周壁
部の内面に折り重ね、前記内周壁部を前記平行な折目に
おいて山折りして前記中間内周壁部に重ね合わせて、前
記中間内周壁部構成部分の係合舌片受入窓と前記内周壁
部構成部分の係合舌片受入窓とを重ね合わせ、前記下方
内周壁部を前記平行な折目において谷折りして前記内周
壁部の下方部に前記係合舌片受入窓を露呈させて重ね合
わせ、前記下方最内周壁部を前記平行な折目において山
折りして前記下方内周壁部の内面に折り重ね、前記中間
内周壁部、前記内周壁部、前記下方内周壁部、前記下方
最内周壁部とともに前記外周壁部を前記それぞれの構成
部分の間の折目において折り曲げて多角筒体を形成し、
前記係止片を反対側端の前記外周壁構成部分に連結して
上下開口した多角筒体を形成し、たものである。
【0010】前記内側容器の前記横列内周壁部構成部分
の隣り合う二つの間で折り曲げを容易にする切り欠きを
設けることもできる。
【0011】前記内側容器の前記外底板および内底板を
それぞれ前記折返内周壁部構成部分および最内周壁片の
外縁部に一体に形成することもできる。
【0012】さらに、前記外側容器の前記横列内周壁部
構成部分の隣り合う二つの間で折り曲げを容易にする切
り欠きを設けることもできる。
【0013】上記内側容器を外側容器にその底の開口か
ら挿入させ、内側容器の外周壁から突出する係合舌片が
外側容器の内周面の対応する係合舌片受入窓に係合して
抜出しを阻止する。内側容器の外底板は容器の底縁より
上方に位置し、いわゆる上げ底となる。
【0014】
【実施例】図1は本考察の内側容器の展開図である。容
器本体1は厚紙を打ち抜いて形成され、次の構成部分か
らなる。すなわち、2は外周壁部で、折目20を介して
隣接する複数(図示例では6個)の外周壁部構成部分
2’からなる。21はそれぞれ外周壁構成部分2’に水
平方向に穿設した係合舌片挿通スリットである。22は
外周壁部構成部分2’に折目23を介して突出連設した
挿入片、24は挿入片に折目25を介して突設した折返
係止片である。
【0015】3は外周壁部2に折目30を介して連設し
た中間内周壁部で、垂直方向スリットを含む切り欠き3
1を介して隣接する6個の中間内周壁部構成部分3’か
らなる。32はそれぞれ中間内周壁部構成部分3’に設
けられ、折目33によって折り立てられる係合舌片であ
る。33は一端の中間内周壁部構成部分3’に穿設した
垂直方向窓で、後述のようにして折返係止片24を挿通
係止するものである。
【0016】4は中間内周壁部3に折目40を介して連
設した内周壁部で、折目41と切欠き42を介して隣接
する6個の内周壁部構成部分4’からなる。43は一端
の内周壁部構成部分4’に穿設した垂直方向窓で、前記
垂直方向窓33に対応する。
【0017】5は内側周壁部4に折目50を介して連接
した下方内周壁部で、折目51を介して隣接する6個の
下方内周壁部構成部分5’からなる。
【0018】6は下方折返内周壁部で、折目60を介し
て下方内周壁部5に連設され、下方内周壁部構成部分
5’に対応する6個の下方折返内周壁部構成片6’から
なる。
【0019】7’はそれぞれ折目70を介して下方折返
内周壁部構成片6’の外縁部に連設された底板位置規定
片である。
【0020】8は折目80を介して外周壁部2に連設さ
れた上方折返最内周壁部で、スリット81を介して隣接
する6個の上方折返最内周壁部構成片8’からなる。
9’はそれぞれ上方折返最内周壁部構成片8’の外縁部
に折目90を介して連設された水平折曲片である。
【0021】上記構成の展開容器材を内側容器として組
み立てるには、各構成部分をそれぞれ折目に沿って予め
折り曲げておく。各係合舌片32を折目33によって内
側(図の紙面の表面側)へ折り立てた状態で、折目30
によって中間内周壁部3を図で上方へ折り曲げ(谷折り
し)、その内面(図の紙面の表面)を外周壁部2の対向
