JP2007115835A - 樹脂モールド部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボビンとともにモールドされるヨークに2次成形樹脂の樹脂熱が奪われて融着部に到達する2次成形樹脂の樹脂熱が下がり、融着部の溶け量が小さくなる。
【解決手段】 パージバルブに用いられるソレノイド22は、ボビン31とともにヨーク27が2次成形樹脂23でモールドされるものであり、ボビン31に設けられた融着部31aの近傍には熱を吸収しやすい金属製のヨーク27が配置されている。このヨーク27の表面(内外面)には、樹脂製の断熱材33が被覆されており、融着部31aを溶かす樹脂熱がヨーク27に奪われるのを防いでいる。これにより、2次成形樹脂23の成形時に融着部31aへ到達する2次成形樹脂23の樹脂熱がヨーク27に奪われる不具合を回避することができ、融着部31aの溶け量を大きくでき、シール性および冷熱耐久性を高くできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1次成形樹脂(例えば、樹脂製のボビン等)において2次成形樹脂と接する部位に、2次成形樹脂を成形する際の樹脂熱により溶けて2次成形樹脂と融着する融着部を備えた樹脂モールド部品に関し、例えば電磁アクチュエータのソレノイドに用いて好適な技術に関する。
(従来技術)
2次成形樹脂と融着する融着部が1次成形樹脂に設けられた樹脂モールド部品の一例として、パージバルブのソレノイドに適用されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のパージバルブを図4を参照して説明する。なお、後述する実施例1と同一符号を付して説明する。
パージバルブ8は、流体の流れ量を制御する流量制御用の電磁弁であり、流体通路を開閉するバルブ13と、このバルブ13を駆動する電磁アクチュエータ14とからなる。この電磁アクチュエータ14は、バルブ13が設けられたムービングコア18と、このムービングコア18を閉弁方向に付勢するリターンスプリング21と、このリターンスプリング21の付勢力(閉弁力)に抗してムービングコア18を開弁方向へ磁気吸引するソレノイド22とからなる。
ソレノイド22は、樹脂製のボビン(1次成形樹脂の一例)31に巻回されたコイル26と、コイル26の発生する磁力によりムービングコア18を通る磁束ループを形成する磁気固定子(ヨーク27、ステータ29等)と、これらを樹脂モールドする2次成形樹脂23とを備える。
特許文献1に開示されるボビン31の軸方向の両側には、ボビン31の一部を2次成形樹脂23に融着させて、ボビン31と2次成形樹脂23の接触面(境界面)から、流体が外部へ漏れるのを防ぐための融着部31aが設けられている。
(従来技術の問題点)
ボビン31に設けられた融着部31aは、融着部31aに触れる2次成形樹脂23の温度が高いほど溶け量が大きくなり、融着部31aによるシール性および冷熱耐久性が高まる。
しかし、融着部31aに触れる樹脂が、ボビン31を含むコイル26と、ヨーク27(金属部品の一例)との間を流れて融着部31aに到達する場合(図5矢印α参照)2次成形樹脂23の樹脂熱が熱伝導率の高いヨーク27(図6参照)、に奪われるため、融着部31aに到達する2次成形樹脂23の樹脂熱が下がってしまう。
このように、ヨーク27によって融着部31aに触れる樹脂の熱が奪われると、融着部31aの溶け量が小さくなり、融着部31aの溶け量を多くしてシール性および冷熱耐久性を高めることができなくなってしまう。
特開2002−13659号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2次成形樹脂の成形時に融着部へ到達する2次成形樹脂の樹脂熱が金属部品に奪われるのを防いで、融着部の溶け量を大きくすることが可能な樹脂モールド部品の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する樹脂モールド部品は、1次成形樹脂とともに2次成形樹脂によってモールドされる金属部品を備えるものであるが、金属部品の表面には、当該金属部品の熱伝導率より低い断熱材が被覆されている。
