JP2599144B2 - 自動二輪車等の車両における排気装置 - Google Patents

自動二輪車等の車両における排気装置

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JP2599144B2 JP62241382A JP24138287A JP2599144B2 JP 2599144 B2 JP2599144 B2 JP 2599144B2 JP 62241382 A JP62241382 A JP 62241382A JP 24138287 A JP24138287 A JP 24138287A JP 2599144 B2 JP2599144 B2 JP 2599144B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、2サイクルエンジンを搭載した自動二輪車
等の車両に係り、特にその2サイクルエンジンの排気口
に連なる排気装置に関する。
〔従来技術〕
この種の自動二輪車において、主に砂利道等のような
不整地の走行を目的としたものでは、最低地上高(ロー
ドクリアランス)を充分に確保するため、エンジンから
導出された排気管のチャンバー部を、エンジンの前端下
部から上方の燃料タンク側に導いている。そして、チャ
ンバー部の上端は、燃料タンクの下方で後方に曲げられ
ており、このチャンバー部の上端から排気出口までの部
分は、燃料タンクやシートの下方を通して後方に導かれ
ている。
ところで、2サイクルエンジンでは、潤滑オイルを混
合気と共にクランク室に供給し、クランク軸の軸受部や
ピストンの潤滑を行なっている。そのため、潤滑に必要
なオイル分以外は、混合気と共に燃焼するとともに、排
気管を通じて外部に排出されるようになっている。この
際、潤滑オイルの多くは燃焼するけれども、潤滑オイル
の一部は燃焼せずにそのまま排気管内に吹き抜けること
が多く、この排気管の内面には徐々に潤滑オイル分が付
着する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、従来、上記排気管におけるチャンバー部の
上端から排気出口までの部分は、燃料タンクやシートの
下方を略水平に延びていたり、あるいはエアクリーナ等
を避けるために部分的に下方に彎曲されていることか
ら、エンジンを停止させた後、排気管の内面に付着した
オイル分が、排気出口とチャンバー部の上端部との間に
そのまま滞留する傾向にある。
このため、エンジンを始動させた際に、排気管内に溜
った潤滑オイルがミスト状となって排気出口から一気に
飛散し、車体の後部が潤滑オイルによって汚れるといっ
た不具合がある。
したがって、本発明は、排気出口からの潤滑オイルの
飛散を確実に防止できる自動二輪車等の車両における排
気装置の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明に係る自動二輪車等
の車両における排気装置は、 互いに隣り合う複数の排気口を有する2サイクルエン
ジンと; この2サイクルエンジンの排気口に接続された複数の
前部排気管と; これら前部排気管に接続され、上記2サイクルエンジ
ンの後方に向けて延びるとともに、その後端に排気出口
を有する複数の後部排気管と;を備えている。
上記前部排気管は、夫々排気口から下向きに導出され
るとともに、この導出端から上向きに略U字状に反転す
るように湾曲された管状部と、この管状部の上端から上
方に進むに従い逐次拡径されるとともに、その上端から
逐次縮径されつつ後方に延びる中空筒状の大径なチャン
バー部と、を備えており、 上記前部排気管の管状部は、互いに隣接した状態で交
差されているとともに、上記チャンバー部は、上記2サ
イクルエンジンの側部に隣接した位置を通過して上記排
気口よりも高い位置に導かれており、このチャンバー部
の上端から上記後部排気管の排気出口に至る排気経路の
下面を、上記排気出口の方向に進むに従い上向きに傾斜
させ、 また、上記チャンバー部のうち、上記2サイクルエン
ジンの側部と向かい合う部分を、このエンジンの側方に
向けて張り出すように円弧状に湾曲させるとともに、 上記後部排気管の前端部を上記チャンバーの内側に向
けて突出させ、この後部排気管の前端開口部を上記チャ
ンバー部の内面から離間された空間部分に開口させたこ
とを特徴としている。
〔作 用〕
この構成によれば、チャンバー部の上端から排気出口
