JP2599062B2 - 面取りタイルの成形装置 - Google Patents

面取りタイルの成形装置

Info

Publication number
JP2599062B2
JP2599062B2 JP36146391A JP36146391A JP2599062B2 JP 2599062 B2 JP2599062 B2 JP 2599062B2 JP 36146391 A JP36146391 A JP 36146391A JP 36146391 A JP36146391 A JP 36146391A JP 2599062 B2 JP2599062 B2 JP 2599062B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
mold
frame
molding
chamfered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36146391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05177618A (ja
Inventor
幸市 藤谷
博之 小路
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP36146391A priority Critical patent/JP2599062B2/ja
Publication of JPH05177618A publication Critical patent/JPH05177618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599062B2 publication Critical patent/JP2599062B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器タイル等の役物
タイルの圧縮成形装置に関し、裏面側を平坦面になし、
側面の少なくとも一側部を湾曲部となした面取りタイル
成形に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図6に示すように一側部を
湾曲部1となした片面取りタイル2を乾式製法で作製す
るには、第5図に示す様な金型配置を用いた、いわゆる
裏押し成形方法が行われている。すなわち、図5におけ
る金型は、湾曲部1を含むタイル表面を型作る下型3、
枠型4、平坦面であるタイル裏面を型作る上型5からな
り、下型3と枠型4とで囲まれた成形凹部内にタイル原
料となる坏土6を充填した後に、この坏土6を枠型4内
において上型5を下降させて前記下型3との間で圧縮し
て所定の厚みのタイルに成形していた。
【0003】このように片面取りタイルの圧縮成形とし
ては、従来から上記した裏押し成形方法が用いられてお
り、前記湾曲部1を成形する金型を上型とした、いわゆ
る表押し成形方法(図4参照)を行っていないのは、以
下の理由による。すなわち、仮に図4に示すような表押
し成形方法によって片面取りタイル2の成形を行うとす
ると、上型7の片面取りタイル2の湾曲部1を形作る部
分を尖鋭な先細り形状にする必要がある。このため、こ
の上型7の先細部分は成形を繰り返すたびに枠型及び下
型との接触により、ますます細り、ついには欠損してし
まうという問題があったからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記したよ
うな図5に示す裏押し成形方法によった場合でも、圧縮
された坏土6に直接接触する枠型4部分が上型5と下型
3間の成形圧力の影響を受けて磨耗しやすく、特に上型
5近傍の枠体部分8が磨耗しやすい。すなわち、圧縮さ
れた坏土6には、横方向へ伸びようとする応力が発生
し、この状態で離型に際し、下型3の上昇又は枠型4の
下降により成形品を枠型4の上面の高さ位置になるよう
にすると、前記横方向へ伸びようとする応力によって坏
土6が枠型4の内面側をつよく摩擦して、特に枠型4内
面の上部の枠体部分8側の磨耗が激しくなる。そして、
この枠体部分8が磨耗すると、成形後の片面取りタイル
2の裏面側の側面部に凸部9ができてしまう(図6参
照)。
【0005】一方、圧縮成形工程の後に続く焼成工程に
おける筐鉢内では、図7に示すように、2つのタイルの
平坦面たる裏面どおしを対面させた状態で、並設される
が、このとき上記凸部9が原因となって、これらタイル
は同図において矢印で示すように、お互いに外向きに倒
れるという問題があった。
【0006】また、従来の裏押し成形方法では、成形後
のタイルを取り出す際には、タイル表面を下面にした状
態で枠型4の上面へ搬出されるので、枠型4上面に付着
している坏土粉が成形後のタイルの表面側に付着してし
まうという問題があった。
【0007】さらに、従来の裏押し成形方法を用いて、
斑点模様を有する大型タイルを作製するためには、斑点
模様を作るための坏土を通常の坏土に混合した状態で成
形空間内へ充填するが、この際成形空間を形成する下型
3の上面には、まず最初に通常の坏土の微粒子成分が充
填される傾向がある。そして、この微粒子成分が先に充
填されるために、下型3によって形作られるタイル表面
側に斑点模様用の坏土が現れ難くなり、斑点模様がぼや
けるという問題があった。
【0008】また、下型3の上面に坏土を充填するの
に、粉枡(図示省略)を進行させた場合には、粉枡の進
行方向の前端側に斑点模様用の坏土が偏るという性質が
あり、このため裏押し成形方法を用いた場合には、出来
上がった成形品の表面側の斑点模様にバラツキも生じて
いた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る面取りタイ
ルの成形装置は、タイル裏面側が平坦面になされ、タイ
ル側面の少なくとも一側部を湾曲部となした面取りタイ
ルの成形装置であって、枠型で囲まれた成形空間に前記
タイル裏面側に当接するべき下型が配設され、タイル表
面側を成形する上型の前記タイル湾曲部を成形する部分