内面(図の紙面の表面)に折り重ね(図2)、中間内周
壁部3の係合舌片32を外周壁部2のそれぞれ対応する
スリット21に挿通し、これらの係合舌片32を外周壁
部2の外面(図の紙面の裏面)においてやや斜め下方向
へ突出させる(図4、図5(ロ)、図10)。ついで、
内周壁部4を折目40によって下方へ折り曲げ(山折り
し)、その外面(図の紙面の裏面)を中間内周壁部3の
対向外面(図の紙面の裏面)に折り重ねる(図2、図5
(ロ)。このとき、垂直方向窓43は33に重なり合っ
て一つの窓となる。さらに、下方内周壁部5を折目50
によって上方へ折り曲げ(谷折りし)、その内面を内周
壁部4の下部の内面に折り重ね、下方折返内周壁部構成
片6’をそれぞれ折目60によって下方に折り曲げ(山
折りし)、それぞれ下方内周壁部構成部分5’の内側へ
折り重ね、底板位置規定片7’をそれぞれ折目70によ
って下方折返内周壁部構成片6’に対して垂直に折り立
てる(図3、図5(ロ))。
【0022】この状態で、(谷折りされた)折目30と
50は組み立てられた容器1の底周縁を形成し、折目7
0はこの底周縁(折目30、50)より上方に位置する
(図10、16)。従って、後述のように底板を嵌合す
ると、上げ底となる。
【0023】上記のように折り重ねた容器材(図3)を
折目20(41、51)、23に沿って六角形状に折り
曲げながら(図6)、挿入片22を外周壁部2と中間内
周壁部3の間に側縁から挿入し、折返係止片24を垂直
方向窓33、43に差し込み、折目25によって折り返
して、この係止片24を右端の内周壁部構成部分4’の
内面に延接させ、六角筒状容器を形成する。ついで、上
方折返最内周壁片8’を順次折目80によって内側に折
り曲げ(山折りし)、内周壁部構成部分4’の露出内周
面および下方折返内周壁部構成片6’に折り重ねる。こ
れにより、上方折返最内周壁片8’は内周壁部構成部分
4’、下方折返内周壁部構成片6’を被覆し、右端の上
方折返最内周壁片8’はさらに折り返された係止片24
をも被覆し、係止片24の抜け出しを阻止し、また、水
平折曲片9’は底板位置規定片7’に重なって、六角筒
状体を完成する(図7、図8、図9)。なお、図8、図
9においては、図示を簡単にするために、周壁の厚みは
示していない。
【0024】この状態で、底板位置規定片7’は下部折
返内周壁部構成片6’に対してほぼ垂直に、かつ、六角
筒状体の底縁から若干上方に引き込んだ位置で、六角筒
状体の中心に向って内方へほぼ水平に突出配置される
(図8、9、10、16)。
【0025】六角形底板100の六辺の差込片101を
折目102によって折り立て、上記六角筒状体の下方内
周壁部構成部分5’と対応する下方折返内周壁部構成片
6’の間の隙間に各差込片101を差し込み、底板10
0の上面(内面)を六角筒状体の底板位置規定片7’の
底面に当接させる(図10、図15、図16)。
【0026】ついで、六角筒状体の上方開口から内底板
110を嵌め込み、その下面を底板位置規定片7’の上
面に当接させ、外底板100と内底板110とで底板位
置規定片7’を挟持させ容器の底面を形成して容器1を
完成する。この状態で、係止片32は各スリット21を
通して容器の外周壁面に斜め下向きに突出する(図1
6)。内底板110を水平折曲片9’で押さえるように
してもよい。
【0027】上記のように折り曲げ組み立てた状態にお
いて、スリットを含む切り欠き31および切り欠き42
は、折り曲げ部において厚紙の重合押圧状態を解消ない
し軽減するのに役立つ。
【0028】各構成部分、スリット、窓、切り欠き、折
目などの相対的寸法および位置は上記のような折曲げ組
立てが可能なように定められる。
【0029】次に、外側容器について図11〜図16を
参照して説明する。200は外側容器本体で厚紙を打ち
抜いて形成される。201は外周壁部で、折目202を