までの間に、このチャンバー部の上端下面よりも低くな
る箇所が形成されずに済む。このため、2サイクルエン
ジンを停止させた際、チャンバー部から排気出口までの
間に導かれた燃え残りの潤滑オイルは、その下面を伝わ
ってチャンバー部内に流れ込むとともに、ここから排気
口の直後の最も低い管状部内に導かれ、この管状部の底
部に溜ることになる。
したがって、潤滑オイルは必ず排気口の直後まで戻さ
れるから、2サイクルエンジンを始動させた際には、溜
った潤滑オイルに高温の排気が接触することになり、こ
の潤滑オイル中の気化成分が再度気化される。
しかも、潤滑オイルが溜まる前部排気管の管状部は、
互いに交差されているから、エンジンを始動させた際に
は互いに熱影響を及ぼし合い、上記排気口に近いことと
相まって短時間のうちに高温となる。このため、管状部
に溜まった潤滑オイルの気化が促進され、チャンバー部
に導かれるオイル量が少なくなる。
また、後部排気管の前端部は、チャンバー部の内側の
空間部分に突出されているので、2サイクルエンジンを
停止させた際に、後部排気管に導かれた燃え残りの潤滑
オイルは、その前端開口部を通じてチャンバー部の中で
も管状部に近い部分に滴下されることになる。このた
め、燃え残りの潤滑オイルは、確実に管状部に戻され、
この潤滑オイルがチャンバー部に滞留し難くなる。
それとともに、チャンバー部のうち、上記2サイクル
エンジンの側部と向かい合う部分は、このエンジンの外
側に向けて張り出すように円弧状に湾曲されているた
め、ここに後部排気管の前端開口部から滴下される潤滑
オイルが接触し易くなる。そして、この部分は、2サイ
クルエンジンの輻射熱を受け易いため、エンジン停止後
でも比較的長い時間に亘って高温に保たれ、上記後部排
気管から滴下される潤滑オイルが接した際には、この潤
滑オイルが気化される。その上、チャンバー部に連なる
管状部は、上記のように互いに熱影響を及ぼし合うか
ら、上記チャンバー部と同様に比較的長い時間に亘って
高温に保たれる。よって、燃え残りの潤滑オイルが管状
部に戻されると、この潤滑オイルはある程度まで気化さ
れることになり、管状部に溜まろうとするオイル量が実
質的に少なくなる。
さらに、潤滑オイルが溜る管状部は、排気出口から遠
く、しかも、この管状部の下流には、中空筒状に膨らん
だ大容量のチャンバー部が存在するので、2サイクルエ
ンジンの始動時に、管状部に溜まった潤滑オイルが排気
圧を受けても、上記チャンバー部内に飛散するに止ま
る。その上、上記のようにチャンバー部に連なる後部排
気管の前端開口部は、チャンバー部の内側の空間に開口
され、このチャンバー部の内面から離れているので、2
サイクルエンジンの始動時に、チャンバー部の内面に沿
って流れようとする燃え残りの潤滑オイルが後部排気管
に流れ込むのを防止できる。
したがって、燃え残りの潤滑オイルが後方の排気出口
から一気に飛散することはなく、上記潤滑オイルが再度
気化することと相まって、車体後部の汚損を少なく抑え
ることができる。
〔実施例〕
以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明
する。
第3図中符号1で示すフレームは、その前端にフロン
トフォーク2を枢支するステアリングヘッドパイプ3を
有している。ステアリングヘッドパイプ3に連なる左右
のメインパイプ4とダウンチューブ5との間には、2サ
イクル2気筒エンジン6が搭載されている。このエンジ
ン6は、やや前傾された直立形のシリンダ11を備えてい
る。このシリンダ11の前面には、第2図に示すように、
一対の排気口12a,12bが開口されている。これら排気口1
2a,12bは、エンジン6の幅方向に互いに並べて配置され
ている。
また、メインパイプ4の中間部には、後方に向つて略
水平に延びる左右のシートレール7が連結されている。
シートレール7の後部は、メインパイプ4の下端部との
間に架設したバックステー8によって支えられており、
このシートレール7上にはシート9が設置されている。
なお、シート9の前方には燃料タンク10が設置されて
おり、この燃料タンク10は、エンジン6の真上に位置さ
れている。
ところで、第2図に示すように、シリンダ11の前面の
排気口12a,12bには、夫々左右の排気管アッセンブリ13
が連結されている。この排気管アッセンブリ13は、第1