の下端面が幅広部になされるとともに、該幅広部に当接
する枠型の部分が他の枠型部分に独立して上下移動でき
る分離枠体になされ、該分離枠体の上面が前記枠型内に
おいて上型の前記幅広部に当接した状態で該上型の下降
とともに下降される装置である。
【0010】
【作用】上型の幅広部に当接するべく枠型の一部として
分離枠体が配され、この分離枠体を含む枠型と下型とで
囲まれた部分にタイル原料である坏土が充填される。こ
の状態で上型を降下させて、この上型の幅広部で分離枠
体の上面を押圧し、この分離枠体を上型の下降に伴って
下降させ、上型と下型との成形面で前記坏土を圧縮成形
する。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る面取りタイルの成形装置
の実施例について図面を参照して説明する。図1及び図
2は本発明に係る面取りタイルの成形装置示す部分断面
図である。ここでいう面取りタイルは、図6に示したよ
うなタイルの一側部を湾曲部1とした片面取りタイル2
のほかに、二側部を面取り部分として湾曲部となした両
面タイル等を含んでいるが、以下の説明は、片面取りタ
イル2について行う。
【0012】図1に示す成形装置は、本体枠体10及び
分離枠体11によって囲まれた枠型内の下型12の上面
にタイル原料となる坏土13を充填し、該枠型内に上型
14を装入して加圧圧縮することによって前記片面取り
タイル2を成形する装置である。これら、本体枠体1
0、下型12、上型14はおのおの単独で油圧を用いた
シリンダー構成(図示省略)又は機械的な構成等によっ
て上下動できるようになされている。
【0013】分離枠体11は、本体枠体10内部の一側
面である前記片面取りタイル2の面取り部分である湾曲
部1に対する側に配置され、加圧成形をする前、すなわ
ち坏土13の充填時には、その上端面15は本体枠体1
0の上端面と同じ高さに位置されている。この分離枠体
11の下端には、分離枠体11を本体枠体10の上下動
に独立して前記上型14の昇降に連動して移動せしめる
ための移動手段として、バネ部材16が設けられてい
る。この移動手段としては、勿論図示したようなバネ部
材16を用いた場合に限らず、シリンダー構成ないしは
機械的構成をとることもできる。なお、図面上17は下
型12を取り付けるための取付板、18は上型14を取
り付けるための取付板である。
【0014】前記上型14の形状は、その成形面が前記
片面取りタイル2の表面形状と同じになされ、しかも片
面取りタイル2の湾曲部1を成形する部分の下端面は、
該湾曲部1の終端よりもさらに外方へ広がって幅広部2
0になされている。この幅広部20は、前記上型14の
下降にともなって、前記バネ部材6の付勢力に抗して前
記分離枠体11の上端面15に当接して該分離枠体11
を下方に押しさげる部分となる。
【0015】上記構成からなる成形装置を用いて、片面
取りタイル2を成形するには、まず、下型12を枠型内
の所定位置まで上昇させるか又は本体枠体10を下降さ
せて、下型12の上面と前記本体枠体10及び分離枠体
11の側面とで囲まれた成形凹部をつくり、この成形凹
部内に原料である坏土13を充填する。坏土13の充填
には、例えば枠型1の上面に原料充填用の粉枡(図示省
略)を通過させて充填する。
【0016】このようにして坏土が充填された成形凹部
内に対して、前記上型14を例えばシリンダー機構等の
作用により下降させる。このとき、上型14の幅広部2
0は分離枠体12の上端面15に当接しながら、この分
離枠体11をバネ部材16の付勢力に抗して下方に押し
下げる。このため、上型14と下型12との成形面によ
って坏土13が圧縮されて、前記片面取りタイル2の成
形がなされる。
【0017】このようにして成形工程が終了すると、上
型14は上記シリンダー機構等の作用により上方に引き
上げられる。上型14の上昇にともない、枠型内におい
ては、前記分離枠体12はバネ部材6の付勢力の作用に
よりもとの位置である本体枠体10の上端面と面一にな
るまで上昇して停止し、一方上型14は、この本体枠体
10の上端面よりさらに上方へ移動して所定位置に停止
する。この後、下型12を上昇させるか、または本体枠
体10を下方へ引き下げて、成形品を枠型内から外へ取
り出す。この取り出しには、例えば真空吸着装置や、シ
リンダー構成による粉枡を利用した押出装置等が用いら
れる。
【0018】なお、上記した成形装置では、坏土13の
充填前には、分離枠体11の上端面15が本体枠体10
の上端面と面一になされており、分離枠体11は枠型内
においてはバネ部材16の作用により、上型14の上下
動に連係して上下動しているが、分離枠体2の上下移動
をシリンダー構成ないし機械的構成となし、枠型内に坏
土13を充填する際の分離枠体11の上端面の位置は本
体枠型10の上端面よりも高い位置であってもよく、ま
た加圧圧縮成形が終了した後、上型14が離型するの際
に、分離枠体11は、上型14に必ずしも連係して上昇
する必要はない。
【0019】また、上型14は上述した実施例では一体
物の金型を用いているが、勿論分割型の金型に構成し、
局部的に圧縮具合を変化させることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
型のが起こらない表押し成形により面取りタイルの成形
を行えるので、本体枠体10に接触している部分の磨耗
が原因で、凸部22を生じても、その凸部22は片面取
りタイル2の表面側にできるので、焼成工程において、
筐鉢内で2つの片面取りタイルの裏面どおしを対面させ
た状態で並設させた場合でも、裏面どおしが図3に示し
たようにそれぞれ内向きに支え合う方向に倒れようとす
るので、外向きに倒れるおそれはない(図3参照)。
【0021】また、成形後の成形品を枠型から外へ取り
出す際にも、タイルの表面が上側に位置しているので、
枠型上面の坏土粉がタイルの表面に付着することがな
い。
【0022】さらに、斑点模様を有する大型タイルを作
製する場合にも、成形空間内へ先に落下して充填される
通常の坏土の微粒子成分がタイル裏面側に配されること
