JP2599203Y2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JP2599203Y2
JP2599203Y2 JP1991031943U JP3194391U JP2599203Y2 JP 2599203 Y2 JP2599203 Y2 JP 2599203Y2 JP 1991031943 U JP1991031943 U JP 1991031943U JP 3194391 U JP3194391 U JP 3194391U JP 2599203 Y2 JP2599203 Y2 JP 2599203Y2
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contact spring
fixed contact
electromagnetic relay
vibration
movable contact
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JP1991031943U
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茂光 青木
登 友野
義幸 中出
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の電装品、空調
機器等に適する電磁継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の居住性の向上、屋内の快
適性が要求される中で、間欠ワイパー、フラッシャー、
エアコン、冷機等に使用される電磁継電器の作動音の静
粛化及び音質の改善が求められている。
【0003】従来、上記電磁継電器の作動音の静粛化
は、電磁継電器を二重構造としたり(参照:実開昭62
−135333号公報)、接極子部分に弾性部材を取り
つけたもの(参照:実開昭63−23754号公報)が
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電磁継電器において、電磁継電器を2重構造にする
ため、形状が大きくなるとともに、コストが高くなる欠
点がある。また形状を小さくすると本来の電磁継電器の
特性を損う危険性があった。一方、接極子部分に弾性部
材を取りつけるものについては、接点の接触圧力が低下
し、接点電圧降下が大きくなり発熱し、接点寿命が短か
くなる恐れを有していた。本考案は、このような従来の
課題を解決するものであり小型で、簡易な構造からなる
作動音と振動音を低減した電磁継電器を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、固定接点を備えた固定接点ばねと、前記
固定接点に対向した可動接点を備えた可動接点ばねと、
該可動接点ばねを係合した接極子と、該接極子を吸着す
るための鉄心とを具備する電磁継電器において、前記固
定接点ばね及び前記可動接点ばねの少なくとも一方に金
属薄板及び防振接着剤よりなる防振部材を取り付けたこ
とを特徴とする電磁継電器を提供するものである。
【0006】
【作用】上述の手段によれば、電磁継電器の動作、復旧
時における固定接点と可動接点の開閉時の衝突が緩衝す
る。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例である電磁継電器を図1〜
図3により説明する。
【0008】図1〜図3において、1はコイルで巻枠2
に取りつけられ、3は継鉄、4は鉄心で、巻枠2を通し
て、継鉄3にカシメられて取りつけられている。5は可
動接点ばねで6の接極子に取りつけられ、更に、継鉄3
にカシメにて装着されている。7は可動接点で可動接点
ばね5に組込まれている。8a及び8bは固定接点を示
し(8aはメーク側、8bはブレーク側)、固定接点ば
ね9a,9bに装着されている。10a及び10bはア
ルミニム板などよりなる金属薄板101及び防振接着剤
102よりなる防振部材を示し、固定接点ばね9a及び
9bの外側に取りつけられている。なお防振部材10a
及び10bは固定接点ばね9a及び9bの内側に貼りつ
けてもよい。ここで、防振接着剤としては、VEM(Vi
sco Elastic Material:粘弾性材料、例えば、粘弾性ア
クリル系高分子材料)等の周知のものを使用することが
できる。
【0009】次に上記実施例の動作について説明する。
コイル1に電圧を印加し、鉄心4を励磁させると、接極
子6が鉄心4に吸着されると同時に可動接点7がメーク
接点8aに接触する。この場合、図3のように、固定接