図および第2図に示すように、排気口12a,12bに連なる
前部排気管14と、この前部排気管14に連なる後部排気管
21と、この後部排気管21に連なる円筒状の消音器24とを
夫々備えている。
前部排気管14は、排気口12a,12bから前方斜め下向き
に導出された管状部15を有している。管状部15の導出端
は、エンジン6の直前において、上向きに略U字状に反
転するように湾曲されており、左右の前部排気管14の管
状部15は、第2図に示すように、互いに隣接した状態で
交差されている。そのため、シリンダ11の左側の排気口
12aに連なる前部排気管14は、エンジン6の右側に導か
れ、右側の排気口12bに連なる前部排気管14は、エンジ
ン6の左側に導かれている。
前部排気管14の管状部15の上端は、エンジン6の前端
下部の左右両側に位置されており、この導出端は夫々シ
リンダ11の左右両側を通して下方の燃料タンク10側に向
って立ち上げられている。この管状部15から立ち上がる
部分は、中空円筒状に膨らむ大径なチャンバー部16を構
成している。
チャンバー部16は、管状部15の上方に進むに従い口径
が逐次増大するように拡開された前半部分16aと、この
前半部分16aの上端から燃料タンク10の下方を通して後
方に延びるとともに、後方に進むに従い口径が逐次減少
するように縮径された後半部分16bとを有している。チ
ャンバー部16の前半部分16aは、第2図および第3図か
ら明らかなように、シリンダ11の側部に隣接されてい
る。そして、この前半部分16aのうち、シリンダ11の側
部と向かい合う部分16cは、シリンダ11の側方に張り出
すように円弧状に湾曲されており、この部分16cは、前
半部分16aの上端よりも車幅方向に沿う外側にずれてい
る。
チャンバー部16の内部空間は、管状部15よりも遥かに
大きな容量を有する第1膨張室17をなしており、この第
1膨張室17の内面には、グラスウール等を用いた吸音材
18が被着されている。
チャンバー部16の後半部分16bの後端には、小径な接
続管19が取り付けられている。接続管19は、後半部分16
bの後端から後方に突出されており、この接続管19の後
端部には、ジョイント20を介して後部排気管21が連結さ
れている。後部排気管21は、シートレール7に沿って後
方に一直線状に導かれており、この後部排気管21の後端
部には、後方に進むに従い口径が逐次増大するテーパ管
部22が設けられている。テーパ管部22の内部空間は第2
膨張室23をなしており、この第2膨張室23の後端に上記
消音器24が連なつている。
消音器24は、後部排気管21に接続して後方に延びてい
る。この消音器24の内部は、隔壁25によって第3膨張室
26と第4膨張室27との二室に仕切られている。これら第
2膨張室23、第3膨張室26および第4膨張室27は、複数
の連通管28を介して互いに連通されている。そして、最
も排気下流側に位置する第4膨張室27は、テールパイプ
29を介して消音器24の後端面から外方に連通されてお
り、このテールパイプ29の後端開口部が排気出口30を構
成している。
また、後部排気管21に連なる上記接続管19の前部は、
チャンバー部16の後半部分16bの内部に向けて所定の長
さ突出されている。この接続管19の前端開口部19aは、
チャンバー部16の前半部分16aの上端付近に達してい
る。このため、後部排気管21に連なる接続管19の前端開
口部19aは、チャンバー部16の内面に接することなく第
1膨張室17の内部空間に開口されている。
このような構成の排気管アッセンブリ13にあっては、
第1図に示すように、チャンバー部16の前半部分16aの
上端から排気出口30までの間の下面、つまり、チャンバ
ー部16の後半部分16b、接続管19、後部排気管21、テー
パ管部22および消音器24を含む排気経路の下面が、排気
出口30の方向に進むに従い水平を示す基準線X1−X1に対
し連続して上向きに傾斜された傾斜面31となっており、
さらに、消音器24内の連通管28およびテールパイプ29も
同方向に傾斜されている。
このため、チャンバー部16の上端から排気出口30まで
の間では、チャンバー部16の前半部分16aの上端が最も
下方に位置されている。
なお、本実施例の排気管アッセンブリ13は、そのチャ
ンバー部16および後部排気管21の二箇所を、夫々ダウン
チューブ5およびバックステー8に図示しないゴム座を
介して弾性的に支持するとともに、後端の消音器24をシ