これにより、2次成形樹脂の成形時に融着部へ到達する2次成形樹脂の樹脂熱が金属部品に奪われる不具合を回避することができ、融着部へ到達する2次成形樹脂の樹脂熱の低下を防ぐことができる。この結果、融着部の溶け量が小さくなる不具合を回避できる。即ち、融着部の溶け量を大きく保つことが可能となり、融着部によるシール性および冷熱耐久性を高くすることができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する樹脂モールド部品は、電磁アクチュエータを構成するソレノイドであり、1次成形樹脂は、通電により磁力を発生するコイルが巻回される樹脂製のボビンであり、金属部品は、ボビンに巻回されたコイルの外周部位に外装されて、コイルの発生した磁束が通る磁性体金属製のヨークである。
これによって、電磁アクチュエータに設けられた融着部の溶け量を大きく保つことが可能となり、電磁アクチュエータのシール性および冷熱耐久性を高めることができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する断熱材は、2次成形樹脂の成形前に、金属部品またはヨークをモールドしたものである。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する断熱材は、2次成形樹脂の成形前に、金属部品またはヨークの表面に焼き付けられたものである。
[請求項5の手段]
請求項5の手段を採用する断熱材は、2次成形樹脂の成形前に、金属部品またはヨークの表面に塗装されたものである。
最良の形態1は、本発明の樹脂モールド部品の一例としてソレノイドに適用したものであり、ソレノイドは、樹脂製のボビン(1次成形樹脂品の一例)に巻回されたコイルと、コイルの周囲に外装された磁性体金属性のヨーク(金属部品の一例)と、「ボビンに巻回されたコイルとヨーク」を樹脂モールドする2次成形樹脂とを備える。
ボビンは、2次成形樹脂と接する部位に、2次成形樹脂を成形する際の樹脂熱により溶けて2次成形樹脂と融着する融着部を備える。
そして、ヨークの表面には、ヨークを構成する磁性体金属(鉄等)の熱伝導率より低い断熱材(樹脂等)が被覆されている。
このように、ヨークの表面に断熱材を被覆させることにより、2次成形樹脂の成形時に融着部と触れる樹脂が、コイル(ボビンを含む)と、ヨークとの間を流れて融着部へ到達するものであっても、2次成形樹脂の樹脂熱がヨークに奪われる不具合を回避できる。これによって、融着部の溶け量を大きく保つことが可能となり、融着部によるシール性および冷熱耐久性を高めることができる。
本発明の樹脂モールド部品を、パージバルブ(電磁弁の一例)に用いられるソレノイド(電磁アクチュエータの構成部品)に適用した実施例1を説明する。なお、この実施例1では、先ず図3〜図6を参照して「従来構造のパージバルブ」を説明し、その後で図1、図2を参照して本発明が適用された部分(従来構造と異なる部分)を説明する。
〔従来構造のパージバルブの説明〕
自動車には、図3に示すように、燃料タンク1で気化した燃料を吸着して保持するキャニスタ2が設けられている。このキャニスタ2は、大気導入通路3を介して大気が導入可能に設けられている。また、キャニスタ2は、パージ通路(流体通路)4を介して吸気管5の負圧発生部分(スロットルバルブ6の下流)に接続されている。
そして、エンジンの運転中に、大気導入通路3に設けられた大気解放弁7を開いて、外部からキャニスタ2内に空気を導入するとともに、パージ通路4に設けられたパージバルブ8を開いて、キャニスタ2内に保持された気化燃料を吸気管5へ導くように設けられている。なお、図3中の符号9、10はフィルタである。
パージバルブ8は、通電されるとパージ通路4の上流と下流を連通させるノーマリ・クローズ(N/C)タイプの電磁弁であり、図4に示すように、パージ通路4の一部を成す通路キャップ11と、この通路キャップ11内に設けられた弁口12を開閉するバルブ13と、このバルブ13を駆動して弁口12を開閉させる電磁アクチュエータ14とからなる。
通路キャップ11には、パージ通路4の上流側(キャニスタ2側)に接続される導入通路15と、パージ通路4の下流側(吸気管5側)に接続される排出通路16とが形成されている。通路キャップ11の内部には、導入通路15と排出通路16を連通する弁室17が形成されており、弁室17内まで伸びて形成された排出通路16の端部(弁口12)が、電磁アクチュエータ14のムービングコア18に取り付けられたゴム製のバルブ13によって開閉される。
即ち、排出通路16の図4左端部がバルブシート19(バルブ13が着座する部分)を成すものであり、バルブ13がバルブシート19に着座することでパージ通路4の連通が遮断(閉弁動作)され、バルブ13がバルブシート19から離座することでパージ通路4が連通(開弁動作)されるものである。