介して隣接する複数(図示例では6個)の外周壁部構成
部分201’からなり、折目203を介してのり代20
4が連設されている。
【0030】205は外周壁部201に折目206を介
して連設された中間内周壁部で、切欠き207を介して
隣接する6個の中間内周壁部構成部分205’からな
り、折目208を介して挿入片209が連設され、挿入
片209には折目210によって二つ折りにされる係合
片211が突設される。212はそれぞれ中間内周壁部
構成部分205’に穿設された係合舌片受入窓である。
205aは右端の中間内周壁部構成部分205’に穿設
された係合片嵌合口である。
【0031】213は中間内周壁部205に折目214
を介して連設された内周壁部で、折目215および切欠
き216を介して隣接する6個の内周壁部構成部分21
3’からなる。217はそれぞれ内周壁部構成部分21
3’に穿設された係合舌片受入窓である。
【0032】218は折目219を介して内周壁部21
3に連設した下方内周壁部で、切欠き220を介して隣
接する6個の下方内周壁部構成部分218’からなる。
【0033】221は折目222を介して下方内周壁部
218に連設した下方最内周壁部で折目223を挟んで
隣接する6個の下方最内周壁部構成部分221’からな
る。
【0034】224は折目225を介して外周壁部20
1に連設した上方外周壁部で、折目226を挟んで隣接
する6個の上方外周壁部構成部分224’からなり、折
目227を介してのり代228が連設される。のり代2
28は折目229を介してのり代204に連設されてい
る。左から1番目、2番目、4番目および5番目の上方
外周壁部構成部分224’には折目230、それぞれ一
対の穴231およびスリット232が設けられ、3番目
および6番目の上方外周壁部構成部分224’には穴2
31のみが穿設されている。
【0035】以上の構成の外側容器展開材を組立てるに
は、中間内周壁部205を折目206によって図で上方
へ折曲げ(谷折りし)、外周壁部201に折り重ね、つ
いで内周壁部213を折目214によって下方へ折曲げ
(山折りし)て中間内周壁部205に重ね合わせる。こ
のとき、係合舌片受入窓212と217はそれぞれ重合
一致して各1個の受入窓となる(図12)。
【0036】ついで、下方内周壁部218を折目219
によって上方へ折曲げ(谷折りし)て、内周壁部213
の内面の下方部に重ね合わせ、下方最内周壁部221を
折目222によって下方へ折曲げ(山折りし)て、下方
内周壁部218の内面に重ね合わせる。この状態で、重
ね合わされた下方内周壁部218と下方最内周壁部22
1の上縁(折目222)は、係合舌片受入窓212(2
17)の下縁に一致するか、それより少し上方に配置さ
れる(図13、図14)。
【0037】上記のように折り重ねた容器材200を折
目202、203、208、215、223、226、
227に沿って六角筒状に折曲げ、係合片211および
挿入片209を外周壁部201と中間内周壁部205の
間に一側縁から挿入し、係合片211を嵌合口205a
に嵌合させるとともに、のり代204、228を反対側
の外周壁部構成部分201’および上方外周壁部構成部
分224’の外面側縁部に貼着する。
【0038】この状態で、六角筒状の外側容器の最小内
寸法(下方最内周壁部221の内寸法)は、内側容器1
の外周壁の外寸法より少し大きく、すなわち、内側容器
1の外周壁部2の外面より斜め下方に突出する係合舌片
32の厚み分程度大きく、選定する。
【0039】また、各構成部分、窓、係合口、切り欠
き、折目などの相対的寸法、位置は上記の折曲げ組立て
が可能であるように選定する。さらに、係合舌片受入窓
212、217の底縁(折目206、219)からの高
さ位置は、後述のように内側容器を嵌合させて係合舌片