になり、タイル表面側には斑点模様用の坏土が充分に配
されるので、あざやかな斑点模様を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面取りタイルの成形装置を使用し
たときの坏土の充填工程を示す部分断面図である。
【図2】本発明に係る面取りタイルの成形装置を使用し
たときの加圧圧縮工程を示す部分断面図である。
【図3】本発明に係る成形装置で成形した面取りタイル
を焼成工程において筐鉢内で立設させた状態を示す正面
図である。
【図4】従来の面取りタイルの成形方法を例示する表押
し成形工程を示す部分断面図である。
【図5】従来の面取りタイルの成形方法を例示する裏押
し成形工程を示す部分断面図である。
【図6】従来の成形装置で成形した片面取りタイルを例
示する斜視図である。
【図7】図6に示す片面取りタイルを焼成工程において
筐鉢内で立設させた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…湾曲部 2…片面取りタイル 10…本体枠体 11…分割枠体 12…下型 13…坏土 14…上型 15…上端面 16…バネ部材 20…幅広部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイル裏面側が平坦面になされ、タイル側
    面の少なくとも一側部を湾曲部となした面取りタイルの
    成形装置であって、枠型で囲まれた成形空間に前記タイ
    ル裏面側に当接するべき下型が配設され、タイル表面側
    を成形する上型の前記タイル湾曲部を成形する部分の下
    端面が幅広部になされるとともに、該幅広部に当接する
    枠型の部分が他の枠型部分に独立して上下移動できる分
    離枠体になされ、該分離枠体の上面が前記枠型内におい
    て上型の前記幅広部に当接した状態で該上型の下降とと
    もに下降されることを特徴とする面取りタイルの成形装
    置。
JP36146391A 1991-12-27 1991-12-27 面取りタイルの成形装置 Expired - Fee Related JP2599062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36146391A JP2599062B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 面取りタイルの成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36146391A JP2599062B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 面取りタイルの成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05177618A JPH05177618A (ja) 1993-07-20
JP2599062B2 true JP2599062B2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=18473694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36146391A Expired - Fee Related JP2599062B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 面取りタイルの成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599062B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05177618A (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2131736A (en) Brick-forming vacuum press
JP2599062B2 (ja) 面取りタイルの成形装置
CN1309014A (zh) 在陶瓷产品模压成形周期中从粉末材料排除空气的装置
JPH1086118A (ja) 曲がりタイルの成形装置
JP2688798B2 (ja) 多面状対応金型
JP2705004B2 (ja) タイルの成型装置
JP2004211355A (ja) タイル、タイル成型方法およびタイル成型用金型
JPH08281493A (ja) 容器状成形体のプレス成形法
JPH0240439B2 (ja) Funmatsuseikeisochi
JP2000263526A (ja) 役物タイルの成形方法及び成形型
JP2533064B2 (ja) 引掛用蟻足付タイル片の乾式プレス成形装置及び乾式プレス成形方法
JP2963372B2 (ja) 突部を有するタイルの成型方法
JPH0847800A (ja) 段付き圧粉体の成形方法
JP3563555B2 (ja) 粉末成形機における成形品搬出装置
SU1743690A1 (ru) Пресс-форма дл прессовани из порошка изделий с полостью
JPH0534872Y2 (ja)
SU1577921A1 (ru) Пресс-форма дл прессовани изделий из порошков
JPS6217179Y2 (ja)
JPH0957726A (ja) 均一充填成形型
JPH07150202A (ja) 粉末成形プレスのフィーダー
JPH0629442B2 (ja) 粉末成形法
JPH0924510A (ja) 凹溝を有するタイルの成型方法
JPH05309624A (ja) タイル成形装置
SU1113251A1 (ru) Пресс дл изготовлени многопустотных строительных изделий
JPH1068003A (ja) 粉末成形方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees