JP2599109Y2 - 電磁燃料コック - Google Patents

電磁燃料コック

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JP2599109Y2 JP1992014379U JP1437992U JP2599109Y2 JP 2599109 Y2 JP2599109 Y2 JP 2599109Y2 JP 1992014379 U JP1992014379 U JP 1992014379U JP 1437992 U JP1437992 U JP 1437992U JP 2599109 Y2 JP2599109 Y2 JP 2599109Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、燃料タンク内の燃料を
気化器へ供給する燃料流路を開閉する燃料コックに関
し、そのうち特にコイルに生起、消滅する磁力に応じて
可動鉄心を移動させる電磁装置をもって燃料流路を開閉
した電磁燃料コックに関する。
【0002】
【従来の技術】コイルに電流を流すことによって生起す
る磁力により可動鉄心を固定鉄心に吸着し、この可動鉄
心の移動によって燃料流路を開放し、一方コイルへの電
流の供給を断つことによって磁力を消滅させて可動鉄心
をスプリングによって原位置に復帰させ、もって燃料流
路を閉塞する電磁燃料コックはよく知られる。かかる電
磁燃料コックは燃料タンクの底面近傍に配置され、燃料
タンクより外側方に位置する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来の電磁燃料
コックによると、二輪車に装着した際において、電磁燃
料コックは直接的に外部へ露出する為に次の問題を有す
る。二輪車が転倒した際、電磁燃料コックは直接的に
衝撃力を受けるもので、これによると、コック機能が損
なわれる恐れがある。例えばコイルが断線して通電不良
を生じたり、あるいは可動鉄心の案内部分が変形して可
動鉄心の動作が円滑に行なわれない等である。かかる不
具合を解決する為に電磁装置の外周部分に保護板を配置
し、電磁装置を保護することが考慮されるが、これによ
ると、保護板を格別に用意し、且つ該保護板を燃料タン
ク等へ取りつけることが必要となるもので、部品コスト
及び組みつけ工数が増加し製造コストの上昇を招来し好
ましいものでない。二輪車において、燃料タンク及び
電磁燃料コックは直接的に外部へ露出するものであり、
特に電磁燃料コックが露出したことによると、燃料タン
クの外観デザイン上において制限を受けるもので外観上
好ましいものでない。
【0004】本考案になる電磁燃料コックは前記問題点
に鑑みなされたものであって、格別な保護部材を用いる
ことなく電磁燃料コックの電磁装置を外部より保護して
配置でき、且つ燃料タンクの外観デザインの決定に対し
て制限を与えることがなく、更には、電磁装置のコイル
が発生してもガソリン流路内に生起する気化ガスの発生
を抑止することのできる電磁燃料コックを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案になる電磁燃料コ
ックは前記目的達成の為に、燃料タンクの重力方向にお
ける下方の底面に係止される係止鍔部と、弁座によって
流入路と流出路とに区分される燃料流路とを備えたコッ
ク本体と、ハウジング内に配置され、外周にコイルが巻
回わされたコイルボビンの内筒内にあって、一端がハウ
ジングに固定された固定鉄心に対向して移動自在に配置
され、端部に弁座を開閉する弁部を備えた可動鉄心を有
する電磁装置とよりなり、前記電磁装置をコック本体の
係止鍔部より上方位置に固定して配置するとともにコッ
ク本体の係止鍔部を燃料タンクの底面に開口する開口部
を閉塞して取着することによって少なくとも電磁装置を
燃料タンクの底面に開口する開口部より燃料タンク内に
突出し、燃料中に浸漬配置したことを第1の特徴とす
る。又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前記、燃料
タンク内に突出し、コイルに臨むことのない電磁装置の
ハウジングの外周に流入路に流入する燃料タンク内の燃
料を濾過する環状のフィルターを配置したことを第2の
特徴とする。
【0006】
【作用】前記第1の特徴によると、電磁燃料コックの特
に電磁装置は燃料タンク内に収納配置されるので燃料タ
ンクによって保護され、且つ燃料タンクに対する電磁燃
料コックの突出は最小となる。又、電磁装置のコイルは
燃料タンク内の燃料によって冷却されるので流路が加熱
されることがなく、流路内における気化ガスの発生が抑
止される。又、第2の特徴によると、環状のフィルター
は、発熱部であるコイルに臨むことのないハウジングの
外周に配置されるので、仮にコイルの発熱により気泡が
発生しても、この気泡が流路内へ進入する恐れがない。
【0007】
【実施例】以下、本考案になる電磁燃料コックの一実施
例を図1により説明する。図1において矢印Aは重力方
向の下方を示す。1は内部に燃料が貯溜された燃料タン
クであって、燃料タンク1の重力方向の下方Aにおける
底面1Aには開口部1Bが穿設される。電磁燃料コック
Bはコック本体Cと電磁装置Dとにより構成される。コ
ック本体Cはその中間部分に燃料タンク1の開口部1B
を閉塞するとともに燃料タンク1の底面1Aに取着され
る係止鍔部2と、弁座3によって流入路4と流出路5と
に区分される燃料流路6が穿設される。流入路4は燃料
タンク1内に連絡され、流出路5は図示せぬ気化器の燃
料流入孔に連絡される。
【0008】電磁装置Dについて説明する。7は樹脂材
料によって形成され内筒7Aを有する筒状のコイルボビ
ンであって、コイルボビン7の外周にはコイル8が巻回
される。このコイルボビン7はその周囲を囲繞する筒状
のハウジング9内に配置される。又、コイルボビン7の
内筒7A内にはハウジング9にその一端が固定された固
定鉄心10と、固定鉄心10に対向して配置されるとと
もにコイルボビン7の内筒7A内を移動し得る可動鉄心
11が配置され、可動鉄心11の固定鉄心10に対向す
ることのない下方の端部に弁座3を開閉しうる弁部12
を備える。そして、可動鉄心11はスプリング13によ
って固定鉄心10より離れる側に弾性的に付勢される。
14は下側磁極片であり、コイル8による磁気回路は、
ハウジング9、固定鉄心10、可動鉄心11、下側磁極
片14によって形成される。
【0009】そして電磁燃料コックBを形成するには、
電磁装置Dのハウジング9の底部9Aを、コック本体C
の係止鍔部2より上方位置に突出する突部15の上端面
15A上に固定的に配置する。この突部15は燃料タン
ク1の開口部1B内に挿入される形状をなす。以上によ
れば、電磁装置Dはコック本体Cの係止鍔部2より上方
位置にあるコック本体Cの突部15の上端面15A上に
配置されるもので、かかる状態において可動鉄心11の
弁部12は弁座3に対向し、前述したコック本体Cの流
入路4はコック本体Cの突部15の側方部15Bに開口
し、流出路5は係止鍔部2より下方に開口する。Eは環
状のフィルターであって、上方にハウジング9の外周9
Bに挿入される上方鍔部16Aを有するとともに下方に
コック本体Cの突部15の外周又は係止鍔部2上に配置
される下方鍔部16Bを有し、上方鍔部16Aと下方鍔
部16Bとの間には濾過網16Cが配置されるもので、
この環状のフィルターEは、コイル8に臨むことのない
ハウジング9の外周8Bに配置される。いいかえると、
環状のフィルターEは、コイル8を囲繞して配置されな
い。前述した流入路4は濾過網16Cの内方に開口す
る。
【0010】そして、電磁燃料コックBを燃料タンク1
に取りつけるには、燃料タンク1の底面1Aの開口部1
Bより電磁装置D、環状のフィルターEを燃料タンク1
内に挿入し、コック本体Cの係止鍔部2をパッキン17
を介して燃料タンク1の底面1Aに当接し、これによっ
て開口部1Bを閉塞状態とした後に係止鍔部2をネジ等
の固着手段をもって燃料タンク1に固定する。以上によ
ると、電磁燃料コックBを構成する電磁装置D、環状の
フィルターEは燃料タンク1内に配置される。尚、この
とき、環状のフィルターEは、燃料タンク1内にあって
且つコイル8に臨むことのないハウジング9の外周9B
に配置される。これは図1によく示される。又、流入路
4は燃料タンク1内にあって環状のフィルターEの濾過
網16Cの内方に開口し、一方流出路5は燃料タンク1
外にあって係止鍔部2の下方に開口する。
【0011】そして、コイル8に電流が流れると、可動
鉄心11は磁力によって固定鉄心10に吸引されて上動
し、弁部12が弁座3を開放する。而して燃料タンク1
内に貯溜された燃料は環状のフィルターEの濾過網16
Cにて濾過された後に流入路4内へ流入し、弁座3を介
して流出路5より気化器へ流れ込む。一方、コイル8へ
の通電が断たれると、可動鉄心11はスプリング13の
バネ力によって下動し、弁部12が弁座3を閉塞する。
而して燃料タンク1から気化器への燃料の供給は遮断さ
れる。
【0012】
【考案の効果】以上のごとく本考案になる電磁燃料コッ
クによると、燃料タンクの重力方向における下方の底面
に係止される係止鍔部と、弁座によって流入路と流出路
とに区分される燃料流路とを備えたコック本体と、ハウ
ジング内に配置され、外周にコイルが巻回わされたコイ
ルボビンの内筒内にあって、一端がハウジングに固定さ
れた固定鉄心に対向して移動自在に配置され、端部に弁
座を開閉する弁部を備えた可動鉄心を有する電磁装置と
よりなり、前記電磁装置をコック本体の係止鍔部より上
方位置に固定して配置するとともにコック本体の係止鍔
部を燃料タンクの底面に開口する開口部を閉塞して取着
することによって少なくとも電磁装置を燃料タンクの底
面に開口する開口部より燃料タンク内に突出し、燃料中
に浸漬配置したので、電磁装置を極めて簡単に且つ確実
に燃料タンク内に配置できたものである。又、電磁装置
は格別なる保護板を用意することなくその外周を燃料タ
ンクによって保護できたものである。又、電磁装置の特
にコイルが燃料タンク内の燃料中に浸漬して配置された
ことによると、コイルに生起する熱は燃料タンク内の燃
料によって効果的に冷却されるので、コック本体に穿設
される流路(流入路、流出路)を暖めることがなく、こ
れによると流路内にある燃料が気化して流路を閉塞する
(ベーパーロック)ことがなく良好な燃料流れを得るこ
とができる。またコックの燃料タンクへの取りつけ作業
のみでよいことから、部品コスト及び組みつけ工数の削
減ができ製造コストの低減を達成できたものである。
又、電磁燃料コックの大部分の構成が燃料タンク内に配
置され、燃料タンクより突出する部分を大きく減少でき
たことによると、格別にコック取付けの為のスペースを
要することがなく、且つ又燃料タンクのデザイン上にお
ける制限を加えることがないので特に取付けの為のスペ
ースが小であって、構成部品のおおくが露出する二輪車
において好適である。又、燃料タンク内に突出し、コイ
ルに臨むことのない電磁装置のハウジングの外周に、流
入路に流入する燃料タンク内の燃料を濾過する環状のフ
ィルターを配置したことによると、コイルへの通電時に
おいて、コイルが発熱し、コイルの外周にある燃料タン
ク内の燃料が加熱されて気泡が発生した際にあっても、
該気泡は燃料タンク内を上方へ移動し、環状のフィルタ
ーを介して流入路内へ進入することがない。従って流路
内における燃料流れが阻害されることなく、燃料の供給
を円滑且つ良好に行なうことができる。又、フィルター
の濾過面積をタンクの開口部を通過しうる範囲内におい
て適宜最適に設定しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる電磁燃料コックの一実施例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 1A 燃料タンクの底面 1B 底面1Aの開口部 2 係止鍔部 3 弁座 4 流入路 5 流出路 6 燃料流路 7 コイルボビン 10 固定鉄心 11 可動鉄心 12 弁部 C コック本体 D 電磁装置 B 電磁燃料コック E 環状のフィルター

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク1の重力方向における下方の
    底面1Aに係止される係止鍔部2と、弁座3によって流
    入路4と流出路5とに区分される燃料流路6とを備えた
    コック本体Cと、ハウジング9内に配置され、外周にコ
    イル8が巻回わされたコイルボビン7の内筒7A内にあ
    って、一端がハウジング9に固定された固定鉄心10に
    対向して移動自在に配置され、端部に弁座3を開閉する
    弁部12を備えた可動鉄心11を有する電磁装置Dとよ
    りなり、前記電磁装置Dをコック本体Cの係止鍔部2よ
    り上方位置に固定して配置するとともにコック本体Cの
    係止鍔部2を燃料タンク1の底面1Aに開口する開口部
    1Bを閉塞して取着することによって少なくとも電磁装
    置Dを燃料タンク1の底面1Aに開口する開口部1Bよ
    り燃料タンク1内に突出し、燃料中に浸漬配置してなる
    電磁燃料コック。
  2. 【請求項2】 前記、燃料タンク1内に突出し、コイル
    8に臨むことのない電磁装置Dのハウジング9の外周9
    Bに流入路4に流入する燃料タンク1内の燃料を濾過す
    る環状のフィルターEを配置してなる請求項1記載の電
    磁燃料コック。
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JPS5835668U (ja) * 1981-09-02 1983-03-08 大洋技研工業株式会社 燃料タンク内の燃料残量警告灯に連動する単車用電磁弁式自動燃料コック
JPS5964471U (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 スズキ株式会社 自動二輪車の燃料コツク
JPH055245Y2 (ja) * 1987-02-02 1993-02-10

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