ートレール7に直接ボルト締めすることで、フレーム1
に支持されている。
このような構成によれば、チャンバー部16の上端から
排気出口30に至る排気経路を、上記排気出口30の方向に
進むに従い連続して上向きに傾斜させたので、チャンバ
ー部16の前半部分16aの上端よりも後方に、この前半部
分16aよりも低くなる箇所は存在しない。このため、エ
ンジン6を停止させた際、チャンバー部16の上端よりも
消音器24側に導かれた燃え残りの潤滑オイル分は、排気
経路の下面、つまり傾斜面31を伝わってチャンバー部16
内に流れ込むとともに、ここから排気管アッセンブリ13
のなかで最も低い位置にある前部排気管14の管状部15に
導かれることになり、排気管アッセンブリ13内に排出さ
れた潤滑オイル分は、必ず排気口12a,12bの直接まで戻
される。
したがって、2サイクルエンジン6を始動させると、
管状部15内に溜った潤滑オイルは、高温の排気に直接さ
らされることになり、この潤滑オイル中の気化成分が再
度気化される。
そして、この場合、左右の前部排気管14の管状部15
は、エンジン6の直前で互いに交差されているから、エ
ンジン6を始動させた際には、互いに熱影響を及ぼし合
い、上記排気口12a,12bに近いことと合わせて短時間の
うちに高温となる。このため、管状部15に溜まった燃え
残りの潤滑オイルの気化が促進されることになり、ミス
ト状となってチャンバー部16に導かれるオイル量が少な
くなる。
また、上記構成の排気管アッセンブリ13によると、後
部排気管21に連なる接続管19の前端開口部19aは、チャ
ンバー部16の内面に接することなく第1膨張室17に開口
されているので、2サイクルエンジン6を停止させた際
に、後部排気管21から接続管19に戻される燃え残りの潤
滑オイルは、接続管19の前端開口部19aからチャンバー
部16の中でも前半部分16aの上端に近い部分に滴下され
る。このため、潤滑オイルは、起立された前半部分16a
の内面を伝わって管状部15に戻されることになり、燃え
残りの潤滑オイルがチャンバー部16に滞留し難くなる。
それとともに、チャンバー部16の前半部分16aのう
ち、シリンダ11の側部と向かい合う部分16cは、このシ
リンダ11の側方に張り出すように円弧状に湾曲されてい
るので、この部分16cに上記接続管19の前端開口部19aか
ら滴下される燃え残りの潤滑オイルが接し易くなる。そ
して、上記湾曲された部分16cは、シリンダ11に隣接さ
れて、このシリンダ11からの輻射熱を受けるために、エ
ンジン停止後においても比較的長い時間に亘って高温に
保たれる。このため、上記のように接続管19から滴下さ
れる潤滑オイルが前半部分16aの湾曲された部分16cに接
すると、この潤滑オイルが気化される。
その上、チャンバー部16の前半部分16aに連なる管状
部15は、上記のように互いに熱影響を及ぼし合うから、
上記湾曲された部分16cと同様に比較的長い時間に亘っ
て高温に保たれる。よって、燃え残りの潤滑オイルが管
状部15に戻されると、この潤滑オイルはある程度まで気
化されることになり、管状部15に溜まろうとするオイル
量が実質的に少なくなる。
さらに、前部排気管14の排気管15は、排気出口30から
遠く、しかも、この管状部15の下流側には大容量で、か
つ下流側が絞られたチャンバー部16が存在するから、管
状部15に溜まった潤滑オイルは、排気の圧力を受けても
第1膨張室17内に飛散するに止まる。
加えて、接続管19の前端開口部19aは、チャンバー部1
6の内面から離れているので、2サイクルエンジン6の
始動時に、チャンバー部16の内面を伝わって流れようと
する潤滑オイルが後部排気管21に流れ込むのを防止する
ことができる。
したがつて、潤滑オイルが再度気化されることと相ま
つて、エンジン6の始動時に排気出口30からの潤滑オイ
ルの飛散を確実に防止することができ、車体後部の汚損
が少なくなる。
なお、本発明において、チャンバー部に連なる後部排
気管は、後方に向って一直線状に形成する必要はなく、
要は後上がりであれば、フレーム側の部品との干渉を避
けて、部分的に側方に彎曲させたり、あるいは蛇行状に
曲げても良い。
また、本発明に係る排気装置は、自動二輪車用に特定
されるものではなく、例えば自動三輪車や自動四輪車で
あっても同様に実施可能である。
〔発明の効果〕