なお、弁室17の内部には、フィルタ9が取り付けられており、導入通路15から導かれた気体燃料は、フィルタ9を通過して排出通路16の開口周囲に導かれるようになっている。
電磁アクチュエータ14は、バルブ13が取り付けられたムービングコア18と、このムービングコア18を閉弁方向(バルブ13がバルブシート19に着座する方向)に付勢するリターンスプリング21と、このリターンスプリング21の付勢力(閉弁力)に抗してムービングコア18を開弁方向へ磁気吸引するソレノイド(樹脂モールド部品の一例:図5参照)22とからなる。
ムービングコア18は、図4右側の端にバルブ13が取り付けられたカップ形状を呈する可動子であり、磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)よりなる。また、ムービングコア18の図4右側の端面には、通路キャップ11とソレノイド22(具体的には2次成形樹脂23)との間に挟まれて、ムービングコア18を軸方向へ変位可能に支持する板バネ24が固定されており、この板バネ24によってムービングコア18のセンタリングがなされている。
リターンスプリング21は、ムービングコア18を閉弁方向(図4右方向)へ付勢する圧縮コイルスプリングであり、ムービングコア18と、ムービングコア18内に設けられたスプリング保持部25の周囲に配置された筒体21aの間で圧縮配置される。
なお、スプリング保持部25は、2次成形樹脂23によって形成されたものであり、バルブ13のリフト量が所定量に達すると、スプリング保持部25の図4右側の端が、ムービングコア18内に挿入されたバルブ13に当接して、バルブ13の最大リフト量を決定する。
ソレノイド22は、コイル26、磁気固定子(ヨーク27、磁性リング28、ステータ29)、コネクタ30等を備え、これらはソレノイド22のハウジングを成す2次成形樹脂23によって樹脂モールドされている。
コイル26は、通電されると磁力を発生して、ムービングコア18と磁気固定子(ヨーク27、磁性リング28、ステータ29)を通る磁束ループを形成させるものであり、両端部にフランジが形成された筒形状を呈する樹脂製のボビン31(1次成形樹脂の一例)の周囲に、絶縁被覆が施された導線(エナメル線等)を多数巻回したものである。
ヨーク27は、コイル26の外周を覆う磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、略カップ形状の両側面を除去した形状(略コ字形状)を呈する。具体的に、ヨーク27は、コイル26の外周を覆う外周ヨーク27aと、内周にステータ29の図4左端が挿入されてステータ29と磁気的に結合する底部ヨーク27bとからなる。なお、外周ヨーク27aの先端には磁気リング28と嵌まり合う位置決め突起27cが形成されており、底部ヨーク27bの中心にはステータ29と嵌まり合う結合穴27dが形成されている。
磁性リング28は、ヨーク27の図4右端とムービングコア18の外周とを磁気的に結合するリングプレートであり、磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)あるいは磁性体製のマグネチックプレートよりなる。
ステータ29は、略円筒形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、図4左端がヨーク27(具体的には底部ヨーク27b)と磁気的に結合されている。また、ステータ29の図4右端は、ムービングコア18の図4左端と軸方向に対向配置されるものであり、ステータ29とムービングコア18の軸方向間に磁気吸引ギャップが形成される。
コネクタ30は、パージバルブ8を開閉制御する電子制御装置(図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部には、コイル26の両端にそれぞれ接続されるコネクタ端子32が配置されている。このコネクタ端子32は、一端がコネクタ30内で露出するとともに、他端がボビン31に差し込まれたものであり、2次成形樹脂23に樹脂モールドされている。
なお、電子制御装置は、キャニスタ2内に保持された気化燃料の濃度を算出するとともに、エンジンの運転状態からパージバルブ8を開弁した際にパージ通路4を流れる流量を算出して、パージバルブ8を開弁した際に吸気管5に導かれるパージ燃料を算出するパージ燃料算出手段を備え、パージバルブ8を開弁した際に、インジェクタ(燃料噴射弁)から噴射される燃料の噴射量を補正して、空燃比をエンジンの運転状態に適した目標空燃比に保つように設けられている。