32を各受入窓212(217)に係合させたとき、内
側容器の底縁が外側容器の底縁に一致する(従って内側
容器1の底面(底板100)が上げ底となる)ように選
定される。
【0040】外側容器の外面には装飾用の紙、布、織物
を粘着することも可能である。
【0041】以上のように組立てた外側容器200の底
の開口に内側容器1をその上部から挿入すると、内側容
器の外周壁から突出する係合舌片32は外側容器200
の下方最内周壁部221の内面で押され、この内面に沿
って、上方へ滑動し、係合舌片32の下縁が下方最内周
壁部の上縁(折目222)を越えると、係合舌片32が
若干外方へ拡がって係合舌片受入窓212(217)に
係合する。この状態から内側容器を少し下方へ戻すと、
係合舌片32が受入窓内212(217)に嵌合するの
で、係合舌片32は戻り止めとなって、内側容器を下方
へ引き出すことはできなくなる。前述のように、この状
態で外側容器の底縁と内側容器の底縁が一致し、内側容
器の底面(底板100)がこの底縁より上方に位置する
(上げ底となる)(図16)。
【0042】上記内側および外側容器は骨壷収容器とし
て使用に好適である。この場合、外側容器の上方外周壁
部構成部分224’を折目225、230に沿って折り
曲げ、これらの構成部分の上方部を寄せ集め、穴231
に紐を通して予め締着しておき、骨壷を収容した内側容
器を外側容器の底面開口から挿入して上述のようにして
両方の容器を結合する(図17)。
【0043】係合舌片32および対応する受入窓212
(217)は少なくとも一つあればよく、その数は任意
である。
【0044】外側容器の上部構造は種々変形が可能であ
る。例えば、上方外周壁部224に折目230、穴23
1、スリット232を設けない構成も可能であり、この
場合、上方外周壁部224は外周壁部201と一体とな
る。上方外周壁部224または外周壁部201の上方は
開口とせずに蓋を設けてもよい。骨壷収容器以外にも使
用できる。
【0045】外底板100および内底板110を図18
に示すように内側容器の基材に一体に形成することもで
きる。
【0046】内側容器および外側容器は図示例では六角
筒であるが、三角以上の他の多角筒であってもよい。ま
た、正多角筒に限らない。上記のように両者の嵌合が可
能な限り、両容器の高さおよび直径寸法は自由に選定で
きる。
【0047】図19は上記の内側容器のみを単独で使用
する構成を示す。この構成では、図1〜図10の構成か
ら中間内周壁部3と内周壁部4を取り去り、かつ、外周
壁部2にスリット21を設けない構造である。図19に
おいて、図1〜図10の構成部分に対応する構成部分を
同一の参照数字で示すことにより、構成の理解は容易で
あろうから、説明は省略する。また、組立方法も既述の
ところから容易に推測できようから説明は簡単に止め
る。
【0048】すなわち、(下方)内周壁部5を折目30
によって折曲げ(谷折りし)て外周壁部2の内面に折り
重ね、(下方)折返内周壁部6を折目60によって折曲
げ(山折りし)て内周壁部5の内面に折り重ね、底板位
置規定片7’を折目70によって折返内周壁部6に対し
て直角に折り立てる。この状態から折目20、51、切
欠き51aによって容器材を六角筒状に折り曲げ、のり
代2aを右端の外周壁構成部分2’の内面に接合貼着
し、上方折返最内周壁片8’を折目80によって内側へ
折曲げ(山折りし)て外周壁部2の内側に接合させ、底
板100を容器底面外方から嵌合させるとともに、内底
板110を容器内に嵌め込んで容器を完成する。前記図
示の構成と同様に、外底板100および内底板110を
基材と一体に形成してもよい。内周壁部5、折返内周壁
部6の高さは図示例に限らず、これより高くても(外周
壁部2と同じ程度でも)低くてもよい。
【0049】図19の容器は単独または同じ底面形状
(図示例では六角形)の平板状蓋を使用してもよいし、