点ばね9a先端を自由端にしてそのスティフネスを小さ
く設定しているので、可動接点7がメーク接点8aに衝
突した瞬間、図3の破線のように、固定接点ばね9aは
下方にたわむ形で移動する。この固定接点ばね9aのス
ティフネスにより、可動接点7とメーク接点8aの衝突
力及び接極子6と鉄心4の衝突力が弱わまり、この際発
生する作動音は小さくなる。
【0010】上記の状態で、コイル1の通電をしゃ断し
て鉄心4を非励磁にさせると、接極子6が鉄心4から離
脱すると同時に、可動接点7がブレーク接点8bに接触
する。この場合、前述と同様に、固定接点ばね9bのス
ティフネスを小さく設定しているため、可動接点7がブ
レーク接点8bと接触した際の衝突力が弱わめられ、こ
の時発生する作動音は小さく抑えられることになる。
【0011】更に固定接点ばね9a,9bと可動接点ば
ね5のスティフネスを同程度に設定することにより、電
磁継電器の動作復旧時の衝撃力をより緩衝させ、これに
伴う作動音の減衰を早めることができる。
【0012】更には、このことにより、電磁継電器が作
動した際の可動接点7と、固定接点(メーク)8aとの
接触時のバウンシング時間が図11(A)のように従来
は2(msec)程度あるものが、図11(B)のよう
に0.3(msec)程度と極めて短かくなり、アーク
の発生が少なく、接点寿命が大幅に伸びる利点を有す
る。
【0013】なお、上記実施例においては、図3に示す
ように固定接点ばね9aの先端は自由端としたが、固定
接点ばね9aの材厚を薄くしたり、バネ材を用いる等に
よってスティフネスを小さく設定することも可能であ
る。
【0014】図4は、固定接点ばね9a及び9bにアル
ミニウム板と防振接着剤よりなる防振部材10a及び1
0bを取付けたものであり、これの動作について説明す
る。
【0015】コイル1に通電し、鉄心4が励磁されると
接極子6が鉄心4に吸着されると同時に、可動接点7が
メーク接点8aに接触する。この場合、接極子6が鉄心
4の上面に当った際の衝撃力及び可動接点ばね5、固定
接点ばね9a及び連動した他のばねに作動音に重畳する
形で振動音が発生するがこの固定接点ばね9aの振動音
は防振部材10aにより減衰し、特に、人間の耳に聞こ
える耳ざわりな、高調波成分を大きく減衰させることが
できる。なお、図12に防振部材のない場合の振動波形
を図13に上記実施例の場合の振動波形を示す。コイル
1の通電をしゃ断した時の動作については、可動バネ5
と固定接点ばね9aとが、離れる瞬間に固定接点ばねの
たわみが取れ、固定接点ばね先端が自由端となっている
ため、振動音が 発生するが、これは防振部材10aに
より、減振する。また可動接点ばね5と固定接点ばね9
bが接触する場合は動作時と同様に振動音を減衰する。
同様に、固定接点ばね9bの振動音を減衰することがで
きる。更に防振部材10a及び10bを可動接点ばね5
に取りつければ、可動接点ばね5の振動音を減衰させる
ことができる、取りつけられる防振部材10a及び10
bは、その効果により、より効果的な位置に設定すれば
よい。また、防振部材10a及び10bを電磁継電器の
カバーの内部にも接着しても振動音を減衰させることが
できるものである。防振部材10a及び10bはアルミ
ニウム以外にその固有周波数によりより効果的な材質
(ステンレス、黄銅、鉛等)を用いればよい。
【0016】図5、図6において、13はエアーダンパ
を示し、12は基板を示し、エアーダンパ13を支持す
るためである。エアーダンパ13はピストン13a、シ
リンダ13b及び ピストン13aを可動接点ばね5の
自由端に係合された連結部材13cより構成される。動
作について説明すると可動接点ばね5の移動速度はピス
トン13aとシリンダ13bとの間のギャップを介して
流れる空気の粘性抵抗によって減衰し、この結果、電磁
継電器の作動時の接極子6が鉄心4の上面に当る際の衝
撃力及び可動接点7が固定接点8a,8bに当る際、衝
撃力によって可動接点ばね5、固定接点ばね9a,9b
に発生する作動音は減衰する。なお、エアーダンパ13
のシリンダ13bは基板12をモールド形成すると同時
に形成することができ、これにより、電磁継電器の部品
数を少なくできる。
【0017】図7〜図10は本考案の他の実施例を示す。
図7はその分解斜視図を示し、図8〜図10は、固定接点
ばね9aに防振部材10aを取りつける際の固定方法の例
を示す。図8は、リベット12で防振部材10a及び10bを
固定したものである。図9は固定接点ばね9aに穴11を
あけ、ここに防振部材10aをはさみ込み、この穴の位置
に、バーリング加工し、上述と同様に、振動、衝撃等に