次に、上記構成よりなるパージバルブ8の基本動作を説明する。
電子制御装置により、パージバルブ8(具体的には電磁アクチュエータ14のコイル26)がONされると、ムービングコア18がステータ29に磁気吸引されて、リターンスプリング21の付勢力に抗してムービングコア18が図4左側(開弁方向)へ移動する。その結果、ムービングコア18に取り付けられたバルブ13も開弁方向へ移動し、バルブ13がバルブシート19(排出通路16の端部)から離座する。これによって、導入通路15と排出通路16が連通して、パージ通路4が開かれ、キャニスタ2に保持されていた気化燃料が吸気管5内の負圧により吸引される。
電子制御装置により、パージバルブ8がOFFされると、コイル26の発生していた磁力が喪失するため、リターンスプリング21の付勢力によってムービングコア18が図4右側(閉弁方向)へ移動する。その結果、ムービングコア18に取り付けられていたバルブ13も閉弁方向へ移動し、バルブ13がバルブシート19に着座する。これによって、導入通路15と排出通路16が遮断(パージ通路4が遮断)されて、キャニスタ2に保持されていた気化燃料は吸気管5内に吸引されなくなる。
〔実施例1の特徴〕
2次成形樹脂23は、ヨーク27内に、コイル26(ボビン31にコネクタ端子32が組み付けられたもの)とステータ29を組み入れ、且つ、ヨーク27の端部に磁性リング28を組み付けたものを樹脂成形型(2次成形樹脂23の形状を決定する型)の内部にセットし、その樹脂成形型の内部に熱で溶融させた流動性の樹脂(例えば、PBT等)を流し込んで形成したものである。
即ち、ソレノイド22は、ボビン31(1次成形樹脂の一例)を含むコイル26、ヨーク27(金属部品の一例)、磁性リング28、ステータ29を、2次成形樹脂23で樹脂モールドしたものである。
一方、ボビン31は、樹脂製(例えば、PBT等)よりなる1次成形樹脂である。このボビン31の軸方向の両側には、ボビン31の一部を2次成形樹脂23に融着させて、ボビン31と2次成形樹脂23の接触面(境界面)を通って気化燃料が外部へ漏れるのを防ぐための融着部31aが形成されている。
この融着部31aは、2次成形樹脂23を成形する際の樹脂熱(樹脂成形型に流し込まれた樹脂の熱:例えば、180℃程)により溶けて2次成形樹脂23と融着する。なお、融着部31aの隣部に設けられたリップ部31bは、樹脂成形型に流し込まれた熱い樹脂の流れによって融着部31aが撓むのを規制する手段である。
ここで、ボビン31に設けられた融着部31aは、融着部31aに触れる2次成形樹脂23の樹脂熱が熱いほど溶け量が大きくなり、融着部31aと2次成形樹脂23が一体化して融着部31aによるシール性および冷熱耐久性が高まる。
しかし、従来構造におけるソレノイド22では、融着部31aに触れる樹脂が、ボビン31を含むコイル26と、ヨーク27との間を流れて融着部31aに到達する場合(図5矢印α参照)、2次成形樹脂23の樹脂熱が鉄製のヨーク27(図6参照)に奪われて、融着部31aに到達する2次成形樹脂23の樹脂熱が下がり、融着部31aの溶け量が小さくなる不具合が発生する。なお、ヨーク27に形成された貫通穴27eは、2次成形樹脂23をヨーク27内に流し込むための穴である。
従来構造の不具合を解決するために、この実施例1では、図1、図2に示すように、ヨーク27の略全表面に、ヨーク27を構成する磁性体金属(例えば、鉄等)の熱伝導率より低い断熱材33を被覆して、融着部31aを溶かす樹脂熱がヨーク27に奪われるのを防いでいる。
実施例1における断熱材33は樹脂であり、具体的にはボビン31および2次成形樹脂23と同じ材質の樹脂(例えば、PBT等)を用いている。この樹脂製の断熱材33は、2次成形樹脂23の成形前に、ヨーク27を樹脂モールドしたものであっても、ヨーク27の表面に焼き付けられたものであっても、ヨーク27の表面に塗装されたものであっても良い。
なお、この実施例1のヨーク27には、内外を連通する貫通穴27fが設けられており、ヨーク27の外面の樹脂製の断熱材33と、ヨーク27の内面の樹脂製の断熱材33とが貫通穴27dを介して切れ目なく連続するように設けられている。これによって、ヨーク27に対する樹脂製の断熱材33の結合力が高められ、ヨーク27とは異素材の樹脂製の断熱材33がヨーク27から剥離しないようになっている。
