JP2598696Y2 - 塗装用ノズル - Google Patents

塗装用ノズル

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JP2598696Y2
JP2598696Y2 JP1993039741U JP3974193U JP2598696Y2 JP 2598696 Y2 JP2598696 Y2 JP 2598696Y2 JP 1993039741 U JP1993039741 U JP 1993039741U JP 3974193 U JP3974193 U JP 3974193U JP 2598696 Y2 JP2598696 Y2 JP 2598696Y2
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JP
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air
paint
nozzle
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nozzle body
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進佑 土岐
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗料を微粒化して噴出
する塗装用ノズルに関し、特に、ノズルに塗料ミストが
付着するのを有効に防止し得るように改良を加えた塗装
用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗装用ノズルの一例を、本考案の
一実施例を示す図1を参照して説明する。
【0003】符号1は、静電式エアスプレイガンのガン
2の先端に取着されたノズル本体であって、塗料ノズル
3、エアキャップ4等の複数の構成部品を組み付けて構
成されており、そのノズル本体1の前面の中心に、針状
の電極5を挿通した塗料噴出口6が開口されているとと
もに、その塗料噴出口6の回りに、環形の主エア噴出口
7が開口され、さらにその回りに複数個の補助エア噴出
口8が開口されている。
【0004】そして、塗料噴出口6から塗料を噴出する
とともに、塗料ノズル3に形成したエア通路10を通し
てその塗料ノズル3の前面とエアキャップ4の後面との
間に形成された第1エア供給室11に霧化エアを供給し
て、上記の主エア噴出口7と補助エア噴出口8から噴出
すると、噴出された塗料がそのエア流により微粒化され
るとともに、電極5から電荷を帯び、さらに、エアキャ
ップ4の外周部の後面側に形成された第2エア供給室1
3にパターンエアを供給してエアキャツプ4の外周部の
前面に開口したパターンエア噴出口14から噴出させる
ことにより、塗料の噴出パターンが整えられて被塗物側
に飛ばされるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な塗装用ノズルでは、塗料噴出口6の回りに設けた主エ
ア噴出口7から高圧のエアが噴出されてその部分が負圧
に傾くため、微粒化された塗料ミストが巻き込まれやす
く、そのために、上記のように主エア噴出口7の回りに
補助エア噴出口8を開口し、塗料の微粒化の促進と併せ
て、塗料ミストの巻き込みの防止を図っていたのである
が、塗料ミストの巻き込み防止についてはそれだけでは
必ずしも十分ではなかった。
【0006】そのように、塗料ミストの巻き込みが阻止
できないと、ノズル本体1の前面に塗料が付着し、塗料
が固まった状態で飛ばされて塗装不良の原因となり、ま
た、補助エア噴出口8が詰まって塗料の微粒化を悪くし
たりパターンを乱す結果を招いていた。
【0007】本考案の目的は、塗料ミストがノズルに付
着するのを有効に防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本考案の塗装用ノズルは、ノズル本体
の前面における補助エア噴出口の回りの環形の領域の一
部若しくは全部を多孔質材で形成し、その多孔質材の後
面側をノズル本体内に設けられたエア供給路に連通した
構成とした。
【0009】
【作用】エア供給路にエアが供給されると、それに連通
された多孔質材を通してノズル本体の前方に少量のエア
が継続して噴出される。それにより、負圧に起因して巻
き込まれようとする塗料ミストを前方に押し戻す。
【0010】そのエアは多孔質材を通して噴出されるこ
とにより上記のように少量であるので、塗料の噴出パタ
ーンを乱すことはない。
【0011】
【考案の効果】このように本考案によれば、塗料ミスト
の巻き込みよってノズル本体の前面に塗料が付着するの
が防止でき、塗料が固まって飛ばされて塗装面に塗りむ
らができたり、あるいは、補助エア噴出口が詰まって微
粒化が悪くなったり、パターンが乱れる等に起因した塗
装不良の発生を減少させることができる。
【0012】それに伴い、従来頻繁に必要であった清掃
等のノズルのメンテナンスが減少できて、作業能率を大
幅に向上させることができ、また、塗装面のチェック作
業も軽減し得る効果がある。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説
明する。本実施例では、従来技術の項で説明したノズル
本体1の一部を構成するエアキャップ4の前面の、補助
エア噴出口8の回りに、環形をなす一定深さの嵌装溝2
0が穿設されており、その嵌装溝20の後面側に、前記
したパターンエア供給用の第2エア供給室13に連通す
る複数の通路21が開口されている。
【0014】その嵌装溝20には、ナイロン樹脂、フッ
ソ系樹脂等の耐溶剤性の、スポンジのような形状で空気
が流通できるように作られた材料からなる環形の多孔質
体22が緊密に嵌着されている。
【0015】本実施例はこのような構造になり、塗料が
微粒化され、また、パターンを整えられて噴出される
際、第2エア供給室13に供給されたパターンエアの一
部が、通路21を通って多孔質体20の後面から内部に
流入し、その多孔質体20の前面から少量ずつの環形の
エア流となって、前方に継続して噴出される。
【0016】そのエア流によって、主エア噴出口7等か
ら高圧でエアが噴出して負圧となるのに起因して巻き込
まれようとする塗料ミストが、前方に押し戻される。そ
れによりノズル本体1の前面に塗料が付着するのが防止
される。
【0017】また、そのエアは上記のように多孔質体2
0を通ることで少量ずつ噴出されるので、パターンエア
噴出口14からの噴出エアに影響を与えてパターンを乱
すおそれもない。
【0018】なお、上記実施例では、補助エア噴出口8
の回りの環形の領域の全周からエアを噴出するようにし
たが、例えば嵌装溝20を環形の領域に断続的に形成し
てその中に多孔質体を嵌着することにより、環形領域の
一部からエアを噴出させるようにしてもよい。
【0019】また、本考案は、非静電式のエアスプレイ
ガンの塗装用ノズルにも同様に適用でき、その場合は、
多孔質体を、金属メツシユを圧縮成形したもの、あるい
は、焼結合金等の金属製としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1:ノズル本体 6:塗料噴出口 7:主エア噴出口
8:補助噴出口 13:第2エア供給室 20:嵌装溝
21:通路 22:多孔質体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体の前面の中心に塗料噴出口を
    開口するとともに、該塗料噴出口の回りに主エア噴出口
    を、さらに該主エア噴出口の回りに補助エア噴出口を開
    口し、前記塗料噴出口から噴出された塗料を前記主エア
    噴出口及び前記補助エア噴出口から噴出されたエア流に
    より微粒化するようにした塗装用ノズルにおいて、 前記ノズル本体の前面における前記補助エア噴出口の回
    りの環形の領域の一部若しくは全部を多孔質材で形成
    し、該多孔質材の後面側を前記ノズル本体内に設けられ
    たエア供給路に連通したことを特徴とする塗装用ノズ
    ル。
JP1993039741U 1993-06-25 1993-06-25 塗装用ノズル Expired - Fee Related JP2598696Y2 (ja)

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