よる、防振部材10aの離脱を防止したものである。図10
は防振部材10a及び10bを固定接点ばね9a,9bには
さみ込むように固定したものであり、図8は固定接点ば
ね9aに切り欠きを設け、ここに防振部材10aを取りつ
け、特に自動車電装品用の場合に生ずる特有な振動によ
る防振部材10aのはずれを防止するものであり、リベッ
ト等の追加部品が不要となるものである。
【0018】
【考案の効果】本考案は、上述のように、金属薄板及び
防振接着剤よりなる防振部材を固定接点ばねあるいは可
動接点ばねに装着することにより、その効果を高め、特
に、端子の高調波成分をカットし、振動の継続時間を短
かくすることにより、耳障りな振動音をなくし、音質を
著しく改善できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電磁継電器の実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1の電磁継電器の一部切り欠いた側面図であ
る。
【図3】図1の部分側面図である。
【図4】本考案に係る電磁継電器の第2の実施例を示す
斜視図である。
【図5】本考案に係る電磁継電器の第3の実施例を示す
斜視図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】第4の実施例を示す斜視図である。
【図8】本考案に係る電磁継電器の第5の実施例を示す
部分図である。
【図9】本考案に係る電磁継電器の第5の実施例を示す
部分図である。
【図10】本考案に係る電磁継電器の第5の実施例を示
す部分図である。
【図11】従来及び本考案の接点バウンシング波形を示
すタイミング図である。
【図12】防振部材なしの固定接点ばねの振動波形を示
すタイミング図である。
【図13】防振部材取付時の固定接点ばねの振動波形を
示すタイミング図である。
【符号の説明】
1…コイル 2…巻枠 3…継鉄 4…鉄心 5…可動接点バネ 6…接極子 7…可動接点 8…固定接点 8a…メーク接点 8b…ブレーク接点 9a,9b…固定接点ばね 10a,10b…防振部材 11…穴 12…基板 13…エアーダンパ 13a…ピストン 13b…シリンダ 13c…連結部材 101…金属薄板 102…防振接着剤
フロントページの続き (72)考案者 中出 義幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−202436(JP,A) 実開 昭62−121755(JP,U) 実開 平2−36133(JP,U) 実開 昭52−22139(JP,U) 実開 平2−84221(JP,U) 実開 昭50−61332(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点(8)を備えた固定接点ばね
    (9a,9b)と、 前記固定接点に対向した可動接点(7)を備えた可動接
    点ばね(5)と、 該可動接点ばねを係合した接極子(6)と、 該接極子を吸着するための鉄心(4)とを具備する電磁
    継電器において、 前記固定接点ばね及び前記可動接点ばねの少なくとも一
    方に金属薄板(101) 及び防振接着剤(102) よりなる防振
    部材(10a,10b)を取り付けたことを特徴とする電磁
    継電器。
  2. 【請求項2】 前記固定接点ばねに弾性をもたせ、該固
    定接点ばねのスティフネスを前記可動接点ばねのスティ
    フネスと同程度にしたことを特徴とする請求項1に記載
    の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 前記固定接点ばねの先端を自由端とした
    請求項2に記載の電磁継電器。
JP1991031943U 1991-02-08 1991-02-08 電磁継電器 Expired - Lifetime JP2599203Y2 (ja)

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JPH0583994U JPH0583994U (ja) 1993-11-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5222139U (ja) * 1975-08-01 1977-02-16
JPS62202436A (ja) * 1986-02-28 1987-09-07 オムロン株式会社 電磁弁付リレ−
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