上述したように、実施例1のソレノイド22は、従来構造と同様、ボビン31に設けられた融着部31aの近傍に熱を吸収しやすいヨーク27が配置されている。しかし、実施例1のソレノイド22では、ヨーク27の表面に熱伝導率の低い断熱材33を被覆しているため、2次成形樹脂23の成形時に融着部31aへ到達する2次成形樹脂23の樹脂熱が、ヨーク27に奪われる不具合を回避することができ、融着部31aに到達する2次成形樹脂23の樹脂熱の低下を防ぐことができる。
このように、実施例1のソレノイド22では、融着部31aに到達する2次成形樹脂23の樹脂熱の低下を防ぐことができるため、ヨーク27により融着部31aの溶け量が小さくなる不具合を回避することができる。即ち、融着部31aの溶け量を大きく保つことが可能となり、融着部31aが2次成形樹脂23と一体化して融着部31aによるシール性および冷熱耐久性を高くすることができる。
言い換えると、ソレノイド22のシール性および冷熱耐久性を高くすることができ、電磁アクチュエータ14のシール性および冷熱耐久性を高くすることができる。
さらに言い換えると、パージバルブ8のシール性および冷熱耐久性を高めることができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、本発明をパージバルブ8(電磁弁の一例)のソレノイド22に適用したが、他の電磁弁のソレノイド22に本発明を適用しても良い。
また、電磁弁のソレノイド22だけでなく、電磁弁以外に用いられる電磁アクチュエータ14のソレノイド22に本発明を適用しても良い。
さらに、本発明はソレノイド22の適用に限定されるものではなく、融着部31aが設けられた1次成形樹脂と金属部品とを、2次成形樹脂23で樹脂モールドしてなる他の樹脂モールド部品に本発明を適用しても良い。
また、上記の実施例では、断熱材33を樹脂として説明したが、ゴム等の材料でも良く、特に耐熱性のあるシリコンゴムを適用しても良い。
ソレノイドの断面図である(実施例1)。 ヨークの断面図である(実施例1)。 パージシステムの概略図である。 パージバルブの断面図である(従来技術)。 ソレノイドの断面図である(従来技術)。 ヨークの断面図である(従来技術)。
符号の説明
8 パージバルブ(電磁弁)
14 電磁アクチュエータ
22 ソレノイド(樹脂モールド部品)
23 2次成形樹脂
26 コイル
27 ヨーク(金属部品)
31 ボビン(1次成形樹脂)
31a 融着部
33 断熱材

Claims (5)

  1. 樹脂よりなる1次成形樹脂と、この1次成形樹脂品を樹脂モールドする2次成形樹脂とを備え、
    前記1次成形樹脂は、前記2次成形樹脂と接する部位に、前記2次成形樹脂を成形する際の樹脂熱により溶けて前記2次成形樹脂と融着する融着部を備える樹脂モールド部品において、
    この樹脂モールド部品は、前記1次成形樹脂とともに前記2次成形樹脂によってモールドされる金属部品を備え、
    この金属部品の表面には、当該金属部品の熱伝導率より低い断熱材が被覆されていることを特徴とする樹脂モールド部品。
  2. 請求項1に記載の樹脂モールド部品において、
    この樹脂モールド部品は、電磁アクチュエータを構成するソレノイドであり、
    前記1次成形樹脂は、通電により磁力を発生するコイルが巻回される樹脂製のボビンであり、
    前記金属部品は、前記ボビンに巻回された前記コイルの外周部位に外装されて、前記コイルの発生した磁束が通る磁性体金属製のヨークであることを特徴とする樹脂モールド部品。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂モールド部品において、
    前記断熱材は、前記2次成形樹脂の成形前に、前記金属部品または前記ヨークをモールドしてなることを特徴とする樹脂モールド部品。
  4. 請求項1または請求項2に記載の樹脂モールド部品において、
    前記断熱材は、前記2次成形樹脂の成形前に、前記金属部品または前記ヨークの表面に焼き付けられていることを特徴とする樹脂モールド部品。
  5. 請求項1または請求項2に記載の樹脂モールド部品において、
    前記断熱材は、前記2次成形樹脂の成形前に、前記金属部品または前記ヨークの表面に塗装されていることを特徴とする樹脂モールド部品。
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