以上詳述した本発明によれば、燃え残りの潤滑オイル
は、必ず排気口の直後の管状部に戻されるから、エンジ
ン始動の際に、潤滑オイル中の気化成分は高温の排気と
の接触によって再度気化される。しかも、管状部は、互
いに交差されて熱影響を及ぼし合うので、エンジン始動
時には短時間のうちに高温となり、管状部に溜まった潤
滑オイルの気化が促進される。
また、2サイクルエンジンを停止させた際に、後部排
気管に導かれた燃え残りの潤滑オイルは、その前端開口
部を通じてチャンバー部の中でも管状部に近い部分に滴
下される。そのため、潤滑オイルを確実に管状部に戻す
ことができ、潤滑オイルがチャンバー部に滞留し難くな
る。それとともに、チャンバー部における2サイクルエ
ンジンの側部と向かい合う部分は、このエンジンの外側
に向けて張り出すように円弧状に湾曲されているため、
ここに後部排気管の前端開口部から滴下される潤滑オイ
ルが接触し易くなる。そして、この部分は、2サイクル
エンジンの輻射熱を受け易いため、エンジン停止後でも
比較的長い時間に亘って高温に保たれ、上記後部排気管
から滴下される潤滑オイルが接した際には、この潤滑オ
イルが気化される。さらに、チャンバー部に連なる管状
部は、上記のように互いに熱影響を及ぼし合うから、上
記チャンバー部と同様に比較的長い時間に亘って高温に
保たれる。よって、燃え残りの潤滑オイルが管状部に戻
されると、この潤滑オイルはある程度気化されることに
なり、管状部に溜まろうとするオイル量が少なくなる。
さらに、エンジン始動時に、管状部に溜まった潤滑オ
イルが排気圧を受けても、この潤滑オイルはチャンバー
部内に飛散するに止まるとともに、チャンバー部に開口
する後部排気管の前端開口部は、チャンバー部の内面か
ら離れているので、エンジン始動時に、チャンバー部の
内面に沿って流れようとする燃え残りの潤滑オイルが後
部排気管に流れ込むのを防止できる。
したがって、排気出口からの潤滑オイルの飛散を確実
に防止することができ、車体後部の汚損が少なくなると
いった利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、 第1図は、排気管アッセンブリを一部断面した側面図、 第2図は、第1図中II線方向から見た矢視図、 第3図は、自動工輪車の側面図である。 6……2サイクルエンジン、 12a,12b……排気口、 14……前部排気管、 15……管状部、 16……チャンバー部、 16c……部分 19a……前端開口部、 21……後部排気管、 30……排気出口。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隣り合う複数の排気口を有する2サ
    イクルエンジンと; この2サイクルエンジンの排気口に接続された複数の前
    部排気管と; これら前部排気管に接続され、上記2サイクルエンジン
    の後方に向けて延びるとともに、その後端に排気出口を
    有する複数の後部排気管と;を備えている自動二輪車等
    の車両における排気装置において、 上記前部排気管は、夫々排気口から下向きに導出される
    とともに、この導出端から上向きに略U字状に反転する
    ように湾曲された管状部と、この管状部の上端から上方
    に進むに従い逐次拡径されるとともに、その上端から逐
    次縮径されつつ後方に延びる中空筒状の大径なチャンバ
    ー部と、を備えており、 上記前部排気管の管状部は、互いに隣接した状態で交差
    されているとともに、上記チャンバー部は、上記2サイ
    クルエンジンの側部に隣接した位置を通過して上記排気
    口よりも高い位置に導かれており、このチャンバー部の
    上端から上記後部排気管の排気出口に至る排気経路の下
    面を、上記排気出口の方向に進むに従い上向きに傾斜さ
    せ、 また、上記チャンバー部のうち、上記2サイクルエンジ
    ンの側部と向かい合う部分を、このエンジンの側方に向
    けて張り出すように円弧状に湾曲させるとともに、 上記後部排気管の前端部を上記チャンバーの内側に向け
    て突出させ、この後部排気管の前記開口部を上記チャン
    バー部の内面から離間された空間部分に開口させたこと
    を特徴とする自動二輪車等の車両における排気装置。
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