さらに同じ形状で少し寸法の大きい容器を蓋として使用
してもよい。
【0050】図19の容器も前記の容器と同様、六角形
以外の多角形であってもよい。
【0051】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、接着個
所を全くまたは殆んど必要とせずに組み立てることがで
き、しかも組み立てに特別な熟練ないし技術を必要とし
ない上げ底の容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の内側容器の展開図。
【図2】同組立途中における展開図。
【図3】同組立途中における展開図。
【図4】図2の背面図。
【図5】同組立過程を概略的に示す側面図。
【図6】同組立途中における斜視図。
【図7】同容器の正面図。
【図8】同容器の平面図。
【図9】同容器の底面図。
【図10】同容器の一部を縦断面で示す正面図。
【図11】外側容器の展開図。
【図12】同組立途中における展開図。
【図13】同組立途中における展開図。
【図14】同組立途中における斜視図。
【図15】内側および外側容器の結合方法を概略的に示
す斜視図。
【図16】両容器の結合状態における一部を縦断面で示
す正面図。
【図17】骨壷収容器としての斜視図。
【図18】内側容器の変形例の展開図。
【図19】他の変形例の展開図。
【符号の説明】
2 外周壁部 3 中間内周壁部 4 内周壁部 5 下方内周壁部 6 下方折返内周壁部 7’ 底板位置規定片 8 上方折返最内周壁部 21 係合舌片挿通スリット 32 係合舌片 201 外周壁部 205 中間内周壁部 212 係合舌片受入窓 213 内周壁部 217 係合舌片受入窓 218 下方内周壁部 221 下方最内周壁部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側容器と、これに嵌合される内側容器
    とからなり、 前記内側容器は、厚紙の一部を容器外周壁部となし、こ
    の外周壁部に係合舌片挿通スリットを設けるとともに、
    前記外周壁部の一辺に折目を介して複数の内周壁部を順
    次連設し、前記外周壁部の次の内周壁部から折立てた係
    合舌片を前記スリットに挿通して前記外周壁部外表面か
    ら斜め下方に突出させつつ前記内周壁部を前記外周壁部
    の内面に順次折重ね、これらを一体として多角筒体に組
    み立て、この多角筒体内において前記一辺に連接した内
    周壁部のうち最も内側に折重ねた内周壁部の下端に設け
    た底板位置規定片を前記外周壁部の底縁より上方位置に
    配置し、底板を前記多角筒体の底面開口に嵌合させ前記
    底板位置規定片に当接保持させて上げ底を形成してな
    り、 前記外側容器は、厚紙の一部を外周壁部となし、その一
    辺に折目を介して順次連接した複数の内周壁部の少なく
    とも一つに係合舌片受入窓を設け、前記内周壁部を外周
    壁部の内面に前記係合舌片受入窓を露呈させて折重ねる
    とともに、これらを一体として前記内側容器と相似形の
    一端が開口した多角筒体に組み立ててなり、 前記内側容器を前記外側容器に嵌合させ、前記内側容器
    の前記係合舌片を前記外側容器の前記係合舌片受入窓に
    係合させて両容器を結合させるようにしてなることを特
    徴とする組立容器。
  2. 【請求項2】 前記内側容器の前記底板を前記内周壁部
    と一体に形成した請求項の組立容器。
  3. 【請求項3】 前記内側容器および前記外側容器の前記
    内周壁部に前記多角筒体への折り曲げを容易にする切り
    欠きを設けた請求項またはの組立容器。
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